人狼物語 三日月国


181 忘却の前奏曲、消失の1ページ

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視点:


【雲】 朝日元親




     ここは……どこだろう?


(D0) 西 2022/10/26(Wed) 15:02:32

【雲】 朝日元親



[ 辺りは白い、白くて、何も無い。
  その先は永遠に続いてるような真っ白な世界。

  ボクの色も、誰の色もない。
  何一つ存在しない世界に、ボクは立っている。

  聞こえた気がする悲鳴も
  感じた気がする涙も

  何もかもが現実味を感じられなくて
  味のしないガムを噛み続けている気分になった。]



(D1) 西 2022/10/26(Wed) 15:03:28

【雲】 朝日元親




   なにもない。


         その事実に、何も感じられない。


(D2) 西 2022/10/26(Wed) 15:04:51

【雲】 朝日元親




     ボクは……誰なんだ……



(D3) 西 2022/10/26(Wed) 15:06:14

【雲】 朝日元親




      ─────────。


(D4) 西 2022/10/26(Wed) 15:06:51

【人】 朝日元親




  [ 目を開けると、白い天井に虫が湧いていた。]



(1) 西 2022/10/26(Wed) 15:08:12

【人】 朝日元親



[ 柄石膏ボードとカーテンレールが包む部屋に
  消毒液が充満して、頭が痛くなる。

            ボクの、知らない臭いだ。



   ………………。


[ ボクが起きたことに気づいた看護婦さんが
  慌てて先生を呼びに行く声が聞こえる。

  けど肝心のボクは、まだ身体が動かせなくて。]


(2) 西 2022/10/26(Wed) 15:09:10

【人】 朝日元親




  どうして、ボクは病院で寝てるんだろう。



(3) 西 2022/10/26(Wed) 15:09:43

【人】 朝日元親




      どうして、ボクはここにいるんだろう。



(4) 西 2022/10/26(Wed) 15:11:00

【人】 朝日元親




    どうして、ボクの傍には

          誰もいないんだろう。



(5) 西 2022/10/26(Wed) 15:11:22

【人】 朝日元親



[ ボクは手を伸ばした
  誰もいない空へ、手を伸ばした。

         誰も居ない事実に、目を背けて。]**


(6) 西 2022/10/26(Wed) 15:14:33

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[ そうやって空に手をのばしている姿が
  ひとりぼっちで声にならない悲鳴をあげてた
  私に、重なる気がして。


  
大丈夫だよ、私がいるよ、って言いたかった。 ]


  
(-2) alice0327 2022/10/26(Wed) 17:08:36

【雲】 朝日元親




[ 太陽の傍にいたいんだ。

     そんな願いも、消えていく。>>D6



(D7) 西 2022/10/26(Wed) 17:36:27

【雲】 朝日元親




     [ ボクは嘘つきなんだ。

          その事実すら、闇に消える。]

(D8) 西 2022/10/26(Wed) 17:37:14

【人】 朝日元親



[ 本来いるべきなのが親というもの。
  たとえボクがどんな存在だったとしても
  いて当然なのが親のはずだったのに。

  キミの当然を崩壊させるきっかけを作ったボクは
  あまりに罪深い存在なんだろう。>>7>>8
  でも今のボクには、それを詫びることも出来ない。]



(13) 西 2022/10/26(Wed) 17:38:02

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



[ きっとボクが戸惑っていたとしても
  キミなら違和感を覚えていてもおかしくない。

  本来ボクの身を案じて当然の二人がいないことも。
  唯一ボクのことを想って
  傍にいてくれたのが君だけだったってことも。>>9


(-3) 西 2022/10/26(Wed) 17:39:09

【人】 朝日元親



[ 伸ばした手を掴んだ人は
  甘く優しい香りがする人だった。>>10>>12

  独りかもしれないという恐怖心が
  少しだけだけど薄らいだ気さえする。
  きっと、彼女がボクと同じだから。>>11



(14) 西 2022/10/26(Wed) 17:40:23

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



[ わかる。この人は、優しい人だ。
  指先から伝わる感情が全てを物語っている。

  彼女の手は、ボクにとっては確かな救いの手で。
  ボクは彼女に強い感謝の念を抱くことになるだろう。]



(-4) 西 2022/10/26(Wed) 17:42:19

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



    [ でも、この人は、一体誰だろう?]


