人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 

[神社をバックに佇む神崎紅葉の姿
 ……それが何故か、いつかの景色と重なる
 去年、祭りにきたときにも
 同じように佇む彼女を見たような気がして。

   「 ……んぱい、なにやってんすか 」
   「 そっか昨日から準備してたんすね 」

  去年は夏祭りの準備に参加しなかった俺が
  敬語を使い、夏祭り当日に誰かに話しかけ、
  その姿はまるで ─────


 「蓮見ーっ、ちょっとこっち手伝える?」

 その思考を遮ったのは、俺を呼ぶ声で。
 去年見た、なにかの影は、ふっと霧散する。]
 
(160) 2021/07/22(Thu) 0:34:07

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 

  ……よばれた。
  行かなきゃ。

[へらりと神崎紅葉に微笑みかける。]

  お祭り、楽しいものになるといーね。

[その声と、いつか誰かに向かって発した
 俺自身の声が、こだまする

   「 先輩、お祭りたのしみましょーね 」
    ── って。あの時も俺は、微笑んだ。
]**
 
(161) 2021/07/22(Thu) 0:34:50
二年生 蓮見 朱鷺也は、メモを貼った。
(a49) 2021/07/22(Thu) 0:37:27

【人】 一年生 花巻 楓

[先生方への営業は反応>>140>>153からして上手く行ったよう。
うちの餡子は後に残らないすっきりとした甘さで、祖父から父、そして兄にも引き継がれるだろう自慢の一つだ。
かくいう私も自慢には思ってるし、お菓子に合わせた生地の触感もそれぞれ美味しいと思ってもらえればうれしいので]


 はーい。

[落川先生と長尾先生それぞれに良いお返事をしてから小雪に荷物を預けたのだった]
(162) 2021/07/22(Thu) 0:41:24

【人】 一年生 花巻 楓

[さて、無事に荷物も預けたところでお手伝いに向かうのは勝手知ったる屋台列。
あたしの家は老舗と称するだけあって商店街の古株だから
商店街の人はほとんど見知った顔ばかり。
自転屋さんとか服屋さんとかは業種的に遠いから普段から御馴染みとは言えないけど
堂本青果店さんはフルーツ大福に使う果物を卸してもらってるから
多分他のお店よりも馴染みは深い、はず。
娘さんは一学年上だから、学校でもたまに顔を見ることはあるけど]


 (明菜ちゃんを見習えって、よく言われるんだよなぁ…)


[本当は中学だけで辞めるはずだったバレーを、高校になっても続けたいって父親に言った時から、何度か引き合いに出されてるのもあって
店の手伝いに専念しないで部活をしてるあたしがどう思われてるのかなって
そんな理由でちょっと勝手に気まずくなってて、
高校に入ってからはあんまり話したりとかできていない。
学年が違うからそんなもんだと思ってくれてたら良いんだけど]
(163) 2021/07/22(Thu) 0:41:39

【人】 一年生 花巻 楓


 ふぁ、あ、はい?


[そんな物思いは、屋台の設営に入っている人からの呼びかけで現実に戻ることとなる。
幕が足りないんだけど予備ってあるかな?とか、
水道につなげるホースってこれだけ?とか
主に備品についての問い合わせが来て]


 あー、それだったらあっちの倉庫にあったはずですけど
 無かったらちょっと商店街の方行って借りてこないとかも。

 確認してきますね。

[貸し出し用の天幕やホースなどがしまってあるのは神社の敷地内の備品倉庫だから
確認してくると告げて、そちらに向かうことにした**]
(164) 2021/07/22(Thu) 0:41:59
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a50) 2021/07/22(Thu) 0:45:27

【人】 教師 落川 禅

── 回想・墨の鶴 ──

[あれは、去年の夏頃。
授業終わり、一年の女生徒に呼び止められた。>>120


  鶴ぅ?
  それらしくって……写生したいのか。


[脈絡のないそれに、意図がつかめず首を傾げれば。
独特な墨のにおいと共に、差し出された半紙に描かれた鳥……らしき足長生物。
数秒間、受け取ったそれをじっと見て。]


