人狼物語 三日月国


151 【身内】狂花監獄BarreNwort3【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


「……あーあ」

「窓を共有した相方が二人とも死んでしまうなんて」


「…………寂しいですねぇ、流石に」

相方が死んでいる間の、誰も聞いていないであろう独り言を溢した。

WAON ?


決済完了しそうな鳴き声は、あれれ、って感じの響き。
犠牲者なし、の通知が届いたもので。

狩人か、狛犬か、どっちかに邪魔されてしまったのかな、大丈夫かな、って心配しながらトリガーの帰りを待つだろう。

「 A E O N . . . 」

鳴き声に応えるように、ショッピングモールを彷彿とさせる鳴き声。

「…心配ありません。犬に嚙みつかれただけです」
そういって窘めるも、しょんぼり+苛立ち気味である。

「もう一度、私が行きます。…いえ、そもそも生き残って襲撃さえ出来れば、私達の勝ちですが」
「貴方は引き続き私と投票を合わせてください。加えて、襲撃の予定も考えておいて下さいね」
変わらず、自分は狙われているようだし。

「犬にかまれた? いたくない? ……よしよし。」

帰ってきた貴方を見て、心配気。
いつもしてくれるみたいに貴方を撫でようとしたけど、背が届いたかどうか。

「ねらったえもの、たべないとヤ!なる。りべんじ?
票はあわせるした!犬、しょけいしたらじゃまできなくなる?」

食べかけに執着を見せた獣は、貴方の連続襲撃にも賛成の意を示す。
それから、ちょっと考えてみたことを話してみたり。

「ふきゅうん……、トリガー?」

どこかのタイミングで、へろへろ……って感じの声。

「トリガー、は、まけるのと、しぬのと……どっちがヤ?」

若干要領を得ない問いかけは、慣れない思考に脳がパーンした後だから。

「アマノが、さいごのなかま、で、兎はもういない、で……
ボクがしぬなら、トリガーがしなないようにがんばってくれるって……」

彼の条件は、最終日を迎えること。その為には今日、狼が一匹落ちる必要がある。トリガーが今日落ちれば、ノーマークのヴァレットが残る。
だけど、今日ヴァレットが落ちれば、トリガーは森林を加えた2:2のランダムで生き残れるかもしれない。そういう賭け。

そんな話を、貴方に持ってきたのは。

「ボク、トリガーがしぬのヤなら、……トリガーが死ぬの、ヤ……。」

合理と感情の狭間で、自分の意思を定められるほどでは無い幼さが、引金トリガーに決定を委ねたというだけの話。

いつもと異なる声に顔をあげて、

「ヴァレット、その問いは、…」
彼に問われたのか、はたまた自分で至ったのか。
敗北か、死か。何にせよ性質を良くわかっている。

勝利のための最適解は、自分の命を投げうつことだ。
元々は既に1票あった狛犬に、集める予定だったが。
「…昨晩にメレフに投票していたのは彼ですか?」
どうせ聞こえているのだろう、と思いつつ。

「もう一つ。ヤ、というのは…貴方自身が死ぬことよりもですか?」
この問いには、応えられなくてもいい。

「きのう? は、わかんない。
けど、かつより、さいごまであそぶがほしいみたいだった。」

それから、もひとつの問いには、ぱちくり、と目を瞬かせて暫しフリーズする。
問われるまで、
貴方が
死ぬのと負けるのどっちが嫌か、しか考えてなかったから。
当然のように、命令されれば死ぬつもりで。


「ボクがしぬより……? わかんない。」

多分、大事なことだ。考えてみる。
自分の内側へ、潜るように。

「しぬの、ヤ、かはわかんない。しんだこと、ないから。
しんでも、ちゃんとまた生えるって、しってるから。
ボクじゃないボクたちとは、ちがう。」

口にしながら、やっぱり違うなって感じて。
それから、処刑の光景を思い出し、うずくものがある。

「トリガー、ボク、しぬのはわかんない。
けど、しなないように、がんばってみたい、かも?
看守さまーも、みんなも、つよいから、だいじょうぶ、だよね。

ボクたち、ちゃんとつよかったって、たくさんあそんで、見てほしい。」

錚々たる参加者を前に、
を求めて
抗って
みたいと。
自分達の存在を証明したいと。そのためになら、
処刑の場
に立つことは吝かではないと。

貴方の弾丸は、使われる為に作られた兵器は、初めて自我わがままを主張した。

「…給料分はなどと言っておきながら、楽しんでるようで」
こっちの声、聞こえてないらしい。それなら悪口も言い放題だ。

「わからないならば、そうですね───、」
口を開こうとして、貴方の言葉にそれを止める。
私が死にましょう、と言うつもりだった。


飼い犬の、撃ち出されるのみの弾丸の、初めてのワガママ。
人狼としてでも、加虐者としてでない。
皇としての、決断。ならば答えは。

「…看守アマノに連絡を」
「投票先は
シャト・フィー
。トリガーおよびヴァレットの委任投票も同様に執り行う、と」

生存よりも勝利、そして勝利より上にあるのが…気まぐれだ。
だからカスティーリャは滅びたのかもしれない。救えない病だ。


「存分に生き抗いなさい。ニアが従者の望みを聞くなんて、惑星直列以上の稀なのですから」

あい!


相変わらずの、元気なお返事。
貴方の慈悲が、どれだけの価値のあるものか、相変わらず正しく理解しないまま。

票、みっつ、でびっくりさせる?
それとも、みんなにもいう? わぉーん!って。

「…別のところでも交渉を受けています。今回は正体を明かさない事にします」
「私は…どうしましょうね。どのみち正体が開かされるなら…貴方についてもいいのかもしれませんが」
処刑に参加する、というなら、それでも問題ないでしょう。多分。

「ボクに、つく?」

その発想はなかったと、きょとん。

「わかんない……“みこころのままに”?」

どこかで聞いてきたそれっぽいフレーズを使ってみる。

「でもね、あのね……さいごは、みんなで、
ボクをとめてね
。」

濃い獣の気配。
沢山暴れるつもりだから。いろいろ、
わかんなくなっちゃうかも
って。