人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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視点:


厨房担当 マシロが参加しました。

【人】 厨房担当 マシロ

 

 
[ 美味しい食べ物ってさ、良いよね。
  それが誰かの心のこもった手料理ならもっと最高じゃん?
  手間暇掛けて作ったご飯を、ささやかでも微笑みながら
  食べてくれるだけで幸せな気持ちになれるもん。

  あ、せっかく食べて貰うなら、そりゃ出来立てだよね?
  ……お皿に乗ったまま一口分も減ってない料理は
  "もう"見たくない光景だし。

  人と会話しながら食べるご飯は味がするのに
  ひとりで食べるご飯は、静寂の空虚な味がする。
  だから私、今このお仕事、すっごく気に入ってるんだ ]
 



 
(5) 2023/03/01(Wed) 8:15:29

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 『Madam March Hare』 店内 ―


[ 白いパフスリーブのブラウスに、黒のタイ。
  店名にもある"うさぎ"らしく髪を白リボンで結って
  膝下丈の黒スカートをぱん、と気合を入れるため一叩き。
  最後は貸与されている黒エプロンを身に付ければ
  出勤準備は完了、ランチタイムへの準備は万端だ。 ]


  おっはようございまーす!
  さ、今日も頑張っていきましょ〜っ


[ 既に出勤している同僚がいるなら、挨拶をひとつ>>4
  後、いてもいなくても店長に。
  上司への挨拶って大事だよね〜! ]
 
(6) 2023/03/01(Wed) 8:16:03

【人】 厨房担当 マシロ


 
[ そのままオープンキッチン兼カウンターへ赴き、
  昼間用の食器や調理器具の確認を進めながら。
  昼も夜も通しもお任せあれの自分は、今日は通しの日だ。
  働き始めて三年ともなれば手慣れたもので
  合間にちゃんと料理の仕込みや準備も忘れずに。

  パスタランチが昼営業は良く注文されるから
  ミートボール付きのじっくり煮込んだボロネーゼ
  濃厚クリームソースのカルボナーラに
  海老やジャガイモ、トマトで彩ったジェノベーゼ。
  デザートの準備は──

  既に出勤済みの同僚がいるなら連携を取りながら。>>4
  ご来店のお客様が来たならば、にっこり笑顔で ]
 
 
(7) 2023/03/01(Wed) 8:18:32

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ ホール担当のスタッフは既にいただろうか。
  まだいなければホール兼任としてキッチンから出て
  既に出勤済みなら、オープンキッチンも兼ねた
  カウンター越しにお声がけ。 ]


  いらっしゃいませ!
  お好きなお席へどうぞ。


[ 大咲真白の一日は、こうして始まる。** ]
 
(8) 2023/03/01(Wed) 8:23:13
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a3) 2023/03/01(Wed) 8:32:18

厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a5) 2023/03/01(Wed) 9:16:47

【人】 厨房担当 マシロ

 

  うん、おはようゲイザー!
  今日も通し? お揃いじゃん、頑張ろうね!


[ 一番乗り出勤は残念ながら先手を譲る形になった。>>13
  彼女のスターゲイジーパイ伝説はいつだったか
  確か彼女自身から語ってもらった記憶がある。
  あれはランチ営業終わりの休憩時間だったかな。
  それ以来、遠慮なくゲイザーとあだ名で呼んでいるけれど
  内心で「大咲と速崎でサキサキコンビか……」なんて
  おっとっと、閑話休題。

  来店客の常連様お二人に接客するゲイザーは>>29>>30
  働き者かつ愛想もばっちりである。
  うーむ、勤務歴三年の大咲も速崎には本日敗北だ。
  名前に速ってあるもんな……などと考えながら。
  絶対関係ないけどね、これ! ]
 
(66) 2023/03/01(Wed) 19:25:24

【人】 厨房担当 マシロ

 

  高野さん、こんにちは。
  オススメに外れなし、お店の売り文句に加えられそうですね
  今日も色々とご用意してますよ!


[ カウンター席はオープンキッチンと面しているから、
  好んで座る人の大抵はお喋りに応じてくれる。
  ゲイザーの接客の邪魔にならぬ程度に話しかけながら
  気安い口調の神田にもにっこりと笑顔で>>31 ]


  ボロネーゼにミートボール、良いでしょう?
  この前店長にどうですかって掛け合ってみたんです。


[ 何だか少し豪華な気分になれるんじゃないかな、とか。
  食べる前から楽しくなって欲しいなと思うから
  その「いいね」には心からの笑顔を向けて。>>30 ]
 
(67) 2023/03/01(Wed) 19:25:47

【人】 厨房担当 マシロ

 

  あ、デザートは……


[ 今日は昼出勤組に黒原がいるし>>56
  それ以外にもデザートが得意な面子はいたかどうか。
  デザート類以外なら何でも熟せる大咲が
  唯一振る舞えないのがデザート類だった。

  幸い、ベイクドチーズタルトがあるらしい。>>54
  注文を請け負っていくゲイザーの手伝いをしながら、
  次に来店したのはこちらも常連の男性。>>43
  低く零された声は、軽やかなベルの音が掻き消した。 ]

 
(69) 2023/03/01(Wed) 19:25:54

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ なんだか元気が無い……ような気がするけれど
  気のせいだろうか? と小首を傾げて。
  既に注文済みの常連二人から離れた席を選んだ彼の所へ
  お冷とおしぼりを持ってお伺いしよう。 ]


