29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】
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夢は記憶を整理するものだと、聞いたことがあります。
実際に見た光景かもしれないし、
誰かから聞いた話や、伝えられたもの、
あるいは本で読んだ情報が、
再構成されたものかもしれない。
けれど、きっとそれは、
夢を見た誰かの心を、映し出すもの。
妄想が生み出した、意味がないものじゃないのだと、
わたしは、そう思います。
硝子で描かれた絵も、風化した建物の構造も、
差し込む光も、倒れている誰かのはなしも。
“ほし”の話のように、
何か思い当たることがないかと思い出そうとしても、
わたしには、わからなかったのだけれど。
そういう光景の中に一人でいることを想像するのは、
不思議で、とても寂しい。
夢の中の話に、このようなことを言うのは
少しおかしいかもしれないけれど、
わたしもせめて、そこで話す相手にでもなれたらと、
そう思ったから。
だから、せめて、こうして話を聞かせてもらえるなら。
わたしは、嬉しいと感じるのだと思います。
ありがとう。
追伸:
今回の夢でひとつだけ思い当たること。
総司令の色眼鏡は、度の入った偏向のミラーグラスですが、
遺失技術の応用。
硝子を加工する技術や絵を描くという発想は、
わたしたちにはなくても、もしかしたら。
もうひとつ、追伸:
写真をありがとうございます、
楽しんでもらえたみたいで、よかった。
わたしもやってみます、でもきっと、
センスの点では負けていないことになってしまいそう。
[ 増えていたファイルの写真には、
『夜』の中に輝く草花を繋いだ線が、描かれていて。
そのひとが、星を繋ぐことを楽しんでいてくれたのだと、
伝わり来るようだった。
もうじき見張りが帰ってきてしまう、
あまりたくさんのことを書いてはいられない。
だから、急いで外の、明るくなりかけた空を撮って。
目を凝らせば見える、草花の明かりの名残を、線で結んだ。
そうして写真を隣に一枚増やしておいた。
浮かび上がってくる線は、実に不器用で
絵心がないのがよくわかるものだったろうけれど、
形はなんとか伝わるだろう。
一羽の、ぺんぎん。
タブレットを戻し、
ぺんぎんと共に見張り台を去りながら思う。
あの記録の主の夢が、父から聞かされた話と
何処か呼応するものがあるというなら、
何か役に立てる話は、出来ないだろうか。
今日は時間がなかったけれど、わたしの知っていること、
もしかしたら、聞くだけでも良いのかもしれないけれど。]
| [ ゆらゆら揺れてる雨音のよこで 同じように揺れながらパピコる時間は きっとそう長いものでもなかったけれど
うれしそうな顔がやっと見られたら なんだか満足したように ブランコはさらに ゆらゆらと 速度を増してゆく ]
『 なんや見てたんか 限定で驚かそうおもたのに 』
[ そうするのが まるで当たり前のよう。 いろんなことを分け合って そっちが大きいだとかでケンカして
それが無いパピコは神だという結論にいたって 思い出せば色々あふれてくるのに ]
(246) 2020/05/20(Wed) 4:58:04 |
|
[ いろんなことが きっとかわってく 変わってく雨音と、
たぶん なんも変わられへん 俺 と
流れてく景色に 目を伏せて ]
(247) 2020/05/20(Wed) 4:58:34 |
| 『 そういやしずがカブ3ケタいうてたで 聞いてみたらいいんちゃう? でもどうせ来るんやったら 俺のとこでもええんやで(笑)』 [ そーしゃるでぃすたんすは再び空いて 横断歩道は日常の象徴って言っただろ! ちなみに俺の島は先日更地にしたとこです これで良しと言わんばかりに…… ほんの少しまだ揺れてる ブランコを背に 互いの家へと 帰りましょうか お揃いの色のノートを 手に持ちながら *] (248) 2020/05/20(Wed) 5:00:53 |
| ― そして時は過ぎ [ 新学年、受験の年は息苦しいマスク姿で始まった。 ちなみに俺のマスクは赤い星柄の五十鈴コレクション。 おそろはいやや言うてたから配慮しましたとも。 見慣れた顔ぶれも、そうでないのも 前より空いた机の感覚がなんか慣れなくて 掃除当番も若干手こずって 委員会の仕事にはばっちり遅れてしまった ] (249) 2020/05/20(Wed) 5:05:44 |
|
『 ごめんジュン おそなった 』
[ カウンターにいるイケメン野郎に よっと手を挙げる。 本を読む姿が実にさまになっておる……
俺も本は嫌いじゃあないけど読むならラノベだし 文豪の本とか勧められてもさっぱりなのだが やっぱりジュンは違う。 受けるのも偏差値高い高校っぽいし。
そんなイケメン幼馴染にカウンターは任せて 俺は本の片づけでもしてこよう。
それは雨音が来た少し後の事。 ]
(250) 2020/05/20(Wed) 5:06:24 |
|
『 あ やべ 』
[ 片づけていた本の山から 一冊落として慌てて拾おうとした一角。 あんまり人気のないコーナの棚に
……ノート? 本じゃなくて?
