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【人】 浮遊する ハグベリー兄を名乗る青年は、一足先に大広間にいた。 キョロキョロと、他の人を探すような仕草をして。 誰かが入ってきたならば 「あぁ、いた!よかった。 なんか大きな声が聞こえてなにかと……」 「…なにか、あった?」 ただならぬ様子に、声は潜められ。 事情を聞けば、口元を押さえて。 「…強盗、かな。戸締まりとか、みとこうかな…」 そんな、冷静な言葉とは裏腹。 声も、手も、震えていた。 (36) arenda 2022/07/18(Mon) 11:44:50 |
【人】 浮遊する ハグベリー起こったことを聞く。 努めて冷静に伝えてくれてるのだろうと、思う。 俺はお兄ちゃんだ。 俺が一番冷静でいないと。 俺が頑張らないと。 「……皆、怖かったな。悲しいな……。 ………………。」 冷静になって、考える。 犯人は? 「……あの、お客さんがやったのかもしれない! それか強盗か……なんか、そういうのかも、しれないから。」 何かを払拭するように声をあげる。 罪の所在を外に移す。 そうじゃないと、犯人は。 「だから、一旦………一旦、自分の部屋に戻らないか? 今は……話し合いとか、難しいだろうし……… 俺、戸締りとかちゃんと確認するよ、それで……」 それで、どこも開いてなかったら。 その時は、 話し合い をしないといけない。 (42) arenda 2022/07/18(Mon) 17:59:42 |
【人】 浮遊する ハグベリー「そんなの滅多に言う事じゃない!」 思わず叫ぶように、声をあげて。 それから、しまった、と。 口を抑えるものの、出てしまったものを戻すことなんてできず。 「……もうちょっと………もうちょっと、待ってよ…… なにか、外の人が来た、痕跡、あるかもしれない…… ……皆を。疑うのは……もう少しだけ……。」 大きい声を出してごめん、と、謝って。 でも。 大好きな家族が互いを疑う事が、どうしようもなく悲しくて。 してほしく、なくて。 >>43 「…うん、クロ、一緒に行こう。 二人の方が…探しやすいしね。」 何か見つかってくれ、そう願うしか今は出来なかった。 (50) arenda 2022/07/18(Mon) 21:17:15 |
【赤】 浮遊する ハグベリー屋敷を見回った後、青年は。 廊下の片隅、依然使った部屋の近くで漂っていた。 きっと今日は皆、部屋から出てこない。 だからこそ、人気のない廊下は安全圏だった。 「……ノル。」 気配に気づけば、名を呼ぶ。 今この時、出歩けるような人はきっと、貴方しかいない。 (*3) arenda 2022/07/18(Mon) 23:52:21 |
【赤】 浮遊する ハグベリー「うん……ノル、たくさん頑張ったな。 辛くなかった?ありがとう、偉いよ君は……。」 引き寄せられるままに部屋に入り、 そうして、実行してくれた君を労うように 手を伸ばしてその頭を撫でる。 「おとう…………あぁ、アベルの、こと? うん……これで、売られることはなくなるかな……」 呼び方に僅かな違和感を覚えながら、しかし安堵したように息をつく。 売られ見せ物にされる、という最悪の事態からは遠のいた。 ……遠のいた、けど…………。 「……皆、疑心暗鬼になってたな。あれじゃあ、 アベルが悪いやつだって言っても、信じてはもらえないだろうな……」 眉を下げて、先程の光景を思い出す。 なかでも、犯人が子供たちの中にいる、と言っていた子達を思い浮かべて…… 「……このまま、周りを疑う空気になったら、大変だと思うんだ。 だから……その子たちとは、ちゃんと話し合おうかなって思うんだけど……」 話せばわかってくれるはずだから、と語る兄の姿は、随分甘く見えるだろう。 (*5) arenda 2022/07/19(Tue) 12:34:31 |
【赤】 浮遊する ハグベリーただ、話し合いが上手くいかなかった末に、 逆上されて抵抗するうちに、殺してしまったのだといえば。 この甘い兄は納得してしまうようにも思う。 最初から殺すつもりで話をするより、軽い罪悪感を抱えるだけで済むはずだ。 (*6) arenda 2022/07/19(Tue) 12:41:03 |
