人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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【人】 白昼夢 ファリエ

「……お食事って」
「あの。集められて説明を受けただけで後は自由にしてて構わないんですか?」

同じ境遇同士で親交を深めろということなのだろうか。
勝手に出ていくのもできずに様子見。
(21) 2024/01/27(Sat) 11:16:07

【人】 小悪魔 ロキ

「神官サマがご自由に、って言ってるんだから構うことないんじゃない?」

様子見をする女の姿を見れば、けらけらと笑う。
その少女の頭に生えている角は紛れもない本物の角。
つまりは悪魔と呼ばれるような存在だと言うことだ。

「自己紹介してるのはせっかくだしみんなで仲良くしようってことだろ?
 ボクとも仲良くしておくれよ?ロキって名前なんだ〜」

その昔、悪名を轟かせていた悪魔と同じ名前。

結界によって魔物は内側に入って来れないようになっている。
それにも関わらず悪魔がここにいるのは、特例であるからに他ならない。

つまりは皆と同じ痣持ちということだ。
見えるような部分に痣はないようだが。
(22) 2024/01/27(Sat) 12:31:15

【人】 遊蕩 ディルク

「代わりは嫌かな?」

もちろん代わりと考えている訳ではない。
しかし先程の言葉では確かにそのように聞こえるのも仕方のない話。
こつこつと靴を鳴らしながらプリシラに近づいて行く。

「食べたいものがあるなら奢るよ。僕もお腹すいてるしね」

ファリエへは手を振り「今日は解散らしいよ」と伝える。
親交を深めるように言われたかは別として、折角の祭りに折角の共通点。
自由時間にもっとお近付きになるのは悪いことではないだろう。
(23) 2024/01/27(Sat) 13:11:52

【人】 薄荷 アンジュ

「あ、いつもいつもご提供ありがとうございます」

自分を含めた薬師ギルドの者たちは薬草や花を自分で採取したり、詳しい専門家から譲ってもらう、買って仕入れることは珍しくない。
森に住まう魔女であれば尚の事、良い材料として活用できるだろうという信頼もありましょう。

「私も育てる方はあまり得意とは言えませんので……その際はまたお声掛けします」

店を開き、定期的に遠征する傍らで薬を作る都合上、育てる時間は難しいしコストもかかる。
料理人が農家に感謝するのと同じで、しかし興味を示す羨望の眼は変わらずに。
ぎこちなく口許は線を結んだ。
(24) 2024/01/27(Sat) 13:12:15

【人】 薄荷 アンジュ

「ドレス……お食事……ご飯……。オトナって感じがする」

ここではともかく、他所の国ではまだ未成年として扱われる年齢だ。
祝福を受け、こうした祭り煌びやかな服を着て、ちょっとオシャレなお食事とか。
憧れがないわけではないけれど、親睦を深める意図もあるのだろう。

「現に一人は足早に去って行きましたから、咎められることもなさそうなので。自由にして良いのだと思います。
 ご飯に行ったり、お散歩したりしても咎められないかと」

自分以上に緊張と不安の面持ちのファリエへと。自分の方は幾分か和らいできたのでそう語り掛けた。
(25) 2024/01/27(Sat) 13:13:23

【人】 番犬 グノウ

……目も利くか、と瞑目したまま感想を述べる。

「…………いかにも」
「………出自は俺にも分からんがな」

それはシヴァに伝えているように見えて、この場に居る全員に伝えているような言葉だ。不審で不遜な外面の自覚が、せめて判断は公平に行えるよう与えている情報のようでもあった。或いはそこまでを織り込んでいるとするのならば、この遮光眼鏡の男、舌だけではなく頭も回るが……。

「………この身は、生ける鎧(リヴィングデッド)と何も変わらん」
「…………魂の存在の在不在を証明することすら出来ん」
「……木偶に話しているか、生物に話しているか」
「………各々で決めてもらっていい」

