人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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【人】 厨房担当 ゲイザー


[ここで栗花落に伝えるべき用件は、ひとまずこれでお終い、だったのだけれど――。

 速崎は少しだけ迷ってから、もう一通の「伝えたいこと」を、メッセージに載せた。
 それは『うさぎ』で顔を合わせた際には、どうしても伝え難かった言葉。]
 
(10) 2023/03/13(Mon) 12:01:54

【人】 厨房担当 ゲイザー


『 ツユリさん

 『Madam March Hare』でお尋ねするのはまずいかなって、
  今までずっと、聞けなかったのですが……

  ツユリさんが、『ラスト・サタデー』の
  有栖川春人を演じられているセロさんですよね?
  お店で春人のセリフを言ってくださった時に、
  きっとそうなんじゃないか、と思ったんです。
  (もし違っていたら、ごめんなさい!)

  『ラスト・サタデー』という作品自体が
  監督さんごとハマってしまうくらい
  とても魅力的で好きなのですが、
  作中でのセロさんの演技も、すごく好きです。

  春人の明るさも、明るいだけじゃない陰の部分も
  微妙な声のトーンの変化で演じきっていて。
  (こう書くと、私、職業ライターさんみたいですね)
  それに、セロさんの声自体も魅力的で
  他の誰とも似ていない響きに、惹き込まれています。

  長々とした文章になってしまってごめんなさい。
  ツユリさんのセロさんとしての活動、応援しています。
  今度の映画で声を聞けるの、楽しみにしています。

                   ゲイザー   』
 
(11) 2023/03/13(Mon) 12:02:41

【人】 厨房担当 ゲイザー

[「好き」だとか、「魅力的」だとか、「惹き込まれて」だとか。
 そうした表現を用いることに、躊躇いは確かにあった。
 あったけれど――事実は事実だったし、多分これは「恋」とは違う魅力なのだと、そう胸の内で呟いて。
 深呼吸をひとつおいてから、2件目のメッセージを栗花落に送信した。]


( ……ってこれ、普通に事務所に
  ファンレターとか送ればいい話だったな……。 )


[送信した後にそう気づくも、重複する内容の手紙を送るのはただストーカーじみているだけな気がしたため、文字の形で送る言葉はこの一通のみとなる。**]
(12) 2023/03/13(Mon) 12:05:17
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a2) 2023/03/13(Mon) 12:21:47

厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a3) 2023/03/13(Mon) 12:23:42

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 日中:『うさぎ』への道すがら ―

[速崎璥は、不機嫌だった。
 書店の棚から手に取った雑誌をその場で床に叩きつけない程度の分別はあったが、ともあれ、不機嫌を得た。
 フーディーの下で、隠し切れない低い呟きが零れる。]


 何なの、あれ。


[努めて冷静に棚に戻したその雑誌には、若手声優をPRする特集記事が掲載されていた。
 その記事内で大々的に載せられていたグラビアを見るなり、速崎はこのような顔をするに至ったのである。]
(15) 2023/03/13(Mon) 16:16:03

【人】 厨房担当 ゲイザー



( 私は、声が聞きたいだけ。演技が聞きたいだけ。
  お姫様や王子様が欲しい訳じゃない。 )


[ライターがまとめた文章やインタビューの内容自体は、役者たちの芝居や活動に対し真摯に向き合ったものだったかもしれない。
 それでも、キラキラとした写真による偶像化が、真摯な文章まで台無しにしている――「声」にしか関心のない残酷な耳の持ち主はそう捉えた。ブロマイドの読者プレゼントのことまで記事の中にあったものだから、なおのこと、この不機嫌は強まった。
 「そうした」需要の存在自体は、流石に理解している心算だったが――。]
(16) 2023/03/13(Mon) 16:16:46

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ( ……そういえば、あの時、ツユリ、さん。 )


