人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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視点:


到着:預言者 フィアンメッタ

【人】 預言者 フィアンメッタ



  
未来
を変えられなかった。


  
         
未練を残してしまった。


  
(6) 2022/05/20(Fri) 0:05:19

【人】 預言者 フィアンメッタ



   『また明日ね、フィー。』


     
そう言ったセシリーに明日は来なかった。


  
(7) 2022/05/20(Fri) 0:06:10

【人】 預言者 フィアンメッタ



   「ねぇ、セシリー。
    貴女は……
んでる?

    
出来損ないの預言者の私を。」




  
天国そらに向けた言葉など届くはずもなく。


 
(8) 2022/05/20(Fri) 0:06:54

【人】 預言者 フィアンメッタ


 ***

  プロテアに来たのは五年前。
  
それはセシリーを喪った少し後のこと。

  
故郷を、家族を捨てて
たどり着いたのが
  流通の盛んな城下町、プロテアだった。
  
  私は、ほんの少し魔法に覚えがあった。
  魔物を眠らせたり、
  一緒に戦う味方を強くするような、
  一人では戦えないような魔法。

  別にいなくてもいいけどいれば便利。
  それくらいの存在の私は
  冒険者と一緒に魔物を討伐しに行って
  生計をたてようとしていたけれど。
  私は勿論、勇者にはなれないし
  皆の盾にも矛にもなれないから
  冒険者として生計をたてるには
  少々心もとなかった。
 
(9) 2022/05/20(Fri) 0:07:49

【人】 預言者 フィアンメッタ



  わかりやすくW使えるW人の方が
  一緒に冒険したいと思えるでしょう?


  
(10) 2022/05/20(Fri) 0:09:14

【人】 預言者 フィアンメッタ


  暮らしていくに足りないお金を稼ぐために
  渋々、本当に渋々。
  始めたのは、占い、だった。


   
「貴方の未来を占ってあげる。」



  店を持てるほど私はお金なんてないし
  利益だってたかが知れてるから
  私は色んなお店を回って、席の片隅を陣取って
  お店に来る客相手に占いをして、対価を得ていた。
  酒場とかに出入りしようとすると
  ガキは入ってくるなって
  追い返されそうになったのは苦い記憶。

 
(11) 2022/05/20(Fri) 0:10:11

【人】 預言者 フィアンメッタ



   「
誰がガキだ!

    次言ったら……シメるから。」


  そんな声が響き渡った時もあったかな。
  最も、その言葉にさしたる説得力はないけれど。
  見た目が子供っぽいから、仕方ないと言えば仕方ない。

  
(12) 2022/05/20(Fri) 0:12:30

【人】 預言者 フィアンメッタ



  ともかく。
  私は占いを片手間にしていた。
  評判はそう…悪くはなかったはず。
  食事代を奢ってもらう程度のお金しか
  とらなかったからかな。

  私には未来を視る力なんて、
  神から言の葉を預かる力なんてない。

  いいえ、本当はそれに近い物はあるけれど。
  それを使って未来を変える勇気が私にない。


  だからか。
  私の占いの結果は、当たることもあれば
  当たらないこともあって。
  当たるも八卦当たらぬも八卦。
  そんな言葉が、ぴったりだった。**

 
(13) 2022/05/20(Fri) 0:14:59
預言者 フィアンメッタは、メモを貼った。
(a1) 2022/05/20(Fri) 0:16:35

【人】 フィアンメッタ



   
『明日の夜は深い霧が出るらしい』



  今日も何処かで占いでもしようか。
  あぁ、でもギルドに顔を出すのが先か。
  思案しながら歩いていれば聞こえてくるのは
  明日の夜の話で。>>n5

  霧夜と言えばひとつ、噂があるのだったか。
  霧の夜にだけあく酒場。
  ゴーストたちが料理を出すとか何とか。
  訪れたらあの世へ連れて行かれる、なんて
  何処までが真実で何処までが虚実か
  私は知らないけれど。
 
 
(62) 2022/05/20(Fri) 11:29:10

【人】 フィアンメッタ



   「あの世に連れて行かれる、か。」


  
それもいいかもしれないな。

  あの日、セシリーを引き止められなかった
  臆病者で出来損ないの私には
  息をしている権利なんて、ないのだろうから。


  五年前からずっとそう思っている。
  幾度か機会もあったはずだけど
  霧夜の酒場に訪れたことはなく。
  それも私が臆病だという証明になっているのには
  目をそらし続けていた。 