鎧の中を反響するような音が響く。

「……男子だろうが、興味は持たぬほうがいいだろうな」
「………この中身に貴殿の期待するような物は入っておらんよ」
「……探って愉しい胎ではないことは確かだ」

何かの駆動音と共に、シヴァにシニカルに言葉を返す。
(26) 2024/01/27(Sat) 13:22:09
何か準備しておくべきだったかと思ったけど、どうしようか考えて結局時間ギリギリになってしまった。
この街はとても治安が良いとはいえ、犯罪がゼロというわけでもない。
祭りに浮かれた人から自衛できるように最低限の装備だけ仕込んで約束した場所へと赴く。
大通りが見えるこの場所は、入国してからずっと感じていた疑念と不安感を拭ってくれるような感覚がした。

「すみません、カリナさん。少々遅くなりました。
 まだ寒いのに、こんな場所で待ち合わせてごめんなさい」

小柄な少女が駆けてくる。自分より少し年上で、先輩で、友人の彼女のもとへ。
ちゃんと会って喋るのは久しい。努めて尾を振る動物のように笑顔を浮かべてあなたを見上げた。

七色に緑のディスプレイが光る。

「置物とかにしておくと俺様ちゃん防犯に役立つよ。
 人が来たらココとか光って威嚇できるし。
 ヒェエ、魔女ホーダイのつもりでいたら、すっごい請求来そう」

顎に太い金属の指をやり。

「そうねぇ、基本祝祭だから"女神の名の下に"って名目ある以上、
 派手に得して稼ぐこともできない反面、
 売り上げ金額が信仰に紐づくせいで、ケッコーな適正価格で、
 詐欺にならないアイテムの売り方してくれること多いからね。
 だから珍しく価格交渉もせずに美味しいもの食べれるぜ!
 俺様ちゃん食道ないけど!
 面白グッズも出るから変な眼鏡とか掛けようぜ魔女ちゃん。
 俺様ちゃん目もないけど!!」

タハー! 祭り楽しむ資格ないじゃん俺様ちゃん!

「なので気の合う仲間や、美味しさ共有できる子らといっといで。
 コワイお兄さんが出たらいつでもテレパシーで呼ぶんだよ。
 ファイト! なんとかなればいいね! って遠くから応援する。
 魔女ちゃんはでも、今回お花とか売る方なんかな?」

【人】 栄枯 プリシラ

>>23 ディルク

「嫌よ、勝てないもの。
 楽しみたかった花に代えられるものなんてないですし」

合わせた両手をお腹の前に降ろして、困ったように笑う。
言葉選びはやはり、少しの冗談色が滲んではいたが。

「……ふふっ、ごめんなさい。本当に代わりを探して声を掛けてたわけじゃないのは分かってますよ。

 だから奢ってもらうのなんて悪いわ!返せるものもないし、どうしてもと言うのならもっといいタイミングにとっておいて頂戴な。食べたい物自体はいくらでもあるんだけど……」

イヤーカフに視線を向けて、それから顔へ。
近づいてきたから目で追っている、その程度の動き。

「ディルクさん、でいいんでしたよね?
 ちょっとしたら行きましょうか。あたしもお腹空いてるしね」
(27) 2024/01/27(Sat) 14:05:07

【人】 栄枯 プリシラ

「こういう畏まった場所に集められると、
 何だか変に行動を起こしづらいことありますよね」

でも神官様のお話は済んだしやっぱり大丈夫そう。

「男前と可愛い子から、
 悪魔に動く鎧まで……聖女様も随分多趣味だこと。
 あたしもそうやって色んな人集めてみたいなあ」

「それこそ、いつだってパーティが出来ちゃう!」
(28) 2024/01/27(Sat) 14:14:50

【人】 寡黙 エミール

>>20 ファリエ

「……アンタも選ばれていたんだな」

知った孤児院で働くファリエとは顔見知りだ。
孤児院の子供が迷子になっていた際に送り届けたのが縁だが、あまり人と話さぬエミールでも、慣れた人であればいくらか話はするというものだ。
いくらか高い目線を下におろして首筋あたりを見たが、流石に髪と服が邪魔で痣は確認できない。

