124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
本日の生存者:天乃、処暑、篠花、雨水、大雪、シャーレン、小暑、小満、春分、コーネリア、月輪、夏至、大寒、立秋、立春、冬至、雀始巣、芒種、立夏、白露、麦秋至以上21名。
| (a0) 2022/01/21(Fri) 0:09:37 |
| (a1) 2022/01/21(Fri) 0:12:30 |
| ええっ、大物揃いの宴会じゃあないですか! [そう、大物揃いです。 >>1:128おそらくおもてなしする立場に順当に入りそうなわたしでも、 緊張してしまう顔ぶれ。 とはいえ冬至さまは小満さまの領域にも、慈雨にもお越しいただいたことがあったので、 もてなしのコツはなんとなくわかる……はず。 わたしがこっそり送っていた、 「楽しまなければ損ですよ!」という念波はシャオディエさんには届いていたのか否か。 もし彼女の心が読めていたらそこに、 >>1:144「シャオディエさんはプチ断食などしなくても十分綺麗ですよ!!」という念波がさらに追加されていたでしょう。 お腹をすかせるのは大事ですが] (0) 2022/01/21(Fri) 0:24:27 |
| [ちなみにわたしはシャオディエさんと小満さまの話で盛り上がったかもしれない身ですが、 >>1:122彼女の内にこもった思いが表に出ていたのなら、 >>1:145まずは切に落ち着くようにと言っただろう。 医者を呼ぶかどうかは……時と場合による。 >>1:160紅さんと蚕さんならそりゃまあ発熱で何か可笑しなことを言っているとを疑うリアクションをしそうだ、ということは予想できる。 わたしはそんなことはしない。 ファンとは違うけれど、小満さまには変えられたことがあるのだ。 わたしを取り巻く世界を] [それはひとによっては、 “ ”と言い表せることでしょう] (1) 2022/01/21(Fri) 0:27:44 |
| えへへー、立夏さんも元気でしたかー? 灯守りの分からず屋と 言い争ってて疲れて、立夏さんを見つけたので 飛び込んできました!! [今更手に持つサンドイッチに気づく >>1:205。 も、悪びれることなく『さすが立夏さん!』なんてニコニコしながらしがみついているだろう。] (2) 2022/01/21(Fri) 0:29:23 |
| ………キミは少し「礼儀」ってものを学んでくるといい。 枯ならきっと 優しく 教えてくれるだろうから。 [ボクについてる蛍の中で、最も礼儀正しく、融通の効かない娘。堅すぎる感はあるけど 菖は柔らかすぎる。足して2で割って欲しい。 …なんて言ってたら声をかけられた >>1:206。吹き飛ばされた後塵を払っていたし、大凡何があったかは察されるだろうか。] やあ立夏さん。久しぶり。 本当はボク一人で来たいところなんだけどね、それだと 何をしでかすか分からない、なんて言われてるから 毎回誰か一人連れてきてるのさ。今回はそいつ。 他の二人も元気だよ。ボクがいない間領域の管理を お任せしているから来られないけれど。 …ところでキミに飛びついたそいつは申し訳ない。 立夏さんに会えたので舞い上がったのは分かるけど。 1回痛い目を見せた方がいいんですかねえ? [領域内では好きにやって迷惑をかけているボク自身が言えた身ではないのだけど。うん。そんなのは棚に上げてぼーいだよ。 ボクの言葉に怯えて菖は立夏さんを盾にしようとするだろうね。礼儀って教えたはずなんだけどなあ…*] (3) 2022/01/21(Fri) 0:38:25 |
| [ですので、シャオディエさんにぽんっと小満域印のお土産を渡し、 >>1:161小満さまがその場を離れて行ったあと、 わたしはというとその場に残ってそーっと彼女の様子をうかがうのだった] こ、これは……いいところの花玉ですねえ。 わたしが保証しますよっ。 [火に油を注ぐようなことを言った気がしなくもないですが**] (4) 2022/01/21(Fri) 0:40:35 |
| [ >>1:213] これはこれは小満殿。 確かに私は小暑でございます。ささっ、こちらへ。 [自分が座る予定だった椅子の隣を下げて、天乃と小満に挟まれる形になる] 長時間の会合お疲れ様でした。 では、乾杯。 [飲み物の入ったグラスを掲げ、音頭を取る。乗ってくるかどうかは、若干運任せ] (5) 2022/01/21(Fri) 0:41:21 |
| [グラスに口をつけ、コーンポタージュdrink]]を味わう。一口喉を通して、話を切り出す]
私、この「会合」に出席するのは、今回が初めてで。実は今日、結構不安だったんですよね。
[この言葉に偽りはない。実際、「小暑」としての自分は経験不足もいいところで]
お二方は、これまで何か不安に感じたこととかありますか? もしよろしければお聞かせください。
[打ち上げの場にふさわしい話題かはさておき。気になったことを聞いてみる*]
(6) 2022/01/21(Fri) 0:42:06 |
| ――会合を終えて (ぽてぽてぽて) (ぽてぽてぽてぽて) [ 食事――それはいつの会合に於いても ゆきうさぎが最もぴょんぴょんと輝くひととき ] [ 軽やかに跳ね 小皿をゲットすれば うさぎは早速二足歩行を開始する ] ………。 [ 手近な椅子に飛び乗り じっと見つめる先 ラーメン、ピザ、餃子、サンドイッチ… 様々並ぶ料理達に 最早怖いものはないように見えた。 ] ―――もう、何もこわくないのです [ 料理の並びを一通り記憶すれば マテ茶drinkを頼むべくに きょろきょろと顔を動かした ] * (7) 2022/01/21(Fri) 0:42:31 |
| (a2) 2022/01/21(Fri) 0:44:28 |
| (a3) 2022/01/21(Fri) 0:48:21 |
| (a4) 2022/01/21(Fri) 0:52:01 |
| おや、気が利くじゃないか。 じゃあ座らせてもらっちゃおうかなぁ。 [ >>5引いてもらった椅子にかける。 天乃がどう思うか知らないけど。] ほんとお疲れ様ぁ。 真面目な場所って疲れるよねぇ。 [かんぱーい、と上機嫌にグラスを合わせる。 けど、君それコーンポタージュだね? なるほどこいつさてはだいぶ面白いな。 きらりと目が光る。] (8) 2022/01/21(Fri) 1:02:02 |
| ああ、やっぱり初めてだったよね。 会合じゃ見かけない顔だなと思ってたんだ。
不安かぁ。 …………不安かぁ…………
[あったかなぁ、みたいな顔をしている。 あったとしても100年は昔のことだ。 思い……思い……出せ……ない……]
小暑は、終わってみてどう? 不安はなくなった?
案外自由な場だっただろ?
[あくまで小満にとっては、である*] (9) 2022/01/21(Fri) 1:22:59 |
| [どうやらテーブルを眺めながら、ぼんやりとしてしまったらしい 白露の君、と掛けられた声 >>1:187にびっくりして皿を落としかけた] わっ ……えっ、 えと…… [しかしながらこの白露、他の灯守りとの交流が少なく -就任してから日が浅いのもあるが- 名前と顔が一致しなかった 故に、] (誰だっけ…!?) [なんて訳である] (10) 2022/01/21(Fri) 1:46:05 |
| [しかし問われたことに答えないのはまずいのだ これは霜降域で教えてもらったこと] ……えと お、 料理を…… [ああやっぱりだめだ!と皿を近くのテーブルに置き、スケッチブックを手に取った] ≪お料理を食べたいのですが、悩んでいます 貴女のオススメはありますか?≫ [と尋ねてみようか**] (11) 2022/01/21(Fri) 1:46:22 |
| (a5) 2022/01/21(Fri) 1:51:43 |
| (a6) 2022/01/21(Fri) 1:52:56 |
| (a7) 2022/01/21(Fri) 2:46:43 |
| (a8) 2022/01/21(Fri) 3:30:46 |
| [人の顔覚えきれていないのはバレてるっぽいけど、お互い知らぬ存ぜぬのお顔。 >>1:111チュウくんはツンツンされてくすぐったそうにキャメーキャメーと身をよじって照れていた。] お。 [おや別嬪さんと目があった。 >>1:117あの子だったかなーと予想しつつ。 と、どうやら見つけたらしい小満が彼女の元へ。うん、合っていた。 >>1:119] (12) 2022/01/21(Fri) 3:55:03 |
| いってらっしゃーい。 [最後に一つつきされて、ほんのり赤くなって照れているチュウくんを横目に、しばし何とはなしに小満と菜虫化蝶を観察していた。 >>1:120>>1:124>>1:130] うーん、あの様子なら断られる心配はなかったかなー? [二人が仲良さそうにお話しているように見えたので。去り際に貰ったミニグラタンうまうま食べていた。*] (13) 2022/01/21(Fri) 3:56:04 |
| (a9) 2022/01/21(Fri) 3:58:23 |
[ 自由に外出をすることもなかったから知らなかっただけで。
父の家は驚く程近くにあった。
運動不足のわたしの足で近くまで辿り着けても
かろうじて不思議が無い程度には。
父の顔はよく見ていたので、知っていた。
度々気紛れに顔を見に来ては、
気紛れにわたしを可愛がっていたから。
人形、ぬいぐるみ、絵本、玩具
洋服に、アクセサリー
いろいろなものを持ってきては
なんとか機嫌を取ろうとしたけれど
いつもどこか見当はずれで、けれど捨てられなくて
殆どが新品同様のまましまい込まれたままだった。
何もわかっていないころは度々贈り物をくれる相手を
父親だと理解しないまま『あにさま』と呼んで
それなりに懐いていたこともあったらしい。 ]
[ わたしが彼を父だと理解できる歳になっても
わたしの境遇について父は一度も謝りはしなかった。
恨む権利はあるとだけ何度も言われた。悪いのは自分だと。
「それで楽になるのはあなただけでしょう?」
その頃にはわたしはもうすっかり弄れていて
そんな可愛げのない言葉で無気力に笑いかけるだけだった。
声を上げて泣き叫ぶ気力はもう磨り減った後だったから。
一度でいい、せめて言い訳を聞かせて欲しかった。
嘘でもいいから手放したくなかったと言って欲しかった。
たとえその場限りの子供だましでも
いつか一緒に暮らそうと言ってくれるのを待っていた。
それ以外のものなんて、何一つ欲しくはなかった。 ]
[ 家を出て、拾われて世話になった家には、
暫く疎遠になっていた懐かしい気配がそこかしこにあった。
赤子の横には絶妙に可愛いと言い難いぬいぐるみ
違うとも言えないが女の子用か永遠に悩む玩具のチョイス
なぜそれを選んだが思わず問い質したくなるような
どうにも残念な柄の男物のおおきな服
そんなもので気付くことは勿論なかったけれど
すっかり打ち解けた女性が笑顔で出迎えた相手が
父だったのを理解しても、驚くよりも納得した。
「芒種様ががそろそろ一度顔を見せろとおっしゃっている。」
久し振りに聞く声に気まずそうに「帰れそうか」と問われ
世話になっている間一度も崩さなかった
完璧なよそ行きの態度を忘れ思わず素で
「本当クソだな」とぼやいたせいで暫くの猶予が設けられた。
夫婦は陰で言い合ったようだ。
知ったことではない。
問われなかったので弁明しなかったが。
べつに父に言ったわけではない。
自分の帰る場所はあそこなんだと思い知って溢れただけだ。
咄嗟に『帰りたくない』とは思ったが
『もう帰らない』とは出てこなかったから。 ]
[ 自分の覚悟が所詮反抗期の家出レベルだったと思い知って
諦めて元いた場所へ帰ると決めた。
計画性が無さ過ぎたので。
靴くらい履くべきだったし、
荷物は持てるだけ持つべきだった。
なにもかもきっと売れば高い。
そのくらいまで考えるべきだった。
生きていたくないだけで、どうせ死ぬ度胸もないのだし。
「ここで一緒に暮らしたい」
とは思えなかったので言わなかった。
父はわたしと暮らしたくはないのだから。
父の帰りを喜んだ母娘に気付いてしまって尚
あの家から父を追い出し続ける訳にはいかない。 ]
またあそびにきてもいいですか?
[ 迎えという名の見張りに引き渡されながらそう尋ねた。
食い気味で何か即答した父を完全に無視して
女性からの返事をじっと待った。
望んだ笑顔と返事を、望んだくせに恐怖を以て受け取って
怯えながらも出来る限りの丁寧な
礼の言葉を返すくらいは出来たと思う。 ]
[ 家に帰ってまず待ち構えていた先代に呼ばれ
碌に向けたこともない目一杯の微笑みを浮かべてやった。
傍で控えていた側用人はその毒々しさに硬直したという。
……そう、媚びるのは昔から絶望的に向いていなかった。]
ねぇ、芒種さま。
どうせ赦すつもりで迎えをよこしたのでしょう?
その寛大なお心遣いに感動で胸がはちきれそう。
これからは心を入れ替えて今まで以上に真面目にやるわ。
……それでね。わたし、考えたの。
ご褒美があると、今のやる気を違えることなく
ずっと、ながく、持続できるんじゃないか、って。
そんなに難しい話じゃないのよ。
ねぇ……『おじいちゃま』
………玫瑰、お小遣いが欲しいな。
[ にじり寄って、膝の上を陣取って
腕を絡めて、体を寄せて、擦り寄って、…
目一杯甘ったるい声を出して潤んだ瞳で覗き込む。
子供らしい甘え方なんかちっとも知らなかったので
たしかこんな感じだったかしらと
子供の頃から何度か見かけた彼の愛人の真似をした。
結果として要望はあっさり通った。
先代は卒倒して暫く寝込んだけれど。
どこで育て方を間違えたかと随分と魘されたようだ。
知ったことではない。 ]
[ かくして金に物を言わせた静かな攻防が始まった。
何と何を争うかなんて決まっている。
あのあと一歩なにかがずれた絶妙なセンスの数々と、だ。
父の事は許す許さないのはなしではないが
父のあれだけはどうしても許せなかった。
父を選んだ彼女は彼女自身の選択なのだから何も言わない。
けれどまだ何も自分で選べないあの赤子に
独特の感覚を刷り込むのは
どうしても、どうしても耐え難かったから。
なんて。
そんなのきっと、ただの口実のひとつだった。
温かく出迎えてくれることはわかっていても
あと一歩勇気が出なかったから。
実際、その後何度も繰り返し
もういちどあそびにいく、いい口実として使われた。 ]
[ 小さな赤子が言葉を覚えるのはあっという間で
自分がどういう立ち位置になるべきかなりたいか
決めるより先に『姉』の役割が与えられた。
『目上の女性』も『ねぇね』なので
否定も訂正もしないままでいたら気付いたときには
すっかり彼女に『自分の姉』として認識されていた。
きっと訂正する機会はいくらでもあったのに。
どうなりたいかどうなるべきか
答えがでないのを言い訳に先延ばしにした。
はじめて、わたしと家族でいてくれる相手ができたようで
家族でありたいと願ってくれる相手ができたようで
どうしても、手放すことができなかった。 ]
[ 子供らしい甘え方の正しい解は随分と遅れて知った。
小さな子供と接する機会がなかったから。
自分が子供らしい遊びを知らなかったことも、知った。 ]
ええと、……まってね?
