人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【神】 ”復讐の刃” テンゴ

【ノッテアジト】

いつも煙管をふかしていた昼行灯は、姿を見せなかった。
報告書に上がっていない辺り、死んだ線は薄そうだが…

欠席の連絡すらなく空いた席は、静けさを返すのみだった。
ただ。
紙切れが1枚残されていただろう。

『会議に俺が居なかった場合は、俺自身が死んだか、動けなくなった状態だと判断して貰っていい。用があるなら俺の部屋に書面を置いておけ。』
(G3) ぴんじぃ 2022/08/23(Tue) 22:09:38

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 名もなき医者 リカルド

【テンゴの部屋】
いつか、どこかの時間軸。

もし、貴方が。
奇跡的に回復して、何かが気になって。
テンゴの部屋を訪れたならば、部屋の鍵は空いている。

綺麗に整理され、殆ど物が見られない室内に、オーダーメイドと思われるスーツが一式飾られているのがよく目立つ。

ぽつん、と置かれた机の上には、封筒が1つ。それと、貴方にテンゴが投げて寄越した竹の水筒が1つ、残されていた。

何故か貴方は、水筒に不自然さを覚えたかもしれない。
もし手に取って確認したならば、その中に紙切れが入っているのに気付けるだろうか。

紙切れは、達筆で書かれたメモ書きと、港の五番倉庫の地下にある秘密裏に設置された医療施設に関しての情報が記載されているものの2種類だ。

『これに気付く者は、恐らく俺を良く知る人物であると確信している。もし俺が報告書に上がらず、帰る事も無かったら訪ねてみてくれ。運が良ければ生きているかもしれない。』
(-6) ぴんじぃ 2022/08/23(Tue) 22:43:12

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 愚者 フィオレロ

「…なるようになるさ。」
「ただ、天寿を全うすることはないと確信はしている。お前を置いて早々に先に逝ってしまうかもな。」

なんて。縁起でもないことを言いながら。

「お前さんこそ、どうしてそこまで俺を心配する。直属の部下でもあるまいに。」

至極不思議そうに、その時は言っていた。
(-7) ぴんじぃ 2022/08/23(Tue) 22:59:58

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 名もなき医者 リカルド

【隠された医療施設】

貴方が情報を頼りに向かった先に、隠されるようにしてその施設はあった。

元々、秘密裏に匿ったり、治療を行う目的で作られた施設のようで、言わばファミリーの中でも秘密の隠れ家と言っても良いものであった。

施設の人間にテンゴの名を話せば、此処にいる事を教えてもらえる。だが…男が此処にいるのは患者としてであった。

聞けば、路地裏で倒れていたところを発見されたのだが虫の息で、発見が遅れていれば死んでいただろうとのこと。

身体の至る場所に怪我があったが、心臓部の刺し傷と右目の銃創が特に酷く、致命傷になっていた可能性もあったようだ。

今は何とか持ち直し、意識が僅かだが戻ったと知らされ、貴方は病室へと通されるのだろう。

(-20) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 0:54:19

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 名もなき医者 リカルド

ベッドに横たわったテンゴは、すっかり変わり果てていた。
体中に包帯が巻きつけられ、いつも付けている面はない。
酸素吸入器を付けられた様子は弱弱しくも映るだろうか。

身体を動かす余地もないのか、気だるげな様子で。残った左目で貴方を見れば、それはもう驚いたように目を瞬かせる。

「お前さん、どうして……」


小さく、思わず、声が漏れた。
(-21) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 0:58:37

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド

【隠された医療施設】

「……そうか。無事で良かった。」

やっと戻った意識の中では、貴方の無事を認識するのがやっとで、それだけの言葉を漏らし。

次いで、貴方に返された言葉に僅かに言葉を選ぶような間があった。どういったものかを、考えるような、そんな間だ。

「俺は、
ノッテに消されかけた。
恐らくは、抑えがなくなったのを良いことに、元々消したがっていた連中が動いたんだろう。まあ、どんな運が働いたのか、俺は生き延びた訳だ。」

「確かに、心臓を抉った筈、なんだがな。」

苦笑いをするように、しかし苦し気に息を漏らす。
目が覚めたばかりで予断を許さない状況であることが伺える。

「それで…俺に用でもあったか?」

わざわざ足を運んだという事は、用向きでもあったかと。
瀕死の重傷を負った身でありながらも、向き合おうとする。
(-24) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 1:55:23