  葉月さん、いらっしゃいませ。
  ……少しお元気、ないですか?
  良かったらゆっくり美味しいご飯で休んでいってくださいね。


[ 多分、ランチ営業で非番のスタッフ──シャミが
  葉月に話し掛けるよりも前のご挨拶だっただろう。>>52
  シャミがしれっとカウンター席へいるのに気付けば
  驚きつつも同じく挨拶をしたに違いない。 ]
 
(70) 2023/03/01(Wed) 19:26:13

【人】 厨房担当 マシロ

 
  ― 少し前のこと ―



[ 常連さん一見さん問わず、
  向こうが名前を教えてくれさえすれば 大咲は
  顔と名前を一致させるのは大得意中の大得意だ。
  葉月からの"可愛い"という評価も女好きも知らないが
  確か、初めて挨拶以外の会話を交わしたのは
  そう遠くはない程度には前のこと。…である筈。

  その日もランチタイム営業で。
  大咲がたった一度、本当に一度っきり、
  ランチ営業中に来店したお客様全員へおまけでお付けした
  ウサギの形のバニラクッキー。

  試作品なので、という名目だった。
  甘すぎないサクッとした生地に、ほろりと崩れる食感。
  デコレート用のチョコも自分で用意し、顔を描いた
  "三月うさぎ"にぴったりのオマケのクッキー。 ]
 
(72) 2023/03/01(Wed) 19:27:08

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 他のお客様もきっと、その日来てくれていたのなら
  大咲が一度だけ出したお菓子を食べたことがあるだろう。
  甘いものやお菓子類が嫌いでなければ。

  なんだかその時も彼は元気が無かったように見えて、
  つい、可愛い顔にプラスして
  ウサギのクッキーへ変な顔のデコレートを施し
  葉月へお出しした記憶がある。 ]


  どうぞ。良かったら、今日だけのオマケとして
  皆さんに食後、お配りしてるんです。
  甘いものが苦手な方にも食べやすい……と思うんですが
  お嫌いでなければ。


[ そんな一言も添えての試作品の提供により、
  大咲は葉月の名前を知ることになる。* ]
 
(73) 2023/03/01(Wed) 19:27:20
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a20) 2023/03/01(Wed) 19:30:42

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 母親は仕事で忙しい、いわゆる母子家庭だった。
  机の上にはいつもお金とメモが置いてあって
  小学校高学年の頃、試しに料理をしてみたら楽しかった…
  なんてありふれたキッカケの話である。

  最初は卵焼きも上手く焼けなかった。
  殻が入るわ黒く焦げるわ上手く巻けないわの三重苦。
  試行錯誤の結果、徐々に大咲は料理の腕を上げていき
  やがて夜遅くに帰宅する両親の分も作り置くようになった。

  翌朝机を見ると、いつも冷えたご飯が残っていて。
  温め直してひとりで食べる、その繰り返し
  ドラマで良く見る"誰かとのご飯の時間"は
  訪れることなく、高校一年生の春。 ]

 
(82) 2023/03/01(Wed) 20:05:22

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 母の日に「これなら」と焼いた手作りケーキ。
  わざわざカレンダーに花丸までつけて
  冷蔵庫に入れておいたケーキは、次の日の朝、
  ゴミ箱の中に捨てられていた。
  それ以来大咲は、お菓子類を作らなくなった。

  そこから二年、大咲は荒れた。
  といってもタバコや酒なんてものに手を出すことはなく
  卒業出来る程度に授業に出て、サボっての繰り返し。
  それでも料理だけは辞められなかった。

  友達が推していたアイドルが引退したのも丁度その頃。>>10
  日曜の戦隊ヒーローへ出演していた俳優が
  不幸な事故で人前から姿を消したのも同じ頃か。>>26 ]

 
(84) 2023/03/01(Wed) 20:06:01

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 大咲にとって彼らは遠い世界の人だった。
  静かな家でご飯を食べる中、音をくれるのがテレビだったから
  自然と彼や彼女の顔だけは覚えていた。
  荒れていた高校在学中でなければきっと
  もっと記憶に残っていたのかもしれないが。

  高校を卒業して二年間、ぼんやり生きていた大咲が
  20の誕生日にここの店長へ深く頭を下げ
  「料理で、楽しい時間を作らせて欲しい」と願い出たのも
  その結果雇用され、今ここで楽しく天職を得ているのも
  ──嘗て遠い世界の住民だった彼らが
  うさぎの穴で距離が物理的に縮まっているのも。

  これはまあ、俗に言うなら、運命ってやつなんだろう ]

 
(85) 2023/03/01(Wed) 20:06:21

【人】 厨房担当 マシロ

  ― 現在・店内 ―



  先週のおすすめ……もちもちしたあまいもの……

  ……ああ、えっと、米粉を使ったもちもちクレープ!
  普通のクレープと違って、生地が厚めでもちもちで、
  チョコバナナが入ってたやつですよね?


[ 
そんな連想ゲームみたいなことあります?
>>79
  いや、あるのだ。この高野という常連男性は。
  一度で名前を覚えないというか、
  名前よりも「美味しい」という情報を覚えている?
  大咲が記憶しているから別に何の問題もないどころか
  毎度このやり取りがちょっと楽しみ、なんて。 ]

 
(86) 2023/03/01(Wed) 20:06:28

【人】 厨房担当 マシロ

 

  良いんですよ、美味しいって感情を憶えていてくれれば。
  クレープを作ってくれてた人にも伝えておきます。
  高野さんが褒めてましたよって。


[ ふふ、と微笑を返して。
  料理の名前は記憶に無くても
  店員の名前はしっかり呼んでくれるあたり、良い人だ。 ]


  ええ、もちろん。
  温めがいいですか? 熱いのにしておきます?
  高野さんって猫舌でしたっけ?


