人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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視点:




 「眠るなって言っただろ!」


  ぅわ


[ぎゃんぎゃん、男にしては甲高い声が降って来て、
驚いてばちんと目を覚ました。
眺めの睫毛のカーテンをしぱしぱ、開けて閉めて、
三度繰り返して、薄い腹筋を使って上半身を勢いよく起こした。

己を大声で叩き起こしたルームメイトの男は、
「お前のせいで寝坊しただろ」とぐちゃぐちゃ文句を言いながら全裸になって顔を洗って髪をセットして服を着てと大忙しで、もうこっちの顔を見もしない]


  ばーかばーか


[唇すら読まれないのをいい事に、悪態をつく。
深夜に厨房から戻って来たこのユージーンという男は、この屋敷の厨房で働く料理人。
数時間しか眠れないから起きれる自信がない、と、
先に眠っていた己の身体を揺さぶって、
目覚まし時計として起きておけとか言っていた。そういや。
はいはいわかったとか返事をした気がするが、記憶が曖昧だ。
不確実な手を取った男に、あまり同情する気は起きない]

[ぼりぼりと右手で頭を掻いていたが、
ユージーンが慌ただしく出ていった後、
寝間着を肩から落として、金属で出来た左手をくっつけた。

コレが変形して取れた時はどうしようかと思った。
……それも大分前の話だ。
間抜けに仲間内で喧嘩をして、山道を転がったんだったか、崖から落ちたんだったか。記憶が曖昧だが、
ともかく、助けてくれたのはこの館の人たちで、発見してくれたのはまだ若い、少女と言っていい年頃の彼女だった]


  おはようございます、お嬢様。


[屋敷内で出会えばにこやかに笑んで、はっきりと聞きやすい声で挨拶するのは礼儀であり、恩義を感じているからこそ。
頭を下げて上げてから、また口元には笑みを浮かべながら、まずは天気の話]


  今日もいいお天気ですね。


[それから彼女の顔色について言及してみる。
今日も白い肌に薄紅が発光していればお元気そうでよかったと言ってみるし、化粧で隠せない翳を湛えているなら、お身体の調子は大丈夫ですか?と聞いてみただろう。*]

― 少し昔の話 ―

[その日は昨夜から降り続けた雨が煩わしくて、団の誰もがピリピリしていた様に思う。

何年か振りに、日を掛けてアジトを移動していた一日で、
同じく山を越えようとしていた家族を襲った。
……ただ金目の物と食料を奪えれば十分と思っていたのは己だけだった様で。年端もいかない少女を捕まえ、
娘を取り戻そうと歯向かった父親らしき男を、仲間は容赦なく切り捨てた。
そこ迄しなくていいだろと思わず叫んで、団員の二人と口論になった。

「リフルはいつ迄も甘ちゃんだな」
「いい子ぶりっこは見飽きたわ」
「お嬢ちゃん、こいつこんな事言ってっけど、」

うるさいうるさい、と首を振ったが、
うるさいのはお前だ、と、柔らかい木の枝で束ねていた薄色の髪を掴まれた。

その後の事はあまり覚えていない。

多分、刺されはしなかった。
意識を取り戻した時に、身体に穴があいているとかはなかったので。

けれど殴られ蹴られ、義手がもげるくらいには
ボコボコにされたんだろう。
ぼろぼろのふらふらで迷い込んだ先は、どこかの庭だなんてはわからなかったけれど、手入れの行き届いた芝生が心地よかった。腹がグゥと鳴った。あれから何日経ったかも曖昧だったが、まだ腹が鳴る事には少し驚いた。
まだ生きる為に身体から音が出るのか。

もう、ここが気持ちいいじゃないか。
眠ってしまおう、ここで眠ってしまおう]


[そう目を閉じたのに、
また目を開く事になろうとは]
 

[目が覚めた後の事も、詳細に話せと言われても難しい。
ただ綺麗な女の人が傍に座っていて、施しを受けた。
何か、身の安全を保障される様な事を言われたり、
頭を撫でられた様な気もする。

夢かなと思ったけれど、
運ばれて来た美味しそうな食べ物を口に含めば、
切れていた口の中が痛かった。
喉と胃が驚いて咳き込んだ。

ゆっくり、ゆっくりと、生きる為のもので身体が満ちていって、気付けば頬が濡れていた。

他の事は大分曖昧だが、
というかどれかはマジで夢だったかもしれないが、
出された食事が、この世のものとは思えないほど美味しかった事だけ覚えているし、真実だ。ひどい空腹だったからそりゃそうなんだが、この時はとてもあたたかくて、嬉しくて、幸せで、ありがたかったんだ]

[だから回復後、恩返しをしたいと、
この館で働かせてくれと頼んだ。
自慢じゃないけれど、汚れ仕事なら得意だ。
ゴミ拾いでも虫退治でも屋根修理でも何でもやる、
と息巻いたが、渡されたのは仕立ての良さそうなシャツにおしゃれなリボンふたつにシワひとつないすらっとしたパンツで……

え?なんで?と間抜けな顔をしたものだ。

だってこんな訳のわからない奴を屋敷に入れて、
屋敷をふつうに歩かせて、
相部屋とはいえ寝床迄与えてくれるなんて。
人手不足だったのか?
この待遇を受けられるのは次期当主のあの女が口添えしてくれたのかもしれないが、まぁ自分が何でそんな事をしてもらえるかわからない。
うまく利用されているのかもしれないが、
どうせあの時野垂れ死ぬ命だったのだから、
今更どうなったって構わない、とも思っている。

ただ、このきれい過ぎる服と、
要求される品のある立ち振る舞いはちょっと窮屈だったりした。

まぁ従っちゃうんですけれど。**]

……あれ…ドアの枠で……懸垂してた…元気なお兄さん……ですか…?
お久しぶりです……

[ぎらぎらと照りつける太陽、砂埃の舞った地、
この国の様式とは違うような発展性の低い古びた住居の前に、
10代前半の表情の乏しい子供が立っている。
そちらに気付いたら、目に警戒の色を僅かに滲ませながら、
ぺこりと頭を下げて。

──日差しがあっても暑さを感じる事はなく、
空気は清浄そのもので、息苦しさを感じる事もない。
違和感を覚えるのは容易だろうか。
顔を上げて、一つゆっくりと瞬きすれば、
作った警戒の色は消え。]

……ごめんなさい…冗談です。
ここは月の届かない奥底。
貴方にとってはただの夢なのかもしれません。
何か、俺について知りたい事はありますか?

