人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

寂しがりってコトかな……と。
そうじゃない気もするが、そんな理解がまずやってきた。
それから続く言には少しばかり不思議そうな顔をして。

「へ〜〜〜……にいさん、あの人に頼むことあったりするんだ?
 本当に顔広いよなあ、あっちこっちの世話焼いてるから納得だけど」

職業的に繋がりはあまりなさそうに思えたのだが存外そうでもないらしい。
行儀悪く頬杖つきつつも珈琲を一口。
そして自慢げに口にしたことはどうやらあなたも、だったらしいのでなんとなし、唇を尖らせた。

「ちぇ、にいさんもか。
 そ〜、街中でたまたま会って、職場の買い出ししててさ。
 荷物いっぱい、でもたのしそうだった」

「ちっちゃい頃みたいに頻繁に会えないの、さみしいけどさ。
 でもにいさんもねえさんも、今充実してそうでよかったなって」

で、そんな拗ねた顔も言葉を紡いでいく内ににへらと嬉しそうなものに変わって。

「……今度さあ、ねえさんも連れてくるからまたかっけ〜車でどっか連れてってよ」
(-43) mspn 2023/09/14(Thu) 23:34:16

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「へへ。
 意外だったってだけです!
 オレも恥ずかしいことよくあるから、お揃いだなって」

機嫌を損ねた……わけではないのは、尖らせた唇がすぐに収まったことから分かるから。
約束してもらえたことに顔に浮かべた喜色を隠さないままの男は、添削をしてもらえそうとわかれば、ぱ、とさらに表情を明るいものにさせた。

「必要!です!!」


「やった、じゃあえっと今思い付いているの書くから、文章変じゃないか見てもらっていいですか?」

なんて言いながらもやる気百倍そのままに、白紙だったそこに文字を記していく。
時折繋がりがおかしな文章はどうにも子どもっぽさが抜けきらない。
貴方に見せたらそんなところを指摘してもらえたり、もっと上手な言い回しを教えてもらえたりしただろうか。

何はともあれ手助けを得て、一人で済ませるよりはずっと早くに完成させられたはずだ。
貰ったドーナツは最終的にそのご褒美に、普段食べるよりもずっと美味しいものに思えたから、『すげ〜幸せです!』と満面の笑みを貴方に送っていたことだろう。

──噂していた法がまだ現実となっていなかった、それは穏やかな午後の話だった。
(-46) mspn 2023/09/14(Thu) 23:42:50

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

>>1:137 エルヴィーノ

何処の出身でも同じ人間だということ。
それから、努力してきたものを認めてもらえたこと。
当然のように形にされた二つは、当然のようだったからこそ妙に心を打つものだった。
うっかりちょっと涙腺が緩みかけて──いや、流石にせんぱいの前で急に泣くのは駄目だろ、と理性が働き堪える。

ただ代わりに。

「エルせんぱい、ありがとう、すき……」


not恋愛感情、ただ湧いた感謝の想いと好意をドストレートに形にしてしまっただけだった。
これからもいっぱいチェス教えてもらおう……なんて勝手に考えていたところ。

「え?あ、はい!そ〜です!
 ヴィトーさんのところの……エルせんぱいも知ってたんですか?
 あの人がよく行ってるの、割と有名なのかな」

#スラム
(-50) mspn 2023/09/14(Thu) 23:51:07

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

/* 白の雰囲気を見て秘話に移行いたしました!
よろしければこのままよろしくお願いいたします…!
(-51) mspn 2023/09/14(Thu) 23:51:42

【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ

/*
こんばんは、おやすみ硫酸ナトリウムです!
二日目、始まってしまいましたね……

共鳴窓についてなのですが、このまま会話継続でも問題なさそうでしょうか?
名前を伏せたりといったことが難しくなるため、覗き見役職に対しては公になってしまうのですが…
(こちらは問題ありません!)

この辺りの雰囲気掴めておらず一応といったところで確認させていただきました。
問題なければお返事そのまま続行いたします!よろしくお願いいたします。
(-52) mspn 2023/09/14(Thu) 23:53:53

【神】 陽光の元で ニーノ

そんなの理不尽であんまりだろって、吠えるのが多分らしかった。
結局のところそれが出来なかったのは疑心を向けられる恐れからではなく。
こうなることで喜ぶ誰かの姿が容易に想像できたから。

騒然とする署内の一角、普段通り仲が良さそうな先輩たちの声が耳に届けば息を吐く。
心の芯が冷えるような感覚は得意ではなくて、だからこそいつもを思い起こさせてくれるそれに安心ができた。
とはいえ様々な感情が淀む中に居続けるには息苦しさを覚える。
自然と足は外へと向いて。

#警察署_朝礼
(G24) mspn 2023/09/15(Fri) 0:28:01

【人】 陽光の元で ニーノ

>>5 アリーチェ

それでも、出ていく直前。
せんぱい同士の会話を邪魔しない程度に。

「アリーせんぱい」
「ひとつもらっていいですか?外で食べるから」

手を差し出してそれだけ、受け取れば感謝を告げて去って行くことだろう。
普段より大きな鞄はきっと、またたくさんを作ってきた証だと知っていたので。
(24) mspn 2023/09/15(Fri) 0:30:14

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「オレが知らないフリできると思う〜……?
 ……まあでも、そうか、そうだよな。
 知識って武器だなって、たまに思うもん。
 そういうの多い方がいいんだろ、だからオレなりに努力しま〜す」

まああくまでもオレなりにになってしまうわけだが。
人生の先輩からの助言だと理解しているから、突っぱねたりはしない。
こちらも素直で、だから受け取って、訳知り顔には「ねえさんまたふらふらなの」って楽しそうに。

……していたが、にやにやの笑みを見やれば途端。

「分〜かってる!当たり前だろ。
 オレはもう守られてばっかのちっちゃいガキんちょじゃないんだから。
 きっちりねえさんエスコートしてるの見せつけてやるからな、約束!」

できないと思われてるのかもってちょっと感じて、だからムキになるような子供じみた声があがる。
右手の小指をぴんと立てては差し出した、小さなころからの約束の合図だ。
(-74) mspn 2023/09/15(Fri) 0:39:12

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

「オレにとっては大したことだった……」

どこまでも素直だ。
人を抱きしめたくなるのってこういうときなのかもしれない。
行動には移さないし、移せないけれど。
困惑した声色を感じれば困らせてしまったかなとは過るのだが、伝えたことに後悔はないので謝罪はしなかった。

「……知り合い?」

そうしてはたと瞬きを二度。
深い事情には踏み込み過ぎない方がいい、という発想よりも先。
同郷の誰かといった話になれば親近感が湧いてしまったもので。

「へえ、オレ知ってる子かな。
 どんな子ですか?名前は?」

そこまでを躊躇なく尋ねた、直後に「あ」と声をあげる。

「……ひみつのことなら、だいじょうぶ、です!」

#スラム
(-77) mspn 2023/09/15(Fri) 0:45:55

【人】 陽光の元で ニーノ

>>25 アリーチェ

小声で伝えてくれたことと向けてくれたウインクと。
どちらも受け取っては少し目を見開く。
直後、胸にじんわりと熱が広がる感覚に、知らず息を吐いていた。

「……へへ。
 オレこそ、ありがと、アリーせんぱい」

こういう時でもそう笑って心の内を伝えてくれること。
頼りないだなんて貴方は自分で言ったりもするけれど、そんなことない、頼もしいって勝手に思っていた。
渡してもらえた一切れは大切に受け取る。
そうして手を振る頃にはいつもの笑顔の一番弟子だ。