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド

「………。なるほど、ならこれをヴェネリオに寄越したのは、お前さんだったんだな。くく。っ、つう……」

笑いを零し、痛みに呻く。

「気にするな。俺も両腕に足を銃でやられてる上に、心臓は破れかけ。右目はお陀仏だ。悪いが、暫くは動けそうにもない。お前さんはお前さんの怪我を治すのに専念すると良い。」

「それで…そうか、お前さんは知らなかったんだったな。」

貴方にとって、最も聞きたくなかった報告を、告げる。

「ヴェネリオ・フィルマーニ、ラウラ・リベラトーレ、この両名とも、お前さんと同日に、
死亡報告
があった。」

「レヴィア嬢は…分からんが。少なくとも、俺にこの怪我を負わせた時までは、生きていた筈だ。」
(-26) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 2:57:27

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 愚者 フィオレロ

「それは俺も困るな。未来有望な若者に先立たれたくはない。それに、気に入りが先に死ぬのを見るのも御免だ。」

「思い出話、か。良いだろう。そのあとが俺にあるのかは分からんが、もしあったなら、その時は。じっくりと聞かせて貰おうか。」

死ねないな、と独り言ちて笑う。
だが、そのあと・・・・は、来なかった。

本当に、思い出話になった。
男もまた、芽生えかけた感情に蓋をし、思考する。
そのあとが、あったなら。自分は受け入れられただろうか。

「…きっと。愛していたよ、心から。」
(-27) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 3:06:34

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド

【隠された医療施設】

「無理をするな。折角拾った命を捨てたいのか。」

ただの怪我であればまだしも、貴方も頭へ相当な傷を負っている。記憶が一瞬混濁するほどだ。無理をすれば悪化する可能性だって否定出来ない。諫めるような言葉が出る。

「…すまんな。守り切れなかった。」
「こうなってから分かったが、二人とも、恐らくは
ノッテが原因
だ。俺がもう少し早くに腰を上げていれば、と悔いている。」

喪った悲しみ、苦しみ、全てよく分かる。
自分も味わったことがあるものであるからこそ、痛いほどに。

「まだ独りではないだろう。お前さんには残っている者たちがいる筈だ。だが、今は泣いておけ。」

ただそれだけ、零す。
(-32) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 9:18:36

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド

【隠された医療施設】

「泣ける時に泣いておけ。きっと此処から先は、泣きたくとも泣けなくなる。お前さんも、マウロもツィオも、上を目指すべきだと期待しているんだ。」

「他の連中よりは、余程信用出来る。だから。」
「落ち着いたら休め。どうしても動くなら、一人でやるな。良いか、お前が無理をして倒れたらそれこそ本末転倒だ。」

喪失感をよく知る男は、親友の言っていた言葉を思い出しては、似ているな、と一人思った。

「強く生きろ、リカルド。我が親友ヴェネリオが期待して目を掛けた男は、後にも先にもお前さんだけだ。」
(-43) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 15:52:46

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ

「話せるったって、運が良ければだがな。口寄せは女の方が適性が高いようでな。男の俺ではそう簡単には聞けんよ。」

言いながら、貴方の言葉を最後まで聞く。
聞き終えれば、ふ、と笑うのだ。

「お前さんはそうだろうな。死んだ後に俺に未練を託す無様は晒してくれるなよ。嗚呼、その銃も何も、全て覚えておいてやろう。故に、だ。」

(-85) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 20:27:03

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ

「誓おう。この血に、ノッテに掛けて。」
「お前さんがくたばった後も、生きてやる。俺がそうなったら、精々長生きしてくれよ、兄弟。」
(-87) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 20:30:42

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド

【隠された医療施設】

「…それでこそ、だ。」
「俺は早々くたばるつもりはない。誓ったからな。」

なあ、兄弟。と零す。
意識が戻ったとは言え、傷は深く。
脂汗を滲ませて、息を吐いた。

「お前さんが作り上げたこの施設の連中は優秀だ。そうだろう?だから心配はするな。お前の為すべき事を為せ。」

安心させるように、貴方の手を軽く握った。
(-88) ぴんじぃ 2022/08/24(Wed) 20:35:46