[ お茶の要望には勿論お応え致しますとも。>>79
  お客様に満足していただくのが私たちのお努めですから!* ]

 
(87) 2023/03/01(Wed) 20:07:15
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a25) 2023/03/01(Wed) 20:08:15

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 浮かべられた笑みは、ふんにゃりと柔いもの。>>103
  頼りなさげ…とも喩えられるであろう微笑みを見るに
  また料理の名称を忘れたりしそうだけれども
  それでも、美味しいと思ってくれるなら構わないことだ ]


  ベ 、ベイクド……!?


[ まるで歴史が変わる瞬間を見守るような態度だが>>104
  内容は高野がベイクドチーズタルトと言えるか否か。

  なお、「合ってる?」と本人はやや自信ありげだが
  残念ながら微妙に違います高野さん。
  答案用紙にはサンカクが書かれて返されることだろう。 ]

 
(113) 2023/03/01(Wed) 21:12:24

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ふふっ、惜しいですね。
  ベイクド"チーズ"タルトです。
  また次の挑戦をお待ちしております!


[ なーんて軽口も混ぜながら。
  ころころと鈴を転がすように笑う顔には
  からかいじゃなく、本心からやり取りを楽しむ色だけが
  明確に彩りとして映っている。 ]


  はい、熱い方でお持ちしますね。
  ……私のおすすめですか?


[ ふむ …と小首を傾ぎ、少しだけ悩んで。 ]
 
(114) 2023/03/01(Wed) 21:12:29

【人】 厨房担当 マシロ

 

  パスタとケーキ以外でまだお腹に入りそうなら、
  オニオングラタンスープなんてどうでしょう?
  バゲット入りで食べ応えもありますし、
  とろとろのチーズとコンソメの風味も抜群です!

  ケーキのご予定があるなら、小さめでお持ちしますよ。


[ しっかり炒めたあめ色玉ねぎにバターを加え、
  コンソメで味を調えながら作ったオニオンスープへ
  さくさくのバゲットとチーズを乗せて焼き上げる。
  下拵えは終わっているから、時間を貰わず提供出来るし
  パスタの後に選ぶご飯として最適ではなかろうか。

  彼の答えがどうであれ、まずは熱いお茶をお持ちするために
  一旦は高野のところを離れ
  すぐさまお茶を運んでくることになる。* ]
 
(115) 2023/03/01(Wed) 21:12:39

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 高野へお茶を運ぶためにカウンターへ戻る途中。
  妙にキラキラしたオーラを放つ常連の女性客の>>95
  注文も請け負おう。 ]


  いらっしゃいませ!
  ジェノベーゼパスタおひとつですね、かしこまりました。
  良いトマトが入ったんです、期待しててください!


[ なんてゲイザーも言っていたことと同じことを言いながら
  視線は"今は"お客さんの遠藤の方へ。
  常連客である彼女が何やら遠藤と会話しているのを見て
  わざとらしく、ぷく、とやや頬を膨らませ
  悪戯っぽく微笑んだ。 ]

 
(122) 2023/03/01(Wed) 21:23:28

【人】 厨房担当 マシロ

 

  シャミ先輩、可愛いお客さんをナンパですか〜?
  私のことは口説いてくれないのにっ。

  えへ、なんちゃって。
  先輩も今はお客様ですからね、ごゆっくり!


[ 入社当初はてっきり男性かと思っていたけれど
  思い込みが解けても、大咲にとってはまず
  オープニングスタッフの大先輩というのは不変の事実だ。

  穏やかな物腰も相まって、先輩先輩! と
  犬のように尻尾を振って懐いているのである。* ]

 
(123) 2023/03/01(Wed) 21:23:33

【人】 厨房担当 マシロ

 

  わ、わ〜〜っ、シャミせんぱぁいっ
  それはちょっとズルいですよ!


[ 正直少女漫画かと思った。>>128
  いつもの先輩大好き!の軽口へ返された破壊力の一撃に
  ついうっかり頬を林檎みたいに赤く染めてしまった。
 
寧ろ靡いて良いですか?

  さすがにそこまでのウザ絡みはしないけれども。

  何せ注文を複数抱えているもので
  先輩とはまた夜のシフト終わりにでも喋れるだろうし
  今は"客"として楽しめる会話に徹して欲しくて。* ]

 
(147) 2023/03/01(Wed) 22:06:01

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 熱いお茶ひとつの提供もお仕事だ。
  茶葉を用意し、苦味や渋みが必要以上に出ないように
  適温かつお客様の希望通りの熱さでお茶を淹れて。
  このお店の世界観に合うよう用意された
  シンプルなスートマークだけが刻印されたティーカップへ
  注ぐのは紅茶ではなく番茶である。 ]


  高野さん、お茶、お待たせしました!
  今からオニオングラタンスープ作り始めますね。
  飲み終える頃に丁度お持ちできると思います!