[あの時出会ったものとも、
それ以上に本来のものとも違うように、
怯えもない少年は話しかける。]

[質問があってもなくても、
暫くすると辺りには球体が幾つか現れた。
地面から吸い付いて離れない鈍色の重そうな球体と
ふわりと浮いていて空高くまで飛んでいきそうな淡色の球体。
少年は視線を落とし手慣れた様子で鈍色の球体を磨き始める。

試しに1つと少年は淡色の球体を彼の方へと押しやった。
触れた感触はなくも球体にぶつかったと認識した時、
『見る』『見ない』と文字が浮かび上がり、
見るを選択をすれば彼の脳内に別の光景を見せただろう。]*

【人】 在原 治人

 


   ……ぇ、?!



[答えは簡潔で>>0:104
 聞き間違える要素も
 取り違える要素も無いというのに
 まるで理解できなかった。

 美しさは損なわれるどころか
 増しているようにしか、思えなくて。]
 
(5) 2020/09/29(Tue) 8:02:33

【人】 在原 治人

 
[美しくない者は
 所有してはならぬ‥という理屈なら
 在原の方がよほど相応しくない。

 というのに、
 鍵の場所まで伝えてくる始末。>>0:106
 意味不明なままだ。]



   …………



[まだ何も分かっていないのに
 もう用は無いとばかりに閉ざされる唇と瞳。

 いつも、いつも、
 この異邦人は
 俺を置いてけぼりにする。

 結局、こっちの気持ちなんか
 一欠片も考えていないのだろう。]
 
(6) 2020/09/29(Tue) 8:03:38

【人】 在原 治人

 
[素知らぬ顔を崩してやりたくて
 髪を整えようとしていた
 その指で、もう1本針を手に取った。]



   お前が納得いくまで
   俺が美しく仕上げてやるよ



[無視できない痛みを
 ただ与えたいだけじゃない。
 己が感じている美を否定されたのも
 気に食わない。

 ぎゅっとキツく左胸の尖りを摘みあげ

           そして─────…]*
 
(7) 2020/09/29(Tue) 8:05:21
 

[右胸と寸分たがわぬ角度で
         真一文字に貫いた。]*

 

―― 自室 ――

  お姉さま っ  
 ぁ……

 ……

[夢。
気がついてしまえば霧になって薄れていく夢を見ていた。
シーンは明るい中庭から
冷気を含んだ黒樫の天井に変わっている。
飛び起きればベッドの真ん中に1人残されていた。

顔が熱くて両手で頬をくるむ。
この手で大事な人の手を掴んでいた場面だけ覚えている。

マスカット色の瞳を透き通るまつげが縁取っていた人。
ふわふわのシャンパンの泡を揺らして暖かく笑って見せた人。

銀の髪と蒼い目のお姉さまとは別の人]


 ……どうして、今……


[またベッドに潜り直そうとしたけれど、
あの夢に戻されてもおかしくなりそうで、結局起きた。

眠っても解決しないのは知っていたけど、
昨日の今日でこの夢はひどい。
どんな顔で本人に会えばいいの?]


[ノックの音がして侍女が入ってくる。
朝食はいかが致しますか。
領主様が昼食を共にと仰っています。
本日のお召し物は?
書簡が届いております。

全部に、ええそうね、と答えて、レモン水を勧められた]

―― 食堂 ――

 あら、リフル。
 …おはようございます。
 ええ、いい天気ですね。

 私、お元気、かしら……?

[赤ワイン色のドレスに着替えて朝食に向かえば、
夢で逢った彼に出くわした
飛び上がるような真似はしなかったし、
変な顔でもないと思う。
顔が熱いのさえ引いていればいつも通りのはず。
鏡がないので目の前のリフルに聞き返してみた。
お元気に見えているのならいいのだけど]


[会食の部屋はお父様が使っているらしいので、
本日は使用人と同じ食堂に来ていた。
さすがに机は別に据えられている。]


 あの、つかぬことを聞きますが
 …………リフルは女の子じゃない、ですよね……?


[夢とは違うようにと、
ミルクティーとキッシュをお願いして、
サーブされるまで彼と立ち話。

まだ夢から抜けていない頭が、
不思議な思いつきをはじき出した。
そのまま口にするのもどうかと思うのだけれど、
すこぶる付きの美貌を持つ彼だもの、ないとは言い切れない。
……やっぱり無いかも。

こんな無駄話をしているから、
シャーリエ様とリフルの噂が立つのだ。
冷静に、普通に、使用人として接しなければ]


 ふう
 お酒でも飲みたい気分ですね


[って、ちらとリフルを見る。
話さなくちゃいけないことがあるとき、
ちらちらと彼を見るのは癖のようなものになっている]

[屋敷に噂が広まってしまう前に、
貴方には私から話したい。
ざわざわしてきた食堂では難しいし、
これからお仕事だから……]


 『知ってる?
  王国の末王子がいらっしゃるんですって』

 『何もない時期になんでまた……。
  お嬢様目当てかしら』

[食堂の窓際に集まる
メイド達のさえずりを聞いてしまって、
眉尻を下げてもう一度彼に耳打ちした。]

──淡色の球体1──

[そこは休憩所だろうか。
小綺麗だが仕事場の様にシンプルな場所。
マッチョな黒髪男に肩を組まれながら、雑誌を見ている無愛想な男がいた。
笑顔なマッチョは無愛想なのに慣れたようで、同僚か或いは友人に見えるか。
マッチョが今度出るボディビル大会のフリーポーズはどれが格好いいか聞いてるようだ。

パラパラとめくっていけば、薄色の髪、青い瞳の壮年の外国マッチョの前で手が止まり。
暫くじっと黙って見つめていた。
視線を奪われてる無愛想な男に、これがいいかなんて声がかけられ。]

…筋肉ありすぎじゃないか?

[そうかー?なんて笑い声とともに大会について話は進んでいく。
よく見れば、無愛想な男から吹き出しが飛び出て、
上半身のみ裸の貴方の姿も浮かんでいる。
カレンダーはつい1ヶ月前くらいを示していたか、
トマト乱痴気の交流後、少しばかり柔くなった男の日常の記憶。]*

 
[ぶちぶちぶち……ッ、と
 皮膚と乳腺とを裂き破る音が
 僕の体内と、針を持つ彼の指にだけ響いた。]



   
あぁああぁ……ッ!!




[左胸の先を灼熱に灼かれながら
 情けのない悲鳴をあげ
 両目と新たな傷口から泪を零す。]
 

 

   ……っう、く……っ、ぅぅ……っ


[意識を飛ばせたならどれだけ良かったか。
 鮮烈な左の苦痛に呻きを漏らしながら識る。

 人は案外気を失えないらしいこと。
 いま受けたものに比べたら、
 先に受けた右の痛みは少しだけ鈍くなっていること。]
 

 
[彼の言い分はまるでわからない。
 仕上げるだなんて――、
 醜さが増しただけじゃないか。]



   ……っまた、壊した……っひどい……っ
   っく、返す、って言ったのに……っ
   いったい、なにがしたいんだよ……っ
   も、離して……離してよ……帰して……っ

   これ以上、僕を、醜くしないで……っ!!



