113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】
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「なんか昨日今日で三人くらいの相手と踊った夢見たにゃ」
「……疲れてるんじゃないか?」
これは結構なマジトーン。
「ともあれ野良猫は上手くやったらしい。
俺は急ぎ突き出すような輩は見付けてはいない。
なら、次はホドの番か」
| 仕事を終えて戻り、常より疲れた顔で、ため息をひとつ。
「こうもあちこち騒がしくては、碌に仕事も出来んな。 ……蟹騒ぎの他に、衛兵共があちこち駆けていたぞ」 (2) 2021/12/10(Fri) 21:18:52 |
「……」
「彼女は」
「……そう。そうかもしれません。
そうだったのかも、しれませんが」
「……迷惑になる事なんて」
深く息を吐いた。
| (a6) 2021/12/10(Fri) 21:29:47 |
「…………疲れではない。
私も似たような夢を見た。こんな偶然ありはしない。
精神干渉の類か何かなら厄介だが、
今の所意味不明な記憶が流れただけで問題はない。
とは言え警戒しておいて損はないだろう。
そちらも気をつけろよ、野良猫。
無論、今日は私が動くさ。特に相手も変える気はない。
が、状況が変われば他にする可能性だってある。
その辺りはまた改めて連絡する」
| 「騒ぎが酷い程、乗じる馬鹿も増えるものだ。 お陰で根元が見え辛くて仕方がない。 政府の連中は無茶苦茶をやる、 暴れたいだけの阿呆も湧く、 今日は碌でもない一日になるな」
詩人に対して饒舌になるのは、中々ない事なのだが。 今日は酒も入れてないのに舌が回る。
「…………。花売り。一輪都合してくれ」
普段はまるで興味がない、とばかりに 近寄らない男が今は花売りの目前に。
この男が何をもって話しかけたのかはわからないが、 末吉omikuji辺りを適当に渡せばいいだろう。 (8) 2021/12/10(Fri) 21:39:12 |
| >>@3 フェリックス 「いい気分がしないというだけだ。今は」 花売りの手元から目を離さず、答える。 「……骸になった覚えはない。なる予定もない。 俺が政府に捕われた所で、何一つ変わる事はない」 「稼業などどこでも出来る。 必要なら動き、そうでなければ動かない。 それだけの事だ」 (12) 2021/12/10(Fri) 21:56:03 |
| >>@5 フェリックス 「……。そうでないなら、この街に来る事すらやめている」 常と変わらぬ口調でそう答え。 葡萄の誘惑をふいと断ち切る。 >>19「そうか」 ミズチの方をちらりと見た後、花に手を伸ばす。 巨漢の男に、まるで似合わぬ一輪の花。 少女の手にある状態でも小さな花は、 大きな拳には指輪の飾りとしてすら小さいような。 受け取りながら、ポケットを探り―― 「……。いや、支払いはツケにしておいてくれ。 ……それから。掲示板を見て、心の準備をしておけ」 冷えた貨幣の代わりに、言葉を置いて。 花を片手に、窓際の席へ歩いていった。 (21) 2021/12/10(Fri) 22:30:23 |
「…………」
ス……と視線を逸らして見えないもの…
つまり言ってしまえば
二人のMNDの値
を見る動き。
それか、フェレンゲルシュターデン現象。
その後に、なるほど。みたいな顔をした。
まあその場合自分もあまり他人事ではないのだが。
「…まあ、精神干渉なら多少は理解がある。
万が一の際は…少々荒療治にはなるが、どうにかできるだろう
とはいえ何事も万が一が無いに越した事は無い。
あんた達に言う事でもないだろうが…気は抜くなよ」
| スカリオーネは、金がない訳ではない。奪われるかもしれない者に、施す理由が欲しいだけだ。 (a12) 2021/12/10(Fri) 22:32:51 |
貴方の声を聞き、静かにうなずく。
「……おれは………彼が、平等とやらを望んでいるのか」
「すこし、気になった」
「―――望んでいて、もらわないと」
望むというより乞うような言葉。
「彼女達は、なんのために」
| (a14) 2021/12/10(Fri) 23:43:59 |
「……そう、だな」
番犬にも思うことくらいはあるようすだが
うまく言語として変換できずにいた。
しかし今優先しているのは、人の──貴方の役に立つこと。
番犬は今後もそのために動くのだろう。
"貴方が貴方に、自身の望みをゆるせるようになって欲しい"
回想。うまく受けとれずにいるままの。
番犬は人の役に立ちたい、貴方の望みが自分の望みだ。
……それでじゅうぶんでは、ないだろうか。
「……ヘル。なにか、」
命令はあるかという言葉は飲み込まれる。
「……………………。
あとで……………チキンでも食うか?」
さいごに、突拍子もない言葉が出た。
他に気の利いた言葉を引き出せなかったともいう。
「はい」
飲まれた言葉。暫しの沈黙。
そうして貴方が発した言葉に、頬を緩めた。
「……はい。食べましょう、ガルム。
おいしい物は良いものです。
誰かと共に食べられるのなら、さらに良いものになる」
貴方がヘルの言葉を考えて、提案をしてくれた。
それを嬉しく感じた。
「……………………
…………………。」
おとずれるみょうな間は、思考している証拠だ。
その端に安堵したような吐息が漏れた。
「…………では。
おれが、うまいものを……
捕まえて来る
」
おいしいものが良い。ならば素材からとでも言いたいのか
何かが、根本的にずれているが、それはまぎれもなく、善意のつもりであった。
| (a22) 2021/12/11(Sat) 18:43:40 |
「
捕まえて来る
」
思わず復唱。今から?どこで?なにを?
間違いなくこれはガルムの善意だ。眩しいほど純度100%。
そして、ヘルはガルムの狩りの腕前を一切疑っていない。捕まえて来ると言うからには、捕まえてくるのだろう。
しかし、いったい何を?どれがうまいのか狩場で迷い始めはしないか?そもそも、どこで調理するつもりなのだろう?
「…………」
熟考。
「
では、調理場を探しておきます
」
善意には善意を返す。
ずれを指摘するどころかそのまま突っ走り始めたふたりの明日はどっちだ。
| スカリオーネは、ペトルーシャに無言で幾らかの金と、まともな治療薬の入った袋を投げ渡した。 (a25) 2021/12/11(Sat) 22:09:22 |
「ああ、捕まえてくる。だから……待っていてほしい
……、では……調理場は、たのむ……」
あなたにも協力を頼むほどには、間違いなく、本気だった。
上手いチキンの素材である何かを、狩ってくる。
そう宣言したからには遂げて見せる。
無事に、美味しい明日がやってくるといい。
「…………それで、次は誰を、」
小銃を抱えなおす。ひとまず美味しい食事の話はさておき
できること、やるべきことを、遂行する。
「……ミズチ」
ぽつりと呟いた。自分で決めたというよりは
突然脳内に振って来たような。以前と同じ様式でそうするようだ。
貴方が美味いチキンの素材として魔物も視野に入れているとは露知らず、これは調理場……必要なら調理してくれる人も探しておくだろう。
美味しいならば
「わかりました。私は……」
暫し、悩むように間を置いて口を開く。
「今日は、彼の役者を調べてみます」
| (a35) 2021/12/12(Sun) 19:33:36 |
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