どうするのが正しいのか考えるから。
……、……とってもおいしそう!ね?
茉莉ちゃんはお料理が上手ね。
ママに似たのね……
ええと、その……いただき、ます……?
たべる?のよね?きっと、
……え、たべ…る……、……?
[ はじめて知る遊びにいつも戸惑ってしまって
子供の遊びすら上手くできないわたしを
それでも懲りずに何度も遊びに誘ってくれるのが
また失敗するのが怖くて、けれど嬉しくて
うれしくて。
最初はへたくそだった絵本の読み聞かせも
後継としての教育以上に熱心に取り組んだ。
自分が贈った絵本を選んでくれた時に機嫌が良くなるの事に
幼い彼女が気付いた上で絵本を選んでいると気付いたときは
いろんな感情がごちゃまぜになって
どれが正解か悩んで軽く知恵熱をだしたりもした。 ]
[ いつの間にかあの子がわたしの世界の中心になっていて
あの子にはなんでも与えてやりたくなっていた。
例えば、そう。
わたしには与えられなかった『自由』だとか。 ]
[ 真面目にやったところでわたしの出来は頗る悪く
何をやらせても不器用で、伸び代は早々に尽きて。
それでも父の…祖母の血筋を諦めきれない先代は
『もうひとりの娘』に目をつけた。
まだ諦めきれないわたしに競い合わせようと目論んで
わたしにも、わかるように。
是が非でも退場していただこう。
たとえ今のわたしに芒種が務まらなかったとしても
知ったことではない。
そう決めるのに時間はかからず、
そう動き出すことに迷いはなかった。
幸い、芒種を失落させたい味方はたくさんいた。
みんな自分に都合のいい誰かや自分を次の芒種にしたくて
その為には、今の芒種は邪魔なひとが沢山いたから…… *]
| [ >>1:105いつもわたしを信じきって体重を預けてくる。 この子のことすら微塵も信じられないわたしには 決して真似できないその振る舞いは心にずっしりと重たい。 裏切りたくない、期待されるまま、或いはそれ以上に 彼女の望む立派な姉でありたい。出来もしないくせに。 願望と現実の差なんてもう嫌と言うくらい 理解しきっているはずなのに、 何度でも新たに絶望する。 ] 長い移動だったからお着物が着崩れてしまっていないか 少し鏡を見ていただけよ。 ああ、けれど……ふふっ、今また崩れてしまったかも。 暫く見ない間に、あなたがすっかり大人になっていたら どうしようかと少しだけ期待と…… たくさん心配をしていたのだけれど。 相変わらず茉莉は甘えん坊さんのままね。 (14) 2022/01/21(Fri) 5:30:03 |
| [ 無邪気な笑顔は子犬みたいな愛らしさがあって 悩んでいること全部が一瞬なにもかもどうでもよくなる。
守りたいこの笑顔。 可愛さの化身か。かわいいがすぎる。 今日も妹が尊い。もはや世界遺産。
妹しか勝たん。
限界オタクと化し死んだ語彙と情緒を立て直す作業だけは プロ級なので、天使かな?とか余韻で考えつつも 一瞬たりとも表情筋が崩れることはない。
供給過多な脳内麻薬でちょっと逝ってる頭のまま 推しに蕩かされてうっとりと溢す熱っぽい吐息を、 「安心したわ」なんて取って付けた言葉で 安堵の溜息に非常に雑に擬態させておいた。 ] (15) 2022/01/21(Fri) 5:30:31 |
| [ 姉の挙動がいつでもだいたいおかしいことには 一切動じることがないくせに ふと、体調ばかりを慮ろうとする心配性の気配を察した。
『助けること』が出来るようになってからは 特に顕著な気がするその癖を矯正してやりたい。 そんな自分勝手な昏い願望を胸の内に押し込めて 確かめるように重ねられた手のひらに指を絡め 指の間の温い体温を此方から奪い取りに行く。
過ぎたものを与えようかと彼女が悩むより先に 必要で充分な分だけを譲り受けるために。 ]
あら、冷たかったかしら。 そうね……ここはいつでも少し肌寒いかも。 普段が普段だから、どうしても、ね。
茉莉はいつでも暖かいわね。 幾つまでこのままでいてくれるのかしら。 (16) 2022/01/21(Fri) 5:32:36 |
| [ 彼女には自由を。 彼女のしたいことの邪魔はしない。
今頃立春ではなく芒種になっていたかもしれない未来を 自分が望んで、毟り取った時に決めたことだ。 今更違えるわけには行かない。
自己犠牲なんて一番選んで欲しくない能力だった。 それでも刷り込まれ押し付けられた感性でなく 体験から見つけた望みを選び取った結果なのだから 否定はしたくない。物分りのいい顔をしたい。 理解者であるような、いい顔をしていたい。 彼女のためではなく自分自身のために。
けれどそれが正解なのか、わからなくて。
どうするのが正解なのか、 幾ら悩んでも未だ答えは出ないままだった。 ] (17) 2022/01/21(Fri) 5:33:59 |
| あら、もうそんな時間? 呼びにきてくれて助かったわ。
あら……こんなことで良ければ、幾らでも。 もし、誰かになにか言われたら わたしの手が冷たかったから温めていたって言えばいいわ。 本当のことだもの。
[ 時間に死ぬほどルーズな姉を意識せずフォローする 神対応に圧倒的感謝しかない。 顔がいい上に性格もよくて軽率に推せる。 しかも甘え方が可愛くてしんどい。最高オブ最高。
姉の顔は崩さずに頭の中だけで静かに発狂する。 元より離す気のない手をぎゅっと握り締められて 変な呻き声が溢れそうになったがギリギリで喘ぐのは堪えた。 手を引かれるまま歩き出す。
昔は逆だったのに頼もしくな……ったとか言いたいが 何時だって引かれる側だ。 歩幅で勝てるうちに手ぐらい引いて歩けば良かった。 実に惜しいことをした。
そんな阿呆なことを考えているなんて なぜだか妹には特に不思議と伝わらない。 ]
(18) 2022/01/21(Fri) 5:34:50 |
| いいわね。 一緒にお風呂に入るなんて何時振りかしら。
[ 度々軽率に暴かれ、毎度それを雑に隠すものだから。 帯を解くと家で待っている猫の機嫌を損ねるのだけれど。 推しの裸及び成長の成果を合法的に拝み 推しの浸かったお湯を浴びる魅力の前には その程度の面倒、無力でしかなかった。
「断られるかも」なんて懸念を 妹が抱いているかもしれないと、姉は考えることがない。 彼女はいつだってわたしにならなんでも叶えて貰えると 信じきっているはずだと疑っていなかったし 当たり前にそういう思考になるくらいに いつだってなんでも望まれるまま 叶えられる限り叶えてきたつもりでいたから。 *]
(19) 2022/01/21(Fri) 5:37:21 |
| [一方チュウくんは会合前から考えていた。 ライバルからの申し出をどう受けるか。 >>1:215] 『ム……ムニュゥ……』 [馴れ合うつもりはない!と突っぱねることは出来るが、あんまり不仲なところを見せると立秋にこら!されるかもしれないし、丸くて白いのは、最初の挑発的歩きはともかく後の態度は友好的である。 色々迷って考えた後。 こ、これは違うんだから、ロクムなるお菓子に興味あるだけなんだからね!と、デザートのお皿を頭に乗せて諸手で支え、とてとてと雪うさぎ端末に近づいて行くのだ。**] (20) 2022/01/21(Fri) 7:34:56 |
| (a10) 2022/01/21(Fri) 7:37:42 |
| [寒い日には暖かい物。これ基本。 というわけでラーメンをちょっと盛で、と注文してちゅるちゅる食べていた。はぁ、生き返る。ご馳走様。 次は何を食べようか、とテーブルを見ていたら、可愛いものに >>7可愛いものが >>20近づいていくのが見えた。] ……かわいい [邪魔をしないよう少し距離をとったところから その2…… 人……??????? の距離をつめるさまを思わず眺めた。 可愛いは癒し。 暫く黙ってあくまで邪魔にならないように細心の注意を払いつつ、ピザに手を付けつつじーっと眺めるぼくがそこにいた。]** (21) 2022/01/21(Fri) 7:55:57 |
― ぼくのお話3 ―
[先代の雨水に連れられて、外に出た時
外の光が眩しい事を久しぶりに思い出していた。]
雨水さまって
変。
こうけいしゃってやっぱり蛍っていうのからえらぶものじゃないの? きぼうしゃはいなかった?
[外に出て、あれこれ知識を付けていく内にいかに先代が変な事をしているかわかるようになっていた。
先代はそれでも笑っていた。]
「蛍ねぇ、まいるやつはそれでいいんだろうけど
後継者争いになるとドロドロするって話もあるぞ〜?
希望というか……ま、その辺はな。
俺がいい、と思ったやつにするって言ってたし」
[頭をぐしゃぐしゃされた。意味がわからなかった。]
ぼく、勉強もそうだけど、人付き合いも
灯守りのこととか、色々……わかってないのに
[そう言うと、それでいいんだよって先代は笑った。
そうしてぼくの灯りを見る。]
「俺は、お前の
色
が気に入った。
それが理由だ」
[白く、柔らかい光
がその日もぼくの手元にあった。]**
| (a11) 2022/01/21(Fri) 12:31:10 |
| ーー現在ーー [会議で見るのは初めて顔ではあるけれど、白露の席に座っているなら白露の君なのでしょう。 そんな殆ど確信に近い目星を付けて声をかけたけど、正解だったようだ。 個人的にはーーどうかしら。 先の霜降の君である紫明とは仲良くさせてもらっていたから。 遊びに行ったときにもしかしたら、見かけたことはあったかも。 ] いきなりで驚いたかしら? ごめんなさいね。 [皿を落としかけたのを見てしまったから謝って。] 灯守り二十 小雪よ。 [初参加なのであればわからないかも、と名乗ってみましょう。] (22) 2022/01/21(Fri) 14:19:40 |
|
? 何かしら?
[声は聞こえたけれど、何を言ったのかまで聞き取れなくて。 聞き返そうとしたら出されたスケッチブック。 とてもシャイな子なのかしらね。]
おすすめの料理……そうねぇ……。 逆に聞くけれど、苦手なものとかある?
[おすすめして嫌いなものが入っていたら困る。 そんな親切心を働かせてみたわけだ。**] (23) 2022/01/21(Fri) 14:20:11 |
| (a12) 2022/01/21(Fri) 14:22:33 |
[ ──
あなたが目を覚まし、名を尋ねられた時。
何と名乗ったのでしょうか。
もし名乗らなかったり、難色を示したり、
分からない素振りを見せれば
紫明様が仮の名を名付け、私もそう呼んだでしょう。
あなたが来てくれて、私はとても嬉しかったのです。
目を覚ましたあなたは、予想通りとても可愛い子で。
その微笑みに、心を奪われてしまいそうになるくらいに。
この時は、覚醒の喜びにお人形さんのつくった
可愛い笑みの違和感に、気付かなかったですが
。
だって、あのぼろぼろの状態で発見されて
目覚めて動揺も見せずに笑顔を振りまくなんて。
共に笑い、学びながら過ごした日々。
お仕事で忙しい紫明様や蛍の皆様よりも、
私と触れる機会が多いのもあり、私によく懐いてくれました。
可愛い声で「お姉ちゃん」と呼んでくれて
一緒に街へとお出かけもしましたね。
この服が似合いそう、とひらひらフリルつきの
パステルピンクのワンピースを眺めたり。
私の好物である、イチゴ尽くしのクレープをおすすめすれば
嬉しそうに食べてくれたり。
妹であり、友達であり、灯守りと蛍として。
あなたとの日々は、いつでもいつまでも
消えることのない、思い出です。]
[
『“白露”の灯守りが居なくなった!』
嘘のような事実話は、秋の領域から徐々に広がりました。
灯守りというものは、突然消えることも少なくないらしい。
まことしやかに聞く噂を思い出します。
──紫明様も、引退すると告げて去るまで
ひと月もありませんでしたからね。
この時私は、新たな白露の候補が居ない場合、
新たな灯守り候補として、あの子を白露に推薦したのです。
思えば、何故この時推薦したのでしょうか。
振り返れば、見切り発車過ぎたと私自身も思います。
]
[ 既に蛍としての仕事も慣れてきた頃であり
この子に新しい世界、季節を見て貰いたい願い。
灯守りになれば、私と同じ立場になる。
紫明様、私と二代で手塩にかけて育てた愛しい子、妹が
一人前となる晴れ姿を見たい。
この子なら出来る、やれる、と信じてるから。
……でも、後で思い出したのです。
あなたの想いを、慮ることが出来ずにいたこと。
]
[ 蛍を辞め、他の灯守りになる。
「この地から出て、何も知らない地へ一人で行け」と
云っているようなものですから。
甘えん坊で、人懐っこくて、でも人見知りな子に。
あの子は承知してくれましたが、
本当は嫌だけど、拾われ育てられた子だから──と
気遣い、引き受けたのかもしれません。
勿論、厄介払いしたかったから、と邪見に思うことは
──そのような考えは、当然万に一つもありません。
「いつでも私を頼ってね」と門出を見送ったとき
あなたはどのような表情をしていたのでしょう。
いつもの、お人形さんのように可愛らしい笑顔でしょうか。
別離を悲しむ様子は、見えたでしょうか。
専ら私といえば、途中から言葉にもならない程に
ずっと泣きじゃくっていたのですが。]
[ それ以降も、最低月に一度、何度か会ってはいるのですが
さすがに毎日毎週とまでにはいきません。
会う度に笑顔で抱き合い、灯守りとして成長を続ける姿を見て
嬉しくあるのは当然です。
──────、
誰もいない楓蔦黄の席。
疲れた羽を癒すべく、いつ戻って来てもいいように、
なんて理由でしばらく開けていたけれども。
……妹離れ出来ていないのは、私のようでした。
蛍の席があっても無くても
いつでもあなたは私の“妹”だから
あなたのお部屋もそのまま置いてあるのだから。
たまには帰って、元気な姿も見たいけれども。
────……。]
| そのことは忘れてくれてもいいのよ? もうっ、恥ずかしい……。 [ 自分で言っておきながら。 あの時のあなたは、私の落ち込みぶりを見て 驚いていたでしょうか。 でも、日に日に見せる笑みにも、自然さが見えるように思えて あなたが笑ってくれるなら、ドレス代も安いものでした。] ローザ、一緒に行きましょうか。 [ 別室に移動する際、付き添いのように彼女の傍に寄り 手を引きました >>1:177。 何せ初の会合なのですから。 彼女の元主が付き添いなのは、不思議ではないですよね、 ドレス姿が似合うのは言うまでもありません。 会合立派に答弁、報告する姿を見ると泣いてしまうかもです。 茉莉の初会合の時も、自分のことのように心配して いざ私の発言時に頭が真っ白になり、 しばらく硬直したことがあるのです。 ] (24) 2022/01/21(Fri) 18:39:55 |
| [ いざ会合が始まり、途中ちらちらと視線を送ると、 きりっと美しい姿勢が見えて >>1:179。 内心旗を持ち、応援したくて仕方がありませんでした。 >>1:178途中で考えている内容など露知らず。 途中からパーティーのお食事を考えていた私と、 ある意味意味似ているかもですね。 ……姉妹にして育ての親のようなものだから、 これも定めなのかもしれません。]* (25) 2022/01/21(Fri) 18:41:04 |
| [ パーティーの食事 というより給食のメニューを 食べ終わり、周囲を見渡しているとローザが眞澄ちゃんに 声を掛けられている様子が見えました。 >>10 私の知る人たちが繋がり、親交が深まる姿を見るのは とても素晴らしいことです。 ので、私は後方で保護者面友人面をしながら眺め 次は何を食べようかしら、と立ち上がると 近くに居た馴染みの方が見えました。 >>13] カリーユ様! [ 先代紫明様とも仲が良く、私のことは蛍時代から ご存じだったでしょうか。 霜降を引き継いでからも、よく気に掛けて下さるお方で 白露が新たに灯守りとなった時は、位置も近いので 何かあれば教えて下さい、とお願いもしていたでしょう。 チュウくん様達が近くにいれば、一緒にご挨拶をします。 若かりし頃は、カリーユ様の蛍さん達が珍しくて 手を出そうとしたこともあった気がします。] (26) 2022/01/21(Fri) 18:44:16 |
| こんにちは。最近の調子はどうですか? 何かおすすめの食べ物や飲み物はありま……。
あら、あのお二人がどうかされましたか?
