202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】
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[答えづらそうにしてたから、答えたくなかったら答えなくてもいいんだけどと思いはしたよ。
こういう時、思っただけで言わないのが悪いところだとはわかってるけど。]
それは、なんていうか、うん、すげえ嬉しい、かな。
……柚樹?
[詰まりながらも返ってきた言葉に気を良くして体を寄せそうになってしまったところで、つい、と泳いで逃げられてしまった。
人がいないとことはいえ、外でそういうことって全然したことなかったし、発想としてもなかったのだけど。
身体を重ねるようなこととまではいかなくても、手を繋いだり以上のことは一人暮らしのオレの部屋でするのが常ではあるし、柚樹の家でしてしまったことはあるにしても、お互いの家以外だとイチャイチャするようなことはそうそうない。
一、二回だけやむを得ずにホテル的な施設に入ったことはあるけど、あれはそういうことをするところ、ではあるので。
非日常すぎて異空間だからある意味面白かったな、とか。
コテージも二人きりの密室と思えばそこまではって感じなんだけど、此処は文字通り外だしなっていう開放的な景色を横目に悶々と考え込んではしまう。
いや、一緒に風呂入ったら意識してしまうのはもう十二分にはわかっていたはずなんだけど。]
確かにくっついてたら手が出るから
この位置のがいいのかな……。
[そう呟いて、対面にきた足のつま先に軽く足で触れて。
どれくらいかはそのままお湯の温かさを感じていたのだけど。
でも距離が遠いなって思ってしまったので。]
――――何もしないからそっち行ってもいい?
[何もしないの範囲は自己裁量なんだけど。
泳ぎはしないものの、平石の張られたお湯の底に手をつくと、ぐ、と体を浮力に預けて横に移動した。
肩や脚は触れてしまっても、のんびり浸かる間くらいはとりあえず、大人しくしてるつもりはあるよ。]*
| (a0) 2023/03/08(Wed) 22:08:10 |
| ええ、その通り。 アスルは私に似たミツキのことを放ってなんておかないわ。 ……自分で言うのもすこし気恥ずかしいけれど。 [ガク >>79のほっとした様子を後押しするように。 でも言ってからほのかに目元を染めて。] ガクがそうやって想う女の子ですもの。 ミツキも良い子なんでしょうから、尚更。 ただ、ミツキも色々驚いてるでしょうね……。 後からロマンのある入れ替わりだったと笑いましょう。 [お姉さんみたいにガクの頭に手のひらを乗せ、ぽん、なんてしてみたらどんな反応をされるのだろうか。 今は未だ考えただけでしなかった。] (0) 2023/03/08(Wed) 22:25:17 |
悪いが時間切れだ。
[景色を楽しんでいたのは微笑ましいが、あちらも受け入れ準備ができたようだ。発着所の人間が旗を振ってくれている。
流石にそれを前に遊覧などしては悪く、旋回をする―――つまりミツキを抱き寄せることにするアスル。
その腕の中の存在には目を向けなかった。
それは運転に集中していた―――のもあれば、昔を思い出してしまうからだろう。
到着。と元気よくいって降りるミツキに視線を向けた後]
ちょっと待っとけよ。
[その顔色まで見ることはしなかった。
気を遣ったとかではない。発着所の係員へと話す必要があったのだ。
主に滞在理由やらなんやらで、物資を補給したい。と、通貨を交換で得て、地上をゆっくりと走ることで飛行機を倉庫にいれる。
待つ間は座るところもあるし丘の上のおかげで風景もよく見えて暇にはならなかっただろう。
そうしているうちに免疫の少なく大切に育てられていたらしいミツキは回復しただろうか。]
[ちなみに回復していなくてもアスルは関係なかった。]
手続き終わったし行くぞ。
[ここでまだ赤かったら、風邪か?と無遠慮におでこに手をあててみたりしただろうか。
なにはともあれ丘をゆるやかに降っていくと、先程みた巨大な湖、その上に住む都市が見えてくる。
温暖な地域なのか服装がそもそも薄手であることが多い島民。当然露出することを目的としているわけじゃないのでそこにいやらしさはないが、服をしっかり着てる物、着ていても水飛沫などで濡れて服が肌に張り付いているもの。
そもそも下帯ぐらいしか着けていないものもいるが、だいたい身体が水で濡れているので泳いだりしていたのだろう。時には女性であっても上を隠していないのもいるから驚きだ。]
ミツキ…大変だったら手を繋ぐか?
