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【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「僕より経験豊富なのは否定しないよ。 って、……そんなに驚くことかい?」 そういった欲は薄い方だし、必要があれば事もなげに女を買うことはあるが、特定の人物を作ったことはない。 振り払うのが面倒だと淡々とするとはいえ、普段は他人に触れたいとも触れられたいとも思わないのだ。 だからきっと、今夜のこれはイレギュラーで、特別なことで。 「そっか」 子供の頃は手だって繋いだしハグだってしていたのにと言葉を漏らして息をつくと、ぽんぽんと最後にその頭を軽く叩く。 何も望まれないのは、それはそれで少しだけ物悲しさを感じて、やっぱり僕も酔いが回っていることを自覚した。 「ほら、寝るならちゃんとベッドにあがりなよ」 知ってる? 自堕落な自分がこんな世話を焼くなんて珍しいことなんだからね。 打算も計算もありゃしない。 これはきっと、気を許した幼馴染だからこそのこと。 あなたがそれに甘んじて従うならば「ゆっくりお休み」と、あなたを深い眠りに誘おうとするだろう。 (-109) eve_1224 2023/09/13(Wed) 7:47:04 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオそれは突然のことだった。 欠伸を噛み殺しながら、さぁシエスタを満喫しようと移動してた時にあなたに呼び止められた。 普段はもう少し物腰穏やかに世話を焼いてくる後輩だというのに、これは一体どうしたことだろうか。 「……痛いんだけど」 訝しげに10cmも高い金の瞳を見上げて、掴まれた腕を見た。 「港……?」 突然の物言いに、発言の意図がわからず一瞬呆けた反応を返したが、頭の中にあの黒いサングラスがよぎった。 なるほど。どうやらあれを見られていたらしい。 「……あぁ、Mazzettoに行ったけど……それが何か?」 こういう時、行ってないなどと嘘をつくのは愚の骨頂。 そこに居たことは素直に認めておくべきだろう。 (-111) eve_1224 2023/09/13(Wed) 7:59:49 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「彼は……そうだね。気疲れの多いことを引き受けているようにも見えるよ。 自分なりの息抜きは見つけているようにも思えるが、そうだな。 それこそ君が息抜きに付き合ってあげるといい、私みたいな目上がそうするよりかはいいだろう」 強制力のない気軽な、言ってしまえば無責任な提案だ。 渦中の彼を話題に出すくらいなのだから、既に実践されているかも知れない程度のこと。 他部署なりへ出張した署員の持ってきた焼き菓子をふたつ、貴方へと差し出す。 貴方にアレルギーがあるなら……まあそうしたものをクリアできる食品ではあるだろう。 「降ってくるのは思いつきか既に決まってしまったあとのことか、雑用くらいだ。 今回だって上で何かしらやっている靄が形になってからやっと聞かされることになるんだろうな」 机の上の資料や書類は決して少なくない。こつこつと消費してやっとこの程度だ。 出入りの多い署員と比べて腰を据えていることの多い男は、署内の雑用を引き受けることさえあった。 威容を重視される警察として求められる姿勢として正しいかは、一概に評価できることではない。 少なくとも男は話しかけやすいよう心がけ、忙しい姿をこれ見よがしにはしない、そういう人間だ。 「気苦労を掛けるね、エル」 (-113) redhaguki 2023/09/13(Wed) 8:28:06 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ男が誰かと愛を語らう三ヵ月。 その期間は実際には数週間であったり、それこそ少しはそれ以上も続いたかもしれない。 その数字は誰しもが抱く飽きというもの、何かの決まり事でもないただそれが訪れるまでの期間だ。 ただ全ての感情に誠実に続くと思わないものに制限をつけただけ。 「しばらく、…… 撫でるやつがいなかったんだよ 」普段なら言わないことも、貴方だからだとかそんな損得を考える余裕もない。 ここまで世話を焼かせたことも記憶にない。 だからだろうか、自分が何を言っているかもあまりわかっていないが、明日の朝に後悔する自分が居る事だけがわかった。 