【見】 魔銃士 イーグレット[…暫くして、彼は戻って来ただろうか。 バターと小麦の焼ける良い香りがしてくる。 そこにほんのりとハチミツの甘い匂いも乗って、食欲は増すばかりだ。 ぐぅ…と定期的に鳴る腹の虫。 差し出された皿の上に乗せられた、ふわふわパンケーキ。 狐色の焼き目にはたっぷりとハチミツが掛けられていて。 なんとも美味しそうな見た目と、この甘い香りが余計に食欲を唆り ……何となく、既視感が。 ゴクリと唾を飲み込む。] 美味しそうですね……… ──えっ!? あ、いや、えっ と…… ! [当然のように、「あーんでも、する?」と言われれば 驚いて変な声が出てしまい、赤面しながら慌ててしまう。 いやさっきも水や薬を飲ませて貰っていただろうに。 何を今更、こんなに動揺する事があるのかと 落ち着けと言うように、内心でツッコミを入れつつ。 付け足された言葉に、変に意識して慌てふためいた自分が恥ずかしいな…とほんのり染まる頬を掻いた。] (@11) 2024/02/24(Sat) 19:49:37 |