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【人】 恩愛 シェルタン ずっと気を配っていた世話焼きが、 金色の髪を靡かせて、集まった生徒たちの顔を見る。 「……ホントだ、ヘイズがいねえな。 でもちゃんと飯食べ終わってからにしろよ、サルガス。 すぐ、ってんならオレが代わりに見に行くからさ……どうせ寝坊でもなんでもしてるんだろ、しゃーねえな」 皆に対しては明るくそう言うものの、 一旦視線を外せば、眉間に皺を寄せて、 空席の方をじっと見つめていた。 (5) 2021/05/25(Tue) 20:18:32 |
シェルタンは、シトゥラに視線を移し、嘆息した。 (a5) 2021/05/25(Tue) 20:21:36 |
【人】 恩愛 シェルタン「ルヴァ、程々にしとけっていつも言ってるだろ? 筋肉痛になる奴毎回出されたらたまったもんじゃないぞ、 ……ああほらもう、袖捲りなよ、汚れるぞ」 「んでシトゥラ、一口くらいはちゃんと飯食べなって。 全部とは言わねえから。スピカは少しくらい遠慮しろ」 次々とお節介な言葉が、よく動く口から飛んでいく。 毎日変わらない、いつも通りの朝の光景だ。 (12) 2021/05/25(Tue) 20:33:15 |
【人】 恩愛 シェルタン「朝早くに『せんせい』を呼びつけるのもそれこそ迷惑だろ。 あーもういいよいいよ、ヘイズの様子見てえ奴は、 とっとと行ってくりゃいい。」 強く引き留める気は最初からなかったのか、 肩を竦めて、『好きにしろ』と言いたげで。 「オレも食わねえとな、飯。 昨日のベーコンは美味かったから、 今日もあるといいんだが」 (16) 2021/05/25(Tue) 20:39:17 |
【人】 恩愛 シェルタン「俺もそう思うよ。 いざという時の為の力は大事だ。 でもそれを無理強いする必要はないだろ〜?」 自分でやれよ……と言いつつ、 ついついルヴァの袖捲りを手伝ってしまう。 「レヴァティ。アンタそれチビたちが覚えて、 中々飯貰わなくなったらどうしてくれるんだ」 またお節介が一つ、飛んで行った。 (18) 2021/05/25(Tue) 20:45:19 |
シェルタンは、メレフに「サンキュ〜」と苦笑交じりに行って、ベーコンの方へ。 (a13) 2021/05/25(Tue) 20:48:29 |
【人】 恩愛 シェルタン「はいはい、騒ぐな騒ぐな。 噂の有り無しじゃなくて、勝手に此処からいなくなったりしないようにって話。兄ちゃんはホントに心配してるんだぜ?」 ベーコンとスクランブルエッグを皿にのせ、 ケチャップをたっぷりとかける。 「……森、か。 そこ出られたらオレらにはどうしようもねえな……」 (27) 2021/05/25(Tue) 20:57:44 |
【人】 恩愛 シェルタン「……次は手出しさせない」 悪意。人間の仕業。 そんな言葉を聞けば、苦々しく呟いて。 「ああ、森に入るところ近くは、 オレも出来る限り見とく様にするよ。 演奏するか、踊るか……そうするときは、あの辺りの広い草原でやるのが一番気持ちいいんだよな」 (43) 2021/05/25(Tue) 21:16:23 |
【人】 恩愛 シェルタン「レヴァティ兄ちゃんも下の子に美味しいもの食べさせたいんだな、偉いなあ〜」 投了。毎日こんな感じである。 「実際困ったこととか、ヘンだなって思ったら、 すぐ仲のいい誰かに言った方がいいぜ。 一人で抱え込む必要とかないし。頼むよ」 (48) 2021/05/25(Tue) 21:27:30 |