[ お薦めの食事を尋ねながら、視線の先の 小満様と菜虫化蝶様が見えたので、 見惚れているのですか、と軽く冗談を付加しておきましょう。]** (27) 2022/01/21(Fri) 18:45:34 |
| (a13) 2022/01/21(Fri) 18:52:13 |
| ーー回想:葵とーー なるほど、祝福ね。 確かに、萩の花と雪の色だわ。 [鮮やかな色は確かに神秘的であり、祝福と言われても納得してしまう。 後半の件はナンパ?等とは思っていない。 ふと、自分の髪のことを考えてみて。 黒髪が多い一族の中で銀髪は 今は 私一人。 環境のせいで虐められることはなかったけど、“周りと違う”という事実は変わらないので、思うところがあるのはわかるつもり。 大寒域では白い髪が普通、黒髪が珍しいらしい>*7 大寒に生まれていれば、銀の髪の私は灯守りにならずに済んだのかしら。なんてことを考えたり。 たらればなんて考えたところで詮無いけれど。 ] (28) 2022/01/21(Fri) 19:30:10 |
| ありがとう。 なるべく気をつけるけど、 寝不足になってしまったら伺うわ。 でもそれとは別に伺おうかしら。 [新しい紅茶と美味しいお菓子に釣られたわけではないけれど >>152。 たまにはお茶会をする、というのも良いでしょう? それに合わせて思うこと吐き出せればいいな、と思うけれど。 ] (29) 2022/01/21(Fri) 19:30:29 |
| [ひとの心って難しいわね。 ひとの心を暴くつもりも、踏み込むつもりも私にはない。 ゆっくりとでいいから信頼を得て、向こうから話してくれるのを待つつもり。
……できれば、無理になる前に教えてほしいけれど。 それをするのは彼女次第。 打ち明けてもらえるほど、私は信頼を得られているかしらね。* ] (30) 2022/01/21(Fri) 19:30:38 |
| [ 裸足の大寒様を心配くださったのかしら。 それともお願いされたからかしら? >>163 お世話係のメイドさんや、執事さんが 雪のドレスに合うような、 綺麗な白のヒールを持ってきて下さいました。 それをわたしは全てお断りします。 一様に皆困った顔をして、けれどすぐ下がりました。 ……始末書だとか、天乃様に任せておけだとか 大寒域の灯守りは面倒なのしかいないだとか。 それに似た色んな言葉がちいさく囁かれたとしても わたしは、窓の外を眺めて知らないふりして 会合までそのまま、素足を晒していました。 中央域は、いまだ慣れません。 好きでは、ありません。
まるでわたしのうまれた場所を思い出すようです。
『大寒』
その時がくるまで仕舞い込まれた――― ]
(31) 2022/01/21(Fri) 19:35:42 |
| [ 灯守り様が集う円卓には空席も少しありました。 揃うことは殆ど無いのかもしれません。
もし、わたしの光が必要だったのがローザならば わたし、もうここには要らない。 あのねむる雪のせかいへと 戻ってしまってもよかった。
それでも会合の席についたのは、 灯守り様方に少し興味を抱いたのかもしれませんね。 冬のわたしは、 夏の灼けるような暑い痛みをしりません。 春の芽吹く淡い風も、秋の稔りの土の感触も。
そんなことを言っても会合中、 内容半分程度にしか聞いていないわたしは、 ローザや、友人の妹分である啓蟄様に 退屈をのせた紙飛行機のお手紙を飛ばすのを とてもとても、我慢したりして。
立春様の四季のお祝いの話を、 ひとつの季節のはじまりの季節を
ひとつお隣に座る立春様ごし、
ぼんやり聞いていました。 ]
(32) 2022/01/21(Fri) 19:37:32 |
[ 立春様はとても可愛らしい方でした。
先代様が引退なさるとお伺いしたときは
やはり少し寂しくもあったのです。けれどね。
……そうそう、こんなことがありましたね。 ]
お役目ご苦労様です、立春様。
そんなに緊張なさらなくとも大丈夫ですよ。
わたしは大寒と申します。
どうぞ仲良くして下さるとうれしいわ。
[ わたしは至って普通に
ご挨拶をしたつもりでしたけれど
沢山の言葉が迷子になっているご様子です。
鍵の使い方はわかりますか?
と、そんなお話しをしたはずが
……あら、お姉様のお話しだったかしら?
彼女は必死だったかもしれませんが、
わたしはとても楽しくきかせていただきました。
今日は無事にお役目を果たせているかしら。
自分はおサボり灯守りなのだけれど、
緊張の顔が見えたなら、大丈夫よ。と。
にこやかに微笑んだでしょう。 ]
|
[ 立春。
あいされるべき、はじまりのきせつ。 あなたに、とても相応しい。 *]
(33) 2022/01/21(Fri) 19:39:58 |
| [ 会合を終えて皆様はお食事の中 わたしの前にいらしたのは天乃様でした。 >>1:163 靴を持ってきてくださったのでしょう。 わたしは我儘を言おうとしました。 メイドの皆様が持ってきてくださったような 世界に縛り付けるような、白いヒールだと思って。
けれど、天乃様が持ってきて下さったのは 同じものではなくて 白いドレスには浮いてみえるような、 不釣り合いのもこもこブーツでした。 一瞬、驚いたように目を丸くしたことは否定しません。 だってびっくりしたもの。 わたしはそのままはだしで帰るつもりだった。 ] (34) 2022/01/21(Fri) 19:41:55 |
| ……かわいらしいもこもこ。 天乃様が選んでくださったのですか?
ありがとうございます。
[ 白かった足は、カフェオレにつつまれて。 あたたかな温もりにすこし、 淡い微笑みを携えて。 ]
天乃様。 わたしの蛍になってくださいませんか?
[ 大寒域に蛍はいません。 統治の役割においては御明家が蛍の代わりのような 役割を果たしています。 先代様の、その前の方には蛍を置いていたそうですが 先代様は、辛くなるだけだから、 ……と。ずっとおひとりでした。 わたしも先代様の蛍ではありません。 その意味をわたしは、いまだに 理解をしたような、していないような心地でいます。
ああそうだ、忘れていました。 ] (35) 2022/01/21(Fri) 19:43:51 |
|
……なんて、冗談ですよ。 天乃様、ありがとうございました。 靴は後程領域よりお返し致します。
[ 付け加えておかなければ あなたを困らせてしまいますから。
あなたの選択がただお気に召した 面倒な灯守りでいなければ、ね。
もう一度御礼の会釈をして、天乃様から離れて。
少し会場をお散歩してみましょうか。 *]
(36) 2022/01/21(Fri) 19:46:13 |
| … い、いえ…… [驚いたかしら、の言葉 >>22にはゆっくりと首を振った いえ、驚いたけれど、驚きはしたけれど] ……ぁ 小雪、様…… ……灯守りの、一五……白露、です…… [よろしくお願いします、と頭を下げた どうにも白露と名乗り慣れなくて -楓蔦黄と名乗っていた時期の方が、まだ長いから- 、むず痒くなる] (37) 2022/01/21(Fri) 20:07:29 |
| (苦手なもの) [ぱちぱち、と目を瞬かせた まさか、聞き返される >>23とは思っていなかったので ううむ…と少しばかり悩んでから…] ……からい、もの…… [唐辛子やタバスコです、とスケッチブックに書き足した*] (38) 2022/01/21(Fri) 20:08:04 |
| (a14) 2022/01/21(Fri) 20:16:20 |
| [可愛らしい存在達に目を奪われていたのはさておき はっと気づけば今日という日付の日の号の人がいた。 >>36 レアな相手故か面識はぼくに覚えはない。] あの、大寒さんお疲れ様です。こんにちは。 ぼくは、現雨水です。どうぞ宜しくお願いします。 [まずは挨拶をぺこり、と。 唐突に声をかけたからビックリさせてしまっただろうか。それならごめんなさい、と言葉を続けることになる。] なってまだ長くないので、まだ面識ない灯守りの人ともお話してみたくて [迷惑じゃないかな? と少し心配気に首をこてん、と傾げてみた。]** (39) 2022/01/21(Fri) 20:19:20 |
| (a15) 2022/01/21(Fri) 20:20:57 |
| (a16) 2022/01/21(Fri) 20:38:30 |
― ぼくのお話4 ―
[ある年の冬。雨水の地域に記録的な大雪が降った。
建物の入り口すらふさがったくらいだ。
先代は外の外気と領域の気候を合せるタイプで、ぼくは寒い、寒いとお布団にまるまっていた。
今日は大人しく勉強してるか、と流石に先代も引きこもっていた。そんな折、住人の一人が大変だとやって来た。
雨水さまがどうした? と聞けば、その人は別居している家族の家が雪のせいで屋根が半壊したとかで騒ぎになっているとか。
それは流石に灯守りの仕事じゃないんじゃ? と思ったし実際その手のプロの人がいっているみたい。
ただ、雨水さまは些細な困りごとでも人を動かせる立場だから。出来るだけ相談しろって言っていたみたいだ。
どうするのかな? と雨水さまを見たら、彼はなぜかぼくを見た。]
「よし、お前の出番だ。花雨」
[ぼくは目を丸くした。]
ぼく、レスキューなんて出来る力ないよ?
「んな事は知ってる。そっちに期待するかよ。
能力だ。お前なら雪を溶かせるだろう?」
[ぼくの表情が止まった。
あの力を使ったから、怖がられたから
それはぼくのトラウマだ。
首をぶんぶん、と振った。いやいや、と。]
「能力自体は確かに使い方ひとつだ。
でもな、悪いが使ってもらう。
俺は、手が届く範囲で俺の領域のやつを助ける
見てみろ、こいつ困ってるだろう?」
[そう言って飛び込んできた人を見た。
確かに困っている。雪で中に入れないまま時間が過ぎれば、それだけ中の人が凍死する可能性が高くなる
そう思ったら、手が震えた。]
……たすけ、たいけど
中の人、まで……とかさないって、わから……ない
[流石に来た人がぎょっとした。
ぼくを、恐れた。
……それは仕方ない事。
気分が凹みかけた時、肩を掴まれて目を見られた。]
「そういう時は、出来るって信じろ。
入り口の雪さえ溶かせばいい。
お前の能力は、今使えば人を救えるんだ。
俺が全責任もってやる。
失敗したら俺のせいだって言っていい。
だからやってみろ」
[……無茶苦茶だと思った。
どうして、そんなに ぼくを、信じれるのだろう
どうして……ぼくに出来ると思う事が出来るんだろう。
ただ、人を救える。
その一言が、ぼくを立たせてくれた。]
[結論から言えば、ぼくは能力をうまく使えた。
以前の時は感情的になりすぎて暴発しただけだった。
使おうと、意識すれば範囲や対象は選ぶことが出来た。
ぼくは色々お礼を言われつくして、終わった後暫く立ち尽くして手をにぎにぎしていた。
どうした? と雨水さまに聞かれてんー、となる。]
ぼくって結構すごい?
[そう言ったら大物だなって大笑いされた。
それから、先代はぼくに手袋をくれた。
これがあれば大丈夫だ。っておまじないの言葉と共に。
下手に使わないって心理的ストッパーにしたかったんだろうけれど
ぼく個人としては、プレゼントだって嬉しくなっていた。
それ以来、夏以外はその手袋をつけるようなったんだ。]**
――あの頃の話――
[さて、本当に不安はなかったのか、少し記憶を辿るとしよう。
いやしかし、気づけば在位も長くなったものだ。この頃のことを覚えているのが一体何人ここに残っているだろう。
もう冬至か、それと同じだけ在位しているようなやつくらいしか知らないんじゃなかろうか。
誰も知らないならそれでいい。だから取り立てて語る気はなかったが、ちょうどいい時分だし、酒も入っていい気分だし、口は固くしたままでも、頭は柔らかく時を遡るのも悪くない。
私がこの会合に初めて参加したときは、肩書につくのは蛍でもましてや灯守りでも何でもなかった。
ただ『灯守りに目をかけられているだけの一般住民』がそこにいたのだ。]
[先代小満を知る人はもう小満域にも残されていないだろうが、大変に豪放磊落、しかして器も心も広いお方だった。
私とは別の方向に自由な人だったが、職務には実直で中央の人間からの評価もよかったらしい。
風のような人だったと思う。初夏に青葉の中を走り抜けていく涼風。簡単に捕まえることはできないが、吹けばその場が明るくなり、心地よく目を覚ましていくような。
その人がある日突然目の前に現れて、俺の下につかないかと言ってきたのだ。
空耳か人違いかと思って何度か目を瞬いたり周りを見たりしても状況は変わらず。
『――嫌ですが』と言ったら、大声で笑われたことは覚えている。]
[そうだよなぁ、と言いながら、けど悪いな、そんなに拒否権がねーんだわ、とやや強引に領域に連れて行かれた。
知らない名前の茶を出され、茶菓子を出され。その時の茶の味は思い出せないが、出してくれた紅花栄がまあ素晴らしく目を引く美女だったのはわかる。]
お前さん、能力持ちだな。
[小満は言った。私は否定も肯定もしなかったが、とうに返事はいらないようだった。
だんまりの子供に話は続く。]
お前さんに保護や補助が今以上に必要かといえば悩みどころだが、なんとなく……そう、なんとなくだな。
俺の灯りがお前さんを選んだ、そんな気がしてんだ。
無茶苦茶を言うし一方的だと思うだろ?
