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![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「よくわかってんじゃん。ごめんな。あたしそんな茜の言うこと聞けるほど賢い子じゃなくてさ」 扉もその気になれば開けられる。そうしないのは譲歩か恐怖か。 「近くにいるってだけでも違うもんじゃん……。チョコ、送るね」 そちらが持つ輪と繋がる、右手薬指を輪に。 (-89) soto 2021/10/30(Sat) 0:32:53 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「そ。でも謝っとかないとあたしが納得できなくてさ」 責任感とか覚えるキャラじゃないな。と苦笑した。 「まだまだ大変そうだし、欲しいもんなんでも持ってくるじゃんね。通らないやつは先生経由で渡すことになるケド」 そのまま指を曲げて握った。少しでも触れ合えるように。差し入れは口実で、こっちが本命。 「しばらくこうしてよ……」 (-98) soto 2021/10/30(Sat) 1:21:32 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「 血 か」ルームメイトの異能の話は、聞いていない訳ではなかった。実際に血を飲んでいるところはみたことがないし、代用品で十分だった時は、半信半疑なところもあった。 しかし今になって、明確にそれを自分に求めている。友達が友達に気軽に言えることでもないし、自分が同じ立場なら打ち明けられたか分からない。それほどまでに渇いているのだろうか。握った指に汗がにじんだ。 「あたしのでいい? 今から病院とかにダッシュしてもいいけど」 心配事、余計な考えは思考の端に押しやって。 (-104) soto 2021/10/30(Sat) 1:48:55 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「だよねぇ……飲用の血とかあったらそっちのがいいと思ったんだけど」 病院をドリンクバーか何かだと思っているのか。 「……おっけ。一思いにやっちゃって。献血なら何度かやったことあるし。へーきじゃんね」 後でジュースでも奢ってもらおっかな。冗談を吐いては声に出して笑う。 「部屋、入った方がいい?」 (-107) soto 2021/10/30(Sat) 2:11:10 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「そんな自制効かないんだ。噂の薬の力ってやつ? うん。だったら尚更ついときたいけど……それであたしに何かあってこまるのは茜だし。おっけー。気絶したら閉じるし安心じゃんね」 ポータルから指を抜いて。 「マジ、首? ガチの奴じゃん。ヤバ……キンチョーするんですケド」 手の輪を首に押し当てる。肌の僅かな動き、誘っているようにも見えるかも。息を呑んで。痛みを待つ。 (-119) soto 2021/10/30(Sat) 2:46:53 |
笹原絵莉は、声を殺して悲鳴を漏らした (a47) soto 2021/10/30(Sat) 3:08:16 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「それでも生まれ持ったものには、向き合っていくしかないんかんね」 自分にはこれといって困るものはないけれど。だからこそここで手を差し伸べられるのだろう。 「あは。見えないとこもちゃんと気ぃつかってるし」 吐息が首を撫で、次に舌が触れる。くすぐったくて思わず力が抜けてしまう。見えない友人の姿を想像して、くすりと笑った。 すっかり油断しきったところへ突き刺さる鋭利な歯。燃えるような痛み。自分の大切な中身が流れ出る感覚。喉が鳴る音。 せめて扉の向こうの相手が心おきなく渇きをみたせるように、懸命に声を殺した。 (-128) soto 2021/10/30(Sat) 3:20:36 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜痛いし、怖い。けど拒絶したくなかった。 自分の生存本能に目隠ししながら行為が終わるのを待つ。 しばらくすれば、冷たい風が傷口に吹き付け、その終わりを知ることだろう。ありあわせの手当道具で傷口を塞ぐ。 ポータル越し、扉越しに荒い息を聴く。そっちだって大変じゃん。へばってらんないし。 「……だいじょぶ?」 平常を装おうとした弱弱しい声。 (-200) soto 2021/10/30(Sat) 14:31:24 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「なんにもズルいことしてないじゃん」 「顔、合わせる? 今度はあたしのがあんま見せらんない顔してるかもだけど」 手鏡はどこへやったかな。 (-204) soto 2021/10/30(Sat) 14:50:04 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 苧環のつぼみ 御旗栄悠「おっす、今朝はおつかれ」 毎日様々な場所でおしゃべりばかりしている女だ。話したことはあることだろう。 (-219) soto 2021/10/30(Sat) 15:44:25 |