[ たくさん食べたい、と言ってくれたのが嬉しくて>>144
  私の頬は依然緩んだまま。

  ごゆっくり と再度告げ、オープンキッチンへ戻ろう。* ]

 
(148) 2023/03/01(Wed) 22:06:06

【人】 厨房担当 マシロ

  ― 少しだけ前 ―



[ 神田がミートボール付きボロネーゼを注文したことへ
  挨拶代わりのお声掛けをした後のこと。>>136
  「天才」と言われれば、ふふん、と得意げに微笑んで
  なんなら遠慮なく胸まで張った。 ]


  そうでしょう、そうでしょう〜!
  ただでさえ美味しいボロネーゼにミートボールって
  もう最高じゃないですか?

  ご飯を通して、そんな時間を味わって欲しいんです。
  少しでも楽しいって思って貰えたら、いいな、って。


[ なんていざ口にするとやや恥ずかしい気持ちになるが
  これは店長へ頭を下げた時の志望動機で、本心だ。 ]

 
(154) 2023/03/01(Wed) 22:20:06

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 「幸せプラス」の話題でクッキーの話が持ち出されれば
  大咲の顔は少しばかり固まった。
  しかしこの店に就職して早三年目ユーザー、大咲真白。
  不信がられないようにパッと再度笑みの花を咲かせ ]


  え、あれ写真に撮ってくれてたんですか?
  嬉しい、ありがとうございます!


[ カメラを常時身に付けているのは知っているけれど
  自分のお菓子が誰かのフォルダに残して貰えているなんて
  正直思いもしていなかった。

  ふにゃ、と自然と頬は緩み、次いで ]

 
(155) 2023/03/01(Wed) 22:20:11

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……えへ、ありがとうございます、神田さん。
  また作る時はちゃんと事前に教えますから
  その為にも定期的にご飯、食べに来てくださいね?

  「幸せプラス」は常に用意してお待ちしてます!


[ あのクッキーを作ってみようと思えたのは
  ここで働くうちに、大咲の孤独が癒えて来たからだ。
  誰にも食べられず冷えるばかりだった料理が
  この店、お客様なら、笑顔で美味しいと言ってくれる。

  ならお菓子も作れるんじゃないかと思ったのだ。
  ──二度目は未だ、作れずにいるけれど。

  でもいつか、作ってみたいとは、思うから。
  曖昧に濁しながら、神田にぺこりと頭を下げたのだった* ]

 
(156) 2023/03/01(Wed) 22:20:15

【人】 厨房担当 マシロ

  ―― オープンキッチン ―


[ さて注文はジェノベーゼパスタにオニオングラタンスープ、
  両方を同時に作るのはなんてことないタスクである。
  後者はお茶を飲み終わったら、というご指定なので
  じっくりめに時間を取っても良いだろう。

  そうしてカウンター兼キッチンに戻った大咲は、
  客同士や店員と客の会話を聞きながら
  提供する料理の調理を進めていたのだが ]


  わっ!?


[ カウンター席から大声が上がった。>>146
  まるでいつかの肉青年を想起させる声量だと思ったら
  向けた視線の先には、やはり彼がいる。 ]

 
(157) 2023/03/01(Wed) 22:42:25

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ミートボール付きボロネーゼ、大咲のオススメです!
  しっかり煮込んで柔らかいボロネーゼと、
  同じ食感にならないようにしっかりめに作った
  美味しいミートボールが入ってますよ。

  お肉大好き栗栖くん、どう? 作りましょうか?


[ この様子なら十中八九ボロネーゼを選びそうな青年に
  ジェノベーゼを頼んだ女性が話し掛けるのを見て。
  わんわん物語に関しては彼女に託そう。
  それ、大咲も気になります!

  そうこうしている間に海老、ジャガイモ、トマトで彩られ
  オリジナルで作られたジェノベーゼソースを
  塩胡椒で調整しながら絡めたパスタが出来上がる。 ]

 
(158) 2023/03/01(Wed) 22:42:31

【人】 厨房担当 マシロ

 

  お待たせしました、ジェノベーゼパスタです!
  バジルが引き立つように、オリーブオイルじゃなくて
  風味が控えめのグレープシードオイルを使ってるんです。

  ヘルシーな具材もたくさんなので
  ごゆっくりお楽しみください!


[ 使用されている食器は、
  白磁に黒いウサギのシルエット、トランプ兵のスート、
  それからアリスが読んでいる絵本の刻印。

  シンプルながらに世界観に良く合った食器も含め
  料理って完成するものだと、大咲は思っている。* ]

 
(159) 2023/03/01(Wed) 22:42:35
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a37) 2023/03/01(Wed) 22:46:05

【人】 厨房担当 マシロ

 

  はいはーい、お任せあれ!
  正直返事聞く前にボロネーゼの確認したからね!


[ お肉大好き(共通認識)栗栖が大好物を前に
  ジェノベーゼやカルボナーラを頼む訳がないのである。
  彼のお肉好きは真性だ、と大咲は思っているし
  実際本当にそうなのだろう。すさまじい熱量だ。

  ちなみに自分の名前を連想されているとまでは
  流石の大咲も全くこれっぽっちも考えてはいなかった。
  確かに真白と書いてマシロと読むし
  ミートソースは跳ねたら確かに白に滲みますけども! ]

 
(192) 2023/03/01(Wed) 23:39:04

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ わんわん物語に関する解説は「はえ〜」みたいな内心で
 しかしそんな感想を零さないよう必死に気を付けていた。
  そんなときめき要素あったんだ……と思いながらも
  調理を進めていけば、大きな挨拶。>>167 ]


