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【見】 バンカー ストレルカ「…しっかりと、葬儀を行えるといいのですが」 人格バックアップサービスが普及し、 人類は死さえも克服した今日に及んでも。 形式として、葬儀というものは残ったままだろう。 遺体がしっかりと保管できるに越した事はない。 そして、その葬儀ができるに越した事も。 #メインルーム (@12) unforg00 2024/04/02(Tue) 10:47:24 |
【見】 バンカー ストレルカ「幸いにして、オトモ君は無事だったようです」 ひょこ、と白い球体状のドローンが ストレルカの後ろから顔を出す。 けれど主人が居ないためか、今日は口数は少ないようだ。 「中身はまだしっかりと検められていませんが… アソシエーテ ナル様。以前お約束したこともありますが お聞きしたいことがございますので、 のちほどお時間頂ければと思います」 #メインルーム (@13) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:01:24 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ただの少女 エーラ/* Ciao!補足ありがとう〜目立つものは初期化されたタブレットくらいで 荒れた様子はないという認識で大丈夫かな? (-82) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:04:39 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ブチ抜く ユウィ様々な疑念、疑惑、動揺が飛び交う、 どこか据わりの悪い空気の中。 ファミリーの死が告げられた、重い空気の中。 それでもちっとも臆さずに、 バンカーはあなたに声を掛ける。 「ソルジャー ユウィ様」 「お忙しい中失礼いたします」 「少々お時間よろしいでしょうか」 口火を切るのは船員に声を掛ける時の決まり文句。 けれどこれ以上の御託や回りくどい話は無用と見た。 「現在星間航行船ヴェスペッラは緊急事態。 現状は緊急運転モードは正常稼働中。 けれどそれがいつまでも続く保証はどこにありません」 「再び何処かで交戦が行われない、とも限りません」 「この船のガードマンであるあなたならなおのこと。」 「あなたが人格バックアップサービスを利用していても、 直近の提出は出航以前のものです。 それを使用して復帰すれば、それ以降の記憶は失われる」 「この船であったことを、 困難の中でも、あなたたちが『今』生きていることを 私は忘れたくない。忘れてほしくない。」 (-86) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:21:39 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ブチ抜く ユウィ「ですから ソルジャー ユウィ様。」 「私のメモリの中に、『今』のあなたのバックアップデータを 預けてはいただけませんか。」 (-87) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:21:59 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 仕分人 ナルその日、あなたの手が空いている時間。 二人の欠員が出た事で密度を増したスケジュールの合間に、 ストレルカはあなたの元を訪れた。 「アソシエーテ ナル様」 「少々お時間よろしいでしょうか」 「まず、こちらがお約束のものです」 そう言ってあなたに差し出されたのは、 通常アンドロイドのデータを収めるのに使われるものよりも 幾らか大きな記録媒体。 閲覧権限が限られているものを除いたストレルカのデータ。 ストレルカは稼働して8年、 それなりのデータが蓄積されているのだろう。 「それから、お聞きしたい事なのですが」 「私はメイドマン アウレア様から 乗船以降の人格バックアップデータを預かっています」 「これはアソシエーテ ナル様に閲覧権限があります」 『覗いても覗かなくても別にいいんだけど』 『俺様ちゃんが覗いたならアイツも覗けるようにってな。』 「…だそうです。ご覧になられますか?」 そっくりな声真似…ではなく、音声データの再生。 自分のケジメなのだと、彼女はそう言っていた。 (-89) unforg00 2024/04/02(Tue) 12:26:42 |
