人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

あの子はあなたにきっと恋をしていたわ。
一目惚れとは違ったかしら、運命を求めていたの。

白馬の王子様や、自分を助けてくれるヒーロー。
あなたとはそんな劇的な出会いじゃなかったけれど、
勇気をくれた大切な思い出であり恩人だった。

どこか遠くを見て居るあなたのそばにいられないのなら、もっとこれから輝く綺麗な宝石達を作って、あなたの目に映ってやろうって思ったの。

「私、もうやれることやれたかな」

今だけかもしれない意識、消えてしまうかもしれないあなたの真実を、この体の持ち主に伝えてあげたかった。

自分が何者か、その人生を自分のものと思えないことも、今この場所にいることが正しいと感じられないことも。

鐘塔から落ちたあなたを見たとき、私が死ぬとこの世界がどうなってしまうのかを考えた。
―――私は、この体も心も無事でいないと。





「どこに居るの?」

宿や街を回ってシヴァの名を出せば今日は姿を見ていないなど明るい返事は貰えなかった。
それでも名が上がったことが気がかりで声をかけようとその影を探している。

「……死にはしないんでしょうけど」

きらりとゆれる耳飾りを触って、人の声を聞き分けながら手を組んでその道を歩いていた
(-3) toumi_ 2024/02/12(Mon) 0:36:23

【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク

「ディルク」

女はどうやらあなたの宿を調べて待ち伏せをしていたらしい。
不満げな顔を隠さずに一通の手紙を差し出してそっぽを向く。

「ごめんなさい?
 デートに忙しくてあなたに会いにいくのが遅れたわ。
 ……痣が光ってない所申し訳ないんだけど、渡すものがあったから」

「私の姉さん……覚えてるわよね。彼女からラブレターよ。
 要件はそれだけ、迷惑なら返していいわ」

どうやらあなたへの用事は、付き合っている人がいるかどうか聞いて欲しいというお遣いらしい。
(-4) toumi_ 2024/02/12(Mon) 0:42:52

【墓】 宝石集め カリナ

>>5:17 アンジュ

「へぇ、可愛い。
 いいね今度その髪にあうバレッタでも作ってあげようか」

髪型のイメージチェンジをするのかもいいかもしれないと提案しながらひとまず歩を進めた。

賑やかな声に包まれて、目を細めながら紙袋の中身を渡しつつ屋台群を横切っていく。
時折魅惑的な串焼きや色鮮やかなフルーツに視線を奪われてくすくすと声を出して笑った。

「そっか、祭りがいい機会になったかな。
 私も店のやり方変えようと思っているんだ」
「どっかの街でちゃんとした店構えようかなって」

一度あなたの前で見せた切羽詰まった表情とは打って変わった顔には何が見えているだろう。
堅苦しかった愛想なしが砕けたように笑みをこぼしていた。
少し前にも、女友達であるあなたには見せはしていたかもしれないが。

「アンジュはどう思う?
 間接的にとはいえ、私はどこか遠くに行かなくなったわけだけど」
(+6) toumi_ 2024/02/12(Mon) 13:11:56

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「わかるわ、私も誰かを殺してしまったら気にしてしまうから」
「正直何度もダンジョンで命を狙われて散々だったのよ。
 怖いのモンスターよりも人だったってことね」

「でもこんな私の前で、すごーいステータスも持ってるのに
 丁寧に愚痴を聞いてくれるあなたが敵だったら一体誰を信じれば良いのよ。
 ぶっちゃけ聖女の痣も良い物か悪い物かわからなくて自棄だし! ちゃんと話して気に入ったのだからあなたがどんな人でも構わないわ」

まだ、話せないこと。でも皆に話したいと思っていることがある。
この記憶のこと、知識のこと。
……正直に打ち明けてあげたいのに苦しくなるしで、困ってしまう。

この痣が光ることが祝福というのなら、光らせようとする人達が何人もいるのはどうしてなのか?
大事な友達が自分のために痣を光らそうとしてきた理由は何? 聖女が関係しているのなら、こんな風に試さなくても話してくれたら良かったのにな。
(-13) toumi_ 2024/02/12(Mon) 19:15:57

