【人】 XII『吊された男』 ユグ[ユグは顔も知らないその人は、わらっていた。 心を壊して、もう、笑うしかできなくなっていた。] (369) mmsk 2022/12/19(Mon) 19:26:02 |
【教】 XII『吊された男』 ユグ[怒れなかった。 苛立ちは人の輪をささくれ立たせるから。 悲しめなかった。 悲しむ人がいないようにと願っていたから。 だから笑っていた。 本当はずっと辛くて苦しかった。 ] (/74) mmsk 2022/12/19(Mon) 19:26:29 |
【教】 XII『吊された男』 ユグ『ねえ どうして どうしてなのでしょう』 『どうして何も 変えられなくて』 『ただ不自由なくいることができないのか』 [それが幸せだと思っていたのに。 漂う昏い空気、減りゆく人数。 嘆いても声を上げても、崩壊は止められなかった。 ああ、ねえ、いっそ、もしかして] (/75) mmsk 2022/12/19(Mon) 19:27:04 |
【教】 XII『吊された男』 ユグ[それが負の連鎖のはじまりにしかならないことは、わかる。 けれどもしも、そうもしもの話。 失うものがそれだけで済んだんじゃないか、間違っていたのは僕なのではないか、そんな疑念が、薄く薄く何枚も何枚も、重なって、重なって、もう、呼吸もできなくなっていて] (/77) mmsk 2022/12/19(Mon) 19:27:53 |
【教】 XII『吊された男』 ユグ[思考が濁る。 これ以上誰も 失いたくなくて ]誰が死ぬところも見たくなくて なのに伸ばした手は届かなくて 悲鳴も怨嗟も 聞きたくなくて 眠れない日々に泣きたくなくて (/78) mmsk 2022/12/19(Mon) 19:28:35 |
【教】 XII『吊された男』 ユグ『だからね、もう、僕が死ぬしかないんですよ』 [そう言って、首を掻き切った。 他愛無い、世間話のような時間だった。 ほんの一瞬。会話の延長線みたいに、隠したナイフが喉元に触れて、真横に引かれた。 ああ、ねえ、ごめんなさい『死神』。 誰が死ぬところも見たくない僕が、あなたにこんな瞬間を見せてしまうこと。 それでも、あなたの隣がよかった。 あなたに話を聞いてほしかった。 これは何も変えられなかった僕の、最期のエゴ] (/80) mmsk 2022/12/19(Mon) 19:29:52 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[ユグは、あの日の『吊るされた男』ではない。 だから、迷っても、何も見えなくても。 もう、自暴自棄で命を絶つことは、ないだろう。 ここまで生きてきた。今更、惑わない。 ユグは、あの日の『吊るされた男』ではなく。 ユグは、昨日の盲目的な子供でもなく。 ひとつひとつ、変わっていっているから。 また少し違う未来を見つけたいと思っている。 そんな思いを込めて、あなたの手を取ったのだ>>243。] (372) mmsk 2022/12/19(Mon) 19:31:15 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……それでも、世界が滅びるとなったら。 きっと悲しむ人がいるでしょうね。 [意見は様々、あったように思うが。 おおよそ、強く滅ぼしたいという意見は聞いていないから、ゼロに言ったような結果>>2:164になる気がしている。 それでも、過半数であったかは数えていないから―― 先生の傍、手を引きながら、少しだけ表情を曇らせた*] (373) mmsk 2022/12/19(Mon) 19:31:25 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a82) mmsk 2022/12/19(Mon) 20:01:28 |
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