![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[その男の口元は笑みを湛えていない。 それでも、貴方は確かに私を見ながら 私の音を咀嚼しながら、笑っているのだと理解する。 本能が。或いは、男の気配が、眼差しが伝えるものを 肌で、魂で感じ取っているかのように。] 私の音が、私、自身。 [これから経験する全てのことが私の糧となり さらなる美へと昇華する。嗚呼、ああ。それが 絶望であれ、慟哭であれ、憎悪であれ、愛慾であれ 全てがそうであるのなら、それ以上の悦びはあるのだろうか いや、ないだろう 悦びながら満たされぬまま、我欲を孕みてそを喰らう 永遠に研ぎ澄まされるのならば、それこそが 私の望むべく、美なのだから。 渇望を美へと昇華し 尚も欲を湛えるを知る男によりまた1つ、女は花開く] (-72) leaf 2022/11/22(Tue) 0:44:51 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ―― …… 、 [演奏の合間。熱を帯びた呼気が薄っすらと口元から漏れる。 指は音を奏で。それに合わせた指の動きに心地よさや疼きを孕む。 実際には触れていないのに、 同時に様々な女の肢体に触れるという矛盾すらも、 今は心地良く感じて、それが旋律に甘さを齎す 首を撫でる指の優しさと、 内腿迄伸びながら大胆にまさぐるような 或いは堪能するかのような触れ方の背反する動きは 言いようもない快感を確かに、生まれさせ、 それでも。これが益々自分を高みに導くものなれば 女は悦んでそれを享受し、より音に反映させていく] (-73) leaf 2022/11/22(Tue) 0:45:26 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン、 ぁ [今は肉声は不要、とばかりに漏れた声をすぐに抑えて。 触れる指の感覚は、首や耳元を撫でつけながらも 段々と下へと下がっていき、ついに到達した場所 双丘の形は変わらぬのに、まるで それを揉まれながら快楽の芽を育てられているかのよう 育つ途中の花の手入れをされているかの、よう 穏やかな水面を想像させるような戦慄が セイレーンもかくやの艶やかな色合いに変わる それでも、未だ濃厚とはいえずか 強くもまれるたびに、リュートの音は鮮やかに 与えられる快楽に導かれるようにより、深くへと 指が捏ねる頂きは、段々と芯と硬さを帯び それと同時に音もまた、あでやかさを孕む] ―― 言われず、とも。 [官能に身悶えながらも、演奏は止まることはない 止めようとも、思わない だって、嗚呼。こんなにも 私の音は貴方に嬲られるたびに、艶を増す*] (-74) leaf 2022/11/22(Tue) 0:45:53 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[実際には男はその場から動かず 女もまた、その場から動かずリュートの弦を掻き鳴らしている。 だが、男の指は確かに己に触れている 男の舌は確かに己を舐めている 激しいだけでも、穏やかなだけでも 狂う程に人を魅了することはできぬであろう まだ、これだけではない。 もっとと貪欲に、私の音が深みを増さんとする 変化したのは体ではないのだ 私の、世界。私の音なのだ 誰かの添え物でも、誰かを輝かせる為の音ではない 私の美で、変わる世界 それに酩酊しながらも、一度自覚してしまった強い飢餓は その空腹に耐えられぬのだと私の体を駆け巡る。 そこに、私を高める指があるのなら、尚のこと] (-83) leaf 2022/11/22(Tue) 11:06:51 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ―― 、 っ、 ぅ。 [時折、耐えきれず吐息にかすかに混じるノイズ それは観客には聞こえぬものであろう。 この男には、聞こえたやもしれないが。 己の音が艶を混じらせ、男の他の観客をも 惹きつけるようになるたびに、淫さを引き出す様なものへ 指が舌に変化するように、触れる感覚も受け取る感覚も 私の中で変わっていく これが、他者より与えられる快楽。 味わったことのないものを、体は悦びより知ろうとする。 鼓膜を犯す水音も、首筋や腿を這う舌が塗り込む唾液もないのに 胸飾りの2つを、苛むものはないはずなのに それは服越しに難くぴん、と張り。触れられた肌は薄く色づき セッションを奏でるように耳が幻の音を拾う それでも ―――それ、を邪魔にはさせぬ と。女は艶めいて笑う。 貴方にとって愛慾は剣先を鈍らせたか?否 貴方にとって憎悪はどうか? 