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【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「まーた車渡してる、……貰っとけえ。 後で金になるし孝行するときにも便利だ」 「……今俺に疑われた理由考えていただろう。 気にするなよ俺は 全員 疑っていた、。なんならこのアジト内で一番初めに疑って噛みついたのが黒眼鏡の旦那だ、あのときはぶっ殺されるかと思ったね。 昔の剣幕でキレてきて、……あーお喋りがすぎたな」 グダグタと雑談をしにきたわけではない、否、あの男の話になるといつまでもできるから困ったものだ。 「……それとな。 あいつを務所に送った原因は俺かもしれん。 だから恨みは向けても感謝はいらんぞ、ダヴィード。 お前はお前らしく好いてる彼奴等のそばにいてやってくれ」 携帯から貴方にメッセージを送った。 そこにあるのは貴方の知らない警官の名前であったが、捕まっている彼らと面会の時間を融通してくれるそうだ。 「俺ももう少し余裕があればなあ」 お前を可愛がれたのにと、なかったことをつぶやく。 貴方がやってきたのは、丁度今の貴方と同じ歳の頃だった。 何もかも余裕がなくて、そして、彼が上司でなくなった頃。 お陰で何もかもなくしたその時に、誰も頼らず一人で歩こうと決めてしまった。 「捻くれ者より素直な方が得だ。 何でも使えるものは使って、頼れるものは頼れ。 欲しいもんは欲しいと言え、そうしたら手に入るチャンスが貰える。 先輩からのありがたいアドバイスだ。覚えとけ」 (-369) toumi_ 2023/09/19(Tue) 12:45:02 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ『仕方ない、つけておいてやる。払えよ』 そう言って公務員の給料二ヶ月分ほどのあまり安くはない金額が告げられた。直ぐに払えとは言わなかった。 『黒眼鏡はほぼあいつの自業自得だ、気にするな』 『ニーノは』 『騒動に巻き込まれる前に保護の目的で検挙された。 法の執行役として働かされているなら止めるためにもだ』 『納得しろとは言わん、だがそこに悪意はなかった。 それだけは保証してやる』 『俺はなあこうして派手に嗅ぎ回ったもんで。 もしかしたら狙われてるかもしれん、覚悟しておいてくれるか?』 (-374) toumi_ 2023/09/19(Tue) 12:59:58 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「 はあ? 」素っ頓狂で大きな声が出た。 ほとんど前髪に隠れた翠の瞳が、 重たい瞼を上げて今回ばっかりは大きく開かれる。 「………………………………」「…………あんたが、」 「今度逮捕されんなら、あんただって?」 「ふうん、 そう……」 ロメオにとって、 サラリと告げられるには重たく、頭が痛くなる言葉だった。 動揺と一緒に貴方に差された人差し指を、 ゆらゆらと振って握りこむ。 「猫、猫は…………預かります。オレが飼います……」 「あの白いやつでしょ。いいですよ」 「あと何をよろしくすればいいかわからないんですけど。 殺されるんならせめてちゃんと抵抗してください」 「やりますけど。頼まれますけど」 「あんたが言うなら……」 そこまで言えば、むっと口を結んだ。 怒ってはいないのだけれど。 (-375) susuya 2023/09/19(Tue) 13:04:44 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「まだ決まったわけじゃあないし、順序は……あー。 候補にいるだけだから心配するな」 男はこの日危ない橋を2つ渡っている。 どちらも渡りきれば無事であるのだ。遅かれ早かれ捕まると思ってるが。 「あと殺される理由は」 「 女を泣かせたせいだから俺は抵抗が出来ない 」突然の殺害され予告はかなりの別件らしい。 「いつも迷惑かけてすまんな。 俺は俺なりに一人でやれることはやってきたんだが、 ……どうもお前にはふざけたことでも言いやすくてなあ」 「そうだ、改めて俺に頼みたいことはないか。 あの店のパンでもなんでも買い占めてやるぞ?」 金ならあるからなと、貴方が何も言わなければまたふらりと何処かに出歩くつもりで踵を返した。 (-376) toumi_ 2023/09/19(Tue) 13:17:46 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「……良かった…」 返信を見て、身体から力が抜ける。 