【見】 吟遊詩人 フェリックス>>18 エドゥアルト 「酒が、だ。手放せないもの。依存するもの。なくてはならないもの。快いと思うもの。 エドゥアルト、おまえさんも、そういう思い入れのあるものがあるんじゃあないか。ヒトでも構わんが」 ただ、自分が見る限り、特定の相手とずっとつるんでいる、という様子でもない。どちらかといえば”物”かと尋ねてみた。 「フム。……う〜ん、難題だぞ。好き嫌いがない。それは問題だな……。であれば……魔女殿」 貰うぞ、と勝手に奥へ入り、勝手に二瓶の酒を持ってきた。 片方は黒みがかった色合い。 片方は淡い桃色の酒瓶だ。 それを小さなグラスに2つ注ぐ。 「まずは、好き嫌いを確かめてみよう。……蟹なあ。多分あるとは思う。なぜなら、もうキャンサー退治に行った連中もいるだろうからな。俺の地獄耳によれば、だいぶてこずって捕らえてきたイキのいいのが裏のレストランに入った。だから、言えばすぐだ。」 にや、と口の端を曲げて、 「食ってみるか?”踊り食い”で」 (@7) 2021/12/10(Fri) 22:34:07 |