[目を逸らすには限界がある。迷子にならないようにという意味でいいつつも、視界の陰になるようにミツキの少し斜め前を歩いていたアスルはミツキへとそう聞く。
だが手を繋いで歩くと、本当に役柄ではない従妹みたいだなぁ。などとは思いつつ、店にたどり着くと]
荷物落としちまってな。こいつの代えようの服を一式用意してくれ。
金額はこれぐらいで。
[と替えようの服をお願いすればサイズなどを測る時間になるだろう。
ミツキ。服が決まるまでに他のものを調達してくるから、終わったら待っとけ。
[と、そんな感じで買い物をしていき、ミツキと合流後はついでに買い食いなどもする。卵や小麦粉に野菜や魚をまぜた、チヂミのようなものであった。
そして晩御飯用にと、魚のスープとパンを二人分購入した後は、再び発着所へと向かいこの島を後にするのであった*]
[湯舟の中、濡れた身体は彼に支えられて目を閉じた。
霰もない姿を晒してしまった記憶がある。彼と過ごすうちに気づけば蕩ける時間が増えた。其れは心を許しているからこそ、年上の恋人で居られない。それは、本来なら見せたくないと羞恥も同時に芽生えてしまった。それでも彼の腕のぬくもりは心地よい。
抱き締められ、甘い息を吐き出して、そうして
力を抜く。
肉体を預けきり、快感に酔うなかで
彼が名前を呼ぶのを聞いた]
……ん。
[それに応える声は力なく。
彼が気にしていることに対して、何かを口にする余力もないとばかり、身を預けたまま目を閉じるだろう。流石に少しばかり力を使い果たしてしまった。腹部には彼の熱がある。満たされているのだけが確かに分かる中で抱き上げられた身体は湯で温められ、穏やかなぬくもりに包まれた。
小さな息ととも、押し倒された洗い場の上]
| [さて、初ダイビングというもの――厳密にはシュノーケリングらしい――のガク >>80による講習会が始まった。 不思議な素材の衣装の着方をまず教えてもらう。] 随分、びったりとした衣装なのね。 [元いた世界では基本ゆったりした服を着ていた。 巫女装束はふわりと風を纏うような素材で身体の線が出にくいもので、普段着も足首まで隠すものが多かった。 半ばまでしかないズボンタイプはなかなか緊張する。 ガクが順調に着ていく様子は真剣な眼差しで見つめ、特に羞恥を感じさせる様子もなかったのだが――。] (1) 2023/03/08(Wed) 22:40:56 |
…ぁ …ん
[ん。そうやな。と吐く息は熱い。
彼の指先がピースサインをするように見せるのを目に収めれば、目線をちょっと逸らし、息を飲んだ。中をこれから洗うのだと此方側に意識させるその行為に緊張が走る。こんなにも蕩けた身体の中、指が入ればどうなるか。……きっと何もかも隠せない。
けど、自分でやるとは言わず]
……やさしい…してな?
[押し倒されたまま。
彼を見上げて、足の膝をたてて願うのはそんなこと。彼が自分をいじめることはあっても痛みをとのなう行為をしないのを分かった上で、うっすらと笑みを浮かべ。力の抜けた身体を投げ出して、そんな風に意中返しに返すのだ。
叶わへんわぁ。と正当な理由を前に。
自らの肉体を預け、綺麗にしてやと甘い息を吐いた*]
武藤も泳いで良いんだよ?