「また……」 貴方から発せられる声の指示だけを聞けば最低限の動きで再びベッドにもぐりこむ。寝息が聞こえてくるのもそのあとすぐに。 そうして声をかけるまで、些細なことでは起きることもなく気分良さそうにあなたの傍で眠り続けたことだろう。 (-114) toumi_ 2023/09/13(Wed) 8:29:45 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「彼は自ら仕事を引き受けてやることが生きがいみたいですからね……」 あの考えだけは一生理解できそうもないが。 息抜きの話には、それくらいならと頷いて差し出された焼き菓子を素直に受け取るだろう。 シエスタの時にいただく食料が、ひとつ増えた。 「くらい……っていう量じゃない気もしますが……。 警部も息抜きをなさっては? ってか……気苦労なんて僕には似合わない言葉ですよ」 何言ってるんですか、と息をつく。 必要なことはしっかりこなすとは言え、面倒事は抱えたくないし、必要以上の仕事を進んで引き受けることなどないというのに。 それに、目的のためには手段をあまり選ばない思想は、問題児と言われこそすれ、決して他人を気遣うような優等生ではないはずだ。 (-118) eve_1224 2023/09/13(Wed) 9:18:07 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ恋人は別れればそこでおしまい。夫婦も友人も分かれてしまえば終りが来るものだ。 あなたは知っているだろうか。 幼馴染という関係に区切りも期間もありはしないということを。 進む道が分かれてしまった今も、たとえこれから絶交しようとも、幼馴染であるという関係は変わることがないのだ。 それはきっと、血縁以外の他にはない特別なことで。 「……無理して大人になるから……」 眠ってしまった顔を見つめて、そんな事を呟く。 撫でる相手が居ないのは、無条件に愛してくれる親がいなくなってしまったから。 厳しいマフィアの環境で使い捨てられないように背伸びをしていたからこその事なんだろう。 「また、って…… なんだよ 」また撫でて欲しいということなんだろうか。 本当に? 発言の意図は、発した本人にしかわからないことだ。 眠りに落ちたあどけない顔のあなたにそんな事は聞けやしないから、諦めたように深く息をついて同じように布団に潜り込む。 あなたが纏う香水の心地いい香りと、不思議と感じる安心感が眠気を誘って。 そう長い時間が経たぬ間に、寝息が一つ増えただろう。 朝までぐっすり眠りに落ちてしまったのは、実に10年ぶりのことだった。 (-119) eve_1224 2023/09/13(Wed) 9:20:39 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ――あなたが目覚めた時。 そこには、すり寄るようにして眠る男の姿があっただろう。 これもまた、 一人を選んでいた男にとってはありえないもの。 (-121) eve_1224 2023/09/13(Wed) 9:26:10 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノさて、今日は何処を見回ろうか。 欠伸を噛み殺してその足は、ゆっくりと歓楽街を通りスラムの方へ向かう。 治安の悪いそこは、犯罪の温床になりやすい。 途中、体を売る少女が声をかけてきたけれど、一瞥して断った。 こういうのは、必要があるときだけで十分だ。 食事をまともに採れないスラムの人間たちは皆細い。 負けず劣らず……というほどまではないが、食事をあまり摂らない自分もまた、平均よりは随分と細身だ。 服装さえ合わせてしまえば、この中に潜り込んでしまえそうだなと、何故かそんな事を考えて頭を振った。 「……ばかばかしいね」 #スラム (105) eve_1224 2023/09/13(Wed) 13:21:23 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>107 ニーノ 「うわ、危ないな」 路地に出たその直後。 何やらドンっとした衝撃が腕を襲う。 出会い頭だったから避ける余裕もなくぶつかって、少しばかりよろめきながらぶつかってきた人物を支えると、見覚えのある金髪と大きめの瞳が見上げてきた。 「……キミはこんなところで何をしてるのかな?」 毎日みかける職場の後輩だ。 