人狼物語 三日月国


181 忘却の前奏曲、消失の1ページ

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【人】 朝日元親



[ 先生がボクと彼女の前で口を開く。
  彼女の前で言っていいのかと躊躇う先生に
  構いませんと言い切ったからだ。


  ボクの父さんも母さんも>>0:106
  違う場所でそれぞれ家庭を築いている。

  中学生の頃までは親戚のお婆さんが
  親の代わりになってくれていたけど、

  そのお婆さんもボクが高校に上がる頃には
  既に施設に入ってしまっていて。

  今は元両親から養育費だけが>>0:107
  毎月振り込まれている。


  それがボク、朝日元親の現状なんだと。
  緊急連絡先に登録された母さんの携帯に繋げて
  先生が全て母さんに確認してくれたらしい。]



(32) 西 2022/10/26(Wed) 19:43:17

【人】 朝日元親



[ ボクがこんな目に遭っているのに
  それらしい人が誰も来ない理由が分かる。


      でも、涙は見せなかった。
      見せるほど、悲しくも感じなかったから。]**



(33) 西 2022/10/26(Wed) 19:45:00

【人】 朝日元親


***

[ 心の整理がつかないことを察してなのか。
  先生が病室から出ると、彼女と二人きりになって。
  すると、彼女がさっきのボクの質問に答えてくれる。]


   ハツナ、さん…?


[ 確かめるように名前を呼んでみて。>>25
  必死に記憶の中を探ってみても、心当たりがない。
  ハツナさん、と名前を呼んだのは
  ボクが以前そう呼んでいたと聞かされたから。


  でも、ボクの手を握る彼女の言葉に
  ボクは首を横に振る。>>26

  予想だにしなくて当然驚いたけど
  疑うよりも先に、哀しかったんだ。]


(34) 西 2022/10/26(Wed) 19:45:58

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



  キミみたいな素敵な女の子は
     きっとボクみたいな男には勿体ないよ。


  本当にキミを忘れてしまったなら
     ボクは最低で、救いようのない男だ。



(-10) 西 2022/10/26(Wed) 19:47:16

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ


[ ボクの言葉が紛うことなき本音であることを
  彼女は分かってくれないかもしれない。

  それでもボクは
  そう思えて仕方がなかったんだ。


         彼女の感情が、届いた気がして。


(-11) 西 2022/10/26(Wed) 19:47:51

【人】 朝日元親




   ………ごめん。



[ 彼女の微かな望みを断ち切るように
  ボクはまた、首を横に振る。>>27

  もし彼女の話が本当だとしても
  今のボクに彼女の特別である資格が
  あるなんて到底思えなかった。
]*

  
(35) 西 2022/10/26(Wed) 19:49:00

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   
……そんな、ことっ、…………。


   そんなこと、ないよ。
   元親くん、自分の事だって忘れちゃったんだから
   私の事忘れちゃうのは仕方ないよ。


   それに……
   忘れたなら、思い出せばいい、
   そうでしょ……?


  
(-12) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:00:01

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[ だから、そんなこと言わないで欲しい。


  わかっちゃうよ。
  今の君にとって、その言葉は
  多分本音なんだ、ってこと。


  わかってしまうから、胸が苦しくなる。 ]


  
(-13) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:00:45

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[  最低で救いようのない人なのは
   きっと君じゃなくて、私なんだよ。 ]


  
(-14) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:04:56

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[ ううん、君だけの太陽でいたいんだ。

  ひとりぼっちの君を照らす、君だけの太陽。 ]


  
(-15) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:07:29

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   あのね、元親くん。
  
   君のご両親は来ないのかもしれないけど…。
   私は、毎日だって君のいる場所に行くよ。
   
   私は、君の傍を離れないから。
   一人にはさせないから。


  
(-16) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:12:37

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   
だから……大丈夫だよ。

 

[ そう言って、君の手を両手で包み込む。
  すこしでも安心してほしかったから。 ]*


  
(-18) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:13:26

【人】 朝日元親



[ 今ここに両親が居ないことが
  悲しいことだなんて思わない。

  自分が闇の奥深くに落とされて
  手を差し伸べない親なんているだろうか?
  考えたらたとえボクにだって答えが分かる。

  ボクには、はじめから親なんて居ないんだ、と。]


(51) 西 2022/10/27(Thu) 4:08:09

【人】 朝日元親



   え?あ、う、うん…大丈夫だよ。


[ そんなわけがない。誰だって分かるのに。>>36
  反射的についそう答えてしまうのは
  ボクが彼女という人を知らなすぎるせいだ。

  信用はしてる。でも信頼は……。


  ボクの記憶が戻らないと困るのは
  どうやら彼女も同じみたいだったけど。>>37

  太陽が枯れ、死んでいく姿に>>38
  ボクはひどく冷静な頭で、言葉を被せた。]