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー


「ありがと。
 ちゃんと相談してくれたら情報を渡すわ?」

「人の心は盗めなくても、
 エリーを助けるためなら手伝ってあげる」

情報を集めたいの。自分はきっとこの世界に留まることになりそうだから。
いつかのその時あなたがどうなるか分からないけれど、お互い夢見た理想を捨てるのはごめんじゃない。

「同じ痣持ち同士、これから仲良くしましょ」

ぴしと指を差しながら、あなたへとふにゃりと顔を崩して笑った。
最後は無防備に机の上でうつ伏せになりながら、なんだかんだで頑張って歩いて宿に戻ろうとしていただろう。
店や商品の話をするには頭が回らないと後日に約束をして。
(-14) toumi_ 2024/02/12(Mon) 19:16:11

【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク

「言い過ぎよ、褒めたって何もでないわ。
 ……あ、ありがとうね! 気遣ってもらって」

アポもなく来たことを今更気付けば、その物腰に何度も食って掛かったことが響いてきた。
体に染み付く記憶と感情が少しちぐはぐして、こほんと息を吐く。

「それにしても相変わらずの遊び人。
 ……でも今になってその気持わかったわ、私」

手紙の中はシンプルなラブレターだ。
といっても成人した女性からとなるとある種重たいと感じるほどには愛のある文章。
忘れられない、また会いたい、などアイドルのファンレターにも見えるようなそれ。

あなたが来るのを待ちながら耳飾りをを揺らす彼女から見える痣の光は鈍い。
首の後ろ項の辺り、髪に隠れて見えにくいがたしかにそこにあり存在を主張していた。

「もしかして誰か好きだった人でもいた? なんて。
 勝手に言っちゃってもいいのならそう言うわよ」
(-21) toumi_ 2024/02/12(Mon) 23:22:03

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「あなたを探していたに決まってるじゃない」

今思えばデリカシーがなかったかと思ったが、
お互い痣が光ってから会話をしていなかった気がする。

どんな言葉をかけられるのだろう、少なくとも目指していたものがなくなったことがわかっていて今顔を合わせている。
つまり……

「ごめんなさい、そんな顔見たくて探してたわけじゃないの。でも、そうだったのかもしれないわ。
 何処か出かける……?」
(-22) toumi_ 2024/02/12(Mon) 23:29:17

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

/*
こんばんは、時系列乱れさせマンです。
とても楽しくお話させていただきありがとうございます、お世話になっております。
こちらもお話したく丁度いい時系列でお話しできたらと思います。
こちら痣が光った当日(4日目)昼は誰かと会っています。
次の日(5日目)の昼もアンジュとお出かけをしています。
次の日(6日目)の昼も声をかけた方がおり、
つまりほぼ朝か夜が暇な女をしており、見かけて話せるかを聞くとやはり夕飯ぐらいと返答致します。
あの痣が光った当日(4日目)の怒って居た時から、気が収まってきたらしい6日目までご希望の日付に合わせられるので良ければ希望のシチュエーションなどあれば聞かせていただければと思います。
(-33) toumi_ 2024/02/13(Tue) 1:01:45

【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク

「人であらわさないで、似てるけど、私の場合は土地!
 いろんな場所を回っていろんな人に会いたいけど、
 ……一つを選べって言われたら、悩んじゃったのよ」

家族も、好きな人だ。友達も、好きな人だ。あなたも好きな人だ。
それでも、望んでいたその果てにはあなた達は居ない。

変でしょ、誰とも付き合ってないのに浮気している気分になったのよ。


無事に渡ったその手紙を眺めて、眉を下げる、あなたに押し付けたみたいで申し訳ないから。
お姉さんの恋心の理由なんてただの一目ぼれ、可愛い理由だ。いつか諦めて他の人を好きになるんだろうと思ってた。
でも案外続いて、あの頃の嫉妬していた気持ちが今になって変わった。いつまでも変わらないシステムメッセージだったらなんて思ったらなんだか少し怖い。