【人】 恩愛 シェルタン「ガチョウみたくめいっぱい詰め込んでやろうか。 ……冗談はともかく、お菓子の一つでもいいから、 なんか腹に入れとくようにな。 そういうの、多分……少しずつでも何か食わないと、 胃がどんどん小さくなっちゃうからさ」 ホントに人に食わせてもらわなきゃダメなら、 いつでも手伝うぜ〜と笑いかける。 「なんだイクリール、面倒見てほしいのか? ま、……『せんせい』とやらと話すなら気を付けてな。 オレはちゃんとあんたのことも気にかけてるからさ」 (53) 2021/05/25(Tue) 21:38:42 |
シェルタンは、聞こえないフリをした。 (a23) 2021/05/25(Tue) 21:43:55 |
【人】 恩愛 シェルタン「外曇ってるな〜。 ちょっと肌寒くなるかな」 窓から、雲が覆う秋空を見上げて、 髪を掻き揚げると、嘆息をひとつ。 「ちょっくら外出るか。 言ったとおり森の方は見張ってないといけないし」 (64) 2021/05/25(Tue) 22:11:25 |
【人】 恩愛 シェルタン「食べさせあいっこして零したりすんなよ。 ……いや、オレは差し詰め、口元を拭く係か?」 冗談めかして笑う。 「此処は甘えん坊が多い気がするわ、なんか。 まあ無理もねーけど…… ずっと子どもたちばっかで暮らしてるもんな」 (70) 2021/05/25(Tue) 22:24:38 |
シェルタンは、中庭、森の境界でバイオリンを弾いている。 (a33) 2021/05/25(Tue) 22:39:28 |
【人】 恩愛 シェルタン森を背景に、滑らかなメイプルから響く音と、 日光が無くとも、一際輝く金の髪を風に乗せて。 弦を擦り、音楽を奏でる。 中庭一杯に、甲高い音色を満たして、 自分はその中心に。只管、集中して。 ───視線に気づけば、 ほんの少しだけ、はにかんだ笑みを浮かべた。 (83) 2021/05/25(Tue) 23:14:52 |
シェルタンは、サルガスの膨らんだ袖に何故か惹かれた。 (a52) 2021/05/26(Wed) 0:04:09 |
【人】 恩愛 シェルタン>>96 サルガス 「ふふ、さあな。具体的には分からないや。 楽譜だけがそこにあったから……でも、聴くと、 踊りたくなるような。晴れやかな気分から始まって、 落ち着かなくて。でも喜びがずっと続いてる、そんな感じ」 ちょっと曖昧すぎるかな、と苦笑する。 なにせ自分だって、まだ掴めていないものなのだから。 年長者にも分からないものはある、と諦めを滲ませた。 「で。途中で止めちゃったけど。 次に弾いてたのが、対になる曲の 愛の悲しみ 。……でも、喜びだ悲しみだとかいっといて、 どっちも聞こえは明るかった、と思うんだよな」 そこまで説明して、 ちょっとだけ子供のような、悪戯な笑みをつくって。 「サルガスは知りたかったりするのか? 愛 って、どんなものなのか」 (98) 2021/05/26(Wed) 0:16:44 |
シェルタンは、メレフにポカンとした。 (a62) 2021/05/26(Wed) 0:58:06 |
シェルタンは、サルガスの方へ飛び出して、受け止めた。 (a65) 2021/05/26(Wed) 1:04:07 |
【人】 恩愛 シェルタン「……二人とも、大丈夫、気にするな、 誰も悪くないから。だから、そんな暗い顔すんなって」 努めて明るい声を作る。 病や。それに等しい何か。 あるいは過去によるもので生まれた傷。 それで、悲しみなんて、抱いてほしくなくて。 「……ふたりとも怪我はなさそうだな、良かった」 そっとサルガスの頭を撫でて、 メレフの方に、ゆっくり、屈みつつ、にじり寄った。 (110) 2021/05/26(Wed) 1:19:23 |
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