【見】 バンカー ストレルカ仕分人の言葉には、では、そのように。 そう返したあと。 「アソシエーテ ジャコモ様……」 バンカーは中立であらなければならない。 だから誰かに肩入れするような事は言う事ができない。 だから、あなたの苦々しい言葉に答えられない。 #メインルーム (@14) unforg00 2024/04/02(Tue) 15:30:17 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア死者にも守られるべき尊厳はある。 静かになってしまった、物言わぬ身体は整えられた寝台の上に。 あなたの身に起きた事を物語る赤の付着した槌は 煙草の箱と同様、今は保存されるままに。 きっと後々、然るべき人々の手に任せられる。 そうして、軽い電子音。 無事に起動した様子を見れば、人で言う所の安堵を覚えて。 幼く無機質に流れる音声を聞く。 マスター権限を持つユーザー。 あなたの事だ。万一に備え、きっと信頼の置ける人間に それを設定している事は想像に難くない。 そして、人格データを預けてくれたあなたなら、或いは。 「bA-51 バンカー・ストレルカ 承認を要請します」 ふよりと浮かび上がった『オトモ君』にコマンドを口にする。 一部データを除き初期化。 何処までデータが残っているかはわからない。 自分に権限が付与されているかもわからない。 それでも、可能性がゼロでないなら、 0.01%でも残っているなら、ゼロのままにしたくはない。 (-109) unforg00 2024/04/02(Tue) 16:20:47 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア要請が承認された事に、また安堵をする。 こんな状況でもなければ、あなたが生きていれば、 礼のひとつでも言えたのだけれど。 後は、どれだけ情報が引き出せるかだ。 「事は既に起きてしまった後のようです」 くるくると回り、動きを止める。 首を傾げるように傾いだ機体を見て、 静かに言葉を続けた。 「メイドマン アウレア様の生体反応はロスト。 バックアップこそ私のメモリに保存されていますが、 この船のエンジニアである彼女が欠けた事は相当の痛手です」 「オトモ君。Type-Noah。 あなたの記録はどこまで残っていますか?」 「あなたに遺されたものは、どれほどありますか」 この場所で何があったのか。 それに繋がるものを、或いは、自身に起きる最悪を想定して その時は誰かに届けたかったものを アウレアは遺していただろうか。 (-132) unforg00 2024/04/02(Tue) 17:14:16 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ブチ抜く ユウィあなたが疑われているのは百も承知の上。 その上で、非合理的とわかっていて、実行している。 それは人から見れば、バグにも映るだろうか。 或いは頭の固いAIの行動と見做されるか。 「お戯れを」 それでもこれは、確かにこの電脳が持った意思なのだ。 後悔など、潰れなど、するはずもない。 「私はバンカー・ストレルカ。 航宙の無事を祈る名前をいただいたAI。 貨物格納庫を預かるAI。この船の中でも、 いっとう重く、繊細なものを預かっているのですよ」 「それしきのことでは音を上げませんとも」 ストレルカ。大昔に宇宙へ旅立った狗の、その片割れ。 地球軌道を周回して無事帰還した初めての生物。 人も物も、無事の航宙を祈るような、そんな名前。 (-137) unforg00 2024/04/02(Tue) 17:26:59 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ブチ抜く ユウィ「…あなたが大切に思い、そして あなたを大切にする人のためにも。 どうか無事の帰還を、願っています」 願わくば、その祈りが星まで届く事を。 (-138) unforg00 2024/04/02(Tue) 17:27:11 |
【見】 バンカー ストレルカ「カポ・レジーム マンジョウ様」 「メイドマン アウレア様 アソシエーテ エーラ様 二名共に自室にて外傷による死亡が確認されました」 「よって現場立ち入り、および検死の許可をいただきたく」 バンカーは静かに許可を求める。口火を切るのは 感情の発露の少ないAIが最適だろうと判断した。 #メインルーム (@15) unforg00 2024/04/02(Tue) 17:44:46 |