2,3度まばたきをしてみたが、それは変わらず。 ここにいる理由など、自分と同じものでしかない……とは思うが、天真爛漫な彼の印象はこのスラムにはとても似合わない。 ぶつかられた事自体は別に怒るほどのことでもないから、熱のないままの花浅葱はあなたを静かに見下ろしている。 #スラム (108) eve_1224 2023/09/13(Wed) 15:09:10 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「そういえば、資料室に用があったみたいですが」 「あなたのお目当てのものは見つかりましたかね」 時間が過ぎて、いつかの仕事終わり。 最後に向かっていった先を思い出してか、珍しく声を掛ける。 「寝食を惜しんで調べものをされてはたまったもんじゃないので、差し支えないようであれば少しくらい手伝ってやっても構いません」 「ちょうど捜査資料を検める予定もありますので」 前の話を気に留めているのか、それとも元来の気質なのか、 何かのついでだったら大した手間でもないだろう、と示していた。 (-154) backador 2023/09/13(Wed) 15:35:54 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「よく見てるね、テオドロ」 不意に声をかけられ、あなたと出会って消えたことのないクマの残る顔をあなたへ向けた。 眠くなくとも眠そうに見えるのは大体このせいで間違いはない。 「珍しく仕事終わりに声をかけてきたと思えば……」 「……、個人的に未解決事件を少し調べててね。 業務とはあまり関係がないから、キミの手を煩わせるようなことじゃないんだけど」 捜査資料を見ているから寝食を惜しんでいるなどということはないのだが。それは言葉の綾だろう。 まだこれといって手応えはないのか、あなたも予定があるならご自由にと、拒まぬ態度はそのままの反応を見せるだろう。 (-158) eve_1224 2023/09/13(Wed) 16:24:44 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「正義感というものには縁がないですが、 下手人が野放しになっているなら良い気はしませんし。 調べるほど気になるというのなら、 降って湧いた人手は借りておくべきですよ、エルヴィーノ」 同期で上司ですから、と決まり文句を一つ挟む。 業務が疎かにまでなっていなければ煩くするつもりもない。ましてやちゃんと寝ておけなんてあまりにも今更だ。今はただ、一人で悩まれる方が面倒だという棘を見せている。 「まあ、専従とするには部署を違えているし、 此方とて必要以上に労力を割くことはないでしょうから。 思い当たること引っかかることがあればくらいでいますよ。 万一人が分からなかったことを俺が明かすことができたらさぞ気分が良いでしょうが、それに躍起になっては本末転倒です」 「それで、具体的にはどの事件について? 公開捜査になってるものには幾つか覚えがありますが」 (-159) backador 2023/09/13(Wed) 16:52:02 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロまったくお人好しめと、冷めた目を向けて。 それから小さく息をついてぼそぼそと案件を語る。 あまりおおっぴらに人に語る趣味はないから、あなたにしか聞こえない程度の音量だ。 「11年ほど前の、夫婦殺害事件。 中学を卒業した頃合いの子供が一人残されている。犯人は未だ逃走中」 「……それから」 「10年ほど前にあった、少女ヤク漬けにしてる案件全般だよ」 1件目はともかく2件目はなんとも漠然としてるだろう。 資料もきっと膨大に違いない。 業務の合間に少しづつ調べているらしく、資料室の鍵の貸出録を調べれば、エルヴィーノの名前が沢山記されているのがわかる。 そして、少女ヤク漬けといえば、あなたはひとつ思い当たることもあるはずだ。 もっとも、その事件は自分たちが警察になってからのことなので、調べている案件とは何ら関係はないのだが。 (-160) eve_1224 2023/09/13(Wed) 17:16:51 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ何か言いたいことでも?と皺の寄った眉間を向けるが、耳をそばだてる為に一旦それは逸れていく。 