  
(63) 2022/05/20(Fri) 11:30:42

【人】 フィアンメッタ



  過去から現実へと思考を戻して
  ギルドへ顔を出すのが先だなと
  結論を出した私は、ギルドの方へと歩き出す。
  道中、港の近くも通ったから。
  どこかの国のお姫様らしき人と
  その従者を見ることもあったかも。>>51**

 
(64) 2022/05/20(Fri) 11:31:26

【人】 フィアンメッタ


  ギルドで回してもらった仕事で
  隣国に行く機会だってあったし
  逆に隣国からの冒険者だっていたから
  王女様の顔立ちとか知ってる人がいて。
  どんな人?って聞いたら
  言葉で説明を交えつつ
  絵に描いて教えてくれたことがあった。

  まあ、そんな伝聞の情報しか持ってない私は
  前にきいた人と雰囲気が似てる、くらいの
  ふわっとした印象しか持たなかったから。
  会話の内容でも聞こえない限り
  気のせいかな、で済ませた。

  
(132) 2022/05/20(Fri) 23:00:29

【人】 フィアンメッタ


  ちなみに水色の髪の騎士の話は聞いたことある。
  ギルドに入って暫く、その人の話を聞いたのは
  お前に髪の色が似てる人が以前はいた、
  なんて世間話程度の話だけど。>>78
  魔法の実力を比べられるようなことを
  ちらりと言われたときはイラっとした。


  水色の髪の人を見て
  そんな過去を思い返したりもしつつ。  
 
(133) 2022/05/20(Fri) 23:01:34

【人】 フィアンメッタ


  ギルドの付近まで行けば
  見慣れない顔の女性がいた。>>122


   「新しく来た人?」


  そう、声をかけた。
  別に親切心で声をかけたわけじゃない。
  私はそんな心優しいわけじゃないから。


  ただ……以前に別の人に親切にされた。
  それを別の形で返してる。それだけのこと。

 
(134) 2022/05/20(Fri) 23:02:19

【人】 フィアンメッタ



   「…私はフィアンメッタ。
    此処のギルドには世話になってる。
    仕事、一緒に行く人いないとか
    困ったことあったら…声かけていいよ。
    
他の人より暇してるから、私。


    まあ、困ってたら、の話だけど。」


  あまり顔色は変えずに。
  でも、安心させるかのように少しだけ笑って。
  よほど相手の背が低くない限り見上げる形で
  喋ってたから、頼りがいはなかったかもね。
  余計なお世話だとか、そう思われるなら
  あまり引き止めずその場を離れたけど、
  さて、どうだったかな。*
 
(135) 2022/05/20(Fri) 23:04:29

【人】 フィアンメッタ

  

  大体子ども扱いされることが多いけど
  目の前の女性は見た目で判断してないのか
  それとも、判断した結果なのか。
  歳のことは突っ込まれなかった。>>143

  初対面なのに敬語にしなかったのは
  敬語で話せば十中八九下に見られるから。
  そんな小さなことが関係あったかは
  わからないことだけど。

 
 
(146) 2022/05/21(Sat) 0:24:32

【人】 フィアンメッタ



   「安心して、ちゃんと伝わってるから。
    キンウはここより遠くから来たとか?」


  元気のいい感謝の言葉はちゃんと伝わった。
  確かに少しばかり流暢さには欠けるけど
  表情とかで嫌がってない、って解れば十分。

  なんとなく言語の使い方を見ていると
  不慣れに見えるし遠くから来たのかなとか  
  推測を口にしてみたけど
  別に深追いするでもなく。
  

   「ダンジョン……?

