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ムルイジは、最初に使ったような刃の厚い短剣を手に取った。 (a11) 2021/09/04(Sat) 22:33:38 |
![]() | 【人】 防衛部所属 テンガン>>a9 アラートが鳴り響き赤が視界を掠めていく。 泣きじゃくる幼子の腕を離す事は、ない。 「……それでも、だ。 シトゥラ。お前はまだ生かされている。 生きているならやるべき事がある。 ……やらなくては、いけない。 俺達はヌンキを送り出さなければ」 (16) 2021/09/04(Sat) 22:38:47 |
キューは、メスを取った。 (a12) 2021/09/04(Sat) 22:40:40 |
カストルは、やっぱりどうすればいいのかわからない。から、みんなを見ている。 (a13) 2021/09/04(Sat) 22:42:37 |
シトゥラは、金切り声をあげながらテンガンを拒否している。 (a14) 2021/09/04(Sat) 22:43:04 |
シトゥラは、逃げようとしている。だが未成熟な子どもの体を運ぶのは容易であろう。 (a15) 2021/09/04(Sat) 22:44:05 |
![]() | 【人】 防衛部所属 テンガンそうだ。容易だった。 >>a15 幼子の手を引いて、処刑室へ。 しかと握った手は震えていただろうか。 熱を失っていただろうか。 それでも。 まだ、綺麗なままのヌンキであった方がシトゥラの傷は浅いと思った。 物言わぬ、原型を留めない肉塊を見た時こそ、シトゥラの精神は崩壊する気がした。 処刑から逃れる事は、できないのだから。 (19) 2021/09/04(Sat) 22:48:22 |
![]() | 【人】 情報屋 ムルイジ「誰も希望しないなら、またアタシ最後にするわよ」 いつも通りの声が、いつも通りに告げる。 誰かが希望するなら、ムルイジが否を唱えることはない。 (21) 2021/09/04(Sat) 22:56:42 |
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![]() | 【人】 防衛部所属 テンガン引き摺るように連れてきた男は、今回の処刑の方法を聞いた。 ちらと、傍らのエメラルドグリーンを見て小さく言葉を落とす。 シトゥラの言う「まま」がどういう意味を持つのか。 テンガンは、知らない。 >>23 「……どの程度なら、できそうだ」 ―――望めば貴方が押せないナイフを上から押してやることもできると、暗に伝えている。 介助は……規則違反ではなかったと、思う。 (24) 2021/09/04(Sat) 23:05:59 |
シトゥラは、おずおずと手を挙げた。 (a16) 2021/09/04(Sat) 23:06:42 |
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ムルイジは、ただ、起こること全てを眺めている。 (a17) 2021/09/04(Sat) 23:12:10 |
![]() | 【人】 システム管理 シトゥラシトゥラはママの言葉にこくんと頷き、馬乗りになった。 「あのね、まま。だいすきよ」 抱きつき、唇に触れるだけのキスをすると 慣れた動作で頸動脈を掻き切り 返り血を浴びたままぼーっと座っている。 (26) 2021/09/04(Sat) 23:12:19 |
![]() | 【人】 防衛部所属 テンガン「―――」 一連の流れを、見守った。 眉ひとつ動かすことなく。 「次は、俺がやってもいいな」 そう声を掛けながらダガーを手に取る。 そして返事を待たずにヌンキへ近づき、馬乗りになったままのシトゥラを引き剥がすように離れさせた。 「また、後で」 告げた言葉は、その一言。 シトゥラが切ったものと反対側の頚動脈を、ダガーで掻き切った。 (27) 2021/09/04(Sat) 23:24:26 |
シトゥラは、いつの間にか処刑室から姿を消していた。 (a18) 2021/09/04(Sat) 23:26:12 |
(n4) 2021/09/04(Sat) 23:26:36 |
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ムルイジは、処刑を終えた者が退室することを止めはしない。 (a19) 2021/09/04(Sat) 23:29:09 |
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シトゥラは、いいこにして、ままのへやで、ままのかえりをまっている。 (a20) 2021/09/04(Sat) 23:47:59 |