  あー……鶴、と言われれば鶴に見えなくもないが、
  随分芸術的な鶴ではあるな。


[なんとなく、理解した。]
(165) 2021/07/22(Thu) 0:45:49

【人】 教師 落川 禅



  そうだなー……
  ただ上手く描きたいだけなら、絵も字と同じで、
  手本を模写する練習を繰り返しするだけなんだが。


[とりあえず、技法だとか小難しい話はすっ飛ばす。
書道も水墨画も専門外だ。
けれど半紙というキャンバスに描かれた文字は、ひとつの芸術でもあると思うし。書道の作品を見るのは、純粋に面白い。
というのはただの俺の話なので、さておき。]


  あと大事なのは、
  自分がどう描きたいか想像することだな。

  田邊は、どんな鶴を描きたいんだ?


[鶴に込められた思いは知らないまま。
彼女の中の理想を探るように。
そんな風に問い返したのは、単なる興味。**]
(166) 2021/07/22(Thu) 0:45:55
教師 落川 禅は、メモを貼った。
(a51) 2021/07/22(Thu) 0:52:21

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[長尾先生も数学が得意じゃなかったと聞けば、
私は少し驚いて。先生というものは大概、
自分の得意分野を教えているものだと思っていたから。

でも、その嬉しそうな声は、
決して嫌々やっているわけではないのだろうと。
そう思えて、私はまた笑顔を返した。

その後、作業の合間に]


 数学得意じゃないのに、
 先生はどうして教師を目指したんですか?


[と、聞いてみる時間はあっただろうか。
連携作業が捗りすぎて、難しかったかも?
それなら今度、いつかのタイミングで聞いてみようかな。
と思いつつ、

もしその理由を聞けたなら。>>154]


 それはとても素敵な事ですね。
 そういう先生がいて下さると、
 私みたいな生徒には頼もしいです。


[なんて返しただろうけど、その機会はあったかなかったか。]
 
(167) 2021/07/22(Thu) 0:54:54

【人】 二年生 神崎 紅葉

「お祭り、楽しいものになるといーね」

[その言葉に、神崎紅葉は楽しげに笑って答えた]

うん!いっぱい楽しもうね!

[それは”あのとき“と同じ答え。
今よりもほんの少しだけ幼い相手に話した言葉。
一年経って、同じ学年になって。
きっと来年は”先輩”になる。
成長していく相手と、ずっと同じことを繰り返す自分ーーその矛盾を、矛盾と気付かないまま。

呼ばれた相手に、ひらひらと手を振って。
少女は踵を返したのだった]**
(168) 2021/07/22(Thu) 0:55:44

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[搬入待ちの荷物の方へ行く、という先生には>>155
わかりました。と素直に頷いた。

荷物の受け取りのような仕事なら、
先生が行くのも当然の事と受け止めて。
私の居心地の方を気にしていてくれたとは気付かずに。]


 先生のおかげで早く終わって、助かりました。
 ありがとうございました。


[振られた手に会釈で返して見送れば、
私も残りの提灯の方を確かめようと、
脚立を担ぎながら、先ほど来た道を戻るのだった。

高い所の仕事がもう無ければ、
脚立は元の場所に戻しておきますのでご安心を。
高い場所の仕事があっても、ちょっとくらいなら
ジャンプすれば届きそうだから大丈夫大丈夫。
]*
 
(169) 2021/07/22(Thu) 0:58:09

【人】 二年生 鳳 凛


小牧さんも。


[優しいと自身を褒める小牧に凛は目を細める。>>96


小牧さんは人の優しさに気付いて、それを相手に素直に伝えることが出来る素敵な女性ですわ。


[手作りのプレゼントを渡した時のことを思い出しながら凛は告げる。
その道のプロを母親に持つ小牧からすれば、凛の渡したツギハギのぬいぐるみは見るからにボロボロでみすぼらしかったが、彼女はそのプレゼントを喜んでくれた。
とても嬉しいと笑顔を向けられた凛は、彼女以上に嬉しそうにして、零れるように微笑んだだろう。
きっと、彼女に大事にされて部屋に飾られているぬいぐるみも幸せに違いない。]