[嗚咽して、肺が上下し、
 左右の銀色に響くから、苦しみが増す。
 わかっているのに、涙と主張は止まらずに溢れた。]
 

 
[視界の中心、僕の命を握る彼の表情は
 ぼやけてしまってよく見えず。
 ぐちゃぐちゃだ。顔も、髪も、心も。**]
 

 
[思惑通り、無視出来なくなって
 青い瞳も形の良い唇も
 再び開かれ
 俺が為すことに強い反応を示す。

 静かで厳かな、ふたりだけの空間に
 悲痛な叫びは酷く反響した。

 それは、やはり
 自分が望んだことなのに
 望んだものと違う、と眉を顰める。
 込み上げてくる反発を
 押し止めることは出来なくて、]



   醜いとか言うな…!

   こんなに美しいのに
   何でお前には分からないんだ…ッ、

   ザルモクシスオオアゲハには
   盗むくらいに魅了されたくせに、何で、どうしてッ



[思い切りぶつける。]
 

 


   はだけたシャツの隙間から覗く色素の薄い肌、
   その透けるように真白なキャンバスを彩る紅の体液、
   針で留め置かれた両胸の尖りも、
   震える艷やかな唇も、
   宝石のような両目から止めどなく零れ落ちる泪も、
 

   全部、全部
   どうしようもないくらいに美しいだろうが、ッ


   なのに、これを理解出来ないなんて
 

   俺が
したいのは
   お前のその
歪んだ価値観
の方だ…!!



[息吐く暇も与えぬ勢いで捲し立てた。]*
 

[彼女と会ったのは食堂だった。
どちらかと言うと珍しい場かと思うが、ないではないので、いつも通りに挨拶をした。
上品な振舞いは苦手ではあるものの、盗賊団に居た頃から役立つと教えられていたものでもあり、この屋敷に来て数日という訳でもないので、小さな舞踏会くらいなら出ても恥ずかしくない姿を見せられていただろう。

寧ろ不安を感じさせたのは彼女の返答の方だ。
ちょっと落ち着くなく見えたし、
元気かどうか聞いてくるなんて、ご令嬢でなくとも首を傾げたくなる返しだった。
じろじろ顔を見るのは無礼だろうと思って、
背筋を伸ばしたまま、僅かに目を細めて、大雑把に判断した]


  ぅ──ん……
  
  ご自分で歩けて、喋れて、
  食欲があおりなのでしたら、
  元気と言って良いのではないでしょうか!


[深入りするつもりはもとよりなかったが、
さり気なくご主人を元気付けるのも使用人の務め、とは、
誰が言ったんだったか。
ここの家訓と合っているかは知らないが、ご主人は元気でないより元気である方が良いなんて、当然だろう]

[さて、少しは彼女の気を紛らせたか。
別段変わらなくともさして気に留めず、
少ない朝食のメニューを聞いた後、
つかぬ事を聞かれた。]


  ……はぁ、 いや、まぁ、
  男ですけど……


[彼女はもしかしたら寝惚けているのかもしれないと思ったが、人目のあるところでそんな大それた事は口が裂けても言えない。
女みたいな顔、とは団の連中にも散々言われたし、それで良くない思いもしたものだったが、彼女に同じ様な事を言われたって全然気にならない。
何だろう。悪意が見えないからだろうか。
寝惚けてるという可能性も捨ててないからかもしれないが]


 (朝っぱらから優雅なもんだなぁ。)


[ちらちらとこちらを窺いながら「お酒」と口にする彼女に、他意なくそう思ってしまう。もうかなり長い月日を過ごしたのに、彼女の癖に気付いていなかった。
だから不意に投げられた誘いが、
食堂の賑わいにところどころ打ち消される。

え?と聞き返す前に、
さわさわと彼女に関するお喋りが聞こえて来た。
彼女の顔色が変わったのを見て、
彼女本人にも聞こえたのだと理解した]

[けれど耳打ちが来るなんては理解していなかったから、
ぱち、と萌黄色の瞳を瞬かせた。

こんなに人が多い所でやめろよな、とは思う。
噂されんのウゼーーーとかも思う。

彼女と居るのが嫌な訳では決してないのだが、
いかんせん立場が違い過ぎるし外野がやかまし過ぎる。

でも、従っちゃうんである己は、
微笑んで頷く以外の選択肢を持たない。
ずるいよな、お嬢様って]


  ……かしこまりました。
 
  本日は午後は銀食器を拭いておりますので、
  いつでもお呼び下さいませ。


[軽く頭を下げてそう告げると、食事の用意ができたと彼女が呼ばれて、この場は別れる事になるだろう。

食器拭きはまぁ替えの利く仕事だ、抜けても問題がなかった。
それから、先程のお誘いも「どっか連れてけ」という内容だと、遅れて理解した]

[街を歩き、知り、情報を集めるのが己の主な仕事。
だから己に声が掛かったのかもしれない……いや、
彼女は何かと話し掛けて来たり、茶に誘って来たりしている……
寧ろ順序が逆か?と思わせる。

外の方が確かに気兼ねなく話せる訳だから良いんだが、
お嬢様が夜、使用人とおでかけってのは良いのか??
従っちゃうんであっていいのか?

誰かに相談したかったが、朝食の席に居たのは噂好きな奴だったりお喋りな奴だったりで、ロクなのが居なかった。
だから一人で悶々悩んで悩んで、

………悩んだ朝食の味は、例えるなら豪華な雲の様なそれ。
雲食べた事ないけど。**]

[彼が盗賊出身だとは聴いたのだったか。

彼が上の者に敬語を使う様に違和感を覚えなかったし、
義手という、はいてくのろじーを手に着けているのだから、
訳あり貴族さんかしら、などと思っていたこともある。

働きたいと言われたときだって、
人手は足りてます、と断りかけたくらいだ。
領地にいない仕事、
他国のスパイを頼むには信頼が足りていなかったし、
スパイは一度国を離れるとなかなか帰ってこないもの]

[ニンジャだって街道に菓子屋を開いて、
その土地の諜報をしていた、と習った。
黒ずくめの頭巾は髪の毛をまとめるキャップなのだと。
遠い土地のことを知って賢くなった気がした。
それはどうでもいいとして]

[彼の希望をいろいろ聞いてみて、
街の情報をもってきてもらうことになったのも、
いつでも連れ戻せること、
逃げられても損害が少ないこと、
他国の高貴な人なら人質に取れるという理由で説得した。
本音は、死なれては寝覚めが悪すぎるのだけだったけど。

その日は疲れてお酒を飲んだところまでしか覚えていない]

[最初のいきさつはともかく。
今はフランクに話すリフルという人を知っている。
平民なんだなとも分かる。
――だって猫を被るのに慣れていない様だもの。

シャーリエの庭に入ってきた侵入者さんだけど、
庭の席が空いていたものだから、座ってもらった。
怪我人として世話している間に捨てるのが忍びなくなった。
市民生活について話してみたら
知らないことばかりで楽しかった。

色んなことを教えてくれたお姉さまの代わり?