[うちのお風呂はまあまあ広く、そして武藤のご実家のお風呂も同じくらいか、いやちょっと負けるほどに広かった。
今、一人暮らしで日頃はユニットバスしか使えない武藤こそ、余程に"大きなお風呂"に飢えているに違いないのに。
"オレは泳がないけど"なんて良い子な事を言ってくる武藤 に、むう、と眉間に皺を寄せる。
"良い子"と"悪い子"の選択肢が目の前にあるとき、私は半ば無意識に"悪い子"に踏み出してしまうようなところがあるのだけれど、武藤は基本、"良い子"の側を選ぶ人で。
"悪い子"も選ばなくはないのだけど、それは"柚樹と一蓮托生にした方が良いだろう"みたいな、他の理由込みであえてそちらに踏み出しているところは多分にある。
こう見えてね、武藤の方が私より、実は余程に真面目なのかもしれないな、とは。]
[でもお行儀が良いのは人の目があるところだけで、こと、私と二人きりになると途端にやたらとぐいぐい来るのが武藤ではあるのだけれど。
なんでこんな場所で聞いてくるかな?みたいな頃をしれしれと聞いてきた男は、"すげえ嬉しい" なんて良い子なお返事をしてきて、至極御機嫌だった。
御機嫌と言うなら、私もまあまあ御機嫌ではあるのだけれど、武藤の手動きとか唇の熱さとかが、なんだかもう、夜の空気を纏っていて、ここでそうなってしまうのは、とても、まずい気がして。
するりとお湯の中、逃げてしまったは良いけど、そこそこの距離がある中、つくねんと向かい合って入浴し続けるのも、それはそれでなんだか違う気はしてた。]
……………………。
[うん、くっついたら手が出る よね、知ってる。
思わず頷いてしまうけれど、そわりと触れてくる足先の感触だけではどうにも焦れったくなってしまうのも事実で。]
……ん。
["そっち行ってもいい?"の言葉に素直に頷いたら、武藤がふわりと傍らにやってきた。]
……………………。
[な、んか。
武藤が"大人しくしてる"と、それはそれで居心地が悪いものであるらしいと、私は今日初めて知ったかもしれない。
別に、沈黙が流れて気まずい仲でもないのだけど。
でも、何ていうか。]
…………むとー。
[いつだったかデートの時にしたように、触れそうな距離の武藤の肘に自分の肘を絡ませたら、武藤を驚かせてしまうだろうか。
煽ってないよ?誘っても、いない……はず、なんだけど。]
あんな、嫌な感じの偽物じゃなくて、ね。
全部が私に本当にそっくりな偽物が、居て。
そんな偽柚樹の胸だけが人並の女の子な感じだったら……、
やっぱり、そっちのが良いなとか、思わない……?
[ああもう。私、何言ってるのかな。
ふっきったつもりでいて、まだ根に持っていたんだろうか。
林檎の匂いなんかより、もしかしたらこっちの方が余程にトラウマ級だったのかもしれなくて。
意識せず、抱えた武藤の右腕を抱き締める風になってしまっていて、己のささやか極まりない胸が、武藤の腕に当たってるなんてことも、全く自覚の外だった。*]
| ……!
