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![]() | 【人】 京職 一葉>>31 >>32 誘蛾様返し 油断、していた。 才に溢るるとはいえ、容貌は少女で。声はかそけき鈴の音のよう。 「────…………ぇ、」 傍らを歩く誘蛾様がひたりと足を留め、こちらを見上げ、「何者」かと問うて来た。 ざあ、と体温を奪う一陣の風が吹き、大通り特有の喧噪が瞬間、遠のいてゆく。 ────しまった。 肌がざわりと粟立つ気がした。 時は正に"逢魔が時"。 昼と夜とが混ざり合い、妖のものが最も人の世に近付きやすい頃合い。取り繕っていた諸々が剥がれ綻びかけているのを、私は肌で感じていた。 その顔を覆う飾り絹の向こうかじいとこちらを見つめる少女から、私は、目を逸らせることも他愛ない話で誤魔化すことも出来ず、 (35) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 17:29:57 |
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![]() | 【人】 京職 一葉それは、これまで誰にも告げずに居た事。 告げねばならぬと思いつつも、告げられずに居た事。 ────これは、あの方も直ぐ知る事になるな。 濃紫に染まる空を見上げ、腹の底が緊張で冷えていくのを感じつつ、さあ行きましょうと常の顔と態度に戻した私は、誘蛾様と共に再び歩き出したのだった。* [誘蛾様へ一葉の秘密譲渡] (37) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 17:31:29 |
![]() | 【人】 京職 一葉>>33 ■ドラマシーンA 絆取得 ■相手:徽子 ■場所:寺 ■成否判定:成功 徽子はあやかし。私もまた。 もう取り繕う必要なぞ、欠片も無かった。 百継邸から離れたところでと、しかし寺は寺であの香の匂いが厄介だ。 場を選び慎重に香の煙が届かない塀際に立つ私に、か弱きことと徽子は余裕げに嗤う。 「────何の為かと、聞くのも野暮だが」 私は知っている。 只々、その一時の快楽のため。 「お前は、何も思わぬのか。感じないのか?」 長年、百継様の傍に居て。 あの方の成長と苦悩と悲願を目の当たりにし続けて、それでも何も思わないのか。 私は知っている。 思わないのが、あやかしなのだ。 徽子からすれば、私の側こそ滑稽に見えるだろう。 人の姿となり、人と混じり、都をあやかしの被害から守るために奔走している私の側こそ。 (48) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 19:30:16 |
![]() | 【人】 京職 一葉「オレにしてみれば、お前たちこそ憐れな存在だ」 人の世の美しさ、儚さ。 彼らは弱いからこそ信じ合い、愛し合い、守り合う。 あやかしには作り得ない、信頼という魂の鎖を紡ぐことができる。 私には何にも代え難い"宝"が出来た。 あれは、お前には到底手に入らぬものだろう?と小さく笑う。 「百鬼夜行の再来?好きにすればいい」 「でも百継様は、きっとお前を討ち倒す」 正直なところ、私と徽子では、妖怪としての格が違う。 例えるなら獅子と鼠のようなものだろう。 それでも。 (49) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 19:30:32 |
![]() | 【人】 京職 一葉「オレが百継様を御守りする。継置様達もいらっしゃる」 口にすれば、それは叶わない未来ではないように思われた。 「オレはね徽子。お前が嫌いだったよ。ずっと昔から」 口にすれば、どこか清々しい気持ちになった。 お前みたいなのは、面と向かって「嫌い」と言われたことなどないだろう。 ザマーミロ。 「────だが。百継様を大過なく育ててくれた事は、感謝する」 幼き百継様を喰らわなかったのは、何かの狙いあってか、はたまた気紛れか。 そんなのは、知った事ではないけれど。 唐突に礼を述べたオレに、徽子はどんな顔をしたろうか。* [パス] (50) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 19:30:50 |
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京職 一葉は、メモを貼った。 ![]() (a17) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 19:36:39 |
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