そういう関係なのだ。

運命とか偶然とか捨て猫とか、そんな縁の人]

―― 食堂 ――
[そうか私は元気だった。とリフル鏡で確認したけど、
頭がぼんやりしているのは夢見のせいなのか。
目の前のリフルは男の人だそうだ。
それなら、あまりベタベタしてもいけないのだろう。
……彼が女の子だったらベタベタしたかったのだろうか。


後に聞かれれば
「一瞬、リフルがおねーさまに見えたんだ、っけな?」
とへんてこな考えの源を答えたかもしれない。

昨日からふわふわしたままの自分がよく分からない。
シャーリエの庭の住人と話したい、会いたいと、
彼を伺って約束を持ちかける。]

[噂されたら後でごめんなさいするから、許してって顔で]


 では頼みます。

[って精一杯の主従関係を演じた。
「かしこまりました」って言ってもらえて、
ホッとしたのは周りにはバレなかった、と思う]

―― 昼食後 ――
[私しか把握していないことを最優先で済ませ、
残りのお仕事はお父様に任せてしまった。

……というのも、お父様が私に自由時間をくれたからである。
その代わりに重い宿題を持たされているので、
ありがたいというか当然というか……]


 やっぱりお酒飲みたい気分……


[なのだった。]

[リフルを裏口で待たせて、
屋敷とは違う格好に着替えて待ち合わせ。

街にでたとたんに、お酒飲みたい、である。
日が高すぎてお酒を出す店はまだ寝ているかもしれない]


 お酒飲みたいけど寝るには早いよね。
 デートスポットを視察したいです。
 お願いしていい?


[お酒と睡眠がイコールで結ばれてる思考は、
相談の前に飲んではいけないと考えたようだ。

外に出るときは街に詳しいリフルに希望を伝え、
道順も場所もお任せするのがいつものこと。

どこに連れて行かれたって身の危険は考えていない。
ここは私の国だもの。
連れは父の選んだ者じゃない、私の臣下だもの]

[纏めてアップにしていた髪は下ろして二つに結った。
ジャンパースカートの裾は緩く広がって、膝下で切れる。
ブラウスの襟元に萌黄のリボンを結んだけど
お目かししすぎかしらと首を傾げて、まあいいかと流した。

街着に着替えるということは、
この後仕事しません宣言なのだ。

昼から街着の方が罪悪感を感じている私に、
リフルのまともな市民感覚はわかっていなかった。
夜の方が気楽なくらいである。]

[食堂で聞こえた噂は彼の耳にも届いていただろう。
それを聞かれても、
レモンの皮を噛んだような苦い顔しかできなかった]


 相談……というか、報告というか……
 言いにくい……


[人が居る場所ではもごもごと言葉を濁し続けるだけだった]

[彼に連れられて目の前が開けたら、
勢いつけて作った笑顔でリフルに手を差し出した]


 今日だけ恋人の真似をして欲しいの。
 恋人ってどんな事をするの?
 私したことないから、教えて。

 ……お願い。


[作った笑顔でも、笑っていれば楽しくなってくる。
それでも、今日何度目かのお願いには勇気が必要だった。
ドキドキしているのは
無茶なお願いをして答えを待つ緊張、のはずだ**] 

─淡色の球体2──

[異国の人間達が野外で酒を囲う。
鍛えてる者達からまだ線の細い少年達までいるが、
酔い潰れたのか、体力が切れたのか、死屍累々と言えるような有様。
各々の腕に付いたボロい布が軍である事を辛うじて識別させる。

そんな一角で、栄養の足りてない少年が、
一回り以上年齢差のある男達を据わった目で見ていた。
普段の倍は目つきが悪い。]

未成年を押さえつけて酒瓶を口に突っ込むなんて、悪巫山戯が過ぎるだろう。アルコール中毒になったらどうするつもりだ。それにこの前、全裸にされたあいつが傷物にされたって泣いてたんだが。あ?男だから傷は勲章だ?あんたもひん剥いて軍曹の前に突き出してやろうか?


[普段はセーブして表情が変わらないように努めているが、
無理やり飲まされて許容オーバー。
くどくどと男達に説教を垂れる。
飲ませると面倒くさいと認定されて、
少年兵達が無理に飲まされる事はなくなったようだ。

傷物にされて泣いてたと噂の少年は、何の事かもわからない様子で
笑って友達を見ていた。]*

 
[一度収まったかに見えた彼の怒りが
 また爆発したようだった。

 理由の解らぬ暴力に嗚咽を漏らせば
 彼もまた顔を顰める。

 自分でしたことに納得していない――、
 そんな表情に見えた。]


   (……解らないよ)


[いったいなぜ、そんな顔をするのか。
 どうして、僕の胸が締め付けられるのか。

 訳がわからずに居ると、
 彼の唇から想いが奔流のように溢れ出す。
 それは鼓膜を叩き、凝り固まった思考を砕いていった。]
 

 
[こんな僕のことを
 彼はまた、美しいと言ったのだ。



   ……っ、……、……



[今度こそ、聞き間違いではない。
 心の揺らぎを示すように瞳が大きく揺れる。]
 

 
[血液を零す左胸の激痛が
 これは夢ではなく現実だと教えてくれた。]
 

 
[ごくりと唾を飲み込んだ。
 胸がずきずきと痛む。
 これは、内側からの痛みだ。
 彼が感じているだろう憤りの片鱗が
 僕に伝播した痛み。]



   ……っ、……ほんとう、に……?



[淡い色の唇が動き、訊ね返す声は震えていた。

 否定されてしまえば
 簡単に崩壊してしまいそうな弱々しさを
 隠すことも忘れた無防備な心で

 彼の言葉を望んでいる。]
 

 

   こんな僕でも、良いの……?


