【独】 マリィ/* ていうか甘々じゃないですか 美味しい、なんて言葉を言われたことはない。 いつだってその口からこぼれるのは 恨み言みたいな形をしていて─── それでも、構わなかった。 その言葉の裏に隠されたものは 空っぽになった器に現れていたから。 「言えや!」って言っていいんですよ…… もう、とっちめてくれ…… (-11) シュレッダー 2020/09/12(Sat) 20:51:52 |
【人】 マリィ[何度も確認するみたいに ちらちらアタシを見るものだから 思わず、ぷっと噴き出して] あんた以外に誰がいるのよ。 [そう、真ん丸お目目が見えやすいように 前髪を優しく梳いたでしょう。 お店の子たったひとりだけを 連れてくなんて無理だし 友達と呼べる人もいないし 恋人だって、いない。 今、たった二人で孤独を分け合える あなたくらいしか、一緒に行きたい人はいないの。] (49) シュレッダー 2020/09/12(Sat) 23:04:24 |
【人】 マリィあのね、調べたんだけど…… 空港からこの、……読めない、何コレ? のぼるべつ?なんか、温泉があるんだって。 ここ。このホテル! 色んな種類のお湯があって面白そう。 [お誘いしたからには、って 調べてはガイドブックを広げて 食事の合間にもお話したかしら。 ホテルはどこにしよう、とか 観光するなら何処がいいか……とか。 アタシばっかりはしゃいでるのかなって 最初こそ不安だったんだけど、 本棚に新しいガイドブック見つけたりすれば いつものあの仏頂面の裏の感情を知って 思わずにっこりしちゃうのね。 ああ、良かった。 この人も楽しみにしてくれてたんだ、って。] (51) シュレッダー 2020/09/12(Sat) 23:05:51 |
【人】 マリィ[オクラや胡瓜の時期が終わって 栗ご飯の美味しい季節。 ある日の食卓は相変わらず美味しかったのに 何だか、由人の様子がおかしかった>>43 いつも以上に表情がない、というか 由人の仮面を、何かが被ってる感じ。] ……この里芋とイカの煮物、 なんかおばあちゃんちで食べた感じ。 アタシ、中学で両親に勘当されてから ちょっとだけおばあちゃんちで暮らしてたの。 ……懐かしいわ。 [珍しく、料理にポジティブめなこと(当社比) 言ったりしたけど、どうだったかしら。 ああ、これは何かおかしい、って 気が付いたのはラジオが終わった辺り>>44] (52) シュレッダー 2020/09/12(Sat) 23:06:19 |
【人】 マリィ……眠れないの? [問いかけるより先に出た答えに アタシは少し眉を顰めるでしょう。 そんなに、寂しいことがあったの? 話を聞いてあげるのは出来るけど この口下手君に果たしてそれが有効かどうか。 居候を初めた当初に思ったよりも 由人は自分の殻に籠りやすい性質みたいで ……結局、語るより、共に居てあげた方が 彼の心は癒されるんじゃないか、って。] (53) シュレッダー 2020/09/12(Sat) 23:07:11 |
【人】 マリィ一緒に寝るだけじゃ、ダメなのかしら。 [じっと由人の目を覗き込んで アタシは確かめるように尋ねたの。 この意味が分からない程、子供じゃないでしょう。]* (54) シュレッダー 2020/09/12(Sat) 23:07:43 |
【赤】 マリィもっと、近くに感じたら……安心出来る? [親指の腹でそっと由人の唇をなぞりながら アタシはまた質問を重ねる。 恋人でもない人とキスするのは嫌って人 結構多いから、そのつもりで。 唇を重ねてもいいなら 孤独を分かつ者同士、おっかなびっくり 触れるだけのキスをするの。 唇の形が分かったなら、もう少し深く。 温もりを確かめるように 舌先同士を擦り合わせて。 ダメ、と言われたならそれはそれ。 いつも通りハグをしながら 狭いベッドで眠りにつくでしょう。] (*1) シュレッダー 2020/09/12(Sat) 23:08:22 |
【秘】 橋本 雅治 → 環 由人[もし、それでも足りなかったら───── 俺、馬鹿だから、それよりもっと 誰かを近くに感じる方法なんか ひとつしか思いつかないと思う。 キスより深くて、人の体温を直に感じて とろっと溶け合うような感覚なのってさ。 いろんなものを夜の帳に隠したまんま 事に及ぶのは、卑怯かもしれないけれど……] お願い、今だけマリィじゃなくて 雅治って呼んで。俺の名前。 [そう、由人に懇願しただろうか。]* (-15) シュレッダー 2020/09/12(Sat) 23:09:22 |
【赤】 橋本 雅治[重ねた唇は、多分同じ歯磨き粉の味。 だけど、思ったよりも高い粘膜の温度とか、 少しだけかさついた唇の感触とか、 また知らない由人が見えてくるみたいで。 腕の中に抱きすくめて、 舌先で歯列を割ると、中はもっと柔らかくて熱い。 ミントの清涼感なんかよりよっぽど強い、 生々しい味蕾の粒の感触。 ああ、この舌が「美味しい」と思ったもの アタシは毎日一緒に食べてるのかな、なんて。 そう思ったら、もっと深く知りたくなった。] (*4) シュレッダー 2020/09/13(Sun) 13:03:28 |
【赤】 橋本 雅治[乾いた由人の声が、“俺”を呼んでくれた。 初めて、呼んでくれた!] ゆうと。 [少しだけ甘えるみたいな口調で 口の中で由人の名前を転がすと なんだかとっても安心する。 ふと目があったから俺は「大丈夫だよ」って 慈しむような目を向けただろう。 由人の目の前にいるのは いつもの化粧もなく、 ありのままの男の顔した俺。] (*5) シュレッダー 2020/09/13(Sun) 13:03:50 |
【秘】 橋本 雅治 → 環 由人 [だって、俺本当に馬鹿だから。 “登別”だって読めなかったし 読めないからそもそも本だって読まない。 本当に、他の生き方が選べたら、って 後悔しない日はない。 俺が俺じゃなくなったまま このままぽっくり死ぬまで……? じゃあいつ死ぬのかって、明日?今日? 終わりも見えない夜の道。] (-39) シュレッダー 2020/09/13(Sun) 13:05:03 |
【秘】 橋本 雅治 → 環 由人 [だけど、一緒に生きてくれるかもしれない人が 今、ようやくここに居る。 ここで手を離したら多分もう次はない。 きっかけが「眠れない」って一言だったとしても 「もっとずっと一緒にいたい」ってこと ちゃんと伝えられるかなって、思って……] (-40) シュレッダー 2020/09/13(Sun) 13:05:55 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新