258 【身内】冬融けて、春浅し
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| [己の無作法に対し、左右に揺れる首の微動が在った。 その滑らかな首筋に唯一つ、歯牙が刻んだ凹凸を癒すように舐め摺れば彼の真紅が舌腹に滲む。浮いた微量の血液を嘗め取って、覗き込む双眸の孕んだ艶に魅入られたよう息を飲む。 煽られる熱を晴らす術を取れぬ事を悔やむ代わり、項へ回す腕で彼の頭を抱き寄せた。]
……あんたも噛むか?
[緩く頭部を傾ぎ、作為的に首筋を晒す。逃がす先を今は無くした互いの熱を、其処へ誘い込むように。]
(-5) toi3 2024/05/09(Thu) 21:52:39 |
|
愛してる、……冬莉 、
[その言葉を聴く度に、心の在処を得たように思う。行為に至らぬ愛撫は熱を晴らすには向かずとも、揺蕩うように互いの熱を分け合って――、]
(*1) toi3 2024/05/09(Thu) 21:53:44 |
| [その声掛け >>-0 は、再びこの部屋を出る間際の事だった。 思い出すまでも無い既視感。 数日前の光景が脳裏に巡る。 >>0:1光を反射する銀色は、あの時と何も変わらない。 変わったのはきっと己の心だろう。 ] ……、 [鍵から視軸を移し、目の前の相手を見る。 ――此方へ問いかける面差しは何処までも優しい。 面白い筈もない他者の躊躇や怖れを、隣で立ち止まって手を差し伸べる彼の温かさは矢張り眩く。日向の似合う存在だと、今でも思いもする。] (0) toi3 2024/05/09(Thu) 21:55:32 |
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[――けれど、]
(1) toi3 2024/05/09(Thu) 21:57:09 |
| [手を伸ばす。]
[彼の指先ごと、鍵を包み込んだ。] (2) toi3 2024/05/09(Thu) 21:57:42 |
| 俺の健康管理を任せる代わりに、 あんたの胃は俺が請け負うと言ったからな。
[指先へ仄かに力を籠めて、少しの冗句を声に混ぜる。]
俺も、あんたと未来を生きたい。
……受け取らせてくれ。
(3) toi3 2024/05/09(Thu) 22:01:25 |
|
……有難う、冬莉。
[喜色を以て相好を崩し、囁くように愛しい唇へ口付けた。]
(-6) toi3 2024/05/09(Thu) 22:03:18 |
| [暫時の間。 身体を離し、言い淀むよう唇を濡らす。] それと………、我儘を承知で、 あくまで体が大丈夫そうならなんだが。 [歯切れ悪く言い足すには、] 送ってくれるか。……もう少し、あんたと居たい。 [己なりの、一歩と呼ぶにも笑える話だが。 あんたなら呆れずに居てくれるだろう?*] (4) toi3 2024/05/09(Thu) 22:07:05 |
| /* >>-0の「他の機会」を拡大解釈させて貰い… 鍵に始まり、鍵に終わる、と。鍵の出し方が天才過ぎて初回からセンスの札束に殴られていた。 改めてお疲れ様。 同じく最大級の感謝と愛を、冬莉と背後の方へ。 たっぷり期間はあると思っていたが飛ぶように過ぎて驚いた……本当に楽しかった。有難う。 (-7) toi3 2024/05/09(Thu) 22:12:32 |
| /* >>-4口調云々は素を出すのが恥ずかしいだけなんで何も気にしないでくれ……。
此方も返事が遅くなってすまなかった。エピでのプレゼンが気に成りつつ…俺もゆっくり読み返す。 (-10) toi3 2024/05/09(Thu) 22:19:05 |
| /* 居たのか笑うんだが(いいぞもっとやれ) お疲れ、返事は無理せずにな。 (-11) toi3 2024/05/09(Thu) 22:20:02 |
| /* 嬉しいが今の俺は普通に照れるし同じ事を思っている。 其方の手腕は元より、如何なっても受け入れてくれそうだなという信頼が……。 此方は冬莉の一挙一動に大体吹っ飛びながら全力で拍手していた。 >>-13喋ってくれて構わないんだがww のんびり待つし何なら寝る可能性も高く申し訳ないため、其方も本当無理なく。自愛一番大事。俺も緩々灰に返事やらプレゼンするかもだし 寝るかもしれない……。 延長、俺は喜んで。勿論其方の都合に合わせてな。 (-14) toi3 2024/05/09(Thu) 22:34:40 |
| /* 此方こそすまない、どうも眠気にやられるのが早い……。 俺も週末は他より時間をとれると思う。