俺もそう思うし、悪いと思ってる。
まあ、しばらくは外と行き来でいいから、俺のとこに来てくれないか。
[その時は知らない、というか気にも止めていなかったが、おそらく小満の灯りは、随分と弱っていたのだろうと思う。
次代の天命を、どことなく勘づくくらいには。
今思えば、記憶にある笑顔の中に、微かに苦さを感じた。
しかし、急なナンパ癖は先代譲りかもしれない。
感染ったとは考えたくない。]
[しかして蛍でもない灯守りの弟子、というものは、さしたる仕事がない。
あの小満は本当に正しく仕事のできる灯守りだったので、蚕起桑食の支えもあって仕事はすらすらと片付いていったし、私は文字通りの意味での見学ばかり。
紅花栄に屋敷のことを教わったり、茶や料理を教わったりしたほうがよくよく身についている。
あとは麦秋至と領域の花畑で昼寝をしたり、笛を吹いて過ごしたり。そもそも直す気があったのか知らないが、浮雲のような私の性格が正されることはついぞなかった。
そんな折、とにかくいるだけでもいいから見て行けと、私はこの会合の場に連れてこられた。
蛍の席を勧められたが断った。そこは私が座していい場所ではないからと、無駄な頑固ぶりを発揮して円卓の少し後ろで突っ立っていたっけ。
そうして本当に何もせずいたから――うん、やはり不安はなかったな。
なにせ責任など何一つなかったんだから。]
[それから蛍代わりに何度か連れてこられ、覚えたことはこのお固い灯守りの仕事においても、四角四面なものばかりでないこと、蛍任せだったり、どころか出席自体しないようなのもいること。
そんなもんか、と思ったのもあって、自分の座る椅子が小満の席になっても、緊張でトチるだとかとは無縁だった。
むしろ適当に構えすぎて、資料は不足しているわ調査は足りてないわで傍にいた蚕起桑食はてんやわんやだったが。
それからだ、会合まわりを蚕に頼むようになったのは。
若い若い灯守りの、青い時分の話だ。
わざわざ人に語るようなことじゃない*]
| ーー現在ーー [自己紹介にはちゃんと口で返すあたり、礼儀はちゃんと心得ているようだ >>37。 まあ、文字で記されても特に何か思うことはないのだけれど。 しばし逡巡した後に、ちゃんと答えが帰ってくるようならば >>38。] そう、辛いのが嫌いなのね。 [それならば甘いスイーツがいいかしら。と ホットクsweetの方を見る。] 甘いのは好き? [そう聞いてみる。 嫌いなようなら、自分で食べましょうか。*] (40) 2022/01/21(Fri) 21:20:46 |
| (a17) 2022/01/21(Fri) 21:20:52 |
| ―― 会合がもうすぐ始まる時・鳴子ちゃんと ―― うん。 ……うんうん。 …………うーん……? [これは鳴子ちゃんの言葉に相槌をうつわたし。 >>1:170だんだんテンポがゆっくりになっていってるのはやむなしだ、 言葉の中身をもぐもぐと噛み締めてるので] 鳴子ちゃんが問題ないっていうならそうかもだけど、 そりゃあ恵みの雨ってお言葉はあるけど……。 いやでもわたしとしては心配だったんだから! いや今もそうだけど? ごはんのことが心配だけど? [そしてこれはちょっと問題あり、と判断してきびきびと世話を焼くわたし。 鳴子ちゃん的には誤魔化せたつもりでも、 わたしは微妙な間を聞き逃しませんでした。 円卓についちゃってるので、今すぐ栄養のありそうなものをもっていけないのが残念でならない] (41) 2022/01/21(Fri) 21:29:22 |
| と・に・か・く、 ……会議が終わったらあったかいものたくさん食べるといいよ。 わたしのおすすめは野菜のたっぷり入ったポトフね!
[長々と世話を焼いているわけにもいかないので、 大事なことだけを伝えて席に着いた。 鳴子ちゃんに対しては何かとこんな感じである。 彼女自身のフランクさも相まって、傍から見ると“灯守り”と“お隣の統治域の蛍”の関係には見えないだろう。 どちらかが変わらない限りはこうなのかも。
わたしは彼女に対し、自分をだめにするほど頑張らなくてもいいんだよー、と、 思ったり言ったりしているけれど、 持ち前の明るさは変わらないでほしいなと思っている。 あの立夏域の、晴れた日のだだっ広い草原が似合うような] (42) 2022/01/21(Fri) 21:30:16 |
| ―― 過去 ―― なんかポカーンとしているけど……え? もしかして蛍じゃない? むしろ灯守りであらせられます? [なんという早合点! >>1:171お相手――初めて姿を見る立夏の灯守りさまは、 気にした風もないようですでしたが、 この状況で急に普通にして大丈夫と言われましてもとてもとても心の準備がいった] も、申し訳ございませんっ、 わたしは小満さまの蛍のひとり、麦秋至です。 どうかお見知りおきを。 [もちろん「気軽に麦ちゃんと呼んでね!」などと言った覚えはない。 わたしは蛍としての号以外の名を滅多に名乗らない。 >>1:172最初こそ「麦ちゃん」と言われて、臆面もなくポカーンとしたものだけど、 慣れというのはすさまじいものだ] (43) 2022/01/21(Fri) 21:33:06 |
| ―― 現在に戻る ―― [ちなみに。 わたしが彼女のことを「鳴子ちゃん」と呼んでいるのは、 初対面の時にいい名前だって思ったから、というのもある。 なんかついつい呼んじゃいたくなるんですよねえ。 最初期の「鳴子さま」呼びから時を経て進化したのは言うまでもない。 ――――なんてことを思い出しているのは、実は会合中に、 彼女をちらちら見ている間のことだった。 ……視線とにこっとした笑みが返ってきたので、 >>1:173わたしもにこっと笑い返した。 これもありふれた光景のひとつだ*] (44) 2022/01/21(Fri) 21:35:26 |
| (a18) 2022/01/21(Fri) 21:38:57 |
| [辛いのは苦手です、とコクリと頷く >>40まあ出されれば食べるのであるが、苦手といえば苦手だった 彼女が向けた視線の先に置かれたもの うすぺったい、パンケーキの様な……?] …… 好き、です…… [こくりと頷く あれは甘いものなのか、白露は見たことのないものだった*] (45) 2022/01/21(Fri) 21:52:05 |
―先代霜降と立秋―
[先代霜降、紫明はかなり長く灯守りに就いていた。立秋にとっては先輩にあたり、甘えられる存在だったからよく懐いていた。ごくごく稀に、悩み相談をすることすらもあった。
だから、引退すると聞いたときは。]
……そっかー。寂しくなるね。
引退しても、立秋域に会いに来てよね!
ボクからも会いに行くからね!
[紫明が存命の間は甘えに行くつもりであり。抱きついてから、「またね」と手を振ったのだ。*]
[その紫明の新しい蛍だというから、彼女の印象は出会う前から当然悪いものではなく。]
わあ!それ、半分染めたの?
おっしゃれー!
[初めての出会いの時、赤と白の髪を見ての第一発言。そしてその髪が生まれつきであり、且つ名前が葵だと聞けば。]
ええー!!すごーい!!
綺麗だねっ!しかも赤白なのに、名前が青いちゃんとか!三色じゃん!
[そんな感じでお気に入りの一人になり。
蛍名より覚えやすかったから、名前で呼んでいた。
彼女が霜降になってからは、葵ちゃん、化粧も服のセンスもいいよねーとちょくちょく構いに行っていたものだ。]
[なお、立秋のところの蛍にそーっと手を伸ばそうとしたことがあったらば。チュウくんとショウくんは小動物のように愛想振りまいていたけれども。]
『我ノ顔ニ何カツイテマスカナー』
『マア 目トクチガ付イテオリマスガナー』
[人間の子供サイズで一番デカいダイくんは、実は人語を話せる…というヒミツを知ることとなります。**]
| (a19) 2022/01/21(Fri) 23:00:46 |
| [この会場にいる皆さんは、先代の白露に会ったことがあるんだろうか 会合の後だったか、最中だったか、わたしはぼんやりと考えていた わたし?いいえ、ありません 会ったことどころか、姿を見たこともなく その顔を知るものといえば肖像画と、時折溢されるセキレイの言葉くらい 先代の白露は、朝露の様に瞬く間に消えてしまったらしく どこにいったのか、生きているのかそうじゃないのか、なぜ消えたのかも一切わかっていない わたしが知っているのは、彼女は ] (46) 2022/01/21(Fri) 23:03:19 |
| [わたしの部屋には、組み木のオルゴールが置いてある わたしのものではないそれは、きっと先代の白露のものだと思う 組み木のオルゴールはちょっとした小物入れもついていて、 小さな引き出しを開けると、これまた小さな紙が折って入っていた
“朝露の森 橋を渡る”
もしかしたら、先代の白露が残したなにかなのかもしれなかった けれど、わたしはこの紙の存在を誰にも伝えていない ……伝えたら、”消えて”しまう気がして] (47) 2022/01/21(Fri) 23:04:27 |
[先代の白露が消えてしまった後、わたしは霜降様に、次の白露の灯守りに推薦されていた
正直に言えば、なんでわたしを?と思った
今でこそ、他の蛍や霜降様の手を借りて、蛍としてやっているけれど、
手を離されてしまえば、きっと歩くことも出来ないと思っていたのに
“わたしで務まるか、心配です”と微笑んでみたけれど、
大丈夫と、あなたはわたしの手を離した]
[ふいに、あの雨の日、
水溜りに落ちた瞬間のことを思い出した]
[白露域に向かうあの日、
少ない荷物を詰め込んだトランクを持つわたしを、涙を流しながらお姉ちゃんは見送ってくれた
「いつでも私を頼ってね」なんて気遣う言葉を添えて
にこりと、わたしは綺麗に微笑んだ
初めて会ったあの日に見せた、歪な笑顔よりもずっとずっと綺麗に]
[わたしはお人形なのだから
いつか、捨てられるものでしょう]
| —会合前— …ふふ ……あなたが、そういうのなら [忘れてと願う言葉も、一緒に行こうと伸ばされた手も >>24お姉ちゃんが言うのならと、綺麗に微笑んで -まあ、忘れる気はないのだけれど- 共に会合の場に入っただろう かくして、わたしの初めての会合が始まった*] (48) 2022/01/21(Fri) 23:09:01 |
| (a20) 2022/01/21(Fri) 23:13:45 |
| [ マテ茶を頼んだところで 此方に近付く丸い物体が視界の端ちらついた ] ! チュウくん お疲れ様です [ 此方に近付いて来る様子に 背後を一通り見回してから 歩を進める ] ( ぽてぇ…♡ ぽてぇ……♡ ) [ 向かい合ったなら チュウくんをじっと見つめて ] ひょっとして 一緒に食べてくれるのですか? [ 頭上に掲げるロクムを ちらり * ] (49) 2022/01/21(Fri) 23:15:21 |
| ――チュウくんと向かい合う、その時 [ 丁度 チュウくんに問いかけた時だった >>49 端末の超高性能聴覚機能は"その声"を捉える >>21 ] [ チュウくんから視界を動かせば 丁度ピザに手を伸ばす雨水が見えたか ] ……。 チュウくん あそこで食べましょう 良きお膝があります [ 頷かれていたかどうかはさておき 先導するようにぽてぽてと近付いて ] 雨水、お疲れ様でした。 突然ですがロクムはお嫌いですか? [ 彼女が丁度 別の存在を気にする頃なら 手を振ってその背を見送るだろうし >>39 それよりも少し前のことならば ロクムを一緒に食べようと提案する心算で * ] (50) 2022/01/21(Fri) 23:18:15 |
| (a21) 2022/01/21(Fri) 23:24:52 |
| [ もこもこに足を入れ ゆらゆら。 あたりを眺めているころでしょうか。 長らく会合から逃げ続けていた身です。 居心地が良いか、悪いかなどと問うならば 回答は後者に近いものでありました。 故に。 背後からかかった声にほんのちょっぴり 驚いたのは隠せなかったかもしれません >>39 ] こちらこそごめんなさい。 ちょっぴり考えごとをしていたものだから。 わたしは冬の二十四、大寒です。 どうぞよろしくお願いいたします、雨水様。 お仕事には慣れましたか? [ なったばかりと聞くと立春様を思い出します。 春は代替わりの時期なのでしょうか。 わたしのはじめてのころはどうであったでしょう。 そんな、思いを馳せて。*] (51) 2022/01/21(Fri) 23:26:25 |
| ー 夏至くんと菖ちゃん ー 鳴子さんはいつも元気だぞー! んーそうかそうか 疲れたなら休憩はしないとだな でも夏至くんと話してると賑やかな感じあるし 鳴子さんから見たら楽しそうだったりしたけどなー [今の話ではないけど 菖ちゃんと夏至くんの言い争い なんだか楽しげに見えたりするのです。 喧嘩するほどなんとやら、とも言うでしょう? 喧嘩してる訳ではないと思いますが しかしまぁ、菖ちゃん同じくらいの歳のはずなのに こうしてじゃれついて来る感じは年下の子ぽい感じが。 サッドイッチぐしゃあ未遂の件 鳴子さんはそもそも気にしてないからだけど もし気にしていたとしても、このニコニコ笑顔です >>2この顔を見て怒り心頭になる人はきっといないはず!] (52) 2022/01/21(Fri) 23:38:43 |
| [……いや、彼女の主たるこの人はそうでもないやも >>3塵を払ってるところを見るに きっと菖ちゃんタックル(今命名)の犠牲となったのでしょう。 それだけ2人の距離が近いということかもしれないけど ちょっと和んでしまう気がしたのはここだけの話。] んーそうなんすねー 夏至くんが悪い事しそうには見えないっすけど 蛍から見ると色々と心配になっちゃうんすかね? 同じ夏領域内でどこか行くのも1人はダメな感じっす? そして枯ちゃんと夏生ちゃんは留守番管理すか 夏至くん共々、皆お疲れ様っすよ…! [なんで夏領域内でも1人はダメなのか聞いたのはあれです 夏至くん自らそう言うんだから本当にそうしたいのだろうし それなら息抜きがてら立夏領に呼ぶのもありでは? ……みたいな思い付きなのですはい。 草原広がる田舎町みたいな感じだから 本当に息抜きくらいにしかならないかもしれませんけどね。] (53) 2022/01/21(Fri) 23:40:29 |
| んー? いや、気にしてないし大丈夫っすよ! 痛い目は流石にちょっと…! 他の灯守りさんには気を付けた方がいいかもっすけど 鳴子さんならいくらでも平気だし たぶん菖ちゃんは鳴子さん相手だから そうなっちゃうだけっすよ!