……が。

「……うなじ。
 そんな所に痣がでたのか、アンタは」

つられて思わず自分も首筋に手を当ててしまった。
包帯を巻いてることからもバレバレだ。
(29) 2024/01/27(Sat) 14:20:17

【人】 仕立て屋 エリー

「前に頼まれた面倒な特注品みたいなの以外ならね」

肩を竦めて、シヴァを見やる。

「これでももう、一国一城の主なもんで。
 よければみんな、僕の城……って言うには小さいけど、お店に来て欲しいな」

カリナに視線を向けてから。

「専門じゃないけど、装飾品も売ってるしさ」
(30) 2024/01/27(Sat) 14:25:56
「あなたって案外荒事が得意じゃないんですか?
 魔女放題、踏み倒すつもりでかかってらっしゃいな」

頑丈さをウリにしているけれど、
根はちょっと柔らかいのかしら(オブラート)。
やるときはやってくれると陰ながら信じています。

「よかった。聖女様の手前、阿漕な商売はできないものね。
 食事は最悪お祭り価格と思えばいいとして、
 掘り出し物のアイテムや武具が割高だったら……
 お財布と相談する回数が増えちゃう。よくないわ。

 えー、ギャップっていうのもあるから、
 乗せてみるだけでも面白くなったりするかもよ。
 買ってきたら試しちゃう。物は試し」

もし似合いそうなものがあれば、
話を思い出して買ってきちゃうかもしれない。
食べたものの話だって聞いてくれるならするつもり。

「ん−、完全にお客さんの気分で来ていまーす。
 その気になれば即興でお店は開けるけど。

 ほら、お祭りの時期だけ咲く花とかあるわけじゃなし、
 あたしの商売は別にいつでもいい気がして」

シヴァは、面倒な特注品みたいなの、の言葉にあっはっは。
(a5) 2024/01/27(Sat) 14:49:08

【人】 飄乎 シヴァ

>>26 グノウ

「め〜〜ちゃくちゃシリアスしてていっそ受けピ。
 んじゃ俺ちゃんは人に話してるつもりでいるワ」

「てか聖女様のお印の痣どっかしらに出はしてんべ?
 全然存在証明されてるくね? いや〜〜旦那が気にしてる
 ところもわからんでもないけどサ」

「まぁふつ〜に個性的なキャラしてっから、
 我此処に在りで胸張ってこ〜〜!ってね」

 痣どこにあるん〜?と一通りグノウの周囲をうろつき、背中をバシバシ叩いてひょこひょこ離れて行った。
 ちょっとてのひらいたそうな素振りもした。
(31) 2024/01/27(Sat) 14:50:07

【人】 飄乎 シヴァ

「あ〜ダーレンの旦那な、悪い人じゃねェンよ。
 態度悪くても根っこはお人好しぃ〜」

足早に立ち去った一人の話題に、にゃははと苦笑しつつ。

「そうそ、全然自由にしててオッケーよ。
 デートでもなんでもいってらっしゃ〜い!
 俺ちゃんも出店あるあたりうろつくかァ〜?」

 ふら〜と立ち去ろうとしたところにビッグニュースが聞こえ、勢いよく振り返った。

「ってエリーまぁ〜〜じでェっ!!!?!?
 そりゃおめでとさ〜〜ん!!!
 後で酒でも持ってくワ、てか飲むようになったァ?」
(32) 2024/01/27(Sat) 14:50:47

【人】 遊蕩 ディルク

>>27 プリシラ

「可憐な花にはそれぞれの輝きがあるからね。
 そこに咲く一本だけに目を奪われるような僕じゃない」

代わりではないと伝える言葉ではあるものの、告げる言葉は男の軽い性格を表しているためあまり宜しいものではない。
謝罪も悪いと思う心も不要だと感じても可笑しくない程に。

「食事に付き合ってくれるだけで僕にとっては十分だが。
 無理やりにとは言わないから、そうだね」

今日ではない次にそうさせていただくとしようか。
あるかも分からない次を勝手に楽しみとして、
名と貴女の言葉に頷き、こちらへの視線へは笑顔を向ける。

食事のタイミングは貴女に合わせた適当な時間。
ここにいる間に食べたいものが何かも問いかけて。
(33) 2024/01/27(Sat) 15:46:50
「エエ〜ッやだやだ、荒事を抑え込むのは得意だけど、
 自分が荒事を起こすのは向いてないし、
 嗜虐よりも被虐に興味がある星の下に生まれたから、
 俺様ちゃんカワイコには踏み倒すより
 踏み倒された方が興奮するしさ〜」