保護されたのなら、あの子が理不尽な目に遭っていないのなら、それ以上のことはない。 『本当に安心した』 『悪意に晒されたわけじゃないことが分かったから、それで十分』 『アレには、自分から聞きに行ってみるわ』 自業自得、だなんて。心当たりがないわけじゃないし。 ちゃんと揃えて払うわ、と打ち込んだのち。 最後のメッセージで手が少し止まって。 『……出来るなら、ちゃんと逃げてね。私、ルチアーノがいなくなったら泣いちゃうかもしれないわ』 約束はしてくれないだろうから、見えないところで祈るだけ。 (-378) otomizu 2023/09/19(Tue) 13:30:12 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「しますけどお……??」 「候補にいるだけで十分懸念材料ですけど??」 拳の中にしまった指をまた出して差した。 「 マジで何したんすか? …………はあ、もう」それからわしわしと頭を掻いて、 だらんと腕を下ろす。 「…………迷惑じゃないす。頼まれんのは好きだから」 「便利に使ってもらうためにここにいるんで……」 「……………………」 「じゃあ連れてかれんならちゃんと帰ってきてください。 大丈夫ならこれからも猫のこと手伝わせてください」 拗ねたみたいに唇を尖らせてはそんなことを言って、 踵を返した貴方の背中を見る。 「あんま無茶しないでくださいよ」 なんて一言、その背中に投げて。 貴方が行くのなら、ロメオもこの場を後にするんだろう。 (-379) susuya 2023/09/19(Tue) 13:31:27 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ「次は、もらうかもしれません。 この前のはペネロペさんが貰ってました」 来年は。次は。免許を取ったら。 いつかは2人を車に乗せて。 「……それは、なんとも。ええと、怪我はないですか? 結局悪いのはあのよく分からない法を作ったやつでしょう。 かもしれない、で恨んでいたら体力が足りなくなります」 少なくとも、男の中では一旦そういうことで決着をつけているらしい。 確実になれば恨むかもしれない、というのはまた別の話で。 「気が向いたらお話をしてくれるだけでも嬉しいですよ。 俺は寂しがりやですから」 「……はい。ありがとうございます。 欲しいと言って、よかったです」 寂しがりやだから、貴方がどうとも思わず起こした行動でも勝手に好意を汲み取るかもしれない。逆もまた然り。 (-383) NineN 2023/09/19(Tue) 14:13:55 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「俺は帰ってこれるのかね……」 そこそこ弱音が混じったのは、如何せん罪の数が多すぎるから。 今回のことがなくても一度捕まれば厄介なことになる自覚があった。 「一端のソルジャーなんぞ捨てやすいと思うが」 「……ロメオに言われちゃあ戻らんとな、猫も子猫ちゃんも待ってるし」 それでもこうやってついてこようとしてくれる仲間がいることが酷く恵まれていて、名残惜しく感じる。 失った人間も縁もあるが、その分を埋めて溢れるほどのものが手に入っていて、十二分に贅沢をしてしまっていたと思う。 「無茶なんて」 どら猫がどこで一匹でくたばろうと誰も気にもとめないだろう。 足を止めて振り返る、貴方が心配するようないつもの顔を見せてやる。 「俺は楽になりたいわけじゃないんだ」 それは、皆に言う男の一つの嘘だった。 (-386) toumi_ 2023/09/19(Tue) 14:29:15 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノどれだけの罪を重ねていたとしても帰って来てほしい。 そう思うのは現実の見えていない我儘かもしれない。 事実返ってくるのは難しいのかもしれない。 でも、それでも。 「……だって」 「あんた、ノッテ『ファミリー』でしょ」 誰が最初にこの纏まりの事をファミリーと呼んだのだろうか。 忠誠、繋がり、伝統、そういう纏まりの強さを 意識させるためなのだろうか。 ロメオにそんな事は知ったこっちゃなかった。 勝手に文字通りの物をそこに受け取っては、 勝手な情を、押し付けないでも抱えて生きてきた。 そして今、勝手に押し付けたのだった。 何回かは聞いた事があるかもしれないその言葉。 それを聞いて、緩慢に振り返り。 ▷ (-389) susuya 2023/09/19(Tue) 15:26:15 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 口に金貨を ルチアーノ「生憎、天才じゃないから徹夜だのカフェインだの 色々手ぇ出してるんだよ俺は。冤罪じゃないといいな〜」 いいな〜。色男の脇腹を指でつんつん突き始めた。 「見せてきても見るな、自ら目を潰すくらいの気概でいろ」 一方でこちらはジョークであっても暴君が如くであった。 潔く認めたあなたへはそれなりに気分がよくなったようで、 どこぞの夢の国のパレードを鼻歌で歌い始めた。 「ふんふふふんふ……ん?そりゃ随分意外だな。 金を選ぶと思ったが、まあいいか。 つっても俺と食事したいって言う奴の9割は メシ中に寝ちまうんだけどな。急に。なんでだろうなあぁ? ま、お望みならしょうがない、約束しようじゃあないか。 退所?出所?祝いとして楽しい食事会にするとしよう、 ま〜あどっちも連れてかれないのが一番いいんだけどな〜」 一息に喋る。……なんだか嫌な祝いの席になりそうな。 ともあれぎゃはは!とけたたましく笑う。 どうせ叶わぬ夢であろう、明日にはどっちか、下手すれば 両方が檻の中なんて事もありうるのが今の街なんだから。 それならせめて笑っていた方がずっといい。 「そしたらその時は黒眼鏡の旦那も同席させようぜ。 面白くなりそうだし。珈琲も淹れて貰えそうだ」 なんとも、欲に塗れた提案をして。 OKが出れば笑いながら立ち去る事だろう。 (-398) shell_memoria 2023/09/19(Tue) 16:33:36 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノああ、と。間を置いてから通話の向こう側に取り落とされたような声に混じるのは悲痛だった。 海の只中に浮かんだ観葉植物の葉のような場違いの静けさは、次に言葉紡いだ時には失せていた。 たったひとつきりの溜息なんて、どう解釈するかどころか聞いてなくたって仕様のないものだ。 「いいさ。……俺が狙われてるっていうんなら、むしろお前の方が危険かもしれんがな。 だが、そう、伝えておくべきことはむしろ俺の方にありそうだ。 場所はそっちで決めてもいいが、……昔ペットショップだった廃家が郊外にあってね。 他の意見がないなら、そこで落ち合おう」 曲がりなりにも警官であるのは変わらない。何かしらの罠を想定されてもおかしくはない。 袋の鼠はどんな暴れ方をするかだってわからないものだから、選択の余地を貴方に残して。 電話越しの声は、気遣うみたいな貴方の言葉に対して僅かばかりの嘲りさえ込めた。 その矛先が貴方であるとは、限らないが。 「それにしても、無罪……ね」 返答の如何を聞いたならば電話は切られる。 長引くほどお互いを危険に晒すのは、こちらも承知していてのことらしい。 (-404) redhaguki 2023/09/19(Tue) 16:54:56 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 徒花 テオドロ「 ……俺が情けないのか、お前が強いのかわからんな 」想像しうる様々な可能性を遥かに超えた回答が返ってきて、一瞬口元を引きつらせてしまった。これは両方かもしれない。 都合なんて悪いことばかり、酒癖は悪いから口を滑らしても良いように個室の店をわざわざ選んで、話の内容と裏の顔の格差はどんどんと開いていて。 関わるだけ損で、いつかは貴方のために縁を切らねばとも考えたこともあったか。 「不器用なのは同じなんでね。 ……なんだ……避けもしないのに写真うつりが悪いのか。 教えてやろうかあ? 色男に見える角度ってのがある。 今のうちに撮っておくのも悪かないな」 実際はここに損得なぞ存在しておらず、無くなるものがあるとすればそれこそ話す機会だけ。 法案の件がなくとも、諦めるつもりはこの瞬間になくなっていた。 「たまには懐いてくれてもいいんだぞ、猫の扱いには慣れてるが」 「俺はいつでも世話焼きの愚痴を聞くのを楽しみにしているからな」 男にとっての裏切りは、貴方の前から姿を消すこと。 裏の顔を考えれば当たり前で、誰かにとっては些細なことになるのかもしれないが。 たとえ裏切ることになっても変わらず貴方らしく生きてほしいと願うのは酷く傲慢なのだろう。 だから甘えは之っきりにしようと決めたのだ。 「さ、逃げも隠れも出来ない場所だ。 観念して正体明かすんだな」 お互いに、なんて。そんな明け透けに語らうまで仲良くないが、やはりこのぐらいで丁度いい。 (-427) toumi_ 2023/09/19(Tue) 19:00:48 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「そうかい、ダヴィードが掌を返してお前らの為に気が変わらないってなら。 