人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

[ 人の悪い笑みを浮かべて告げる子がいた

  胸にすり寄る子がいるなら、そっと触れて

  はっきり告げて頭を下げて去る子を見送って

  お茶は断って、世界の崩壊を止めてほしいという願いを聞く

  はじめと違うことを言う子には目を瞬かせ

  壊す理由がないと言う子もいた

  この世界で暮らそうなんて誘われたら、緩やかに微笑む

  仲睦まじい姿を見ても笑みは崩さない

  大切な人との明日をただ願う声を聞いた

  欲しい答えではない願いを口にする子もいた

  この世界に望みを持とうという子がいた

  迷わず『世界』を選ぶ子

  意地悪を言うのだと言う子

  そして昨日と同じことを言う子

  それから、みんなが揃ったらという話を聞いた ]
(0) 2022/12/20(Tue) 0:06:33

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 

“ ……………… ”


 
(1) 2022/12/20(Tue) 0:07:12

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
[ そうして次の日の朝、
  『証持ちあなた』たちは再び玄関ホールへと集められていました。

  視線の先には、
  『世界』の姿をした『箱庭の神』がいることでしょう。
  神に抱く感情は、あの時とは変わりましたか? ]
 
(2) 2022/12/20(Tue) 0:07:46

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


“ ……それが、お前たちの選択なのだね ”




[ 神は呆れたように言いました。
  とてもつまらなさそうな声でした。 ]



“ 世界を滅ぼすのはやめにしよう ”




[ 皆の選択を聞いた神は、
  そう告げるのでした。 ]
 
(3) 2022/12/20(Tue) 0:08:33

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト



“ ……どうしてだ、分からないな ”



[ けれど多数派が選択したそれに、
  神は納得がいかないようでした。 ]


“ こんな世界はお前たちにとって不幸せではないのか? ”



[ 選択への答え、
  その折に告げられた様々な想い。
  それを浴びたからこそ神は、
  皆の想いを受け取ることが出来ないようでした。 ]
 
(4) 2022/12/20(Tue) 0:09:42

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 

“ ……どうしてお前たちは、 ”

“ わたしと一緒に居てくれないのだろう ”



[ 神は呟きます。
  ほんとうに解らない、というように。
  しかしそれこそ、真の神の心の内なのでしょう。

  皆が皆、そういう選択をした訳ではありません。
  けれど神は、それさえ見えなくなっていました。 ]
 
(5) 2022/12/20(Tue) 0:10:37

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 

“ ……だが、もう、いい ”

“ この醜い世界で生きるといい ”

“ わたしを否定するお前たちなどいらない ”

“ ……お前たちは、 ”

“ わたしの愛する子らでなかったということだ ”




[ そんな神の言葉を、あなたたちはどう思ったでしょうか。]
 
(6) 2022/12/20(Tue) 0:11:38

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


“ さようなら ”



 
(7) 2022/12/20(Tue) 0:12:15

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
[ 『箱庭の神』は目を閉じる。
  その身体は――『世界』の証持ちたる青年の姿は、
  ぐらりと傾いて崩れ落ちた。 ]
 
(8) 2022/12/20(Tue) 0:12:43

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
 そこには地があり、空がありました

 その他には、何もありませんでした

 その中で独り、先程より幼い姿の神が、
 ぼんやりと立ち尽くしていました
  
(9) 2022/12/20(Tue) 0:15:58

【人】 ]]T『世界』 ヴェルト

 

  ………………


[ 一方、洋館では、
  一人の青年がベットの上で目を覚ましていた。

  久しぶりの、洋館空気を浴びながら、
  何かを考えて、目を伏せた。* ]
 
(10) 2022/12/20(Tue) 0:17:21
]]T『世界』 ヴェルトは、メモを貼った。
(a0) 2022/12/20(Tue) 0:43:03

[ 月には友がありました。
 友とは互い大事に思い合い成り立つものに
 ほかなりません。

 世話を焼く、焼かれる間柄であったとしても
 月もまた、友を大事に思っていました。

 行動で示すことは得意ではありませんでしたが
 その分、ことあるごとに言葉で、
 また、不器用ながらに贈り物などをし、
 己の気持ちを、伝えていたつもりでおりました。

 友の持つ贈り物、ちからが、
 いつしか友そのものを塗り替えてしまうと予見
 していたとしても

 月は教皇の、友であろうとしていたでしょう。

 時折思い詰めた表情を見せることがあろうとも
 苛烈な一面を見せることがあろうとも。 ]

 煮えきりませんね
 はっきりおっしゃいなさいな。

[ ある時、語り合いのなか決意に満ちた表情で
 あなたは語ってくれようとしたのに、どこか
 煮えきらないまま。取り出そうとした仕草を
 見せるも、結局は出てくることはありませんでした。 ]
 
 ――違えてはいけないと誰が言ったのですか?

 もういちど言うわ
 はっきりおっしゃいなさいな。

 貴方の願いなのでしょう
 友たるわたくしが、無下にしないと
 わかっていて、言うのであれば

 覚悟を持って、おっしゃいなさい。


 貴方とならば、刺し違える覚悟だって
 わたくしには持ち合わせがありましてよ。

[ だって、貴方がそう育ててくれたのでしょう。
 まるで、朝露に濡れる薔薇がきれいだったのよ、
 とでも言うように、さらりとそう口にした。 ]

[ 花の世話をしたいの。
 ああでも、わたくしときたら、
 枯らすばかりで、ねえどうしたらいいかしら。

 髪の毛が汚れてしまったの。
 切ってしまおうとおもって。
 え?切らずとも洗えばいいの?
 じゃあ、お願いしてもいいかしら。

 あなたと、わたくし。
 あげればきりがないほど。

 これまで話してきたじゃないの。
 思い合ってきたじゃないの。

 何を今更迷うことがあって?