(-5) 西 2022/10/26(Wed) 17:42:50

【人】 朝日元親



[ 彼女が何者なのか。
  どれだけ記憶を辿っても、答えが見つからない。
  元親くんって誰の事だろう?>>10

  どうして彼女はここにいるのだろう?
  何も分からないボクはキョトンとした様子で。]



(15) 西 2022/10/26(Wed) 17:43:55

【人】 朝日元親



  えっと、とりあえず…大丈夫です。

  なんか身体はまだ痛いけど
  まだ耐えられるくらいのものだから。


(16) 西 2022/10/26(Wed) 17:44:13

【人】 朝日元親



   ところで…

     はじめまして、ですよね。
     貴女のお名前を、聞いてもいいですか?


(17) 西 2022/10/26(Wed) 17:44:41

【人】 朝日元親



[ ボクがキミにそう尋ねた時だ。

  先生がボクの所へやってきて
  ボクの身に起きたことを説明してくれた。]*


(18) 西 2022/10/26(Wed) 17:45:21

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[ 君の手はいつも握っていた手と同じだった。
  その手がちゃんとあたたかくて、
  私は安心するんだ。

  君が死ななくてよかった、って。 ]


  
(-6) alice0327 2022/10/26(Wed) 18:44:29

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   
[ そう、安堵してたのに。 ]


  
(-7) alice0327 2022/10/26(Wed) 18:44:57

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   君と私は、付き合ってるんだよ。
   私にとって、君は誰より大事な人なんだ。


 
(-9) alice0327 2022/10/26(Wed) 18:49:51

【人】 朝日元親



[ ボクが彼女の名前を聞いた途端に
  空気が凍りついたような気がした。>>21

  ボクの言っていることがおかしいと。
  信じられないと、そう言いたげな顔で
  ボクの記憶を否定する。]


   ……え?



[ でも明らかにボクへの意地悪じゃない。
  本当に、心から信じられないって顔だ。

  すると決して噛み合わない鎖が
  先生が繋げてくれた。>>22>>23

(28) 西 2022/10/26(Wed) 19:38:20

【人】 朝日元親



[ 
ボクの記憶が無い。

  今度はボクが信じられないという顔を浮かべた。
  でも、さっきの噛み合わない会話の説明をつけるには
  あまりにも納得がいってしまう事実で。


       ボクは思わず頭を抑えてしまった。
       だって頭が、痛くて仕方がなかったんだ。


(29) 西 2022/10/26(Wed) 19:39:10

【人】 朝日元親



  (……うそ、だ。そんなわけ……。)


(30) 西 2022/10/26(Wed) 19:40:03

【人】 朝日元親



[ 何も知らないまま産み落とされた赤子のように
  右も左も分からないという恐怖心に
  頭がクラクラと悲鳴をあげてしまう。

  それでも落ち着いていられたのは
  ボクと同じくらい真剣な表情で
  この事態を受け止めている人がいたから。>>24


   あの…先生…

   ボクの記憶って…
   それに、ボクの父さんと母さんは…


[ ボクの質問に先生が首を横に振る。
  ボクの記憶が戻る確証はなく、
  地道に治療を続けていくしかないらしい。

          そして真にボクの心を抉ったのは
          両親がここにいない理由だった。


  
(31) 西 2022/10/26(Wed) 19:41:23

【人】 朝日元親



[ 先生がボクと彼女の前で口を開く。
  彼女の前で言っていいのかと躊躇う先生に
  構いませんと言い切ったからだ。


  ボクの父さんも母さんも>>0:106
  違う場所でそれぞれ家庭を築いている。

  中学生の頃までは親戚のお婆さんが
  親の代わりになってくれていたけど、

  そのお婆さんもボクが高校に上がる頃には
  既に施設に入ってしまっていて。

  今は元両親から養育費だけが>>0:107
  毎月振り込まれている。


  それがボク、朝日元親の現状なんだと。
  緊急連絡先に登録された母さんの携帯に繋げて
  先生が全て母さんに確認してくれたらしい。]