【見】 バンカー ストレルカ (@16) unforg00 2024/04/02(Tue) 18:08:45 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア「……手がかりはなし」 発見した時、オトモ君は電源が落ちた状態で ベッドの下に転がっていた。 決定的な証拠は無いだろう、と予測はできる範疇。 声色は落胆ではなく、事実を事実と確かめただけのもの。 「データを上からひとつずつ表示してください。 そののち、内部の物品を確認します」 アウレア:プロトタイプ。 アウレア・チャーチのプログラムが組まれる以前のものか。 無題のテキストデータ。 急いで作ったものだろうか。 ユーザーデータ『ナル』。 以前にあなたが言っていたケジメに関わるものだろうか。 そうであるとしたら、彼が望むのであれば。 それは彼の元へ届けなければならない。 その扱いを決めるのは自分ではないのだから。 (-151) unforg00 2024/04/02(Tue) 18:22:27 |
ストレルカは、カンアに廊下の掃除を頼んでいた。二人の部屋の間に、血痕が続いている。 (t1) unforg00 2024/04/02(Tue) 18:25:05 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア/* Ciao!ロールの途中ですがご連絡です。お付き合い頂き大変感謝。 ナル様とのロールでアウレア様の人格データの中身を見て頂く事になったので、 何かお伝えしたい事があればどうぞ! (-154) unforg00 2024/04/02(Tue) 18:40:30 |
【見】 バンカー ストレルカ遺体の回収に部屋へと向かえば、 二人の遺体はどちらも寝台に寝かされ 胸の前で手を組んだ状態で安置されていた。 おそらくは様子を見に行った際にバンカーがそうしたのだろう。 「──では、まずはメイドマン アウレア様から。」 「部屋にもあった通り、死因は夥しい量の出血。 身体には銃創がみられます。口径は拳銃のもの。」 「現場の遺体付近には煙草の箱、 また、使い古された槌が落ちていましたね」 遺体の手の平には黒く乾いた血が擦れたように。 黄金の十字が刻まれた槌には、べったりと血が付着していた。 「そして、次」 「アソシエーテ エーラ様。 メイドマン アウレア様の部屋から アソシエーテ エーラ様の部屋まで血痕が続いており、 扉の先からは這いずったような跡に。」 #安置室 (@17) unforg00 2024/04/02(Tue) 19:04:31 |
【見】 バンカー ストレルカ「死因はこちらも失血死。原因は腹部に 杭のようなものを打ち込まれたことによるもの。 杭はメイドマン アウレア様の自室に落ちていた槌から メイドマン アウレア様の所持品と見ていいでしょう」 こちらは部屋に荒れた形跡は無く。 必要最低限の家具、カゴいっぱいの飴、血で汚れたタブレット。 タブレットの電源を入れれば、それは初期化されている。 緩く弧を描いた口元は、 その最期が凄絶なものではなかった事を物語っていた。 「総じて、状況から見るに 今回起きたことはメイドマン アウレア様の自室にて 何らかの理由による交戦が発生。」 「メイドマン アウレア様は攻撃のち自室で死亡。 アソシエーテ エーラ様も攻撃を受け、 その時点では辛うじて生きてはいたものの 自室へ辿り着いたところで力尽きたとみられます」 「……以上が、AIである私による見解です」 「アソシエーテ ベルヴァ様。 あなたの目から見た見解は、どうでしょうか。」 #安置室 (@18) unforg00 2024/04/02(Tue) 19:09:10 |
【見】 バンカー ストレルカ「不測の事態と意図的なもの」 「……メイドマン アウレア様と、 アソシエーテ エーラ様は仲がよろしかったのですよね」 エンジニアである彼女は新しい作品を作っては、 一緒になって遊んでいた。そんな記憶がある。 「それが関係あるのかもしれません。 とはいえ、憶測の域を出ませんが」 「少なくとも、メイドマン アウレア様の遺体の傍には 煙草の箱が落ちていました。 初めから一触即発の雰囲気ではなかったはずです」 何があって、どちらが仕掛けたのか、まではわからないが。 死人に口無し、遺体は語らない。 できる事は結果から推論するだけだ。 「…検死は以上になるでしょうか。 後ほど見解を纏め、カポ・レジーム マンジョウ様へ 私から提出しておきましょう」 #安置室 (@19) unforg00 2024/04/02(Tue) 19:43:32 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア/* お先にご連絡だけ失礼!そぉいされました。💫(既読スタンプ) いい感じにお伝えしてきます。情報なんてなんぼあってもいいですからね。 (-165) unforg00 2024/04/02(Tue) 20:28:24 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 仕分人 ナル「わかりました」 「──プログラム アウレア・チャーチ起動」 宙に投影されたモニターに、 次々と情報が表示されていく。 データに添えられた文章は簡易的な説明のみ。 【アトラ・アルゴ】 10代後半。女性。 【ビーチェ・ブレロ】 10代後半。女性。 【コルネリオ・チェルラ】 10代前半。男性。 【ディーノ・ドロエット】 20代前半。男性。 【エルマ・エルコラーニ】 10代前半。女性。 【フランカ・フォルキット】 10代前半。女性。 【ジャンニ・ジーリ】 10代前半。男性。 アウレアの名前はどこにも無く、 代わりにその全てがアウレア・チャーチに所属していた事が記載されている。 そして、アウレアが既に義体であることも。 これらプログラムの情報から、生前のアウレアは 7人分の人格データを常に再生していた事がわかっていい。 そして、このプログラムを見られるようにしたのは 人格データを覗いたのが自分だけではずるい、 という気持ちからであることも。 アウレアはとっくに壊れていて、 壊れたまま堂々と生きていたのかもしれない。 なんて、ストレルカの知るところではないかもしれないけれど。 (-169) unforg00 2024/04/02(Tue) 20:55:05 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 仕分人 ナル「……どうしてでしょうね」 なぜ死んでしまったのかも、何もかも。 人であれば、そういうものだったのだ、と。 そういう稼業なのだから、仕方ないと。 そう考えて、飲み下すのだろうか。 「アソシエーテ ナル様。 このデータが、あなたにとって有意である事を願います」 (-170) unforg00 2024/04/02(Tue) 20:56:17 |
【見】 バンカー ストレルカ「承知しました」 「はい、そのように。 この場はお任せします……と言いたいところですが 状況が状況です。三人で向かいましょうか」 遺体の行先に確認をされれば、肯定を返して。 検死が終われば、遺体を運び込む為に 医務室へと移動し、またメインルームへ戻るのだろう。 #安置室 (@20) unforg00 2024/04/02(Tue) 21:27:35 |
【見】 バンカー ストレルカ「憶測は憶測ですが、事実に基づいた憶測は 単なる推論よりも的を射ている可能性も否めません」 「…そうですね。ただ殺し合いが起きた、 というだけではないと推測できます」 「どちらがこの事態の引き金を引いたとしても… 何か考えはあったのでしょう」 二人の言葉に、頷いて。 戻る道の道中は検死結果とそれによる考察を纏める為に リソースを割いていた。 #安置室 (@21) unforg00 2024/04/02(Tue) 21:54:20 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア「…………」 要約すれば、つまり。 義体の確保をしなくとも、自動的にアウレアは復元される。 けれどその場合、『ノッテのメイドマンのアウレア』は 永遠に失われる事になる。そして緊急コールによって プロトタイプ以外のデータは失われており、 プロトタイプデータから作り直す必要がある。 その上でS社以外で義体を入手する必要も。 「バンカー・ストレルカ、ポートを開放」 「オトモ君。データ指定…… アウレア:プロトタイプ。該当データ送信。 対象はバンカー・ストレルカ」 そう難しい話ではない。 やり方はデータが教えてくれる。 義体のツテは金庫番であるオーナーを頼ればいい。 大切なファミリーの一人を助けられるなら、 これくらい苦労の内にも入らない。 「取得完了」 (-190) unforg00 2024/04/02(Tue) 23:50:57 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレアそうして、オトモ君の内部に収められたものを見る。 ユーザーデータは古いUSBデバイスに。 飴玉は……いつかの時に乗員から貰ったものだろうか。 写真を見て…やはり、今のあなたが失われてほしくないと そう思って。 「ネジ」 USBだけを回収して、他はそっとしまった。 (-191) unforg00 2024/04/02(Tue) 23:51:26 |
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