    ……ああ、そこ。合ってるよ。
    身軽な人がよく薬草摘みにいってる場所。
    いいよ、案内する。」


  私は木登りとかそういう類のことが
  そんなに得意じゃないから身軽とは言えない。
  だからその手の仕事は一人じゃ
  あまり受けないようにしてるけど。
  案内くらいならできるし。
 
(147) 2022/05/21(Sat) 0:25:18

【人】 フィアンメッタ



   
「……本当はダンジョンに行きたいとか?」



  言いかけた言葉が気になったから軽くききつつ。
  案内するって言ったし
  別に今すぐギルドにいかないと、
  というわけでもなかったから
  キンウについていって、花屋の前を通りかかった。
 
(148) 2022/05/21(Sat) 0:26:36

【人】 フィアンメッタ



  青い花弁が目の前に落ちてきたのは…
  不思議だけど、誰かの悪戯かな、って。
  そんなに驚いた顔はしなかった。
  だって何かの気配を感じた気がしたから。
  気のせいかもしれないけど。>>68


  だから、キンウが近くの人と話し始めたなら
  自分からは話しかけずぼんやり聞いていた。

  確か、騎士団の人だっけ。>>139
  前に占ったことがあるような、とか
  記憶をたどりながら。**
 
 
(149) 2022/05/21(Sat) 0:28:27

【人】 フィアンメッタ



   「東方の…日輪の国か、
    聞いたことくらいはある。
    ここは色んな人が集まる場所だしね。

    随分と長旅してきたんだ?
    でも地図に載るような国なら 
    十分じゃないかな。」


  国名くらいは知っている。
  ただ、肌色のことまでは知らない。
  故に褐色肌の彼女を見ても生まれの違い、
  程度にしか思わないし、説明されたところで、
  負の感情を持つこともない。

  戦争とかあったのでは、なんて
  ちらりと思ってはみるけれど
  先ほど会ったばかりの人に言う話題でもないし。
  当たり障りのない事しか言わない。

        
(263) 2022/05/21(Sat) 22:17:16

【人】 フィアンメッタ



   「私はね…
    WリスペタWって呼ばれてる場所にいた。
    まあ、外の人から見たら普通の集落。
    多分地図には載ってない。
    ちょっと山奥にある、田舎だよ。

    
何処にあるか分からない神語りの里

    って通り名の方が有名かもね。」


  古の神が残した遺物が保管されているとか
  神々の逸話が語り継がれている里。
  神の子孫が私たちなのだと信じている人々の
  集まる閉鎖的な集落。
表向きは。


  きっと宗教に詳しい人なら
  聞いたことくらいはあるのではないだろうか。

  神の言葉を預かることが出来る
  そんな血族がその力を守ってきた里。
  そちらの面を知る人は少ないだろうけれど。

 
(264) 2022/05/21(Sat) 22:20:12

【人】 フィアンメッタ




   
Wフェラーリス家は預言者の血筋をひいているW



 
(265) 2022/05/21(Sat) 22:21:55

【人】 フィアンメッタ



  いつのことかもわからぬ昔の話。
  
国を預言して見せた女性がいた。
  その人は国のために、人のために。

  
破滅の使者
と呼ばれようと
  
国家転覆の疑い
をかけられようと
  それに臆せず、未来を示してみせて
  多くの命を救ったのだとか。

 
     
―――――そんな、事実とも分からぬ話。


  
(266) 2022/05/21(Sat) 22:23:08

【人】 フィアンメッタ



  フェラーリス家はその人の血を引いている。
  
……なんて眉唾物だけれど。


  事実は定かではない。
  ただ、フェラーリス家には何世代かに一度
  未来を視る力を持つ子が生まれる。
  それは揺るがない事実。

 
(267) 2022/05/21(Sat) 22:23:47

【人】 フィアンメッタ



    
それが、私だった。


         
セシリーだったらよかったのに。


  
  
(268) 2022/05/21(Sat) 22:24:21

【人】 フィアンメッタ



   「此処に来たのは五年前。
    来た時は結構苦労もしたよ。
    知らない土地に一人って
    割と心細かったりするから。

    キンウのことほっとけなかったのは
    そのせいもあるかもね。」


  ふふ、と淡く笑みを浮かべて。
  彼女がどこまで知っていたかさておき
  私からは軽くしか里については話さなかった。
 
(269) 2022/05/21(Sat) 22:24:46

【人】 フィアンメッタ


  パーティに憧れている、という話には、

  
   「ふーん……。
    何処かに長く住むつもりはないの?
    プロテアは住んでる身としては
    結構いい場所だと思うけれど。

    私もそんなに強くはないから
    大人気ってわけでもないけれど…
    キンウがパーティ探しするなら付き合うよ。
    ほら、既にここに一人いるわけだし。」