【赤】 浮遊する ハグベリー頭を撫でて、それだけが今君にできる兄らしい事。 「駄目……かな。だって、悪いのはアベルなのに……」 なのに、他の子達が互いを疑うようになってしまったら。 今までの仲良しな家族が、無くなってしまうではないかと。 既にそんなものなくなっているという事実から、目を逸らしている。 君の話を聞く。 一人ずつ説明は、良いと思う。 きっと話せばわかってくれる、そう信じてる。 ……クロを犯人に仕立て上げるのは。 兄は、眉を下げたけれど。 「……皆に説明するため、だもんな。 俺達が疑われたら、説明しても信じてもらえないもんな。」 言い聞かせる。 皆で幸せになるために、ほんの少しだけ疑われてもらうだけ。 まさか、疑いのかかった人を。 どうにかするような人なんて、いるわけない。 「…うん、それでいこう。」 君の言葉を肯定するように、頷いた。 いつもはもう少し自分で考える兄も、今は。 君に実行させてしまったという負い目もあって、言葉の真意を疑う事はなかった。 (*8) arenda 2022/07/19(Tue) 16:26:03 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → 骨頭 クローディオ戸も窓も。 当然開いてるはずなんてなく。 それが示す事実などもう、一つしかなく。 「…………。」 青年からの言葉は、直ぐに出なかった。 結論を迷っているわけじゃない。 結論を口に出すかどうかを迷っている。 「………なんで殺したんだろうな………。」 呟いたのは、それだけだった。 (-26) arenda 2022/07/19(Tue) 17:30:43 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → 骨頭 クローディオ「理由がないわけ、無いよ。」 「……………。」 「……理由が理由なら、赦してあげても………」 なんて。 甘い考えの青年はしかし。 ただ、誰も疑いたくも、犠牲になって欲しくもないだけの、 一人のお兄ちゃんでしかなかった。 「………難しいよ。 信用できるって言ったら……怪しいでしょ?」 肯定も否定もしなかった。 そのようなことを聞かれても、憤ることなどなく。 最早隣の者がいつ襲い掛かってきても、可笑しくない状況だ。 だから。 「………俺も、君を疑ってしまう、かもしれないし。」 だからきっと疑っても、どちらが悪いわけでもない。 仕方のない事なのだろうと、諦観の表情を浮かべて。 (-28) arenda 2022/07/19(Tue) 18:36:30 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → 骨頭 クローディオ「そ、れは」 ない。 どんな理由であれ、人を殺していい理由なんて。 本当は一つも、ありはしない。 ───たとえ、殺した相手が非道な悪人であったとしても。 「………もう、駄目だよ、一人で行動しちゃ。 ちゃんと、人に疑われないようにするんだよ。」 本当は、疑いたくなんてない。 誰一人だって、敵だと思いたくはない。 だから、懇願するように告げて。 そうして去っていく姿を、宙に浮いた兄は見つめて。 「………ばか……こういう時だけ。」 甘えちゃいそうじゃん、なんて、呟きはどこにも聞こえなかった。 (-33) arenda 2022/07/19(Tue) 20:38:15 |
【赤】 浮遊する ハグベリー「うん……クロなら………クロ、なら………」 「……ん、手紙、いいね。 俺、誰かのお世話をしてる事も多いから、 二人になれない時もあるだろうし。」 「……ふふ、甘えん坊だな、ノルは。 良いよ、俺も、ノルと一緒に寝たい。」 今日もしっかり抱きしめてくれる?なんて。 最後の顔だけが、心からの笑顔だった。 (*10) arenda 2022/07/19(Tue) 20:41:04 |
【赤】 浮遊する ハグベリー/* お客様〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!! ああお話はしたものの、やはり決心がつかず、 初日の投票は自分にしてしまう……というロールがやりたいんですの… でも、そのせいで釣られて不利になるかもしれないので、 それはちょっとという事であれば上手く言いくるめられて クロ様に投票したことにいたしますわ! どうかしら! (*11) arenda 2022/07/19(Tue) 20:42:51 |