偶然とはあるもので、目に入ったものだから手にとった
“ 交換日記 ”
誰かの忘れ物だろうか。 名前を確認しようと 失礼して開ければ
ほぼ新品のそれは 何かを待ってるみたいに 文字が躍っていた ]
(251) 2020/05/20(Wed) 5:07:33 |
|
『 …… 』
(252) 2020/05/20(Wed) 5:07:59 |
はじめまして名無しさん
僕も同じ学年です
僕でよければ。
お話聞かせてください
|
『 月一 って 全然来んやないかーい 』
[ ちょっと面白かったものだから 手短に文章を書き加えておく。
どうせ増えないだろうと見越して でも増えたら面白いな、だとか。
交換日記って女子がやってるところしか見たことない。 しずと付き合ってるときに提案されたものの あの時は照れが勝って断ったんだった。
だから返事を書いたのはほんの出来心。 ――垣間見えた非日常に ちょっとのっかっただけの **]
(253) 2020/05/20(Wed) 5:21:19 |
むかしむかし、とってもえらい男がおりました。
男は世界一うつくしいと言われる薔薇園と、
世界一うつくしい妻と、
世界一うつくしい娘を持っていました。
彼はとても幸せでした。
世界一うつくしい日々を送っていたのです。
────……
ある日、彼の妻が重い病気にかかってしまいました。
お医者様を3人呼びましたが、3人とも、
彼の妻を助けることはできませんでした。
彼は悲嘆に暮れました。
毎日、薔薇園の真ん中で泣いてばかりです。
流れる涙はやがてちぃさな池になりました。
ちぃさな池には蝶々が集まって、
彼の悲しみを聞いておりました。
「ひとつだけ、おくさまを助ける方法があります。」
そう話しかけたのは、
ぼろぼろの羽をした、
今にも堕ちてしまいそうな蝶々でした。
────……
「 私の羽を どうぞ使ってくださいな。 」
「 月明かりに三日三晩照らし、薔薇の花弁と混ぜ、
おくさまの亡骸に飲ませてあげてください。 」
蝶々は ひとと語れたものですから、
きっと お伽噺に聞く妖精でもあったのでしょうか。
羽を喪い、堕ちた蝶々はもう語れませんから、
今となっては、知るすべもありませんが。
彼は、妻がいっとう大切でしたから、
蝶々の言うとおりにしました。
祈るように、縋るように、
妻の亡骸の前で待っていました。
[ "どっち"に対してかも無い、
雑な こどもじみた落書き。 ]
**
──────────────────────────
今日の自己紹介では 色々とありがとうございました。
すごく緊張して テンパってしまっていたので
とても助かりました。
去年、キーホルダーを落として
困っていた時のことも思い出して
渡辺先生はいつも頼りになるなぁと思っています。
そんな先生のクラスになれて嬉しいです。
1年間、どうかよろしくお願いする、ます…!
──────────────────────────
[ おんならしく整えた茶髪に、
歩きづらいヒールを纏って、
腰を締め上げるよなドレスで身を守る、
危ない銀は、遊ばないように、隠されて。
貧民街も知らず、薔薇以外の赤色も知らず、
餓鬼を分別するためにつけられたような名ですら無い、
そういう わたし であるならば、 ]
[ 羨望じゃあ ない。もしかしての話だ。
地位だけならまだしもその生活はやめてほしい。
それに、そこまで考えて、思うのは、
" だったら此処には居ないのだろう "だけ。
今だって"運悪く"転がり落ちていなければ、
ひとつのパンをずぅっと
食いつないでいたような生き様だったのだし。 ]
( ……何で此処にいるんだっけ、 )
[ 己の価値も 好き嫌いも 言うまでも無い。
月のまあるい 夜、己の赤に塗れた姿から
そんなこと どうせ、察せよう。 ]
[またノートには、五ページ目が追加されていた。
律儀に、日付から始まるあたりで。
今回も、タブレットの所有者の日記から
記述は始まるのだと予想できただろう。
兎は、自分がこの日記を書いているとばれないよう
細心の注意を払っていたつもりではあった。
でも、確定的ではないにせよ―――少しずつ。
書き手に迫る手掛かりが、零れている。
]
〇月□日
誰かが後で見るのだと思うと
少し気恥ずかしい気もするが、
僕の残した記録を誰かが見てくれるのなら
僕は、とても嬉しい。
また、昨日、不思議な夢を見た。
そこは、真っ白な大地だった。
白い何かが天から降ってくる。
伸ばした右手の上に落ちたそれに目を近づける。
粒は小さく、一見わかりにくいが
よく見たら、それは六角形の精巧な結晶だった。
左手で触ったら、熱に弱いのか消えてしまった。
僕は、どこかへ向かって歩いていた。
真っ白に見える大地は、白い物が積もっているようで
ふかぶかと足跡をつけながら、進んでいるようだった。
やがて、前に何かが見えてくる。
白いものに半分以上埋もれていたもの。
見たこともない材質の、不思議な、建築物だった。
窓だったらしい個所は割れ、
中まで、白い物で満たされていた。
覗いてみれば、夢特有の靄が晴れて、
中が良く見えるようになっていく。
中にある家具らしいものは、
見たこともない物も多かったけれど
本や、机など。僕の知る物も多かった。
見たこともないものの、ほとんどは
僕が想像もしたことのない、
遺失技術ぐらい精巧な、機械類だった。
僕は、建築物の中にある白い物から
人の腕らしきものが突き出たまま
動かなくなっているのを確認した後。
腰に下げていた機械に映る数値を見て、
持っていた"何か"を口元に当て。
「地点B243、―――汚染は僅か。
以前の記録よりも極寒。生物の生存不可能。」
誰かへ、報告をしたみたいだった。
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