260 【身内】Secret
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] [3] ... [>] [>>] [>|]
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
全て表示
[ コーヒーなら、多少何かが混ざっても
味覚で察知されづらいの──お兄さんは知ってるかな? ]
[ 夜の街はなんでも手に入る。
結構苦労したんだよ、探すの。
人体に依存性や危険を与えない、危なくないお薬。
微量しか入れちゃいけないから
効き目はあっても効果時間は少ないだろうけど。
意識はあるのに体が思うように動かない、ってさ、
一体どんな感覚なんだろうね? ]
[ ねえお兄さん。
わたしを簡単に捨ててしまえたお兄さん。
知らないよね。ずっと知らずに生きていく気だった?
貴方がわたしを忘れて公園から逃げて、
それでも恋人なんて作っちゃってさ。
情報が目に入る度に物、
吐き気に苛まれて蹲り続けたあの夜のことも。
わたしが一生望んでも手に入らない場所を手にして、
幸せそうに笑うあの女どもの顔を見るたびに
ナイフで腕に刻んだ痛みの数も。 ]
[ ──他の女に触れるたびに
わたしが血を流していたことすら想像もしないで。
思わなくてもいいよ。
その分、わたしのこと、ずっと心に刻んでね。
今から──死んでもずっと、ずーっとね。 ]
[ アイスが溶けてしまうくらいの熱を交わそうよ。 ]
[ 話を途中で、唐突に切り替えて。
わたしは。
彼をソファへ倒すように、とん、と肩を押した。** ]
[白雪姫が齧った毒林檎は、喉に引っかかっていたから
死に至らなかった。
齧って咀嚼して、細胞となったやさしさは、
死を迎えられるのだろうか。]
[体幹にはそれなりに自信があった。
自分よりも華奢な女の子にちょっと押されたくらいで
簡単に倒れてしまうだなんて。]
え、 なに、 ルミ……?
[何故自分の目は天井を捉えているのだろう。
すぐに起き上がろうとして、
上手く力が入らないことに気づいた。
一気に血の気が引く。
唇が震えるのはわかるが、身体に震えは伝わらない。
もはや自分の身体は自分の支配下にないことは
明らかだった。
そう知覚すると、上手く言葉すら出て来なくなった気がする。
なんで、と上手く言えただろうか。*]
[ 彼の身体は、呆気なくやわらかなソファへ沈んだ。
起き上がらない様子を見て、「やっとだ」と小さく呟く。
そのまま足の怪我なんて無いように彼の上へ跨って、
顔を見下ろし、両頬に手を伸ばした。 ]
" なんで "?
どっちを聞きたいのかな。
身体が動かない理由? わたしがこんなことした理由?
……上手く喋れなくて怖いよねぇ。
でも大丈夫、わたし、お兄さんのことなんでも分かるよ
[ わたしはキッチンのシュガーポットを指差した。
多少でも首が動かせるなら見えるだろうけれど、
見えなくても持ってきてあげるつもりはない。 ]
じゃーん!
あれ、歌舞伎町で買えちゃう" 魔法のお薬 "だよ!
……あ。人体に害はないから大丈夫、安心してね。
わたしがお兄さんにそんなことするわけないもん
だから、大人しくしてて。
──────……悪いことを考えてたの、
わたしでごめんね?
[ でも、と続けて口を開く。
彼の反応は視界に入れているけれど、
どんなものであれ、止める気はなかった。
指差すために離した手を再度彼の頬へ宛がう。
伝わる体温はあたたかい。 ]
でも、お兄さんが──、ッお兄さんが悪いんだよ。
待ってたのに。
あの公園で、あの場所で、ずっとずっとずっとずっと
ずっと────待ってたのに。
わたし、友達じゃなかったの?
どうして黙って消えていったの?
捨てたの? 逃げたの? ──そのまま忘れたの?
わたしには嫌だって言った呼び方、
どうせ他の女には許したんでしょう!?
ねえ、
わたしはずっと待ってたのに!!
[ ぜえ、と肩が揺れる。
言いたいことだけ好きに言い散らかして。
言葉にするたびに、理性的な自分が叫んでいる。 ]
………………わかってるよ、わたしも
お兄さんが公園に来続ける義務なんかない
それでも、仕方ないで済ませられる恋でもないの、
[ 許してくれなくて良いよ。
最初から許されるなんて夢も見てないから。
頬を名残惜し気に数度撫ぜて、手を離す。 ]
好きだよ、お兄さん
──────もっと早くこうしてれば良かった。
[ 彼の腰のベルトに指を伸ばし、かちゃ、と音を鳴らす。
どうすればいいかなんてもう知ってる。
だって、わたしも貴方も、子どもじゃないんだから。
肌と体温を重ねた夜くらいあるでしょう? ]
……ごめんね、お兄さん
そうだ。前の彼女の顔でも浮かべててよ。
かわいい人だったね、──同僚だっけ?
