人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 うたかたの ダニエラ → マスター エリカ

夜を超えるのが怖かった。
大切なものをまたひとつ取り上げられてしまうかもしれなかった。

それでも、彼らの大切なものを。
――家族を。
あたしの立場で守る方法なんて、これくらいしかなかったから。

どうして大切なものばかり、あたしの手を離れていくんだろう。


 
アレッサンドロさん。
ミネ。
……お母さん。



だけど、同じように心の隅で思うんだ。
あたしには、それを嘆く資格なんて、もうないんだって。



/*
こんばんは。
波魔は今回の襲撃先を
ニコロさん
に指定します。
どうかよろしくお願いします……
(-428) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:01:44

【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「――ふふっ。」

つい静かに噴き出して、そのまま控えめにけらけら笑う。
…好きな人、だなんて。
これが電話でさえなかったら、もっとからかってあげるところだ。

スピーカー越しに耳を叩く声が心地好い。
心地好いし、愛おしい。
火照る頬を冷ましに夜風を求めてベランダに出ると、涼しげな風が髪を揺らした。

「……うん。…いいよお」

同じように、静かな声でもう一度。
小さな声が自分の声に重なってしまっても、聞き逃すことがないように。

そうして耳に届いた幸せそうなその声音を聞き、密かに電話のマイクの傍に口付けをして。

「……ti amoだいすき

「あたしの方こそお。」
「…よろしく、おねがいしまあす。」
(-432) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:25:42

【念】 うたかたの ダニエラ

――しばらくは、どう頑張っても涙は止まることなくて。
ついでを言うならあなたの言った、『紅茶』やら『珈琲』やら『練習中』やらで勝手に泣く時間を増やしていた。
それでも飲む気はあるらしく、ぐずぐずの顔で頷いた。

珈琲でも。紅茶でも。
どちらでも多分
とっても美味しい


「………………はい…」

そうしてカップを傾けて、ようやく落ち着きを見せた女の目は腫れなかなか酷いものだ。
それでも溜め込んでいたグラスの中身は、随分軽くなったように思う。
(!19) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:33:47

【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ

「あー。あははぁ。」
「でも今のお仕事、気に入ってるのでえ。」

残念。誘惑は誘惑止まり。
職務態度の割に、あっさりとしたもんだった。

「ええー。そおなんですかあ」
「…でも、いいと思うなあ。小さな家族〜」

キョーミがあると言ったからにはこのようになる。
まあどちらにせよ、情勢がこの有様では。なのだが。

「でもお、朝パンを買いに行ってお兄さんがいないとお」
「やっぱり心配になっちゃうのでえ」
「……風邪とかでも休んだり、しないでくださいねえ。」

そしてこちらはこちらで、まさか本気で捕まる心配なんてしませんよ、と言わんばかり。
おどけるように肩を竦めてくすり。きちんと冗談として受け取られたらしかった。…ついでに。

「あたしは風邪ひいたら、休みますけどお」
(-437) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:47:54

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

「…………」

その姿に、小さく吐息をひとつ。
…嘆息。いいや、安堵だ。
だけどしかつめらしい表情は変わらない。

すう。少し大きく息を吸い。


「アレッサンドロ・ルカーニア!」



もう一度。
(-438) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:55:23
ダニエラは、珍しく――それはそれは、大きな声で。
(a18) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:56:27

【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「…ふふ、はあーい。」

残念がる様子は見せず、かすかに甘い声。
どちらかというと、今が通話で残念な側だ。
そこまで言う顔は、すこし、とても、見たかった。

「…それじゃあ、」
「ミネ」

またね
。」

次に電話ができる日がいつだかなんてわからない。
だからその声に寂寥が乗るのは多分仕方がない。
そうっとマイク口に口を寄せた。

愛しいあたしの王子様。どうか何もなく、無事でいて。
(-454) oO832mk 2023/09/19(Tue) 21:01:14

【念】 うたかたの ダニエラ

空気の緊迫を感じ、息を呑む。
あなたの伝えた内容のほぼ大半は、きっと存外にすんなりと呑み込めた。

目を伏せる。
嫌な想像ばかり過るのは仕方のないことだ。
そうでなくとも、女はこの日、

…それでも。



「――残念です、ねえ。」

笑顔だ。感じた寂寥は声音に乗らない。
女はあなたと違って嘘つきだ。
いつもそうやって何かを誤魔化して生きている。

「とても優秀さんでしたから、助かっていたんですけどお」

結局泣き腫らしたままの赤い目だけれど関係はない。
今はただ、あなたの心残りにならないように。
少しでもあなたが、自分のことに集中できるように。
(!23) oO832mk 2023/09/19(Tue) 21:49:43