「──がんばる!
 アリーせんぱいも、がんばってください!」

ぱたぱたぱた、遠ざかっていく足音はうれしさからか、ちょっとうるさいくらいだった。
(29) mspn 2023/09/15(Fri) 8:34:22

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「ん、そんときはにいさんのところ来る」

今日みたいに、だ。
それぐらいに貴方を信用しているし、信頼している。
だからこそムキになった態度も素直に見せてしまうもの、ではあるが。
何やら妙に力強く撫でられると、うれしいやらちょっぴり恥ずかしいやら。
それでも差し出した小指に応えてもらえたとなれば、すぐに笑顔を取り戻した。

「二回も言わなくても絶対だって。
 でも、うん、約束!」

成長したとはいえ、結局貴方ほど大きくなることはできなかった。
ずっと前にあった背だってそのまま、けれどそれでいいのだと思ってしまうのは幼さが残る証だろうか。
何はともあれだ、約束してもらえたのなら満足そうに指を解き、それから残りの珈琲を飲み干した。
勿論お茶菓子だって残さずに綺麗に食べて、最後にはぱんっと両手を合わせる。

「……ごちそーさまでした!
 お勘定〜」
(-116) mspn 2023/09/15(Fri) 8:52:18

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

かな、の声には『よかった』のだと示すかのようにこくこくこく、何度も頷いていた。
貰えた言葉だけでこのひと月は頑張れそうだって思えるぐらいなのだ。
チェスも教えてもらってる中、そうじゃなくても降り積もり小さな恩。
いつかちゃんと返せたらいいなとは思うけれど、今はひとまず横に置いて。
いいよを聞くときちんと感謝を伝えてから、教えてもらえた名を繰り返す。

「ラーラ……」

10年前、といえば自分はまだ養育院に居たころ。
であれば知っているだろうかと思い起こそうとして、そう悩むでもなくすぐに答えを導き出せたのは──印象深い出来事があったからだ。

「……えっと」

次を尋ねるには少し間を開けた。
この男は昔からこういう性格だから、相手の気が強くても弱くても誰彼構わず喋っていたもので。
なのでその名も知っていた、けどイメージが強く残っているのはひとつ。

「事故に遭った子、ですか……?」

声は恐る恐ると、窺うように。
(-117) mspn 2023/09/15(Fri) 9:00:48

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
お世話になっております、おやすみ硫酸ナトリウムです!
朝から三度見しました、とても驚いています…

当方としては襲撃耐性もなく不都合もありません。
ブッキングも現時点ではなさそうなので、是非に襲撃していただければと思います。
早めの予告とても助かりますのでありがとうございました!
牢獄までの余生を走ります。
(-118) mspn 2023/09/15(Fri) 9:16:37

【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ

/*
ありがとうございます!
安心いたしました、それでは継続させていただきますね!
どうぞ最後までよろしくお願いいたします!
(-121) mspn 2023/09/15(Fri) 9:27:09

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「じゅうごど……」

15度ってどれくらい凄いんだろう。
と考えている時点で飲んだことがないのは明らかだ。

「あ!じゃあロメオさんが飲んでるのちょっと欲しい。
 オレのもお裾分けするから」

どうせ多くは飲めないだろうから、と貴方にねだってはご機嫌。
けれどグラスホッパーは……小さめグラスで頼んだりするかもしれない。気になるもんね、チョコミント。
とりあえずは最初の一品目を注文すればマスターは早々に用意を始めてくれることだろう。
最中、こちらはといえばきょとんと貴方を見上げていた。

「ブルームーンって、どんなの?
 フルーツ系?味が好きなやつ?」
(=0) mspn 2023/09/15(Fri) 9:28:07

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

いつぞや、貴方と話したいと言っていた男は見回り途中、その姿をふと見かければ声をかけていたことだろう。

『今日の夜はせんぱい、時間ありますか』、と。

もしあると答えてくれたのなら、勤務後に食事へと誘っていたはずだ。以前の宣言通り。
とはいってもどこかの店に入るのではなく、屋台のご飯をのんびり海近くのベンチで食べたいな〜という内容ではあったが。
(-122) mspn 2023/09/15(Fri) 9:33:25

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

断られないだろうなとは考えていた、けれど実際にそうであると嬉しさは募るというもの。
選んだのはこの前出来立てを食べられなかったピザと、摘まんでさっと食べられるパネッレ。
ピザは今回はマルゲリータで、でも秋の定番もおいしかったですよなんて勧めつつ。
ドリンクにはブラッドオレンジジュース、パネッレの入った箱を間に置いては貴方の隣。ピザを食べ切るまでは他愛なくても好きな話に耳を傾けていた。

「……ね、リヴィオせんぱい」

そうして一枚を食べ切った頃、ようやくに切り出したそれはまず問いの形をしていて。

「せんぱいってどうして、警官になったんですか?
 引き取られた家のこととか……関係ある?」

窺うように、小首を傾げて尋ねた。
(-150) mspn 2023/09/15(Fri) 13:00:15

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
いえいえ、嬉しいですというのも何ですがありがとうございます…
また二点についても承知いたしました。

襲撃ロールに関しては折角ですのでさせていただければと思います。
希望の形は現状ぱっとは思い浮かんでおりませんが、お手伝い権の行使はしていただいても全く問題ありませんので先にそちらはお伝えしつつ…
考えてくださってありがとうございます!
こちらも何か良き流れは無いかふんわりと考えておきますね。

改めてご連絡等ありがとうございました、数日後よろしくお願いいたします!
(-151) mspn 2023/09/15(Fri) 13:04:34

【人】 陽光の元で ニーノ

シエスタの時間になっても署に戻ろうとはあまり思えなかった。
街中に居続けるのも見回り中のざわつきを思えば人の眼が気になる。
それに、と考えることもあったから、自然足はその場所へ。

辿り着く、共同墓地の一角。
とある墓石の目の前に胡坐をかいて座り、じっと視線を注いでいた。
祈りを捧げるわけでもない数十秒の沈黙。

……終えれば深く息を吐いて、今朝貰ったお菓子を取り出した。
苺のクロスタータ、今の自分でもなんとか作れるもの。
けれど自作したものと比べれば見た目の整い方から既に違う。
しばらく眺めてから口へと運び、口内に広がる甘酸っぱさに目を細めていた。

#共同墓地
(33) mspn 2023/09/15(Fri) 13:56:57

【独】 陽光の元で ニーノ


「……キミは嬉しい? ニーノ」

墓石の下、眠るその人に問いかける。
返事はない。
死者は何も語らない。

それでも指先を伸ばす。
顔も知らない、声も知らない。
誰かをなぞろうとするように。

上手にらしくあれるように。
(-155) mspn 2023/09/15(Fri) 14:01:22

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「……ここ?」

どこの電話番号だろう。
半ば押し付けられた紙切れを断るわけでもなくきちんと受け取った。
教えてもらえるかなと視線は送ってみる。
意図は伝わるだろうから、答えてもらえれば教えてもらえるということだし、そうでなければ深く問い詰めはしない。