これは倫理や信念ではなく性癖の問題です。

「オウイエだったら俺様ちゃんに似合う装飾探すってクエスト
 個人的に依頼しちゃおっかな!
 魔女ちゃんはクエストを受注した」

脳内でズビシ、と両手で指さし。

「このタイミングでしか来ないような冒険者もいるし、
 奇縁が結ばれるかもしれないしね、
 人生一度きりだから悔いなくやらないと、
 何が起こるかわかんないからね!チャオ!」

【人】 番犬 グノウ

>>31 シヴァ

「………そうか」

人として扱われることと造物として扱われることに感覚として差はないらしく、抑揚のない言葉が返る。周りを周られていても触れられていてもさして気にしないのは、己の身体の頑強さへの信望か、或いは自己保身に頓着がないかのどちらかだろう。
痣は獣を模した顎の下に存在する。故に参加者であることは明白ではある。一通り喋り離れていくシヴァを見ながら再び瞑目する。

「……………不思議な男だ」

何より、その自由な振る舞いをもってしても、他人に嫌気を抱かせないことが。過去に逢った誰よりも、造物に"不思議"という理解をさせた。
(34) 2024/01/27(Sat) 16:16:23

【人】 仕立て屋 エリー

「飲まないよ。仕事に影響出るし。
 まぁでも、スタッフに振る舞うから持ってきてくれるのは嬉しいな。
 いつでもおいで。もちろん、シヴァ以外のみんなもね」

ひらひら、手を適当に振ってシヴァを見送る。
そして、教会に残る面々を見回した。特に意味もなく。
(35) 2024/01/27(Sat) 16:27:44
シヴァは、「スタッフゥ????」と一通り驚きといくらかの反応を返してから、ひらひら、手を振り返し立ち去った。
(a6) 2024/01/27(Sat) 16:37:11

シヴァは、この直後には出店に行かなかった。
(a7) 2024/01/27(Sat) 16:37:19

【人】 白昼夢 ファリエ

「…………ええと。それは悪魔の囁きではなく?」

ロキと名乗る少女を訝し気にみつめた。
見た目も言動もどうにも信用ならない。
悪魔なんて見たことがない。
死ぬまでに関わることも無いと思っていた。

「でもお咎めがないのなら」

アンジュの言葉と実例のお蔭で多少強張った肩が下りる。
自分よりもずっと若そうな少女に気遣われるとは。
普段は子供を相手にしているからこそ微妙な情けなさ。

「私も気張らないで良い、んですよね」

確かに孤児院という狭い世界の外を窓から眺めるだけでない。
きっとこれきりならば、魔法にかけられても。
祝福のかたちが贈り物だと思えるように。
(36) 2024/01/27(Sat) 16:44:38

【人】 白昼夢 ファリエ

>>29 エミール

「幸か不幸かですけれど」

張り詰めた声がいくらか和らいだ音に変わる。
それでも朗々と語らうにはまだ及ばない。
普段の彼女とは随分と違う印象を受けるだろう。
あくまで慣れた巣の中での姿でしかなく、歳は重ねれど知らない世界の方がずっと広い。

