71 【R18】歪んだ愛の形【身内】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[ 多分、彼の両親が三者面談に行けば
彼が聞いた内容に似たことを
また担任は話していたかもしれない。
茶道、華道、書道、ピアノ、バイオリン。
過酷だったかもしれないけれど、
彼女の高校生活は
習い事ばっかりで埋め尽くされていた。
運が良かったのか、彼女は素質があった。 ]
そんな可愛い顔をしない。
……理子は、何色がい?
色さえ言ってくれたら、色々取り寄せるから。
[ 彼女が興味を持つらしく、
彼はクスッと笑ってごめん、と言う。
最近は可愛らしいモダン柄もあるから
彼女が好きなキャラクターなどがあれば
そう言うものがないかも
合わせて調べさせるだろうし。 ]
[ 話が変わるけれど彼のメイドは、
朝から彼女にお礼を言われると
“お風邪をひかれましては、
坊っちゃんにお叱りを受けますし…
お嬢様がぐっすりお休みになっている時間を
お邪魔してはいけないと思っておりましたので。”
と、深く頭を下げて感謝の言葉を受け取ったはず。 ]
[ 戸惑いつつ渡された携帯に番号を打つのです。
名前欄に桜の絵文字を付け足しましたが、
消されてしまうでしょうか?
どちらにしろ、彼の連絡先も
教えてもらう流れになったでしょう。
いつの間にか口調は砕けていました。
ありがとうって言われるとは思わなかったけど…
もう少しこの人のことを知りたい、なんて
そう思ってしまったのを後悔するのは
少しだけ未来の話。
]*
────────
そうだね、あいつなら言いそう。
会話には困らないよ。
僕は小さい頃から英語とフランス語を
学んでいたから、普通に話せるんだ。
[ 彼女とはまだ国内にしか旅行に行ったことがない。
多分、大学生になって長期休みがあるなら、
彼女を今度は海外に連れていくことになるはず。
彼はそろそろ彼女にゴルフでも、と
考えるだけ考えているが、
彼女はしない方がいいかもしれない。
彼のことをずっと見て、
固まってしまう可能性があるから。 ]
荷造りくらいかな。
事前に荷物は送るから、
早めにしておくんだよ?
あ、……いいや。
卒業式、見にいくからね。
[ 保護者として、勿論。
彼が彼女と家を空ける間は
彼のメイドも休みになるため、
彼の友人ももしかしたら
卒業式を一緒に観にくるかもしれないが。 ]*
ほ、本当に起きれそうにないときは、
前の日に…作る、ね?
[ お休みの前の日はそんな感じになりそうな
予感が今からまりんはしているのです。
無理はせずに、美味しい料理を
海斗くんにあげられたら良いなって。
海斗くんだけに荷物は全部持たせられないので
まりんも待つ!と軽く反抗をするのでした。
だって、重たくなるじゃないですか…… ]
わぁ、楽しみだなぁ………
[ それから、晩御飯を4人で食べて
今度のお休みにはベッドなどを
見にいこうということになりました!
帰り際にお父さんが、
海斗くんに家賃は折半で上限2万円と
言っていました。多分、あんまり
海斗くんが学業に集中できないと
いけないと思ったのでしょうか…? ]
────────
ベッド、ダブルのやつひとつで
大丈夫だと思うの!!
[ お休みの日。
まりんと海斗くんは珍しく喧嘩に
なりかけておりました。
まりんは海斗くんと一緒に寝たくて
ひとつでいいと言って譲りませんでしたが
海斗くんは海斗くんでダメ、と譲らないのです。
折角、2LDKのおうちが借りられそうなのに!
むぅっと頬を膨らませて、喧嘩です! ]*
ワンコちゃんの名前で…?
ひどいやつがいるんだ………
[
彼女が桜の絵文字を追加したなら、
そのまま連絡先を登録した。
今度空いてる時、デートしようね、なんて
彼女を抱きしめたまま囁いて。
勿論、彼の連絡先もすぐに教えて。
彼女がまだそんなに動けないなら、
サンドイッチを取ってきて
冷蔵庫の中のオレンジジュースでも
一緒に渡せば、先にシャワーを浴びに
バスルームへと行ったことだろう。
]
*
産婦人科、行く?
一緒に行きたくないなら、
これはもらって絶対。
[
それから午後になり、
チェックアウトの時間ギリギリまで
部屋から出なかっただろう。
彼は出る直前に彼女の手に
四つ折りにした二万円を渡して。
産婦人科にいくか聞いた理由は、
緊急避妊薬を貰いにいくため。
病院代と薬代で、これくらいかな、と
彼は躊躇うことなく渡した。
]
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