褒めて伸ばされると満足気なのだが、明後日に向いた視線にはジト目をまた。

「そう忘れることないだろ、……も〜。
 今度の誕生日覚悟してろよ」

何せこちらも稼ぐ手段は手に入れたのだから、といったところ。
とりあえず本日の甘やかしは素直に受け取るわけだが。
ぴょいと立ち上がって、じゃあ帰ろうかとする前。

「……あ、そうだ」

ちら、と見上げる。
が、すぐに続きの言葉は紡がない。じ……。
(-157) mspn 2023/09/15(Fri) 14:07:26

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ


――麻薬中毒。

単語を聞けば驚いたように目を瞠る。
何も珍しいことじゃなかった、昔は。
何も珍しいことじゃなかったから、今は素直に胸が痛む。
養育院で過ごすような幼い少女が薬物に依存する理由を思えば、それが明確に分からずとも視線は落ちた。

「……そ、だったんですね」

聞こえる声は淡々としている。
聞いたこちら側の色の方が落ちてしまって、申し訳ないような。

「あの、……えっと」

でもそこまでを聞いたからには、最後まで確認したくて。
何かを安心したかったのか、それとも。

「今も――友達ですか?」

「……ラーラは、元気?」
(-168) mspn 2023/09/15(Fri) 17:41:16

【人】 陽光の元で ニーノ

>>34 ニコロ

「ひょえ゛」


こんなところで声がかかるとは思わなかったから変な声が漏れた。
びくっっっと分かりやすく身体が震える。

「ッ、い……に、……ニコロせんぱい?
 あ、ニコロせんぱいだ……」

見上げて誰かを認識すれば一先ず落ち着いたものの。
一度飛び上がった心臓は簡単に拍数を落としてくれるわけじゃないから、しばらくちょっとどぎまぎな感じ。

「……え、と。
 街、今日はちょっとみんな……ぴりぴりしてるじゃないですか。
 署もなんだかざわついてるから。
 ちょうどいいなって、ここ来て……」

「ニコロせんぱいは……見回り?
 こゆところも、見るんですね」

#共同墓地
(36) mspn 2023/09/15(Fri) 17:45:12

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「ん〜〜〜……?
 わかった、にいさんが会えないぐらい忙しくなるのちょっとやだけど……」

あ、これは言ってもらえないやつだなと理解すればやっぱり深追いはしない。
代わりに子どもじみた言葉を一つ落としたわけだが。
こちらも先程一方的に約束を吹っ掛けたのだ、貴方からの約束も勿論受け取るので頷いた。

年齢に関してはおじさんくさい……なんて思いながらも。
すぐ痺れを切らした様子には少し笑う、そうして。

[1/2]
(-169) mspn 2023/09/15(Fri) 17:56:11

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡


「――Papà gambalunga」

最近、人から聞いた単語を形作り。

「……するのもいいけど。
 突然の冷凍蟹のチョイスはやっぱりどうかと思うよ。
 おいし〜けどさ」

まあもしかしたら違うかもしれないけれど。
別にそうだったとしても言いたいことは変わらないから、このまま。

「後……人のことばっかじゃなくて。
 自分にだっていっぱい……同じぐらい心かけて。
 大事にして、……そんだけ」

で、最後にはえい、と。
拳を作れば貴方の胸を小突こうとした、全然痛くはない。
それが叶っても叶わなくても、男はぴょいと離れて扉の方へと駆けていくだろう。
逃げるようにそうしたのは、伝えてからなんだか気恥ずかしさが湧いたから。

「――じゃ〜〜〜な、にいさん!また!」

それでも最後の挨拶だけは振り返ってちゃんと伝えた。
すぐにぱたぱたと忙しない足音が、店から遠ざかっていくことだろう。

[2/2]
(-170) mspn 2023/09/15(Fri) 17:57:08

【人】 陽光の元で ニーノ

>>37 ニコロ

「だ、だいじょーぶです!
 ぼんやりしすぎただけですし、オレが……」

貴方が申し訳なさそうにしたのでこちらもちょっとだけわたついたが。
普段通りに話を進めて、至る経緯を教えてくれたこと。
そうして最後にはこちらの心情を思うように笑ってくれたから、どぎまぎも次第に落ち着いてきて。

「ん、……ニコロせんぱいも一緒だったんですね、そっか。
 苦手っていうか……ええと」

「……いや、苦手かなあ」


別の言葉の方が相応しいかと考えたものの、選ばれた言葉が正解な気もしたので結局は頷く。
クロスタータはまだ半分は残っていて、手元のそれに視線を落とした。

「ニコロせんぱいは、その……
 今回決まったあの法のこと……どう思ってます、か?」

「賛成とか反対とか……いや。
 反対したところで、もう決まっちゃってるんですけど…」

#共同墓地
(38) mspn 2023/09/15(Fri) 18:31:06

【人】 陽光の元で ニーノ

>>39 ニコロ

もちろん、隣に来てもらえることを嫌がったりはしない。
ただ場所が場所なのでいいのかなとは少しだけ。
尋ねても大丈夫と返ってくるのは見えていたから指摘はしなかったが。
それから片方に寄っているわけではない、或いは両方の色に染まった回答を得られたのなら、どこか安堵したかのような表情を浮かべた。

「なんていうか。
 ニコロせんぱいっていつも……
 ……いろんなことがはっきりしているから。
 だから今回もおんなじかなって思ってたんですけど」

「そうじゃないって知られて、良かったなって、今」

そんな返答を返すのは己も似たようなものだと示した証だ。
落ちていた視線をゆっくりと上げれば、目の前の墓石に向けた。
署などではあまり口にしない方がいいのだろう、それでも今は貴方しかいないので零す。
二つのラベルのどちらかを、目の前の現実へ貼り付けるわけではなかった貴方に。

「マフィアが居るから傷付いた人が居るの、知ってます。
 知っているのに、悪だって言い切ることはしたくない。
 上手に飲み込めなくて納得ができない、そんなときでも」

「捕まえなさいって言われたら捕まえるのが、
 警官の仕事なんでしょうか」
(45) mspn 2023/09/15(Fri) 21:06:14

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

一口の大きさが違うのは、体格が違うから当然なのかもしれない。
相手が食べ切るのを待つ時間を苦に思う先輩ではないと知っていたから、甘えて自分のペースで食べ切っていたのだろう。

そうしてじきに投げかけた問いの、返答を聞けば男ははたりと瞬きを幾度か繰り返す。
幾つか並べていた憶測の一つに近い形ではあった。
しかしだからといって驚きが無いというわけではないから、少しの間を置いてから口を開き。

「……じゃあ、家族への恩返しだけ、ですか?」

初めににその言い方をしたのは、自分は"そう"だったから。

「それとも警官になりたいって。
 リヴィオせんぱいも、憧れるようになった?」

次にその言い方をしたのは、自分は"そう"ではなかったから。

何かの答えを少しずつ知ろうとするみたいに、ひとつふたつと問いは重ねられてゆく。
(-197) mspn 2023/09/15(Fri) 21:23:01

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方からの答えを受け取って、ほんとうは。
伝えられた言葉の内にある違和感を少し、感じ取っていた。

