人狼物語 三日月国


37 【恋愛RP】夏の夕べ【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


雅楽 雅が参加しました。

【人】 雅楽 雅

─ 
ホテル・エントランス
 ─


 [いかにも高級なハイヤーがスゥーと静かに
 エントランス前に着く。
 そして、洗練された仕草で颯爽とドアを開ける運転手。]


  ───どうも有難うございます。


 [私は務めて冷静に、何でもないことのように装いつつ
 お礼を言って荷物を受け取った。

 まさかこの無駄に多い荷物から、お里が知れている
 なんて気付いていない。
 知ってる?富裕層って入用なモノは都度都度
 現地で調達するらしいよ。
ホント、どんだけ。


 こんな場所でそんなさ、全部現地調達してたら私の
 1年分の生活費以上のお金が飛ぶわ。]


  ……え、と?


 [用は済んだ筈なのに、その場を去らない運転手の視線を
 感じて心臓が跳ねる。]
(405) 2020/07/25(Sat) 8:39:39

【人】 雅楽 雅



 (ま、まままま、まさか、コレって。
 コレって所謂、チップの要求?
 いや、いやいやいやちょっと待って。
 日本ではそんな文化は……ウソでしょ。) 



 [え、いくら渡せばいいの?渡す気ないけど。]


 (やめて、本当にやめて。
 アレだよ、私貧乏人だから!無職だから!!)


 [無料応募出来る懸賞に応募したら当選して……、
 こういうのってお金持ちしか当たらないと思ってたけど
 公正な抽選してたんだなって───…違う違う。
 今はそんな話をする場面じゃない。

 ハイヤーにホテルのスイートルームなんて、
 本来の私の人生には無縁も無縁。
 今流行りの異世界転生モノの小説の主人公になった気分で
 やってきた。
 一応あんまりみすぼらしい恰好じゃダメかなって、
 心で悲鳴をあげながら奮発してレンタルしたこの着物に
 免じて許して欲しい。
 
 
言えないけど。
(406) 2020/07/25(Sat) 8:41:44

【人】 雅楽 雅


 
 (……ここは根比べよ。)


 [何のことかわからない風で、運転手を見つめ返す。
 そういえば、人って何秒間が見つめ合うと
 恋に落ちるとかなかったっけ。

 どうする?どうなるの?!
 運転手が諦めてくれるか、まさかの恋がここで始まるか。 

 え、アレ?
 私、もしかして運命の岐路に立ってる?**]
(408) 2020/07/25(Sat) 8:44:24
雅楽 雅は、メモを貼った。
(a99) 2020/07/25(Sat) 8:50:49

【人】 雅楽 雅

 [1.2.3……緊張に強張る身体を騙すように頭の中で数える。
 じわりと背中や手が汗ばむのは飲んでいる薬の副作用のせい
 だと言い聞かせ唾を呑み込んだ。
 運転手に向ける(チップは渡さないと)意志の籠った瞳。
 背後でホテルの自動ドアが開く音が聞こえる。>>412


  (誰か、来た…?)


 [視線は逸らさないままに、神経を集中させる。
 ホテルの従業員が助けに来てくれたのだろうか。
 お待ちしておりました、雅樂様とか声がかかれば
 この運転手も諦めてくれるかな、とか考えて、
 流石にそんな都合良くいくわけないと甘い考えを
 打ち消していると、その気配は私のすぐ傍に立っていた。]


  …え?あ、はい。払われている筈…
  預けた荷物はこのスーツケースだけです。 
     

 [運転手と対面する気配に耳打ち問われることに応える。
 今回の懸賞には宿泊代の他に、このハイヤーでの送迎も
 含まれていた。
 そもそも、含まれていなかったら頼まない、頼めない。]
(435) 2020/07/25(Sat) 11:34:47