  チエさん、おはよう〜
  店長より重役出勤だぞ……って、非番か。


[ ショッピングバッグの荷物とシフト表を脳内照合し
  出勤か?と思うような挨拶に思わず微笑んでしまう。
  可愛いおすすめのブランド教えてよ、なんて
  チエには休憩時間良く聞いたりしているけれど
  今日はどこの店へ寄って来たんだろう。 ]
 
(193) 2023/03/01(Wed) 23:39:09

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ミートボール付きボロネーゼを食べたカップルは
  長続きするみたいなジンクス広まったりしない?
  ……しないか。


[ カウンターの栗栖と貝沢のやり取りは何とも微笑ましいが
  >>184だけは心底同意の一言である。
  別にカップルに恨みはないし恋人関連の傷も無いけれど
  物事にはTPOというものがあるのであって、以下略。 ]


  あ、ジェノベーゼパスタの具材はですね……


[ 答えようとして。>>181
  時が止まった。いや物理的じゃなく精神的に。>>190 ]

 
(194) 2023/03/01(Wed) 23:39:13

【人】 厨房担当 マシロ

 


  (いきなりパスタの端咥えてくる恋人とか好きな子って
  壁ドンとかよりビビったりしないもんですか……?)


[ それが最近の流行りなんですか? どうなんですか!?

  大咲には流行りが分からぬ。
  しかしお客様同士の、いくら謎めいた会話とはいえ、
  堂々と突っ込むのは気が引けた。
  最終着地点は同意である。>>191 ]

 
(195) 2023/03/01(Wed) 23:41:06

【人】 厨房担当 マシロ

 

  え、えーと、ジェノベーゼパスタの具材は
  バジルにグレープシードオイル……って、違う、
  これ素材だ

  海老とジャガイモとトマトです!
  後、細かく刻んだ炙りベーコンも。


[ うっかり調理の素材を話すところだった。
  危ない危ない。

  カウンター席の他のお客様方は平然としていただろうか。
  或いは自分と同じような反応だったか?
  動揺を隠そうとして隠せないまま、調理を続ける。** ]

 
(198) 2023/03/01(Wed) 23:44:17
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a41) 2023/03/01(Wed) 23:46:26

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 少し前の話 ―



[ 謙遜はしない明け透けなスタイルの大咲である。>>213
  褒められればその分成長するつもりだし
  何より「そんなことないですよ」なんて言葉は
  ここの食事を楽しみに来てくれている人の誉め言葉まで
  否定してしまうような気がするから。

  カウンター奥のキッチンを気にする素振りに笑って
  ありがとうございます、と素直な返事をした 後。 ]


  ────


[ 少しのタイムラグは、
  予想外のタイミングで少しだけ古傷が痛んだだけだ。
  鈍い振りをしてくれる神田に気付かないわけがない。
  だから純粋に嬉しかった写真を見せてくれるのなら>>214
  彼の優しさに甘えてしまおう、と思った。 ]
 
(301) 2023/03/02(Thu) 13:18:09

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 懐かしの、一回きりのバニラクッキーうさぎの写真は
  いつも彼が持っているカメラのデータではないらしい。
  加工もされていない、あの日の儘の思い出だけが残る
  うさぎの穴に隠された秘密事みたいなフォルダの中身。 ]


  ほんとだ! 嬉しいな……ありがとうございます。
  いつも写真撮ってくれてますもんね。
  私、神田さんの写真、好きだな。
  この店を楽しんでくれてるのが分かるから。


[ 大咲は神田の職業も、SNSアカウントも知らない。>>30
  カメラを持ってお店に来て、料理の写真をいつも撮り
  気安く話をしてくれる大事なお客様だ。
  写真が趣味なのかな、程度にしか捉えていなかった。 ]
 
(302) 2023/03/02(Thu) 13:18:14

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 空振りさせないくらい通うから、なんて。>>215
  「待ってる」だけではなくそんな風に伝えて貰えると
  こちらの嬉しさも一入と言ったところ。

  席を離れる前の独り言は、ちゃんと耳に届いていた。
  知ってますか、神田さん
  うさぎの長い耳は声をよく聞くために長いんですよ?
  ……あ、これ、大咲が信じてるだけなんですが。

  だからぴたっと足を止め、くるんと振り返って
  下向きのうさぎ耳──白リボンの二つ結びを翻し
  いつものようにいたずらっぽく微笑んだ。 ]

 
(303) 2023/03/02(Thu) 13:18:21

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ありがとうございます、神田さん
  なんだかこっちが「幸せプラス」貰っちゃいましたね。

  ……いつかまた作るの、待っててください
  待ってるって言ってくれた神田さんに
  私も、食べて欲しいですから。


[ 勿論その時は、大好きな同僚たちにも店長にも
  いつも来てくれる他のお客様へも、ご新規様にも!

  ぺこん、と頭を下げた白うさぎは
  言い残して忙しなく店内を回りに行った。* ]

 
(304) 2023/03/02(Thu) 13:18:26

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 現在・オープンキッチン ―



  あは、そうかも。
  でもほら、昼シフトでも二時間だけ!とかあるじゃん?