一人の女の人のはずなのに。
あなたもただの一人の男の人のはずなのに。

「それこの間聞いた。
 私の一番近くに居た女の子もあなたみたいな遊び人に告白したのよ」

「ね、その旅の先に何が」

両手の指をつんと合わせながら、さも分かった風に。それでも確信はないので伺うように細心の注意を払って言葉を言い換えた。

「何をしたい?
 女の子としっかり付き合うよりもやりたいことあるから旅をしてるのよね、姉さんへの返事に付け加えるわ」
(-34) toumi_ 2024/02/13(Tue) 1:26:03

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ


「あほみたいに体調悪く見えるのに……それでいくの?」

悩んだ、それは酷く。
ここは家主が居ない他人の家、外に出すには不健康な知人、あなたの話を聞きたい女がある。

短時間で組み立てた結果、頭をかけばぐいと家の中に詰めることにして体を押した。

「外に出る用事があったなら済ませてあげる、完全に私用なら寝てなさい。
 ごはんぐらい作ってあげるから!」
(-35) toumi_ 2024/02/13(Tue) 1:33:16

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「……家の中に居るのって窮屈よね、我慢なさい」

的外れかもしれないが子供に言いかけるようにあなたをその位置に連れて行った。
家の状況を聞けば流石に無礼をしなければ許されるだろうと、適当に飲み物程度はいれていくことにした。
しかし食事が嫌だといった様子を見ると、フルーツの差し入れでもするべきかと悩んで。「お粥……?」と呟いた声がきこえてきたかもしれない。

「気分はマシ、理不尽に落ち込む前にキレて今冷めたから。
 痣を光らせた原因に会ってきたのよ。
 その人は自分の望みがあったから聖女に祈って、私が光ることになったって素直に言ってくれたわ?
 怪しいと思ってたのよね、だからこれって理由があって行われて……」

塗れたタオルを持ってきてあなたの額を撫ぜてやる、そうしたあたりでようやくあなたの腕輪が無いことに築いて何度か瞬いた。

「あなた、とうとう腕輪に、振られたの?」
(-41) toumi_ 2024/02/13(Tue) 3:33:22

【墓】 宝石集め カリナ

>>8 アンジュ

「よかったアンジュなら何でも似合う。
 髪も肌も私にない色ですてきだから飾り付けたかったの」

勇気を出した言葉に快い返事が返ってくれば自然に表情も緩む。
いつもあなたは拒否から入らず話をしようとしてくれていたのに、
断られる前提で緊張してしたのは悪い癖であった気がするな。

一緒に冒険していた時よりも、互いの距離は近くなった。
そう感じているのは自分だけじゃないといいのだけれど。

「んーそうね、はっきりいって今も不満はある。
 続きは大声で言うことじゃないから、あっちに座ろうか」

人ごみから避けて視界に人々が見えるベンチに誘う。
だってあなたの俯いた顔を見たくないから。
そう手を引いて、座らせれば同じ位置で目線を合わせてみせた。

(+8) toumi_ 2024/02/13(Tue) 4:51:35

【墓】 宝石集め カリナ

>>8 >>+8 アンジュ

「私あの時言ったように、
 私じゃない人が光ればいいのに思ってた」

そろそろいいだろう。既に聖女の痣が光るものも既に大半。
むしろ貰えていない方が落ち込んでいるようにも見えてきたし、祭りの終わりが見えるこの日もあなたの身は無事だったから。
それでも言葉選びは少しだけ慎重になる、この痛みが自分だけのものじゃないってわかってるし。