……ご、ごめんなさい。 [眼鏡をとった姿を急に直視してしまうとあまりに少し前の『彼』に似ていて、瓜二つで、意識が引っ張られる。 急に気恥ずかしがる少女のような反応をしてしまい、その自覚もあって、更に慌てたようにして謝った。 きっと頬が桃色になってしまっている。]
(4) 2023/03/08(Wed) 22:57:56 |
[目覚めた時にはもう深夜だった。
辺りは完全な闇、外の星明かりもここまでは届かない。
カップを片付けようか、と考えて、楓の腕の重みに離れ難さを感じていることに気がついた。朝になってからでも構わない、と、もう一度目を閉じようとした時、ふと、唇の傷がちくりと痛んだ。内側からほんのわずかに血の味がする。今まで獲物にしてきた人々のそれと全く変わらない、ただの人の血の味だ。自分にはもっと何か悍ましいものが流れているのだろうとぼんやり思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。
身体を捻ってソファに膝をつき、眠る楓と向かい合った。こうして見ると、まだあどけなさが残るようにも見える。髪を撫ぜると、耳飾りが小さな音を立てて揺れた。少しの間眺めてから、そっと唇を寄せ。]
| [必死のスーツ着用タイムが終了し――この状況で着るのを手伝って貰うわけにはいかない――次のステップに進む。 またまたマスクの登場である。 先日の朝の白いマスクとは逆に目と鼻を覆うらしく、だから眼鏡を外したのだと納得した。]
ん、んん……なかなか難しい……。
[シュノーケルをくわえるのが慣れなくて戸惑う。 呼吸の仕方の練習で気合いを入れすぎて、さっきとは違う意味で顔を赤くしながら頑張って。 どうにかなりそうと言ってもらえれば終了だろうか。]
ガクの説明は丁寧で分かりやすいわね。 [ミツキにもそうして色々教えてきたのかもしれない。 了解しました、とお世話される姉は素直に返事をするのだ。] (6) 2023/03/08(Wed) 23:26:25 |
| 儀式の時は湖や川も多かったのだけど……。 こうして潜るっていうのは初めてかもしれないわ。
[着慣れないウェットスーツに最初は羞恥が湧いていたが、水に入るとなるとそちらに意識が向いてくれる。 長い髪は邪魔にならないようきちんと結んでいるが、こちらはガクに手伝って貰ったかもしれない。]
ほんのり、冷たい? このスーツを着ていると水温をあまり感じないのね。
[潜ったことがないとはいえ、水に浸かるのは空を飛ぶことの次に馴染みのあることくらいのものだ。 何より自分の力は水との親和性が高い。 異世界の水であっても変わらないのか、スーツ越しでない素肌に触れる水は優しく、顔を浸けるのも何なく出来て。]
わぁっ、湖の中がよく見えるわ。 [浅い場所だから、陽の光が水底まで届いてきらめいている。 透明度の高い水に明るい緑の水草がそよぐ様子はゆったりとしていて、同じ波に自分の身体も揺れるのが心地良い。 楽しげに声を弾ませ、練習を終えることだろう。]
(7) 2023/03/08(Wed) 23:26:33 |
| ……ええ、そうしましょう。 [ガク >>83が手を差し出している。 水に濡れた髪は、髪型の違いも癖の付き方の違いも曖昧にさせ、手をとるのを一瞬、躊躇わせた。 心臓が痛くて、目の奥は熱い。] ありがとう、ガク。 [大丈夫、今なら髪から落ちる滴がある。 湖に浸かるとさらに自らの力が安定してくるのが分かる。 ここの辺りに感じる不可思議ななにかは自分の世界の力とは違うと思うが、反発もしていないようだった。] 何も見つからなくても、この湖で儀式をするのが良さそう。 [ということを説明を交えて伝え、繋いだ手をそっと見遣る。 声は震えていなかった、はずだ。*] (8) 2023/03/08(Wed) 23:36:27 |
……任せてくださいね。
[彼を傷つけたりしないという全幅の信頼を受けているというのが自分の自尊心をくすぐる。