[ チエには軽口で受け答えしながら。>>200
  ショッピングバッグのブランド名は残念ながら
  テーブル席であることも相まって絶妙に見えづらい。

  かわいいものは好きだ。
  女だからとかじゃなく、純粋に、美味しいものと同じで
  心惹かれるから大咲は可愛いものを好んでいる。
  世間から"地雷系"と喩えられるファッションのことは
  名称ともかく、大咲も「かわいいなー」と思っていた。
  自分には似合わないだろうからと
  手を出したことは未だ無いジャンルだが。 ]

 
(309) 2023/03/02(Thu) 13:54:21

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 一見すれば男性に見えもする大先輩の遠藤。
  逆に可愛らしいものを好み、チエと呼んでくれという嘉数。
  オンオフ問わずユニセックスな服装が多い速崎。
  いつも来てくれる綺麗な白銀の髪のお客様。>>179

  大咲は「別に本人が良いなら良いんじゃない?」という
  あっけらかんとした態度だった。誰にでも。
  本意が別のところにあるのに我慢し続けるのは
  ハートの女王に首を刎ねられるよりも苦しいことだ。

 
「ママと一緒にご飯が食べたい」と
  口に出来なかったのを、大咲は今でも後悔している。
  だから寧ろ「チエって呼んで」と公言する嘉数なんかは
  密かな大咲の尊敬対象だ。
 ]

 
(310) 2023/03/02(Thu) 13:54:41

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 調理が追いつかなくなって来た頃合いで
  非番であるはずの先輩が急遽ヘルプに入ってくれるらしい。
  「シャミ先輩ごめんなさぁい!」と謝り、感謝して
  一瞬だけ厨房の方へ顔を出そう。 ]


  瑞野さんもずっと裏任せててごめんね、ありがと〜!
  疲れたら店長引っ張り出して良いからね。
  シャミ先輩も、非番なんですから
  あんまり気にしなくっていいですよ!


[ 助けてくれるならそりゃもう有難い話です。
  猫の手ならぬうさぎの手は幾らでも借りたい! ]

 
(311) 2023/03/02(Thu) 13:54:49

【人】 厨房担当 マシロ

 

  あっ、ゲイザー出て来た? 助かるおかえり〜!
  今溜まってる注文はそっちのリストねっ
  ちなみに想像の倍くらいボロネーゼ出てる!


[ 閑古鳥が鳴くよりは嬉しいことだけれども
  お待たせしてしまうのは大変お客様に申し訳が無い。
  ここが 私たちの 戦場だ!
  そんな気持ちでランチタイム営業をこなしている。
  戦友は同僚だ。

  けれども、働いている時間は何よりも楽しかった。
  食べた人の笑顔や声を聴けるから。 ]

 
(312) 2023/03/02(Thu) 13:54:58

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 無事に栗栖やチエへのボロネーゼも配膳を完了し、
  フロア担当に飲み物や副菜類はお願いして。
  効率的な分担作業をこなしていれば
  どうやらわんわん物語(?)は自己紹介で決着らしい。
  不思議の国に迷い込んだアリスの気持ちを、
  まさかこんなところで味わえるとは思わなかった。
  ……なんて感想は心の中に仕舞いましたとも。 ]


  貝沢さん、自炊とかされましたっけ?
  パスタ類に炙りベーコンは間違いなしですよ。
  ミート系にはくどくなっちゃいがちですけどね。


[ >>291 良い反応をしてくれた貝沢には
  そんなちょっとしたアドバイスを加えて。 ]

 
(313) 2023/03/02(Thu) 13:55:04

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ そうしているうちに出来上がったオニオングラタンスープは
  なかなか良い仕上がりだった。
  バゲットは一度バターを薄く塗り、軽くオーブンで焼いて
  オニオンスープの中に入れた後チーズを乗せ
  更にもう一度焼くという手間を踏んでいるおかげか、
  しっかり狐色で、よくスープを吸い込んでいる。
  塗ったバターも風味を齎してくれることだろう。 ]


  高野さん、お茶、飲み終わりました〜?
  ご注文のオニオングラタンスープお待たせです!
  たくさん食べてくださいね!


[ 焼きたて熱々のオニオングラタンスープを
  高野のカウンターへ出す頃には。
  彼はお茶を飲み終わっていたかどうか。
  ご注文通り、小さめ、なんて気遣いは取っ払って
  しっかりと厚いバゲットの通常サイズでお作りしましたよ!** ]

 
(314) 2023/03/02(Thu) 13:58:10
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a52) 2023/03/02(Thu) 14:01:59

厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a53) 2023/03/02(Thu) 14:08:28

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ──余談だが。
  大咲には「女なら」「男なら」という固定観念が無いだけで
  彼ら彼女ら、或いはどちらでもない人がいるのなら
  そういった服装やら思考の方向性を気に留めていない、
  という方が正しいかもしれない。>>310

  本人が世間にありがちな概念を気にしていないなら
  こちらが気にすることでもあるまい。
  "うさぎ"はなんというか、そんな自由な雰囲気が漂う。

  だから大咲もここを選んだのだ。
  新しい人生の出発地として、20の誕生日に。 ]

 
(315) 2023/03/02(Thu) 14:35:35

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 三年前 ―



[ 高校を卒業してからの二年間は、正直どん底にいた。
  大学にも専門にも行かずにアルバイトでお金を稼ぎ、
  「今まで育ててくれてありがとう」と母へお礼を言って
  貯めたお金ですぐさま実家を出た。
  それ以降連絡がないから、多分、縁は切れた。

  料理をすることだけが唯一の楽しみで生き甲斐で。
  学生時代の"自分の家は人と違うのかな"なんて感情のまま
  荒れて生きているうちに、嫌だな、と思ったのだ。

  こんな腐ったまま生きていくのは、辛いな、って。

  いつか、大事な人と一緒にご飯が食べてみたい。
  欲を言うなら、作れなくなった、ケーキも。 ]