全て喰らって糧とする。そうでしょうとばかりに。 強い刺激に身悶え、触れられぬ箇所が潤い始めても 体に灯った熱が、女の肉欲を煽ろうとも 逆に煽り返してしまえとばかりに眼差しと音は、ただ男に注がれる] (-84) leaf 2022/11/22(Tue) 11:07:28 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[ずくりと、下腹部が疼く。 使われぬまま月に一度血を流すだけだった空胎の入り口が 幻の指先に触れられ、下穿きに愛液を零し始める 愛撫する動きは滑らかで、緩急も強弱もつけられて ただ、快楽のみが与えられるそれに、演奏を行う女の内腿が もじり。と摺りあわされる僅かな動き しかしそれを受け入れる花弁は恥じらいとは無縁に蜜を湛えはじめ 濡らす指はないのに、ただ熟れ始めた個所を知らしめんと 夜露に濡れさせんと柔らかく蕩けさせていた 花弁を割り開き、触れられた入り口は 渇きはわずかにあれど濡れ始めたそこを痛みもなく、蹂躙していく 敏感な場所を探る動きが、奥へ、おくへ。 私も知らぬ、私を犯す] (-85) leaf 2022/11/22(Tue) 11:07:56 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ―― 、 ぁ、ふ。 [音は鳴りやまぬ。艶帯びながらいっそ蠱惑的に 深くなった音を、白魚の指は掻き鳴らす 嗚呼、これが快楽。 肉欲を認識すればより、甘く麗しく、淫らに 聞くもの全ての本能を刺激するように聴かせてみせましょう 眠っていた『美』を起こす男にも ――それを遠くより聞く観客にも 私自身が楽器となったようにして 貴方の指で、私を掻き鳴らして。 奥の、胎の裏あたりに触れられたなら。音の深さはより増して 艶めく声も耐え切れずに時折、唇より漏れるでしょう ああ、ああ。膜は未だにあれど 男の指を知る胎が 疼いて 、やまない*] (-86) leaf 2022/11/22(Tue) 11:08:23 |
![]() | 【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [ある意味ではそれは仕合いでありましょう。 美を知り、未だ高まらせる男と 片鱗を掴んだ、女と。 匂いたつように、奏者の空気は変わる。 添え物の音を奏でていたはずなのに 開いた花を観客は見ることになるのだから。 ――変化したのは音。それがわたしの、美。 女は眼差しで、音で観客を誘う 私の世界へ。私の音が紡ぐ、美へと。 それは今は、誰よりも近くで聞くこの男にしか 未だ本質を理解されず 他が気づくころには後戻りはできやしない程に 深くに溺れさせるルサールカの如くに 奏でる音はより、艶を増した*] (155) leaf 2022/11/22(Tue) 11:08:44 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 ![]() (a32) leaf 2022/11/22(Tue) 11:25:50 |
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![]() | 【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [己の才は、幾ら己が己自身を信じていても 中々殻を破ることはできなかった。 しかし今日、卵の殻をつつく指によって 自ら出ようとする執念によって一旦の結実を迎えた美は 其れでは足りぬと、未だ産毛を生えそろわぬままに 或いは殻を破ったことで更なる飛躍を為さんとして 音は、今この場のすべてを支配する 到りても、それは道半ば。自分の音には未だ 無限の可能性を孕むことを、奏でる指が最前列の観客に 確かに、伝えている 観客の欲を掻き立てるような音の中に 鮮烈に魅了していく何かを残せば、既に気づけば 己の音の虜にとばかりに、女は奏でる もし己の才覚が剣であったなら この男の境地に至らんと、刃を交えることもあったかもしれない だが、今交えるのは物理的な刃ではなく 眼差しで、音で、切り結ぶ] (166) leaf 2022/11/22(Tue) 18:14:13 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[貴方の底知らぬ『美』はうつくしい。 飽くなき、求め続けるものだからこそ それは『美』たりえるものなのだと私は音に込める] (-94) leaf 2022/11/22(Tue) 18:14:37 |