[まさか本気ではやらない…と、思うのだけど 一応、一応菖ちゃんに助け船でフォローみたいなことを。]
でもね菖ちゃん 夏至くんは鳴子さんより先輩だし ちゃんとした灯守りさんだから 雑に接し過ぎないようにするんだぞー? 親しき仲にも礼儀ありって言葉もあるからね!
[夏至くんも意地悪したくて言うのではないと思うし 菖ちゃんも理解ない人ではないはず ということで鳴子さんなりに夏至くん側にもフォロー。]
(54) 2022/01/21(Fri) 23:40:49 |
| 仲良し灯守りと蛍って感じに見えるし 鳴子さんとしては楽しそうに見えるっすけどねー
[お互いに信用がないと出来ないやり取りかな そう思ったらつい個人的な感想がぽろっと。 本当にそう見えるんだもの。 鳴子さんは蛍いないからそう見えるだけかもしれないけど。]*
(55) 2022/01/21(Fri) 23:42:42 |
| お、葵ちゃーん! 食べてるー? 今日のお化粧も着物も似合っていて可愛いねっ! [フォークを持ったままの手を現・霜降へと振った。笑顔だが行儀は良くない。 >>26そういえば、霜降の顔を見て白露のことを頼まれていたな、と思い出す。遊びに行った際、ちらと見かけたけど大人しい子だなー、と思っていた蛍の子だった。 何か気づけることがあったらね!と約束はしたけれど、優秀な蛍さんが支えているようだし、見えている範囲では特に事件も起きてはおらず、報告をしたことはなかった。] (56) 2022/01/21(Fri) 23:45:19 |
| うん!まあまあ元気だよ! 自転車乗り回せるくらいには!
[にこにこと返しながら、おすすめを尋ねられたので]
そうだね、これとこれとか……
[何でも美味しかったので、よく見ずにクリームパンfoodとごま団子sweetの皿を取った。] (57) 2022/01/21(Fri) 23:46:40 |
| 美味しいけど、甘いもの尽くしになっちゃうな。 [ ミネストローネfoodを取り直し。] うん? いやー、小満のナンパが上手く行くかなー?と思って眺めてたよ。 [冗談めかして告げてみせた。 >>27宴会のお誘いなので、当たらずとも遠からず?* ] (58) 2022/01/21(Fri) 23:48:08 |
| (a22) 2022/01/21(Fri) 23:50:36 |
| ―白いうさぎと橙色の果物― [その見事なる足さばきに、チュウくんは一瞬白目を剥いたが。 >>49いけない……!メグェ!と首を振り。] 『メッメッメッ。』 [味見に付き合うだけなんだからね!と皿を置こうとした。 が、何かを発見した雪うさぎ端末が移動を提案し、橙色は私らが同時に乗れるサイズなのかと疑問を抱きながら着いていく。 >>50] 『ポエ。』 [ジイイイイイと雨水を上目遣いで見つめる橙色の果実であった。ジー。*] (59) 2022/01/21(Fri) 23:58:57 |
[わたしの生家、風見家では、
長子が小雪の蛍となる習わしを長年続けてきました。
血筋に加えて能力まで備わっているかは各世代に拠りましたが。
そんな我が家の書斎を隅々まで巡れば、
先代の小雪さま
の悪行
にまつわる記録もありました。
100年以上もむかし、先代の小雪さまが忽然といなくなった後、
風見家もその捜索を手伝いましたが、その行方は杳として知れなかったことも。
それから新たに小雪さまとなった方が、蛍を迎え入れなくなってからやはり100年以上。
それでも生家の地は絶えることなく受け継がれていきました。
その末代にいるわたしは長子ではなく、ふたつ上の兄がいるのですが、
お父さまはある時宣言しました。「胡乃羽を次期当主とする」と]
[理由はふたつありました。
ひとつは兄の身体が弱かったこと。
もうひとつは胡乃羽――すなわちわたしが、能力をもっていたことです。
ヒトがこの世に生まれた時、
神様ってやつが気まぐれにくれるおくりもの――
わたしの家では『能力』のことはこんな風に好意的な解釈をされていましたし、
風見家には数代おきに、風にまつわる能力をもつ者が生まれるのだとか。
能力をもっているのがにいさまだったら、
話はややこしくはならなかったのですが。ままならないものです]
[長子でない者が風にまつわる能力を持つのは過去にないことだとか。
そんなイレギュラーを、お父さまは笑って受け入れましたが、
親族は揉めに揉めたそうです。
まだ幼い(互いに十にも満たない)きょうだいの意思を置き去りにしたまま。
その揉めは尾を引いたかって?
少なくともわたしたちきょうだいの間ではそうじゃなかったと言えるでしょう。
次期当主になるための勉強がつまらなくなって、
能力を使って容赦なく逃げたわたしを、
にいさまが匿ってくれたこともありましたし]
[「まるで背中に羽があるみたいだ」
わたしの能力『旋風』はわたし自身にも使うことができます。身体を強くする方面で。
そうして、にいさまの部屋(2階にある)の窓から飛び降りても、
けろりとしているわたしを見て、にいさまがこう言いました。
そのことを何年たっても覚えていて、
いつしか、能力を自分に使う時に、
背中に羽があるのをイメージするようになりました。
イメージが定着しても、さすがに空を飛ぶことはできませんでしたが、
空を飛べなくとも地を速く走れる鳥がいるじゃないですか、
あのような気分にはなれました。
それでも結局、わたしが透明な籠の中にいることには変わりありませんでしたが**]
| ―― 会合前・冬至の彼女 ―― [ 手帳の上に居る雪兎に対し、今回は見つめあっているという意識があった。 >>1:200 紅い円らな瞳。それは、端末向こうの彼女とも目が合っているということなのだろうか。 彼女の姿を見たのは……さて、何時だったか。 ] …………そうでしたか それは……………光栄なことですね ……触り心地は、良いと思いますよ。きっと皆さん喜ぶのでは [ 弾力のある……餅か大福のような触り心地の白をそっと机に置いて、記録用紙を返してもらいつつ、また紅い瞳と向き合う。 >>1:201 最新型、と聞けば、更にじっと見つめる。 一目見て分からなかったのが……少々悔しいような気もしてしまう。観察する者、としてか。 なお、改良のきっかけのひとつが私であることは知らなかった。知っていたら、驚きはするだろう。 上部が空いて、亜空間に紙袋が収納されていくのを興味深く眺める。……仕組みが気にならない、と言えば嘘にはなる。 ところで、私を見ていれば分かるかもしれないが、私は軽口や冗談の類が苦手である。 どう反応していいのか分からないからだ。こういうところも、面白味がないな、と思う。 そういう意味では、彼女に対応するのは少々苦手だ。 今回もどう返すべきか戸惑ってしまい、沈黙の後に淡々とした感想を返す。 触り心地に関しては、私はあまり感動する性質ではないから、客観的に見てどうか、という予想を。 つついたり、撫でたりする姿を目撃しているから。 ] (60) 2022/01/22(Sat) 1:56:39 |
| [ 「面白い事象があるか」と聞かれた時、慣れない相手ならば「はい」と答えて終わりだ。 しかし具体的に返すのは、私が冬至の彼女にはまだ会話が出来るからだ。 私の視線を追いかけた雪兎であったけれど、しかし私から離れていくことはなかった。 >>1:202 ] …………………はい……いただきます [ その彼女の話題は、食べ物へと移った。 >>1:203 匂いまで感じられるのだろうか、否……気配?どういう仕組みだろうか、と雪兎を見つめていると、私の分も、と誘われる。 ……長い沈黙は、どうするべきか迷ったからだ。 素直に甘えても良いのか、それが分からなくて。 結局雪兎に給仕を頼む形になれば、彼女はまた私の方へとやってきた。 ] ……ありがとうございます [ 会場入りしてから何も食べていなかったけれど、会合前に食事をする私は、珍しいものだっただろう。 記録するのは一旦止めて、キッシュにフォークを刺した。 ] (61) 2022/01/22(Sat) 1:57:16 |
| [ こうして人の手の入った食べ物を食べられるようになったのだって、もしかしたらあの訪問がきっかけなのかもしれなくて。 ……色々言われたけれど、その時はおむすびは断るつもりであったのだ。 だけど、もし彼女がおむすびを差し出してくれていたなら、なんだか食べられる気がして、震える手を伸ばして。 ……誰かが作った――この場合は握った、だけれど、そんな久しぶりの食事に、ひとつだけ、涙を零した。 ] [ 今は、会合の中央の食べ物と、灯守りと一部の蛍の作ったものならば、食べられるようになった。 それ以外は未だ、だけれど。* ] (62) 2022/01/22(Sat) 1:58:10 |
―― 先代と雪兎 ――
[ その時の先代は、先代の雨水に対し、処暑域で収穫できたブドウを差し入れていたらしい。
先代処暑の彼は、真反対、という意識しやすい位置に対し、興味を持つ、という方向性の意識を向けていた。
だから先代の雨水とも交流が深かったようであるし……彼ならば、あの社交的な人と仲良くやれるだろうな、と思う。
そこを円らな瞳に見つめられ……ブドウを何粒か
食べさせたようだ。 ]
「 それで金平糖をもらったんだけど、食べるかい? 」
[ 笑顔で私に勧められた可愛らしい小袋は……彼のものだから、と受け取らなかったけれど、
それが頻繁になるにつれて、私も観念して口を付けるようになった。
初めて雪兎を見たときに「これが例の……」という感情が湧き上がったけれど、
複雑な気持ちもあって、今まで、そのことに対して礼は言ったことがない。
]
[ 先代は余程、余程雪兎を気に入っていたようで、そして慕っていたらしい。
ある時、処暑域に珍しく雪が積もった。
そう、雪遊びが出来る程度に。
彼は、彼なりに興奮していたのか、私を呼んで、雪を眺めていたのだけれど。
積もった雪で彼が作ったのは雪兎。
南天の葉と実を、耳と瞳にして。
満足げにした彼は魔道具である写真機でそれを映していた。
即座に冬至の彼女へと届けられたらしい“写真”を見て彼女がどうしたのか――私は、知らないけれど。* ]
[ わたしが生まれたのは、
春よりは少しばかり肌寒い土地で
かつては幾度も灯守りを輩出したという、
いわゆる“由緒正しい家”というやつだった。
そう、かつては。
華やかなるは既に過去のもの、
長き時の流れを経て彼の地の灯守りの役目は家を離れ、
『
橙木』の名も今は旧い家系のひとつにすぎない。
はっきり言って斜陽である。
なんなら似たような旧家同士、
存続のため政略結婚によって血を繋いだという話も多く、
この名すらかつて名を馳せたそれではないのかもしれず。
(つまるところ、あの方が只人であった当時は
その名は『橙木』ではなかったのかもしれない)
]
[ 当代の春分――緋桜さまとは、
元を辿っていくと同じこの家に繋がるのだという。
血族としてどれほど近しいかは知らないが
今、生きているわたしより
きっといくつか前の世代の存在であるそのひとを
なお注視し続ける程度には遠からぬものなのだろう。
灯守りは只人と違う時を生きる、なんて
それは当たり前に常識だけれど。
初めて顔を合わせた頃から今も、
あの姿で、変わりなくそこに在り続ける御姿は
紛れもなく人智を超えた何かに相違なく、
故にこそ、頑張らなければと焦りを覚える
まるで天を仰いでいるような心地にさせられる。
それを利用しようだなんてとんでもない。
血族でありながら人の範疇を外れた存在を、
それが手の届かぬところへ行ってしまわぬよう
近くで目を光らせていること。
……なんて、名目でしかない気もするが
それがわたしの役目。此処にいる、理由。 ]
[ 灯守りの側仕えとして、
灯守りや蛍の面々と関わることが多いと
感覚が麻痺してしまうところがあるが。
能力を持つ人間、というのは
少なくとも世界の多数派ではなくて
故にこそ灯守りや蛍となる者が多いのかもしれない。
かくいうわたしの『凪持』も
生まれながらに持ち合わせた異能であり、
だからこそ、少し厳しく育てられた気はする。
それが普通だったから、よくわからないけれど。
ひどく限定的ながら、
時間という概念に触れる、人の身には余る力。
わたしという存在自体、
きっとあの家にとっては道具のようなもので
道具にするにしては、いささか勝手が悪すぎた。 ]
[ 蛍の代替わりを好機とし
異能の子の社会勉強と謳いながら、
縁ある灯守りのもとへ送られ。
春があたたかいことも、世界は案外優しいことも、
春分域で暮らすようになって、初めて知った。
ただ生きているだけだった世界に色が付いた。
わたしなんかに寛大に、
やさしく接してくれるひとの手で。 **]
| (a23) 2022/01/22(Sat) 2:08:00 |
| (a24) 2022/01/22(Sat) 2:12:17 |
| これまでの不安とかは、若い子たちのが語ってくれそうだなぁ。 私はちょっと特殊な入り方をしたし、とうに100年は前の話だし。 なかなかどうして、これからの不安ばかりが頭に浮かぶよ。 [昔のことを振り返ったせいか、ジョークや世間話の流れのように、普段は口にも態度にも出さない感情がこぼれ出る。 ま、こんなの中央のお偉いさんやこれからが本番の灯守りの前で言うことじゃない。 詳しくと掘られたとして、何でもないよと頑として語らない。 『次』のことなんてさ。 ] 聞いてみるなら、そうだな。 霜降か、立春とか……雨水とか? 近くにいるかな。 [ゆるく会場を見渡して。 今挙げた彼女たち以外にも、暇そうな人がいれば適当に呼び込んでしまうつもりでいる。] (63) 2022/01/22(Sat) 2:17:24 |
| [若い灯守り、には立夏も入るのだが、あの子は自分の口から不安を語るというのが少し苦手そうだ。 その分心配でもあるけれど、それはまぁ、うちの蛍たちがやたらと目をかけているので、存分にかわいがってもらえばいいさ、なんて思っている。 会合の間も、仲良さそうだったしね >>42。 美味しいポトフは食べただろうか*] (64) 2022/01/22(Sat) 2:19:03 |