 
(316) 2023/03/02(Thu) 14:36:46

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ でもどうやって?
  そんなふらふらした迷子は19歳の冬にうさぎの穴へ訪れ
  ランチを食べ、店内の様子を見て、
  "ここだ"と謎の確信を得た。

  自分の料理を、この店なら受け入れてくれるかもしれない
  色んな人が集まって、和やかな空気が流れるここでなら
  私自身も変われるかもしれない。
  ──憧れた家族との食卓にも似た店内の雰囲気は
  なおさら、大咲にそんな感情を抱かせた。

  20歳の誕生日。
  どうしてもこの店で生まれ変わりたくて、大咲は
  履歴書の空白の二年も志望動機も何もかも偽らず
  店長へ深々と頭を下げ、お願いをしたのだ。 ]

 
(317) 2023/03/02(Thu) 14:37:54

【人】 厨房担当 マシロ

 

  このお店に初めて来た時、思ったんです
  ──私の料理で誰かを笑顔にしたい、って。

  お菓子だけは、事情があって、作れないです……けど
  他はなんでも作れますし、頑張ります。
  だからここで働かせてください……!


[ 正直、高校を卒業して二年も空白があった人間を
  あの時雇ってくれた店長には
  感謝してもしきれない。

  だから大咲は、この三月うさぎのお店が大好きだ。
  一度だけクッキーを作れたのはこのお店のおかげ。
  ゴミ箱の苦い傷痕は、まだ、痛い儘だけれど。** ]

 
(318) 2023/03/02(Thu) 14:39:05

【人】 厨房担当 マシロ

 

  楽しみにしてくださってたの、嬉しいです!
  スープ系の中だと、私のイチオシなので。


[ 「うまそ」と零れた声には、心からの笑顔を。>>368
  バゲットにバターを塗る一手間があるだけで
  オニオングラタンスープというものは味わいが変わるのだ。
  バゲットはスープやチーズを吸い込んで、
  けれど特有のサクサク感も失わないよう時間を測った。

  常連様の好みは自然と把握しているもので
  高野が汁物類を好き、ということも覚えているが>>144
  スープの中に入ったパン類の硬さの好みまでは分からない。
  この機会にしっかり覚えようと、微笑んで様子を伺い ]

 
(378) 2023/03/02(Thu) 19:24:22

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ が、あまり見すぎても食べ辛いだろう。
  悟られぬ程度にサーブした店員としての距離を保ちつつ
  瑞野がホールまで出てきているのを視界に捉えた。>>360
  そしてそれからなんと
  店長も表に出て来てくれるという。>>337 ]


  
えっ、店長出てるんですか!?



[ 思わず反射的に大きな声で店長を呼んでしまった。
  ホールではなく厨房のヘルプのようだが、
  恩人であり大好きな店長の貴重な店内POPとあれば
  大咲個人の一大イベントに他ならない。 ]

 
(379) 2023/03/02(Thu) 19:24:30

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ は、と慌てて澄まし顔を取り繕い
  大声での店長ファンコールを聞いたお客様やスタッフに
  照れくさそうに頭を下げ、高野へ向き直る。 ]


  忙しく見えるかもしれないですけど
  気にせずゆっくりしてくださいね。


[ 慌てて退店しようとしてくれる気遣い自体は嬉しいけれど
  回転率重視のファストフード店ではないのだ。
  席数にもまだ空席はあるし、
  単に注文が一気に重なっただけだろう。

  さらっとそれだけを付け加え
  次の注文のサーブ準備のため、席を離れた。* ]

 
(380) 2023/03/02(Thu) 19:24:39

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 追加注文のデザート類はゲイザーが。
  神田のデザートはコールスローと一緒に瑞野が、と
  思い至ったところで遠目にチエもいる席を確認した。
  食後のコーヒーを出し忘れていた。

  食後のコーヒーは神田がいつも注文するもので
  今日もゲイザーに言っていたのを聞いていた。>>31
  忙しさでホールにいた全員目が回っていたのだろう。

  先も述べたが、常連様の好みは記憶している。
  コーヒー豆の種類や苦味、渋み、甘味の強さの好み
  ミルクは必要か砂糖は入れるかエトセトラ。
  神田が好むコーヒーを適切な手順を踏み淹れ終えると
  瑞野のサーブや二人の会話を邪魔せぬよう顔を出し ]

 
(385) 2023/03/02(Thu) 19:45:18

【人】 厨房担当 マシロ

 

  神田さん、すみません!
  食後のコーヒー、お出しするの遅れちゃいました。
  ごゆっくりどうぞ!

  チエさんも、店のことは気にせずゆっくりしてね


[ それだけを告げ、コーヒーを置いて
  何も無ければ足早に席から離れよう。* ]

 
(386) 2023/03/02(Thu) 19:45:24

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 新たなお客様──こちらも常連のお一人だ──が
  ドアベルを鳴らしたのはその数分後か。>>381
  お冷とおしぼりを手にお席までお伺いすれば
  なんと二種類注文するという。 ]


  えっと、二種類をハーフサイズにして一人前にしたり
  量の調整も出来ますが……
  通常サイズのボロネーゼとカルボナーラ
  お二つでよろしいですか?


