【人】 宝石人 リリス−現在・大図書館某所− 少し、かなり、動揺していました。 けれど泣きそうなっていた気持ちは、スノウにハンカチを握る手を包み込むように手を触れられて>>208不思議と気持ちが楽になりました。 話を聞いて、という言葉にも素直にこくんと頷けます。 スノウの落ち着いた声が染み込んでいきます。 そう、自分に変化を与えた彼は淫魔かどうかは分かりませんが>>208きちんと謝ってくれた良い子です。>>209 精気はリリスが最初に魔力を吸われたと思ったように、とても似ているものなのでしょう。 あの時には確かに身体の奥底から湧き起こった変化の方に戸惑ってしまいましたが、言われてみればとても疲れていたような気がしないでもないのです。 (213) nasca 2023/06/24(Sat) 11:49:02 |
【人】 宝石人 リリス「良かった。怖くなくて良かった。 教えてくれてありがとう、スノウ!」 そして涙を拭いた後は、ふにゃりと安堵の笑みを見せました。 安心したからでしょう、ふわふわと穏やかに光を零しています。 嬉しいついでにギュッとスノウに抱きつきました。 ぐりぐりぐりと顔を当たった場所に擦り付けます。 「ホッとしたらお腹空いた! 何か買って、お外で食べたい!」 そうだ、双眼鏡も買わなくちゃいけません。 泣きそうになったのは少し恥ずかしかったですが、それを誤魔化すかのように明るく振る舞います。 スノウの腕に腕を絡めて、ぐいぐい引っ張り出しました。** (215) nasca 2023/06/24(Sat) 11:49:43 |
【人】 宝石人 リリス−グランド前夜− グランド前夜、寝る前にリリスのところにお手紙が届きました。>>205 森の近くで倒れていたあの子です! 良かった、とリリスは安心しました。 薬草も受け取って首を傾げます。 風邪予防にもなるその薬草。 きっとそのまま頂くものなのでしょう。 でも良いお薬は苦いと相場が決まってます。 風邪を引いたりするのは辛そうなのだし、せっかくステラが用意してくれたのでその薬草を飲むことにしました。 こういう時に有効なのはパンとミルクです。 パンに挟み込んでミルクと一緒に薬草を流し込んでしまうのです。 少し大きめの薬草もあるかもしれませんが、なるべく噛まないようにしてきちんと飲むことができました。 そのおかげか今日も元気です。 普通は水か白湯で薬草を飲むんだと気づいたのはだいぶ後のことだったでしょう。** (216) nasca 2023/06/24(Sat) 12:10:41 |
【人】 宝石人 リリス−現在・大図書館某所− 抱きついて、頭を撫でられると>>218胸が何だかぽかぽか温かくなりました。 精気を吸われた時のような急激な熱ではありませんが、確かにぽかぽか温かいのです。 精気を吸われてもおらず、生命の危機に瀕した訳でもないのに不思議ですね。 これは、生存本能が子供を作りたい気持ちと何かが違うのでしょうか。 「エビ、焼いたの美味しかった! レタスも焼くと美味しかった! じゃあ絶対美味しいね!」 スノウが教えてくれたシュリンプロールの店>>219へと移動していきます。 ぐいぐい引っ張って歩く中、小さな、本当に小さな呟きが耳に届きました。>>220 見上げるとスノウの顔が薄闇の中でも赤くなっているようです。 スノウは男の子。それは、リリスも最初から知っていました。どうして今それを改めて言うのでしょう。 (221) nasca 2023/06/24(Sat) 13:25:41 |
【人】 宝石人 リリス果たして、小さな呟きは彼の耳に届く事があったでしょうか。 リリスの頬が熱くなります。漏れて光る魔力が桃色を帯びて、震えるように揺れていました。 何となく顔が見れなくて、顔をそっぽに向けながら歩きます。 あそこにあるのがシュリンプロールでしょうか。 でも、さっきまではほっとしてお腹が空いていたのに、今度はなんだか胸が一杯で、買おう、と元気に呼びかける事ができないでいました。* (222) nasca 2023/06/24(Sat) 13:27:36 |