【赤】 浮遊する ハグベリー/* ありがとうございますわ〜〜〜〜〜!!! もし一人残されたら……私……頑張りますわ! 色々お世話してもらい本当に感謝いたしますわ……! 絶対皆殺しにしますわ!!!!!!!!!!!!!!! (*14) arenda 2022/07/19(Tue) 21:24:50 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ部屋のノックに、びくりと肩を揺らす。 このような状況では仕方のない事で。 しかし、そのあとのバケツを叩く音に。 青年の顔は、ぱぁ、と明るくなる。 「───モノオキ!」 青年は、貴方の事が好きだ。 可愛い妹、純粋で良い子。 だからきっと、悪い事なんてしていないだろうと確信している。 故に、扉はしっかりと開けられ。 出迎えた青年は、お掃除しに来たの?とそのバケツを撫でるだろう。 (-41) arenda 2022/07/19(Tue) 21:47:36 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → 命灯癒光 リーディエ/* ごきげんよう!貼るカイロザマスですわ! 此方もペースはのんびりになってしまいますけれど、 お話は大歓迎ですわ〜〜〜〜〜〜〜! 送っていただけたらとっても嬉しいですの! (-56) arenda 2022/07/19(Tue) 22:15:37 |
【神】 浮遊する ハグベリーふよ、ふよ。 青年は宙を浮かび、音もなく現れる。 戸締りの確認をしていた彼が、暗い顔をしている。 きっとそれだけで、結果など分かり切っている。 (G2) arenda 2022/07/19(Tue) 22:43:47 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → 命灯癒光 リーディエ部屋から、足音はない。 だが、この青年には足音というものが存在しないというのは、 最早誰もが知る事実であり。 故に、少し待てばがちゃり、と扉は開かれる。 「…リーディエ、どうした? 遊びたくなったかい?」 兄を名乗る青年は、優しく微笑んでそう問いかける。 少し無理をした笑顔。 自分は兄だから、落ち着いていないと。 (-109) arenda 2022/07/20(Wed) 11:24:28 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ固いバケツの頭を、優しく撫でてあげる。 手は少し、震えている。 怖かった。主が死んだ事もそうだけど、それより。 自分達の中に犯人がいて、疑わなければいけないという事実が。 疑われるという事実が。 「わっ!」 飛び掛かられれば、びくっとして。 いつもより少し低い高度だったから、十分届いたことだろう。 ぎゅぅ、と抱きしめられれば、少しきょとんとした後。 自分からも、腕を回す。 「…どうしたの、モノオキ……… 掃除道具、いつもよりしっかりしてるね。 ………お掃除、偉いけど、あんまり出歩かない方が良いかもだよ。」 兄は貴方の心中を察しているのかいないのか、 あやすようにポンポンと背中を撫でて、諭す。 (-110) arenda 2022/07/20(Wed) 11:29:42 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ「…うん?なぁに?えーっと……」 貴方の伝えたい事のきっと半分も、青年は理解できない。 言葉も、文字も書けないというのは、何とも大変な事だ。 ただ、何か理由があって出歩きたいのだな、とはわかったから。 「……用心するんだよ。」 それだけを優しく告げた。 青年は、本来ならもっとリーダーシップのある子供だ。 死体発見の日、本当ならばもっと声を上げ、他の子達を纏める事が出来た。 …でも、出来なかった。それは。 その場を仕切る権利が、自分にはないと思ったから。 ただ、一つだけ言うのであれば。 青年はきっと、自分で襲ったのならば、その手で貴方を撫ではしないし。 きっと、最初の時点で名乗りを上げる。 優しすぎる青年の為に、代わりに手を汚してくれた人がいる。 「……どうしたの?」 きょろきょろとする貴方を、不安げに見て。 窓からは心地良い風が吹いて、青年の衣服を揺らした。 窓が、開いている。扉を開けた時、鍵を開けた音もしなかった。 それは、今の状況においては、不自然なことに違いが無かった。 (-122) arenda 2022/07/20(Wed) 14:57:04 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキこの部屋には、直接何か話のきっかけになるものは何もない。 青年自身は何も手を下してないから、当然だ。 だから掃除は、いつものように割合すんなりと終わるはずで。 「ん……?あぁ、窓………。 ………っ! 」指し示すそれを見て、青年は一度言葉を吐いて。 