[相変わらず潤んだ両の瞳
 けれど在原治人というひとを確と捉えた。**]
 

[盗賊団に身を置いていた事は話していない。
ここの誰にも。
シャーリエたちには「そろそろ腰を落ち着けようとしていた旅人」だと名乗った。実際色んなところで暴れていたから、あまり遠くない嘘だ。

両親が盗賊団だったからずっとそこで、その背中を見て育った。
逃げ出すなんて考えは浮かばなかった。
けれどずっと嫌だったしやめたいと思っていた。

だから追い出される様にボコボコにされて、
辿り着いた先、この館で雇ってもらえるのなら僥倖でもあった。
わざわざ盗賊出身なんて言って、雇ってもらえると思わなかった。
そんな奴を雇おうとするなら、ここの領主もまともじゃないとも、思ったし。
……貴族の中には盗賊団と繋がってる奴もいるとかいないとか、聞いた事もあったけれど。

できれば真っ当に働きたかった。

義手だったのも、少しは己がまともだと見てもらえるのに役立ったのかもしれない。

これは数年前にヘマをして機械に持っていかれた腕の代わり。
誰譲りなのか、己は生まれつき手先が器用で、
鍵やら何やら作れる者を失う訳にいかない、と、
団が金を出して与えてくれたものだった。

……こっちには何の恩も感じていない]

[館で今の仕事を与えられる迄のいきさつは知る由もなかったが、まぁ窮屈な点もあるとは言え、団に居た頃の仕事に比べれば遥かにいいものだ。
人の苦しむ顔を見なくて済む。
それだけで何て毎日生きやすいんだろう。

まぁ、何かとちょっかいをかけてくるお嬢様の存在が、己の庭に咲く一輪の花の様でいて、小さな棘の様でもあるのだけれど。

食堂で、整った顔が微細に変化してゆく。
間近で見ていた己だけがそれに気付けばいいんだけれど、
朝食中は声を掛けられなかったが、
食後、噂好きな奴らが「ねえねえ」と声を掛けて来たので、
「忙しいんで」と巻くのに無駄に気疲れした]

[さて、その元凶とは裏口で顔を合わせる事になった。
文句のひとつでも言ってやろうかと思ったけれど、
少し時間が経っていた事もあり、普通に迎えた。

ラフめな深い緑のジャケットを羽織って、髪を結ぶリボンは薄い色のただの紐に変えれば、肩幅はそう広くなくとも女には間違えられない。
カジュアルダウンした格好のお嬢様の隣に立って、おかしくはないだろうと思う。
彼女は平民の女にしてはめかしこんだ格好だったが、
普段の豪華なドレスで目が肥えたのか、
彼女には野暮ったい格好は似合わないと思うからなのか、
突っ込むという選択肢は無い。
多分年下なのに自分より大人びて見えていた彼女が
髪をふたつのお下げにしている様なんかは、
年相応に見えて、何だか少し安心する気さえする]


  デートスポット…… はい。


[酒=寝る、の式は思い浮かばなかったが、
こういう時突っ込んだって彼女との差を知るだけだから、
わかるところに頷けばいいのだ。
頷いたけれど……
そういう目線で街をあまり歩かなかったから、すぐに候補が出て来なくて、歩きながらめちゃくちゃ脳内で「この街 デートスポット」を検索している。
お嬢様がデート?と迄、今は思考が回らない]

[この場で言いにくそうな事は無理に聞き出さなかった。
人が減ったのが鍵だったのか、隣から白魚の手が伸ばされて驚いた。更に続けられた言葉に、口がぱかんと開いた]


  へ、ぇ?


[間抜けな声が勝手に出て、彼女の顔へきちんと向き合えば、作られた様なきれいな笑顔にどきっとする。
何だ?何かの芝居か?又は何かの劇の影響か?と、締まりなかった唇を結んで、まじまじと彼女を見降ろす。
だってこんな俗っぽい事言い出すとは信じ難い。

彼女の心臓も脈打ってるとは思いもよらず、
理由が聞きたい、と思った。
けれど先に、

自分の中で決まっている答えをくれてやる事にした]



  かしこまりました。


[少し硬い微笑みを湛えて、はっきりと頷いた。

それから「どうぞ」と、義手である左手を差し出して、握らせようとする。
彼女が握ってくれるなら、こちらからも握り返す。
硬い金属の手を嫌がられても、]


  ……いざという時の為に、
  利き手は空けさせてやって下さい。


[と譲らなかった。

さて、かしこまりましたとか言ったけれど、
とりあえず手を繋いでみたけれど、
改めて問われると恋人ってどんな事をするんだろうなぁ。
手を繋いで街をぶらりして一緒にご飯?と、
そんな大雑把なプランになったのは、
デートスポットの検索で忙しかったからだろう]



  えーと、おじょ…… んん、


[「お嬢様」はまずい。
今迄も何度か彼女を連れて街を歩いた事はあったが、
呼ばなくても済む程度の時間だったり用事だったろう。
でも恋人の真似をするなら、名は必要だった。


──メグ。


彼女からその名を聞いたのは、
いつ、どんな場面だったか]


  …………
 

[その名を、呼ぶ気にはならなかった。

呼べば……きっと彼女は喜ぶ……と思う。
けれど真似でいいのだし、
その名を呼ぶ特別な人間に、自分はなるべきではない。
そう思ったから、あたりを見回して、
店先に並んだ熟れた黄色い果物が目に入る]


  ……レモン、でいいか? あんたの名前。


[ついでに口調も砕けさせて、許しを請うた。
代わりに、今回のお願いの理由を聞かない事にした]

[まずは通りに面した小さなクッキー屋へ案内した。
デートスポットではないけれど、自分のお気に入りの店だと説明した]


  自分や相手の好きな物を売ってる店、
  特に身近なものだとお互い楽しめると思うぜ。


[バターの香りに包まれた店内をぐるぐる回って、
ビン詰めされたチョコチップクッキーを指してオレはこれが好き、とか、飾ってあるレシピを見てよくわからんと笑ったりした。
それから彼女にもどれが好きかと聞いたり、
新作のレモンクッキーを試食させてもらって「すっぱい」と店員さんに言って笑われたりした。

量り売りでいくつか包んでもらって店を出て、]


  ……最初に荷物増やすのは良くない……


[と、ハッとした様に反省&彼女へアドバイスをした]


  食べ歩くか。
  メシが入らないかもしれないけど。


[眉間にシワを寄せて提案したが、
閉めてもらったばかりの袋を開いて、二人でクッキーを分ければ、また笑みが戻るだろう]

[一枚しか買わなかった物は半分に割って、
大きく割れた方を当然の様に彼女へ差し出した。

そうして次の場所を考えながら、
「気になる所があったら言ってくれ」と、
立ち並ぶ店がよく見える方を、彼女に歩かせた。**]

──鈍色の球体1──

[簡素な光源しかない木製の離れ。
線の細い女が疲れ切った様子で、月を見上げている。
『帰りたい』と紡ぐ言葉は、この国の物ではなく、
女の他には夫しかその意味を知らない。

女が暫く故郷に想いを馳せていると
控えめなノックが響いた。
応じるものは無音でも構わず、扉は開かれ、
小学校低学年くらいの子供が姿を表す。]

……しつれい、します……。
またごはん、たべてなかったみたいなので…りんご…もってきました……。

[不格好なうさぎ林檎を乗せた皿を女の近くに置くと、
子どもは正座をして心配そうに様子を窺っている。]

……からだのぐあいは……どう……ですか……?