「そっか……げんき」

それでも見えていない振りをしたのは、敢えてその答えを選んだ理由があると思えたから。
そしてその理由が悪戯にではなく、こちらを慮ってのものだと信じられたから。

「──なら、よかった、です!」

だからはっきりとした真実が何であったとして、今浮かべるのはこの笑みで合っているはずだ。
無理して笑ったわけでもない、気遣ってもらえたことは確かにうれしいのだから。

「へへ。
 養育院に居た頃の子と、今になって関わったりとか話を聞いたりとかあんまりないんですよね。
 ラーラの話、エルせんぱいから聞けてよかった。
 また今度彼女に会ったとき、オレが心配してたよって伝えてもらっても良いですか?」

……それでも人の心は勝手なもので。
友人だと言い切れない現実があることに、胸はじくりとしたままだったけれど。
でもじゃあ何ができるかって考えたら、そう思い付かなかった。ちょっと悔しいのも勝手な感情だ。
(-228) mspn 2023/09/16(Sat) 1:06:16

【人】 陽光の元で ニーノ

>>46 ニコロ

「テオせんぱいとニコロせんぱいのはっきりは、また種類が違うっていうか〜……」

なんていうか、こう。
片手をふわふわとさせたが適切な言葉は思いつかなかったらしい。
ので有耶無耶になっておしまいになる。
うーんと唸りながらもクロスタータをまた一口運ぶ最中、問いがこちらへと返れば咀嚼している間は黙っていて。
飲み込んだあとももう少しだけ、じきにようやく。

「……マフィアの知り合いは、いるのかわからないです。
 もしかしたらいるのかもしれないけれど」

けれどそうふわりとしたものだから、理由にはならない。

「だから、好きじゃないが近いのかも。
 それにそんな権利が、自分にあるのかとも思うから」

「……せんぱいも。
 いやなときは抗ったりしたこと、ありますか?」
(50) mspn 2023/09/16(Sat) 1:13:34

【秘】 陽光の元で ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

見回りを終えた後の署内。
退勤する時間まではもう少しといった頃、廊下でふと貴方の姿を見掛ける。

「! ヴィトーさん……!」

こんな状況だ。
貴方の立ち位置を思えば忙しいだろうことは理解していて、それでもつい駆け寄っていってしまった。
お疲れ様です、と続けて告げる声は勢いの行動を自覚してかちいさく。
少しだけは話せるだろうかと窺うように、己よりずっと高い位置にある瞳を見上げた。
(-237) mspn 2023/09/16(Sat) 1:33:23

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

「やった、ありがとうございます!
 じゃあよろしくお願いして……」

応えてくれた貴方の表情に陰りは見えないから、こちらはこちらで内心ほっと息を吐きつつ。
指摘を受ければぽくぽくぽく、と沈黙の後に「あ」と声をあげた。

「……そうじゃん!
 あっいや、オレの非番がじゃなくて!
 せんぱいの見回り時間を邪魔しちゃってる……!」

自分の時間はどれくらい使っても何の問題もないのだけれど、貴方の仕事時間はそうではないとはこちらの認識。

「えっと、じゃあこれぐらいで!
 色々……話してくれてありがとうございました。
 またチェスも教えてくださいね!いっつも楽しいから!」

なので最後にはその一声と、いつかのシエスタの時間での対戦を心待ちにする笑顔を向けた。
特に呼び止められることがなければぶんぶんと手を振りつつ、その場を後にすることだろう。
どうかこの先、貴方の心の憂いが少しでも晴れる日が来ることを祈りながら。
(-335) mspn 2023/09/16(Sat) 22:53:15

【人】 陽光の元で ニーノ

>>54 ニコロ

貴方が視線を向けた先、その墓石に刻まれている名は無く。
こちらはといえば、語る貴方を見上げてじっと視線を注いでいた。
自分よりずっと長い間、正義の肩書を背負って生きてきた人の言葉。
それを一つ一つ真剣に受け止めるようにしてから、最後。
冗談めかした言葉にはきょんと呆けた表情を浮かべ……それでも。

「……そっか」


何か納得したかのような小さな声を落とした。
それからようやくだ、普段通りににへらと笑って。

「その、ニコロせんぱいの首が飛んだら困る人がいっぱいいるし!
 オレだってそんなのいやなので……いやだからちゃんと、ここだけの内緒にします」

人差し指を立ててまずは内緒のポーズ。
しっかりきっかり誓いを立ててから、言を続けた。

「でも味方につけるまではいかなくても、なんていうか。
 いま、オレの中でとりあえずの……したいことは見えた気がするから」

「――だからありがとうございます、せんぱい!
 オレ、朝より元気が出ました!」
(68) mspn 2023/09/16(Sat) 23:13:01

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「普通のビールがごど……なら……」

「…………さ、三倍……!?」


ハワ……みたいな反応になってしまった、さすがに。
ビールは数回口にしたことがあるが、そのときでもアルコールだ……と感じ入っていたぐらいだ。
もしかして自分にカクテルは早かったのではなんて考えるのだけれど、それでも折角の機会なのだから飲みたいは飲みたい。
やるぞとごくり、一人生唾を飲み込んでから。

「へえ〜……菫なんだ。
 青いのってだめ?」

味の想像があんまりつかないなと思いつつ、色に関しては綺麗だと思うけどな、と。
続ける前に実際に届いたものだから。
自分の前に届いたお酒よりも、貴方の前に届いた美しさにまずぱっと目を輝かせた。

「きれ〜……えっ、いいの!?
 飲みたい飲みたい!」

そう言ってどこか前のめりに主張。
頼みを貴方が聞き届けてくれたのなら、一口目か、貴方が飲んだ後の二口目を貰ったことだろう。

その結果──

[1/2]
(=2) mspn 2023/09/16(Sat) 23:32:17

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「──ぅ、ゎ」


ぴた、と固まっていた。
普段味わうことのない度数の高さが喉を焼いて少し咽かけそうにもなる。
けれど口中に広がるまろやかな甘味とすっきりとした酸味は飲みやすさを感じさせるもので。
味わった結果、真っ先に出てきた感想は。

「……お、大人、だ」

「これ、大人だよ……」

階段一歩登っちゃった感覚を形にしたかったのだが、謎語彙チョイスとなっている。

「え〜いっつもこういうの飲んでるの?かっけえなあ〜……」

[2/2]
(=3) mspn 2023/09/16(Sat) 23:34:29

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

踏み込まれたくないこともあるかもしれない、とは思う。
それでもひとつひとつ重ねてしまう自分に、貴方は笑んだままに言葉を返してくれた。

そうして返った答えに瞳は見開かれ、はくりと動かした唇はすぐには音を為さない。
次第に落ちていく視線は、少し冷めたパネッレを意味もなく捉えていた。

「……じゃあ」


数秒の空白の後に落ちた声はちいさなもの。
そこまでの経緯を知った上で形作ろうとしている、この問いがきっと一番知りたかったことなのに。
なぜか勇気を振り絞らないと声にできそうになくて、ぎゅっと指先に力を込めることで、ようやく。

「どうしてせんぱいは……
 そんなにいつも――胸を張れるんですか?」

なりたいものがない、貴方の姿を想像することはできなかった。
思い浮かべようとしても見えるのはたったひとつだけ。
いつだって自身を誇り胸を張る、己が憧れるかっこいいせんぱい。

