83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】
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[最後の瞬間、未知への恐怖を齎さんと組み敷いていた男は珠莉の手を握っていた。
身体を震わせ達したことを示すようにきつく締め付けてくる蜜孔は意識を手放した後も蠢ていていた。
それを感じながら、その小さな手を覆うように指を絡めて繋ぐ。
男は繋がったままに珠莉の身体を横向きにして後ろからその体を離さぬようにと抱きしめた。
目覚めた時に最初に感じるのは男の肉体であろうか]
珠莉――本当に可愛い子だ。
よく頑張ったね。
[意識を失った肉体は重たいものだ。
その重さを味わいながら男は耳朶にキスをする。
時間の余裕はある。
届かぬものではあろうが男は耳元で褒め言葉を囁きながら、
男は首筋や肩口にキスを重ねて珠莉が目覚めるのを待った]
この一夜が終わってしまえば、
私たちの人生は終わって、
次に始まるのは何なんだろう。
「被害者」と「加害者」
ううん、どちらも被害者でしょう?
どちらが不幸でどちらが幸福かなんて、
それは住む世界の話なんかじゃなかった。
出会うべきではなかった ────
そんな悲しそうに微笑まないでよ
トト。
偽名を使って良かった。
彼の前では、私でいたくなかった。
気付けば真白のシーツに背中を預けて、
両の手で彼を抱きしめて温もりを確かめる。
彼がトト≠必要としてくれることが、
この上なく嬉しかった。
必要とし、必要とされ、
求めていたものが得られたのなら
私たちはこの先を景色を見つけられるのかしら。
じゃあ
お風呂入ろうか
[温めてくるね、と瀬名原くんを離してベッドを抜け出る。
先程までの温もりが離れて、空調に肌が晒されて寒い。
風呂場に行き、追い炊きのボタンを押してまたベッドへ戻る。]
今追い炊きしてるから
ちょっと待ってね
[布団を捲ってその中に入り、
中にいた瀬名原くんを抱きしめなおす。
やはり温かくて心地よい。
こうして抱きしめ合っているだけでも心地よくて、
離れがたくなってしまう。
でも、離れなければならない時間がもうじき来る。
彼とは一晩だけの付き合い。
そう、区切りをつけなければ。]
あれ、
待ってって言ってた?
[タイムを聞くという当初の約束は忘れていないが、
言われた記憶がなくて首を傾げる。
実際にはめちゃくちゃ言っていたのだが、
気持ちが昂りすぎて気づくことができなかった。
腕の中で拗ねている瀬名原くんが可愛くて、
ごめんねの意を込めてその頬にキスをする。
もし「待って」と言われたことに気づけていても、
待つことはできなかったかもしれない。
それほどまでに、彼の反応が良すぎたから。
彼のせいにしすぎかな?
なんて、心の中で少し反省した。]*
――……、
[「愛して」ってちゆを求めてくれるひと、
今までにいたっけな。
彼の言葉にふとそんなことを考える。
強請ったことなら何度もあった。
形ばかり、答えてくれるひとはいた。
でも、ちゆにそれを求めたのは――彼が初めてで
だからやっぱり特別なひと、
痛いくらいにそれを思い知らされる。]
……あいしてるよ。
[なんだか擽ったいのは触れあう肌のせいではなくて
嬉しかったから、なんだと思う。]
[肌を重ねて甘い声を響かせながら、
やがて張り詰めた先の果てに向かうころ
彼が変な冗談を口にするの。]
ふ、ふふ……
[ちゆはただ笑ってみせた。
そうして実りもしない種を身体の奥に迎えるの。
命が芽吹いて可愛い赤ちゃんが生まれたら、
彼のことを「パパ」なんて呼ぶ日が来たら
ずっと幸せでいられるのかな。
――なんて、叶わない“もしも”の話でしょう?
知ってるよ、ちゃんと分かってる。
それにほら……子どもなんて、好きじゃない。]
[それから何度も、何度も彼を注がれた。
お腹の奥に熱さを感じて満たされた。
愛を囁いて、囁かれる。
喘ぐ声が上擦って掠れるのもお構いなしに
汗の浮いた肌がひたりと触れあう感覚さえ心地良くて
彼の一つひとつを刻みつけた。]
……もうずっと、このままがいいな。
[夜の終わりに囁いた。
彼に届いたかどうかはわからない、
落ちた瞼に口付けて、本当の恋人みたいに身を寄せた。]
い、ってらっしゃい…
[お風呂かあ…べたついてるから助かるけれど
足腰に力が入ってる気がしないから肩を貸してもらうの必須だ…
なんて思いながら彼の後ろ姿を目で追う、
素っ裸でよく歩けるなぁ…
そう思っていれば彼がすぐに帰ってきて「おかえり」
と言えば彼が布団をまくって、そこから入ってくる風が少し寒くて身震いする
熱かったけど、やっぱり空調が効いてると寒いね
と話そうとすれば抱き締めなおされて少しぽかんとする
甘えてるのかな、なんて見れば
元々そういう約束だもんね、と背中を撫で返す]
………言いましたー…
[これからは甘やかしてあげようと思ったけれど
彼の言葉にすねるが続行しそうになる
この、このやろ
と思いながら見ていれば頬にキスをされる
待てが出来ないわんこめ
なんて心の中で彼に文句を言う
じとりとした視線を彼に向けるけれどキスをされてぐっと詰まる
恋人にするみたいにキスでほだそうとしてくる
というか恋人でもキスでほだすのはどうかと思う!