[ 何せボロネーゼにはミートボールも入っている。
  食後にデザートを食べるタイプの常連様だっただろうか?
  常連様の中には、本当に肉を求めてやってくる
  栗栖のようなお客様もいるのだ。
 (余談だが、大咲は彼の注文スタイルに何も思っていない。
  笑顔で食べてくれれば何でも嬉しいからだ。) ]

 
(387) 2023/03/02(Thu) 19:54:04

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ もし悩むようなら、量の調整の相談に応じよう。
  通常量二種類で構わないのならば
  大丈夫かの確認はせずに、すんなりと肯いて。

  どのみち今は厨房に店長もいるのだし
  時間を掛けずにサーブすることが出来るだろう。* ]


 
(388) 2023/03/02(Thu) 19:56:42

【人】 厨房担当 マシロ

 ― コーヒーお届け編 ―



[ 人という字は支え合って出来ている、という
  誰かは分からない偉大なる先人のお言葉があるが。
  この店ではスタッフ同士が助け合う体制なのだから
  大声での感謝には微笑んで頷くことで返事となった>>397

  コーヒーを置いて、会話の邪魔をしないよう去るつもりが
  神田はなにやら嬉し気にデザートを見せてくれる。>>404
  「なんです〜?」とひょっこり覗かせて頂いて。 ]


  えっ、瑞野さんすっごいですね!?


[ これが最近良く聞く"映え"というやつか。
  ダブルベリーソースで描かれたスートマークのタルトは
  寡黙気味な瑞野の性質も相まって職人技めいていた。
  きっと彼の「うさぎフォルダ」に加わるのだろうか?
  或いは手持ちのカメラで撮った後だろうか、と。
  微笑まし気に手を叩き、一礼して別席のオーダーへ。

  そこに神田ブレンドとはいえ、いつも通りのコーヒーが
  単体で仲間入りしているとは知らないまま。* ]
 
(422) 2023/03/02(Thu) 21:55:42

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 二種類のお客様 ―



  はい、ではボロネーゼとカルボナーラ、
  どちらも通常サイズでお持ちしますね。
  ホットの紅茶はストレートでよろしいですか?


[ 迷うなら、どっちも。>>416
  一番簡単かつ力業での解決策であり
  気持ちの良いオーダーだ。

  にこりと微笑んで頷き、カウンターへ戻っていく。
  そこから紅茶を淹れるためにオープンキッチンへ入り
  奥の厨房へ声を掛けた。 ]

 
(423) 2023/03/02(Thu) 21:56:00

【人】 厨房担当 マシロ

 

  店長ー!
  カルボナーラとボロネーゼ、一つずつです〜〜!

  ……んふふ、店長が表にいるの、いいなぁ


[ にへ、と緩む頬を抑えられなかった。>>409
  いいなあ。シャミ先輩。
  私も店長が料理するところ、横で見たいなあ。
  なんなら私も店長のカルボナーラ食べたいな…?

  しかし今はお仕事中だ。
 お客様に一番の美味しいをお届けするために、
  後ろはそれ以上気にせず、紅茶を蒸らす。

  ボロネーゼとカルボナーラの両方が完成する頃には
  紅茶も適温で、オーダー通りに完成していたはず。 ]

 
(424) 2023/03/02(Thu) 21:56:36

【人】 厨房担当 マシロ

 

  お待たせしました!
  ミートボール付きボロネーゼがおひとつと
  濃厚クリームのカルボナーラに、ホットの紅茶です。

  店長が作るの、結構レアなんですよ!
  ごゆっくりお食事をお楽しみくださいね。


[ そういえば、この人はそこそこ見掛ける方だけれど
  高野や貝沢の来店と被るたびに
  二人の方を良く見ている気がするなぁ、なんて。

  しかし「見てますよね? 気になります?」とか
  いきなり店員が聞いてくるのは恐ろしすぎるだろう。
  高野に至っては妙に視線慣れしているし。>>414
 気になることがあるなら繋げてあげたいのだが、と
  妙な歯痒さを覚えつつ、席から離れた。** ]

 
(425) 2023/03/02(Thu) 21:56:48

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 新たなお客様は遠藤と店長が対応してくれるようだ。
  普段よりも随分人入りが多い気がするのは錯覚だろうか?
  非番の遠藤に任せてしまうのは心苦しいが
  とはいえちらほら退店し始めるお客様も出始めた。
  会計対応のためにレジへ立つ。 ]


  ご来店ありがとうございました!
  お会計は──……


[ 合計金額を伝票と照らし合わせ、レジを打ち
  瑞野が用意したバスケットを指差して
  「良ければどうぞ」とご案内もしておこう。
  >>429心遣いの主をお客様から尋ねられたならば
  笑顔で勿論お答えを。 ]
 
(460) 2023/03/02(Thu) 23:31:34

【人】 厨房担当 マシロ

 

  瑞野さんです。用意してくれてるの。
  紺色のキャップの。


[ そういえば、あのタルトは可愛かった。
  今度どうやれば上手く描けるか教えて欲しいものだ。
  厨房にいることが多い瑞野は何かと手際が良く、
  他にも見習いたい点は沢山ある。

  日々精進……といえばなんだか体育会系じみているけど
  美味しいの魔法に上限はない。 ]


  ありがとうございました。
  またのお越しをお待ちしております!


[ どのお客様でも、お見送りの言葉はこれで決まりだ。
  個々に掛けられる声があるなら、それに応じて。
  時々はゲイザーや瑞野もレジに立っただろうか。
  都合が合わなければ、
  本日昼間のレジ対応は大咲がメインで請け負おう。** ]

 
(461) 2023/03/02(Thu) 23:31:58