[当時は深く気に留めていなかったのだが、あの夜に来店していた栗花落の髪型>>4:80>>4:108は、いつもと少し違っていたと思い出す。
 目深に被ったフードの下で目を伏せ――音楽ストリーミングのランダム再生をイヤフォン越しに耳に注ぎ込む。

 脳を浸らせるのは、映像の一つとしてない純然たる音。
 イギリスとアイルランドを繋ぐスター。緑髪のツインテールの少女。帰ってきたダークヒーロー。清楚なうたかたの人魚姫。反骨のパンク・ロック。漆黒のゴシック・ロック。鋭いラップのヒップホップ。ボーカルの無い伝統音楽。それにBeatlesの――。

 耳に聞き慣れた快いジャズ>>2:310が丁度再生されていた時に、速崎璥は『うさぎ』裏の通用口に辿り着く。
 さあ、不機嫌などない「オレンジのうさぎ」に変身しよう。]
(17) 2023/03/13(Mon) 16:17:37

【人】 厨房担当 ゲイザー

― そして今宵、『うさぎ』にムール貝来たれり ―

[さてこの料理店には、料理したい食材がある日に非番になったと悔やむ料理人もいれば、食べたい食材がある日に客になれなかったと悔やむ料理人もいるとかなんとか。]


 Hey, タイガーどうしたよ?
 ひょっとしてめっちゃ好き食材来た〜?


[この時の美澄>>14のそわそわぶりを見て、気楽にそう声を掛けてみる。
 自分の目でもブラックボード>>1を確認すれば、蛤とムール貝がオススメツートップ。
 ふむふむなるほどー、と頷きながら、他のオススメと合わせてのレシピを早速脳裏に浮かべる。]
(18) 2023/03/13(Mon) 16:32:03

【人】 厨房担当 ゲイザー


 ムール貝ならシンプルなワイン蒸しだけでも
 十分いいっしょって感じだけれどー…
 パエリアとか欲しいお客様がいたら、
 その時はその時で他の具材も合わせよっか。
 クラムチャウダーとかも需要あるかな?

 春レタスはサラダでも鍋でもいけるしー、
 牛はステーキでもいいし、他にも色々ー……。

 ヤングコーンは付け合わせになりがちだけど、
 バター醤油やカレー粉とかの焼き物とかも
 やってみたいかな〜。
最悪賄いで食べたい。


 そら豆は丸々使ってもいいんだけどさ、
 ちょっと手間をかけちゃって〜
 ポタージュにしちゃうのもアリアリだし!

 キウイもいろんな色合いのが揃ってるから、
 各色ソース作ったりトライフルにしたりとか
 色々面白い感じにできそうかもー。どうかな?


[……などなど、キッチン内で案出しを行いながら、ムール貝やそら豆、ヤングコーンの下処理を。蛤の砂抜きも忘れずに。
 今宵も『うさぎ』の穴に足を踏み入れ、ドアベルを鳴らすお客様をお迎えしよう!**]
(19) 2023/03/13(Mon) 17:08:34
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a5) 2023/03/13(Mon) 17:18:01

【人】 厨房担当 ゲイザー

[昼間の不機嫌も音楽に溶かし込んでどこかに流した、いつも通りの明るく屈託ない笑顔で。]


 ハヅキん、いらっしゃいませ〜!


[今宵ドアベルを鳴らしたその人>>21に、カウンター越しに挨拶を。その葉月が美澄にムール貝をオーダーするのを耳にすれば、にんまりして]


 おーおーおー。
 腕を存分に振るってくるがいいぜ〜タイガー!


[そわそわしていた美澄の視線の先に、あの小ぶりでぷっくりしたムール貝があったのも見ていたから、そんな風に期待をひとつ。]
(24) 2023/03/13(Mon) 19:25:25

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ふと、カウンター越しに美澄と葉月が向き合うことが増えたな、と思う。
 当初こそ危険カクテルの件で一大事あった訳だが、この頃は危なげない様子>>0>>13
(なおLINEのトーク画面を見せていた案件>>5:195>>5:200は、当時ギネスに酔っていた速崎は見落としている)
 好きを伝えてくれた恩人と、頼もしくもなってきた後輩とをそれぞれ、のんびりとした笑みで見やってから――]


 ―――…っと、少々お待ちくださーい!