 月は呑気に微笑んでいました。 ]

[ 貴方の葛藤も、ささいな変化も、
 教皇たる貴方をかたちづくるものなれば

 受け入れ、たっとび、
 貴方を愛した。

 箱庭に住まう他の者同様

 ――いいえ、やはり貴方はいくらか特別に。 ]

[ ――だけど、ごめんなさいね。

 わたくしは貴方を残し、死んでしまった。


 死にゆく中で、貴方の言葉が
 うかんでうかんで、

 浮かばれなかった。 ]

 
 ねぇ教皇、貴方はわたくしに何をねがい
 なにを託したかったの

 ……私を、どうか

 止めて欲しい?
 ごめんなさいね、それはできそうにないわ

 諌めて欲しい?
 ごめんなさいね、それもできそうにないの

 ころしてほしい?
 ……もっと早く、そう言ってくれれば
 きっと叶えて差し上げられたのに



[ 薄れゆく意識、泥水に沈むように、
 身動きが取れなくなっていく手足。

 それでも最後まで、わたくしは貴方に
 届かないと知って、手を伸ばしたわ。

 すこしだけ、うらめしそうにね。 ]


 

 
[ だって。 ]


 

[ 私を、どうか

 ではなく、私と、どうか

 と――そう言ってほしかったもの。


 その未練が、うらめしさが、

 月に色濃く残ってしまったのでしょうね。* ]



[『ボクたち箱庭の子ら』は結局のところ、みんなひとりでしかなかった]


 
 



[生まれたばかりの頃は、そんなこと思いもしなかったよ。
ボクたち箱庭の子ら』は生まれた順番こそ違えど、
(そう、一番最後に生まれたのは『世界』だったね
どこまでも幸せに暮らしていくものだと思ってた。

だけどそうじゃなかった。
神様が生み出した『ボクたち箱庭の子ら』は、一度争い始めたら、
ひとつにまとまることなく次々に死んでいく、
そういう存在でしかなかった]

 



[守りたい子がいた。
一緒に死んだ子たちに焦がれたこともあった。
歯車が狂っていく音を聞いた。
いつしか『審判ボク』は狂った考えに取りつかれるようになった。
神様が望んでいるのは本当は、ひとりでも生きられる存在なんだと。

だから『月』を殺した。
もともとどこか気に食わないという感情を抱いていたうえに、
明らかにひとりでも生きられないように、『審判ボク』の目には見えていたから。
『教皇』と一緒でない時を狙って、『月』を落っことしたのだ。
咎を追及する者達の前で、ちゃんと言ってやった。こうするのが『月』のためだったのだ、と]

 



[その後はというと、
人の良さをかなぐり捨てた『教皇』と色々あったような気もするし、
あとは……そう、神様が全部悪いのだと恨みをぶつけもした。
審判ボク』の考えていた神様の望みなんて、確証のない当て推量だったのにね。


結論から言えば『審判ボク』はひとりぼっちで死んだ。


魂の奥底に眠る記憶は時折悪い夢となって悪さをする。
命尽きる間際に見えた記憶の中には以外にも色んな子がいたし、
みんなといるのは嫌いじゃなかったことを忘れかけて、
ひとりで死んだ記憶に囚われたままの魂は同じことを願い続けるだけだ]

 



  “次はちゃんと、
ひとりでも大丈夫になる
んだよ” **

 


[── 穏やかな安寧の地、
 ここに居たらきっと永遠にそう過ごせるんだろう。
 別にそれも悪くはない。

 『神様』の事も、『箱庭』の事も、
 嫌いじゃなかったし、好きだった。

 あの楽しい日々が、大好きだった。]
 


[愛すべき『恋人』がいて、
 個性的なメンバーがいて、
 気に入らないヤツもそりゃいたけれど。

 『恋人』は愛しいし、
 『愚者』も可愛いし、
 『神様』も優しいし、

 皆のやり取りも楽しいし。


 だけど気付いてしまったんだ。
 水面下にあるそれらの存在に。

 別に誰が誰の事をどう思ってる、とか。
 きちんと知っていたわけじゃない。
 でも小さな衝突や残ったままの僅かな蟠り。

 綺麗な景色の中にある見えない澱み。]
 


[ ねえ、それをつついたらどうなる? ]
 


[どきどきした。わくわくした。
 些細な悪戯を思いついた時のような、
 塗りたての塗料に傷をつけるような、
 新雪に最初に足跡を残すような、
 未知へと踏み出す最初の一歩のような、
 果物をつついて腐らせるような、
 蛇の群れにねずみを投げ込むような、

 リンゴを、そこに一つだけ置くような、


 そんな気持ちで、


 溢れだす好奇心、背徳の誘惑、
 全然どうなるか解らなくって、
 きっと楽しい事になると思って、
 取り返しのつかない事をしたくって、

 そんな時、一つの疑問も思い浮かんでしまって、
 あの時、自分はそれに抗えなかった。]
 


「方法はいろいろ考えたんだよ。
 俺もさあ、
 一番効果的な方法をやりたいだろ?」

「誰がいいかなあとか、
 どうするのがいいかなあ?とか?
 本当にできるのかなあ?ともさ。
 きちんと考えたんだよ、えらいと思わない?」
 

 




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