「誰かの願いに沿って、歩いてきて。
 自分があやふやで、うまく掴めなくても」

「それでもずっと歩いていたら……
 ……いつかせんぱいみたいに、なれるのかな」
(-359) mspn 2023/09/17(Sun) 0:05:02

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
こんばんは、おやすみ硫酸ナトリウムです!
早い宣告のお陰で己の尻を叩きながら余生を過ごしております、ありがとうございます…

そして内容について承知いたしました。
Mさんともたくさん悩んでいただいたとのこと、双方に対して私からも感謝を…
お手伝い権の行使方法、逮捕への経緯について問題ありません!
ニーノ自身は相手がマフィアであるとは知らないのですが、仲の良い方は数人いらっしゃるので丁度よいかなと思います。
良い感じに"悪"な使い道で私自身はテンションが上がりました、罠に嵌めてくださりありがとうございます。

一点お聞きしたく、お裾分けロールですが三日目入る前に話題に出していても問題なさそうでしょうか?
(丁度仲のいい方から話し始めの秘話を頂いたところなので、提供が叶うかはわからないですが話題に載せようかなと…)
少々時空が歪んで不都合あるかもなので、三日目入ってからの方がよさそうであればそこからの開始としておきます〜!
(-364) mspn 2023/09/17(Sun) 0:22:06

【人】 陽光の元で ニーノ

>>70 ニコロ

「はい!
 ちゃんと気を付けます、……内緒」

秘密は絶対守ると言わんばかりにもう一度同じ言葉を繰り返してから。

「へへ。
 今もニコロせんぱいに相談させてもらったから、大丈夫!
 でも今後も何かあったらちゃんと相談します。
 オレには頼れるせんぱいがい〜っぱいいるから」

勿論貴方もその一人で、今の会話が信頼の証。
すっかりいつもの調子を取り戻した男は残りのクロスタータを口に運んだ。
もごもごと咀嚼する中飛んできた問いには、ふるりと首を横に振り。

「……知り合いではなくて。
 でも、思うところがたくさんある感じの」

ちょっと不可解な言葉を返して、笑う。
(71) mspn 2023/09/17(Sun) 0:40:35

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「なんていうか……
 ……オレの家族の、大切なひとなんです」

「運悪く巻き込まれて。
 マフィアが放った銃弾で、亡くなってしまったひと」

付け加えたそれの声量は小さい。
伸ばした指先は慈しむように、墓石を撫でた。

「だから今日はなんだかここに来て。
 キミはどう思うって、尋ねたくて」

「……そうしたらせんぱいにも会えた。
 来てよかったです」
(-371) mspn 2023/09/17(Sun) 0:41:51

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
日付が変わってしまったなとこちらも思いながら過ごしております……どきどき……

そして質問に関しても承諾していただきありがとうございます!
特に希望はありませんでしたので、果物で問題ありません!
秋の果物を検索してみましたがキウイやザクロやぶどう…大量にということなので詰め合わせとかでもよいのかもですね。
問題なければそんな形で怪しまれない程度に話題に載せたり渡したりしたいと思います!

襲撃ロール自体は三日目になりますかね…?
(お手伝い権使っちゃおうの話し始め等は、今から始まっててもこちらとしては問題ありません!)
よき感じに波に乗りますのでお世話になります……よろしくお願いいたします!
(-374) mspn 2023/09/17(Sun) 0:52:54

【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ

丁度その時、男はやらないといけないことが一つ増えた辺りで。
さてこれをとりあえずは……と目の前のものを見つめていたところ。
震えるスマートフォンに気が付けば手に取って相手を確認する。
すれば大好きな貴方の名が表示されたから、いちもにもなく通話に応じた。

「──ねえさん? どうかした?」

声色は明るく、それでもどこか貴方を気遣うように。
今日の見回りで街中の様子を知っているからこそ、不安はそちらにも波及しているだろうと予測はできたから。
(-377) mspn 2023/09/17(Sun) 0:57:44

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

貴方がそう思うのは無理のないことで。
けれど確かに指摘通り恨んではいなかった。
こくりと頷いた後に口を開き、語るのは。

「……オレ、その。
 ちいさい頃はスラムで過ごしました。
 生きるために誰かの加害者になることだってあった。
 命こそ奪っていないけれど……法で言えば悪と同じ、です」

今は遠い過去の己の話。
細めた瞳はかつての景色を懐かしむように。

「だから、たまに思うんです。
 ずっとあそこでそのままを過ごしていたら。
 オレの立ち位置は向こう側だったかもしれない」

「じゃあその時のオレは。
 ……"悪いことをしてやろう"と思って、
 銃を握るんだろうかって」

己が仲を深めた誰かが。
例えば……今横に居る貴方が殺されたというのなら。
きっと抱く感情は違っただろうと分かっている。
こんな風に考えられるのは、墓の下に眠る人と言葉を交わしたことがないからに過ぎない。
でも現実は確かにそうだから、立てる予測の形はどうしても。

[1/2]
(-384) mspn 2023/09/17(Sun) 1:23:58

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「考えてみたら、そうじゃなかった。
 そういうのじゃ、なくて」

「過酷な世界を何とか生き抜くために。
 そんな世界から誰かを守るために。
 覚悟を決めるんじゃないかって……思っちゃった」

恨んでいない──というよりは。
己の辿ってきた路を振り返れば、"恨めない"だけで。
その理由を示しながらも眉を下げて、笑う。

「警察……あんまり向いてないですよね、オレ」

[2/2]
(-385) mspn 2023/09/17(Sun) 1:26:35

【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ

貴方が名を呼んでくれると安堵する。
内心で息を吐きながらも、やっぱりそういうことかとは納得して。

「──ぜんぜん!
 大丈夫だよ、オレは。
 今日も仕事元気にしてたし」

「今さ、ちょうどねえさんに連絡しようかなって思ってて。
 だから電話来てうれしくもなって、さらに元気になったところ!」

「ねえさんも大丈夫そう?
 困ってることとか、ない?」
(-388) mspn 2023/09/17(Sun) 1:30:43

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

迷路の中にいる、と。
貴方に指摘されて気が付く、ああそうなんだって。
出口が見えなくて、見つけられなくて、何が正しいのかよくわからない。
だからやっぱりだめなのかもしれないと過った気持ちは、けれどすぐ。

「────」

……塗り替えられる。
落としていた視線を上げて、丸くさせた瞳に貴方を映した。

不可能ではないと言ってもらえたこと。
大丈夫だって、信じてもらえたこと。

そのどちらもがこの心を打ったから、今度はせり上がってきてしまいそうなものですぐに言葉を紡げない。
とはいえ目の前でみっともなく泣いてしまうのは情けなくて恥ずかしいから。
堪えた代わりに眉を下げて、なんとか笑えた。

[1/2]
(-427) mspn 2023/09/17(Sun) 9:51:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

「……ありがとう、リヴィオせんぱい。
 せんぱいに信じてもらえるの、うれしい、……です」

「せんぱいが言う通りにオレ、きっと迷路の中に居る。
 一緒で、ずっと、誰かが望んだ道を歩んでるだけで。
 なるところまでは来れたけれど……
 本当にオレはここに相応しいのかなって足元、ぐらついてた」