「祝福だってみんなは思っているけれど。
 ……この痣が光らなかったら、助かる子がいたの。

 どこかに閉じ込められた女の子。
 今でもあの子は外に出たいんだって感じる」

「私、その子の事本当によく知ってて、大事で。
 だから直ぐに思ったのが助けなきゃだった」

決してお人よしの話ではない。
ほんの少しだけ認識をずらした例え話、誰かが淘汰されて誰かが生きているお話。
自分の人生の加害者に大事な人を入れずにすんだ、そんな都合のいい展開で栞が挟まれて止まっている。


「うまくいけば私が閉じ込められて、その子が助かる。みたいな。
 ずっと心配してくれたのに無茶言っててごめん……。
 頼りないわけじゃないわ、ずっと助かってたしこれからも助けて欲しいと思ってる。
 だから気にしないで、えっと、……傍にいてくれるかな」
(+9) toumi_ 2024/02/13(Tue) 5:08:26

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

/*
ではドレスを渡した後の時間軸に会いましょう。
雪が降りそうだということで伺いに向かいます!
PCPL共にお忙しいところありがとうございます、よろしくお願い致します。
(-46) toumi_ 2024/02/13(Tue) 5:11:50

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

心も体も死ぬのは勘弁だ。けれどそんなに弱かったの?とこちらまで不安になってとりあえず水だけはすすめておいた。

「あなたなんだか……。
 聖女様に好かれてるのかよくわからない体質らしいわよ。
 もしかしたら直接スカウトされちゃったのかもしれないわね」

今思えば聖女にあなたの事を聞いた時貰ったものは不思議な情報であったと思う。
そうして考えてみればやはり聖女が手を下すにはルールが存在していて、むやみやたらに光らす物でもないと。
わからないことだらけではあったが、実行犯のことについては彼女も特に誰とは言わなかった。
口ぶりからして嫌な気分になったこともこうして吹っ切れたような反応をしていることも嘘ではないのだろう。

「……私の腕輪は」

見せて、と。ベッドの縁に座ればあなたの右手首を取ろうとする。
あなたの心はどこまでも見通せない、それでも今あなたが体調が悪い理由は何処かにあるはずと、見える物だけで辿っていく。

「体調はどうしたの、外に裸で立ったまま寝ていたのかしら。
 それにしては元気よね。……さっきも心だの言ってたから、何か嫌なことあったのなら言って頂戴」

「ここ数日で起きたことでしょ、口に出せないなんて言わせないけど?」
(-47) toumi_ 2024/02/13(Tue) 5:25:19

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「……あ、カイロ石が冷めちゃった」

祭りの終わりが近いその日、ようやく雪が降ると人々の声が聞こえる。
空に美しく舞っていた花びら、華やかなパーティーがあったらしいが自分がいってもいいかわからず足は遠のいてしまった。

「ケープでも頼もうかしら、やっぱり冬はおしゃれしやすいし」

魔法である程度体温や外からの熱は対処できるこの世界。
布面積が全てではないとわかっているが、それでも無意味なお洒落も捨てがたい。

「……エリーももし同じ世界から来ていたら通じて欲しいけど」
「通信石、欲しくなってきた……でもああいうの多分高いし」

これって逆ナン?などと唸りながら自然とあなたの店の方へ。
居なければ宿に向かえばいいし見た目は割と目立つ、もしかしたら鉢合わせできるかもしれないと気楽な気持ちであなたを探し彼女は歩いていた。
(-48) toumi_ 2024/02/13(Tue) 5:36:20

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「あら丁度良かった。ご機嫌ようエリー」

「そうよ、気晴らしにお洒落でもしようと思って来たの。
 まだ店は開けてくれる?」

振り向いて目に入ったのは見慣れない包帯だ。
そんなところにあるのかとまじまじと見かけたが、ひとまずすぐに顔に視線は戻した。

「こんな短期間で良いことなんてないわよ。
 だけど痣についてわかることがあってね、怒るよりも呆れちゃったって感じ」
(-57) toumi_ 2024/02/13(Tue) 21:38:25

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「研究成果? 聖女に見つからない為の仕組みでもあったのかも。
 そんなことしても無駄なもんは無駄なのにね」

