人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a34) 2022/09/01(Thu) 23:18:36

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 移動中・マイクロバス車内 ――


 うん、ありがとう。

 じゃあ、バス降りたらで良いなら一緒に飲める……かな。

[いや、でもそも、激甘云々ドリンクって、今泉さんのものじゃなかったっけ。

そう思いつつも、無邪気に"一緒に飲みましょー"と言ってくれる香坂さん >>164 の言葉に口元を綻ばせる。

車内で飲むには山道を走るバスの揺れはそこそこ続いていたし、そして車内後方通路は我らが番長が"平和"アイテムを手に、立ったり座ったり会話したりと気忙しく動いている。

奥席から自分まで立ち上がって彼女たちの居る前方席へ移動となると、また色々と面倒そうで、ありがとうねと、自席からひらりと手を振った。]
(169) 2022/09/02(Fri) 6:14:28

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[楽しくないわけじゃない。
嬉しくないわけでもない。
それは、本当。

憧憬混じりの視線で懐いてくれる後輩たちの前で、"先輩"の仮面を外すことが出来ないのは、きっと、自分の臆病さゆえでしかないのだと思う。

今泉さんに、「そのヘアクリップ可愛いね、どこの?」と聞いてみたりとか、

軽音サークルで歌を歌っているらしい(と、ゼミ初日の自己紹介で聞いていた)香坂さんに、どんな曲をやっているのと聞いてみたりだとか。

なんなら、彼女の崇敬する歌手は自分もスマホにインディーズ時代からの全曲を入れているくらいには自分も好きなのだとか、それは踏み出して話してみないことには始まらないのに。]
(170) 2022/09/02(Fri) 6:15:13

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 現在・美術館前ロータリー ――


[トンネルに吊り橋にと浮遊感のある深緑の絶景を抜けた後に辿り着いた美術館は、webサイトで見ていた写真以上に素晴らしい場所だった。

エントランスの意匠ひとつからしても、どこを切り取っても絵になる風に創られている。

知らず浮き立つ心は、吊り橋効果云々とかではなく、非日常的空間に放り込まれたゆえなのか。

そうだ、と思い立ち、今泉さんに近付いた。
きっと香坂さんの姿もその近くに在っただろう。]

 館内って飲食ダメだよね、きっと。

 "アレ"、今飲むなら一緒に飲みたい……な。

[既に車内で飲み干してしまっていたようなら、それはそれ。

巷で噂の"激甘練乳ミルクティー"、砂糖より甘い >>164 らしいそれは、そう頻繁に甘いものを口にしない自分には若干恐怖の対象ですらあったけど、そう、声をかけてみたのだった。

津崎と武藤との約束も勿論忘れてはいなかったから、悪いちょっと待ってて、と声はかけたかな。**]
(171) 2022/09/02(Fri) 6:19:23

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>168 津崎

 ……あ?

 ああ、今10時だから……1時間後ね。
 わかった。

[それまでは別行動なと、返したはずなのに、それを忘れていたのは窓外に見えた美術館の佇まいに気もそぞろだったから。

だから、まあ、>>171の「待ってて」は忘れてくれていい。*]
(173) 2022/09/02(Fri) 6:29:42
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a42) 2022/09/02(Fri) 6:31:09

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>174 津崎

 衰弱死するの、早くない……?

[全然知らなかったけど、津崎は割と冗談を言う性格だったらしい。

自分の側の第一印象もそれほど良く無いことを自覚したうえで言うけど、津崎の印象からのとっつき悪さもけっこうなものだと思う。

武藤ほどではないけれど人目を惹く髪色だし、春だろうが夏だろうがつけ続けているマスクは少し異様だ。

その下に隠れている口は案外フランクに動くものだったんだなと知ったのは、つい数十分前の事。

本気か否かわからない口調で繰り出される軽口に、思わずツッコミを入れてしまう自分の性癖(?)を知ったのも、同じくここ数十分ほどの事だ。*]
(175) 2022/09/02(Fri) 7:10:30