「居続けるのが正しいのかわからない、です。
 でも、わかんなくても。
 ……いつかせんぱいみたいになってみたい」

ラベルを貼れず形を掴めない。
そんなものばかりが埋め尽くす胸中にも、はっきりと見える心はある。
それは例えば、貴方へ抱く憧憬、だとか。

「そうなれるの、ずっとずっと先かもしれない、けれど。
 その、よかったら見守っていてほしいってねだるのは……」

「……甘えすぎ、ですか?」

[2/2]
(-428) mspn 2023/09/17(Sun) 9:53:44

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「ううん。
 ……誰かに聞いてほしかった、んだと思います。
 だからせんぱいが聞いてくれてうれしい」

つまりは告白はこちらの弱さでもあるのだと示しながら。
続く問いには瞬き、首を傾げ、それからうーんと悩む様子を見せた。

「…………」

「……悪いことは悪いことだって、割り切れて。
 揺らがない信念のもとに動ける……ひと?」

それは己がそうあっていたい、と願う憧れも含んだ言葉ではあったが。
ひとまずは答え、どうかな……と貴方を窺い見た。
(-430) mspn 2023/09/17(Sun) 9:58:15

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「? はーい」

名前を呼ばれると本日の書類に向けていた視線を上げる。
いつもの雑談かなと思ったところ……どうやら表情を見れば違うようで。
だから席を立ち貴方の方へと駆け寄って行った。

「どうしました?
 オレ、何か失敗やらかしました……?」

貴方がそういう表情を浮かべていることは少ないから、過るのは悪い予感だ。
恐る恐ると尋ねている。
(-432) mspn 2023/09/17(Sun) 10:00:36

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡


──ひとつ、袋を片手にまた喫茶店の扉を開ける。

この前会ったばかりだけれど用事ができたので足を運んだ。
なんていうのはただの建前で……こんな騒動の中。
貴方と顔を合わせて少し安心したかっただけかもしれない。

「にーさん、いる〜〜〜?」

呼び出した声はいつものそれとおんなじ。
また不在だろうか、くるり、店内を見回した。
(-434) mspn 2023/09/17(Sun) 10:05:05

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

電気が消えていた。
珍しいことだから居ないのかなとふと過るも。
ちゃんとカウンターにはその姿があって、瞬く。
なんていうか、うん……すごく、機嫌が悪そう。
どこか昔の貴方を思い出した、ぼんやりと。

「……お、お裾分け……」

貴方の癖を受け継いだ男は、何かあればこうやって渡しに来るので。
今日もその一環だったらしい、カウンターへと寄っていく。
袋をぽすんと置きつつも改めて近くから窺い見ては。

「…………機嫌悪そう、なんかあった?」

素直に聞いた。
(-440) mspn 2023/09/17(Sun) 10:38:38

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

揺らされた指を視線で追う。
貴方が伝えてくれた答えには瞬き、そうして。

「正義は、個人の物差し……」


教えてもらえた考えを繰り返した。
数拍の空白を開ける間は瞬きを。
じきに動いた唇はひとつの疑問をあなたへと投げかける。

「……誰かを。
 思いやりながらも、疑うんですか?」

この男は幼いころから、他人を信じ続けてきた。
疑いを持つよりも信じて裏切られた方がいい気がして、だから。
貴方の言葉の意味を少しでも飲み込めるようにと、問いの理由はそんなところ。
(-444) mspn 2023/09/17(Sun) 10:48:05

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「なるほど……?
 お疲れ、大変だったんだな」

仕事がうまくいかなかったのかと納得。
貴方の素顔を久々に少し見つつも、普段通りの笑みが戻ればほっと安堵した。

「これは〜フルーツとお菓子!
 職場のせんぱいがいっぱい果物貰ったんだって。
 お裾分け貰ったんだけど食べ切れないから持ってきた。
 キウイとかりんごとかざくろとか……」

とん、とん、とん。
カウンターに並べていくのは秋のフルーツ詰め合わせセットだ。
日持ちするなら自分でどうにかもちょっと考えたが、果物は傷みやすいので、と。

「で、こっちはオレが作ったクロスタータ。
 苺のやつね、うまくできたからにいさんにもって」

次に袋から一切れ取り出したのはラップで包んだ苺のクロスタータ。
最近せんぱいに菓子作りを学んでいるのは貴方にも伝えていたことだろう、ようやく食べてもらえそうな出来になったのでこちらも渡したかったらしい。
並べてから満足気だったが、ふと味気のないパンを食べていた姿を思い出した。

「……味は甘いかも、食べられるかな、にいさん」
(-447) mspn 2023/09/17(Sun) 10:59:14

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

ご、ごくり……。

せんぱいから怒られることは、まあままあるのだが。
同じ階級の貴方から何か……というのはないので。
緊張したのも束の間のこと。

「……あ、あれ?怒られるわけじゃない?」

拍子抜けした様子で瞬き、それから。

「!!!」

"お手伝い"と聞けば分かりやすく表情を明るくさせた。

「よ〜やく決まったんですか?
 なになに?オレができることならなんでも!」
(-449) mspn 2023/09/17(Sun) 11:01:44

【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ

「オレだってそうだよ、ねえさんのことがいっつも心配」

いつものように気遣ってくれる言葉が胸に染み渡る。
電話越しに伝わる声は喜色を帯びたものだと、そちらにも伝わることだろう。
ただ届いた不安を耳にすれば表情を引き締めて。

「……そんなこと、ないのが一番だけどな。
 でもどうなるのか全然わかんないもんなぁ……」

「えっと、オレも空いた時間は様子見に行くようにするよ。
 ちょうど持っていったらいいかなってものもあったし……」

貴方は変わらない、昔からずっとそうだ。
子どもたちを大切にして、愛してくれる。
そんな貴方がいるから今の自分が居るのだと、改めて噛み締めるような思いを抱きながら。
すればなんだか顔が見たくなってしまったものだし、元より用事もあったことだから、と続けた。

「ねえ、フィオねえって今どこにいる?
 ちょっとだけ会えたりしないかな、渡したいものあって。
 ただのお裾分けなんだけどさ、にいさんには渡したからねえさんにもって思ったんだけど……」
(-450) mspn 2023/09/17(Sun) 11:09:10

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

男は黙って、真剣な表情を浮かべ、貴方の言葉に耳を傾けていた。
聞き落とさぬように、聞き零さぬように。
その内容は今の自分に足りないものを示してくれている、と思ったから。

「……だから。
 思いやれて疑える人が、警察に向いている」

貴方の説明に唱えたい異はなかった。
聞き終えた頃には心から納得して、腑に落ちていた。

「独裁者には、なりたくないです。
 今みたいなのはいやだって」

「でもオレ、割となんでも信じがちで。
 ……今からでもせんぱいが言うみたいな。
 向いているひとには、なれるのかな。
 疑い続けるのが癖になったら、今度は信じるのができなくなりそうで……」

弱音ばっかり吐いていてよくないな、とは思うのだけれど。
つい落ちてしまった、情けないなとは頭の片隅に。
(-464) mspn 2023/09/17(Sun) 12:35:02