【人】 雅楽 雅



  ……


 [物語のように現れた救世主をそっと窺い見る。
 びっくりするくらい綺麗な顔立ち。
 本来の私の人生の中では絶対、関わり合うことはないだろう
 レベルの容姿。
 や、容姿は好みによるものだけど、それでも、それなのに、
 なぜだろう。どこかで会ったことがあるような。]

        
うた みやび

 『こう書くの、雅 樂雅。
  上から読んでも下から読んでも一緒の名前。
  新聞紙と一緒。』

  
 [フラッシュバックのように過去の光景が脳裏を過る。 
 綺麗な救世主に睨まれた運転手はどこか決まりが悪そうに
 去っていく。]
 
(436) 2020/07/25(Sat) 11:34:50

【人】 雅楽 雅

 
 
  ──良かっ た…。


 
 [エントランスから出ていくハイヤーを見送れば心底
 安堵したように表情を和らげ、やたら大きなスーツ
 ケースを手に改めて救世主に向き直り、]

 
 ありがとうございました。


 [深々と頭を下げた。*]     
 
(437) 2020/07/25(Sat) 11:34:53

【人】 雅楽 雅

 [気恥ずかしそうに下げていた頭を上げる。
 それなりに見えるようにしようと思って来たのに、
 こういう時の感謝を伝える優雅な振舞いがどういったもの
 なのかわからない。
 早速、場に慣れていない無知な所を晒している。
 人生で初めて味わいに来た非日常は、初っ端からこんな
 ドラマに溢れているというの?

 そう、こんな風に助けられるだけで、もう十分、
 あり得ない展開だったのに、目の前で微笑む青年が
 私の名前を口にするなんて。>>450

 

  …え。



 [頬を掻く様子を呆けたような顔で見つめる。
 比喩ではなく、本当に頭が真っ白になって呆けていた。]
(470) 2020/07/25(Sat) 13:45:58

【人】 雅楽 雅



  名前は違ってないけ ど…


 [お姉ちゃんって呼ぶ知り合い居たっけ。
  無職引きこもり、昨年は殆ど入院生活を送っていたし、
  その前も、職場でもそんなひと一人も。
  それこそ昔々、小、中学生くらいの頃、懐いてくれた
  実家近くに住んでた子くらい。  
  
  かわいかったな、あの子。
  でもでもまさか、そんなことってある?]


  
……もしかして、麗央くん?



 [可能性を打ち消しながらも、声を潜めるようにして
 内にある僅かな可能性を口に零した。*]
(471) 2020/07/25(Sat) 13:46:00

【人】 雅楽 雅



  
………うそ。

  


 [確認しておいて肯定の返事に否定するのは如何なものか
 と自分でも思った。>>478
 でも、それくらい信じられなかった。
 なんだろう、この感じ。
 心がドキリとしてジンジンする。

 頭の中で、小さかったあの子と今、目の前に居る男性を
 一致させようとする間にも、頬に伸ばされる手。
 
触れる前に止まったけれど、

 とてつもなく恥ずかしい。]


 相変わらずっていつの話?


 [今更ながらお姉さんぶって笑うけれど遅い?
 私に綺麗な時ってあったっけ?]  
(528) 2020/07/25(Sat) 16:32:13

【人】 雅楽 雅

[あの頃、近所では私が一番年長で、他の子達と比べて
 私だけ頭ひとつ年が離れていた。
 授業で作ったものを学校から持ち帰ると、決まって欲しい
 と強請られたりして。
 絵とか粘土とか地球儀、女の子には刺繍入り巾着とか
 手袋をあげたかな。
 当たり前のように信頼されて慕われることが嬉しかった。
 
 私が人間関係を上手く築けないのは、機能不全家族の中で
 育ったからと自己分析してたけど、あの頃は、あの子達とは
 そんなことなく心から純粋に関われていたような気がする。]
 
  
  
  …そう?って、だから、いつと比べてるの。
 


 [無邪気に体型を指摘する麗央くんにつられて、自身の身体
 を確認しかけて、ハっとして突っ込みを入れた。]


  してないしてない、食べてるよ。
  痩せて見えるだけで体重はあるから。


 [そういう、なんか病気っぽい雰囲気出てるのかな。
 独特の匂いがあるっていうのは聞いたことあるけど、]
(529) 2020/07/25(Sat) 16:32:15

【人】 雅楽 雅



  ………なんか病気っぽく見える?




