[威優の性欲が全部自身に向いていると聞いて、
また、言葉に詰まってしまった。
揶揄うつもりがストレートパンチを浴びせられて、
簡単にノックアウトしそうになる。]
……ッ、……それなら、いい、けど。
[……いいのか?
返答を間違ってはいないだろうか。
画面が切り替わった今では赤らんだ顔も映ってしまう。
持て余すほどに熱を持っているのは、既に志麻も同じで。
柔らかな口調の中に垣間見える威優の強引さに、
惹かれている。]
オレだって、寂しいよ。
威優に、────触って、欲しい。
[口に出してしまえば一層距離を感じて切なくなる。
喉から出かけた言葉をぐっと堪えた。
まだ、たった一週間なのに、溢れそうだ。]