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「オレだって大人だけど……?」

聞き捨てならなかったのでついそれだけは異を唱えつつ。
フルーツには興味を示してくれているようだからよかった、と微笑んでいた。
しかしクロスタータに対しての驚愕の声にはびくっと肩を震わせて。
……なんだかそうやってまじまじと眺められると恥ずかしいんだよな。
「うん」と頷きと共に返した声は小さく、少し視線が逸れていたが。

「……ゎ、」


髪をぐしゃぐしゃに撫でられてきゅっと目を瞑る。
いつものそれよりも力強くて……痛い。

「ほ、褒め過ぎだって!
 まだ見た目くちゃってなってるし……
 あと髪取れる!ちょっと痛い!」

声を荒げたのは照れ隠しも込みだ、むす、と頬が膨らんだ。
でも嬉しいのも間違いないから忙しない感情に顔に熱が灯る。
貴方の顔は真っ直ぐに見られないまま、ぼそぼそと付け足した。

「……なんか大変だったみたいだし。
 息抜きにでも食べて」
(-465) mspn 2023/09/17(Sun) 12:42:46

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「うんうん!」

困ってること、があるのはよくないが。
それでも手伝えることがあるのは嬉しいから前のめりだ。

「……お友達、ですか?
 ええっと、そういっぱいってわけじゃないけど。
 いるにはいます」

「友達じゃないけれど繋がりって意味なら。
 多いところもある……かな」

貴方の頼みごとにそれらが何の関わりがあるのかは分からないが、素直に答える。
前者は警察じゃなくても遊びに行く家族のような人や、友達は確かに居るしの意味。
後者は出自からスラムや養育院にはよく足を運ぶから、顔見知りは多いの意味。

「それがどうかしました?」

こてんと首を傾ぐ。
何にも気が付かないまま。
(-466) mspn 2023/09/17(Sun) 12:47:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「ニコロせんぱい……」

ぽんぽんと肩を叩かれながらも貴方の瞳を見つめる。
自分ではなれるかどうかなんて、全然想像がつかない。
それでもせんぱいはそうやって言葉にしてくれるから。

「……はい」

例え未来が上手く見えなくても、教えてもらえたこと。
貴方の言う通りたくさんの言葉を聞く必要があるのだと。
その行為を通して見えてくるものはきっとたくさんあるのだ。
今教えてもらえたみたいに。

「ありがとうございます。
 ……へへ、なんかそういわれるとちょっと照れるかも」

「今日はニコロせんぱいに色々話聞いてもらっちゃった。
 すみません、折角の休憩中なのに。
 でもオレ、話せてよかったです!
 なんかちょっと、すっきりしたっていうか」

いつか貴方みたいに、己も誰かにアドバイスできる日が来るだろうか。
来たらいいなと思う、だから今はその為に一生懸命を尽くすしかないのだろう。

「そろそろ時間終わりですよね?
 ……途中まで着いていってもいいですか?」
(-482) mspn 2023/09/17(Sun) 14:22:37

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「蟹の次は果物が……?」

以前貴方が話していたPapà gambalungaの新しいお届け物だろうか。
しかし冷蔵庫が蟹で埋まっているとなればそれは大変だろう。
だって果物は傷みやすいし、と。

何も疑わない。だから。
(-487) mspn 2023/09/17(Sun) 14:36:32
ニーノは、笑って頷いた。
(a24) mspn 2023/09/17(Sun) 14:37:07

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「──任せてください!」

「それぐらいならお安い御用……っていうか。
 お手伝い権なくても手伝うぐらいですよ。
 いっぱい届くとほんと大変ですもんね〜」

職場に持ってきているのだろうか。
それとも大量だって言うぐらいだから家に置いたままだろうか。
そんなことを考えながらも男はただ。

「あ、ちょっとだけオレの分も貰っていいですか?
 家族も食べるかなって思って……」

貴方に頼ってもらえた事実に、嬉しそうにしていた。
(-489) mspn 2023/09/17(Sun) 14:39:12

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

「────」

……あ、やっぱだめかも。


過った次の瞬間には一滴だけ零れてしまった。
だってあんまりにも貴方が真っ直ぐに、己を信じてくれるから。

「……ぁー……」


大丈夫の一言を貰えるだけでこんなにも安堵する。
見守ってくれる誰かがいるというだけでこんなにも幸せに満ちる。
己の為にと贈られた言葉ひとつひとつを胸の内、大切に抱きしめながら。
ぐしぐしと目元を擦り、顔を伏せながらも声を絞り出した。

「……せんぱい、だいすき」


ありがとうの方が先だったかもしれないとは形にした後に。
だから次いで震えた声で「ありがとう」もちゃんと伝える。
そうして顔を上げればまだ少し潤む瞳を細め、それでもにっと笑った。

「──へへ。
 せんぱいのお陰で明日からもがんばれそー……です!
 ね、オレ、無敵のナンバーツー目指すんで!」

もちろんナンバーワンは既に無敵の貴方だ。
そんな軽口を叩けるぐらいどこか心が軽くなった男の声に、沈んだ色はもう無かった。
(-491) mspn 2023/09/17(Sun) 14:59:44

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

返される笑みにこれまでの会話が貴方にとって重荷になっていないと知り、安堵した。
最後にもう一度墓石を撫でてから立ち上がり、変わる表情には肩を揺らし笑って。

「はい、オレもすっかり忘れちゃうところだったけど。
 見回り再開します、今日の仕事はそれだから」

「せんぱいのお陰でさっきよりもちゃんと、皆のこと見て歩けそう」

だからと感謝をもう一度伝え、そうして貴方と共に歩きだすことだろう。
伝えた通りに道の途中までは一緒に、道中は他愛ない会話を添えて。
別れるときはまたハーモニカ聴かせてくださいね、なんてねだってから駆け出していく。

遠ざかる背がしゃんと伸びているのは、貴方がくれた元気のお陰だった。
(-502) mspn 2023/09/17(Sun) 15:53:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

覚悟してて、なんて言葉にはくすくすと笑っていたが。
「は〜い」なんて間延びした声も呑気に返していた。

そうして定刻後、声を掛けられれば待ってましたと言わんばかりに近寄る。
そのまま二人で貴方の家までを歩いて行くのだろう。
朝に比べれば少しマシなようには思うが、それでも街中に漂う緊張感は変わらない。
道中に交わす会話は普段通り他愛ないものと、それから。

「──そういえば本当にこうなっちゃいましたね。
 やっぱり現実になると、少し無理矢理すぎるなって思うから……その内少しでも落ち着くと良いんですけど」

貴方にだけ聞こえる声でそんなことも呟いていた。
(-505) mspn 2023/09/17(Sun) 15:59:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

頭を撫でられると反射でつい目を瞑ってしまった。
それもすぐに開けて、己が目標として憧れる貴方の顔を見つめる。
未だ未熟な心はすぐに揺らぐ、視野だってきっと広くはない。
それでも与えてくれた愛情を躊躇いなく受け止める術だけは十分に知っていたから。

「リヴィオせんぱいに期待してもらえるなら、
 がんばらないとなあ」

綻ぶ口元はふにゃりとした柔らかなもの。
ほんのちょっぴり、自分からも撫でてくれる手に擦り寄るように頭を押し付けたりしていた。
そんなやりとりがちょっと落ち着いた頃に、すっかり冷めきったパネッレをひとつ摘まんで。