[女はこの国の言葉を全く理解してない訳ではなかったが、
疲れからか異国語を使う気力はなく、
子供も言葉が返らない事には慣れてる様子。

誰が同情を含んだ視線を向けても顔色の変えない子供は、
女が林檎に手を伸ばすのを見たら、やっと安堵した様に微笑んだ。]*

 
[一気に想いを吐き出しすぎて
 脳がくらりとする。

 虚ろだった青い瞳が
 迷うように揺れて見えるのも
 そのせいだろうか。
 それとも…、己の切望が見せる幻か。

 諦めの気持ちが大半を占めているのに
 目は離せない。

 食い入るような眼差しの下、
 造形の神が形作ったような喉の隆起が上下して
 それから、

 信じられないことが起きた。]
 

 


   ……っ、



[乾ききった触覚や脚は脆い。
 下手に触れば
 折れてしまいそうな
 そんな儚さを隠しもせずに
 震える声が訊ねてくる、────俺に。]
 

 

[そう。
俺に
、だ。]

 

 
[水気を帯びても
 鱗粉が落ちてしまう心配の無い
 ふたつの青い輝きが、
 己をしっかりと捉えている。

 それを自覚した瞬間、震えが走った。
 今まで感じたことが無いくらい
 深く。鋭く。


 興奮と喜びが綯い交ぜになって
 酷く満ち足りたこの気持ちを
 何と呼んでいいのか分からないけれど、

 目元は柔らかく撓み、頬は緩む。]
 

 


   ああ、良いに決まってる

   頼むから…さ
   ”こんな”とか、もう言うなよ

   どこもかしこも魅力的で
   俺を魅了して止まないっていうのに
   良くない訳がないだろ

   俺の手で、その美しさを
   更に際立たせてやりたくて
   今も、どうしようもなく、うずうずしてる



[愛おしさを隠しもしない
 甘い声音で、諭すように静かに囁いて

 それから、少し遠慮がちに
 座面で乱れている金色の毛先を一房
 そっと掬い上げた。

 先程は拒まれてしまったけれど、
 今度は構わないだろうかと問いかけるように。]*
 

 
[泪が一時的に止まっていたから
 はっきりと見えた。

 僕を見つめる彼が、微笑むのが。


   ……ッ


[――母さんは、顔に皺が寄ることを気にして
 余り表情を変えようとしないひとだった。

 誰かの心からの笑顔を見たのは
 もしかしたら、初めてだったかも知れない。]
 

 
[トクトク、心地よく胸が鳴っている。
 草木が芽吹くようなこの気持ちを、
 僕は知らない。
 貴方なら、知っているんだろうか。]
 

 
[愛おしさが全面に載る声の囁きは
 鼓膜からするりと滑り込んで
 砕かれたばかりの心の傷を癒してしまう。

 金の髪ごと救い上げられて
 心の奥底からこれまで感じたことのない歓びが
 胸の奥から泉のように溢れて、溢れ出して

 目元から透明な雫となって発露する。]



   …………………うん



[うずうずすると言った貴方の
 思うが儘にして欲しい。
 そんな想いを込めて、頷く。

 優しく細めた左右の瞳から
 ぽろぽろと温かい雨が降り落ちた。**]
 

[まだよそいき顔のリフルに裏口で逢ったときには
ごめんね、って言ったけれど、
ジャケットに袖を通した彼の後ろを歩く間は、
勝手に頬がゆるんでいた。

街歩きの靴でリフルと歩くと、
ちょっと上に目線が向いて姿勢が伸びる。
その少しの背の差が面白い。
お姉さまの背はいつの間にか追い抜いてしまっていたから、
並んでもこうはならなかったんだろう。

お姉さまと街を歩くことは叶わなかったけど
リフルと歩くのは楽しいんだ。
思い切って誘ってみて良かったって、今でも思っている]


 リフルは着替えないのね。


[使用人は屋敷の外に出ることも多いのだから、
制服で出かけるのは当たり前なんだろう。
ジャケットでサスペンダーを隠している
動きやすさの格好から身なりを整えたようにすら感じる。
変装をイメージして髪に櫛を通した私より気楽なのに、
しっかりした男性だなあって思うのは何でだろう。
ずるい。

帽子とステッキがあれば、立派な紳士になるのでは?
本人に言ったら、堅苦しいと渋い顔になるかなあ。

彼の後ろに隠れてくすくすと笑った。
使用人姿とドレス姿で逢うのと違って、これも楽しい。
差が埋まった姿でデート(スポット)に出かけるのも、
後で楽しい話の種になるに違いない。

結局楽しいからってリフルを連れ出すのが私なのだ。
定期報告以外で呼び出すことはほとんどなかったりする]

[その笑顔は、リフルにお願いをするときに一度消えた。
無茶なことを言っているんだろうな、と思っても
彼以外にこんなこと頼めない。

断られたら困るから、
ごめんね、は飲み込んで、手を握って欲しいと伸ばした。]

[演劇とかオペラとかで、恋人というものは知っている。
その次に結婚するらしいよ、とも知っていたので、
これは予行練習なのだ。
ただの興味本位かもしれないけど、宿題の為なのだ。
そんな毒に当たった顔しないで欲しい。
心配になっちゃうから。]


 よろしくね。

[かしこまりました、って、
まだ中庭の住人に戻ってくれない彼が
義手の左手をかしてくれた。
利き手と義手と、どちらが大事なものなのか、
そんなことは考えに登らない。

出したのは右手、出てきたのは左手。
不慣れな配置に手が止まった。

……これは握手じゃないから反対側でいいんだ。
横に並んで手を繋ぐんだ。

手を握って欲しいと思ったくせに、
握手することしか頭になかった。]


 ……うん


[ボディーガードさんの隣に移って、
精巧な指をまとめて包んだ。
検索に忙しい彼の横で、冷たい親指の関節をなぞってみる。

この人は私の知らないことを知ってる人なんだ。
こういうところを頼もしいと思う]


 レモン?


[横顔を見ていたら、彼の提案の意味をつかみ損ねた。
私を表す名前は教えてあるのだからそれでいいのに。
彼が呼んでくれたことは一度もない。
中庭の住人と認めてくれないみたいで悔しいのだけど、
――シャーリエと呼ぶのは、お姉さまと区別しない人たちだ――
それより、リフルの視線の先のすっぱい果物が気になった]


 レモンはあなたの名前だと思うんだけど……
 私でいいのかな


[金の髪に若い果実の黄緑の瞳。
甘い柑橘の仲間なのに、甘さを見せてくれないとんがり具合。
でも毒は持っていない、少しで料理の味わいを変えてくれる、
レモンの人。

レモンの人にレモンと呼ばれてしまうのも面白くて、
硬い手を温めながら、うん、と頷いた]


 お気に入りの、クッキー!