(32) 西 2022/10/26(Wed) 19:43:17

【人】 朝日元親



[ ボクがこんな目に遭っているのに
  それらしい人が誰も来ない理由が分かる。


      でも、涙は見せなかった。
      見せるほど、悲しくも感じなかったから。]**



(33) 西 2022/10/26(Wed) 19:45:00

【人】 朝日元親


***

[ 心の整理がつかないことを察してなのか。
  先生が病室から出ると、彼女と二人きりになって。
  すると、彼女がさっきのボクの質問に答えてくれる。]


   ハツナ、さん…?


[ 確かめるように名前を呼んでみて。>>25
  必死に記憶の中を探ってみても、心当たりがない。
  ハツナさん、と名前を呼んだのは
  ボクが以前そう呼んでいたと聞かされたから。


  でも、ボクの手を握る彼女の言葉に
  ボクは首を横に振る。>>26

  予想だにしなくて当然驚いたけど
  疑うよりも先に、哀しかったんだ。]


(34) 西 2022/10/26(Wed) 19:45:58

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



  キミみたいな素敵な女の子は
     きっとボクみたいな男には勿体ないよ。


  本当にキミを忘れてしまったなら
     ボクは最低で、救いようのない男だ。



(-10) 西 2022/10/26(Wed) 19:47:16

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ


[ ボクの言葉が紛うことなき本音であることを
  彼女は分かってくれないかもしれない。

  それでもボクは
  そう思えて仕方がなかったんだ。


         彼女の感情が、届いた気がして。


(-11) 西 2022/10/26(Wed) 19:47:51

【人】 朝日元親




   ………ごめん。



[ 彼女の微かな望みを断ち切るように
  ボクはまた、首を横に振る。>>27

  もし彼女の話が本当だとしても
  今のボクに彼女の特別である資格が
  あるなんて到底思えなかった。
]*

  
(35) 西 2022/10/26(Wed) 19:49:00

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   
……そんな、ことっ、…………。


   そんなこと、ないよ。
   元親くん、自分の事だって忘れちゃったんだから
   私の事忘れちゃうのは仕方ないよ。


   それに……
   忘れたなら、思い出せばいい、
   そうでしょ……?


  
(-12) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:00:01

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[ だから、そんなこと言わないで欲しい。


  わかっちゃうよ。
  今の君にとって、その言葉は
  多分本音なんだ、ってこと。


  わかってしまうから、胸が苦しくなる。 ]


  
(-13) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:00:45

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[  最低で救いようのない人なのは
   きっと君じゃなくて、私なんだよ。 ]


  
(-14) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:04:56

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[ ううん、君だけの太陽でいたいんだ。

  ひとりぼっちの君を照らす、君だけの太陽。 ]


  
(-15) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:07:29

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   あのね、元親くん。
  
   君のご両親は来ないのかもしれないけど…。
   私は、毎日だって君のいる場所に行くよ。
   
   私は、君の傍を離れないから。
   一人にはさせないから。


  
(-16) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:12:37

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   
だから……大丈夫だよ。

 

[ そう言って、君の手を両手で包み込む。
  すこしでも安心してほしかったから。 ]*


  
(-18) alice0327 2022/10/27(Thu) 0:13:26

【人】 朝日元親



[ 今ここに両親が居ないことが
  悲しいことだなんて思わない。

  自分が闇の奥深くに落とされて
  手を差し伸べない親なんているだろうか?
  考えたらたとえボクにだって答えが分かる。

  ボクには、はじめから親なんて居ないんだ、と。]