[この時、店内には葉月の他にも、何組かの客がいた。
 テーブル席からの呼び出しに丁度気付いた速崎は、別の客の対応に出ていた嘉数の代わりに、キッチンからホールへと。]
(25) 2023/03/13(Mon) 19:26:04

【人】 厨房担当 ゲイザー

[テーブル席の二人組は、『うさぎ』の扉を初めて潜ったお客様とのこと。そのことにゲイザーらしく嬉し気にはしゃいでみせながら、オーダーを承り――。

 やがてキッチンから速崎がサーブしてきたのは、牛ロースのステーキ。
 このお客様方には、茹でたヤングコーンとそら豆、それに春レタスを千切ってベビーリーフと合わせたものを付け合わせに(野菜のオススメを網羅してくれた!)、オニオンソース掛けでご提供。]


 ところでお名前、聞いちゃってもいいですか?
 ―――…リリィさんに、アンジュ、さん、ですか。
 じゃあ、リリやんにアンジーって呼んじゃいますね!


[なんて、ゆるふわの服装をしたお二人様に気さくに笑い掛ける。
 片方のお客様には何故かぱちぱちと瞬かれていた気もしたけれど、この時のゲイザーはあまり気にしていなかった。
 ゆったりとお食事やお喋りを楽しんだ後は、二人して、さっと店を後にするのだろう。]
(26) 2023/03/13(Mon) 19:40:04

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ロースステーキをサーブした後、速崎は足早にキッチンへと戻る。
 急ぎのオーダーに手を貸してくれた瑞野に短く「ありがと」と笑い。まだ残っている注文リスト分を、大咲とも分担して手掛けていく。

 パエリアやポタージュにも使えるコンソメスープは、遠藤が引いてくれたもの。
 黒原=ベイカーが焼いてくれたスポンジ生地は、トライフルの層に敷くにも適している。
 これらの仕込みも既に幾らか、お客様方のオーダーに応える形でちゃんと使われている。]


  (  ……ツユリ、さん、は、  )


[多忙という程ではないがそれなりに忙しない厨房作業の中で、ふっと、その声の響きが脳裏に過る。**]
(34) 2023/03/13(Mon) 20:02:49
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a8) 2023/03/13(Mon) 20:12:47

厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a9) 2023/03/13(Mon) 20:14:50

厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a10) 2023/03/13(Mon) 20:18:18

【人】 厨房担当 ゲイザー

[キッチンでの作業に追われている間に、『うさぎ』のドアベルを鳴らす音がまたひとつ。
 振り返った先には、栗花落>>37がいて――。
 速崎は、いつも通りの屈託ない「オレンジうさぎ」の笑顔を、カウンター越しに投げかけた。]


 いらっしゃいませ、ツユリん!


[この時、速崎が真っ先に栗花落の元へ駈けつけなかったのは、丁度この時手が離せなかったのと――。
 美澄>>40に応対を任せながら、オーダー内容の準備に取り掛かる。]


 とりま、蛤のバター焼きとポタージュだけ、
 先に作っちゃうぜ〜。


[美澄からのペスカトーレの提案>>42が出てくるのは、もう少しだけ後の話。]
(49) 2023/03/14(Tue) 8:50:29

【人】 厨房担当 ゲイザー

[まずはそら豆を茹でるところから。
 豆が軟らかくなるまで火が通ったら、湯から上げて薄皮を剥く。この時、豆は二粒だけ、そのままの形で別に分けて置いておく。

 豆とは別に、みじん切りにした玉ねぎと長ねぎを鍋に入れ、塩とオリーブオイルで炒めていく。
(普段ならバターを用いるところだけれど、今回は蛤のバター焼きとの兼ね合いで風味を変えている)
 ねぎの甘みが出るくらいまで、けれども焦がさないように蒸し炒めで。
 小さめにカットして水にさらしていたじゃがいもを加えたのち、さらに火を通していく。