[デートが始まってすぐ、恋人の話を曲解した。
彼はお気に入りの店と言ったのだ
ここが諜報スポットだとか、ここでバイトしてたとか
そんなこともあったかもしれない(ない)のに、
もう口がクッキーの口になっている。
リフルのお気に入りのクッキー食べたい。]


 好きなものを一緒に見る、 見るデート。
 ……うん、楽しい


[ゆっくりと回っている間に、いつの間にか
チョコチップクッキーのビンを抱えている私が、
彼の左手にくっついている。
レシピを読んでふんふん覚えた後、
「小麦粉が入っていたんですね」とのたまう。
空になった試食のお皿をクッキーで出来てると勘違いする。

ビン入りは大きいですよと店員にたしなめられている横で、
リフルはどんな事を思っていただろう。
手はしっかり握って離していない。
離したら迷子になりますからね]


 私は二色のクッキー好きです。
 バニラとココアのマーブル模様の〜


[レモンを食べて酸っぱい顔になった彼とケースに立って、
気に入ったクッキーを選んでいく。

まず私がマーブルクッキーを選んで、
次にリフルが選んだクッキーを入れてもらい、
後は興味の湧いたレモンクッキーを一枚追加して、
私が出します!と鞄からおサイフを取り出した。

これでもリフルと街にでているのだ、
お金は使えるんですからね。]

[子供のお使いのように得意げに
クッキーの紙袋を抱えてお店を出た。
これで両手がリフルとクッキーで埋まってしまった。
デートとは手が足りなくならないだろうか。
鞄が肩掛けで良かった。

通りの二人連れを見て、紙袋を片手に2つ持っているのに なるほどガッテンしていたけど、
荷物は増やすと良くないものと連れから聞いた。]


 食べ歩き……は、はい

[食べ歩きは少しだけ経験があった。
人の多いところで歩きながら食べたらわたわたしたので、
今日は一度止まって口にクッキーを詰める。
三枚のチョコチップは一枚ずつ食べた。
おまけのレモンは私のにして、チョコチップを譲った。
一枚入りのマーブルは彼が割ってくれた]

[たのしくておいしい。
  うれしい。
人にぶつかりそうになったらリフルの方にくっついた。

もしお姉さまと出かけられたら
食べ歩きを教えてもらっていたのだろうか。
そしたら彼と自然に歩けていただろうか。

クッキー屋で注目されてしまった自覚はあったから、
歩いてる間はちょっと大人しくなった。]


 ご飯、はお酒のおつまみよね?


[クッキーをちゃんと飲み込んでから話すのが、
躾の行き届いた娘っぽかったかもしれない。
ディナーはコース料理を想像して、
一品料理はお酒のお供と思っている]


 前はそうじゃなかった?


[立食パーティーみたいな、料理が最初に出てるやつ、
と説明を試みながら左側の店を覗く。

キラキラした宝石はふぅん、って素通りした。
リボンを売ってるお店は、興味ある?って彼に聞いた。
画商に浮世絵が飾ってあるのを見て振り返った。
その先のお店で。]

 あ……


[お客のいないお店の中に、
ピアノが飾ってあるのを見つけた。
ピアノがある家は多くないだろうが、
貴族のお嬢さんが嗜んでいることがあるからお店がある。
お店があるから、音楽家が来ることもある。
普段は客の入らない楽譜のお店だった]


 ひとつ、一つだけ探し物してもいいかな……?


[多分リフルは興味がないだろうお店だ、
「デート」じゃなくなってしまうかもしれない。
ささっと用事だけ済ませてしまうつもりで……]


 荷物になっちゃうかしら


[食べられない楽譜を思って恋人の顔を見た。
表紙と裏表紙を含めて4ページの紙だから、
折ってしまえば鞄に入るかも……と少し悩み。]


 お願いっ

[本日三度目のお願いをした**]

 
[俺の言葉を聞いて
 表情が柔らかく変化していく。

 まるでその様は
 雲間から光が差し込んで
 七色の橋が架かる瞬間を目の当たりにしているようで

 目だけでなく、心も奪われた。]
 

 
[彼が生きているからこそ
 見ることの出来る、嫋やかな変貌に
 感嘆のため息が止まらない。]



   ああ……、本当に凄いな

   先程まで在った最上を
   易々と超えて
   更に高みへと昇って行ってしまう

   今の、その顔、 堪らなく綺麗だ…



[青いふたつの泉から
 零れ落ちる雫に
 どうしても触れてみたくなって、
 金色の房をそっと降ろすと
 両方の掌で濡れた頬を包み込んだ。]*
 

──鈍色の記憶2──

[怯えた者たちも立派に努めを果たし、
兵達は戦果を上げて帰郷した。

家族があるものは、再会を喜んだ。
友や恋人、知人を持つものも喜びを顕にした。
無愛想な少年を待つ者は普段はいない。
だが、伝えたい事があるのだと、妙齢の女性が少年に近付いた。]

『シグマ!わたし、結婚することになったの!』

[世話になったし言っておこうと思ってと、幸せそうに笑う女。
祝事に少年も喜びを浮かべたが、
同時にズキリと痛む頭を押さえ。
“おめでとう”と言葉にはして幾つか話したが、
すぐに回復しなかった少年は体調が悪いと言い、
日を改めて祝儀を持って行く約束をして、女と別れた。

あの人が幸せで、嬉しい事に偽りはない。
全部忘れて、きっとそれで正解だった。
あの人に呼んで欲しかった存在を捨て去っても。
]*

[裏口で言われた「ごめんね」は、呼び出した事や食堂で目立ってしまった事だろう。
何でも許される立場なのに、きちんと謝ってくれるその姿勢は好きだった。
隣を歩いてくれていたら、締まりのないその顔を見てきっとこちらも笑って、もう少し空気も和んだ事だろう]


  着替えてますよ。


[着替えてないと言われたけど、ジャケットを羽織ったんだからこっちの認識としては着替えてる、の部類だった。
確かにお嬢様に比べたらきがえたレベルは雑魚だが。
何か後ろでくすくす笑い声が聞こえたのは、
着替えてないと笑われたんだと思ってちょっとバツが悪くなった。

更に突飛なお願いを持って来られて、
多分今迄生きて来て一番間抜けな顔をしたんだ。

彼女が飲み込んだものも、
不安を抱えたその胸も気付く事さえなく、
一つしか持たない答えを差し出して、
それから、あくまでも彼女の意思に従うと左手を差し出した]


  ………


[変な間があった。
この間の解説を彼女から聞ければきっと笑ったんだろうが、まだ主従の気持ちが抜けていなかったものだから、問う口を持ち合わせていなかった]

[義手を、こんな風に優しく握った人なんていなかった。

生身の右手だって、よく考えればそんな感触は覚えていなかったけれど。
感覚のない筈の機械の手でも、触れられた事はわかるし、握られた事もわかる……検索に忙しかった訳ではないが、関節をなぞられたとは気付かなかった。力加減は器用なもので、決して彼女に痛みを与える事はなかった]



  オレの名前?