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 現在・美術館内特別展 ――


[ロータリーでの一件 >>171 の後、昼食の約束までの1時間は1人で館内を歩いてみた。

一緒に回ろうという声があったかもしれないし無かったかもしれないけれど、初めての美術館、心赴くまま足を動かしてみたくて。

絵画、彫刻、古美術の類、諸々。

薄暗い館内、いくつかの小部屋を通り過ぎて辿り着いたのが『特別展〜静謐〜』と題された絵画展示の一画だった。

それは真作も複製画も関係なく、この館の担当者が"静謐"と感じた作品を集めた、店で例えるならセレクトショップみたいな?ものなのだろうか。そんな展示物。

最初に目に入った、人の顔がそっくり林檎に置き換わった風な絵は、美術に疎い自分にも見覚えがあった。
なるほど、林檎は喋れないから静謐だよね?なんて、一人小さくくすりと笑い。

そして片隅に掲げられた絵の前で、足を留める。]

この絵。
………………好きだな。

[ぽつりと呟いた。]
(177) 2022/09/02(Fri) 7:34:40

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[夜なのか昼なのか、青い空に白い月。

笛を吹く、シルエットのような黒い女、纏わり付く黒い蛇。

傍らに佇む、置物のようなのっぺりとした色調の南国の鳥の背後には、同じくのっぺりとした色彩の、草や木々が色濃く繁っていて。

色鮮やかなのにどこか沈んだ雰囲気で、葉の擦れる音や蒸し暑さや甘い大気の匂いまで伝わってきそうな描写なのに、不思議と、孤独を感じさせる絵。

その奇妙なアンバランスさに、心惹かれた。

企画展タイトルの"静謐"が、胸の底にすとんと落ちてくる感じがした。

視線を落とすと、『蛇使いの女 アンリ・ルソー』の文字。

遥か昔、美術の教科書で見た名前だったような気もするから、これもおそらく複製画なのだろうけれど。**]
(178) 2022/09/02(Fri) 7:35:44
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a45) 2022/09/02(Fri) 7:44:36

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 回想・マイクロバス出発前 ――


[武藤に続いてバスに乗り込み、わちゃわちゃしていたタイミングだったと思う。
酔い止め云々の声 >>179 が耳に届いたのは。]

 あ……えーと、朝霞さん、だったよね、おはよう。

[欠席がちな自分だから、せめて、研究室の人たちの名前くらいは覚えておこうと努力した結果の正答を頭の中から引っ張り出す。]

 うん、大丈夫、ありがとう。

 ていうか……配ってたら無くなっちゃうよ?大丈夫?

[おずおずとした気遣いの声に笑顔で返すも、目前で速攻貰おうとしていた津崎には後に小言を繰り出しておいた。

酔い止めって1錠150円とか200円とかするんだから、貰ったんなら後でお茶の1本でも奢っておいた方が良いと思うよ────と。*]
(183) 2022/09/02(Fri) 8:12:18
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a46) 2022/09/02(Fri) 8:13:58

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>181 >>184 >>186

[コナ★なるものは、知らない。
絵を見たなら、あああの?くらいは言えたかもしれない程度の理解力。

そしてミステリ小説にも全く疎いものだから、吊り橋の先の洋館が惨劇の舞台あるあるなどということも、思いも寄らない。

武藤の心の声が聞こえていたなら、

「"すげーとかきれーとか"の方が、一周回って陳腐じゃない言葉になりそうな気がするよ」

くらいは言っていたかな。]

 ……写真?

[写真は、撮ろうと思っていたし、既にスマホは手の中だ。

レポート書くのに必要だろうから、エントランスの外観とか、撮影可能な範囲の内部の写真も。

そうじゃなく、"全員集合"で?