(52) 西 2022/10/27(Thu) 4:08:54

【人】 朝日元親



   ………ボクの肉親は、その程度ってことだよ。



(53) 西 2022/10/27(Thu) 4:09:35

【人】 朝日元親



[ 家族だった人達を信頼出来ずに
  蔑み続けた結果、自己嫌悪に苛まれる。

  奇しくも記憶を無くす前と同じ道を辿って
  同じ台詞を吐いていたことにボクは気づけずに。


  でも言葉を被せたボクの傍らで
  キミはボク以上に怒り、哀しんでいたから。>>39
  ボクは思わず目を丸くしてしまうんだ。]


(54) 西 2022/10/27(Thu) 4:10:06

【雲】 朝日元親



[ それが同情じゃないことくらいわかるよ。
  彼女が本当に優しい子なんだってことも
  その感情が決して安くないことも。>>40

            ボクには、伝わってる。]



(D12) 西 2022/10/27(Thu) 4:10:43

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



   [ でも伝われば伝わるほど
        ボクは自分が嫌いになっていく。]**



(-28) 西 2022/10/27(Thu) 4:12:00

【人】 朝日元親


***

[ ボクは以前彼女のことを名前で呼んでいたらしい。
  しかも呼び捨てで。なんと仲睦まじいのだろう。
  自分のこととは到底思えない。

  疑うわけじゃないけど
  まだ彼女を完全に信頼出来るわけじゃないから。
  彼女の言うことを信じたくても、まだ踏み込めない。



   うん……ごめんね。


[ 気を遣わせてしまったことにも
  すぐに彼女の期待に応えられないことにも。
  どこか無理をしているようにも感じる
  その笑顔にボクは心が痛くなってしまった。>>41


(55) 西 2022/10/27(Thu) 4:12:44

【雲】 朝日元親



[ 彼女の言葉を信じるのなら
  彼女がそう言いたくなる気持ちだってわかるんだ。
  分かってるのに。理解出来ているのに。


          そんな想いが、怖くて仕方がない。
          お前には過ぎた宝物だと
          心の奥に潜むボクが否定する。


(D13) 西 2022/10/27(Thu) 4:13:59

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



[ 好きな女の子との約束を反故にして。>>D9

  好きな女の子のことを信じられなくて。

  答えることも、応えることも、できない。>>D10]



(-29) 西 2022/10/27(Thu) 4:15:14

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ




  [ 今のボクにできることなんて、なにも……]




(-30) 西 2022/10/27(Thu) 4:15:51

【人】 朝日元親



[ 途端、ボクの自己嫌悪を食い止めるように
  彼女の口から事の顛末を語られる。

  交通事故があった時のこと。>>43
  彼女の言うことが本当のことなら
  ボクも…こんなボクでも、誰かを守れたんだって。

  少しだけ、安心することが出来たから。
  ボクは謝る彼女に向かって、小さく微笑み。]


(56) 西 2022/10/27(Thu) 4:16:27

【人】 朝日元親



    貴女に、怪我がなくてよかった。


(57) 西 2022/10/27(Thu) 4:16:47

【人】 朝日元親



[ 記憶を無くす前の自分の言いそうなことを
  彼女へと告げる。

  きっとボクなら、そう言うはずだ。

  でも彼女は未だ崩れてしまいそうな
  不安定に揺蕩う笑顔のまま。>>44
  秘めた決意だけで、突き動かされていた。

  とはいえそれも全てボクの感想でしかない。
  何を決意し、何を望んでいるのか。>>45

  今のボクには推し量ることしかできない。]


(58) 西 2022/10/27(Thu) 4:17:28

【雲】 朝日元親



[ ボクは彼女が太陽だなんて知らない。
  知らないからこそボクは彼女に太陽は求めずに
  それでいて彼女を役割から解放することが出来ず。

  今のボクは、何かをしようとして
  何も出来ずに戸惑う彼女を>>46>>47
  心配そうに見つめることしかできないままで。]



(D14) 西 2022/10/27(Thu) 4:18:23

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



[ そのきっかけは分からない。
  でも言わなきゃいけない気がしたんだ。

  彼女の思い詰めた雰囲気の原因が
  たとえ自分自身にあったとしても。

      言わなきゃいけない気がしたんだ。]



(-31) 西 2022/10/27(Thu) 4:18:56

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ




    大丈夫だよ。無理、しなくて。>>49




(-32) 西 2022/10/27(Thu) 4:19:35

【人】 朝日元親



  ごめん、ボクが言っても説得力、ないよね。


[ 口をついて出てしまって数秒。
  ボクは困ったように笑う彼女に、頭を下げた。]

(59) 西 2022/10/27(Thu) 4:20:31

【人】 朝日元親



[ 謝罪を終えて頭を上げると
  彼女から今後のことの話をされた。
  話題を逸らしたかったなんて
  そんな意図にも気づかないまま。


  ボクはと言えば思わず唸ってしまう。
  何から何まで彼女に手伝わせるわけにはいかないのに
  先生の話からして、ボクに頼れる大人はいない。

  しかも当のボク本人はこのザマだったんだから、
  たとえ信頼しきれなくても、頼るしかなかった。]


(60) 西 2022/10/27(Thu) 4:36:23