さらけ出された極上ボディは、どれだけ食べても飽きなくて美味しそうで。
全てを受け入れるかのように膝を立てて身を任せる要。
それはまるで、獣が腹を見せて服従を示すポーズのようだ。
性交自体より、こちらの方が男という性を持つ立場からはしがたい屈辱的なポーズかもしれない。
それなのに、要はやすやすとそれをしてみせる。それこそが、自分と彼の信頼であり絆であるかのようで。
しどけなく横たわり、甘い息で自分に命じる要に湯あたりでなく、くらくらした]
大きく足、開いてくださいね。
[自分は要の背中からの曲線が特に好きで、こういう時は作業がしやすいということもあり、後ろ向きになってもらうことが多い気がする。
しかし今日はそうではなく、彼が苦しがるかもしれないけれど、身体を折り曲げてもらって、足を開かせ、その恥ずかしい箇所は全部目の前にさらけ出してもらおうと思う。
ぐでぐでになって、蕩けて、指1つ上手く動かせないような―――。
まるで人形のようになっている要で遊びたいだけ。
指で赤く膨れてしまった菊部を優しく撫でる。
もう疲れているようだから、感じやすい場所は避けてお掃除してあげよう。
ここで抱きつぶして疲れきらせるわけにはいかないのだ。
明日は明日で、要には撮影という大事な用事があるのだし。
にゅく、ぬぷっと中のお掃除をしている間、自分は真面目でおりこうさんだったと思う。
中を綺麗に洗った後は、汲んだ湯で綺麗におこを流し、今度は要の身体にシャボンを塗りつけていく。同じように自分にも]
要さんの好きなおっぱいですよ、どうですか?
[自分の胸板を彼に押しつけて、ふざけて囁いた。
2人の胸がこすれ合い、性感帯である乳首がくすぐったくて笑ってしまう。
そして、まだ硬さの残っていたそれを要の太腿の隙間に押しつけて。
彼の膝を左右からぐっと力を入れてくっつけると、その間から屹立を出し入れし始めた。
ぬぽっ、ぐぽっという艶めかしい泡がこねられる音と共に、彼の方からは恋人の雄の先端部分が見え隠れしているだろう]
……っ あ、……いいっ……!!
[要に見られているというのと、要の身体を使って自慰しているという悪戯心とで、一人でしているより格段に達するまでの時間が早い。それまでにさんざん抜いているというのに。
彼の太腿の間で熱が決壊するのは早く、でも勢いはそれまでとは違って弱まっていて、とくっ…とろっ……と要の太腿や腹、臍のあたりを白でおもらししただろうか*]
[陽の光に誘われて目覚めると同時、飢餓感が襲い来る。
いつも、目覚めの瞬間に一番強く感じるのだ。
起きている間はだんだんに感じ慣れてしまうのに。
昨日よりもまた一段階増した感覚が、“食事”の必要性を訴える。
何でも良くなってしまう前に、理性を以て食べるものを選ぶのが楓の流儀ではあるが……未だ獲物に目星がついていない。
このままなら誰を食べることになるかは火を見るより明らかだ。それが望まないことなのも。
その前にここを去れるなら、それが一番いいのかもしれないが……いつ、どうやってここから去るというのだろう]
[彼が夜中に目覚めることは一度もなく、眠っていた間の出来事にも気付かぬまま朝を迎えた。
それだけよく眠れたのは、夢を見なかったからだ。
悪夢だけでなく、良い夢も]
| 本当だ、時の流れを感じるわね。 [水底には、過去には森に立っていたであろう木が横たわり、地面を離れた後も水の中で姿を保っていた。 沈木の褪せて変化した色と滑らかになった表面はこの土地の過去を感じさせ、この世界も時を重ねてきたと語りかけるようだ。 この世界はどうやってできたのだろう。 どのようにしてこの地にこの湖は生まれたのだろう。] ……! [どこかしんみりと、心を静かにしていたら。 ガク >>11が水草をそっとかきわける仕草。 こちらと示されるままに覗き込めば、小さな生き物たちがこっそりと過ごしていて、ふふっと笑みに瞳が細まった。 穏やかな水に育まれている命たち。 ガクと目を合うと嬉しそうに繋いだ手を握る。] (13) 2023/03/09(Thu) 1:04:01 |