敵わない力というのは存在する。
それに抗おうとするものは総じて変人だと言うが、あなたが相当その制作者に腹を立てていることだけは分かった。

「それで。何……聞き取りづらいわね。
 祝福の光で腕輪が外れてしまって、……
 錯乱していたところを助けられたってところかしら」

「それで起きて今凄く気分悪いってこと?
 MPがなくなるってやばいじゃない。
 吸われてるのなら干からびた大根になるわよあなた」

腕輪の呪いはなくなったにしては不穏な言葉が続いて眉間に皺を寄せる。
一先ず状態をフラットに見るには全ての装飾を外した方がいいと右手首に手をかける、そういえば外しにくくされていたかと、縁をなぞって「壊れるかな」と小さく呟いた。

「……まったく、もういいわ。
 だったら何をして欲しいか言いなさい。
 MPでも新しい魔石でも食わせてやるわよ」

「知ってる? 今なら私あなたのこと殺せるの。
 復活草のストックもあるし、
気絶させて教会にぶっ込んでもいいんだからね


あくまでステータス鑑定のためだ。
逃げられることが面倒になったので公共の機関から現実を突き付けようとしている。
(-62) toumi_ 2024/02/13(Tue) 23:35:14

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「……閉店直前でごめんね?
 一応今欲しいのはドレスじゃなくて」

肩にはおるケープが欲しいと話しながら店へと入る。
あとは冬らしく襟はファーもいいけど、教会で話していたレースも気になったりだとか。

「ってあなた痣を抉ったの!?
 じゃあそれは隠してるわけじゃなくて怪我……ほんと何してるんだか」

そう言っていれば呆れたようにため息を吐いて頭を抱えた。
血まみれでなくとももしかしたら数日前まではそうだったかと思うと、……大怪我はしていないか睨み付けるように胸元を見てしまうも仕方ないと思いたい。

「その痣、嫌だからってなくなるものじゃないらしいわ」

「光らせる手伝いをしていた人達から話を事情を聞いたの。
 頼まれたから祈っていただけですって。
 聖女様と直接会話ができたわけじゃないから正直何を考えているかわからないけど、人間とかなり離れた思想なのかもね」

「結局宝くじに外れたと思うことにして吹っ切れたのよ。
 チャンスは一度じゃなさそうだし、私まだ若いし」
(-67) toumi_ 2024/02/14(Wed) 1:57:01

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「ちょっと一人で納得しないでもう一度説明して」


突然元気に見えたら倒れたあなたの様子を見て、若干の説明を求めれば状況を把握する。
あなたはまた呪われたと混乱して落ち込んでいた。
腕輪さえ外してしまえば治療はうまく出来るということだろうか。多分。

「……」

「ふうん、それでも悪い治療にはしなかったけど。
 もういいのね? 合法的に殺せなくて残念。
 結局はどちらも腕輪が悪さをしていたと」

状態異常になってしまってから体力を0にして生き返ればその不良も消えていることがどこぞの世の常、こちらの世界でも通用するかは不明であったが。
それもこの知識の中にある常識の中では奇跡で、簡単なことではないから教会とレアアイテムを使おうとしたのだ。一先ず莫大な治療費がかからなくてよかった。

「あたし達のことはお気遣いなく。
 あなたには関係なさそうだし」

なんでもないように告げる彼女は、長く付き合いのある人からは笑うようになったと、憑き物が落ちたなどのような言われ方をしていたが、あなたにはどう映るのだろう。
聞かぬ限りはその一人のままで。

「……これ、しばらく預かっておこうか。
 結局外さないと治療にならないんだもんね、それと、なにか食べられるようになった?」
(-76) toumi_ 2024/02/14(Wed) 14:29:18

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「あらそう。
 でもそういってくれるなら甘えちゃいましょ」

文字通りお言葉に。そうして語られる言葉に相当この世界で嫌なことがあったのだと渋い顔になってしまう。
はっきり言わなくとも自分達はここではない場所を見ている。
あなたから聞いた出身から考えればここに安住する気持ちにはなれていないのだろう。