 十分に炒め蒸したところで、遠藤お手製のあのコンソメスープを投入。じゃがいもが柔らかくなるまで煮込んで、さらにそこに茹でていたそら豆を加えていく。
 ひと煮立ちしたところで、人肌程度に覚まして、ミキサーにかけて。ちょうどよい滑らかさになる程度にコンソメと牛乳を足してから、さらに滑らかになるように裏ごしを。]
(50) 2023/03/14(Tue) 9:46:59

【人】 厨房担当 ゲイザー

[こうして裏ごししたスープを鍋に戻し、生クリームを加えてもう一度温める。沸騰で牛乳とクリームが台無しにならないように、火加減には気を遣って――。
 塩で少し味を調えて仕上げたポタージュをスープ皿に注いだら、そら豆二粒を浮かべて、最後に濃緑のパセリを散らせば完成。

 スープ皿は幅広のものを用いれば、おしゃれさも高級感もある雰囲気になるけれど――ここでは蛤のバター焼きに合わせて、丸みのある素朴なボウル型の器にポタージュを注いでいる。
 スープボウルの外側はマットな質感の薄藍色で、スノードロップの花の白いシルエットがひとつ描かれている。

 ちなみにスノードロップの花の反対側には、小さな黒猫のシルエットも描かれている。
 この図案にあの『鏡の国』の「キティとスノードロップ」を連想するか否かは、見る者次第。]
(51) 2023/03/14(Tue) 9:51:54

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、その蛤のバター焼きだが――。
 栗花落から「醤油」の語>>37が聞こえたこともあって、ここではバター醤油焼きのテイストで。

 まずにんにくをみじん切りにしてフライパンに入れ、塩分の有るバターで炒める。にんにくの良い香りがするまで熱したら、その中に蛤を並べていく。
 さらに白ワインを振ってから、フライパンに蓋をし、貝が開くまで火を加えていく。

 ところでこの砂抜き済みの蛤は、殻の表面をよく洗った上で、予めナイフを入れて蝶番を切り落としている。
 これで加熱中に勢いよく口が開いてしまうのを防げる、という仕掛けだ。


 蛤が開いたら蓋を開け、醤油を少し加えてざっと炒め合わせて。
 ガーリック入りバターの濃厚さと、控えめ程度の醤油の風味、それに蛤そのものの豊富な旨味と塩分が沁み込んだ汁を、フライパンの底から掬って蛤にかけて、それから皿へと。
 最後に小口切りにした浅葱をぱらっと散らして、出来上がり!

 蛤のバター焼きを盛り付けた器は、明るいベージュ色の楕円型の深皿。
 内側はつるんとしているが、縁と外側は土の温もりを思わせるように少しざらりとしている。]
(52) 2023/03/14(Tue) 10:38:01

【人】 厨房担当 ゲイザー

[……と、このバター醤油焼きとは別のバージョンもひとつ。

 先ほどの蛤よりも少し大粒の蛤を選び、蝶番を外した上で白ワインと共に鍋に入れ、蓋をして酒蒸しに。
 静かに口を開いた蛤をそっと取り出して、上の殻を取り外す。
 この際、蛤から滲み出た余計な汁は捨てておく。この汁は砂出しの際に貝が吸い込んだ水分なので、捨てても勿体なくはない。

 さあここで、昼のランチタイムに作っておいたエスカルゴバターの出番。これは室温に戻しておいたバターに、みじん切りにしたパセリ、エシャロット、にんにくを加えて、クリーム状になるまで混ぜ合わせたものだ。
 カロテンの淡黄色に緑の溶けあったバターを蛤の身の上に載せてから、オーブンで焼き上げて出来上がり。