[若い灯守り。
世代交代が行われるということは、別れもあるということだ。
号を挙げるたび、脳裏によぎるのが彼女たちのひとつ前であることに年嵩を感じる。
ほんの10年くらい前まで結構男性比率も高かったんだが、気づけば若い子は女性が多いな、などと会場の華やかさに思ったり。
いいや決して長勤めの女性陣に華がないとは申しませんとも。
]
[霜降の紫明、立春の蘭花、雨水の村雨――
特に村雨は、どことなくかつての小満を思わせる雰囲気があって若い頃はいろいろと構ってもらった。その内容は、まあ、ちょっと青すぎて語りたくないところもあるが。簡単に言えば遅すぎる反抗期が私にもあったってことだ。
立夏は正直、蛍の印象ばかり。隣だし接触の機会は他より多かったはずなんだが、ほとんど本人には会わず。悔しくて唐突に会いに行ったりしたっけな。
白露はどうしているだろう。急に失踪をしたと聞いた時はどこぞの親友のことが一瞬過ぎりもしたが、手紙すらといった調子らしく今なお気がかりではある。
それこそ目の前の小暑だって、まだ先代の印象が強い相手だ。
まったくあいつときたら、自分の妹に向かって人のことを『考えると負け』
だなどと、人聞きの悪い。
こんなにも人畜無害だって言うのになあ*]
| (a25) 2022/01/22(Sat) 3:23:12 |
| [ さて、雨水の彼女にもらったマカロンを摘まんで一息ついた後、 パーティー会場に向かう前に動いたのは、大寒の彼女についての事だった。 難しそうだとは思っていたけれど、彼女は案の定、執事やメイドの勧めを断っていたらしい。 >>31 ブーツを持ってパーティー会場内に入り、まず向かったのは彼女の元だった。 ] ……大寒サマ…… 不便を強いてしまい、大変申し訳ありませんでした [ 否、こちらだけの責任ではないけれど、“灯守り様”相手にはそう言わなければならない。 辛いところである。 しかし大寒様は、ブーツを差し出すと、一瞬驚いた顔 >>34をした。 ……何か不味いことをしたか、と緊張が走る。 靴が不釣り合い、ということには全く気付いていなかった。人が人ならば、苦言を呈されたかもしれないけれど。 ] えっ あ、いえ、失礼致しました はい……ご意向通りに私が選ばせていただきました [ しかし彼女は靴を履くと、笑みを零してくれた >>35。 ほっと息を吐く。 ――が、続いた彼女の言葉に最早驚いた、というレベルではない衝撃が走った。 ] (65) 2022/01/22(Sat) 4:36:22 |
| は……!? ……えっ、!? [ 突然大寒様に蛍に勧誘されれば、誰だってこの反応をするのではないだろうか。 ……否、どうだろう。 大寒様に蛍が居ないのは知っているが、己のどこがそんなに琴線に触れたのか……否、今それは重要ではない。 ともかく己は真剣にその言葉を受け止めていたし、蛍になる、蛍になるとは?と、真剣に考えていた。 ……が。 ] あっ、えっ、……そうでしたか、取り乱してしまい失礼致しました ええ……ではそうしていただければ [ 冗談と言われれば、はあ、と大きく安堵の息を吐いてしまっただろう。 己の心を乱高下させた彼女は去っていく。 己も、礼をして見送った。 ] (66) 2022/01/22(Sat) 4:37:10 |
| [ 蛍に、と言われ、まず出てきたのは困惑。 自分が“そちら側”に行くとは微塵も考えていなかった。これは、市井の人間の大半もそうであろうと思うけれど。 中央域から蛍や灯守りになった者は、居たかどうか。居たとしたら“変わり者”であろうが。 もしも、さっきの言葉が冗談でなければ、己はどうしただろう。 己は、少なくとも今の仕事は向いていない、とは思っていない。 大変ではあるが。 だから迷うし、じっくり考えるだろうが、その時の己がどういう選択をするかは……はっきりとは分からなかった。 大寒様は対応が面倒な部類の灯守りではあるけれど、他灯守り全員を相手取るよりも、ひとりの元で働くのは案外賢いのではないだろうか? ……と、いうのを差し引いても、「何を考え、何を思うのか」――秩序を重んじる己と違う彼女の言動がどこから来るのか、 興味がないと言えば、嘘になるから。* ] (67) 2022/01/22(Sat) 4:38:25 |
| [ さて、仕事も終わり、己はパーティー会場の端でピザをつまんでいた >>1:5。 疲労から、半分放心状態の休憩時間であったが、こちらに近付いてきた影が声を掛けてくるならば、背筋を伸ばす。 ] あ……小暑サマ え、ええ、どうぞ [ 名前を呼ばれているのだから、確実に己に話し掛けている。 “灯守り様”にそう言われては否定も出来ず、隣の席を示すだろう。 小暑の灯守りである彼 >>1:208。 小暑域は色々とあって、彼は確か会合が初めてだったはず。 その間も、今日も出席してた蛍、蓮始華の彼女は出席していたのだったか、どうだったか。 ちなみに今はどうでも良いことであるが、己の出身は小暑域である。 冬の灯りを持つ己にはやや過ごしにくい場所ではあったし、もう中央に来て10年程になるから、内部から深く知る訳ではないけれど。 少し気になるのはしょうがないことだ。 ] (68) 2022/01/22(Sat) 4:45:45 |
| [ ……と、それを知る訳でもないだろうし、どうして己に声を掛けてくるのだろう、と思う。 ここは灯守り同士の交流の場であるのだから、他の灯守りと交流すればいいのに。 ……という己の考えは、歪んだ方向で現実になってしまった。 小満の彼がこちらに近付き輪に混ざりに来た >>1:213。どうして……。 一応気遣う気持ちが少しでもあったこと >>1:212を知ったら驚いただろう。 席を勧める小暑様 >>5、引かれた椅子に座る小満様 >>8。 灯守り二人に囲まれる形になって、己は頭痛がした。 ……忘れていたが、このパーティーでの時間は休憩時間などではない。 会場内を見ていなければいけないし、灯守り様蛍様に何か言われれば対応しなければいけない。 そう、これは仕事。これも仕事。内心遠い目をしてしまう。 ] ……ええ、お疲れ様でした 乾杯 [ ココアdrinkを掲げる。グラスを合わせるまでは、自分からはしなかったかもしれないが。] (69) 2022/01/22(Sat) 4:47:25 |
| [ 疲れた時には甘いもの、とココアを飲むのが癖になっている、というのはさておき。 口を付けると、小暑の彼が話を切り出す。 ……どうして己に振ってくるのだろうか。そういう話は灯守り同士の方が相応しいのでは……。 答えに詰まる間、小満の彼も考えるような声を上げていた >>9。 ……心当たりがない、みたいな顔をしているな、と思った。 まあ彼ならば、ないのも納得がいってしまうのだが……。 彼の昔の話は当然知ることはない。知っているのは、資料に残っている範囲のこと。 灯守り同士の会話を聞くのに回りつつも、小満の彼の「自由な場」という言葉にまた頭痛がした。中央の職員で彼を嫌う人が多いのはそういうところだな、と思う。 とはいえ、彼の珍しい言葉 >>63を聞けば少し驚いたけれど。 彼も不安やら、そんなことを考えるのだな、と、 失礼ながら 目を瞬かせる。 けれど――彼が他の灯守りまでこちらに呼ぼうとしたから、そんなある種しんみりした感情は一気に吹き飛んだ。 これ以上灯守りの中に置かないで欲しい。己抜きでやってほしい。 げっそりとした表情は、恐らく隠せてはいない。** ] (70) 2022/01/22(Sat) 4:50:14 |
| (a26) 2022/01/22(Sat) 4:55:24 |
[ “彼”の愛称を呼ぶ。
応えてくれる人は、疾うにに亡い。 ]
[ 先代処暑である彼――
『夕来(ユウラ)』
という名のその人と出会ったのは、
処暑域の最高学府だった、とだけ言っておく。
私は昔から人と接するのが苦手であり、資料と向き合うだけが取り柄の人間で、
故に、学者に向いており、学者しか道がないような人間だった。
そんな面白味もなく、可愛げのない
人間の何処がそんなに気に入ったのか、彼は飽きることなく私へと構ってきた。 ]
「 髪の毛、綺麗だよね
その色、僕はとっても好きだな 」
[ 私の
黄金色
の長い髪を見て、彼はそう言っていた。
私は彼の
髪色
の方が綺麗だと思っていたけれど。
だけど彼が何度もそう言うならば、この髪で良かったと思った。
]
「 名前も綺麗だよね
『金波』
って、一面黄金の稲田を思い起こさせるというか 」
[ 彼は処暑域の出身ではなかったからなのか、彼の目には珍しい田園風景を気に入ったらしい。
私は彼の
名前
の方が綺麗だと思っていたけれど。
自分の名前は特段好きでもなかったけれど、彼がそう言うならば、この名で良かったと思った。
]
[ 当時の私も、意識的でないにしても、人を遠ざけるような態度を取る人間であったし、実際私の周りに居る人間は多くはなかった。
彼に対しても淡々としていたし、周りからはそっけなく見えていたかもしれないというのに、
何が良かったのか、彼はずっと私の側に居ることを選んだ。
どうしたら良いか分からず、私の態度は傍目から見たら変わっていないように見えただろうけれど、彼は何かを感じ取るように、私の内心に寄り添うような人だった。
面白味もなく、可愛げもない、そんな
女
が醜く嫉妬し拗ねたら、更に面倒くさい。
彼に離れていって欲しくないと思う程度には、私も彼が好
きだった。
だから表に出さないのに、「ごめんごめん」と彼が先に言っていた。
とはいえ、“その子”への贈り物はやめてくれなかったけれど。 ]
[ 彼が次代灯守りに選ばれた時、私は驚きはしたけれど、彼ならば務まると思っていた。
選ばれた事が嬉しい、というよりは、腑に落ちたような感覚で、
その時も諸手を挙げて喜ぶというようなことはなかっただろう。
私なりには、祝福していたけれど。
――だけど私は、「貴方を支えたい」だとか、「蛍になって貴方の側にいたい」だとか、そんな可愛いことを言える
女
じゃなかった。
その頃の私は、学術機関で新米学者をやっていたし、その道を彼に合わせて辞めるという意思もなかった。]
[ しかし彼はそれを全て理解した上で、何の不満もなく受け止めるような、そんな人間だった。 ]
「 僕は、研究をしているきみが好きだから 」
「 僕が灯守りとして役目を終えたら、ふたりで暮らそう 」
[ 私の仕事はそのまま、彼も灯守りとしての道を行く。
務めを終えるまでは離れたところで頑張りながら、務めを終えたら、余生をふたりでゆっくりと過ごす。
それまで、結婚もしない。
それが私と彼で決めたこと。
それから私は自分の興味を突き詰めていたし、彼は立派な灯守りとしての地位を築いていった。
私は領域に暮らす訳ではなかったから、普段は離れ離れであったけれど、それも苦ではなかった。
……少し寂しいと思うことはあったけれど、私は研究が楽しかったし、彼が素晴らしい灯守りとして務めを果たしていると思えば、嫌ではなかった。本当に。
休みが合えば、私は彼の領域を訪ねて一緒に食事をし、ふたりで過ごしていたし、
ふたりで処暑域の海に行って、橙色の夕景を眺めて砂浜を歩いたりした。 ]
[ この時は、信じて疑っていなかった。
穏やかな未来が、訪れることを。 ]
「 “カナ” 」
[ 彼が私の愛称を呼ぶ。
呼んでくれる人は、疾うにに亡いのに、
いつまでも、いつまでも、頭の中で繰り返し再生する。 ]
[ 先代処暑は、親しかった者になら時折、“カナ”の事を話していた……らしい。
その存在が今の“私”と繋がれば、もしかしたら、私個人の名を知る灯守りがいる、かもしれない。
――尤も、その名を呼ばれたら、私はひどく苦々しい顔をするだろうけど。** ]
― 先代のお話 ―
[先代雨水は先代処暑からブドウを差し入れされた。
雨水の先代もまだ真反対の相手がどんなか、と興味をもち、相手も同じと知ればよし、じゃあまずはダチにでもなるか? なんてフランクに接していたそうだ。
交流が深い彼の領域には何度も遊びにいったし
農作物について互いに意見を交わしあう事もあった。
仲が良かった。
良かったからこそ……殺されたという話や訃報は信じられないものだった。]
「バカヤロウ」
[墓前にそう告げて、一人泣いた先代雨水の姿を見た事がある人がいたかどうか。
いたとしたら彼はこう言っただろう。
「局地的に通り雨が降っただけだ」なんて。
貰ったブドウで作ったワインを添える。あっちでゆっくりのんでくれ、と呟きながら。
やっと自慢できる味に仕上げてやったのに。
そんな独り言は風に流れた。]
[先代雨水は知っていた。
先代処暑が話していた存在を。
その存在が次の灯守りになったと知った時もまた驚いた。そうして、軽率に絡みにいった。
せめて、少しでも見守ってやれるように。
ブドウの時期になると仕入れさせてくれよ、と声をよくかけた。相応に構った。それこそ窓際に一人いたら突撃していく程度には。
次代の彼らが仲良くなれるかは当人たちに任せる放任主義だ。
彼はそれでも、仲良くなってくれたらなぁ。
なんて現灯守りたちを父親のような目線で思いつつ、願うのだった。]
| ― かわいい観察中 ― [ぽてぇ…♡ なんて音が聞こえそうな雰囲気で歩みを進める雪兎。 >>49 可愛い以外に何といえばいいのだろうか。 感情の起伏が弱いぼくでも胸の奥がきゅっとなった。 これがときめきというやつだろうか。わからない。 そう思いつつマイペースにピザをもくもく食べていたわけだけれど。 ぼくは観察者のつもりでいたから (処暑の真似事) こっちに声がかかるとおもってなかった。 >>50] え? [ぽてぽてと近づかれれば動く事はしなかった。 とりあえずお辞儀はしておいた。 ぽてぽてにつられるように橙色がやってくればどうやって動いているのか。その謎が頭をよぎった。でも可愛いからいいや。それで終わった。 >>59 まずは冬至さんの言葉に返答から。] (71) 2022/01/22(Sat) 9:10:51 |