それから、それが酷くおかしい事に自分で気づいた。 貴方は、どうだろう。気づいてないか? じとりと冷や汗を流して、青年はより不安げに、君を見る。 閉じられればか細く息をひゅっと吐く。 思考が悪い方にばかり傾く。 「……モノオキ?」 先程から、何を悩んでいるのだろう。 見つめる青年はしかし、いつもの貴方の様子から。 まさか、自分から埃をまき散らすような行為をするなんて夢にも思わず。 だから。 その動作を止めることは出来ず。 鈍い音が鳴る。 ▼ (-125) arenda 2022/07/20(Wed) 16:42:32 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ青年は、実行犯ではない。 だからそれで直接、犯行がフラッシュバックはしない。 …でも、青年はもう子供じゃない。 死体の様子と、誰が、誰をやったかを知っていれば。 それがどのように行われたか、想像できてしまう程度には。 きっと、ちょうど今みたいに、枕に乗る頭めがけて、 瓶を思いきり、そうして、飛び散ったのは埃じゃなく……… 「やめろ!!」 思わず叫んで、モップを君から奪い取るその手は。 酷く震えて、振り向いた顔は青ざめて、歯がカチカチなって。 涼やかな風が吹いているのに、汗を流して。 そうして、宙に浮いた状態で、頭を抱えて丸まる。 誰も悪くない、誰も、悪いのは、だって、アベルが……… (-126) arenda 2022/07/20(Wed) 16:48:41 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ体がブルブルと宙で震える。 頭を抱えて蹲る様は、さながら胎児のよう。 「ごめん、ごめんね、違うんだ、俺、違う、 モノオキ、怖がらせちゃった、ごめんね、ごめん……」 それでも口にするのは、怒鳴ってしまったことの謝罪で。 それが、青年が優しい心の持ち主であることを伝える。 手を伸ばし、抱きしめられたなら。 青年は、身体をびくっと跳ねさせて。 それでも、それを受け入れる。 震えはとまらない。 でも、呼吸だけが徐々に静かになっていく。 「………アベル、が…………」 ぽつり、言葉が漏れる。 「皆を……売るっていうから………俺……俺………」 「俺……ただ、静かに皆と、暮らしたかっただけなのに………」 漣のような声は、抱きしめてくれたから、距離が0だから聞こえたもの。 (-131) arenda 2022/07/20(Wed) 19:30:49 |
【神】 浮遊する ハグベリー手紙、なんだろう、それは。 何処から見つかったんだろう、なんて思考もつかの間。 手紙が回るか、誰か内容を話すか、そうしたなら。 「──ユングが!?そんな、そんなわけ!」 思わず、声をあげる。 だって、あの子は同じお世話焼き部の子で、 皆の事をちゃんと見ててくれて、 たくさん、たくさん気が使える子で、それに……… そんなわけがない、と思う理由ならいくらでも出てくる。 でも、やってない、の証拠は一つも出すことができない。 そんなわけ………と小さく呟いて、項垂れた。 (G15) arenda 2022/07/20(Wed) 19:34:16 |
【神】 浮遊する ハグベリー「………なんで………」 青年は、ただ。 「……なんで………こうなっちゃったんだろう…………」 出ていく者、追いかける者。 あらゆる思惑が交差するのを、泣きそうな目で見ながら。 「ただ、皆で仲良く暮らせればよかったのに…………」 消え入る声で、もうどこにも届かない理想を、呟いた。 (G28) arenda 2022/07/20(Wed) 21:14:11 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → 命灯癒光 リーディエ「………リーディエ」 開けた扉、そこに居たのは、愛する家族の一人。 読書をよくする、可愛い妹。 その笑顔が無理に作られてるのを見るだけで。 なんだか、泣きそうになってしまう。 「………話?」 なんだろう。疑われてる? それとも、誰が怪しいか、とか。 不安が頭をよぎる。明確な答えは出ない。 「…うん、いいよ。お部屋にお入り。」 外は危ないからね、と招き入れる。 入れば。 殆ど物が置かれていない…浮遊してるとほぼ使えないから…部屋が目の当たりになるだろう。 (-152) arenda 2022/07/20(Wed) 21:44:18 |
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