いや、忙しい中にむしろ感謝を。のんびり灰を眺めておく。 (-16) toi3 2024/05/09(Thu) 22:58:31 |
| [美味そうに見えたならいいが、★曹ュ声量で笑う。硬質な感触を肌身に知って、手招いておきながら身構えるように暫時息を詰めた。彼の髪へ挿し入れた指が 僅かに強張り力が籠る。]
…… 、
[明け渡した急所に走る 確かな痛みを快く思う日が来るなどと。相手でなければ知り得なかった悦に口の端が撓った。作為的な誘いへ律儀に応えてくれる彼が愛惜しく、皮膚と一緒に心臓まで喰らい付かれたように鼓動が高鳴る。堪えた熱の分だけきっと、強請るような視線になった。 ──唆したのは此方だと 言われようとも文句は言えない。]
(-21) toi3 2024/05/10(Fri) 21:43:36 |
| [背に、柔らかなシーツの感触。幾許かの驚きに見開いた双眸をやがて緩く細め、見上げる男の頬を撫でた。傾けられる情に隠し切れない喜びを覚えて。 己の体へ沈んで行く鼻梁を見送れば、焦燥感に呼吸が乱れ 擽ったさに顎が浮く。一度は引き結んだ唇から 堪え切れずに力が抜けた。] 冬莉 …… [好きだ。愛してる。あんただけを 、] [喜悦に濡れた声は、互いの吐息に消えただろう。*] (*3) toi3 2024/05/10(Fri) 21:52:51 |
| [此方の意を汲んで、返される響きが心地好い。 >>8] ……ああ、大事にする。 [噛み締めるように呟いた。 出会ったあの日から ――余りに無防備で、これ以上に情の深い話はない。迷いながら手を伸ばせなかった己の前へ、未だ選択肢は此処に在ると示すかに 何度も鍵を差し出してくれた彼の心を思う。 その線引き >>5 は知り得ない。唯今日まで、歩幅を合わせるかのような自然な厚意を幾度となく感じて来た。そしてその優しさに救われた己が居る。仮令彼が彼自身を如何思っていようとも。] (10) toi3 2024/05/10(Fri) 21:57:38 |
|
そうだな……縫いぐるみよりも、と選ばれたからには。
[離れ行く唇を見送って、掌に残る鍵を大事に包み込んだ。]
(-22) toi3 2024/05/10(Fri) 22:01:23 |
| [多分に甘さを含んだ軽やかな受諾 >>9 に 安堵染みた笑みを刷く。ものの、次いだ提案に眉をぐうと寄せる事となる。] いや駅までで……いいんだが、………。 [言い掛けて、先程よりも長い沈黙。 先程本望だと応えてくれた彼の柔らかな、或いは嬉しそうな表情を瞼の裏に反芻するように。手の内の鍵を握り締めて頷く。] 甘えてもいいか。駅より、幾らか遠いが。 [この最寄り駅から三,四駅分隔てた距離に在る 己の住処まで。残り時間を惜しむように、行先を告げた。*] (11) toi3 2024/05/10(Fri) 22:08:19 |
| /* 三,四駅は都会だと近過ぎるか……?と悩みつつのお疲れ。 >>6>>7ここを揃えてくれるところが流石だと。(愛) 何度も読みたい・実際何度も読んで 吹っ飛んで しまうのは其方の文章だ。場面によって前面に押し出されている魅力は変わりながらも、根底でいつも相手(幸春)を案じてくれる冬莉の人柄を感じて愛さずにはいられない……。 (-23) toi3 2024/05/10(Fri) 22:21:57 |
| /* >>-20俺は凡そ雰囲気でやってるだけなんで、続くも纏めるも今回に限らず都度あんたも好きに動いてくれたら。有難う。赤窓は〆た、また今度な。 と言いつつ無理をさせていないか心配になるというか進行中から本当に申し訳ない……。 (-24) toi3 2024/05/10(Fri) 22:27:05 |
| [存在も、在り方も。 代わりがないと肯定してくれる言葉に胸が熱くなる。
彼が己にとって唯一の存在であるからこそ。 幸福に眦が下がった。]
(-32) toi3 2024/05/11(Sat) 20:02:46 |
| アイコン。ああ、可愛いだろう? 少し癖っ毛の、ふわふわとした毛並みで。何となく冬莉に似ていると思ったらつい。あんたの小さな頃はあんな感じだろうかと……、まあ……。
[犬と人間で在るからには雰囲気の話ではある。だが一目見て変えずにはいられなかった事を、髪へ触れる柔い指先に背を押されるように点々と語って手に手を重ねた。尤も 文字の上で繋がっていた数日に相手を思い起こしていた事実を白状するようで、最後には言葉をやや濁しもしたが。]
――変えるのか?