なるほどそれは"遠足"らしいねと頷いたものの、そういう声かけを率先してやるのはきっと番長の役目だよね。]

じゃあ、よろしく。番長。*
(190) 2022/09/02(Fri) 8:34:03
黒崎 柚樹は、武藤のそういうところ、すごくいいと思う [ぱちぱちぱち]
(a48) 2022/09/02(Fri) 9:04:42

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………ふ、はは。

[ほんと、なんて大声出してるのかな、武藤は。 >>201

渋るわけではなく、期待通りに期待以上に動いてくれる"番長"は、いっそかっこいいと思えてくるよ。

色々気遣いの言葉を投げてきてくれる小泉先輩 >>200 には、大丈夫ですと目配せして視線の先にいた数人のおばさまグループ客に向かって足を踏み出していた。

こういう時の"自分の使い方"を、私はよく知っている。]
(204) 2022/09/02(Fri) 9:11:13

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 すみません。大学の皆で記念撮影したくて。
 シャッター、お願いしてもいいですか?

[大会の表彰台に立つ時ばりの笑顔で告げれば、否の言葉なんてあるはずもなく。

自分のスマホより津崎と武藤のスマホの方が新型機種だったから、彼女らに彼らのスマホを手渡して、並ぶ場を仕切っている彼らの元へと戻ったのだった。

しかしほんとに……女性陣は全然なのに、男性陣が胡散臭い団体、だよね(小泉さんだけはともかくとして)。*]
(206) 2022/09/02(Fri) 9:17:02

【人】 3年生 黒崎 柚樹


>>205

[酔わないのに、皆のために酔い止めをわざわざ持ってくる……とか。

これが女子力というものなんだなあ、と、目の前に具現化した女子力の塊酔い止めに視線を向けてしまう。

でもここ数年の大学生活で、女の子のこうした気遣いが向けられる男性側の意識は実に実に雑(例えば目の前のこいつ >>210 とかね)だということを、自分は思い知りつつある。]

 いや、ほんと、車で酔ったことないしね。

 いつだったか船酔いした時並に気分悪くなったら
 助けてもらうかも。

[だから酔い止め持っている人がいるとわかってるのは有り難いよ、と。

なんとなく心細そうな朝霞さんに眼を細めて笑いかけるも、梅しばも貰おうとしている厚かましい輩 >>210 にはしっかり圧をかけておいた。*]
(213) 2022/09/02(Fri) 10:03:11

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>212 >>216

[妙齢のおばさま方にカメラマン係の快諾を得たは良いものの、そういえば自分のスマホは数年前のモデルを長々使っているもので、しかもカメラは微妙に調子が悪い。

シャッターボタン押しても3回に1回は反応が無かったりする始末。]

 …………ねえ、

[確か、バスの中でチラ見えた2人のスマホは少なくとも自分のよりは新しい型だったはず。

撮影用に貸して欲しいと2人の元に駆け足で戻れば、「黒崎オーラ」がどうとか「ナンパが得意」とか。微妙に不穏な単語が耳に飛び込んできて眉を顰めた。]

 ああいうのはナンパって言わないでしょ……?

[溜息混じり、スマホ貸してよ撮影用にと手を差し出した。

その後すぐにまたおばさま群のところに戻ってしまったから、津崎の存外可愛い姿 >>225 は残念ながら拝めなかったわけだけど。]
(228) 2022/09/02(Fri) 14:10:25

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[自分はいくらか潔癖症寄りな自覚はある。

ナンパなんて、する側される側のどちらも、一体どこが楽しいものかさっぱり検討すらつかない。

講義の合間に漏れ聞こえる同年の学生たちの会話の断片から察するに、ナンパも合コンも、更には"お持ち帰り"なるものも、彼らの世界には当たり前に存在しているものらしいのだけど。

  ……ということは、武藤や津崎も、
  そういうことをしてたりするのかな……。


自分はそういう"普通っぽい世界"の事を全然知らないから、"普通っぽく見える彼ら"に尋ねてみたい気持ちが沸くも、雑談の話題としては難易度が高すぎた。]
(229) 2022/09/02(Fri) 14:30:53

