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人狼物語 三日月国


57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み

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視点:


到着:三橋 夕凪   

【人】 三橋 夕凪   


[今時、掌に収まる小さな画面を右手の人差し指で
 ちょっと撫でるだけで、情報なんてざらに手に入る。

 教師に恋したJKの話なんて、
 店頭のワゴンに積み上げられたセール品のように
 ありふれて、たいして人の目にも止まらない。

 時には面白おかしくデフォルメされて、
 色を塗られ飾られて、時には騒がれ叩かれ、
 また時には燃えて、

 いつしか忘れられて、消えていく。

 すぐに代わりの恋が取り沙汰されて、
 そうしてまた同じように、消えてしまう。

 まるで指を拭いたらすぐに捨てられる、
 すぐに次がスタンバイしている、
 ティッシュペーパーみたいに。]
 
(38) yukiyukiyuki 2021/01/31(Sun) 17:26:37

【人】 三橋 夕凪   


 

[─── 例えばそこに確かに存在するはずの、

 人の想いなんて、

 塵のように踏み躙られていて。] 
 

 
(39) yukiyukiyuki 2021/01/31(Sun) 17:28:49

【人】 三橋 夕凪   



[   私は、あの時、


  たしかに
をしていたんだ。]**


 
(40) yukiyukiyuki 2021/01/31(Sun) 17:29:54
三橋 夕凪   は、メモを貼った。
(a8) yukiyukiyuki 2021/01/31(Sun) 18:09:22

【人】 三橋 夕凪   


[─── あの人は、妙な先生だった。

 高校に上がったばかりの16歳には少々、
 というかかなりの衝撃を与えてくれた人。

 その国語の先生は、時折お酒の臭いをさせながら
 教卓に立っていたり、非常勤の涼風先生を
 生徒の前で堂々と誘ってみたりと、
 百歩どころか一万歩譲っても
 真面目という言葉からはかけ離れていて。

 『源氏物語研究会』なんて、
 部員がいるのかすらわからない部活の
 顧問をしていながら
 最初の授業で高校生に勧めた純文学が


 三島由紀夫『春の雪』
 渡辺淳一『失楽園』
 川端康成『眠れる美女』
 谷崎潤一郎『痴人の愛』



 だった人。]
 
(50) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 12:45:11

【人】 三橋 夕凪   


[けれど不思議なことに先生の周りには
 いつだって生徒が絶えなかった。

 皆ちゃんとわかっていたんだ。

 あの頃の私たちを、子供扱いもしないで、
 対等な人間として扱ってくれることが
 どんなに難しくて、貴重で、
 そして嬉しいことかってことを。


 皆、先生が好きだった。
 
先生は、知っていたかな。
 ]
 
(51) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 12:46:48

【人】 三橋 夕凪   


[すぐにぐんと上がった国語の成績。
 持っていた教科書でぼすん、と私の頭に触れて、


 『三橋ぃ、今回模試良かったぞー。』



 なんてにっこり笑ったりしたら
 初心な女子高生が恋に落ちる理由としては
 充分過ぎるでしょう?

 私が先生のことを好きだということは、
 友達全員が知っていた。
 夕凪は添木と話す時顔がやばい、って皆が笑う。
 必死で否定したら、プリントを届けに行って
 先生と話す私の顔をスマホで撮影した友達が居て、

 ─── 自分でもひくくらい顔が赤いことを
 その時初めて知ったのだった。 ]
 
(52) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 12:50:58

【人】 三橋 夕凪   

 

[私も、先生が好きだった。



 あれから、4年経った今も、
 一日だって、忘れることはない。
 ]*

 
(53) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 12:51:35

【独】 三橋 夕凪   

/*
エロンボさんwww
隠してとりあえずwww
すき
(-12) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 14:05:17

【人】 三橋 夕凪   

 
   あーやばい絶対間に合わない……


[左手に握ったスマホの時計表示にちらりと
 視線を落とし、がっくり肩を落として項垂れる。
 図書館で借りた本の期限が今日までだったのを

 いつものようにすっかり忘れていて、
 いつものようにぎりぎりに思い出して、

 慌てて下宿先を飛び出したものの、
 普通に考えて閉館時間には完全に間に合わないと、
 
 いつものように今、知る。

 はー、とため息をひとつ落として
 ゆっくり踵を返した。
 肩から下げたトートバッグの中、
 重たい本が数冊ごとん、と傾いて、
 よいしょ、の声とともに持ち直す。]
 
(62) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 18:39:38

【人】 三橋 夕凪   


[期限は守ってくださいね、と眼鏡の司書さんに
 叱られるのもこれで何度目かなぁと、
 歩きかけた視線の先に、
 橋の欄干に置いた腕に顔を伏せる>>31
 制服姿の女の子が目に入った。

 少し、戸惑って、
 けれどこんな橋の上、ひとりで、
 日もそろそろ落ちようとする時刻。
 制服姿は中学生か、高校生か、
 いずれにしても伏せた様子を放ってはおけなくて。]


   ─── あの、どうかしましたか。


[小さくそう声をかけて。
 彼女には、聞こえただろうか。
 反応があればほっとして、
 応答が無ければどうしたものかと悩みつつ。]*
 
(63) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 18:42:46
三橋 夕凪   は、メモを貼った。
(a12) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 18:44:54

【人】 三橋 夕凪   


「 リクちゃん、ブランコに乗ろう! 」


 自分を見上げて笑う。
 ふわり、小さな花がそこに咲いたように。>>65
 妹のように思っていた。
 いつでも、あのブランコに
 一緒に乗れると思っていた。 ]
 
(76) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 19:58:27

【人】 三橋 夕凪   


[こちらに向けられた顔に
 頬を伝うきらりとしたものが見えて>>66

 自分の頭の中の、記憶の糸を手繰るのは
 すこしあとになった。

 なんでもない、と言う言葉>>66

 まずなんでもないのに川はなかなか眺めない
 ような気がするけど、と思いながら、 ]


   そう、よかった。
   ゴミは、とれましたか?


[そう返して、何気なくそっと覗き込んだ瞳。

 ─── こちらを向いた、その色。

 もうずっと、小さな頃の、
 細い細い、微かな記憶。
  
 

 眇めた目で、どうにか手繰り寄せて、]
 
(77) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 20:00:10

【人】 三橋 夕凪   



   ……もしかして、リクちゃん?


[記憶の中の、知っている子に、
 どこか似ている気がして
 半信半疑のまま、そう聞いた。 ]**
 
(78) yukiyukiyuki 2021/02/01(Mon) 20:01:16