それともそれもイチャイチャに入るのかな…?と思いながら
とりあえず仕返しにと頬や彼の脇腹を指先でつついた]*
| [そうして夢から帰って待ち受けていたのは 終わりの見えない悪夢のような現実で。
罪悪感と無力感とに押し潰されそうになって 日々を生きて……そうして漸く暇を見つけて 夜の公園まで逃げてきてしまった。
根元からぶつりと切り離されて 荒い波間を漂う海藻にでも なってしまったかのような心許無さに 小さく震えていると……]
…………ちゆ、り、さん……
[顔を上げれば、あの時と同じまんまの 千由里が、夜の灯りを背に立っていたか。
ずっとそばにいたなんて、知らない。 きっとあのまま俺を忘れて もっと熱を埋めてくれる誰かを 見つけてしまったのかなって思ってた。 ……いや、そうじゃないなら、 あの日よりも痩せて疲れ果てた顔の俺に 幻滅して、きっと離れていくのだろう、と。] (32) 2021/07/15(Thu) 14:58:52 |
| [「本当に、久しぶりだね」。 そう言おうと開いた唇からは 奇妙なうめき声だけが出た。 もう顔も見られたくなくて、 それでも耐えきれなかった俺は 此方へ歩を進める身体をきつく抱いて まるで子どもみたいに泣いてしまう。 逢いたかった。 会いたくなかった。 助けて欲しい。 助けを乞う資格がない。 どうしよう。 どうしようもない。 でも、 だいすき。 いろんな気持ちがとめどなく溢れて、 千由里の肩口を濡らしていく。] (33) 2021/07/15(Thu) 14:59:45 |
| [冷静さを取り戻すまでしばし肩を借りたら やがて洟を啜って離れていこうとするだろう。]
ごめ……俺、あの後からずっと もうどうしていいか分かんなくて……
[ベンチに腰を下ろすまでに 千由里がそばに居てくれるのなら あれから何が起きたかを話そうか。
帰ったら妻が亡くなっていて、 今は娘とふたりで暮らしていること。 医者からは死因は致死性不整脈と言われ 特に責められたわけじゃないけれど 気付くまで遅くなったのを自分で悔いてること。 娘の梨花の育児からずっと逃げていたせいで 家事も育児も手探りで、 それでも「ママがいい」と毎日のように泣くこと。
全部、千由里には正直に打ち明けようか。] (34) 2021/07/15(Thu) 15:00:10 |
| [言ってどうなるわけじゃない。 あの日見た夢には、もう、戻れないだろうし。 でも、そばに居てくれるのならそれだけで 俺はひとりぼっちじゃないって事実が 何より俺を落ち着けてくれるだろう。
すんすんと鼻を鳴らしながら それでも大人の顔を作ってみせようと 目を擦り、微笑みを作ってみせる。]
…………ダメだね、俺。 何もかもから逃げて、都合悪いところは 人に頼ってばっかりだ。
[そうやって千由里から子どもを奪って 逃げ仰せた男がいるのを、俺は知らない。 前の俺ならきっと、同じことをした。
でも今は、無理だ。そんな酷いこと。] (35) 2021/07/15(Thu) 15:01:27 |
| [嫌われる勇気も、でも独りになる勇気もない俺は 頬にこびり付いた涙の跡を手の甲で拭いつつ この場に適当な話題をひり出そうとする。]
あー……千由里は、あれからどうしていたの? ─────あと、もし知ってたら、 三つ編みのやり方、教えてくれないかな。
[聞いてまた、後悔する。 もうちょい余裕を取り戻せたらって思うのに 全然思ってたのと違うのが出ちゃって。 突っかけてきただけのスニーカーの爪先へ 視線を落としながら、それでもそばにいる存在を この場につなぎとめようと。]* (36) 2021/07/15(Thu) 15:07:47 |
もしかしたらただの独り言で。
返事など求められてなかったかもしれないけど。
生まれた瞬間から間違っていたと言うのなら。
…… 行き着く先だって、きっと。
それでも互いを離すことだけはしなかった。
傷を隠すために、別の傷で上書きした。
愚かしくて愛しい一夜の記憶。
─── ずっと夜ならばよかった。
心に負った傷も、涙も、名前も。
全部深い黒が覆い隠してくれるから。
何度も何度も窓に視線を送っては、