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………ぇ?あ……。

 ええ、そうです。わかりますか。

[思いを巡らせていたら、眼前のおばさまの1人に「貴方、女の子でしょ」と言われて現実に引き戻された。

不思議な事に、親世代の女性は私の性別を実に正確に見抜いてくる。
撮影を頼みに彼女らの元に抵抗なく足を向けられたのも、そんな理由があったりした。

背が高いわね宝塚の人みたいねとおばさま方にキャッキャウフフされた挙げ句、なぜか彼女らと記念撮影する羽目になった様は、誰かに見られていたらまた何か言われてしまいそうだけど。**]
(230) 2022/09/02(Fri) 14:32:36

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 うん。
 滅多に写真なんて撮らないから、
 まあいいかと思ってて、そのまま。

[問うてきた津崎 >>231 に素直に返す。

自分のスマホに秘すべき部分なんて全く無い(待ち受けも競技場上空に出た虹の写真という他愛ないものだし)から、つい、何も気負わず武藤と津崎にスマホを貸して欲しいと頼んでしまったわけだけど。

カメラアプリを立ち上げた状態で先方に渡し、あとは画面見ながらここ押すだけで写真撮れますからと説明していたら、案の定「あらあらあらあら変なところ触っちゃったわごめんなさい」と発生した、おばさま世代あるあるな事象。

間違ってホームボタン押しちゃいました?と覗き込んだら、画面の中で、津崎が情熱的に歌っていた。
マスクは違うけど。いやでも、津崎でしょう津崎以外の何者でもない津崎の姿。

音声はミュートになっていたから歌声までは聞こえなかったけれど、それはいかにも、"歌ってみた動画"的、あれそれで。
そして画面のインターフェースはよくよく見慣れた、最大手動画再生アプリ以外の何物でもなく。

更にちらりと見えてしまったのは、びっくりするほどの再生数だったりもして。]
(236) 2022/09/02(Fri) 15:15:33

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……ごめん。

 撮影前に事故で……見ちゃった。

[そして、記念撮影、諸々が終わった後。

見なかった事にして流そうかとも思ったけれど、もしかしたら、最新のアプリだと開いた履歴とかが残る機能があったりするかもしれないし、だとしたら津崎に不快な思いをさせてしまうかも……と、知ってしまったことを隠さず告げることにした。

津崎の表情が何をと問うものになったなら、これをと自分のスマホにも入っているアプリのアイコンを指し示す。]

 …………忘れた方が良いなら、忘れる。

[積極的に人に告げないことは、隠したいこと。

それを自分は、実感を伴ってよくよく知っているのだから。*]
(237) 2022/09/02(Fri) 15:18:55
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a54) 2022/09/02(Fri) 15:31:10

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……でも、武藤も得意そうに見えるけど、
 こういうの。

[単に適材適所……というか。

武藤は皆に声をかけてくれていたし、自分が動ける状況で動ける内容だと思ったから、やっただけ。

近くを歩く見知らぬ大人に声をかけるとか、武藤も抵抗なくやるだろう些細なことだと思った。

小さく首を傾げつつ、殊勝にも素直に謝ってくる武藤には苦笑混じりでそんない大袈裟に謝らなくていいよと返しておいて。

そして、大学で日々見る男子学生の平均値以上にはチャラめに見えていた武藤が、意外にも女性に対して奥手なのと、予想外なレベルにネガティブ思考 >>240 だったことは、この先、腰を据えて語らう機会でもないと自分には知り得ない事。

口に出してくれたなら「別に、全然つまらなくはないけど」と言えるのに、口から出るものは腹に抱えるものの1/100にも満たないのはお互い様なのであるらしい。*]
(244) 2022/09/02(Fri) 16:07:21

【人】 3年生 黒崎 柚樹


>>245 >>246

[正直、怒られても罵倒されても仕方ないと思っていたんだけど。なんなら、自分の抱える"秘密"を対価に……くらいには、覚悟していたんだけど。

思っていたよりは数段、いや、十数段軽い反応が返ってきて、安堵の小さな溜息が漏れた。]
(248) 2022/09/02(Fri) 16:32:23

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 うん、でも、私の不注意だから。

 …………そこは、本当、ごめんなさい。

[常には意識して表に出さないようにしている"私"の一人称がぽろりと零れたことに、私は気付いていなかった。

こんな外見なりだけど、"僕"や"俺"じゃなく、私は"私"、で。

でも口に出すと高確率で「え?」という反応をされてしまうと知ってから、私は一人称すら日常生活では封じ続けていたんだ。*]
(249) 2022/09/02(Fri) 16:34:00

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>256 津崎

 ……や、マブとかでも、さ。
 それは、関係ないことでしょ……?