![]() | 【人】 奏者 イルムヒルト[奥の奥まで掻き乱し、気づけば響いたその音に 耳を、心を。奪わんとする旋律を。 このひと時、それが終わっても余韻は本能を揺さぶる程に 私の世界に浸れとばかりに 興奮する観客を、上気した頬で眺め、奏でてゆく 其処に咲くのは添え花ではなく 黄昏に開く艶やかなる華*] (167) leaf 2022/11/22(Tue) 18:15:00 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[貴方が見出した『美』は貪欲に 与えられるものを享受し、飲み干していく 其処に在るのはただ、美を追求する執念。強欲ともいえる執着 それがあるからこそ、何もかもをも輝きと変えられるのだ それは、きっと眼前の男もそうなのだろう 故に、女は欲しがる 己の音により艶やかさをと より甘く、激しく、色を滲ませるような 悦びを教える指を迎え入れる躰は、その本能に従順に。 胎の奥に刻み付ける快楽は、確かに女を虜にする 虜になりながらも、それを音に昇華させんとして 女はその舌や指先が齎す蹂躙に身を捧げ 狂おしいほど昂らせるものを得ていくのだ 嗚呼、また1つ音の艶が増す] (-95) leaf 2022/11/22(Tue) 18:15:20 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[貴方が、変える。また1つ、私のヴェールが剥がれ 私の中の音が、女の悦びを知り輝きを増す 増したそれが奏でるのは婀娜めく誘い ――思うがままに蹂躙し、刻みつけよとばかりに 情欲を掻き立てるように私の音と視線が男に触れる 美の執着を孕む心を捕らえ、その執着を向けんとするように 己の可能性を育てる水を、男に注げとばかり。 貴方が、育て。更に花開かせてと女の中の雌が誘う。 誘われたのだろうか、或いは煽れたのであろうか 更に己の胎の内を蹂躙するもの。イマジナリーの筈なのに 私の下穿きはしとどに濡れ、溢れる愛液と肉の擦れる音すら 貴方に届けんと1小節ごとに音は甘く淫らに変化してゆく] ぁ、ふ、 ぁん …っ [奏でていなければ、身も心も貴方の楽器となってしまっていた 無垢を情欲を孕んで犯すものに、女は悦んで身を任せ それを昇華させる音は益々周囲を昂らせる、循環を 実際に触られぬ秘芽を赤く硬くさせ 頬や肌を薄っすら彩らせ、愛液を滴らせるという 淫らでありながら何処までも、音に対して実直で 清廉な姿という矛盾で人々を魅せながら 初めて知る快楽を。より鮮やかに刻んでと 女の唇は、濡れながら。色帯びる呼気を漏らすのだ*] (-96) leaf 2022/11/22(Tue) 18:16:35 |
![]() | 【人】 奏者 イルムヒルト― 回想:影街の魔女と ― [己が影街の魔女と知り合ったのは 己がまだ10にも満たぬ頃である 影街と居住区の境目に住む奏者の母子 父親は冒険者として働いていたものの ある日、依頼をこなしに行き、 パーティごと帰ってこなかった 母1人の稼ぎでは、2人の食を賄うので精一杯 娘が母のようにリュートを奏で始めたのはこの頃。 娘の才は、母よりもあったのだろう。 少しだけ、暮らし向きは楽になった。 しかし。 娘は兎も角、母は容姿に優れていたのが仇となり 娘がその日の演奏を終え、家へ戻って母の帰りを待っていても いつまでたっても帰ってくる足音は聞こえない 母を探しに行った娘が見たものは 影街へと連れ去られ、襤褸雑巾のようになって 事切れる母親の姿であった 幼い娘は母の躯を背負い、影街の魔女の店の扉を叩く 混沌としたその場所>>44の女主人 初めて出会うその人は母よりもずっとずっと美しい] (168) leaf 2022/11/22(Tue) 18:42:04 |
![]() | 【人】 奏者 イルムヒルト あの、お願いがあります。 母の、顔を。 殴られて、顎の骨が砕けてしまってて。 こんなの、あまりにも。 せめて顔だけでも、元に近いように。 治すことは、できませんか。 [自分のリュートは渡せないが、母の形見のリュートでも お金でも、望むものを渡しますから。 お金は大量には難しいけれど何年かかっても、と。 何でもさしあげますからと、涙ながらに娘は願う。 それが縁で、娘はブランシュの店に顔を出す 商品を買うということはないのだけれど 時折美味しいアップルパイなどを、持って。*] (169) leaf 2022/11/22(Tue) 18:42:44 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 ![]() (a39) leaf 2022/11/22(Tue) 18:46:30 |
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