>>*10[問われて意識を眼前に戻す。]
ああ、すみません。
君の思考に見入っていました。蜂ですか。
[やはり込み上げてくる笑みをそのまま溢す。
この情動が"何処"から来るのかを直青は知っていた。
改めて集中すると、与えられて続けていた刺激によって"準備"は整いつつあった。
伽藍洞の備蓄倉庫は水音を倍加して反響させている。
放熱が間も無いことを告げ、
細かな
指示
を直接「声」で叩き込んだ。]
は、…………ァ、
[余剰の熱を吐息で逃がす。
それを合図に、蓮の緑を掴んだ。打ち込む。
出すよ
。
]
*