 溶けたバターの下に、ふっくらとした身と、凝縮された旨味の溶けだした汁が満ちる蛤の貝殻。
 この貝を、細めの角皿の上に、真っすぐに並べていく。
 この陶磁の角皿は、落ち着いたトーンの暗めの藍色。縁の手触りはやはりざらりとしていて、素朴な温もりを感じさせるもの。]
(53) 2023/03/14(Tue) 11:07:33

【人】 厨房担当 ゲイザー

[サーブのタイミングは、パスタ・エ・ファッジョーリ>>46と同じくらいに。]


 はい、ツユリん、お待たせいたしました〜!
 こちら、蛤のバター焼きを、ガーリックバター醤油と
 エスカルゴバターで二種、作っちゃいました。
 ぜひぜひ、食べ比べてみちゃってくださいねん。


[ハーフサイズ程度の小さめの皿二つ>>52>>53に、オレンジ色の猫型をした殻入れ皿を添えて届ける。
 ちなみに「エスカルゴバター」と言っても、エスカルゴカタツムリそのものを材料に用いている訳ではない。単にエスカルゴ料理の際によく使われるバターというだけの話である。]


 そしてこちら、そら豆のポタージュ、
 シャミーのコンソメも利いたやさしいお味を、
 今日の蛤とムール貝のツートップの
 お供にして、食べちゃってくださいな!


[ポタージュのボウル>>50>>51をカウンターに差し出し、元気良い笑顔を栗花落に向けてから、速崎は再び厨房内を駆けていく。]
(54) 2023/03/14(Tue) 11:25:12
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a15) 2023/03/14(Tue) 11:56:56

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 回想:さて、映画の約束はというと…… ―

[あの日のメッセージのあと、栗花落から返信があった>>36
 「やっぱり平日の方が」「午後からなら空けられる日ある」との文面に、嘉数>>n0が挙げてくれた日付を改めて見返してみて。
 こうして嘉数が挙げた平日のうち、速崎が非番になる日で、最も早い日付をひとつ提示する。]


『 そうですね、平日なら私も元々休みありますし……
  XX/XXの午後から、でどうでしょうか?
  16:00か18:20の上映回に合わせて現地集合できたら
  いいかなと、考えているところです。 』


[栗花落がその日に予定を開けられないなら、順次、後の方の候補日に繰り下げていって――。
 そうした遣り取りを重ねて、予定を擦り合わせていく。]
(56) 2023/03/14(Tue) 13:44:07

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、予定のすり合わせとは別に送った、声優「セロ」へのファンメッセージ。セロとしての栗花落にそれがちゃんと届いたと判れば、返信への返信をしつこく重ねたりはしない。
 スマートフォンの画面上に浮かぶ文字を、速崎はひとり、目元を緩めて見つめる。]


( ……そうだね。そうだ。
  周りに言いふらすような人じゃない、って。
  ツユリさんは、私を、ゲイザーを信頼してくれている。

  じゃあ、私は?
  ゲイザーは。ケイ、は。 ……―――――、 )


[この時にふっと胸の内に伸し掛かった想いを分け合う相手は、この時の璥にはいない。
 声優という役者たちを「偶像化」したあの雑誌に強い不愉快と  を抱く>>15>>16>>17のは、この後日のこと。]
(57) 2023/03/14(Tue) 13:45:08

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ところで速崎には「他者の有給で遊びを満喫する」という発想が無かったため、嘉数からの提案を受けた当時>>n0には――]


 
Whoaほわあ!?