[本人が意識して広めていなかったことを、事故とはいえ他人が暴いてしまうのは、やっぱり良くない事だから。

落ち込む私は、津崎が"私"についてはさして気に留めずにいてくれた事にも気付かない。]

 アシスタント……?

 手伝いが必要ならやってもいいよ?
 動画の編集は、去年、体育会用のデータ作る係やってたし。

[他に"収録の手伝い"なるものがどんな感じなのかは、想像もつかないけれど。

でも大学3年、後期になれば前期以上に取得単位数が少なくなる予定だし、体育会活動以外はそこそこ暇になるんじゃないかなと算段した。*]
(260) 2022/09/02(Fri) 17:21:37

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………"もてもて"……。

 いや、まあ……だった、ですかね……?

[集合写真は、結局流れで武藤や津崎と並んだ場所に立っていたと思う。正しく、番長とその幹部という立ち位置で。

その後、おばさまグループに深々頭を下げ、スマホを受け取って戻ってきたところで、小泉さんに言われた。"モテモテ"って。 >>251

その実状は"なんちゃってタカラヅカ女子"を弄り倒していたようなものだったけれど、そこまでの真実は語らずに、]

 なんか、昔から、あの年代のおばちゃんに
 変に受けが良いんですよね……。

[だから撮影頼みに行きました引き受けて貰えて良かったですよねと小さく肩を竦めたのだった。*]
(266) 2022/09/02(Fri) 17:47:13

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>264 津崎

[幸い、動画編集のスキル持ちは津崎のお眼鏡に適ったらしい。

私のやらかしは、元からさして気にしていた風ではなかったものの、津崎の表情が常よりいくらか緩んだように見えたから、私の肩の力も漸く抜けたのだった。]

 うん、あとでね。

[そういえばレストランって何が食べられるんだろう。

安心したら、お腹が空いてきた。*]
(270) 2022/09/02(Fri) 17:53:52

【人】 3年生 黒崎 柚樹

>>265 武藤

 武藤って…………。

[口にしかけて、一度、言い淀む。

武藤は年上年下気にせずぐいぐい踏み込む素振りを見せる割に、後ずさる判断とスピードが、こちらが抱く印象よりも数段早いという感じ。

今口にした、"快く引き受けてもらえる"云々 >>265 も、結局、断られることに脅えている……ように思われた。

どうやらこの男は、こちらがそう感じるよりもずっと、腹の中でぐるぐると色々な事を考えているらしい。
なんとなく目が離せない気持ちになってしまうのは、多分、自分と近しいところがあるからなのだと、腑に落ちた気がした。]

 武藤って……実は色々、怖がり、だよね?

[ぽつりと口走ってしまった後、こちらの側こそ踏み込みすぎたと自覚して、慌て出す。

  自分も怖いもの、沢山あるよ。


そうすんなり続けられたなら、続く会話もあったかもしれないけれど。]

 ……っと、ごめん。
 変なこと、言った。

[とりあえず忘れといて、と早口で続け、この会話から逃げようとした、かな。*]
(275) 2022/09/02(Fri) 18:28:03

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 回想・バス車内 ――


[それは、バスの後方座席で美術館で昼御飯を食べるの何のと話していたあたりだったと思う。
もうほどなくしたら美術館に着くだろうという、頃合いで。

前方から切羽詰まった声 >>280 が聞こえた。
ああ、あの声は、酔い止めを持っていると言ってくれた、1年の朝霞さん?かな?]