![]() | 【人】 アンテナ キューキューは使えそうな武器を取った。 退出したシトゥラを、テンガンを見送った。 順番をそんなに気にする人ではなかった。だから何番目だったか、あんまり覚えてない。 近づいて。貴方に近づいて。 残っている貴方の皮膚に力を入れた。白い服が赤く。自分も。 前と違い、怖がるようなことはしないように。 それが終わっても退出はしばらくはしない。暫くはその姿を少しだけ俯いて目に捉える。 (30) 2021/09/04(Sat) 23:50:24 |
![]() | 【人】 正弦波 カストル「バーナード……」 ぐ、と引く力に一瞬抵抗して、やめる。つい抵抗してしまっただけだ。 そして慌てて近くの、小さなナイフを取ろうとして、 「痛っ」 指先に小さな傷を作ってから、今度は気をつけて取った。 「……つ、ぎ?やろうか……」 (31) 2021/09/04(Sat) 23:55:12 |
![]() | 【人】 運び屋 バーナード「そうだな。……お前の怪我の手当ても、これが終わってから」 傷ができる様子を見てそっと言葉を付け足し、そのまま手を引いてヌンキに近づく。なんとなくヌンキの指には傷をつけたくなくて手首を選んだ。押し当ててスッと引けば自然と赤の雫が零れ出す。 自分にかからないように。手を繋いだカストルに、血を被らずに済むような処刑を示すため。 ……役目を終えた大型ナイフを床に転がした。 (32) 2021/09/05(Sun) 0:03:56 |
![]() | 【人】 観測者 サルガス「……私は」 「ムルイジの前に、しようと思う。」 後方に下がり、ヌンキの方に目線を向けたまま、 室内に居る面々に聞こえる様にそう告げる。 (33) 2021/09/05(Sun) 0:09:01 |
ムルイジは、何も言わない。意を唱えることもない。全てを視界に入れ、最後を待つ。 (a21) 2021/09/05(Sun) 0:11:27 |
![]() | 【人】 生真面目 レグルス「緩やかな……緩やかな失血、か……」 真面目なレグルスは悩んでいる。 途中で出血が止まりそうな箇所よりは、 ちゃんとした血管のある箇所だろう。 ふむ…… 「一部の動物の血抜きでは足の腱を切るらしい。 よし、きっとここが要望に合致した箇所だな」 ザクッ☆大きめのメスで裂いてみた。 (34) 2021/09/05(Sun) 0:17:58 |
![]() | 【人】 正弦波 カストル頷いて、すぐ近くでそれを見た。 首の傷よりも小さく見えるけれど、すごく痛いに違いない。こんなに小さな指の傷ですら痛むのに。 「ヌンキ……ごめん、」 見下ろしたヌンキの手に、生ぬるい涙が落ちるのが見える。自分のうるさい呼吸音が聞こえる。 バーナードのつけた傷とは違う場所に、似たように押し当てて、血の流れる様を見て、そこでようやく気づく。 ……血は、とくに苦手みたいだ。 バーナードの手を強く引いて、下がった。ナイフは手に持ったまま。 (35) 2021/09/05(Sun) 0:22:02 |
![]() | 【人】 運び屋 バーナード手を引かれるままに下がる。隣にいたのだからその涙にも呼吸にも気付いていて、だから引き留めるつもりもなかった。 カストルの持つナイフに手を伸ばす。回収できるなら回収し、所定の場所に戻すつもりだ。 処刑が完全に終了するまで留まるかそれともここで退室するか、そう伺う視線をカストルに向けている。 (36) 2021/09/05(Sun) 0:28:38 |
![]() | 【人】 正弦波 カストルナイフは、すぐに手を離した。視線はヌンキの方を向いて。 「みて……見てる、よ。ヌンキが、頑張ってるところ。 ちゃんとここから見てる、から!」 ヌンキにも聞こえているだろう。聞こえるように言ったから。 (37) 2021/09/05(Sun) 0:48:03 |
![]() | 【人】 観測者 サルガス順番が回ってくれば、 一歩、一歩と、近付いて。 じっとその顔を、眼を、表情を、見る。 「…… ……、」 ブレードを振り上げる。 肩から胸にかけて、ざくり、一閃。 大きな傷だ。自身にも、返り血が飛び散るのが分かる。 そうして何時もの様に後方に下がる。 『処刑』を最期まで見届ける為に。 観測する為に。 (38) 2021/09/05(Sun) 1:05:58 |
![]() | 【人】 情報屋 ムルイジ皆が傷をつけていく。赤色が流れていく様を見る。 緩やかな失血、というのは……死ぬまで時間がかかって苦しいだろう、と思った。 それでも笑おうとしているらしい様子も、なんとなく。 ヒールを鳴らして、近付く。 溢れる血に何ら躊躇することなく、ヌンキの目の前に片膝をついた。 同じく何も躊躇なく、片腕でやんわりと抱き締める。 頬に口付けて、 反対側の脇下から短剣を突き入れた。 短剣を抜いた後は暫く抱き締めたまま。やがてゆっくりと身体を離し。 いつも通りの様子、いつも通りの所作で離れて。 ヌンキが事切れるまでを目に収めるつもりだ。 (39) 2021/09/05(Sun) 1:30:01 |
ムルイジは、見届けた後、毛布を持ってきた。 (a22) 2021/09/05(Sun) 1:49:57 |
バーナードは、さいごまでそこにいた。 (a23) 2021/09/05(Sun) 1:50:26 |