[ どうして今までの恋人たちが貴方から離れたか、
──……わたしは全部知ってるよ。
バックルを外して、チャックを下ろす。
そうすれば瞬く間にズボンくらいは下ろせちゃうな。
触れた熱はきっと、大きくなるどころじゃないかもね* ]
[ひゅ、と喉が音を立てるのを聞いた。
自分の身体から出た音だとは信じられないくらいに
か細く頼りない音だった。]
、 や、、め……
[抵抗の為に力を入れようにも、身体の動かし方を
忘れてしまったかのように動けない。
脳内はこんなにも冴えているし、心臓は動いているのに。
上手く動かせない分、恐怖の涙も浮かばないのが
まだ助かった。
この期に及んでみっともない醜態を晒したくない自分がいる。]
[指さしに反応して僅か首が動く。
キッチンのインテリアによく調和したシュガーポット。
その中身を聞いて込み上げる吐き気に歯を鳴らす。]
ぅそ、 だろ、
[身体の自由を奪うと聞いて真っ先に思い浮かぶのは
睡眠薬だが、自分には意識はある。
その時点でメジャーなはたらきを持つ薬ではないと言えるのに
人体に無害だなんて到底信じられなかった。
だがそれを指摘したところで状況は変わらない。
現実問題、上手く身体に命令が行き渡らない感覚がある。]
[自分の中では「薄れていった関係」でも、
彼女にとっては「切られた関係」だったのか。
ここに至るまでも、彼女は自分の解釈を大事にしていた。
今、口が上手く動かせて何か理由を言ったところで
彼女は納得しないだろう。
クラス替えで疎遠になる友達もいる、
SNSでフォローしあった頃には頻繁にリプを送っていても
1年も経てば日常ツイートはスルーするようになる、
そんな一般的な話をしたところで、
「雷恩お兄さんがルミを捨てた」とルミが結論づけているなら
何も変わらない。]
[きっとこの再会も仕組まれていたのだと漸く合点する。
そんなにも恨まれていたとは知らず、のこのこついて来て――
殺される、のだろうか。
胃液が内臓を巡る音も聞こえるのに、上手く吐けない。
仰向けに寝かされているから、今吐いても
吐瀉物が喉に詰まって窒息死間違いなしだろうが。]
る、 み、
[それは果たして恋なのか。
ルミが思うならそうなのだろう。
言葉の通じる相手ではないなら、言葉の自由を
奪われていて好都合だったかもしれない。
対話を試みて絶望することはないから。
麻酔と異なり、触覚は残っているようで、
ベルトを外す時に一旦締められる苦しさに
顔を顰めた。――感覚では。]
[外気に晒された下着は濡れシミもなければその下の形が
はっきり見える訳でもないのに、羞恥で思わず目を閉じた。
意識的に閉じてしまえば二度と目が開かなくなる気がしたが、
初めて味わう屈辱的な状況に、もう耐えていられなかった。
ルミは甘ったるく言葉を紡ぐ。
別れた彼女が同僚だったことまで知っているとは。
どこでどうやって知ったかは知らないが]
ス、ススストー、k、
[ストーカーは彼女自身だったのだろう。
わかったところでもうどうしようもないが。
ただ祈るしかできない。
上手く動かせない身体が、これから行われるだろう
ストーカー女の愛撫に反応しないことを。*]
……あ、お兄さん、吐きそう?
気分悪いかな。大丈夫……じゃないよね。
大丈夫、殺したりしないから。
…………そんなことしないよ。
[ 流石の自分にも、殺人には躊躇いがある。
夜の街では当たり前のように殺傷沙汰が起きているが、
刃を他人に向けるほど壊れてはいないつもりだ。
──薬を飲ませるのはどうなんだと言われてしまえば、
言い返す余地もないけれども。
時計の針は逆向きに回らない。
砂時計の落ちた砂は元には戻らない。
犯した罪も愚行も、消えやしないのに。 ]
[ 一般的な話に興味はない。
そんな物差しで関係性の普遍を決められたくないから。
世間がなんだというのだろう。
だから仕方ないことだとでも解かれるのだろうか。
くだらない、くだらない、くだらない。
歳を重ねたから? 話も遊び方も合わなくなったから?
それじゃあ××はどうすれば良かったの。
片方の都合で、もう片方をないがしろにするのが、
────それが一般的な世界なのか。
まるで女の両親さながらではないか。 ]
[ これは確かに、紛うことのない、恋だ。
楽しくて声を上げて笑ったのも。
美味しいものを分け合う幸せを知ったのも。
彼と同じ名前の生き物を覚えたのも。
明日が来るのが、初めて待ち遠しいと感じたのも。
あの日々が恋じゃなかったというのなら、
わたしは二度と本当の恋なんて知らなくていい。 ]
[ 言葉を交わす暇さえあったなら、
今何かが違ってくれていたのだろうか。
早々に話を切り上げてバイバイなんて、もう御免だ。
それならなにもかも封じてしまって
────加害者と被害者になるしかないのに。 ]
もう! ひどい!
ストーカー……むぅ、言われてみればそうかもね。
だって、お兄さんのこと、なんでも知りたいから
────大好きだから。
[ とはいえこれが犯罪だとは自分でも分かっている。
これは線引きだ。
わたしは加害者。
貴方はストーカーに好かれた可哀想な被害者で、
────……。 ]
……こうする以外に、
どうすればお兄さんの世界に戻れたっていうの……
[ 呟いて、目を閉じたお兄さんの顔を見つめる。
無理に開けさせることなんてしなかった。
それでいいと言ったのは自分なのに、
どうしようもなく胸が痛くて、唇を噛む。
でもここまで来れば戻れない。
優しい、牙のない肉食獣が、哀れな檻の中。 ]
────……嫌だよね。
だってこういうことは、好きな人とするんでしょう?
お兄さんは、わたしのこと、嫌いだもんね?
[ 呟いて、彼の芯へ布越しに触れる。
果たしてこんな状況下で反応するかも怪しいけれど
丁寧に、痛みなど与えないように、
やわく握って手で擦った。 ]
[|<] [<<] [<] [1] [2] [3] ... [>] [>>] [>|]
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る