(51) 西 2022/10/27(Thu) 4:08:09

【人】 朝日元親



   え?あ、う、うん…大丈夫だよ。


[ そんなわけがない。誰だって分かるのに。>>36
  反射的についそう答えてしまうのは
  ボクが彼女という人を知らなすぎるせいだ。

  信用はしてる。でも信頼は……。


  ボクの記憶が戻らないと困るのは
  どうやら彼女も同じみたいだったけど。>>37

  太陽が枯れ、死んでいく姿に>>38
  ボクはひどく冷静な頭で、言葉を被せた。]

(52) 西 2022/10/27(Thu) 4:08:54

【人】 朝日元親



   ………ボクの肉親は、その程度ってことだよ。



(53) 西 2022/10/27(Thu) 4:09:35

【人】 朝日元親



[ 家族だった人達を信頼出来ずに
  蔑み続けた結果、自己嫌悪に苛まれる。

  奇しくも記憶を無くす前と同じ道を辿って
  同じ台詞を吐いていたことにボクは気づけずに。


  でも言葉を被せたボクの傍らで
  キミはボク以上に怒り、哀しんでいたから。>>39
  ボクは思わず目を丸くしてしまうんだ。]


(54) 西 2022/10/27(Thu) 4:10:06

【雲】 朝日元親



[ それが同情じゃないことくらいわかるよ。
  彼女が本当に優しい子なんだってことも
  その感情が決して安くないことも。>>40

            ボクには、伝わってる。]



(D12) 西 2022/10/27(Thu) 4:10:43

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



   [ でも伝われば伝わるほど
        ボクは自分が嫌いになっていく。]**



(-28) 西 2022/10/27(Thu) 4:12:00

【人】 朝日元親


***

[ ボクは以前彼女のことを名前で呼んでいたらしい。
  しかも呼び捨てで。なんと仲睦まじいのだろう。
  自分のこととは到底思えない。

  疑うわけじゃないけど
  まだ彼女を完全に信頼出来るわけじゃないから。
  彼女の言うことを信じたくても、まだ踏み込めない。



   うん……ごめんね。


[ 気を遣わせてしまったことにも
  すぐに彼女の期待に応えられないことにも。
  どこか無理をしているようにも感じる
  その笑顔にボクは心が痛くなってしまった。>>41


(55) 西 2022/10/27(Thu) 4:12:44

【雲】 朝日元親



[ 彼女の言葉を信じるのなら
  彼女がそう言いたくなる気持ちだってわかるんだ。
  分かってるのに。理解出来ているのに。


          そんな想いが、怖くて仕方がない。
          お前には過ぎた宝物だと
          心の奥に潜むボクが否定する。


(D13) 西 2022/10/27(Thu) 4:13:59

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



[ 好きな女の子との約束を反故にして。>>D9

  好きな女の子のことを信じられなくて。

  答えることも、応えることも、できない。>>D10]



(-29) 西 2022/10/27(Thu) 4:15:14

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ




  [ 今のボクにできることなんて、なにも……]




(-30) 西 2022/10/27(Thu) 4:15:51

【人】 朝日元親



[ 途端、ボクの自己嫌悪を食い止めるように
  彼女の口から事の顛末を語られる。

  交通事故があった時のこと。>>43
  彼女の言うことが本当のことなら
  ボクも…こんなボクでも、誰かを守れたんだって。

  少しだけ、安心することが出来たから。
  ボクは謝る彼女に向かって、小さく微笑み。]


(56) 西 2022/10/27(Thu) 4:16:27

【人】 朝日元親



    貴女に、怪我がなくてよかった。


(57) 西 2022/10/27(Thu) 4:16:47

【人】 朝日元親



[ 記憶を無くす前の自分の言いそうなことを
  彼女へと告げる。

  きっとボクなら、そう言うはずだ。

  でも彼女は未だ崩れてしまいそうな
  不安定に揺蕩う笑顔のまま。>>44
  秘めた決意だけで、突き動かされていた。

  とはいえそれも全てボクの感想でしかない。
  何を決意し、何を望んでいるのか。>>45

  今のボクには推し量ることしかできない。]