 水、だって。

[津崎のそれは水だよねと視線を投げたと同時、津崎の返事 >>284 が端的に車内に響く。

追って自分も一応声を挙げておいた。]

 黒崎だけど。
 飲みかけの麦茶ならそこそこある。

 ああ、水は津崎のね。

[女子席で何かあったかなとは思ったものの、後方の端席からは状況は察せられず。*]
(286) 2022/09/02(Fri) 19:23:46

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[おばけもニンジャも、と告げられた言葉 >>287 には、逃げられたというごく微かな怒りと、でもそれ以上にはぐらかしてくれたという確かな安堵。

知り合ってからはもう数ヶ月は経っていたとはいえ、まともに言葉を交わし始めてからはまだ数時間足らずの仲で踏み込んではいけない領域だったと、言われずとも理解していた。

口を滑らせてしまった自分の浅慮に吐き気がする。]

 ……………………。

["事実、そうだ"の声には、無言で首を左右に緩く振った。

彼が押し隠している秘密を暴きたいわけじゃない。
彼の心の裡にあるのかもしれない生傷に、爪を立てたいわけでもない。

ただ、自分が抱え込んでいるのに似た闇を見た気がして、近寄ってみたいと思ってしまっただけ。

表情を歪めた顔は、お互い鏡映しのようだったかもしれない。*]
(289) 2022/09/02(Fri) 20:04:09

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[以前、ある人に告げられた言葉がある。

────「なんかあったら話すんだよ?」

その時は、"なんか"って何?と思った。
"話す"って、誰に?と。
その人の言いぶりは、自分に話せという感じではなかったから。

多分、私は、武藤には話したいと、思ってしまったんだ。

"なんか"が何だったのか、そも"あった"のか否かすら、自分にもわかっていないまま。]

 ……っ………………。

[彼の"ありがと" >>302 にも、何も言葉は返せずに、俯きがちに再び首を横に振った。

お礼を言われるような事など、何もできていないんだから。]
(314) 2022/09/02(Fri) 21:40:57

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ふふ……うん、タイマン。

 いいね。

[口調が変わった……いや元に戻った風に感じて顔をゆるりと上げたら、眼精疲労に悩むサラリーマンみたいな挙動をしていた武藤がいつも通りの顔で笑いかけてきた。

それはすっかり"いつも通り"、"元通り"になったというわけではないかもしれないけれど。
お互い、心の端に小さな傷を残したままだったのかもしれないけれど。

それでも、その小さな約束が、ささくれて棘だらけだった暗い心の底に、淡くて温かい光を灯してくれたような気がした。]

 豪邸は期待してないけど。
 おいしいお酒は期待してるよ。

[だから私も笑顔で告げる。

日本酒好きだよ1升飲める────なんて告げたら、目を白黒させてしまうかな。*]
(315) 2022/09/02(Fri) 21:42:00

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 集合写真の後で ――


 …………"良い子"、ですか。

[小泉さん >>301 の言葉を、ぽつりと鸚鵡返しする。

確かに長らく自分は"良い子"だったと思う。

学校の授業や部活動をサボッた事は一度も無い。
親は厳しい人ではないけれど、逆らおうとか反発しようと思ったこともない。

というか、反発してまで描きたい、"こうありたい"という像が無いから、周囲が期待を寄せるままに"理想の自分"を演じて生きてきた。
でもそれは、"私"の理想ではなく、"私以外の誰かたち"の理想でしかなくて。

ものの数秒だと思うけれど、思いの淵に沈みそうになった意識を小泉さんの続く言葉で引き上げた。]
(348) 2022/09/02(Fri) 23:00:57

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ええ、おばさまたちが居てくださっていて
 ちょうど良かったです。

 おじさんとなると、なかなかそうもいかないから。

[おじさんだったら、それこそ武藤の方が……あと小泉さんも、きっと、自分よりあしらいが上手いだろうと思いを馳せた。

そうこうしているうちに、津崎が送ってくれた写真の到着を示すメッセージがスマホに届く。]

 手ブレとかもしてないですね。

 …………良かった。

[並ぶ10人のゼミ員、それは笑い顔だったり無表情だったり色々だったけれど。

揃いの写真は初めてですねと、私は眼を細めたのだった。*]
(349) 2022/09/02(Fri) 23:01:47
 




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