| お疲れ様でした、冬至さん。 ロクムというのが何なのかわからないので好きかどうかはこれから知ります。 [ロクムをまずはお皿を見てこれかな……とじぃっと見ることになる。 そうして橙色がジイイイイと見つめてくるのをいつも通りの表情でぼくも見つめ返した。 ぼくはにらめっこは強いから、勝敗? はつかない気がする。 別の存在を気にするのはそれより少しだけ後。 二……つの存在 (でいいのだろうか) が膝に来るのならば、おいでおいで、と手を伸ばし、その体を持ち上げようとする。必要がなければ見守る。お皿は流石にぼくが持ってあげようと手をのばしたけどどうなったかな。 膝に収まりそうになかったら……だっこすればいいのだろうか。ぼくの体は残念ながら小柄だ。 そうして膝の上に2つの存在がくるのなら、一度撫でさせて貰おうと手を伸ばす。 手袋越しでも感触を楽しめたのなら満足げに少し笑って。 どっちにしてもその後はやはり黙った。そうして少しの間、やりとりを見守ったのだった。] (72) 2022/01/22(Sat) 9:15:20 |
| ― 大寒さんと ― いえ、驚かせてしまいました。 え、あ、いえ、ぼくはまだまだ新米なので。 様はなくて大丈夫です。 [蛍や中央の人ならまだともかく、同じ灯守り(しかも先輩)に様で呼ばれれば落ち着かなくて手をぱたぱたとさせた。 >>51 どうしても、と言われれば受け入れただろうけれどなるべく普通に呼ばれたかった。まだ一般人の感覚が強いぼくに様付けは慣れない。] お仕事はそうですね、先代や先代の頃から手伝ってくれている領域の人に手伝って貰ってなんとか形になっているとは思いますけれど 慣れは……まだまだこれからだと思います。 [優し気な雰囲気に、ついついほわ、となってしまう。] (73) 2022/01/22(Sat) 9:17:03 |
| 今は仕事を覚えて回すだけで精いっぱいですね、はい ……これからの指針もまだ決めていませんし。 [……会ったばかりなのにこういう話をしていいかちょっとだけ迷ったけれど、少しでも嫌がりそうなら即打ち切るつもりで声にだしてみた。] 大寒さんは蛍についてどう思います? [蛍がいない先輩。いないなりの理由があるだろうと思った。 問われるのなら応えるだろう。ぼくは蛍がいなくて、探すべきかどうか選んでいないと。 現状そこまで必要とは思っていない。 けれど、未来はわからない。寂しくなった時、自分がどうするかわからない。でもそんな理由でやっぱり選ぶべきじゃないんだろう。 色々考える為にも先輩のお話を聞いてみたかったんだ。] (74) 2022/01/22(Sat) 9:18:14 |
| [大寒さんとお話している間。名指しで探されていたことはつゆ知らず。 >>63 小満さんとふっと目があったからお辞儀はした。 お話し中だから駆け寄ったりはしなかったけれど、さき笑われた事を思い出して。 >>0:288上着にまた顔を少し隠した。すぐ出たけど。 打ち上げのお誘いのお話もある。 >>1:151 ぼくがいって本当に平気かとか、何をもっていけばいいのか当人から聞けたら一番いい気がした。 後でお話出来たらいいなぁ。そう思いつつ一旦はぼくは意識を話し相手に戻したのだった。]** (75) 2022/01/22(Sat) 9:22:54 |
[さて、ここで視点は先代になる。
村雨は小満の事が気に入っていた。
というか気にいってないやつはがいた覚えは彼にないのだが。
まだ相手が若いと言える頃合いを共に過ごした仲。
そりゃあまぁ青かった彼は可愛いものだったと思いだしては未だに笑みを浮かべる。 遅かりし反抗期をまさか自分にぶつけて貰えるとはな。と内心でニヤニヤしていたものだった。
それは彼の中じゃ笑い話という扱い。
相手の名誉のために自分からは誰にも、勿論現在の雨水にも話してない。
これから関わる相手に先入観はないに越したことはない。ただあいつの料理はおいしいぞー、なんて吹き込んだ程度だ。
感謝してくれていいんだぜ? なんて内心で思っているのは秘密の話である。]**
[パパとお姉ちゃんと自分との少し複雑な関係を、
幼い頃の私は当然ながらまったく理解していなかった。
パパの独特のセンスで買い揃えられたおもちゃに囲まれた
ちいさな家の中が世界のすべて。
『灯りはとてもたいせつなもの』という
親から子へと誰もがみんな
口を酸っぱくして教え込まれる事柄以外、
私は何も知らず、知らされず、
芒種域に住まう他のごく普通の人々と同じように
もしかするとそれ以上に恵まれて、
何の不自由もなく健やかにすくすくと育った。
自分の暮らしている芒種域のこと。
統治域を守る『灯守り』のこと。
先代芒種様が大叔父さんであること、
親族一同が灯守りの役目に固執してきたこと。
大好きなパパがお姉ちゃんを置いて血筋から逃げたことも、
そうしてママと愛し合って生まれたのが私だということも。
蘭花様──師匠に弟子入りして
初めて知ったことは数知れず、
きっと未だに知らないことが、私にはたくさんある。]
| (a27) 2022/01/22(Sat) 9:38:49 |
[大好きなママに抱かれて、大好きなパパの顔を見て
優しいお姉ちゃんも傍に居て。
安心してうとうとと夢路に旅立とうとしていた赤子は
いつもとちがう『空気』を感じ取ってぴくりと目を開けた。
パパとお姉ちゃんがよくわからない話をしている。
いつもは優しいママが黙り込んでこわい顔をしている。
パパの後ろに誰か、しらないひとがいる。その人は、
ママがいつも確かめるように眺めていた娘の腕輪──
──私の『灯り入れ』を一瞥して、
なんだか胸がざわつくような笑い方をした。
その人と一緒に背を向けて遠ざかっていくお姉ちゃんが
どこか途方もなく遠いところに行ってしまう気がして。
まだ名前を呼ぶことも、走って足に縋りつくことも出来ず
お乳を飲むか眠るか泣くかしか出来なかった妹は、
そのしらないひとを直感的に『わるいひと』と判断した。
お姉ちゃん、『いかないで』。
お姉ちゃんを『つれていかないで』。
まるでそう全身で訴えるように、堰を切ったように
母親の腕から転げ落ちそうな勢いで泣き叫んだ。
誰にも伝わらなくても、何の意味も成さなかったとしても
何もわからないなりに何かしたかったんだろう。]
[誰かに連れられて出て行ったお姉ちゃんが
再び家の扉をくぐった日。
赤子は目に見えてご機嫌な様子を見せたが
またどこかに行ってしまうことを怖れてか、
どこに行くにもべったりで
お姉ちゃんから離れようとしなかったらしい。
以降もお姉ちゃんが家を出ようとする度に不安がって、
言葉を覚えだせば声に出して我儘も言うようになった。
隙あらば繋ごうと手を伸ばしていたのは
手を繋いでいれば安心していられたからだ。
あまりお姉ちゃんを困らせては駄目よ、と
ママに窘められてもなかなか言うことは聞かなかった。
お姉ちゃんは妹の"おねがい"を、
余程のことがない限り大抵は
なんだって望むままに叶えてくれたから。]
[それまでパパの感性で選ばれた
玩具やぶかぶかの服しか知らなかった妹にとって、
お姉ちゃんがくれるものはどれもが輝いて見えた。
お人形、ぬいぐるみ、絵本、おもちゃ。
ぴったり身体を包んでくれる着心地のいいお洋服。
幼い頃から今日にまで至る
自他ともに認める可愛いもの好きの趣味嗜好、感性は
お姉ちゃんの手腕によって形成されたと言っても過言じゃない。
ただ、お姉ちゃんのくれたおもちゃをすっかり気に入って
そのおもちゃでばかり遊ぶようになった娘を見て
しょんぼりしている人が一人いた。パパだ。
幼いながらにちょっぴり父親に罪悪感を覚えた娘は
パパのくれたぬいぐるみたちも大切に愛でて、
時々はパパの選んでくれたおもちゃで遊んだ。]
うんっ!
ままはおりょーりじょーず!
まちゅり、ままのつくゆはんばーぐが
だいしゅきなんだぁ。
おいち? ねえね、おいち??
きょうのは『じしんさく』なの! えへん!!
い〜っぱいたびてね!
[目をきらきら輝かせながら何度も何度も飽きずに繰り返し
同じ素材から錬成された『おりょーり』を
提供する小さなシェフ。
お姉ちゃんはよく飽きずに付き合ってくれたなって思う。
もっとお姉ちゃんが喜ぶごはんを、
泥と草でできた食べられないごはんじゃなく
本当に食べられるごはんを作れるようになりたくて
積極的にママのお手伝いをするようになった。]
[お姉ちゃんが持ってきてくれた絵本の読み聞かせをせがむと
お姉ちゃんが特に嬉しそうな顔をする気がして、嬉しかった。
物語をすっかり憶えてしまっても、
この絵本がお気に入りなのだと繰り返し繰り返し
同じ本を選び取ってはお姉ちゃんの手を引いた。
大好きな声をもっとずっと聴いていたいのに
重くなってしまった瞼を閉じるときには、
腕をがっちりとホールドして眠るのがお決まりだった。
眠っている間にお姉ちゃんが
手の届かないどこかへ行ってしまわないように。]
ねえね、あのね。こえ、もらってくれゆ……?
ねえねのにがおえ。
まちゅりがかいたんだよ。
ねえね、だ〜〜〜いしゅき!!
いちゅもまちゅりと
あしょんでくえてあいがとお!
[ある日のこと。
いつも遊んでくれて素敵なものをプレゼントしてくれる
お姉ちゃんに、自分も何かを贈りたい。
そうママに相談して
『絵を描いてみたらどうかしら?』と言われたのを
素直に聞き入れた娘は、大きな画用紙に
自分と手を繋ぐお姉ちゃんの絵(のつもり)を
一生懸命クレヨンで描いて
押し付けるようにプレゼントした。
お姉ちゃんが喜んでくれることを期待して
期待どおりの反応に味を占めた妹は、
その後もせっせといろんな絵を描いては贈った。]
[ずっとこんな楽しい日々が
続いたら良いなと思っていたし、その頃には
お姉ちゃんはずっと傍に居てくれるものと信じきっていて
連れて行こうとしたこわいひとのことも
綺麗さっぱり忘れていた。
私の知らないところで私を取り込もうとする
怖ろしい大人たちの思惑と、
お姉ちゃんがひそかに闘っていたことは
呑気にも欠片も知らないままで。]*
| 『別に楽しくなかったですよ!会合中私はただ大人しくしてただけなのに難癖つけてくるんですもん!!』 [難癖でもなく今回ばかりはボクが正しいはずなのだが。今回ばかりは。それはともかく菖は蛍の中では一番子供っぽい感じはある。年はそんなに変わらないはずだけど。 同じ夏組なのもあって、彼女 >>52のことをお姉ちゃんとでも勝手に思って懐いているのだと思うが。 向けられている笑顔に菖もにっこり。] (76) 2022/01/22(Sat) 10:06:15 |
| そいつ含め蛍達の意見は『自領域でさえ度々(悪意はない、どころかむしろ善意しかないが)問題を起こしているので一人で他領域なんて行かせて問題を起こしたらとんでもないことになるから』らしいよ。 まあ、彼女たちも居ないとなれば、ボクの領域をまとめる人がいなくなるからねー、基本平和とはいえ、有事の時に指揮を取れる人がいないと困るからね。 [あながち間違いではない。 いや、むしろ正しいのだが。 自領域で確かに問題は起こしているが、流石に他領域ではそんな善意の思いつきで行動なんてしないのに……。といくら言っても信用されない。 こっそり離脱しようにも瞬時についてくるので諦めて、どこかに行くときには誰かをついてくることを認めざるを得なくなった。 話し相手がいるのはいいことなのだが。 多分立夏領に行こうとしても >>53、誰かしらは地の果てまでついてくるだろうし…] (77) 2022/01/22(Sat) 10:07:23 |
| ……流石に分かってるよ。 ここで何か起こればボクの領域の評判にも影響するからね。 [その辺の話は先代の夏至から 嫌と言うほど 言い聞かされていたりする。何もそんなに言わなくても分かるのに…とは思いつつも、それだけ灯守りの名を継ぐということは大きな責務を背負うということ。それ故にあれたけしつこく言っていたのであろうが。] 『「ちゃんとした? 」ちゃんとした灯守りさんなら時々どこから思いついたのか分からないアイデアを勝手に実行して、領域内をめちゃめちゃにしたりしないと思いまーす!!』 [実際、彼女の言うこと >>55は間違いではない。信頼関係がなければボクと蛍としての契約なんて結んだりしない。それ故の軽口および雑な扱いだとは理解しているのだが。 …事実だから何も言い返せないのが歯痒い。とはいえ言われっぱなしも癪なので、放す気は無いが魔力を掌に集めてみようか*] (78) 2022/01/22(Sat) 10:15:39 |
| ─ 会合前 ─
そっか、良かったぁ。 わっとと! ごめんね私ったら……! 大丈夫? すぐ直る?? 帯締めるのお手伝い、する?
[慌てて身体を離して改めてお姉ちゃんを見つめるも 着物は教本のお手本のようにきっちりと着付けられている。 素人目には着崩れはどこにも見当たらなくて ほっと胸を撫で下ろすと同時に見とれてしまった。
妹視点、どこから見ても洗練された和装の淑女。 服装ばかり大人ぶってみても 中身が子どものままな自分とは大違い。
葵ちゃんに着付けてもらっても お姉ちゃんの隣に並べるくらいに 着物を素敵に着こなせる気がしない。 数十年時が経ってお姉ちゃんの歳になっても、 自分が落ち着きというものを持てる気もしない。
そしてそんな自分のままで居て良いのだと、 全力で肯定してくれるような人がここにいる。] (79) 2022/01/22(Sat) 10:16:56 |
|
えへへ、ありがとお姉ちゃん。
優秀な蛍さんたちのおかげで 今はなんとかやれてるけど…… ……実は昨日の夜もいっぱいいっぱいで、 またお姉ちゃんに頼ろうとしちゃったんだ。
いつまでもお姉ちゃんに 甘えっぱなしじゃいけないな、って 一応、思ってはいるんだよ?
