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【人】 絵描き 要ありがとう。美味しかった。 この言葉を貰った時の喜びは計り知れない。 なるほど、今なら料理人の気持ちがわかった気がする。なんて、不遜すぎるけど。 「こちらこそ、ご来店ありがとうございました」 それから彼は黒板にある絵を見ながら、 そして財布を弄りながら、 何かを伝えようと言葉を紡ぐ。 それはしっかりとは言葉にはなっていなかったけれど、なんとなく、なんとなく、うん。 伝わった気がする。 なんて言うか、うん。 彼はきっと、本当は、ふりようなんて呼ぶには真っ直ぐで、いい人、なんだろうなって。ただ少し不器用なだけなんだろうって。 じゃなきゃ、こんなに、すっと言葉が入ってこないだろう? それでもライブ、、行くよ、とは、返せなかったけど。 「またのご来店、お待ちしております」 タバコが吸いたくなったらいつでも。なんて、存外に意味を込めて、彼を見送った* (46) 猫じゃらし 2020/06/17(Wed) 19:46:53 |
【人】 絵描き 要おお……。 学ランの彼が、急にタバコを吸ったのには驚いた>>39 中々に行動力のある御仁らしい。 いや、僕もタバコなんて吸えないけど。 そもそもそこまでしてふりようになんてならなくても……。 とかなんか色々思い浮かんだけれど、 アイスコーヒーで、と注文を貰い、浮かんでいた思いは泡のように消え去った。 マッチを一本摩って、ガスバーナーに火を灯す。 彼の名前は、矢川というらしい。 「ああ、僕は二年の須藤要です。よろしくお願いします」 自己紹介も三度目となると中々様になっているような気がする。 そんな自分を誇らしげに思いながら、 小さなやかんに水を入れ火にかけた。 (47) 猫じゃらし 2020/06/17(Wed) 20:00:04 |
【人】 絵描き 要かたり、とかすかに響いた音の元を探ってみれば、 それは、何らかの楽器のようで、 3-Aという言葉と、その楽器とが、結びついた。 結果出た結論、 あれ、もしかして、それはギター……ではなくベース?だっけ?なのでは? 「あれ、もしかして、ライブに出るのって矢川先輩だったりします?というかさっき、3-Aでベース?弾いてました?」 つい、気になって聞いてしまう。 いや、外れてたら申し訳ないけれど、もし当たっているのなら、こんなに嬉しいことは無い* (48) 猫じゃらし 2020/06/17(Wed) 20:08:38 |
【人】 絵描き 要「ほわあ。すげー!あのベースを!すげー!」 思わず、身を乗り出した。 それでもビクともしないのは流石、理科室の机である。 誇ったようにして、言わないところもカッコイイ。 いいな、羨ましいな、なんて。 あ、お湯が沸騰したようだ。 コーヒーの粉をセットしたグラスをにお湯を注いでいると、ライブへのお誘いの声がかかる>>61 「あ……」 お湯が溢れた。粉がグラスに混入する。 何やってんだか。 慌てて、別のグラスと、それから簡易フィルターと粉を用意し、次こそは慎重にお湯を注ぐ。 「えと、見れたら、見に行きたい、と、思います……」 声が震えないように、慎重に。 それからグラスに氷を入れて、彼の目の前に置いた。 「アイスコーヒーです」 (63) 猫じゃらし 2020/06/17(Wed) 22:51:11 |
【人】 絵描き 要「つーかいっこ言わせて…なんで文化祭だってのに、男三人で、コーヒー飲んでんだよ…」 ぽそりと零れたその台詞に、僕は思わず、ふふふっと吹き出してしまった。 確かに、今まで考えもしなかったけれど、 こんな文化祭の日には、女の子と過ごしたい……と思う男子高校生も少なくないのだろう。というか多いような気がする。 「まあでも、これはこれで青春って感じ、しませんか?」 いつもいつも1人で過ごしていた僕なんかには、 到底経験できるようなものじゃなくて、 将来的に、出来るとも思ってなくて、 だからこそ、こんな時間がずっと続けばいいのに……。 なんて、他の二人には迷惑かもしれないけれど。 やっぱり、諦めきれるわけなんて、 なかったんだな* (64) 猫じゃらし 2020/06/17(Wed) 22:57:44 |
【人】 絵描き 要溢れたコーヒーともお湯とも言えない何かに、 驚いた様子の彼はこちらを気遣ってくれた>>73 「あ、大丈夫です。火傷もしてませんよ」 手をヒラヒラさせ、無事なことをアピールしてみる。 「いえ、話しかけたから、と言うより、僕の心頭滅却がなってなかったからですよ。申し訳ありません」 意味がわからない言い訳をしてしまった。 僕は修行僧か。 いや、でも実際問題、心の揺れがお湯の溢れに繋がったのは事実で、心頭滅却出来てなかったという言い分もあながち間違いでもないような気がする。その単語はあれだけれども。 まあ何はともあれ、彼が悪い訳では無い、と伝われば幸いである。 おるた……?ん?ら?うん? よく分からないカタカナの羅列をスラスラと並べる彼。 それを聞く、彼もそのカタカナを理解はしているような雰囲気。 あっれ?分かんないの僕だけ……? まあ聞くのもなんだろうとにこにこした顔で適当にうんうん頷いておく。 コーヒーは美味しいかったらしい。それは良かった。 うんうん。 (83) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 8:09:56 |
【人】 絵描き 要すると、ふりよう仲間の彼は唐突に、 僕の絵を指して、 あろうことか彼に、紹介をしだした。>>69 あわわわわわわ。 彼の反応が怖くて、そちらの方を向くことが出来ない。 そればかりか目を瞑って耳を塞いでしまいたい気分だった。 「あー、すいません、勝手に描いたりして、えと、その、演奏を、汚したり、な」 そう言いかけた時、 聞こえたのは感心したような、声。>>76 それから、言ってくれた。 彼が感じていたものと似ている、と。 嬉しい。って。 凄い、って。 今までの不安と緊張感から解放され、 しかも褒められたものだから、 じわりと涙腺が緩んだ。 あれ?俺って泣き虫?いや、そんなこと……。 ああ、たしかに。昔は泣き虫だった。 そんなことも忘れてしまうくらい、人と話してなかったんだって。 気付いた。気付いてしまった。 (85) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 8:22:33 |
【人】 絵描き 要僕は二人にバレないようにこっそり 目元をゴシゴシとそでで拭いたが、バレてるかもしれないね……。 感じたものと似てる、なんて。 そう言われることほど、嬉しいことは無い。 絵描き冥利に尽きる、というものだろう。 嬉しい。 すごい嬉しい。 今なら空も飛べそうな気がする。 あ、ごめん嘘。やっぱそれは無理。 (86) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 8:28:32 |
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