| うん、分かったわ。 [ガク >>12へ応える声に滲むのは親しさだ。 ほんの数日しか過ごしていないけれど、自分はもうガクを驚くほどに信用しているし、弟のように好ましく思っていた。 故郷にいた弟たちはもっとヤンチャだったかな。 いや、案外ガクにもそういう一面があるのかもしれない。 言われたとおり、息を大きく吸い込む。 空の鳥になったときの深呼吸を思い出すみたいに。 ただしこれから落ちるのは空ではなく、水の中。 4階の窓から飛び降りたときとは違う浮遊感。 掴んでくれている手を追うように、更に底へと向かう。] (14) 2023/03/09(Thu) 1:19:09 |
| ……。 [浅いところより、青の色が濃くなっていく。 ガクがしてくれた説明 >>2:51では、水そのものは透明で、太陽の光が通るときに青色だけが――ということだった。 この青さの基は太陽の光なら。 空の青さもまた、そうなのだろうか。 湖の底、たゆたう深い青は恐ろしいくらいに美しい。 かすかに身体が震えるのは自分の力と共鳴しているからか。 月の模様のような穴は神秘的で、おそるおそるグローブ越しに土に触れれば、近くをナマズが通って慌てて引っ込めた。 ガクにその様子を見られていたら、気恥ずかしげにして。] (15) 2023/03/09(Thu) 1:20:32 |
| [雲が風に吹かれ太陽が覗いたのか。 ふいに陽光がまっすぐに青の空間に差し込んでいく。 ゆらめく光が青をさまざまな濃さに変えている。 思わず繋いでいないほうの手をまばゆい水面へと差し伸べた。 空とは違う世界、恐らく自分に合う世界。 急にマリングローブを外して。 愛おしげに素の手のひらに光の泡をのせると、片方はガクの手を握ったまま、心の中で祈りの言葉を紡ぐ。] ……。 [ガク、と聞こえないだろうけれど呼びながら隣を見たら、ちょうどこちらを向く群青の瞳 >>12があった。 ガクの瞳はこの湖の深い神秘的な色も似合う。 導くように今度はこちらが手を引いて。 彼の空いた方の手のひらを出してもらうと、そこに小さな何かを握らせ、微笑みながら頷く。 水面から出て確認するなら、そこには小さな真珠が一粒。*] (16) 2023/03/09(Thu) 1:32:39 |
[そうして旅だった先、故郷より手前の小島で宿泊する。
テントをたて、火を起こし、買っていた魚のスープを温めてパンとともに食べ、水を汲んでお茶を沸かす。ミツキは買ってきた服に着替えたりしただろうか。それならばテントが役に立ったことだろう。
そうして夜を過ごす。焚火のパチパチとした音をたて周りを朱色に照らし、温もりを与えてくれる中]
なぁ、ミツキ。聞いてくれるか?
[夜のように静かに話かける]
ミツキがあった、といっていた、ミツキにそっくりな女性のことだ。
その子は俺の故郷で、巫女という役割を担っていたんだ。
巫女というのは重要な役割でな。土地を枯らさないため、とか、土地が空を飛び続けているのは巫女の力を定期的に注いでいるからだ。とか言われている。重要な存在だ。
[彼女が、ペルラがどんな島において存在だったかを淡々と語るように口にしていく]
そして巫女はこうもいわれていた。
『巫女は祈りで力を使い果たすと消えてしまう。』とな。
[視線は感情を映すことなく、群青色の瞳はミツキをみていて、それ以外を見ているかのように見えただろう。]
そうやって……自分の身を犠牲にしてでも役目を全うした彼女なら、ミツキのことをなんとかするという言葉、責任をもって―――あるいは後悔しないようにやってくれるだろう。
[だから安心しろ。というように笑みかけた後、目をそっと伏せる。]
こっからはな、愚痴だ。
[目は伏せたまま、合わせることなく、ただ静かな夜に音だけは響く。]