【影】 うたかたの ダニエラ

泣きじゃくる子どもが、いつだって心の中にいる。
行かないでって。ひとりにしないでって。
だけどそれを隠して笑ってきた。

今日だって、今だって、同じだ。
子どもの頃からずっと繰り返していることを、今も、ただ繰り返すだけ。
(&8) oO832mk 2023/09/19(Tue) 21:50:05

【念】 うたかたの ダニエラ

「……行ってくださあい。」
「ホテルは自分で、何とでもできますからあ。」

「あたしもここを、すぐ離れます。」
「…ふふ、何の備えもしていないわけじゃありませんから、大丈夫ですよお。」

「守られるだけのお姫様じゃ、ありませんしい」

それこそ顔のケアだとかは後回しだ。
デスク上に置いていた大切なものたちだけは確かに回収し、着々とここを離れる支度も済ませていく。

「落ち着いたら、また、連絡をくださいねえ」
「――お兄さん」

へらりと笑う。大丈夫。…きっと、また会える。
(!24) oO832mk 2023/09/19(Tue) 21:51:02

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

「…
仕事
です。」

間延びした声はなりを潜め。
どこか沈痛な面持ちはそのままに。

「…………
本当は、様子を見に来ました。


悪い事をした子どもみたいに不明瞭な声。
それでも聞き取れるくらいには発声した。
心配で、とはつけないところが素直じゃない。
そんな自分には、どこか自覚的だ。
(-473) oO832mk 2023/09/19(Tue) 22:02:51

【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ

くすくす。
はあい、なんて笑って返し。

「おかえりなさい、してくれるんですねえ…」

ひとり暮らしだから、やっぱり少し羨ましい。
示されたサイズ感をエアもふもふしてみたり。触ったこと、ないけど。

「ふふ。まあそおいうことでえす。」
「いつも通りじゃなくっていいのは、日替わりメニューとシェフの気まぐれだけって相場は決まってるんですからあ」

「だからあたしも、ちゃあんと行きますよお」
「……気まぐれを楽しみにい」

風邪の日までお仕事したくありませんしいなんて嘯いて。
お仕事といえば。

「あ。…そう言えば仕事の途中でしたねえ」
「人助けをしてすっかり忘れちゃてましたあ」
「そろそろおいとま、しようかなって思いますう」

ちょうどコーヒーも飲み終えたし。猫もおなかいっぱいみたいだし。
(-483) oO832mk 2023/09/19(Tue) 22:47:42

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

「…わかってます。」
「でも、A.C.Aに選抜されましたから…少しは誤魔化しが効く立場なんですよ。」

ヒラの巡査に比べたらの話。
さて、そうでなくても果たしてここに足を運んでいただろうか。
…意味のない自問だ。目を伏せて一蹴した。

「せっかくの色男が台無しですね。」

問いには苦い声。
乱視で少しぼやけているから、直視こそせずに済んでいる。
…本当はこんなところで会いたくもなかったし、こんな姿を見たくもなかった。
眼鏡はその、折衷案だ。
(-492) oO832mk 2023/09/19(Tue) 23:05:55

【念】 うたかたの ダニエラ

ネイルや靴や、豪華な食事。
女はただそれについては、曖昧な笑みを返すだけに済んだ。

そんな用途にこのお金を使ったことは1度もない。
使わなかった分は使わなかっただけ貯め込まれ、此度ようやく日の目を見たというわけだ。
つまり何ら痛手でもなかったという話だが、やっぱりそのことも結局あなたは知る由もない。