そこに広がる闇に安堵して。
このまま朝が来なければ良いのに、と。
心から願った瞬間。
生まれたての太陽が、世界を照らした。
[抱きしめたら撫で返してくれて、ふ、と頬を緩める。
頬や脚を摺り寄せて、その肌の温もりを感じた。
人肌の温度が一番気持ちいい。
もう甘える側と甘やかす側がごちゃ混ぜに
なってしまっているけれど、
それも気にせず甘えたい時は甘えて、
甘やかす時はとことん甘やかすことにした。
今は甘えるターン。
腕の中の温かさに、肌に触れる心地よさに、
目を閉じて浸った。]
言ってたんだ、
ごめんごめん
[拗ねたような様子につい笑ってしまう。
頬にキスをして誤魔化して、じとりと睨む目元を見てまた笑う。
からかい甲斐のある人だなぁ、なんて思って、
つんつんとつついてくる手にじゃれた。]
くすぐったいよ
[つついてくるその手をさせるがままにして、
仕返しと言わんばかりに腕や脇腹をくすぐる。
そうしていると、身体の奥から再び熱が湧いてくるが、
それをぐっとこらえて。]
……そろそろお風呂入ろうか
[なんて、顔を逸らして誤魔化しながら、
布団を捲りあげて二人の肌を外気に晒した。]
[先程までの行為で腰をやられているだろう、というのが
見て取れるから、瀬名原くんが立ち上がり歩くまでを
親切に介護する。
肩を貸してやりお風呂場まで連れていくと、
バスチェアに腰掛けさせる。
シャワーからお湯を出し、適切な温度にして
瀬名原くんにかけてやりながら、
時折自分も湯を浴びる。
かけたままの眼鏡が曇るが、温度に慣れるまで我慢。
曇った眼鏡が晴れるころ、瀬名原くんを湯舟に漬けてやた。]
……どうやって入ればいい?
[触れ合いたいから一緒に入りたいが、
向きをどうしようかな、なんて悩んで、
直接聞いたほうが早いとそう尋ねた。]*
[腕の中で心地よさそうにしても駄目です
と攻撃していればつついていた手をとられた。
指をつまんだり絡めたりされて、じゃれつかれてもうなんて思って油断して
その手を止めれば今度は彼にくすぐられる]
んっふふ、ふふ、ひゃ、や、めてっふふ…
[くすくすと笑ってなんて身をよじって逃げたりする
子どもみたいにしてくるけれど甘えたいという願望はそれに近いから
今は子どもを相手にしている気分になった]
[彼に肩を貸してもらえてお風呂まで連れていってもらえればまた逆転する
彼がお湯をかけたり流してくれたりなんかして心地よくて
細い眼を気持ちよさそうにさらに細める
もうしてもらうがままにされよう
とそのまま浴槽まで入れてもらえれば広いお風呂だなあ
そう思いながら凭れれば彼の言葉に見上げる
………視界に入る…
]
どう…どう…?
………どうしたの?
[そうやって入ればいいと聞かれてぽかんとする
隣に入れば、と思ったけどそれは流石に狭い…
ならサイズ的には僕が彼を後ろから抱っこすれば?
いやでも男女的な役割したなら彼が後ろなのかな…?
悩めば僕が少し足をたたむかもだけどそっちのが慣れてるんだろうか?
と思って彼にそう説明して入ってもらう]
狭いね〜
[やっぱり2人、それも男の大人が入るとなるとそう零す
この体勢にしてから向かいあうのもよかったかなあ、なんて思った
彼にもたれかかってお湯と彼の体温で熱くて
あんまり入りすぎるとのぼせそうだなあとぼんやりと思いながら
水音と、彼の息と、鼓動が伝わる]
そういえば……このあと、どうするの…?
[お風呂入ってはい終わりでいいのかな…?
力が入るまではゆっくりしていたいけど、と思いながら振り返って彼を見つめて]*
─── ずっと夜ならばよかった。
温度も、香りも、味も、音も。
全て私のものにして閉じ込めてしまいたかった。
光なんて要らない。最初から要らなかった。
誰かの影だったのよ。私たちはお互いに。
影は暗闇の中でだけ自由なのよ。
光がさして、影が生まれる。
心残りなのは、あの家に彼が帰ること。
昨日まで私の家だったあの場所で、
彼が苦しさに飲み込まれてしまわないか。
そう思っても、私には何もできないの ────
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