 [つい尋ねて、慌てて、無理なダイエットしてそうな。
 と補足を付け加えた。]

  
  麗央くんのほうこそ、どうなの?
  というか、このホテルに泊まってるの?


 [こんな高そうなホテルにと言外に告げながら、
 自動ドアの向こうの豪華なロビーを見遣る。
 元から芸能関係にはとてつもなく疎い上、もうずっと
 テレビすら見ていなかったから、彼の今の仕事のことも
 知らなかった。*]
(530) 2020/07/25(Sat) 16:32:18
雅楽 雅は、メモを貼った。
(a123) 2020/07/25(Sat) 16:46:34

【人】 雅楽 雅


  ……2度と会えない、
 会ったとしてもわからないだろうなって思ってた。


 [言葉を交わすごとに少しずつ、再会が実感を伴って
 胸の鼓動も表情も緩やかに解けていく。>>540
 
 あの時、離れたくないと泣き喚く少年の麗央くんの頭を、
 2度と会えないわけじゃないからと大人ぶって撫でた。
 また会えるよって、大きくなったらまた会おうねって
 出任せにそう言って、零れる雫を拭った。
   
 さよならを受け入れて貰えないから、来ないいつかを
 示して、またね、って別れを告げた。
 
 子供のころの別れなんて、新しい出会いに塗り替えられる。
 そのうち忘れるだろうって、]



  ──────大きく、なったね…。



 [そんな最後に会った時を思い浮かべて、
 感慨深げに私は目を細めた。] 
(577) 2020/07/25(Sat) 20:37:17

【人】 雅楽 雅

 
  それなら、よかった。
  
  

 [痩せたと言われて少し不安になっていた表情が明るく
 なる。退院してから測ってないけれど、食べられるときに
 食べなきゃって以前よりも食べるようになったとは思って
 いる。
それでも変わってしまった部分もあったから、

 
心配だった。




 …あ、うん、ありがとう。
 そんな風に誉められるの慣れてないから恥ずかしいけど。
 でも、どっちかと言うと、麗央くんのほうが綺麗だよね。


 
 [ストレートな言葉は聞き流すようにしても頬を熱く
 して、麗央くんの予定が自分と同じだと分かれば、
 やっぱり顔が綻んでしまうのはもう、嬉しいものは
 嬉しいのだから仕方ない。>>541] 

  
  そうなの。
  メルマガの懸賞に応募したら当選して……え?
  奢るって……、え、待って。
  いやだって、でもここ、
絶対凄く高いよ?!

  
(578) 2020/07/25(Sat) 20:37:22

【人】 雅楽 雅

 [根からの貧乏性が顔を出して声が大きくなった。
 いくら働いていると言ったってさ。
 いや、こういうホテルの食事の相場、知らないけど
 でも!] 


  あ……すみません。


 [いつの間にか来ていた出迎えのホテルの人に謝る。 
 聞かれた?聞こえた?!とドギマギしながら、
 促しに応じて荷物を渡せば、本当に自然に麗央くんから
 片手が差し出された。]

  
  (え、えー!何これ、本当に?
   私、パラレルワールドに迷い込んでない?!)


 [お姫様という王子様のような麗央くんに内心でわーわー
 叫びつつも]
  

   …あ、ありがとう。
  よろしくお願いします。


 [それを隠して恐る恐る静かに彼の手に
 自分のそれを乗せたのだった。**] 
(579) 2020/07/25(Sat) 20:37:25