「ご飯こうやって一緒に食べれて、うれしかったです。
 でも今日は雨降るんだっけ……そろそろ食べ切らなきゃかな」

もそ、と口に運んで咀嚼し、後にオレンジジュースも飲み切る。
食事を片付けていく途中、ちらっと貴方を見上げた男は本日最後のおねだりを。

「ねえリヴィオせんぱい。
 オレがんばるけど……また、もし。
 ちょっと下を向きそうになったら、せんぱいに甘えても良いですか?」

「そうじゃなくても、またせんぱいの話色々聞いてみたいし……
 ごはんとか……こう……」

いいかなあって、向けているのは期待を込めた瞳だ。
(-512) mspn 2023/09/17(Sun) 17:03:39

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「パオロさん……そんな風には見えなかったんですけど」

少しだけ視線が落ちそうになる、のを堪えた。
ふるふると軽く首を横に振ってから、貴方の言葉に耳を傾けつつ。
顔を覗かれて笑みを見せてもらえれば、少し眉を下げて笑う。

「心配してくれていますか?
 ありがとう、ダニエラさん」

「そうですね。
 ……前話したときはもう、深く考えなくていいかもって思ったんですけど」

貴方なりの励ましの言葉だと、男は勝手に受け取っている。
だからこそ素直に頷けないことにほんの少しの申し訳なさを感じながら、それでも抱いた感情を言葉にした。
込められている意図も今は、見える筈もないから。


「簡単に答えが見出せなくても、やっぱり考えていたくて。
 人を思いやること、信じること、疑うこと。
 全部大事だってせんぱいが教えてくれたんです。
 法律が絶対に正しい訳じゃなくて、そこを疑うことをやめたら……ただの独裁者になってしまうって」

「すぐにどうにかできることじゃないかもしれないけど。
 ……考えて、オレなりの答えを見つけて、できることがあるならしたい。
 ただの下っ端が何言ってんだ〜って感じですけどね」

気恥ずかしそうに頬を掻いた。
(-513) mspn 2023/09/17(Sun) 17:08:03

【独】 陽光の元で ニーノ

/*
数時間後に崩すドミノをずっと立てて並べている……
余生……余生……
(-514) mspn 2023/09/17(Sun) 17:14:27

【人】 陽光の元で ニーノ

「あ!秋のパン祭りですか?」

昼食食べた後も見回り継続予定だったひと。
忘れ物した〜!とか言って一度戻ってきては、何やらの騒ぎを眺めて勝手にはしゃいでいた。

#警察署
(81) mspn 2023/09/17(Sun) 17:27:10

【人】 陽光の元で ニーノ

「! 食べます!」

無言の問いかけには元気なお返事ときらきらの瞳を返していた。
本日のお昼はいつもより少なめ、というかクロスタータだけだったのでお腹の空きがたっぷり。

「オレ、え〜っと……チキンのやつがいいです!」

でもせんぱいたちが食べるんだったら他のでもいい!
とりあえず何かしらを配ってもらえた新人巡査は幸せそう。
頬張りながらもイレネオせんぱいにたくさんお礼を伝えていた。ちょっと行儀が悪かったかも。

#警察署
(87) mspn 2023/09/17(Sun) 18:13:32

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

貴方の答えを受け取り、それに返答を返す前。
尋ねられれば瞬いて不思議そうに。

「? どうして?」

そうは思わない、は既にその声音に表れていた。

「身を守るのは大切だし立派なことですよ。
 無謀に動くより、ずっと」

「ダニエラさんが自分を大事にできているってことじゃないですか」

それほどの価値を自身に見出せている証左に他ならない、とも。
だから今度はこちらが貴方の顔をそっと覗き込んで、笑った。

「なら、オレは嬉しいです。
 きっとお母さんだって……は、決めつけすぎかな」

でもそう思いますよって、表情に暖かさを滲ませて。
(-533) mspn 2023/09/17(Sun) 19:07:20

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

ぜ〜〜〜ったい思ってないなこれ……なんて考えていたわけだが。
次いでがっしと抱え込まれた後──

「──いだだだだッ!」


悲鳴が上がった。昔から変わらないやつ。

「ちょッ、痛いって、嬉しいんじゃないの!?
 悪いことしてないだろ!もー!」

「身だしなみぐらい気を付けるし!大人だもん!」

どんな思いが声にその色を滲み出させているのかわからなかった。
顔を見られたらもう少しわかったのかもしれないけれど、叶わないので。
とりあえず今は突然のヘッドロックに抵抗するべく、腕辺りをべしべしとしながら「ぎぶぎぶぎぶ!」と喚いている。
(-535) mspn 2023/09/17(Sun) 19:13:04

【鳴】 陽光の元で ニーノ

そそそ……と貴方にグラスを戻しながらも。

「エッ」


ケロっと明かされたネタ晴らしにはそんな声が出た。
飲む前に言わなかったのはつまり、とほんのちょっぴりじっとりとした視線を向ける。

「も〜〜〜……揶揄ったな?
 ロメオさんが悪い大人だなんて思ってないけどさあ〜。」

それでもびっくりするのはびっくりするから唇を尖らせて。

「というかなんでそういうの知ってるの?
 もしかして常識……?」

オレが無知すぎるだけか……?と零しつつも自分のカクテルにも口をつけてみる。
口内に広がったのはお酒とは思えないほどの、甘さ。
やっぱり度数はきついのだけれど先程のよりは飲みやすい感じがして、「デザートみたい……」を呟いていた。
(=5) mspn 2023/09/17(Sun) 20:23:03

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「うん、聞いてみてください」

死者は何も語らないけれど。
それでもこちらから語り掛けるのは自由だから。
貴方が思い浮かべている姿が、母ではなく違う誰かであることも知らないまま。

あ、そろそろ着くんだなと思えばてくてくとこちらも大人しく着いていって。

「はーい」

返事をしつつも扉の間から見えた部屋。
段ボールがたくさんあって、あれがもしかして……?と首を傾ぐ。
それなら一人で処理しきれなくて大変だろうと納得もの。
出来る限り持っていこうだなんて考えながら、貴方が戻ってくるのをのんびりと待っている。
(-555) mspn 2023/09/17(Sun) 20:25:42

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

感謝を伝えられると、ああ誘ってよかったんだなって思えて。
甘えることを許されれば、向ける好意は膨らんでいくもの。
差し出された手には少しばかり驚いて瞬いていたが、それでもすぐ。
喜色に満ちた満面の笑みを浮かべれば──

「……はい!」

──指先を伸ばし、重ね、その手をぎゅっと握った。


……その後は、ゴミをきちんと片付けてから共に歩く。
真面目な話を多くしたから、帰路の道中は他愛のないものを。
例えば明日せんぱいが着けてくるピンの予想とか。
例えばねこって好きですか?とか。
話していればあっという間に分かれ道の場所。
最後は手をぶんぶんと振りながら別れたのだろう。

そうして一人、家へと向かって歩いて行く最中。
貴方から貰った信頼と勇気を忘れぬよう。
胸の内で大丈夫を繰り返し、ずっと抱きしめていた。
(-562) mspn 2023/09/17(Sun) 20:42:03
 


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