人狼物語 三日月国


125 【身内】実波シークレットパラダイス【R18】

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視点:


【秘】 ままならない 一葉 梢矢 → 嘘 氷室 凛乃


「それは意外。俺も最初はバレたくないとは思っていたし。あるいは……何か心境の変化が起きたのが、俺以外にもいるのかも」

首を傾げて見せる。預かり知らぬところで起きているから、分からないことも多々あるだろうと片付けて。

「ここに集められたのが無作為だとしても、まあ……ある程度は選んでいるんじゃないだろうか。
 暴力沙汰とか起こしてはなりませんよほんと。うん、だから安心するといい、これからも」

なんて無責任な言葉を言ってのけるのだ。
(-384) backador 2022/01/31(Mon) 20:06:53

【置】 ままならない 一葉 梢矢


月を見た。彼女につられて、今日は月を見上げていた。なんてことはない、いつも通りのよく澄んで美しい月だ。

「…………」

自分がほんの子狐だった時、月を追いかけては群れから逸れてしまったのを覚えている。
困り果てて鳴き喚いていたとき、大きな体躯で顔つきの強面な青年に抱き抱えられたのを、今でも覚えている。

最初は食われるのかと大層怯えたが、その撫でる手つきの暖かさは、今でも、鮮明に思い出せる。

「…………ふん」

ただそれのお礼を言いたかっただけ。
獣と人との間にある壁を取り払って、『ありがとう』と言ってみたかっただけ。
それだけで、寿命を超えて生き存えて、妖術なんてものまで扱うことができてしまったんだ。この世界のなんて大雑把なことか。
(L7) backador 2022/01/31(Mon) 20:26:07
公開: 2022/01/31(Mon) 20:50:00

【置】 ままならない 一葉 梢矢


家族は俺を残してみんな先に行った。寂しかったが、
同じくらい人間としての暮らしは楽しいものだ。

ヒトの社会に慣れるのには大変な苦労したのだが、それもまた獣として生きてきた自分にとっては新鮮だった。

口惜しいのは。こうなるまで十数年もかかってしまったせいで、彼の貌が変わってるだろうことに思い当たらなかったことか。そんなんいくら探しても見つかるはずがないってもんですよ。

でも、こんなことを秘密にしていたおかげでここに連れてきてもらえた。俺を撫でる手はみんな暖かかった。比べるには些か記憶の差が激しかったが。

今は、それだけでよしとしよう。
(L8) backador 2022/01/31(Mon) 20:27:49
公開: 2022/01/31(Mon) 20:55:00

【置】 ままならない 一葉 梢矢


月に向かって、くおん、と、
二尾の狐はひとつ鳴く。
頭には葉っぱが一枚乗っていた。
(L9) backador 2022/01/31(Mon) 20:28:56
公開: 2022/01/31(Mon) 20:55:00

【秘】 嘘 氷室 凛乃 → あるがまま 一葉 梢矢

「安心できたらいいんだけどねえ……」

男性恐怖症というわけでもないのだが……。

「まあ、一葉くんにもご理解いただけて何より。
 ……いろんな人と触れ合うと、
 人生観も変わるもんかねえ……」

今のところ、自分にはそこまでの経験はない。
受け入れてもらえるかもという希望的観測は抱かないでもないが。
(-395) serikanootto 2022/01/31(Mon) 20:57:57