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168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】
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![](./img/kamishino/tachibana_02.png) | ― 精神病棟廊下→ ― [階下に木霊する声 >>13を聞いてどれくらい経ったか。 蹲った男 >>29の上に、女の黒い髪が覆いかぶさる。 それは次第に周囲の闇と同化していき、 さながら彼を食らおうとしているかのようだった。] ……。 [もし、生者がその様を目にすることがあったなら、 闇に溶ける前の女と目が合うことだろう。 黒い髪の間から覗くずろりと蠢く眼球が、 相手を認識したと理解できてしまうかもしれない。 瞳に宿る怒りや悲しみ、憂い、迷い、 多くの感情を煮詰めてない交ぜにした色まで 捉える者がいるかは分からない。 それでも、女は今の獲物以外に手を伸ばすことなく、 彼を絡めとったまま廊下の影に消えていくだろう。 留めることができなかったのなら、 その先いくら闇の中に手を伸ばしたとしても、 探し人を捉えることはできない。]* (57) 2022/08/11(Thu) 21:17:48 |
― 名もなき病室 ―
[闇に溶けた先は、どこかの病室だった。
20年程前には誰かが生きようと足掻いていた場所。
今となっては薄暗く、薄汚れた一室でしかない。
身体を離すことを許さず、古いベッドへ押し込む。
軋んだパイプが耳障りな音を立てた。]
……ん、
[合わせた唇もまた、生者と離れた冷たさがあった。
しかし自ら誘い込んだ腔内は温かく、
瑞々しい唾液がくちゅりと音を立てる。
明確な実体化が感覚さえも鋭敏化させるのか、
舌が顎裏に触れる度、肩を震わせ甘香を吐いた。]
ハぁ、……もっと、
[優しいだけなら現実でもいい。
彼に死の意味を刻み付けなければならなかった。
ひやりとした手が彼の両耳を塞ごうとする。
上手くできたなら、再び唇を寄せて
くちくちと口腔を舌が泳いだ。]
[そうして、触れて、重なって、
埋め込んだ種≠ゆっくりと育てていく。
痛みは彼の意識を少しずつ侵そうとするし、
彼がここから脱すれば、
種≠ヘ何の痕跡も残さず消えるだろう。
あるいは、快楽さえあれば彼の苦しみは遠のく。
痛いのはつらいけれど、
痛いのが消えてなくなるのは気持ちいいでしょう?]
……ね。この夢の中だけが、
あなたに理由を与えてくれるの。
[彼の内側に痛みと音と甘さを注ぎ込んで、
正常な現実から引き離そうとした。]*
| (a17) 2022/08/11(Thu) 21:32:04 |
ん、んんっ……
[悪夢はまだ続いている。
とはいえ、種類が変わったけれども]
ぁ、いゃぁ……
[妹の死体は目の前から消えた。ここで知り合った女性と男の子もいない。
暗い空間の中、体中に湿り気を帯びたナニかが這ってきている]
ぁ、ぇ……だ、れ?
[体中に絡みつくナニか。それの正体が何なのか判別はつかないけれど、良くないものなのは直感的に分かる。
現実でも、彼女の手によって影でできたナニかが絡みついているのと同期するように、夢の中の何かも同じように私の体を上っていく。
どうにか抵抗しようと体を動かそうとしても、身じろぎするばかりで振り払う事も出来ず]
[実態を持ったしなやかな影は、彼女を拘束するというよりは下腹部の疼きを煽るように蠢いている。
細いものは器用にボタンを寛げ、服の隙間から入り込んでその柔肌に触れようとするだろう。
太腿に絡みついたものはやがて彼女の下着の上に到達し、布越しに上下にやわく動いて下肢に微弱な刺激を与える。
あえかな声など聞こえないかのように。
あるいはもっと声を引き出さんとするように。