「はあい。じゃあ」
「…ご連絡、楽しみにしてますねえ」

このホテルを離れる準備を進めながら。
笑って女は、あなたを見送ったことだろう。

そうしてきちんとこのホテルも離れ。
次のアジトは、またあなたの知らない別のホテルなのだった。
(!27) oO832mk 2023/09/19(Tue) 23:13:54

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

開きかけた口がその悲鳴で閉じる。
そのまま眉間に薄い皺を寄せた。
何でこっちまで痛くならなきゃいけないんだろう。
なんだか満足そうなのが、また、腹が立つ。

「……
辛い、ですよ。


だからちょっとくらい仕返ししてやってもいいかなと思った。

「…聞いてくださいよ。」
「いきなり上司さんがいなくなっちゃって」
「困ったことがあったら言えだとか」
「仕事に穴は空けないだとかいってたくせに」

「どおしたらいいかわかんないじゃないですか」
「あたし、これから誰に何を報告したらいいんですか」

少しずつ声が震えていく。
本当に。仕返しですら痛くさせるんだから理不尽だこんなの。
まだ言ってやりたいことはいくらでもあるけど熱くなった目頭に中断させられる。
泣いてなんかやりたくない。路頭に迷ってただ泣くなんて嫌だった。
(-514) oO832mk 2023/09/20(Wed) 0:50:43

【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ

「……いいなあ」

しみじみとつい漏れた。
本気で検討したいなと思う反面、
もしかしたらこんな状態じゃなくても元から自分は飼えなかったかもななんて薄く思う。


「ふふ、よろしくお願いしまあす。」

幾ら目かのお願い。厚かましい常連客だ。
空になった紙コップを丁寧に半分に折りたたむ。

「お返事できるんですねえ。」
「かしこおい。」

あなたと一緒にくすくす笑い。

「はあい。」
「またお店でえ。」

立ち去る背中に手を振った。
ゴミやら何やら回収した後、そうして女も仕事に戻った。
(-515) oO832mk 2023/09/20(Wed) 1:06:26

【秘】 うたかたの ダニエラ → 月桂樹の葉 ニコロ

/*
夜分にお疲れ様です。
お気になさらず…ご連絡ありがとうございました!

動くタイミングについてですが、情報操作の後即、という形にはなったかと思います。
ダニエラはこうなる以前から、ニコロさんを逮捕できるタイミングをずっと見計らっておりました。
情報操作から逮捕まで、あまりにも迅速だった、みたいな感じでしょう。

そして…猫又さんが想像している方で間違いないなら、ニコロさんには自分で手錠をかけたでしょう。絶対に。
ニコロさんに余裕があれば、襲撃RP是非させて頂きたいというのが本音な部分になりますが、無理は言いませんのでそこのところはおまかせいたしますね。

こちらからお答えできる部分は以上かな、と思います。
何かありましたらお問い合わせいただければ!
(-536) oO832mk 2023/09/20(Wed) 2:45:35

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

自分の感情が自分でもよく分からない。
怒ってる、はずだ。でもそれ以前に悲しくて。
█しくて。

それだというのにほんの僅かなことにもホッとする。
同時にそれが今後も続く保証がなくって不安になる。

続きを吐き出すタイミングを逃してしまい、押し黙ったまま傍へ寄る。
せめてもの反抗とばかり表情だけはぶすくれているけど、だからなんだという話でもあった。

「…なんですか……」

ぼそり。
(-539) oO832mk 2023/09/20(Wed) 2:59:25

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

「…………。」
「……なんですかぁ…」

同じ言葉なのに、どうにも情けない声が出た。
どちらかというとあの車内の態度の方が近い。
へたくそだなんて思いながらも、口にしないで大人しくしている。

「…謝ったって、許しません


本当に、苦労したんだ。今も、している。
それでも予兆があったからまだ耐えられた。
…そのことにだって、ありがとうなんて言ってやらない。
薄紅色のバスボムは、今も使わず置かれている。

