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【秘】 骸狩り スカリオーネ → 迷彩掃除屋 ノアベルトあなたの剣幕。あなたの好意。 あなたの刃。あなたの言葉。 その全てを受け止める。 そうして、思うのだ。 ああ、 やはり自分を再度殺すのはこの男だろうな 、と。そして、それは、自分には随分に過ぎた幸せなのだな、と。 しかしそれを表に出せば、きっと今言った通りに、 この騒ぎが終わる前に、死体が二つ転がる事になるのだろう。 だが、先に言ったように、男はまだ、死ねない。 だから、今は……否。今以外は。この男の主でいる。 だから、いつもの通り。変わらない、スカリオーネは。 「胸に刻んでおく。 ……いいだろう、なら、行ってこい。 今夜は待っていてやる」 そうやって、あなたの期待に応えて見送るのだ。 (-262) shell_memoria 2021/12/18(Sat) 13:41:07 |
【秘】 骸狩り スカリオーネ → 迷彩掃除屋 ノアベルトあなたが仕事へいやいや向かっていった後。 路地裏でひとり、煙を吐く。 「……らしくない、変になっている、か」 瞑目し、そうだろうな、と呟く。 冷静な男。冷徹な男。死人にしか興味がなく、 いずれにも平等で、敵には罰を、味方には礼を。 そんな男には、『スカリオーネ』には、 今日のあらゆるものがあまりに似合わない。 「だとすれば、」 男は、怨念だった。男は、あの日に死んでいた。 そして男は、奇しくも、ノアベルトが"そうなった"と似て、 あの日、ほとんど全てを捨ててきた。 たったふたつ、命と煙だけを抱えて、 人の形にして生きてきた。 「やはり俺はお前の主失格なのだろうな」 かつてスカリオーネではなかった男 は、ひとりごちる。そうして、歩き出す。今夜の祝杯に向けて。 きっと、もうこの腕に誰かを抱けはしない。 死にぞこないに、幸せは似合わない。 ――ノアベルトの幸せすらいつかは壊すだろう、 そんな男は、最後に溜息と煙を吐いて、 酒場へと戻っていった。 (-263) shell_memoria 2021/12/18(Sat) 13:49:16 |
スカリオーネは、望みたかった。 (a47) shell_memoria 2021/12/18(Sat) 13:55:57 |
スカリオーネは、しかしそんな望みは贅沢が過ぎるとも思っている。 (a48) shell_memoria 2021/12/18(Sat) 13:56:21 |
スカリオーネは、故に、スカリオーネである。 (a49) shell_memoria 2021/12/18(Sat) 13:57:26 |
【人】 骸狩り スカリオーネ「…………」 もう、幾らかの時間が経てば。 ここ数日そうされてきたように、 衛兵がやってきて男を連れていくのだろう。 その時間までは、せいぜいいつも通りに。 酒場の中の、窓際の。いつもの席で、過ごしている。 (40) shell_memoria 2021/12/18(Sat) 13:59:52 |
【人】 骸狩り スカリオーネ>>@5 フェリックス 「…………」 また、肯定。 丘を下り、街へと足を向ける。 船の帰還報告に、ならまた騒がしくなるな、と 出かけて行った者達の顔ぶれを思い出しながら。 消えた風に何を思うか、語り口の違う詩人に視線をやって。 「誰だって、夜には静かに寝るべきだ」 墓場の土を踏みしめて、ひとつめの答え。 それから、すれ違っていく頃に、もうひとつ。 「人の域なんてものは、俺にはわからん。興味もない。 それに、お前の言い草だけでは判断は出来ん。 ……人だろうが、獣だろうが、ヒバリだろうが、 蘇り、他者の安寧を奪うなら、俺が出向いて再殺する。 俺が殺すのは、屍人であって、死者ではない。が、」 「自分を死者と思っているような奴は、 『死にぞこない』は、いずれ……もう一度死ぬだろうな」 それで、男は丘を後にした。 騒がしい街へ、帰っていく。 その背は人混みに混じるほど小さくはなかったが、 今日は幾分早く、街に呑み込まれて消えた。 (41) shell_memoria 2021/12/18(Sat) 17:10:17 |
スカリオーネは、居なくなっても仕事は止まらないよう部隊に通達済みだ。 (a51) shell_memoria 2021/12/18(Sat) 17:29:37 |
スカリオーネは、頬杖をついて大道芸を眺めていた。 (a60) shell_memoria 2021/12/18(Sat) 20:51:31 |
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