  
なんてね、
って冗談でも済むような
  狡い返し方をしつつ。
  私としても仕事にありつけるから
  この提案は別に冗談のつもりもなかった。*
 
(270) 2022/05/21(Sat) 22:25:49
フィアンメッタは、メモを貼った。
(a27) 2022/05/21(Sat) 22:28:21

フィアンメッタは、メモを貼った。
(a28) 2022/05/21(Sat) 22:28:55

【人】 フィアンメッタ


  バラが舞ったというキンウの言葉に
  同意するように頷いて。>>261

  エアハートがこちらに話しかけてきたら
  視線を足元の薔薇から彼に向けた。>>245


   「こんにちは。
    観光というより仕事の案内?
    まあ案内には変わりないか。

    ……あぁ、エアハート。
    今日は顔色いいね。
あの時と違って。


    私の占いは当たるも八卦当たらぬも八卦。
    当たったのは貴方の努力もあると思う。」


  流石に名前まではすぐに思い出せず。
  顔はなんとなく覚えていたし
  占いを頼んできたときの彼は印象的だったから
  自己紹介で思い出した。
 
(271) 2022/05/21(Sat) 23:16:36

【人】 フィアンメッタ


 ***

 
  騎士団と言うのは思ったより
  雑務もこなしているらしい。

  食事処でぼんやり客を待っていたある日のこと。

  貴族のインコを探しているけど
  手がかりもなく困っている。
  助けて欲しい、といった相談を貰った。

  翼を持つ動物なんて、下手したら
  国外に出て自由を掴み取っている可能性さえある。

  
諦めたら…?
と言いそうになったが
  流石にそれは出来ない。 
  収入の一つでもあるわけだし
  何より、エアハートと名乗る依頼人は
  困ってます!と表情とオーラが主張していた。
  それに疲れているのか、顔色が悪いように見えた。

  占いが万能でないと分かっているなら
  断る理由もないし。
 
(272) 2022/05/21(Sat) 23:17:20

【人】 フィアンメッタ



   「……貴方を導く色は


    そうね、
林檎
でも食べて
    ゆっくり休んでみれば道も拓けるかも。

    とりあえず……
    今日は帰って寝たほうがいいんじゃない?」

  
(273) 2022/05/21(Sat) 23:19:43

【人】 フィアンメッタ



  手元のタロットを見て、淡々と告げる。
  料金のことを聞かれれば、
  メニューにあった肉料理を指さして
  Wこれを奢ってくれたらそれでいいW
  
とちゃっかり高めのメニューを要求した。


  騎士団ならそれくらい払えるのでは?
  と、相手の懐事情も考えない要求は
  呑んでもらえたのかどうか。
  持ち合わせがないのなら
  料理のグレードは下げたけども。



 ***
 
(274) 2022/05/21(Sat) 23:20:25

【人】 フィアンメッタ



   「エアハートの同僚…だったんだ。
    この世の終わりみたいな顔して
    羽毛に悩まされてるって相談してきた人。

    ……どう話したのか知らないけど
    私の事買い被りすぎ。」

  
  騎士団の人が、同僚がお世話になったから
  自分も、と相談に来たことがあった。
  そんなに縋られても
  体質はどうしようもないのでは。
  そう思わざるを得ない。


  結局、その人には
  
W自分がいいと思う道を進みなさいW

  と、抽象的なアドバイスと、
  私より治癒師を探したほうがいい、という
  占いとは何の関係もないことを言って終わった。*
 
(275) 2022/05/21(Sat) 23:21:21
フィアンメッタは、メモを貼った。
(a29) 2022/05/21(Sat) 23:23:11

【人】 フィアンメッタ


  
―― 預言者の見る夢 ――



  自分がいいと思える道を進みなさい、なんて。
  どの口が言うのかと、自己嫌悪で
  どうにかなってしまいそうだった。>>275


  正しくない選択をした私が。
  何を偉そうに語るのか。


  
滑稽にもほどがある。


  
(297) 2022/05/22(Sun) 0:23:46

【人】 フィアンメッタ




   
セシリー…、貴女もそう思うでしょう?



 
(298) 2022/05/22(Sun) 0:24:07

【人】 フィアンメッタ



  アドバイスをしたその日。>>275
  ゆめを、みた。

         昔の淡い記憶が形を成す
         泡沫のごとき夢。


  
(299) 2022/05/22(Sun) 0:24:28

【人】 フィアンメッタ



  『フィアンメッタ。
   貴女には特別な力があるのよ。

   その名の通り、小さくとも熱い火として。
   人々を照らす光となれるのが貴女なの。』


  セシリー、貴女を照らす光にすらなれない私が
  名を表すようなひとになれると。
  今でもそう言ってくれるの?


