人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 那岐

―― 知恵と ――


[目薬、と聞いて。>>335


  いや、持ってる。


[パンツのポケットに目薬は入ってはいる。のだが。
 少し、躊躇うように充血した目を伏せた後。
 掌で口元を覆いながら、そのまま知恵から視線を外して。]


 
        
…………差すの下手なんだ。




[目薬を差す際に目を閉じてしまう人間は一定数いる。
 どうしても目を瞑ってしまうから顔が濡れる。
 一人で差すと大変時間がかかってしまうので。
 あまり人に話さない話を、ぽそりと零す。

 眼鏡を取り上げられた今、充血した赤い目許と同様に。
 顔半分を覆った掌から溢れるように目尻が赤かった。]
(384) 2023/03/04(Sat) 0:30:54