 ……そっか、なるなる。 偉いわチエさん。


[と、ものすごく間抜けな声を上げて驚いたのはここだけの話。「りん」が抜けて「さん」になったのもここだけの話。
 空けられる平日の予定を送るメッセージに『りょうかいー』を短く返して、その後の予定調整をしっかり任される身に。
 末っ子気質めいた調整任せっきりぶりに、特に何か一言寄越したりしなかった辺り、速崎も速崎だったかもしれないが。*]
(58) 2023/03/14(Tue) 13:46:04

【人】 厨房担当 ゲイザー

― さて、今夜のムール貝のおはなし ―


 
Absolutely!!



[春とムール貝Spring & musselの到来を告げる言葉>>27には、すぐさまに「ほんまそれ」のノリで高らかなる一言を。速崎は必ずしもいつもムール貝で春を迎えている訳ではないのだがそれはそれとして。
 くるりと華麗なるターンを決めた美澄とのこの掛け合い、スポットライトがあれば完璧なショーになっていたかもしれないが、『うさぎ』のホールとキッチンにそんな装置はない。あるのはいつもの照明とモダンなBGMだけである。

 美澄が知る、けれど速崎は未踏のコヴェントガーデン。
 パンク・ロックの聖地・ロキシーの話がふっと脳裏を過ったが、それこそ「私の話」になるこの語は一先ず引っ込めて。
 祖父母の昔ならぬ、今に近い日々の中の、Clams&Musselsのワインクリーム蒸しが美味しい店の話に、ちょっと生唾を飲みながら頷いていた。]
(59) 2023/03/14(Tue) 15:20:51

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ……しかし、なんでなんだろね? パエリア。
 そりゃ、海鮮もお米も好きな人は
 普通にパエリア欲しくなると思うけど―…
 おしゃれメシイコールパエリア、みたいなイメージが
 強くなっちゃってるのかも。うちの雰囲気的にも。


[パエリアを希望するお客様に対し微妙に失礼なことをさらっと口走りながら、美澄の疑問符>>28に速崎も首を傾げていた。
 そのお客様のひとり>>3:308が今まさにカウンター席にいる>>38訳だが、決して他意はない。他意がない分余計に悪質かもしれない。]
(60) 2023/03/14(Tue) 15:27:09

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ともあれ、今宵のお客さんたちには、
 パエリアだけじゃないClams&Musselsの
 バリエーションと美味しさを、
 めいっぱい知ってもらっちゃおうぜい!


[一部のファミレスでもムール貝のガーリック焼きが提供されていたりはする訳だが、それはそれ、これはこれ。
 テンション高い美澄>>29が手掛けるワインバター蒸し>>33とパスタ・エ・ファジョーレ>>46が、その立役者になってくれると期待して。]
(61) 2023/03/14(Tue) 15:30:10

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ところでそのワインバター蒸しの匂い>>31>>32は、そのフライパンから少し離れたところの速崎の鼻腔をもくすぐっていた。
 栗花落への蛤のバター焼きとポタージュのサーブを終えた後、少し手が空いた頃に、呟きがぽつりと零れる。]


 ……おばーちゃん、おじーちゃん、
 Mussels美味しかったって言ってたな。
 タイガーみたいに、それで春、越してたのかな……。
 うん、私も行ってみたい。コヴェントガーデン。


[きっとその店のワインクリーム蒸し>>27と同じではない、けれどもその土地の季節の移り変わりを思い描かせる温かさに、うっとりと目を細めていた。
 ラムシチューの日と違って今日は勤務中なのだから、うっとりとしてばかりはいられないけれど。**]


( イギリスブリテン島とアイルランド、往復旅できるよな?
  ここ『うさぎ』あっち地元くらいの遠さで済むよね……? )
 
(62) 2023/03/14(Tue) 15:49:08

【人】 厨房担当 ゲイザー



 
やったねツートップ!
 