俺から見たこちら側の黒は――ヴィットーレだけだ」 残りのマフィアは白だと、他人を信用しきれない人間は言い切った。 わざわざ名前を出すのも彼だけだ。残りは無条件かそれなりに。 「……連中はマフィアをねらってるだけじゃなかったんだったか。 そこそこ……絞れはしてるんだがな」 これも、全て勘だ。警察の知り合いが多すぎる男はある程度の人柄をその目と耳で聞きに行っている。 だから嫌でもわかってしまう、眼の前の人間が自分にどれだけ心を開いているかも。 「遺言でも置いといてやろうかあ……? そうだなー……。 まー、予想があたってんなら。 明日にその主導がひとりは飛ばされるんじゃねえかな。 ……ここまで来たら一部隊解体させてやるからな本気で……」 そいつは俺の顔見知りで、彼自身の幼馴染のことで心を痛めていたはずの男だったか。 死んだ魚のような目をしながらやる気のなさそうな声で殺る気のありそうなことを呟いている。 (-434) toumi_ 2023/09/19(Tue) 19:40:05 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「……顔洗ってケアをしてくれ。 流石に美人の顔が台無しだ明日に響く」 爪は、と言いかけてまたなにかの琴線に引っかかっても困ると口を噤んだ。 女が泣いているとき口は災いの元、余計なことは言わない方がいい。身を持って学んだ。 「泣かすだけなら良くするんだがなあ……」 対処法と止め方を知らない無法者はため息をつく。 そうしているとその一通の電話がやってしまった。 (!20) toumi_ 2023/09/19(Tue) 20:39:05 |
【念】 口に金貨を ルチアーノその電話から届いた連絡で男は固まり動かなくなる。 そうして次に息を吐くころには怒りの形相になっていた。 『……の奴から定期連絡がなくなりました』 『電波が傍受されてる可能性が』 『あの時と同じ場所から、これは警――』 「Cavolo!! あんのクソッタレ……!」 床に携帯を投げつけそうになったのを抑え息を整えた。 貴方は男慣れをしていないと言っていたのに、ここで声を荒げるのも良くない。 「……悪いなお嬢さん、少々仕事に不手際があったみたいだ。 実は俺は人気者なんだ、お陰で随分ご執心なお客様が居てなあ。 部下が数人連絡がつかなくなった、 警察を嗅ぎ回ってるのがバレたんだろう」 運が悪かった、と。それにしても悪いことは重なるものだ。 「今日中にこの場所を移動できるか? そうだなあ……三日月島まで行けとは言わんが」 と適当なホテルの場所を言いながら貴方とは視線を合わせない。 (!21) toumi_ 2023/09/19(Tue) 20:47:01 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「狙われてるのは俺だ。 その上次の執行対象にも上がってるらしくて中々笑えん。 主催の方は他の候補者もいる、後回しの可能性はあるが…… しばらく顔を合わせん方がいいよなあ?」 貴方を一人にさせてしまうことにひどい罪悪感があった。 本当は今日までのように会話は少なくとも顔を確認したくあるのだ。 それでも、仕方ないことだってある。 だからかその言葉はこれまでで一番静かに、 わかりやすく哀愁を帯びて落とされた。男は存外正直者だ。 (!22) toumi_ 2023/09/19(Tue) 20:49:06 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「……あいつの親は、サツの撃った流れ弾で死んだ。 その後も引き取られた先で散々な扱いを受けて、 保護者がアレさん達にシメられて漸くこっちに転がり込んだ」 彼の面倒をこの男が見る事になった経緯には、 この男の父も関わっている。 だから父伝いに、或いは自分で、それらを知る事は容易にできる。 彼がマフィアに恩義を感じている事も。 「あいつももう自分で考えて動ける歳だ。 ある程度は…手前の親がどうして死んだのかだって。 調べる事だってできるだろう。」 「知っているとしたら、少なくとも身内は売らねえだろうよ」 少なくとも、自らの意思では。 それが彼が裏切者ではないと判断できるもう一つの理由。 (-449) unforg00 2023/09/19(Tue) 20:50:54 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「…ヴィットーレちゃんか」 その名前はまさに今日姿を消した人物のものだった。 