…私、財布や通帳にお金が残っていると落ち着かないんです。


[いつもお釣りを全額募金している凛は小牧から、そのお金を修復費にしたらどうかと提案を受けたことがある。
確かに傍から見れば、人一倍貧しい暮らしをしているのにも関わらず寄付をする凛の振る舞いは普通じゃなく、けれど凛は彼女にとってはそれが普通なのだという風にそう応えた。
そんな凛の行動は、前世が貧乏神だったというのは本当なのではないかと思わせる雰囲気があった。]
(170) 2021/07/22(Thu) 1:02:09

【人】 二年生 鳳 凛



鳳凛です。
…嬉しいわ、私達、もうお友達ね。
私のほうこそ、いつも端切れを分けて頂いて感謝していますわ。


[お店の商品を買わず余りものの布ばかり求める凛に、篠田屋のひとはいつも優しく接してくれている。
売上にならない客は厭うのが世知辛い世の真実ではあるが、そうではない人たちも居る。
そして、目先の利益やお金に囚われずに、人を大切にする篠田屋のような人たちは将来、必ず成功すると凛は思っている。]


あ、でも、大丈夫、安心してね。
小牧さんはどこからどう見ても将来有望で、私とは違う世界に羽ばたく人だから。


[前世(自称)だが貧乏神と友達と言われて、小牧が不安に思わないよう凛は付け加えた。]
(171) 2021/07/22(Thu) 1:02:17

【人】 二年生 鳳 凛


…というかよく貧乏神が人を貧乏にしていると誤解されるのですが、貧乏神にそんな力はないのですよ。
貧乏神がとりつく人は元々、その素質があるひとなのです。



[貧乏神が好む“人の考え方や生き方、振る舞い”があるのだと、求められても居ない説明をしていた凛の『半分こ』は小牧にあっさり却下された。>>98


…あ!


[手前のほうをと言って、先に進んでいく小牧。
その背中は凛に『異論は認めません。』と告げていた。]**
(172) 2021/07/22(Thu) 1:02:20

【人】 二年生 神崎 紅葉

-回想/事故のこと-

[神崎紅葉を轢き殺した車の運転手は、高校の教師だったらしい。
ここ、はなひら神社がある学区とは別の地区の、中年の男性教師。

なんでも職場の人間関係がとてもギスギスしていて、仮病で休んでいる日についうっかり飲酒運転をしてしまったんだとか。

当時はだいぶ問題になり、報道陣がその高校に詰めかけたりもしていたようだが……]
(173) 2021/07/22(Thu) 1:08:39

【人】 二年生 神崎 紅葉

-現在/社務所へと向かう最中-

[社務所へと向かう最中、ばったりと出会ったのは>>155]

長尾先生お疲れさまです!
先生もお手伝いですか?

[にっこりと笑って、目の前の教師に話しかける。

神崎紅葉、その名前に相手は聞き覚えがあるだろうか**]
(174) 2021/07/22(Thu) 1:08:57
二年生 神崎 紅葉は、メモを貼った。
(a52) 2021/07/22(Thu) 1:13:44

二年生 神崎 紅葉は、メモを貼った。
(a53) 2021/07/22(Thu) 1:13:55

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 回想・墨の鶴 ―

[数秒の間。>>165
芸術的、と評してくれた落川先生の、
優しさ……そうこれは優しさなんだ……を噛みしめて、
私は肩を落とした。
覚悟していたものの、やっぱり恥ずかしかった。

