人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 客 葉月

「こんにちは!葉月さん!!」

[かけられた声に、一瞬フリーズする。
それは隣の彼女も同じようで、声をかけてきたやつの方をじっと見ていた。

……違うことといえば、]

「……えっ、葉月くんこのかっこいい男の人だあれ?知り合い?」

[彼女の声が、俺に対するものより遥かに甘ったるく、
彼女の目の中に、エフェクトのハートが散っている幻覚が見えたことくらいだ]

(……あー、終わったなあこれ)

[まるで完成間近だったドミノが一気に崩れたみたいだ、そう思った。
いやひょっとしたらそれすら幻覚だったのかもしれない。だってこんなあっさり、魔法は解けてしまったのだから]
(324) 2023/03/02(Thu) 15:00:33