痛々しいその様子に、なにかあったかと鞄から髪留めを取り出せば前髪をそっとあげて留めてやる。

「ちょっと失礼。ははは! 可愛いのも似合うじゃない」

五つの花弁を宝石で作った女性向けの髪飾り。
特製の魔石は、魔力を込めればその分の時間少量ずつ回復するリジェネレーションのような効果付き。
他の魔石に蓄えていた魔力を注ぎ込めばあなたの体にたちまち癒しの力が巡っていっただろう。

「もうエリーったら、流石に駄目よそんなことしたら。
 殺したら早いけど情報を得るには生かすのが大事なの。
 ……ええその人にも訳があったし、私が痣を光らせたくないだなんて知らなかった、仕方なかったのよ」

ならば痣が付いた理由や自分達にして欲しいことは何だったのかだとか。
聞きたいことはあれどわからないまま、結局すべてを不満に思うには何か意味がありそうで、それを調べるにはまだ伝手も何もかも足りなかった。

「チャンスが一度じゃないって理由は……。
 今回みたいに聖女様の声が聞こえることが初めてじゃない人がいるみたい、既に私たちみたいに嫌な想いをした人がいるってこと。
 ちょっと情報通だったの私、どこの誰とかはわからない」

「だけどそんな前例を調べられたら、
帰る方法
もあるんじゃないかなって。
 こんな奇跡一度だけと思って落ち込むなんてらしくないし」
(-80) toumi_ 2024/02/14(Wed) 17:05:18

【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク


「……ディルク」
「ねぇ私は何をしたいって聞いたのよ」

「何もしたくないの? 穏やかに生きたいなら家を持つとか、
 冒険者してるならちょっとは野望があるとおもったんだけど。
 些細なものってなんか年寄りみたいなこと言うのね……」

ため息を吐いてよくわからないな、と眉を顰める。

「このままじゃあんなつまらない男やめておきなさいって私言うことになるわ。
 アタックされててもいいわけ?
 私は姉さんを振って欲しいのよ、キープしたいならいいけどね!」
(-81) toumi_ 2024/02/14(Wed) 17:21:06

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「……屋台のスープとかフルーツ串でもつっこみなさい。
 別に私怨じゃないわ、普通にないチャンスだったからよ。
 好きな人の命を助けるためにならなんだってしていいでしょ?」

「……じゃあちょっとだけ預かる。大丈夫傷を直すだけだから。
 1%でも壊れる可能性がある賭けが出来るなら、
 別の性能付けたり派手にしてもいいけど……」

魔石自体に負傷は見られない、だから細工をするのは腕輪の方だ。
効果を変えたいのならいくらでも弄れるが、あまり望むようにも見えない。
要するに求めたのはリメイクの有無だ。あなたの望み通りに叶える自信は彼女にはある。99%で。

「あとその言い方もなんだかありがたみがないわね。もっと崇めて」

そんな風に腕輪は最低でも1日は預けろと言われるだろう。
いつかの時のように傷のないそれでも独特の歪みが見えるその銀色のために。

(-82) toumi_ 2024/02/14(Wed) 19:19:22

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ


「え? ……急に、何」

あなたの態度に奇妙なものを見るような視線を向ける。
気にしてこなかったじゃないかとわざとらしく不貞腐れながら話を聞き終われば、
目をそらしはしなかったが悩むように唸って一度目を閉じた。

「うーーん……」
「言いにくいわ」

箝口令の類がそこには関係しているとあなたなら察せられるだろう。
つまり不満はあるが我慢するしかないと思っていた、と。

「でも二人になれるならありがたい、気はする……。
 あなたや親になんていえばいいかわからないわ、
 突然二重人格になったとでもいえばいいの?
 今の私の気持ちわかる? 宇宙人が原生生物に寄生している気分」
(-83) toumi_ 2024/02/14(Wed) 19:19:34