気を取り直して。先生の説明によると、
どうやら、手本もなしに想像で描いたのが悪かったようで。
それはそうだ

なるほど、と頷きながら話を聞いていたのだけれど。]


 私の描きたい鶴……ですか。
 うーん、そうですね……


[名前にちなんで、という軽いノリで選んだモチーフ。
絵としてどんなものにしたいかは、考えた事がなかった。

再び数秒の間。今度は私が考えを巡らせる。
自分の技術だとか、難しい事は置いておいて。
ただ、鶴のどんな姿が描けたら楽しいだろう、と考えた時、
真っ先に出てきたのは。]
 
(175) 2021/07/22(Thu) 1:43:14

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 飛んでいる鶴、かな。

私、高く跳ぶのが好きだったから。
  



[ぽろりとこぼれた独り言の方は、
何でもないです、と脇に置き。]


 ………… 難しくないですか?


[……うん。自分で言っておいて何だけれど。
ただの立ち姿よりずっと、難易度高そうな気がするな、と。

私の口から出てきたのは、
始まる前から降参する勢いの弱気な声だった。

広げた翼とか。一体どうやって描くのだろう。
私の頭の中からは、縦線の入った台形の物体くらいしか出てこないのですが
]**
 
(176) 2021/07/22(Thu) 1:47:44
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a54) 2021/07/22(Thu) 1:55:33

【人】 三年生 堂本 明菜

[かごめ商店街には他にも様々なお店が軒を連ねている。
 例外もあったかもしれないが基本持ちつ持たれつな
 ところもあって。
 自転車を購入する時は朱鷺也の実家である『ハスミ自転車』で
 弟共々お世話になった。
 小さい頃は、お手伝いに飽きたら「遊ぼ?」なんて言って
 お店を覗いていたこともあったか。

 去年父親が倒れた折に声をかけられれば>>69


 ん、熱中症と疲労だって。
 今は至って元気。
 もうちょっと大人しくなってくれてもいいんだけど。

 心配してくれてありがとう。


[当日の様子を知る人がいればとても取り乱していた
 ことが知れようが、今はすっかり普段通りに返事を
 返したことだろう。
 そっちは変わりない? なんて世間話をするように
 質問を打ち返したら、会話はどこまで続いたかな。]
(177) 2021/07/22(Thu) 2:46:40

【人】 三年生 堂本 明菜

[『服飾店篠田屋』は最近商店街に仲間入りしたお店。
 新しいお店が入ると聞いた時は、この商店街がより
 活気づくといいななんて思いながら、
 挨拶ついでにオープンしたお店に足を運んだ。

 二つ下の可愛らしい女の子がいたので、
 「何かわからないことがあったらなんでも聞いてね」
 なんて先輩風を吹かせてみたけれど、
 教えてもらうことが多かったのはきっとこちらの方。
 おススメされた服があれば一,二着くらいは買った
 こともあっただろう。

 花が綻んだような笑顔を浮かべる小牧を見れば、
 男の子はこういう子を好きになるんだろうなぁなんて
 密かに思っていたりもするのだ。]
(178) 2021/07/22(Thu) 2:47:45

【人】 三年生 堂本 明菜

[柊一はお使いでお店に何度か来てくれたことがある。>>95
 基本買い物に来る客層は主婦や年配の人が多いから
 同じくらいの年頃の子は目が行きやすい。
 それが男子ならなおさらだった。
 柴犬の散歩に遭遇出来たなら、撫でていい? なんて
 少しそわついた空気で尋ねたこともあっただろう。

 陸上部員だと聴こえれば>>128部活移動の際にグラウンドで
 見かけたことを思い出しながら、
 ゴリマッチョというワードに何かを想像し、
 肩を震わせていたのは内緒だ。]
(179) 2021/07/22(Thu) 2:51:17