身じろぐだけなのをいい事に、器用に彼女の身体に悦を植え付けようとする。]
[しなやかな影の蠢きは、私に確かな恐怖を抱かせ始めていた。
夢で妹の死体を見た時に比べたらなんてことはない恐怖。
未知のモノが私の体をまさぐるように這いまわるくらいなら、妹を失ってしまった時を思えば問題ない。
それでも私の中にいる水子は反応して、恐怖の代わりに快楽を沸き立たせていく。
それに合わせるように、影の蠢きは疼きを煽るように動いていて。
私の体をまさぐ影によって、少しずつ少しずつ、私の体は昂りを感じ始めていた。
肌に触れられれば身じろぎはすれども抵抗できず、敏感な場所に触れられればびくりと跳ねるような反応を見せる。
歌詞に微弱な刺激を与えられれば、もどかしさを感じるように腰を動かした。
もれ出る吐息も艶が出始めていき、微弱な刺激に曖昧な意識で無意識に反応していく]
[埋めてくれる?と問いかけたが、
拍、と息を飲んだ後に答えはなかった
名を呼ぶたびに震える事にも理由があるのだろう。
彼女が頑なに飲み込む言葉を暴きたい]
ねぇ、教えて、タチバナさん
[視界が闇に飲まれていく。
ぼくの姿もなんだか黒く染まっているような気がした。
彼女の白いパジャマと肌を、
黒のカーディガンが包んでいる。
相対的で少し笑った]
![](./img/kamishino/tachibana.png) | ― いつかの日/子どもたちと ― [その日、子どもたちが遊びに来たのに気づいたのは、 あぶくの音がしたからか。 あるいは、ただ一人だけを見つめる彼女 >>0:84へ そうしたように、声をかけられたからだったか。 小さな身体が腰かける手すりが軋むことはなく、 地面につかない足が揺れる様を見る度、 この子たちがどうしようもなく幼いことを認識する。 子どものようだ。 けれど、ただそれだけじゃないことを 積み重ねた日々で否応なく理解していただろう。] (82) 2022/08/11(Thu) 23:49:54 |
![](./img/kamishino/tachibana_04.png) | [複数人の子どもの声が、全く同じ言葉を紡ぐ。 手すりの傍ら、ベッド端に腰かけて 床の染みをなぞっていた視線を宙に浮かせた。] ……。 [返答はない。代わりに視線が続きを促す。 幼子のように純粋で残酷な質問が目の前に転がる。 視線は再び床の染みに落ちる。 先程まで何にも見えなかった形が、 まるで手足を丸めた赤ん坊のように見えた。] わたし、は……。 [子どもたちの言葉 >>74には 幸せに生きて暮らした子どもは持ち得ない、 深い恨みや怒りといった感情があわ立つようだった。 その強い感情に喉が焼かれたみたいに、 言葉の続きを見失う。はくりと口が瞬いた。] (83) 2022/08/11(Thu) 23:50:13 |
![](./img/kamishino/tachibana.png) | [こちらの迷いを見出したのか、 あるいはただ目についただけなのか、 子どもたちが胸に穿たれた穴に触れる >>75。 血も肉も傷すらなく、 まるで最初から存在しなかったかのような左胸に 小さな指がかかる様子をぼんやりと眺めていた。] え……私、も? [似た者同士だと子どもたちは言った。 でも、私には、確かに存在したはずだ。 生まれて、生きて、二人きりで暮らして、 最後に見たあの人は、 不幸に涙する妹を優しく抱きしめて――] (84) 2022/08/11(Thu) 23:50:29 |
![](./img/kamishino/tachibana_04.png) | (85) 2022/08/11(Thu) 23:50:49 |
![](./img/kamishino/tachibana.png) | [子どもたちの言葉が、胸の穴を通り過ぎて行った。 その感覚に震えている間に、 器用に手すりから降りた二本の足が床を叩く。 赤子に似た染みはもう見つけられなくなっていた。]
ま、って……!