ムルイジは、ヌンキに、丁寧に毛布をかけた。 (a24) 2021/09/05(Sun) 1:50:48 |
サルガスは、ヌンキを最期まで見届けた後、ムルイジに促されるまでその場に残っていた。 (a25) 2021/09/05(Sun) 1:50:53 |
カストルは、ヌンキの声も聞こえた。 (a26) 2021/09/05(Sun) 1:54:23 |
カストルは、バーナードを引っ張って処刑室から出ていく。 (a27) 2021/09/05(Sun) 1:58:03 |
ムルイジは、サルガスと最後まで残っていた。少しばかり落ち着いた頃合いで、処刑室を出るように促すだろう。 (a28) 2021/09/05(Sun) 2:00:22 |
バーナードは、カストルに手を引かれながら処刑室を後にする。 (a29) 2021/09/05(Sun) 2:00:57 |
キューは、死を見届けた。毛布がかけられたあたりで、退出する。 (a30) 2021/09/05(Sun) 2:04:44 |
シトゥラは、ままのかえりをまっている (a31) 2021/09/05(Sun) 3:12:39 |
シトゥラは、ままに「ままおかえり」といった (a32) 2021/09/05(Sun) 3:13:21 |
シトゥラは、ままのよこでねている (a33) 2021/09/05(Sun) 3:13:43 |
シトゥラは、むじんのろびーでおうたをうたってあそんでいる (a34) 2021/09/05(Sun) 6:48:17 |
![]() | 【人】 システム管理 シトゥラ悲しいメロディーの歌はシトゥラの故郷で歌われる鎮魂歌だ。 現代の医療を否定し、太古と変わらぬ死と隣り合わせの生活をする彼らは、同胞が命を落とした時、その魂が寂しくないように、再び生れ落ちた時に出会えるようにと歌を歌って見送る。 「ね、おうた、じょうずにうたえた」 シトゥラは脳が生み出した幻影と戯れている。 無人のロビーに子どもの歌声が響いている。 (40) 2021/09/05(Sun) 7:01:59 |
シトゥラは、数人の男たちにどこかに連れていかれた。 (a35) 2021/09/05(Sun) 7:03:05 |
![]() | 【人】 卜占 キファキファは自室で、膝を抱えて震えている。 自分はどうも、血を見るのが苦手らしい。 だから処刑の時も、目を閉じたまま手探りでヌンキに近づいて。力任せにナイフを突き立てた。 肩あたりを刺したつもりだったが、碌に狙いも定まっていなかったと思う。それでも想像以上に手応えがあった。 「いつまで続くんだよ…… こんなの、もう……」 ヌンキが動かなくなるまで見届けた後の記憶はない。どうやって自室まで戻ってきたのかわからない。 ただ、他の人に辛そうな顔を見られていないといい、と思う。 ヌンキが死んだことで、もっと辛い思いをしてる人間はたくさんいるのだから。 (41) 2021/09/05(Sun) 8:20:05 |
シトゥラは、男たちに「ばいばい」と手を振って別れるとどこかに向かった。 (a36) 2021/09/05(Sun) 8:21:25 |
(a37) 2021/09/05(Sun) 11:30:39 |
カストルは、ロビーで演奏中。メンバー全員が片腕をトロンボーンtaktにしたことで有名なあのバンドの曲だ。 (a38) 2021/09/05(Sun) 12:38:39 |
バーナードは、カストルの演奏に合わせて小さく口遊んでいる。 (a39) 2021/09/05(Sun) 12:43:51 |
バーナードは、息を呑んだ。どちらの結果に対してかは分からないが。 (a40) 2021/09/05(Sun) 12:58:59 |
シトゥラは、つうしんがなにをいっているかわからない (a41) 2021/09/05(Sun) 13:14:55 |
シトゥラは、うとうとしている (a42) 2021/09/05(Sun) 13:21:58 |
ムルイジは、ロビーへやってきた。レモネードdrinkを注文。 (a43) 2021/09/05(Sun) 13:27:33 |
ムルイジは、ちょっと酸っぱい顔をしている。 (a44) 2021/09/05(Sun) 13:30:03 |
シトゥラは、おうたをうたってあそんでいる (a45) 2021/09/05(Sun) 13:39:54 |
ムルイジは、……いつも通りだ。悲しくなるくらい、いつも通りだ。 (a46) 2021/09/05(Sun) 13:59:50 |
観測者 サルガス(匿名)は、メモを貼った。 ![]() 2021/09/05(Sun) 14:10:14 |
サルガスは、メッセージで通信を送っているが、抑揚が無い分より無機質に感じるかもしれない。 (a47) 2021/09/05(Sun) 14:13:02 |
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