【独】 宝石人 リリス/* もっと色んな人と話した方が良いのかと思うのに、離れる理由がないしこんな展開になると予想してませんでした…! (-77) nasca 2023/06/24(Sat) 13:29:01 |
【秘】 宝石人 リリス → 3回生 スノウそんな想いを抱えていると、更にスノウが言葉を続けます。 絡めていた腕が引かれて頭脳との距離が縮まりました。 リリスは一度驚いたようにスノウを見上げた後、ぽすん、と頭をスノウの体に預けました。 「多分、聞き間違いじゃない。 男の子の中で…ううん。みんなの中で一番、好き。 スノウのことが、誰よりも一番好き。」 きちんと彼に届くように、さっきよりは大きな、それでもまだ小さな声で伝えました。 意識して、その気持ちに気づいて仕舞えば、リリスは黙っていることができないようです。 隠し事は元から苦手ですからね。 グランドの雰囲気に浮かれてしまったのでしょうか。 いいえ。 きっとそれだけではなかったでしょう。* (-83) nasca 2023/06/24(Sat) 14:20:50 |
【独】 宝石人 リリス/* そして最後まで「子供作りたくなるくらい好き!」を入れるか迷いました。 最終的にどこかで言いそうな気はしてる。 (-85) nasca 2023/06/24(Sat) 14:23:27 |
【秘】 宝石人 リリス → 3回生 スノウ「そう?そう、かな。 だって、そう思ったから。」 好きと言う言葉のほかに、どうやって伝えたらよいかわかりません。 もし嫌われてしまったり、嫌がられてしまったなら悲しいですが、自分の気持ちはどうしようもないですもの。 自分の気持ちは誤魔化しようのない事実として受け止めるしかなかったのです。 だから伝えました。 スノウのことを男の子だとちゃんと知っている事も、その中で一番好きなことも、よく考えたらみんなの中で一番だったと言うことも。 そして、スノウにも一番と思ってもらえる事がとても嬉しくて、一瞬聞き間違いかと思ってしまうほどでした。 本当に?と、聞きたくなってしまいます。 それを見越したかのように、スノウはリリスの肩をそっと掴んで向き合い、抱きしめてくれました。 そして嘘じゃないと教えてくれたのです。 リリスはこくりと頷きます。 伝わりました。嘘じゃない、本当なのだとしっかりと。 耳元でトクトクトクと、リリスと同じくらい早く動く心臓の音が聞こえます。 リリスの頬の熱さも、きっとスノウに伝わってしまっているのでしょう。 (-93) nasca 2023/06/24(Sat) 15:10:57 |
【秘】 宝石人 リリス → 3回生 スノウ「伝わった。とっても…嬉しい。」 リリスからも手を伸ばします。 スノウの腰に抱きつくようにして手を回しました。 すり、と遠慮がちに、でも甘えるように顔を擦り付けます。 誰かとたくさんくっついていたいなんて、生まれて初めて思いました。 全身が熱くて、でもとても幸せな気持ちです。 あの時は怖かった変化は、今は自然と受け入れられました。 (-94) nasca 2023/06/24(Sat) 15:11:21 |
【人】 宝石人 リリス−現在・大図書館某所− そう、何度でも言いましょう。 ここはシュリンプロールの出店の前です。 そこに、何事かを囁き合っては抱きしめ合う二人の姿がありました。 リリスとスノウの二人です。 是非とも皆々様には、グランドと言う晴れがましい日の青春の1ページだと、温かく見守って頂きたいものです。 たとえ、リリスがつい「子供、欲しくなるくらい」と呟いてしまったとしてもね。* (241) nasca 2023/06/24(Sat) 15:12:01 |
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