[子どもたちを呼び止めたが、反応はどうだったか。 もし歩みを止めてくれるのならベッドから離れ、 逡巡の後、子どもたちの頭を撫でようとした。] (86) 2022/08/11(Thu) 23:51:03 |
![](./img/kamishino/tachibana_03.png) | [たったひとつの、小さなまあるい頭。 本当なら抱きしめるくらいできれば良かったけれど、 お互いに母親を知らないものだから、 どうすればいいかなんて分からなかった。だから、]
とっても、いい子。
[ぎこちない動き、弱々しい声。 それを母と見なすには聊か頼りなかったけれど、 子どもたちのおままごととして成り立てばいい。]
見つかるといい……ね。 それから……みんなみんな、 いっぱい苦しんでくれるよう、呪っちゃお。
[優しさと恨みを込めた穏やかな言葉で見送る。 以降呼び止めることはないし、 これからも子どもたちを阻むことはない。 ただ、何てことないはずのその日だけは、 頭を絞めつける痛みが幾分か和らいだ気がした。]* (87) 2022/08/11(Thu) 23:53:46 |
……ふふ、かわいい。
[漏れ出る艶を帯びた吐息。
もどかしそうな腰の揺れ。
影の与える刺激に反応を見せる姿に女はうっとりと目を細める。
愛おしくてたまらないというように、耳朶に口づけた後に甘噛みし。
肌理を楽しむように肌の上を動いていた影も、彼女の様子から学習して敏感な反応を示した場所に吸着しようとしたり、強弱をつけて動くようになっていく。
生き物のように服の下を動き回る姿は愉しげですらあった。]
[女がゆるりと首を傾げながら答えた瞬間、
下着の裾から侵入した影が、陰裂の表面を擽るように触れた。]
──名もなき病室──
[突如空間が歪んだような浮遊感に襲われる。
それと同時に、柔らかな感触に体が包まれた。
貪るように口付けを深めながらも、彼女はぴたりと身体を密着させている。
ぼくの腕は勢いに任せるように彼女の腰を引き寄せ互いに乱暴な所作を散らせる。
自らを解すような振動がギシリとベッドを揺らしていて、唾液を零してでもその下肢を見ようと舌なめずりをした。
怨霊云々を忘れるには容易い
あまりに扇情的な姿だから]
・・・もっと、何?
[瑞々しい音をかき混ぜるように、
白い指が引き抜かれた窄へ自身を充てた。
これまでも幾度と経験はあったけれど、
触れもせず昂るのは初めてだと思う。
これも頭の中に燻る何かのせいなのだろうか。
くらくらとしながらも、ひどくあつい。
蜜の滴る膣口は熱で疼くようなのに、抱きしめている彼女の腰は冷ややかなままだろうか。
深く深く夢を貪るように、
言葉の続きを伺いながら
腰はゆっくりと彼女に沈む]*
― 夜の夢の中へ/名もなき病室 ―
[お互いの黒
を肩にかけながら身を寄せ、
生死の境を超えて唇を合わせる。
彼の動きに黒い髪は散らばり、
どちらかの手によって黒いカーディガンは剥がれた。
白いシャツも穴の開いた白いパジャマも
次第に解けて、お互いの肌が露わになっていく。]
……ん、
[鼻にかかる控えめな声を上げ、
身体を貪る彼の首元を冷たい指でなぞり上げながら
頭に過るのはここに来る直前の彼のことだ。]
[彼の言葉の意味を問いたかった。
生から解き放たれた己の
どこが縛られているというのだろう。
しかしそれを尋ねるよりも、
彼の思考を鈍らせることの方が重要だと思った。
どうやら、死の甘さは彼には少々辛いらしい。
けれど、もう逃がすつもりはなかったから。
あなたは私の獲物だから。被害者だから。
彼の思惑など知らぬまま、
すべてを曖昧するため彼を死で包み込もうとする。]
[それなのに、彼の欲求は止まらない。
知らないことで空白を満たそうとするかのように、
何度だって、彼はこちらに答えを求める。
必要ないでしょう。
楽で気持ちのいいことは好きでしょう。
現実で出会えるような優しいだけじゃない、
他のことがどうでもよくなるくらいの
帰りたくなくなるくらいの快楽をあげたいのに。
どうして、何度だってこっちを見るの。
震えて怯えるべきは生者のはずなのに、
きっとその時の自身は不可解を瞳に宿していた。]
……や。
[結局、子どもみたいに駄々を捏ねて、
大人しか知らない口づけで続きを封じた。
――それらの言葉を紡いだ彼の口は、
今や唾液を零し、色に染まっている。]