[水を差すとは知りながら残念そうな返事になった。]
あの眼鏡のアイコン、あんたらしいと…… ……可愛く思っていたんだが。
[この数日で慣れ親しんだ画像に少々愛着が沸いた事を許して欲しい。]
(13) toi3 2024/05/11(Sat) 20:04:35 |
| [彼の喜色が深まった笑顔を眺めて、また一つ選択を許された気持ちになる。儘に吐露すれば、 >>0:-27対等で在る事を説いてくれるかも知れない。昨夜を思い出しながら携帯を弄る横顔を眺め――横から其処だと示した地図の上、確かに保存された己が住処を知り 頬へ一度口付けていた。] ……ああ。 [靴を履き、相手の隣へ立つ。 あの日一人だった帰り道を二人で辿る喜びに笑い、重ねた指先を絡めて扉を潜った。] (14) toi3 2024/05/11(Sat) 20:05:15 |
| [―――扉を出た後でこう思いもする。] ( 他の住人と擦れ違う可能性があるのでは。 ) [ 擦れ違う人影が無いことを願って。] (15) toi3 2024/05/11(Sat) 20:05:39 |
| /* 区切り*を忘れた。すまない…お疲れ。 眠たい時には寝るのが一番だ。唯でさえ睡眠が足りていないんじゃないかと心配だったため寧ろ寝たなら安心する。 >>12ここでそっとブックマークしてくれる冬莉に愛を。此方は恐らく頭で覚えている。 >>-26>>-27そしてアイコン進化をキャンセルしようとする幸春。 眼鏡可愛いからついな……。 雰囲気で頼む、と投げつつ終了に向けてどのあたりで〆るといいか悩むな。明日で終わりか……。 (-33) toi3 2024/05/11(Sat) 20:12:46 |
| /* 冬莉がいる。灰への返事をたくさん頂いた感動に、俺もと思いながら少々目を離していたすまん。 ご飯を食べ逃しているため今暫く離脱気味なのを許してくれ…… 可愛いのはあんただな?? そう言われると俺は軽率に延長しようとするんで止めてくれ。とはいえ週末に終わる方がキリよく出来そうな気もしている。あんたの都合と様子を見て……。 進化キャンセルしたかった。(Bボタンを連打する) (-37) toi3 2024/05/11(Sat) 20:35:50 |
| /* ぽつぽつと。 >>0:-0可愛いな。名前が並んでるだけで幸せ分かる。 とてもtecoさんで笑う。すき(すき) >>0:-2ふふん、狡い男と呼んでくれ。 投下してからあの時点で笑い過ぎか…?と悩んでもいたので良かったと思う。 >>0:-3ジュラルミンケース(略)を見て寧ろテンション爆上がりした。冬莉はすごい(すごい) >>0:-5冬莉の情緒を破壊したい欲。 >>0:-10この観点に頷き過ぎて首が痛いな。 何にしてもそうだが、冬莉視点の描写に滲む人柄・考え方が成程過ぎて都度しみじみ感じ入っていた。 俺はいちいち捉え方が暗いともいう。 (-39) toi3 2024/05/11(Sat) 21:43:33 |
| /* 有難う、そちらも無理なく。 堂々巡りが有り得すぎて笑う。互いが互いを可愛いと思ってるな……。 少なくとも描写の目処は明日の間が良さそうだろうか。延長があれば軽いifかプレゼン期間くらいで……? ゲーム見たいな。此方は多分ゲーム機を持たない人生の気がしつつ。 全然関係ないが俺は喧嘩も見たい。どんな状態でのターン経過も許された( >>-29)と知って軽率にシリアス要素を入れたくなる悪癖が……。 ただ、前に話した価値観の相違にしろ中々この二人が喧嘩にまで発展しそうにないとも思う。 (-40) toi3 2024/05/11(Sat) 22:02:49 |
| /*
可愛いと男前が詰まった存在がいるんだが……? (-44) toi3 2024/05/11(Sat) 22:27:09 |
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