 
(300) 2022/05/22(Sun) 0:25:17

【人】 フィアンメッタ




―――馬鹿ね、言ってくれるわけないじゃない。



  
(301) 2022/05/22(Sun) 0:26:36

【人】 預言者 フィアンメッタ



  神の言葉を預かる。
  この力を持つ人たちが
  何をどう預かってきたのか
  私は知らない。
ただ、多分同じなのだと思う。


  未来の夢を見る。それが答え。

  手を伸ばせば触れられそうな
  空気の温度まで分かりそうな

  何処までも現実味のある、夢。

 
(302) 2022/05/22(Sun) 0:27:30

【人】 預言者 フィアンメッタ




  
私は
を見た。

  
     
―――――セシリーが死ぬ夢だった。



  
(303) 2022/05/22(Sun) 0:28:24

【人】 預言者 フィアンメッタ




知っていながら、私は何も伝えなかった。*
   

 
(304) 2022/05/22(Sun) 0:29:34

【人】 預言者 フィアンメッタ



  今日知り合ったばかりなのに
  
いや、だからこそか。


  深いところまで触れない会話は
  人が隠し持つ秘密をなぞらずに済む。

  キンウに合わせて流れる会話は
  普段のそれよりは遅かったし
  ゆっくりと進んだことが良い方に働いたのかも。

  程よい距離感で、進む会話は
  私にとっても心地よかった。

  
(315) 2022/05/22(Sun) 1:07:22

【人】 預言者 フィアンメッタ



   「……お兄さんか。奇遇だね。

    私にも聡明な姉がいる。」
            
いた。



  
セシリーはもういない。

  でも過去形には出来ず、誤魔化して。

 
(316) 2022/05/22(Sun) 1:07:47

【人】 預言者 フィアンメッタ



   「そう、新参…って程でもないけど
    長くはないよ。」


  私の言葉の真意を
  一呼吸遅れて理解したキンウの笑みは眩しくて。
 
  
太陽みたいにあたたかいな、と思った。


 
(317) 2022/05/22(Sun) 1:08:28

【人】 預言者 フィアンメッタ



   
「……言わなくても、わかるでしょ。」



  そう、眩しかったから。
  
照れたからじゃない、違うし。


  ふい、と目をそらしたけど
  頬の色までは誤魔化せない。

 
(318) 2022/05/22(Sun) 1:09:03

【人】 預言者 フィアンメッタ



  私は出来損ないだと、セシリーを喪った日以来
  ずっと思い続けてきたから。
  キンウのその反応は……

       喜んでくれたみたいで。

 
(319) 2022/05/22(Sun) 1:09:35

【人】 預言者 フィアンメッタ



  それが錯覚だとしても、嬉しかったんだ。
  この感覚は久々に味わった気がするから。*

 
(320) 2022/05/22(Sun) 1:10:15

【人】 フィアンメッタ


―― 道案内→その後 ――


  私には崖登りの技術はない。
  だから近くまで行って、
  あとは此処を登るだけかな、って案内を終えた。
  見守っていたほうがいいかとも思ったけど
  まあ、一応ギルドにも顔を出しておきたいし。
  もう一つ、行きたい場所もあったから。
  
  ただ、何もせず立ち去るのもどうかと思ったし
  崖を登る前のキンウにちょっといい?
  と声をかけて。
 
(321) 2022/05/22(Sun) 1:18:01

【人】 フィアンメッタ



  了承を得たなら、
  手をかざして魔法をかけた。
  それは身体が軽くなる魔法。

  戦いにおいては、
  対象に攻撃を避けられることを減らし
  逆に攻撃を避けやすくなる、
  命中と回避の魔法。
  普段より反射神経がよくなってる
…はず。

  自分自身にかけても
  さして動かないから実は効果のほどを
  実体験したことはなかったりする。


  これが崖登りにどこまで効果があったかは…
  彼女だけが知っていること。
  もしかしたら後日聞く機会も
  あったかもしれないけどね。


 
(322) 2022/05/22(Sun) 1:18:59

【人】 フィアンメッタ



  キンウと別れた後、向かったのは
  
ギルド……ではなく。

  霧の夜にだけ開くという酒場。

  本当に今は開かないのか、
  そもそも本当にあるのか

        気になったから、確かめようと。

  
(323) 2022/05/22(Sun) 1:19:40

【人】 フィアンメッタ



  噂の場所を探せば、酒場は見つかった。
  ぼろぼろの看板がかかっていたから
  此処で間違ってもいないと思う。
  中は真っ暗で何も見えないし、扉は開かない。

  
   