[首筋を弄んでいた手を滑らせ、頬を撫でた。
胸の内に捉えてしまおうとした時、拒むどころか
自ら寄ってきた彼を思い出したからだ。
彼はどんな反応をしただろう。
こちらとしては無意識の行動だったので、
自分で自分に驚いたように目と口を開く。]
っ、これは……あ♡
[いつの間にか下肢に伸びていた指の刺激に、
意識しているよりもずっと甘い声が漏れた。
堪えるように唇を噛み、はだけた服の海を泳ぐ。
口腔と同じように、
下肢もまた外皮とは一線を画す熱を有していた。
イイ場所を擦られる度、蜜が滲んで彼の指を濡らす。
痛みを忘れるのは彼だけではないのだ。
頭痛から逃れる感覚にビクビクと腰を跳ねさせた。
彼が続きを促す頃には
ベッドに押し込んだ時の体勢は崩れ去り、
すっかり力の抜けた肢体を預けている。]
なん、で……。
[蜜口へ触れる明確なカタチは、
触れてもいないのに火傷しそうな程に熱い。
抱えられた冷え切った腰が、
寒さとは違う理由で震えた。]
聞かなくて、いい……っ
[これまでの人間と違って、どうにも上手くいかない。
やっぱり私が出来損ないだからだろうか。
与えたのは痛みと逃げ道。
楽に幸せになれる方法。
決して効いていない訳ではないだろう。
それなのに、彼は快楽だけに溺れてはくれない。]
んん……っ、
[触れ合う腰が少しずつ近づいて、
彼の熱を食むように受け入れていく。
すっかりどろどろに解けたそこは、
貪欲に杭を締めつけ、うねっては震えた。
目の奥がバチバチと弾けるようだ。
痛くない。気持ちいい。もう何も考えたくない。
だから、]
もっと……ぁっ、 いっぱいに……し、てぇ
[口から零れた声は、意図したものではないのだ。]**
っ……!
[さらに下着の中へと侵入した影が、私の陰裂を擽る。
悪夢の中で得た快楽と、こうして影に昂らされた影響で、表面でも湿り気が分かるくらい濡れていて、
くちゅくちゅと音が彼女に聞こえてしまっていたかもしれない。
その事に恥ずかしさで耳まで真っ赤になってしまう。
家で一人でする時もここまで敏感に、快感を覚えたことは無かったはずなのに。
拘束まではされてないようなので、とっさに腕が下肢を弄る影を掴もうとするけれど、うまくできずに自身の下腹部を押さえるにとどまってしまう]
| (a25) 2022/08/12(Fri) 0:58:25 |
| (a29) 2022/08/12(Fri) 6:13:12 |
だって、もっと知りたい・・・
ぼくは、君のことを何も知らない
[満たされて、楽に幸せになれるなら
ぼくはこれまでときっと変わらない。
いつ死んでも良いようにだなんてやりたい事を優先して来た果てが今なのだから。
ぼくはきっと、このまま果てればそのまま幽霊にもなれずにただ死を迎えて消滅するだけではないだろうか。恨みも未練もない、幸せとも空虚とも言える昇天なら───、やはりこれまでと変わらない]
ふふ...っ…ここ...
ね...すごい...。なにもつけてないのに、
...とろっとろ...
[頬を引き寄せる仕草に合わせ彼女の顔を覗き込めば、瞳孔を開いままの瞳は至近で熱を持つようだった。はくはくと唾液に濡れた薄い唇が艶やかで───自然と笑みが溢れる。
もっと暴きたい。
もっと知りたい。
傲慢で貪欲な「自分」が目を覚ます]
ただ溺れて飲まれてしまうなんて勿体ないよ
なにも考えられなくなるのなら
目の前にいるのが君じゃなくても
いいって事になってしまう
[かすれる問いかけに優しく返しながら、
そう思わない?と彼女の蜜壺をぼくのもので埋めていく。
僕の頬を抱いた彼女の瞳はまだ僕を見てくれているだろうか。逸らされないよう、甘えるように彼女の鼻筋に擦り寄った。
そして]
…ん。もっと、もっと満たしてあげる…
[黒系が散る様を見上げながら、彼女の腰を上下に揺さぶる。どこか口惜しい声音のように聞こえたけれど、深く、音を散らし突き上げ始めたならその表情も変化するだろうか。
貪るように互いに衣類を剥いでいたせいか、騎乗位の体制で見上げる白い四肢は艶かしい。
揺れる胸と、ぽっかりと空いた空洞がアンバランスだが美しい。腰をがっしりと固定し、彼女を揺らし続ける体制で、舌先を伸ばしその淵をなぞる。
押しのけられでもしない限り]*
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