[レモンという名を気に入らないという顔はしていないが、
彼女は何故かこちらにレモンを投げて来た。

彼女の頭と心に浮かんでいるレモンは感性に富んでいたのに、己は「髪の色が?」とはてなの顔をするに留まる。
まぁ、彼女は心から良いと思ってくれた様に見えたから、
うん、と頷かれたら、うん、と、同じに返して、
隣に歩く彼女と空気を分かち合った]

[「お気に入りのクッキー」は……まぁ、間違ってはいない。
屋敷では澄ましている事が多いのに、
今日は子供の様に目を輝かせている。
そのきらきらの瞳にあてられると、ふっと笑みがこぼれる。
多分、うちのパティシエが作ったのの方が美味しいぜ、とは言わないでおいた。
店員の前じゃなければ言っていたかもしれないが]


  楽しい? よかった。


[聞いた事をふんふんと覚えようとする姿も珍しくて、ついじっと見た。楽しい、と言われれば、ほっとする様な、嬉しい様な気持ちになる。
片手が塞がれて不便ではないだろうかと少し心配したが、彼女は問題なくついて来た。
と思ったら、瓶を抱えていて思わず噴き出した。
いやそんなに買わねぇよと笑った。
店員にも声を掛けられている姿に、
こちらが楽しませてもらってしまっている事に気付く。
レシピをすらすら読む彼女には、「小麦粉が入ってたんだすげえな!」と合わせてみたら自分でおかしくなって肩を震わせた。
試食の皿もクッキーと勘違いした彼女には感心した。
流石頭の出来が違うなぁとおどけて言ったが、
なかなか良いアイデアじゃね?と店員に振って店員を困らせた。

ちょっとうるさくしてしまったけれど、
ずっと彼女の手が離れなかったのは、
ただ真面目なだけではないと思う。
きっと嫌ではないと汲み取れて、己は終始笑顔だった]

[彼女の好きなクッキーと、自分の好きなクッキーと、
レモンと甘い香りが詰められていって、
小さなしあわせぶくろが出来上がった。

こちらが財布を出す前に鼻息荒く彼女の財布が飛び出して、ええと、と言い掛けたけれど、まぁこのへんはいいか、と苦笑した。別に悪い訳じゃないし。淑女はこうはしないイメージだが、オレに恋人を教えろって言ったんだから、平民のデートでいいだろ、多分。
小さく驚いた振りをして、ありがと、と呟いた。
店員に、女に払わせるのが当たり前の男に見られるのが嫌だという、格好の悪いただの見栄]

[見栄を張った後は、増えた荷物に失敗した、と思った。
上手くリード出来ないのが悔しくて、
すぐに対処法を捻り出した。
流石に抵抗があるかと思ったけれど、
食べ歩きも彼女は批判しなかった。

それでもやはり育ちがよいせいか、
立ち止まって食べる事になった。
そこで感じた差を、割ったクッキーを二人で食べて埋めた様な気持ちになった。

クッキーの袋に集まる様に少し身を寄せて、
再び歩き出したらまた少し離れて、
時々人を避ける様に彼女が身を寄せて来たり
逆にこっちが彼女の方へ寄ったり……]


  ええと……


[ご飯が酒のつまみだと言われて
説明もしてもらったが、「まぁ後で行けばわかる」「食べきれなかったらオレが食べるから」と手抜きな回答になった。


心や身体や立場や知識や経験が寄ったり離れたり、
また寄ったりしながらデートが続く先に、
彼女が心惹かれる店があった様だ]

[リボンは別に、と通り過ぎたが、
彼女の入りたがった店にはじっと視線を向けた。
ピアノ。
彼女の得意なそれは、何度か耳にしている。
音楽がよくわからない己でも、
聴けば落ち着く曲もいくつかあっただろうか]


  勿論。
  一つと言わず、気が済む迄。


[言った後、
ピアノをまさか買う訳ではないかとちょっと過ったが、
彼女のお目当ては楽譜の様でほっとする。

興味が薄いものでも、
恋人と一緒なら楽しめるところもあるかもしれない、とか意見を述べるタイミングは逃して、荷物も大したものじゃないだろう、お願いっておおげさだなぁと笑った後、

二人きりになると、
彼女がどこか屋敷のシャーリエの顔で話し出した]

 
[それは例えば寝癖で一束だけ跳ねた髪を
 見つかってしまったときや
 声を上げて笑ってしまったときに
 吐き出された溜め息とは
 質が異なるものだ。

 温かい吐息と彼の言葉が
 開かれたワイシャツの間の肌を撫ぜ
 熱を持つ二粒とその奥の心を震わせる。]


   ……、……


[脂汗を噴き出させる痛みは
 相変わらずあった。

 けれど、味わったことのない幸福感が
 次から次に溢れてもいて
 痛みによる辛さと綯い交ぜになる。]
 

 
[新しい自分に変わっていく。
 けれど、不思議と怖くはない。

 
────かの男も、復活を遂げる前には

 
手足を貫かれて磔られ、痛みを伴ったものだ。


 生まれて初めて吸った空気は彼の――、
        在原治人の、匂いがした。]
 

 
[濡れる顔を包むように触れられれば
 混ざり合ったそれらはいよいよ
 結合してしまったのだろう

 嬉しい、正の感情だけが残り

 とろりと蕩けた瞳で
 彼の左目、……右目、…また左、と見つめ
 頬は血色を取り戻し淡く色づいていった。

 同じ色の唇を、ゆっくりと動かす。]


   ……、……


[けれど、饒舌になった彼とは裏腹に
 僕の口からは言葉が出てこない。

 貴方のことをもっと知りたい。
 僕のことを知って欲しい。

 そんな欲が確かにあるのだけれど
 音に換えることが出来ない。
 頬に伝わる温もりに、声を奪われてしまって。]
 

 
[七週の間、
 何度焦がれ、何度妬んだことだろうか。

 あの標本を作り上げたこの掌に。]



   (あったかい……)



[安くはない代償を払って
 危険な海の外に出て
 最期には泡になって消えてしまうだなんて
 馬鹿のすることだと思っていたけれど

 W声を犠牲にしてでも逢いに行きたいW

 その気持ちが少しは理解出来た気がする。]
 

 




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