そこに何の思惑があったかは、今は推し測る事もできない。 「俺から見ても連中から名前の出た手前らと ロメオ、フィオレは『違う』な。他はグレーだが…… 俺としちゃ遺言よか生きて働いて欲しいもんだがね」 「おう、その意気で気張れよ。 ボスが戻ってくる前に連中解体して機能不全にしてやれ」 無理難題を言う。 とはいえ現状こちらに取れる手段と言えば持久戦かのどちらかだ。 ある程度的が絞れている現状、それも多少は現実的だろう。 (-450) unforg00 2023/09/19(Tue) 20:51:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「……もう危険な目に遭う覚悟はできてるさ。 こうして連絡してしまった時点でな」 間違って後悔の色を混ぜた声にならぬよう最大の配慮をしつつ、その場所へ向かうと返事をすれば短い応答の末通信を切った。 声は震えてなかったか、俺のせいだと言うのも烏滸がましい。 今から会う相手には自分の事情など一切関係ないのだ。 だから引き締めなければいけないというのに、緊張で普段通りはできそうになかった。 「お人好しの馬鹿野郎と思われたほうが気が楽か?」 一体何様のつもりで俺はと電話の向こうにいた主のことを考える。 心は処刑台に向かう気分でその待ち合わせ場所に向かっていった。 勿論誰にも知らせず嗅ぎ付けられないように、行き場所の情報は徹底して隠しておいて。 (-458) toumi_ 2023/09/19(Tue) 21:10:18 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「そこまで目利きは悪くない、いつか同じぐらいで売れるだろ。 それかどこぞのマダムか馬鹿野郎に貢ぐさ」 言い訳はしつつもこの後はどこかに行くつもりはないのか注意は聞いたようだ。 質問の内容も予想通りだったのかあまり表情は変わらず、代わりに小さく安堵の息を吐いた。 「あーよかった、お前が普通のやつで」 どこか一つトーンを上げて愉快にそうに言えば腕は離すように退ける。 「だけどなあ簡単に身体は明け渡すなよ、それも立派な資産だ。 好いてるやつにも堅いぐらいが丁度いいんだ。 女相手にも安売りはするなよ、自分の価値ぐらい自分で測れ」 貴方のためになるようで何人にも言ってきた言葉を大げさに言う。 相手の好きにさせる、そんな答えをするやつは本当にいくらでもいたから。 「……何の話だったか。ああ」 「エル、しばらく俺に近寄るな。 ……次の執行候補に上がっている。もってあと数日だ。 お前まで連れて行かれたら病院に迷惑がかかるだろ」 (_8) toumi_ 2023/09/19(Tue) 22:18:51 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「……いやだねえ、ここで泣かれてもそんな振る舞いされてもちっとも安心できやしない」 「貰った前金は返さんがもう報酬はいらん。 その分ネイルや服に使ってくれ。あと豪華な食事。 散財するほどにはならんかっただろうが、十分あの出費は痛手になっただろ」 ああ金はどこからかとかも気になる事はまだ残ってるな。 だが女は謎が残ってる方が輝くかだとか、また余計なことが頭をよぎった。 やはり中々に自分は疲れているし誰かの為に動くなど性に合っていない。 しかしここが一番踏ん張らなければいけない時間である。 (!25) toumi_ 2023/09/19(Tue) 22:31:07 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「俺は早い所自分のものを片付けに行くとする」 これ以上自分のせいで誰かを巻き込みたくなどないから。 「勿論? また連絡する、平気な顔してな」 せめて貴方だけでも無事で居て欲しい。 余計な約束をしてでも、甘ったれはそう願わずには居られなかった。 (!26) toumi_ 2023/09/19(Tue) 22:32:38 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「若いな。相手が何者かも知れないってのに」 溢した声には多少の笑いが含まれていた。それを無礼と取ることも出来るだろう。 声音からいくらか相手が年若いことを見て取ったのが一つ、 こんな施策を振るう側であるのは違えない警官を相手にして尚案ずるほどの、 優しさ、あるいは俠気だろうか、それを懐いている姿勢に対してが一つ。 少なくとも警官のほうは、警戒ばかりを電話口に向けているわけではないようだった。 