【人】 三年生 堂本 明菜

[そんなこんなで、
 二人からは好感触な反応を貰えたことに少し
 胸を撫でおろす。>>111>>135


 うん、ありがとう。

 でも無理はしないでね。
 食券もお小遣いも有限だし。


[育ち盛りの男子高校生であるし、きっと惹かれるのは
 焼きそばやたこ焼き、それこそトウモロコシの方であるのは
 想像に難くない。

『花巻庵』が出す甘味も気になるところだ。
 老舗の味がお祭りで手軽に買えるとなると
 毎年手が出てしまうのはお約束。

 だから一応そう付け足しておいた。
 嫌々食べても、きっと美味しくないだろうから。]
(180) 2021/07/22(Thu) 2:53:28

【人】 三年生 堂本 明菜

[しばらくして、それぞれ方方へと散ることになったら、
 明菜は屋台列の方へと足を向けた。
 設営も販売もご近所さんに手伝ってもらうと言っていたが、
 集中すると水分補給を忘れるものだから、
 釘を刺しに行こうと思ってのことだ。

 先ほど『花巻庵』のことを考えていたからだろうか、
 向かう途中でちょうど楓>>163に会った。]


 久しぶり だね?
 あれ、右目どうしたの? 大丈夫?


[相手が気まずく思ってるなんて、きっと気づいてはいない。
 やりたいことがあるのは良いことだから、
 高校でもバレーをやっているのを知る機会があったなら、
 頑張ってるなぁ、なんて応援していただろう。

 どこかへ向かう途中のようだったから、
 急いでるならば会話もほどほどに切り上げるし、
 何か手伝えることがあるなら、手伝うよなんて声をかける
 つもりで、とりあえず気になった眼帯について尋ねてみた。]**
(181) 2021/07/22(Thu) 2:56:42
三年生 堂本 明菜は、メモを貼った。
(a55) 2021/07/22(Thu) 3:04:58

【人】 二年生 鳳 凛

─回想:社務所近く〜落川先生と〜─


ええ、今年も立候補しました。


[凛が声を掛ければ、落川から返ってくるのはいつもの鷹揚な声。>>143
そして、これもまた、いつものように額をおさえる仕草に凛は微笑む。]


では、どのような趣味だったら良いのですか?
先生のこの、お金持ちの人達とは無縁の空気は誰でも簡単に出せるものではありません。
私にとっての
マイナスイオン
出ています。

心が安らぎます。


[凛にとって、落川の空気が心地よい、というのは本当。
けれどそれは、人生に活路を見出せず、自身の不幸を自身を思う家族にあたる彼女の父親とは違っていた。]
(182) 2021/07/22(Thu) 8:00:34

【人】 二年生 鳳 凛


『人間とは不思議な生き物で、自分にとってどうでも良い人には気を遣うのに
一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、

自分にとって一番大事な人を、ぞんざいに扱ってしまうものなんですよね…』



[美術室で、自身の父親のことをこのように話したこともあっただろうか。]
(183) 2021/07/22(Thu) 8:00:36

【人】 二年生 鳳 凛



大丈夫、私はお金がなくても幸せになれますから。


[最後にこの決め台詞()を言うのもいつものこと。
周囲に人が居る時は大体、ここでドッと笑いが起きていた。]
(184) 2021/07/22(Thu) 8:00:39

【人】 二年生 鳳 凛

[それでも。
これまで落川が凛を邪見に扱うことはなかったように思う。
彼女の言動や行動に、人々はそっと距離を置き、離れたところから様子を眺めるのが殆どなのだが、美術室を訪れる凛に来ないでくれというようなこともなかった。

彼が雨の中、捨てられた犬を保護する様子を凛は見ていた。>>113
一時の感情ではなく、教頭先生から怒られても途中で投げ出さず、引き取り手を見つけるまで面倒を見たことも。

向日葵の扇風機も捨てられることなく、美術室に行けば優しい風をそよがせている。
育てた野菜は、そのままサラダにしたり、カセットコンロを使ってスープにしたり。

熱が出たとき、病院に行くお金がないと何処かで摘んできた“よもぎ”で対処していた凛を保健室に連れて行ってくれたこともあったか。]
(185) 2021/07/22(Thu) 8:00:41