(58) 西 2022/10/27(Thu) 4:17:28

【雲】 朝日元親



[ ボクは彼女が太陽だなんて知らない。
  知らないからこそボクは彼女に太陽は求めずに
  それでいて彼女を役割から解放することが出来ず。

  今のボクは、何かをしようとして
  何も出来ずに戸惑う彼女を>>46>>47
  心配そうに見つめることしかできないままで。]



(D14) 西 2022/10/27(Thu) 4:18:23

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



[ そのきっかけは分からない。
  でも言わなきゃいけない気がしたんだ。

  彼女の思い詰めた雰囲気の原因が
  たとえ自分自身にあったとしても。

      言わなきゃいけない気がしたんだ。]



(-31) 西 2022/10/27(Thu) 4:18:56

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ




    大丈夫だよ。無理、しなくて。>>49




(-32) 西 2022/10/27(Thu) 4:19:35

【人】 朝日元親



  ごめん、ボクが言っても説得力、ないよね。


[ 口をついて出てしまって数秒。
  ボクは困ったように笑う彼女に、頭を下げた。]

(59) 西 2022/10/27(Thu) 4:20:31

【人】 朝日元親



[ 謝罪を終えて頭を上げると
  彼女から今後のことの話をされた。
  話題を逸らしたかったなんて
  そんな意図にも気づかないまま。


  ボクはと言えば思わず唸ってしまう。
  何から何まで彼女に手伝わせるわけにはいかないのに
  先生の話からして、ボクに頼れる大人はいない。

  しかも当のボク本人はこのザマだったんだから、
  たとえ信頼しきれなくても、頼るしかなかった。]


(60) 西 2022/10/27(Thu) 4:36:23

【人】 朝日元親



   なにもそこまでしなくても…


[ けど分かっていながらそう答えてしまうのは
  ボクにとっては彼女は身内ではなかったから。
  特別な人以外には当然の遠慮があった。>>50

  いくら彼女がボクに負い目を感じていても
  たとえ心優しい子だったとしても
  つけ込むような真似はしちゃいけない。]


(61) 西 2022/10/27(Thu) 4:36:55

【人】 朝日元親



[ でもそれ自体がボクの思い違いで
  彼女のことを誤解し、見くびった証拠だと
  ボクはすぐに思い知ることになったんだ。]



(62) 西 2022/10/27(Thu) 4:37:41

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



   ハツナさん……
   貴女は本当に、ボクを好きでいてくれたんですね。

   なんとなく、分かった気がしました。


(-33) 西 2022/10/27(Thu) 4:38:33

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



   あなたみたいな子に好いてもらえて
   きっとボクは、幸せ者だったんだと思います。



(-34) 西 2022/10/27(Thu) 4:39:44

【雲】 朝日元親



 [ 信頼出来る確証がない以上
   あとは信じるか、信じないか。
   そして信じたいか、信じたくないか。


              決めるのはボクだから。]



(D15) 西 2022/10/27(Thu) 4:43:33

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



  [ ボクは、この手を包んでくれた
      そんな彼女を信じる事にしたんだ。]**



(-35) 西 2022/10/27(Thu) 4:43:49

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   
私は、今でも君のことが好きだよ。

   
        
     
[ ごめんね、この想いは消せないよ。 ]


   
(-37) alice0327 2022/10/27(Thu) 13:58:41

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   君の傍にいるときが、一番幸せなんだ。
   私が、一緒にいたいから。
   だから……傍にいさせてほしいんだ。



      
[ 今の君にもできること、あるよ。 ]


 
(-38) alice0327 2022/10/27(Thu) 13:59:21

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[ そんな我儘が、君に響いたのかな。
  私の事、信じてくれたって思っていいのかな。 ]


