「ふぅん……そうなんだ。今度使ってみようかな」

いくつか取り出していた小瓶を自分のポッケへとしまい込んだ。

「奴隷におさんぽは必要ないかもしれないけど、今は僕が所有者だからね」

ネクタイをリードのようにグン！と引っ張って

「向こうのお部屋でもっと実験台になってもらおうかな♡」

「真斗〜」

後ろからのっしとじゃれついて

「どう？あれから誰かとエッチした？ご褒美もらえそう？」

「そうなんだ、がんばったね」

ぽんぽんと背を撫でた。
貴方が手酷くされたりしていないか心配したいたらしい。

「僕は結局、真斗としかしてないからご褒美は無理かな
　別に後悔はしてないけど」

「ペットにいいなと思った子はいたけど、嫌そうだったからね」

肩をすくめてみせるがそれほど残念そうにはみえない。

「同意がないとペットは飼っちゃいけないらしいから」

カウンセリングという名の教育の賜物である。

「真斗はエッチで嫌なことされなかった？気持ちよかった？」

その後、部屋で奴隷さんに玩具やら薬やらを使って貰い、興味深そうにそれを眺めたりなどして楽しんだ。
‪視姦‬といえばそうだが、完全に興味本位の実験台だ。
貴方が嫌がっても奴隷に拒否権などない。
変わった玩具の使い方がわかって大満足のご主人様なのでした。

「そういうものかなぁ？真斗もそうおもう？」

可愛がるのになぁ、とめちゃくちゃ不服気だ。

「よかった、真斗が気持ちよくなれて」

貴方の隣に座ると肩にもたれかかった。
本当にほっとした様子だ。

「心配だったんだ、エッチで乱暴な事されたら助けてあげられないしさ」

「そっか…………」

僕が父親のペットだった時はあんなにも幸せだったのに。
疑いのない瞳はどこか淀んでいる。

「僕も、真斗は親友がいい」

寄せられる頬に嬉しそうに破顔したがすぐにムッと顔を顰めた

「ちょっと。僕をなんだと思ってるの？
　まぁ、ご褒美は欲しかったけどさ」

「ペットショップで犬買うとき、その犬に了承とったりしないのに……なんかめんどくさいよね」

根本的にあまり理解できていないらしく苦笑いしたが、撫でる手には心地よさそうに目を瞑った。
この親友がずっと隣にいてくれたらいいのにと

「割り切れなくはないんだけど……愛のないえっちってあんまり乗り気にはなれなくて
　あぁ、でも真斗は別だから。親友だし」