【人】 二年生 鳳 凛



花巻庵の和菓子は美味しいと有名ですから、
今年も注目していました。
あのお饅頭も美味しかったですし。


[落川から出し物の内容を聞いて、凛は頷く。>>144
彼女にとって、この夏祭りは年に1回の無料(食券)外食イベント。
それ以外の外食(無料限定)はデパ地下の試食巡りか、お通夜に振る舞われる精進落としくらい。
知り合いでもないのにお通夜に参列し、遺族以上に悲しんで、料理を頂くことを外食と称していることは話したことがあるだろう。]



───本当ですか?



[落川の話が、振る舞った料理のお礼にご馳走するというくだりに届けば、凛は分かりやすく目を輝かせた。
いいも悪いもない、というか悪いことがあるわけがない。

通りすがりの話は短く、凛は準備に向かったのだが、ふと足を止めると手を振る落川を振り返り、]


忘れないで下さいね、約束ですよ。


[そう念を押すのだった。]**
(186) 2021/07/22(Thu) 8:00:44

【人】 一年生 篠田 小牧

 ― 回想:堂本先輩 ―

[古株に入るそのお店には勿論両親がだけどご挨拶済み。>>99
 かくいう私も堂本青果店にはちょくちょくお買い物にいってるわ。ママってば重いのに限って私に持たせようとお使い頼むのよ。もぅ。

 >>178そこにいた先輩の第一印象は『わぁ、美人な人』だったわ。
 それでいて頼もしい言葉をくれたから「ありがとうございます。頼りにさせて頂きますね」なんて、ちゃっかりご縁をしっかり結んでおいたのよ。

 「お洋服は全体のバランスでシンプルでもお洒落に見えたりします。うちのお店は個性強いアイテムはないですが、その代わりベースになる着回ししやすいアイテムが豊富なのが売りなんですよ。
 基本のベースに使いやすいシャツなんていかがでしょうか。
 あ、制服のちょっとしたお洒落に出来るワンポイント刺繍が入った靴下も人気です」

 なんて、美人さんにうちの商品を着て貰えるかも? とやや熱の入った接客をしちゃったわ。
 内心では、ママが作ったお人形の洋服みたいなの着た姿見てみたいわぁ……なんて思っていたのは心の中だけの秘密よ。]

 
(187) 2021/07/22(Thu) 8:17:30

【人】 一年生 篠田 小牧

 ― 部活動とクラスメート ―

[運動がさほど得意じゃない上に、まだ開店したてのうちのお店のお手伝いをしたい私は活動が少な目で落ち着いた空気がする茶道部に入ったの。

 花巻さんとは出席番号が遠いのもあって、最初はそんな関りなかったんじゃないのかしら。


 それはある日。私は部活で使うお茶菓子を用意しに先輩と和菓子屋、「花巻庵」に向かったのよ。
 そこで花巻さんを見かけた事があったの。

 苗字とおうちが結びついたから、間を見て学校で話しかけてみたわ。]


 ねぇ、花巻さん。おうち和菓子のお店なのよね?
 私ね茶道部に入っているの。
 よかったら和菓子のお勧めとか教えてくれないかしら?
 
(188) 2021/07/22(Thu) 8:20:07

【人】 一年生 篠田 小牧

[そのお願いは受けて貰えたかしら?
 忙しそうなら無理にとは言わなかったわ。
 どちらにしても私はこう提案したのよ。]


 うちの部活人数少ないから、一回の体験からでも歓迎しているんですって。
 お友達連れてきていいって言われているから今度お茶でもよかったら飲みにきてね。


[私のお茶はまだ、ちょっと粉っぽくて泡立ちが少ないんだけど……。
先輩がたててくれたものなら問題なく美味しい抹茶が用意されるから安心、安全なのよ。]
 
(189) 2021/07/22(Thu) 8:20:52