 
(-39) alice0327 2022/10/27(Thu) 13:59:56

【人】 朝日元親



[ ボクが優しいだけだったのか。>>66
  彼女にそうさせるだけの気持ちがあったのか。

  答えが分からなかったとして
  腐っても自分のことなら、想像くらいはできる。
  ボクが彼女の言葉に疑問を持っていることは
  彼女になら伝わってしまうかもしれない。

  ボクが優しいはずないし
  貴女にそうさせる魅力があっただけではと。

  記憶がなくとも思考の癖は変わらない。]


(88) 西 2022/10/28(Fri) 22:37:10

【人】 朝日元親



[ そう、ボクという人間は変わらない。
  だから知らずのうちに過去を掘り返して
  彼女の心に枷を嵌める。>>68>>69

  彼女が誰よりも強くて脆いことすら忘れて。>>70



   そう、なんだ。
   どういたしまして…でいいのかな?


[ 自分のことだというのにまるで他人事だ。>>71
  そんな態度だから、彼女の心に影を落とすのか。>>72


  この実感の無さが、今は心苦しい。
  彼女の張り裂けそうな笑顔に>>73
  見合う人間なら、こんな事考えなくて済むのに。]


(89) 西 2022/10/28(Fri) 22:38:05

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



 [ でも、彼女の強い想いに

      ボクもそうだよ、なんて言っても

         その先は、底の見えない地獄だ。]



(-47) 西 2022/10/28(Fri) 22:39:05

【人】 朝日元親



[ それでも今は、社会的弱者のボクは
  彼女にすがりつくしかなくて。>>74


   あ、うん、その…ありがとう…。


[ どこまでも優しい彼女の言葉に甘えるように。
  ボクは彼女に頭を下げる。
  時に距離を感じさせかねない
  親しき仲を通り越した、礼儀だった。



(90) 西 2022/10/28(Fri) 22:39:30

【雲】 朝日元親



[ 考えてみれば分かるはずだ。
  彼女の立場に立ってみれば分かったはずだ。

  自分にとって大事な人間が
  自分のことを忘れているとなったら
  ボクならばどう思う?


  哀しいと思うはず
  寂しいと思うはず


  そうだ。それなのに

           どうして、気づけないのか。]



(D20) 西 2022/10/28(Fri) 22:40:16

【人】 朝日元親



[ 彼女の声は届かないまま。>>79

  病室に一人になったボクは
  彼女が残してくれたメモ書きよりも先に
  自分の携帯を開いて、連絡帳を見た。

  一応頼らせてもらう立場上、
  彼女の連絡先も登録しておく必要があったから。]


(91) 西 2022/10/28(Fri) 22:40:43

【人】 朝日元親



[ ほとんど登録されてない連絡帳は
  たった1ページに収まっている。

  友人と思しき連絡先もなければ
  グループチャットなんてひとつも入っていない。

  登録されていた数少ない連絡先は
  『元母親』という冷たい名前と、もうひとつだけ。]



(92) 西 2022/10/28(Fri) 22:41:07

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ




         『ハツナ』




(-48) 西 2022/10/28(Fri) 22:42:08

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ




        [ 彼女の……名前だ。]



(-49) 西 2022/10/28(Fri) 22:42:43

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



[ ボクが知らないだけで
  縁の鎖は確かにつながっている。

  ボクが知らないだけで
  ボクが忘れているだけで

  確かな時間が、流れている。]


(-50) 西 2022/10/28(Fri) 22:43:20

【秘】 朝日元親 → 惜別ハツナ



[ ボクはたまらず携帯のメッセージ画面を開く。
  そうしてメッセージの履歴を辿ると
  ボクじゃないボクと彼女のメッセージが
  そこには残っていた。


      なにか大切なことを忘れている。
      その疑惑が確信へと変わった時。
      ボクは本当の意味で恐怖を覚えたんだ。



(-51) 西 2022/10/28(Fri) 22:43:50

【人】 朝日元親



[ 緊張の糸が切れて、ボクは現実から目を瞑る。
  彼女がここに来てくれた時には>>84>>85
  意識を手放して眠ってしまっていた。

  そうして目覚めた時に
  ボクは初めて彼女の見舞い品を目にして
  手に取り、俯く。
  チョコボールなんていうお菓子は
  本来は見舞い品には相応しくないはずだから。

