「あー平和平和。御旗くんいい仕事したんだねぇ。ないすないす〜」

適当な誉め言葉を虚空へ乗せた、万事全てがどこ吹く風の男。今日も元気に生きている。

「ペーパーフラワーでも量産しよっかな。せっかくのお祭何だし、華やかにね！花だけに。」

「にぃ〜しても今日も寒いねぇ。暖房あるガッコで助かったよホント。まぁ今日びない方が少ないけどさ」

道中、あくびをかみ殺す

「…薬盛られた子、どうなったんだろ〜。まぁどうでもいっか」

「イヤホン付けるとビトハ使わんでもめっちゃ集中できて助かる〜〜〜いや使ったらもっといい感じになるけど。

今日何聞こっかな。
うーん。
ランダムでいっかぁ。」

休み時間、人がまばらな廊下を闊歩する。お目当ては退屈を紛らわせる何か。
特にこれ！と決まったものは無いので、物づくりでもいいのだが。
流石に授業の間休みでは道具も持ってこれないし、折り紙が関の山。そもそも設計図が無いと風船ぐらいしか折れない。

折り紙がもの作りに入るかも怪しい。

「ん〜つぁ〜。なんか面白いもの…」

ふと見えたのは"一階の使われていない角部屋が談話室になった"との一文。

「…ふーん？誰か行くんかな。」
「あ！D組の人と話す機会とかできっかもね」

乗り気だ。ようやく別クラスとまともに話せそうな機会が出来た。それ以外にも何か、
出来なくはないかもしれない。

「俺話聞くのは得意なんだわ！」
審議が怪しいラインの事を呟きつつ。ちょっと寄り道をしてから…行くことになるだろうか。
『談話室』へ。

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「俺以外の協力者諸君が全員恋とか愛とかその他とかに狂ってたら笑い転げていい？いいよ！！！」

よかねぇしその可能性はすっごい稀だと思う。思いたい。

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凍て星だけ調べても見事に情報が出てこなかったんだけど、彼方の優先順位が0？か無し？なら鈍狼で抜ける気がするんですよね。（にぶちんの優先順位は１なので。）

指名して襲った時点で彼方の強制判定勝ちならつみです。多分これっぽい気はする。恋、しちゃうか。

寄り道の行先は部室だった。中にはすでに先客が一名。

「ねぇ〜殿畑くぅーん。俺がお薬注入部第二の刺客としてはなたれたらどうすりゃいいかなぁ。
正直AとかBとかのヤバヤバ陣任されたら太刀打ちできないっていうかぁ」

ジオラマ部の"友人"に相談中だ。

「いやそりゃね？肉体強化ではあるけど、どっちかってーと集中力の方が重点って感じでさぁ。
こう…戦う！ってよりヒュバッって縄とかでふん縛る方が得意でさぁ。こう漫画でヒュババババ〜って感じの一コマで済む表現あるじゃん？あれは行けるのよ」

ペラペラしゃべる口を遮る様に、殿畑から一言提案があった。

「え〜〜〜〜俺頭使いたくねぇ〜〜〜〜。」

続けてもう一つ。粗方返答を予想していたのだろう。

「…マジ？設計図あんの？ふーん…
まあ使うかどうかは別として、作るだけ作るか。…材料もあんだよな？」

暫くして、部室にはカギがかけられた。何かの作業の音が鈍くドア越しに聞こえる。

「こんなに早く手番が来るとはね。んまぁ内申稼ぎに丁度いいしぃ〜上手く行ったら次も続投…カモ！？ラッキー。頑張るわ俺。

でもやべー異能持ちにこう見透かされたらどうしよ殿畑くぅーん。怖いよ殿畑くぅ〜ん。まぁそん時はそん時だけどね〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
俺がなんかの理由でガッコ来れなくなったら…プラカード作りまだ残ってるから、シクヨロ〜」

一般協力者ジオラマ部員殿畑はとばっちりを受けた。

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これは襲うのとは全く関係ない試し振り。出目次第でなんかこう良い感じにするかも。いやしないかも

<<世良健人>>^who

自分達が担当となっている、投薬予定者名簿に目を通した。

「うわめんどくさそうな奴ばっかり。見事に席に居た奴全員名前載ってなくて草も生えない。ウケる」

少しばかり音量を落としたイヤホンからは流行の音楽が流れている
"調子どない？悩める多くのマイメン 今すぐopen your eyes"

「マジで誰も居ねぇじゃんウケる。帰ろかな部室。」