短く了解を告げ少し落ち着く。
まだそうやって必要とされている間は地に足をつけていることができた。

「…あたしは」
「こんな悪法、とっととぶっ壊してやりたいですけど…」

顔が本気だ。本当に馬鹿な法案だと思う。
それを利用して今女は、もうひとつの摘発チームを解体させようと企んでいる訳だが。

「そういう話じゃ、ないですよねぇ」
「なんですかあ」

張り詰めていた分が随分と弛緩して、声音に反映されていく。
そこまで単純なつもり、なかったんだけどなあ
(-559) oO832mk 2023/09/20(Wed) 8:17:59

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

「……。」

欲しいもの。

「………コーヒー、が」

真っ先に浮かんだのは。

「飲みたいです。…アレッサンドロさんの。」

…泣き言だ、これは。
いつ叶うかも分からない。叶うかどうかも定かでない。



離れてゆく指先を見守り思う。

「未来、とか」
「そんなの、考える余裕、ないですう。」

なんで自分にばかり未来があるんだろう。
いっそのことさっさと地獄にでも堕ちた方が気が楽だ。
…それとも今のこれが、地獄だろうか。
真綿で締めるみたいに大切なものをひとつひとつ取りこぼしていくことが。

「アレッサンドロさんは、あたしにどうなってほしいですかあ」

聞き入れてやる義務なんてないけど、聞くだけ聞いてみる。
自分ひとりじゃ、すぐ浮かびそうにはなかったから。
(-578) oO832mk 2023/09/20(Wed) 12:58:34

【秘】 うたかたの ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ

/*
やったあ!ありがとうございます!
ですが運営Mさんからいただける地の文を見てからRPに至りたいかなと思いました。
ですので、開始は日付変更後…そちらの都合の良い時に、開始の合図を送っていただければと思います。
(いきなり導入とかで構いません)
また日付変更後は情緒が死ぬ予定がありますのでお返事遅くなる恐れがあります。
ごゆるりとお待ちいただければ……………
(-579) oO832mk 2023/09/20(Wed) 13:01:22

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

不自由な独房の中で。ぼろぼろの顔して。何を。
…そんな簡単なことじゃ、ないはずなのに。

だけど、鉄格子の向こうの姿から、潮風とオイルの香りがした気がして。
一緒に香ったコーヒー豆の香りに、小さく、息を呑んだ。
それは、錯覚のはずだけれど。


「……絶対…ですよお。」
「それまで、許してあげませんからあ」

そう口にして、少し笑えてしまったのは仕方がないと思う。
自分はもう少し、現実を見ているつもりだったのに。


「…言ってないなら、聞こえませえん。」

聞こえたところで、どうせ聞けない。
だからそう言って肩を竦めて、少しだけ笑って見せた。
この生意気が、あなたの部下の姿だと。
独断で危険な橋だって渡る。それがあなたの役に立つのなら。


「あー。でもお。」

思い出すように、添える。

「アレッサンドロさんが危ないことしないならあ、考えまあす。」
(-618) oO832mk 2023/09/20(Wed) 18:15:12

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

そうやって、いつもと同じように。
適わないなあと思うのだ。そんな夢みたいな言葉も、すぐ叶うように思わされる。

「さあ。」
「誰に似たんでしょうねえ。」

本気で自覚がないのなら大いに結構だ。

「でもちゃんと、隠してますよお。前も言いましたが優秀なのでえ。」
「アレッサンドロさんだけです、これはあ。」

ミントブルーが薄く笑む。
役得ですねえとこちらもこちらで嘯いた。


あなたが大嘘つきだったなら、どうせ指摘していたのだろう。
寧ろ正直はいい事だ。そうして口を開いた女の声は少しだけ静かに響く。

「……別に、いいんですよお。」
「その時は、必要なときでしょおからあ」

諦観ではない。けれどただの許容でもなかった。
ほんの少しの寂寥と、ずっと多くの信頼の色。

「だから、あたしも好きにしまあす。」
「必要だと思ったら。…アレッサンドロさんの、部下ですからあ」

そう口にしたら、少しだけ胸がすくようだった。
…今だって女は、間違えたことをしているなんて思っていない。
だから地獄に堕ちたとしても、やめようなんて思わない。
(-642) oO832mk 2023/09/20(Wed) 20:10:05
 


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