「……ここが本当に酒場になるの?」
 


  ぼそりとつぶやいた声が風に流される。
  あの時舞っていた青いバラが
  服の裾についているのに気づかないまま
  私は足元に落ちていた石を拾い上げ―――

  
(324) 2022/05/22(Sun) 1:20:35

【人】 フィアンメッタ




窓に向かって思いっきり投げた。




   
(325) 2022/05/22(Sun) 1:21:34

【人】 フィアンメッタ



  
窓は割れなかった。

  なんとなくそうじゃないかと思っていたから
  割れなくてほっとしたまである。

  
弁償を請求されたら嫌でしょ。


  それこそ誰か中にいるのだとしたら
  怒られても文句は言えないこの行為は
  さあ、誰かに見られてたりしただろうか。**

 
(326) 2022/05/22(Sun) 1:22:21
フィアンメッタは、メモを貼った。
(a31) 2022/05/22(Sun) 1:28:23

【人】 フィアンメッタ

  ***

  失せ者探しの占いはよく承る。
  失くし物のレパートリーの多さは
  
一周回って聞いてる側としては面白さが…
  
  
いや、これは誰にも言えないことだけれど。


  ともかく、結構相談としては多い部類。
  大抵、探している人は焦っているから
  占いにまで頼ろうとするわけで
  その捜索の目は曇っていることが多い。
  だから、休んで、と言えば
  たとえ占い結果が外れていても
  見つけられるだろう、と。
  実際にそれで感謝されたこともある。


   「外れてた時に洒落にならないお代を取ると
    逆上されても面倒だから。
    足りないと思うのなら
    今後もごひいきにしてくれたらいい。」


  と、あっさりと言った。
  それに軽い気持ちで試せるお代の方が
  案外みんな来てくれるものだったりするから。

  ちなみにジェラートは貰えるなら貰った。    

 ***
(418) 2022/05/22(Sun) 20:27:15

【人】 フィアンメッタ



   「占いが役に立ったのならよかった。

    一致してたのは偶々。
    迷惑というか…
頼る所を間違えてるというか。


    ……お礼?楽しみにしておく。」


  お代はもう貰ったから…とか断ることも出来たけど
  生憎一介の冒険者の懐事情は
  騎士団の人よりも余裕はないし。
  気持ちは有難く貰っておこう。
  そうしてその場は別れたのだった。
 
(419) 2022/05/22(Sun) 20:27:58

【人】 フィアンメッタ


  話を聞いてほしい、そんな人も時々来る。
  基本相づちを打って話したいことを
  全て話させてあげれば
  そういう人は満足してくれる。

  羽毛に悩むその人は…
  とりあえず症状を抑えるとかすれば
  多少は楽になるかな、とか思ったから
  治癒師を探せば?と言ったわけだけど。

  まさか悩みの方向性が変わるなんて
  今の私には想像もつかないこと。*

  
(420) 2022/05/22(Sun) 20:28:17

【人】 フィアンメッタ

―― MiraggiOの前 ――


  言い訳してもいいだろうか。
  私は所詮、非力で慎ましやかな>>367
  ただの一般女性だ。
  私が持って投げられる程度の石の重さも
  投げる速度も、いくら全力で投げても
  たかがしれているというもので。
  それに、私程度の力で割れるのなら
  とっくにそこらの悪ガキが割ってると思う。


  つまるところ割れない可能性が高いと思いつつ
  興味に負けたというか。
 
(421) 2022/05/22(Sun) 20:29:33

【人】 フィアンメッタ


  霊感があるわけでもない私は
  近くにいた魂だけの存在も見えず。
  まさか石がゴーストの頬を掠めたなんて
  知る由もなくて。>>352
  
流石に見えてたらこんな暴挙には出ていない。


  割れなかったな、と窓の方を見ていれば
  突然、落ちていた石ころが
  私の目の前で文字を成していく。
  吃驚して尻餅ををついてしまった。
  きょろきょろと周りを見て
  魔力の元を辿ろうとしても
  誰もいない…
ようにしか見えない。