  彼女がもしそこに居たとしても
  この見舞い品のことは今は聞けないだろう。

  明らかに不相応な見舞い品には
  絶対になにか意味があるはずで、
  それが分からないことに、もやっとしてしまう。



(93) 西 2022/10/28(Fri) 22:44:13

【人】 朝日元親



[ 知らないという恐怖を乗せたチョコボールを
  ボクは口に放り込む。

  彼女がいたら、一緒に食べようと差し出すけど
  もし彼女がいなかったら。
  ボクは静かに涙を流すことになるのだろう。
]**


(94) 西 2022/10/28(Fri) 22:45:03

【人】 朝日元親


***

[ 疑念が確信に変わった。
  けれどボクに何ができるかと言われれば
  何も変わらない。

  画面に残る無数の着信履歴を眺めながら
  空白の時間に思いを馳せるだけ。
  片方は『元母親』で、もう片方は知らない番号。
  調べてみると高校の事務室の番号だった。


  何十回にも及ぶ着信を無視し続けたけど
  要件なんてどうせ分かりきっている。]


(95) 西 2022/10/28(Fri) 22:45:47

【人】 朝日元親



[ 学校はどういう場所か、ボクは知らない。
  けどあの連絡帳を見てしまうと
  どうしても学校に行きたいなんて
  そんな感情は湧いて来そうにない。

  ボクのことが学校に広まっているとは
  知りもしなかったけれど。

  本能的に、行ってはいけない気がしたんだ。]



(96) 西 2022/10/28(Fri) 22:46:33

【人】 朝日元親



[ そんなボクが学校のことに触れるのは
  彼女がボクに逢いに来てくれた時だけだ。
  けれど板書が綺麗なノートも、プリントも
  もらう度にボクは苦い顔をして言う。]


   いつもありがとう
   でももう、ノートもプリントも無くて大丈夫。

   貴女のことも思い出せないのに
   そんな事に、労力は割きたくないんだ。


[ ボクのためと思ってくれているのは嬉しいし
  それが迷惑だなんて思っていないけど。

  ボクには、強い負い目があったから。]


(97) 西 2022/10/28(Fri) 22:47:19

【人】 朝日元親



  ねぇ、ハツナさん。

  ボクは…学校ではどんな人だったの?


(98) 西 2022/10/28(Fri) 22:47:36

【人】 朝日元親



[ 話題をボクが本当に必要な方へ逸らす。
  きっとボクを誰よりも知っているのは
  他でもない彼女のはずだから。

  彼女から聞けばなにか思い出せるだろうかと
  そんな期待を胸に、ボクは尋ねてみたんだ。]*
   

(99) 西 2022/10/28(Fri) 22:47:56

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[ 大丈夫……

  今の君から同じ気持ちが返ってこないの、
  ちゃんと……わかってる、から。


        それでも私は
        君に好きだよ、って言うから。 ]


  
(-53) alice0327 2022/10/29(Sat) 1:00:56

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



[ そうじゃなきゃ、今まで綴ってきた物語が
  ぜんぶ、ほんとに消えちゃう気がして。

  
君が忘れていても、私は全部覚えてるよ。 ]


  
(-54) alice0327 2022/10/29(Sat) 1:01:23

【秘】 惜別ハツナ → 朝日元親



   今日のデート楽しかったね、とか
   明日の晩ご飯は何にしよう、とか。

   他愛もない話が、
   メッセージにも残ってるんじゃないかな。

         それは二人で紡いできた時間。


  
(-55) alice0327 2022/10/29(Sat) 1:01:46