「額なんかに出たらどうしようかと思いますよ。
 うなじくらい、目立たなくて有難いです」

隠すつもりもなかったからあっさり認めた。
同じような手の動きを見て首をかしげる。

「あなたこそ、そんなお洒落までして大変ですね」
(37) 2024/01/27(Sat) 17:07:21

【人】 仕立て屋 エリー

聞こえてくる会話に頷いて。

「確かに、頬とか額とかに浮かんでる人はいなさそうだね。
 みんな服とか髪で隠せる場所なのかな?
 怪しい場所ならそこ専用のお洒落な装飾品を仕立てるよ」

と、アピールしておいた。
(38) 2024/01/27(Sat) 18:04:09
―――あなたたちが、教会にと集められるその前日の夜。

「 ファリエ 」

聞こえたのはその声だけ。
足音もなければその身体の下に影ひとつ落とさず、聖女はひらりと突然現れた。

変わらぬ光景。空気に揺れる白銀の髪。
それが落ち着く頃、あなたを見てはくすりと微笑むのだ。

「 お祭り たのしみね 、ねえ ファリエ 」

くるくると、本当に楽しそうに、喉を鳴らして。

【人】 薄荷 アンジュ

「私たちは選ばれた立場、と言っても真摯な態度であれば、きっとお許しになられると思います」

慌てている人を見ると途端に冷静になることもある。似たような感じで幾分か緊張が解けた自分は「そうですよ」と続けた。

「あくまで自然に、普段通りにしたら良いかと」
(39) 2024/01/27(Sat) 18:40:02

【人】 薄荷 アンジュ

「私は首や手のように見せやすい場所に痣は出てこなかったですが、出すのは少々恥ずかしいのですけど……隠していても大丈夫なのでしょうか。
 出すようにとは言われてはいませんけど」

着飾るアクセサリー、ワンポイント。
なるほど服飾と合わせると結構至れり尽くせりな縁となっているのだなと考えた。
(40) 2024/01/27(Sat) 18:48:31
「あ……リッカ」

子供たちを寝かしつけ冬の重たい夜を享受していた時だった。
夜空に滴るミルクのような髪が視界を横ぎって目を奪う。

そうだ。女がここまで狼狽える理由は、何も不慣れな場に招かれたことだけ原因ではない。
何年も前から痣が光ったその日まで聞き続けた声。
それはすべての元凶の響きでもあって。

「…………楽しそう。聖女様の為のお祭りだもんね。
 あなたにとっては誕生日のようなものなのかな」

楽しみだ、とすぐ答えられず。
白い息を吐く。歌うように踊るようにはしゃぐ己だけの■■を見る。

【人】 仕立て屋 エリー

「別に出せとは言われてないからいいんじゃない?
 胸元とか太腿の上の方とかに出てたら大変だしさ。
 少なくとも僕は出せと言われても出す気はないね」

エリーの服は比較的軽装だが、露出している場所に痣は見当たらない。
つまりまぁ、見せるには脱ぐ必要が出てくるということだろう。

「だからみんなも気にしなくていいんじゃない?
 それが原因で何か起きたら文句言っちゃおうよ」
(41) 2024/01/27(Sat) 19:06:01

【人】 薄荷 アンジュ

「本当に偉い方に出せと言われたなら仕方ありませんけど……なら私も同じようにしておきます。
 少なくともここに集められたということは、同じような痣があるということですから。
 ならば私もその時は声を上げましょう。頼もしい限りです」
(42) 2024/01/27(Sat) 19:35:59
「 たんじょうび?
  …… ふふっ、ううん、関係ないわ 」

また可笑しそうに、笑う声。
どんなに夜が暗くとも、リッカの姿は闇に溶けて消えたりしない。
白い髪に、肌に、衣服が。ぼう、とまるで灯りみたいに浮かんでいる。

「 お祭りは、お祭りだもの。
  たくさんの人が集まって、たくさんのお店が並ぶのよ 」

「 ――― 考えるだけで、とっても たのしい。
  雪も、降らないかしら。 降ったらきっと、とってもきれいね! 」

子どもの声が、子どもらしく。
薄ら細めた瞳は夜空よりもずっと寒々とした、蒼い色で、あなたを映す。

そう思わない? って。

【人】 白昼夢 ファリエ

「普段通りに」

咀嚼するようにこくり。髪が前に垂れた。
無理に笑う風でもなく、口は自然と弧を描く。
彼女の中でも納得できたらしい。

「きっと聖女様も許してくれますよね。
 私としてお祭りに参加して楽しめば、私が祝福されたお返しになる」

懸念は少なくない。けれど祭りとあらば言祝ぐのが正道だろう。

「アンジュさんも素敵な聖女祭りにしましょうね」
(43) 2024/01/27(Sat) 19:58:38
 


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