 
(422) 2022/05/22(Sun) 20:30:08

【人】 フィアンメッタ



   「み、みてた……
見てましたか……。」


  メッセージを見て、まず口にしたのはそれ。
  思わず敬語に直したのは、罪悪感というか……。
  こんなことするなら夜に来い、と。
  そう言われているように聞こえて。

 
(423) 2022/05/22(Sun) 20:31:06

【人】 フィアンメッタ



   
「すみませんでした……」



  立ち上がると、
  何処にいるかもわからない存在へ頭を下げた。
  
多分石に頭を下げるおかしな構図になってるけど

  
それはこの際気にしたら負けだと思う。



  謝ると、石が当たった窓の方へと向かって。
  もし、石に当たりそうになった存在が
  場所を移動してないなら
  すれ違ったり、したのかもしれない。


  ヒビがはいっていないことを
  指先でなぞって確認してから。

 
(424) 2022/05/22(Sun) 20:33:40

【人】 フィアンメッタ



   「今度は夜、来ます……」


  小さく言うと駆けてその場を離れた。
  急いでたから、髪に飾られたバラに気づくのは
  離れてから暫く後の事。


    そして、慌てていたから。
    尻餅をついた拍子に水晶のブレスレットを
    落としてしまったのに気づかなかった。
    それは今はもういない人から貰った物。**
           
セシリー


 
(425) 2022/05/22(Sun) 20:34:43

【人】 フィアンメッタ

***


  暴挙に出た私がブレスレットを
  何処かに落としてきたのに気づいたのは
  帰ってからのことで。
  何処に落としたか分からない、でも。

  
   
「あの時、か……。」


  酒場に行ったあの時の可能性が高い気はする。
  一応キンウと行った崖の可能性もあるけれど。
  
  ……あんな暴挙を見られてたらしいのに
  
また行かないといけないのか…

  珍しく頭に手を当てていた。
  
勿論、自業自得だが。

  
(492) 2022/05/22(Sun) 23:52:54

【人】 フィアンメッタ


  目玉でも落とされてたら>>438
  それはわかりやすく声を裏返して
  悲鳴を上げて逃げだしていただろうし。
  ガキ扱い?今回に限っては返す言葉もない。>>427
  
  元々、霧夜の酒場には行こうともしていたし、
  別にW連れて行かれるWのは怖くないけれど。

  …………行って歓迎して貰えるはずがないのでは?
  
まさか、昼間も誰かがいるとは思わなかった…。

  
  とはいえ、見てた人(?)にあえるのなら
  もう一度謝る機会も得られるかもしれないし。
  
(493) 2022/05/22(Sun) 23:53:51

【人】 フィアンメッタ



  あのブレスレット未練の証を探さないといけないから。


  
(494) 2022/05/22(Sun) 23:54:15

【人】 フィアンメッタ




      持ち主は気づいていないことだが。
      優秀な魔法使いなら、
      落とされたブレスレットには
      魔法が込められていると気づくだろう。
      最愛の妹を守るための、加護の魔法が。

 
(495) 2022/05/22(Sun) 23:54:50

【人】 フィアンメッタ



   「……そういえばこの
青バラ
…。
    いつの間に……?

    何故…………???」

  バラに気づいたのも帰ってから。
  仮にも石を投げるような女に
  なんで花を?と首をかしげるのは仕方ないと思う。
  そういえばキンウといるときも、青バラが…。

  あの時と、同じ……?
  招待、されてる?

     そう考えている人は、私だけじゃなく。
     まさか酒場で見知った人に
     会うことになるとは、今はまだ知らない話。

 
(496) 2022/05/22(Sun) 23:55:26

【人】 フィアンメッタ


―― 回想:占い ――


   『以前見かけた人にひとめぼれした。
    もう一度、会いたいけど場所がわからない。
    逢える未来は、あるだろうか。』


  そんな相談をされたのはいつのことだったか。
  まさか、私の占いを見ている
  存在が居るとは思わない。>>406


  あの時、私はなんて助言したのだったか。


   「貴方の未来は―――――。」


  もう、覚えていないけれど。
  ただ、覚えているのは。
  私は百発百中の占い師なんかではないということ。*
 
(497) 2022/05/22(Sun) 23:56:10