「……不謹慎なことも、不用意なことも、 まして無責任なことも言いたくはないのですが」 「浅からぬ因縁があるんですかね、あなたには」 藪をつついて蛇が出てきてはたまったものではないが。 とはいえ己の辿ってきた来歴としても、過去の件に思うところがあって事件に当たるというのはそう珍しいものでも──恥ずべきものでもないとは思う。 業務とは関係ない。つまりは個人的な物には違いなさそうで。 普段なら『曖昧過ぎる』くらいは詰るが、流石の皮肉屋も空気くらいは読む。ただの怠惰な筈がない。 「10年前ともなるとそれはもう骨が折れるでしょうに。 一体いつから調べているんだか……まあ、いいでしょう、いつでも思い出せるよう頭の片隅に入れておきます」 「幸運なことに、今は署長代理がアレ。 かこつけて調べられることも増えていますからね」 自分の予定はそれに際してのもの。こっちは細々とした案件に伴っているだけで、利用してまで調べたいことは別になかったが。 (-163) backador 2023/09/13(Wed) 18:02:51 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「……まぁ、因縁じゃあるかな。 調べ始めたのはここに出入り出来るようになってから少しずつさ」 何を指してそう言ってるのかくらいは理解できる。 簡単に結び付けられる単語ではあるし、広まると面倒だと思ったからこそ小声で話したのだから。 曖昧すぎるのだって仕方ない。 大規模な事件として摘発された数年前のアレはともかく、ちょっと麻薬漬けにされる少女が出たからと言って大きな事件の扱いにはならないだろう。 それでも、麻薬の売人は必ず何処かで繋がってるだろうし、複数の案件に引っかかっていてもおかしくない。 だからエルヴィーノはこつこつ調べ続けているのだった。 とはいえ。 「業務時間が過ぎて長く残って調べたりはしていないから安心して欲しい。 そんな事をしてたら上司に叱責される理由が増えてしまうからね」 つまりどういう事かというと。 自堕落な態度は正しくこの男の地でもあるということだ。 (-171) eve_1224 2023/09/13(Wed) 20:23:33 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>111 ニーノ そういえば、今日は署内で姿を見てなかった気がする。 シエスタの時間になればよくチェスの勝負を挑んでくる青年だが、非番だったのならなるほど、そうだったかと納得して、見回りという言葉に小さく頷いて返した。 「里帰り? ……へぇ」 語られる過去の話には少しばかり意外そうな表情を浮かべる。 同僚の過去の話などあまり聞いたことがなかったから、これも初めて聞いたこと。 明るく元気で、スラムなどとは無縁で愛されて育ってきたのだろうと思っていたのに、実のところは少し違うようで。 「今はどこかに養子にでも? 警察にまでなるなんて、随分と努力したようだね」 これは別に偏見などではない。 スラムとなると学校に通う事すら厳しいのだから、そのハンデを乗り越えたことに対する称賛だ。 #スラム (117) eve_1224 2023/09/13(Wed) 20:33:55 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「しっかり叱責するので、 万一調べ物でも生活を削り始めた場合は覚悟しておくように」 この男もこの男で色々建前や思惑はありつつも、結局のところで世話焼きな部分が顔を覗かせているだけ。なのかもしれない。 「会議でも触れていたけど、 生活の身近にそれがあるというのは考え物だな……」 あの時は一般市民に限ってはいたが、警察なら猶更。 だがこれ以上多くを語らないなら無暗に踏み込んだりはせず、 暗黙の了解として事情を図り、尊重するまでである。 やがて報われてほしいだとかすら思わない。 余計な期待などは重荷になるだけだから。 「自然に疎かになるんだったらまだしも、こういったことで早々に根を詰めすぎて休息を削り出すような人間とは思ってないからいいんですが……」 「いや、よくはないですね。自然にも生活を疎かにはするな」 勝手に怒り出す。気になっていたことのあらましが分かれば、後はもういつもの口煩い上司だ。 (-179) backador 2023/09/13(Wed) 21:14:04 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ返答に、掴む指の力が強くなる。 