……しつれいしつれい。

 良かったです〜!
 ね、不思議ですよねー、お醤油と貝の相性の良さって。


[美澄のペスカトーレも>>63、速崎の蛤バター焼きも>>64、栗花落に美味しいと言って貰えて盛大にはしゃいでしまう速崎であった。
 ――このツートップの快挙、店長にも後で報告せねば。
 ともあれ、ポタージュの方も口にして貰えば――この組み合わせで同時に持ってこなかったのが不思議な例のアレのオーダーが入ってくる。つまり、
パン
だ。
 注文してから生地をこねる訳ではないから、追加もおかわりも手早くできるのだけれども。]


 かしこまりました〜!
 ちょーっとだけ、お待ちくださいね!
 
(65) 2023/03/14(Tue) 18:59:48

【人】 厨房担当 ゲイザー

[暫くして、トースターで軽く温めたフォカッチャとバゲットを皿に載せて持ってくる。
 フォカッチャのふわっふわの生地はスープをよく吸い、スライスされたバゲットはバターとの相性抜群。
 ダブルのパンで量が多くなりすぎないよう、フォカッチャもバゲットもそれぞれ少し小さめのサイズを。]


 ツユリん、お待たせしました〜!
 お代わりが要れば、遠慮なく言ってくださいね!
 

[二種のパンを載せた白い小皿を、カウンターの栗花落に差し出して]
(66) 2023/03/14(Tue) 19:01:19

【人】 厨房担当 ゲイザー


( ――…そうだね。こんなふうに。
  普通に、素直に喜んでもらえるほうが、いい。 )


[物語の中に生きる者を演じる「セロ」の声じゃなく、「ツユリさん」の他愛ない声だって、この耳を惹きつける。
 璥の中の「もしかしたら」>>5:22は、最初の出会いの時からあったのかもしれない。
 ――けれども。]


(  安心して、美味しいものを食べることができる
        ……安心していられる場所が、いい。 )


[嘉数を交えての映画の約束も、あくまで3人で行こうと努める、そんな璥の頭の中に――胸の内に。
 「居場所がほしい」自分の想いと、あの日の2通目のメッセージ>>36に綴られた「いいかなって」の文字が、重なる。]
(67) 2023/03/14(Tue) 19:13:13

【人】 厨房担当 ゲイザー



( 私は――あんなカメラみたいに、なっちゃ、いけない。 )


[若手声優のグラビアを載せたあの記事のライター名もフォトグラファー名も、ちゃんと確かめてはいなかった、けれど。
 あの写真への強い不愉快を速崎がここで零すことができたならば、同業に就く葉月の悩み>>22>>23を垣間見ることもできたかもしれない。
 けれども「オレンジのうさぎ」はあくまで、不機嫌を頭の片隅に追いやって、いつも通りの屈託のない笑顔でいる。
 そうしなければ「安心していられる居場所」だって、保てやしない――と。

 現にここ最近、失言からの早退の件と栗栖に告白した件で二度ほどやらかしているため、意識は努めて、平静と安寧を保って。
 お喋りの中に聞こえてくるいつも通りのモダンなBGMが、心を穏やかにする支えをそっと差し伸べてくれている。*]
(68) 2023/03/14(Tue) 19:24:49

【人】 厨房担当 ゲイザー

[胸の内にくすぶる、未だ迷いめいた想い――想うような迷いについて、すぐさまに見切りを付けられるわけではない、けれども。]


( 大丈夫。
   私、まだ、ツユリさん、に、
    「恋してます」なんて、言ってない。 )


[一度口を滑らせてしまえば変わってしまいかねない関係性も、今はまだ、目の前にある通りの「なんでもない日」。
 「ツユリさん」と連絡先を交わす程の友達としても、「セロ」を応援するひとりのオーディエンスとしても、今の自分なら居られる、と。
 その想いはもしかしたら、「大事な宝物」>>3:476>>3:477を守ろうとする意志のようでも、あったのかもしれない。**]
(69) 2023/03/14(Tue) 20:09:20
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a19) 2023/03/14(Tue) 20:17:15

厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a25) 2023/03/14(Tue) 21:33:16