人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ

>>-120

「……ん、それじゃあぜひお邪魔させてもらうよ。
 お前の部屋、正直あまり想像つかないから楽しみだ」

 そうやって純粋に、静かに喜ぶ声はひどく優しい。
 情を捨てられなくなった人間である自分が抱える感情のうち、
 最も大きく最も歪で、時折痛みが生じるこれが
 あなたへの声に滲んだ最たるもの、『愛』だった。

「ありがとう、シトゥラ」

 告げられた礼は何に対してのものなのか。
 知識の海たる図書室はここにある違和にもただ沈黙を保つ。
 反響するまでもなくかき消えてしまいそうな声の代わりに、
 あなたの手をそっと握ることで意思表明とした。
 
(-122) uni 2021/06/05(Sat) 18:47:51