痛みを感じるだろう。致命的ではない痛み。 悪人に対して与えるほどの害意はないけれど、敵意のない相手に向けるには攻撃的すぎる痛みだった。 「何故?」 10cm。見下ろす瞳の温度が上がる。 鋭さを隠さないのは、むしろ刑事としての貴方の矜持を信じているからか。 まさか繋がっているわけではないだろう。裏切りはすまい、という、念を押すような厳しさだった。 (-197) rik_kr 2023/09/13(Wed) 22:59:35 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ覚悟するようにとの言葉には苦笑して返した。 実際そこまでの無理をするつもりは今のところない。 「焦った所で仕方ないからね。 捕まえたいヤツがいるのはそうだけど……それ以上にやりたいこともあるし」 それに、会議で熱くなってた上役の人たちみたいにもなりたくはない。 犯人や手がかりを見つけたら、手段を選ばないのもまたエルヴィーノの地ではあるのだが、無駄に過激なのとはまた違うのだろう。 尊重されてる空気を感じて、なぜだか少しだけむず痒い気持ちになってしまった。 「はは、面目ない。 一人暮らししてるとつい忘れてしまうんだよね……気がついたら朝だし、特に空腹の感覚もないものだから」 いつものように怒ってるあなたの方が、気楽に思えて小さく笑みを浮かべて。 普通の人間ならこの2つを忘れるなんてことはありえないけれど、聞き慣れたであろう自堕落な発言をして肩をすくめるのだった。 (-207) eve_1224 2023/09/14(Thu) 0:42:28 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「……っ、だから、痛いって」 この痛みには流石に少しばかり表情を歪めて、離してくれと腕を動かした。 とはいえ、あなたと比べたら差が出てしまうほどの細身の体では、振りほどくほどの力は出なかっただろう。 「何故って……珈琲をごちそうになったのさ。 別に仲良しこよしをしにいったわけではないよ。……、その様子だと、キミはあそこが何をやってる場所なのか知ってるんだね」 あなたとは対象的に見上げる冷めた瞳からは、痛がってる以上の感情は読み取れないだろう。 その顔からわかるものがあるとしたら、それは寝不足の象徴たる目の下のクマだけだろう。 (-209) eve_1224 2023/09/14(Thu) 0:53:51 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>124 ニーノ 「何処の出身だろうと、同じ人間でしょ」 正しくは、身内だと認めた人間以外に等しくあまり興味がないともいうのだけど。 あなたに関しては、少なからず近しい場所にいる後輩だと思ってはいるらしい……が、口には出さない。 「僕自身、力仕事はあまり得意じゃないし……、キミとは真逆だけどそういうものでしょ。 苦手なことも時間かけて自分で全部こなしてるだけ、称賛出来ることだと思うけど」 それにしても養育院か、と思いを馳せて。 一つ心当たりのある院の名前をぽつりと漏らした。 「……このあたりの養育院っていうと、警部が懇意にしてるあの?」 #スラム (137) eve_1224 2023/09/14(Thu) 1:03:59 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「人を頼るのが苦手、というほどでもないかもしれないけれど。 周囲を巻き込むということをもっと覚えたほうがいいかも知れない、とは思うね」 同じ年の頃から一歩抜きん出た彼の活躍の秘訣は、己を差し出すようなものだろう。 おそらくは真正面にも忠言したことのあるだろう程度の小言が増える。 「同僚の働き方に気を揉むのは、気苦労というわけではない? ……いや、そんなつもりもないのか、そうか。だったら、君の言う通りかもな」 傍から見た捉え方と、自己での認識に違えが有るのは当然だ。 或いは本当に、話題に挙げて見るくらいで言葉ほど気にしたわけではないのかも知れないが。 実際の触れ合いを遠巻きに見るばかりの年嵩からすると、貴方の様子はそう見えるのだろう。 ただ、中年から見るほどには心配もいらないというのなら、 机の上で組まれていた指は自然と書類の方へと戻る。 (-241) redhaguki 2023/09/14(Thu) 7:47:57 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「…………。 同期や直属の上司が忙しそうにしてれば気にするくらいの情はあるつもりですけどね」 資料室の鍵を手の中で弄んで、それから思い出したように顔を上げれば、意識を書類に戻そうとしている上司のつむじが見えた。 言葉を言い倦ねてその様子を少しだけ見つめて、やがて、一言だけぽつり。 「……警部は、ラーラという女を知っていますか」 名前だけで漠然としていて、言葉が足りない。 長年養育院を支援しているというのを知ってから、一度は聞こうと思っていたことだ。 数多に居る子どもたちの中の、もうそこに居ない少女の名前を出したからと言って、知っているわけないと……そう、思うのだけど。 (-244) eve_1224 2023/09/14(Thu) 8:25:50 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「一つの因縁に囚われていないのも、 やりたいことが幾つもあるのも良いことだとは思います。 実に……お若いことで」 余計な言葉を付け足さないと気が済まないらしい。いつもの事だ。ただどことなく、仕方ないなという受容が含まれているようにも見える。 「焦りは禁物ということだけ分かっていればいいでしょう。 その時の最善を尽くすのが、我々の仕事の鉄則ですからね」 この男には拘りというものがないから、その最善が規則に則った形式ばったものでも、敢えて無視した過激なものでも特に気にすることはない。 その代わり何かを選び、思想に基づいて事に当たるということだってないと言える。 敢えて言うならば羨ましいのかもしれないが、対抗心も特に持ち合わせてないため、結果、真っ当に己の志を持つ者に対して当たりが柔らかくなることが多々あった。 勿論男にその自覚はない。不器用な受容をただ難儀な性格と纏めているために。 「とても人間の暮らしとは思えませんね…… 既に半分はケダモノです。仕方のない人。 記憶容量が劣ってるわけじゃないんだからもう少し生活に割くべきです」 こちらもこうして小言を並べ立てているときの方が、生き生きとしているように見えるのは違いなかった。 (-269) backador 2023/09/14(Thu) 15:31:22 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「ケダモノかぁ、……うん、正しくそうかもしれないね。 そうできたら良いけど……あっ、」 「キミはさ、」 「幸せを押し付けるのってどうやればいいと思う?」 言葉こそ棘があるものの、和やかになったところで不意について出た質問。 まるで生活に割く事ができないとでも言っているようだが、さておき。 「祈るだけじゃ届かないから、……僕はやりたいことをやるけれどね」 因縁も、過去の繋がりも。 たったそれだけを目的として動いてるのだとしたら。 やはりこの男の思想は、危険であることには変わりないのかもしれない。 (-271) eve_1224 2023/09/14(Thu) 19:01:05 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「まず第一に」 「望んでない幸福なんて、いつでも不幸に転じますからね」 そんな答えを求めてるわけじゃないのを承知で言う。 意地の悪い質問の、その不備は突いておかねば気が済まない。 「それを承知で述べるとするなら、そうですね。 手段を択ばないなら、その場限りでいいなら、 根回しを重ねれば難しいものでもないでしょう。 相手が望んでないとしても、 偶然を装って幸せを齎す方法は幾らでも……ねえ」 言うなれば。自分がやってることだって、 多くの人にとって幸せになるであろう結果に基づいているまで。誰もやりたがらないことを、嫌がらない自分が率先してやれば、不幸を減らし、誰もが快く過ごすことができる。 幸せの押し付けと言われても、否定はできない。 曖昧な答えの裏には確かな自嘲が隠されている。 「……結局、やりたいことをやるんだとしたら、 俺の意見なんか仰がなくてもいいでしょうに。 神に祈るよりかは効果はあるとはいえ、あなたはね」 叶わなくてもいい代わりに、決して止めもしない。 それすらの思想だって持ち合わせていないから。 やっぱり蛇が出てきた。これ見よがしに嘆息をする。 (-273) backador 2023/09/14(Thu) 19:39:39 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「内心に思うことは誰でもあっても、口にするかどうかは別のことだろう。 他に共感したり伝達しないつもりのことを口にする人は、そういない。 君にとって当然のことは意外と世ではそうでもなかったりするものだろう」 それを当たり前とするならば。 その先を強いれば、今の時代だとそれもハラスメントに当たるのかもしれない。 年寄りの冷や水もそこそこに、といったところで投げかけられた問いに顔を上げる。 漠然と頭の中を探る思考は、さしたるものは掴まなかったらしい。 「心当たりは……ないわけではないけれど、あまり慣れ親しんだものではないかな。 君の知り合いかな、最近の調書に出てきた名前ではなかったね」 署内にもおそらくはない名前だろう。 或いは同名の人間があるかもしれないが、すぐに結びつくような位置にあるわけでもない。 何気ない話の延長として、あなたの言葉が続くのを待っている。 (-274) redhaguki 2023/09/14(Thu) 19:58:50 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ痛い、と言われれば僅かに緩める。けれど、謝りはしない。 角度を変えて、食い込まぬよう。それでいて指を広げ、しっかり掴むよう。 抵抗しないなら、廊下の端に貴方を追い詰める形になるだろうか。同僚が通りかかりでもすれば、多少は言い訳に苦労しそうな雰囲気で。 「知らない」 「わけがないでしょう。あいつの店だ。」 黒眼鏡。 ノッテファミリーのカポ・レジーム。 彼がそうであることは明らかで、あの港は彼の秘密の庭のようなもので、であるのに尻尾を出さないから摘発が出来ない。 警察も長年手を焼いている。 「仲良しごっこの」 「つもりではないなら、何故。」 心底理解出来ないと瞳が言う。 何のつもりだと眼差しが問う。 実際は、警察とマフィアが、それと知りながら平穏を守るために甘んじ合う場面もないではないが。 どうにも頭が硬い貴方の後輩には、それが理解できない。 (-278) rik_kr 2023/09/14(Thu) 20:24:45 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「……ですよね」 男の思想や考え方はきっと、あまりまともとは言えないものだっただろう。 それは数年前の事件を解決した手腕からもそうだろうし、身近な同僚達以外からはそう思われてるに違いない。 だから、自分にとって当然のことが、世ではそうでもないのはわかっていても、それを男はあまり気にするような性質ではなかった。 あなたの返事を聞いて、心の中で小さく嘆息して、納得の声を上げた。 そうだ、ぱっと思い浮かぶはずがないのだ。 思い浮かぶほどのインパクトがある子供だったなら、きっと、今のようにはなってなかったから。 「10年ほど前まで……警部が手塩にかけている養育院に在籍してたんです。 今は別の施設に移りましたが……、……友人、だったんですよ」 朗らかに笑って人目をひく容姿を持っていたけれど、気があまり強くなく、地味で。 悪く言えば 狙われやすい ――そういう少女だった。埋もれやすく記憶に強く残らないのは仕方のない話だ。 (-279) eve_1224 2023/09/14(Thu) 20:33:57 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「そうだよね。僕もそう思って根回しをしてるところさ」 事件について調べ回ってるのも。 いくつか探しものをしてることもだ。 苛立って類似と思われた事件に強硬な手段をとってしまったけれど、別にそれが悪いとも思ってなどいない。 最初に刺された釘はさらっとスルーして、くすりと目を細めた。 そうだよ、キミと僕は、そういう所はよくにているのかもしれない。 キミのほうがいくらかは、善良なのだと思ってるけれど。 「聞いてみたかったのさ。 この間ルチアに、幸せの押し売りなら覚悟をもってやれって言われたものだから」 男が唯一愛称で呼ぶ男の名。 それは何時だったかあなたに、洩らしたことのある幼馴染の名だ。 (-281) eve_1224 2023/09/14(Thu) 20:45:36 |
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