数刻。 入念に監視の目を欺いて追手を撒いて、待ち合わせ場所へと辿り着く。 貴方の前に現れた男は、長いコートを着込んではいるものの丸腰であるようだった。 拳銃の一つも提げてしまえば、あるいは防弾ベストなんて着込んでしまえば、 きちんとした仕立てのスーツは見かけの型が崩れてしまう。 一般人にはわからない違いだろうが、部下を率いるソルジャーの立場、 有望だろう貴方であればそうした違いは見た目でわかる範疇のことかもしれない。 片手にはアタッシュケースを持ち、小暗い廃屋の中に座る。 かつては待合席なりだったのだろう破れたソファの上に、男の姿はあった。 「……どうも。 少なくともここに押し込みが来ることは無い筈だ、安心しな。 確か話じゃ、俺が狙われてるってことだったが。どうしてお前がそれを知らせる。 俺が多少お前たちについて、口利きしてやってるからか? 今じゃあいつが捕まっているんだから、その利点もお前たちにあるかどうかわからんがね」 まずは、貴方の言葉に耳を傾けるべきだろう。 とはいえどこまで話すべきかなんてのは、貴方の立場を思えば難しいことだろう。 それとなく、己の側で思い当たりのあるところをぽつぽつと挙げる。 (-510) redhaguki 2023/09/20(Wed) 0:04:49 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「そうかい、自分の価値を下げる人間はごまんとみてきた。 それも飽きるほどにな」 「何人もにその価値を伝えてきた、価値を商品にする方法もだ」 「……なんでそれが言えるのかお前に分かるか。わからんでいい」 望むのなら与えていいが? その刹那の三ヶ月を。 それはもうきっと甘く愛して手放すだろうな、まるでそれが夢の中であったかのように。 そんな関係が長くあれるものだと男も思っていない。 だが貴方はまだ想像がついていないのだろう、この男が抱えてる妙な弱みが。 「おいおい許さないも何も……俺は悪いやつなんだよ。 とんでもない悪事を働いてなくとも連れて行かれる理由がある。 だから行くな。……ちょっとはお前が痛い目に遭うのも悪くないが捕まって欲しいとまでは願わん」 「大人しく言うことを聞いてくれんか。 また無事に出れたら、……一緒に酒でも飲もうや。それでいいだろ」 (_10) toumi_ 2023/09/20(Wed) 1:58:59 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ誰も訪れることがなくなった建物に、乾いた音が鳴り響いた。 時間が止まったようなその空間で長いコートは翻される。 その整ったシルエットから導き出された身軽さの違和感に気づけば疑念で眉をしかめつつも、 その出で立ちに圧倒されてしまった男は安々と席につくことなどできず、がら空きのソファを眺めるだけしかできなかった。 「どうも、ご丁寧に。 ……どこに行っても安心できない中嬉しいね」 「さてどうしてだって? 言ったとおり無罪のやつが放り込まれるのが嫌だったからだ。 でも其れが一番じゃあない」 「俺は例の法案の実行役を見つけるために情報を漁っていた。 その時にあんたの名前をあげたんだんだが……」 男の口から語られたのは貴方の身辺を詳しく調べようとした事実だ。 しかし妨害に遭い調査は中止、いくつかの連絡先は手に入ったが目立つ情報は集まらなかったという。 そして、あくまでも確率が一番高いとされる推測を男は続けた。 悪事を裁く執行の目がいつの間にか自分ではなく、貴方にターゲットを移したこと。 もし、自分が貴方を調べようとしなければ貴方は危険にさらされることなんてなかったのではないかということ。 「妨害を起こしてきた輩とあんたを嵌めようとしている警官は同一人物だ。 タイミングが良すぎる。その上で俺は……矛先が向いたのを自分のせいだって思っている。 これで捕まりでもしたら目覚めが悪い。 だから……こんな偽善、全部自分のためだ」 (-542) toumi_ 2023/09/20(Wed) 5:11:20 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……なるほどなあ、だからあんなに可愛がられてんのか」 自分が黒眼鏡の管轄から離れたあと、面倒を見られている子供がいる噂は聞いていた。 ペネロペの家族まで関わっているのは詳しく知らなかったが、見ていれば懐いているのもわかる。 経緯を知れば万が一もなさそうだと納得した。 それはそうと、一度顔を見ないと信用はしないが一瞬で終わるだろうとも思った。 男は後で結局そんなアソシエーテの一人をビビらすことになる。 (-544) toumi_ 2023/09/20(Wed) 6:16:26 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「死ぬ気はないさ、死んでもいいだけだ」 あまり変わらないだろうが大事なニュアンスであることを此処の連中は知っているだろう。 だが誰かに命を捧げるという言い方は敢えて誰にも言っていない。 しばらく静かな時間が車内に流れる。 男は昔の話が出たついでにいつかの頃の自分を思い出していた。 黒眼鏡の上司の突然の事件のあと、新しい上司に変わって暮らしも見える景色も何もかもが入れ替えられたような感覚に陥って。 「っ、……ぁ……?」 息苦しい、そんな感覚に陥れば自分の胸元を押さえて息を整える。 最近になって起こるようになったそれは、何故か過去のいなくなった上司の顔を思い起こさせる。 昔はただただ 大切な人間 を失った寂しさや辛さがこの発作を起こすのだと思っていた、周りにもそう見えていたはずだ。それは、今のルチアーノにとってそれはおかしいことであった。 「なん、で」 何故ならあの姿を思い出す暇なんて無い程、この時間や皆との暮らしで自分は十分満たされている。 ましてや今の今で誰かをぶち殺したい感情には目覚めど、昔の誰かで悲しむ隙も情もない。 「すまん、車停めて少し休ませてくれるかぁ。 5分でいい。……信じられんと思うが 頭の中 がおかしくなってきた」「? ペネロペ……俺、大分お前らのこと好きだよなあ」 あの頃と最近に起きた突然の奇行の発作、無心に猫を拾って来ていたのは誰かの真似事。 だが今となっては好きでもないことをさせられていたようにも思えた。 (-548) toumi_ 2023/09/20(Wed) 6:48:53 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ『そうかい、ならよかった』 他にもつかんでいる情報はあれど不安にさせるものばかり。 何でもかんでも話してしまうのは悪手であるとその身をもって学んでいる。 『逃げる準備をしてるから部屋も片付けることにしている』 『だから驚かせると思うが名前が上がらんことを祈ってくれ』 こんな時に突然抜け出したソルジャーとでも笑われてしまうかもしれない。 それでもやれるだけのことはやってあなた達に降りかかる被害を避けたいと考えている。 『お前いつかティラミスが気に入ったケーキの店があっただろ。 なにかあったらそこのお嬢さんに手紙でも物でも渡してくれ』 『捕まってなかったら俺に届くようになってる。 そしてお前宛にもなにか用意しておくよ』 泣くなとは言えないのは情けなかったが。 もうあなたのことは端から無条件に信じていたのだ、これぐらい許して欲しい。 『フィオレ、俺はお前を置いていかん。信じろ』 (-550) toumi_ 2023/09/20(Wed) 7:18:58 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ男は静かにあなたの言葉に耳を傾けていた。 此処まで足を運んだ労力を無碍にするわけでもなく、経緯を聞き取る。 しかし、最後まで聞いたならばやはり男は低く唸るように笑った。 他人を青く見たような、威圧的で尊大な態度だ。 表立っての上級警部殿、の振る舞いとはまるで違った陰険さを男は持っていた。 「……確かに道理は適っている。矛先が向いたのは、お前のせいかもな。 けれども残念ながら俺は無罪の輩ってわけじゃあない。 大方、こっちを挙げたほうが成果になると踏んだんだろうさ」 立ち尽くす侭の貴方に対して、アタッシュケースが差し出される。 受け取らないのであったとしても、押し付けるように足元まで蹴り出された。 慎重に扱うべきものにしては、その扱いはぞんざいだった。 「このまま俺が持っていれば警察の手に渡る。 どうせ仔細に至らない程度には調べ尽くされているだろうが、 それじゃあお前たちの手には渡らなくなっちまうからな。 何、物騒なもんじゃない、唯の情報だ」 葉巻の一つでも吸おうかとポケットに手をやって、やめた。 閉鎖空間で目立つことはないだろうが、 どうせこのあと殴られでもするなら勿体ない。 「俺のことが知りたけりゃ古株の――……そう、オルランド辺りにでも聞きゃよかった。 それで俺がどんな奴だかわかる。 お前の上司の"港"を荒らした、ニ年間とおまけの記録だ。受け取れよ」 (-551) redhaguki 2023/09/20(Wed) 7:19:07 |
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