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![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「……」 その言葉に違和感はあった。強制力はを持つ異能のことを、ある程度意識していたつもりだ。けれど元から、すぐにでも顔を合わせたかったのだから、 その言葉にのまれるのは容易かった。 扉に手をかける。内鍵があるのなら小窓からポータルを投げ込んで開ける。 「きたよ……茜」 血が抜けて、白くなった顔に笑みを浮かべた。 (-230) soto 2021/10/30(Sat) 16:07:41 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 苧環のつぼみ 御旗栄悠「面白いことも面白くないこともあってマジやべーのなんのって。楽しんでるからいいんだけど。アハハ。」 笑みを見せるが顔色はやや白い。 「今回の騒動は裏方だし、あんま動けてないんだけど、 噂集めの方は順調って感じ」 (-234) soto 2021/10/30(Sat) 16:17:27 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 苧環のつぼみ 御旗栄悠「例のうわさについてはほどほどだけど、別んとこでも色々起こってるし、強化された異能ってのもヤバいし、てんやわんやよもう」 「 そっちが妙な縁に巻き込まれてんのも知ってんじゃんね 」 (-246) soto 2021/10/30(Sat) 16:44:53 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「お互い様じゃん。あたしら今女の子の見せていい顔じゃないでしょ。ヤバ……」 隣に座りこんで、腕を身体に回す。安心させたかったが、不安が伝わってしまわないだろうか。自分の腕は震えていないか? (-247) soto 2021/10/30(Sat) 16:48:56 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「同じ部屋なんだから、一度や二度じゃないもんね」 こんな状況で顔を合わせる状況は、相部屋でもそうないだろうけど。 「好きなだけ頼ってよ。迷惑かけるだけじゃなかったじゃんね」 元気になってくれるだけでうれしい。 「かも、でもそれわかっててほしいって言ったんでしょ?」 (-257) soto 2021/10/30(Sat) 17:18:26 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 苧環のつぼみ 御旗栄悠「付き合う側は大変じゃんね。 でも何とかなんない訳じゃないし。って思うのはちょい楽観的かな?」 「御旗は楽しんでる?」 (-277) soto 2021/10/30(Sat) 18:47:36 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん。だいじょぶ。あたしらの仲じゃんね」 「あのビリってなったやつ? 確かにヤバいかも。茜、あたしに来てっつったの顔見たかったから? それとも もっと欲しかったから? 」なるべく不安を煽るような言葉を口にしたくはなかったけれど、ただしく理解したかった。 (-280) soto 2021/10/30(Sat) 18:54:31 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 苧環のつぼみ 御旗栄悠「そんなもんだよね。あたしみたいに何でも楽しめるのはやっぱ変なヤツじゃん。あはは」 笑みをこぼして。 「今はやれるだけ馬鹿やってれば、あたしは満足なんだよね」 (-293) soto 2021/10/30(Sat) 20:31:41 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「できるでしょ? あたし、ここまで来ちゃったんだから」 万全の状態なら分からないけれど、こっちは弱っていて、そちらは満たされて。言葉による支配もある。あまりにたやすいこと。 もうちょいくらいなら立ってられるかな……。 目を閉じて身体を強張らせた。 (-295) soto 2021/10/30(Sat) 20:44:47 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜 鍵が閉まれば身体がすくむ。外界と遮断されて、二人きり、押さえつけられて身動きも取れない。捕らえられた獲物のよう。 友達だし、こうしたいと思ったのはあたしなんだから。 「好きにすればいいじゃん」 言い訳で自分を奮い立たせて、身体を明け渡した。 (-301) soto 2021/10/30(Sat) 21:37:03 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 苧環のつぼみ 御旗栄悠「才能か。うちは結構いいもん持って生まれたかんね。 全部が全部活かそうなんて思わないけど、色々できるのはいいじゃんね」 「そゆこと。これからしばらく大変だろうけど、あたしはいつもどおり行くんで。アハハ」 (-304) soto 2021/10/30(Sat) 21:51:43 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「ぐいぐい来るじゃん……あたしそんな美味しい?」 口はふさがっているのだから返事があるわけがないが、それでも喋っていたかった。 赤ちゃん育てるときってこんな感じなのかな。失礼な冗談。 けれど懸命に自分の身を貪る姿を恐れる反面、どこかで魅入られていた。痛みに耐えかねて、時々小さな悲鳴が漏れる。 (-307) soto 2021/10/30(Sat) 22:01:54 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「そか。それなりに健康にしててよかったし」 痛みによって覚醒し続けていたが、意識が朦朧としてきた。頬は勿論、唇すら陶器のように白く、衰弱している。 「このまま保健室のお世話なろっかな……」 揺れる視界が辛うじて、友人の姿を捉えている。 (-313) soto 2021/10/30(Sat) 22:23:07 |
![]() | 【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「立場逆転してんじゃん……」 ぐったりとして身体が動かないから、重く感じたかも。 額から汗がにじむ、握りかえすほどの力はない。 「食欲ないけど、なんかお腹入れなきゃヤバいし」 ああ。そうだ。 「スムージー頂戴……」 (-322) soto 2021/10/30(Sat) 23:24:16 |
笹原絵莉は、半日くらい、保健室で寝ていた (a64) soto 2021/10/30(Sat) 23:29:14 |
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