思ってはいるんだけど……
お姉ちゃんの顔を見たら安心して なんかそういうの吹っ飛んじゃった。
[甘えられるか、られないか、じゃない。 幼い頃から甘えるのが当然になりすぎていて 最早身体に染みついた習慣になっている。
あれこれ考えるより先に、身体が動いてしまうのだ。]
(80) 2022/01/22(Sat) 10:17:10 |
| 何の不安も抱かず胸に飛び込めるのは それだけお姉ちゃんを信頼しきっている証。
幾つになっても変わらず同じ振る舞いが出来るのは、 お姉ちゃんの方も変わらず妹に接してくれるからこそであり]
そっちの心配してたの? ふふ、やだなあ。
お姉ちゃんに 「みっともないからもうやめなさい」って 止められない限りは甘えちゃうよ、きっと。
[ちなみにお姉ちゃん卒業の予定は妹には一切ない。
灯守りとして、統治者として経験と年齢を重ねて 風格と威厳ある大人になれる日が来たとしても、 やっぱりお姉ちゃんの前ではただの妹になってしまうと思う。] (81) 2022/01/22(Sat) 10:17:16 |
| [成人して良い大人なのだから もうお姉ちゃんに甘えるのはやめなさい、なんて言われて 突き放される日が来ようものならこの世の終わりだ。 けれど底抜けに妹に甘くて優しいお姉ちゃんは 妹を拒む台詞はまあ口にしないだろうと妹は信じきっている。
お姉ちゃんが『猫さん』を拾って 傍に置いていると知ったときには、 いつもお姉ちゃんの傍に居られる『猫さん』を 心の底から羨みながら、それでも お姉ちゃんに甘えることをやめようとはしなかった。
真剣に自重を考えないといけない日が もしもいつかくるとしたらそれは、 お姉ちゃんに子どもが生まれたときだと思う。 子どもの前でもお姉ちゃんに甘え続けていたら きっとその子を不安にさせてしまうから。
子どもは、子どもの気持ちがよくわかる。 でもどうかな。 本当にお姉ちゃんに娘や息子が生まれても、 やっぱり大人げなく張り合うように お姉ちゃんに甘えてしまうかもしれない。] (82) 2022/01/22(Sat) 10:17:25 |
| [成長して出来ることが増えてゆくにつれて お姉ちゃんが自分にいろいろとしてくれるように 自分もお姉ちゃんに何かしたい、と思うことも増えた。
泥と草のごはんはちゃんと食べられるお菓子になり、 ごっこ遊びの時間はお勉強の時間になり お世辞にも上手いとは言い難かった似顔絵はいつしか 手作りのポーチやバッグといった実用品に姿を変えた。
最近では、紅茶を添えてお菓子を贈りつけたり 百貨店で可愛い小物を見つけては二つ買って 一つを贈って『お揃い』にしたりしている。
部屋中に溢れかえるぬいぐるみをはじめとした ありとあらゆる雑貨やアクセサリー、衣類の 半分くらいはお姉ちゃんから贈られてきたものだ。
使い古してくたくたになってしまったり サイズが合わなくなってもう着れない服だったりしても、 どうしても捨てられずに大切に取ってある。] (83) 2022/01/22(Sat) 10:17:32 |
|
芒種域は蒸し暑いもんね。 立春域は、芒種域に比べたら 乾燥してて寒いはずなんだけど…… 最近はあんまり寒く感じないんだ。慣れたのかな?
[長く立春の土地に身を置くことで馴染んだのか、 灯守りを継いで魂が変質したことで平気になったのか。 どちらの要因で寒さを感じにくくなったのか 自分でも判別は付かないけれど]
幾つまででも。 幾つになっても、私はこのままだよ。
[不意に浮かびあがった不安に蓋をして 自分に言い聞かせるように手のひらを握り返す。
妹を気遣って先手を打とうとした、 お姉ちゃんの意図にも相変わらず気付かないままに]
だから、お姉ちゃんも ずうっと元気で私に甘えさせてね。
(84) 2022/01/22(Sat) 10:17:47 |
| [いつまでこんな風に甘えていられるんだろう。 私は幾つまで生きられるだろう? お姉ちゃんはいつまで私に甘えさせてくれるだろう。
考えても仕方のない問いは、それでいて 一度考え出してしまったら果てを知らない。
大先輩の灯守りさんたちみたいに ずっと長く生きるのかもしれないし、 力の影響で早くに灯宮に還るのかもしれない。
師匠が居なければ、私はここには居なかった。 本来あるはずのなかった与えられた今だから 力を使って灯りを削ることに何の抵抗もない。 必要と判断すれば止められても力を使うし 要請があればなおさら躊躇はしない。
自分の身を顧みずに人々を笑顔にしていく師匠は、 大好きだった絵本の王子様に重なって見えた。] (85) 2022/01/22(Sat) 10:17:54 |
| [ サファイア の瞳や身体を覆う 金箔 を惜しみなく分け与えて 街の人々を幸せにしていく心優しい王子様。 持てるものすべてを与えきってすっかりみすぼらしくなって 行いを誰に知られるでもなく心ない人々に捨てられて、 王子様の願いを聞き届けようとしたつばめも 渡りの季節を逃し力尽きて死んでしまう。 悲しいお話なのに、 最後に満足したように微笑むふたりが 子ども心にとても美しく思えた。 小さな頃からお姉ちゃんに憧れていた。 お姉ちゃんみたいに強くて優しい大人になりたかった。 灯守りになりたかったわけじゃないし、 芒種を継ぎたいと望んでいたわけでもない。 ただ、お姉ちゃんの喜んでくれそうなことを お姉ちゃんの役に立てそうなことをいつも探していた。 だから師匠に出逢って命を救われたときに、 『僕の弟子にならないか?』という師匠の提案を 悩むことなくすんなりと受け容れられたのだと思う。 たとえそれが単なる自己満足に過ぎなくても、 一番笑顔を見たかった人の表情を曇らせる結末を 迎えてしまう日がいつか訪れるとしても。 信じて進む道に、迷いはなかった。] (86) 2022/01/22(Sat) 10:18:16 |
|
うん、急がなきゃ……! やった〜! お姉ちゃんの役に立てて嬉しい!
[早く早く、と急かすように手を引く妹は 草履であるがゆえの歩幅の小ささや つい先刻気にしたばかりの着崩れの可能性を考えない。
昔と変わらずぐいぐいお姉ちゃんの手を引きながら、 ママ譲りの天真爛漫さで春の陽だまりのように笑う。]
もし誰かに何か言われたらそのときは 素直に白状するよ。 緊張が止まらなくて不安だから私が頼んだんだ、って。 だって本当のことだもん!
お姉ちゃんの手を握ってると落ち着くの。 本当は会合中もずっと握っててほしいけど……
[座席は変えられないし、 夏至さんと小満さんに交代してほしいなんて言えないし 立春席と芒種席とじゃちょっと距離があるしね。
席は離れていても円卓だからほぼ正面。 顔を上げればすぐお姉ちゃんの顔が見えるとなれば こんなにも心強いことはない。]
(87) 2022/01/22(Sat) 10:18:27 |
|
あっ、でもね、今回はちゃんと しっかり準備したから大丈夫なはずだよ! 資料作りはお姉ちゃんも葵ちゃんも手伝ってくれたし。 [穏やかなやすらぎのひとときはあっという間で 会合の開かれる部屋と開始時間が刻々と近付いてくる。 いつも通りの平静に見える姉を 凄いなぁ流石お姉ちゃんだなぁと改めて尊敬する妹は 当の姉が、会合ではなく別の理由で 平常心を失っていたことにはまるで気付かない。]
そうだねぇ、最後に一緒に入ったのは 師匠に弟子入りすることになって家を出る前……かな? 弟子入りした後も一度だけ 師匠に連れられて一緒に温泉に行ったっけ。
お風呂楽しみだな〜!! 私がんばるから、見ててね!
[どうかなって思った提案は想像以上にあっさり受け容れられて 久し振りに会っても変わらないお姉ちゃんに胸が軽くなる。
会場の前まで辿り着けば名残惜しむように手を離して、 周囲の目を気にせずもう一度むぎゅーっと抱きついてから 円卓の定められた座席へと向かった。]
(88) 2022/01/22(Sat) 10:18:38 |
| [会合が始まる前には両隣の雨水さん、大寒さんに一礼して 挨拶しそびれていた春の統治域を持つ皆様にも 改めて心を込めたご挨拶をした。 その姿だけを見れば、灯守りとなった 妹の成長ぶりを感じ取れたかもしれない。けれど、 席に着いて資料が配られてやがて会議が始まっても 円卓を挟んでほぼ反対側に座るお姉ちゃんと目が合えば 小さく手を振ったり目配せしたりしただろう。 立春に向けての諸連絡は 手帳にメモを取って頷きながら真剣に聴き、 その後の中央から見た世界情勢報告も、 聞き取れなかったりわからなかった単語は飛ばしながら ふんふん、と真剣に聴いて…… いざ立春域の報告の番となれば 気合を入れて作ってきた資料を手にきりっと背筋を伸ばして、 練習通りにすらすらと途切れなく報告書を読み上げてみせた。]** (89) 2022/01/22(Sat) 10:18:56 |
| [出せられれば食べるなんて情報はないから、コクリと頷くのであれば >>45それらは候補から弾いていく。 まあ情報があっても同じことをしたでしょうけど。 ] ホットクというものよ。 中に黒蜜が入っていて甘いわよ。 [甘いものが好きなら、大丈夫だとは思うけど。 一緒に温かいお茶を渡しながら、渡したものの説明をしていく。] 苦手な味だったら無理して食べなくていいわよ。 食事くらいは楽しまなくては。 [無理して食べるものほど辛いことはないからと付け加え。 まあ好き嫌いをはっきり言えるなら、無理かどうかも言えるでしょうと。 相手のことをよく知らない私は楽観的に考えている。*] (90) 2022/01/22(Sat) 10:53:47 |
| ーー回想:大雪の君と >>1:190ーー [領域によって特色は出ても、人の在り方というのは変わらぬもの。 想いに違いはあることはあっても、“育てた”事実は変わらない。] 海になれるほどの人形、きっと圧巻でしょうね。 [それはきっと、すごく楽しい、のだろう。 未知の“楽しいこと”というのは興味をそそられる。 笑って答えるものだから、興味は更に煽られて、だから行きたいといったわけだけど。] (91) 2022/01/22(Sat) 11:29:28 |
| 自分の能力を怖がっている子が、 悪さをするとは思えないわね。 [なるほど、自分の能力を怖がって人形の姿をしていることをなんとなく察して >>1:191。 能力を人にかけてしまうことを恐れるなら、仮に操ってしまっても故意ではなく事故なのでしょう。 故意に操られて変な悪戯をされるならお断りだが、事故であるならば練習すればいいだけの話。 そんな調子でも。そんな調子だからこそ。 怖くないと伝えておきましょうか。] (92) 2022/01/22(Sat) 11:30:20 |
| [始めて人形に囲まれた時は、思っていた以上の圧巻だった。 抱き心地の良いくまのぬいぐるみを見つけては、もふもふしていたりして満喫していたり。 お土産に蟻animalの人形を持っていったりして。
回数を重ねているうちに、人の姿で会えるようになったかしらね。*] (93) 2022/01/22(Sat) 11:30:28 |
| [お土産に持っていった蟻のぬいぐるみ。 デフォルメ化されて可愛いが動かし難そうなそれは果たして受け取ってもらえたかしら。 受け取ってもらえなかったら、自分の執務室に飾っておきましょう。*] (94) 2022/01/22(Sat) 11:33:27 |
| (a28) 2022/01/22(Sat) 11:38:24 |
―昔のこと―
[先代立秋を覚えている灯守りはもう少ないことだろう。
彼が灯守りに就いていたのは、かなり昔の話だ。
のんびりで穏やかで子供好き。
領域内にすら子供らを入れて自由に遊ばせていたという。
子供たちは「なんか楽しく遊んでくれる兄ちゃん」と立秋のことを認識していた。
縁という名の子供もその一人。
もっとも、その子は男の子で、女の子に多かったその名前をお気に召さず、「僕の名前はカリーユだ!」と、本名をもじったあだ名で呼ばせていた。今なら気にすることでもないが、幼子は名をからかわれるのが嫌なもの。]
『カリーユ、私と来てくれませんか』
[恐らく先代立秋は、雁湯とかそんな名前だとでも本気で思っていたのではないだろうか。懐かしいあだ名で呼ばれた十代半ばの少年はキョトンとしていた。]
『……えっと、畑の水撒きが終わったらね。』
[農作業中にスカウトされた灯守りは他にいないのではなかろうか。そして本当に農作業が終わるまで待っていた先代灯守りも他にいないのではないだろうか。
蛍でも何でもなく、少年は一般人だった。先代は自分の領域に遊びに来ていた子供たちの中から選んだようだった。その中で少年が選ばれた理由はよくわからない。髪は立秋域では特に珍しくない色だし、能力を持っていたわけでもない。『迫風』は灯守りになってから得た物だ。
『強いていうなら、相性ですかねー』等と先代は語っており、理由は彼の心の内だ。]
[蛍たちを差し置いて自分が次の灯守りで良かったのか。
当時の蛍たちの話によると。]
『私はサポート業の方が向いておりますので』
『結構大変な仕事なので。灯守りなんてもっと大変なので嫌です。いい機会なんで引退します』
『ふふ、私は立秋様についていきたいのですよ』
[そう言って笑った初老の蛍に、少年はそんなもんなのかーと思った。こうして特に問題なく、引き継ぎは行われた。なお、先代立秋は他の灯守りに『新しい立秋のカリーユです』と本名と勘違いして紹介していたし、少年本人も仮名を名乗った方がいいのかな?と考えていたのでしばらく訂正されずに。
まあ、懐かしさもあり、「立秋の兄ちゃん」が優しい声で呼んでくれたあだ名を気に入っていたから問題はなかったけど。**]
ーー先代の記録ーー
「いやだなぁ、父上、母上。
僕が可愛い妹を害すると本気でお考えで?」
[旅に出る5年前。
普段は領域で暮らして
遊んで
仕事をしている己は、珍しく篠花本家へやってきていた。
理由はそれほど難しくない。“両親”へ許可を取りに来たのだ。]
「確かに眞澄はとても可愛いし、いい子だし、
どこぞの馬の骨にやるものか、とは思いますが。
だからと言って手籠めにしようだなんて、流石に。」
[いつもの巫山戯た調子で答えるも、どうやら二人には冗談が伝わらないらしい。
心の余裕がないってのは嫌だね。]
「兎も角。眞澄は今後、
僕の家に蛍として住まわせますから。
蛍に付かせた方が仕事を覚えやすい、
というのは納得していただけたのでしょう?
なら、問題はありませんよね?」
[いつも通りの笑顔を浮かべ、尋ねる形を取って入るが、本来2人には拒否権はない。
わざわざ許可を取りにきたのは、とりあえず筋は通しておこうと思っただけで。
あと、取らなかったら眞澄が帰ると言いかねないから。]
「それじゃ、預かりますんで。
認識だけしておいてください。」
[僕はそう言って一方的に話を切ると、荷物を持って家を出た。
ーー結局、出された
毒
には手を付けないまま。]
「は〜い! 眞澄ちゃんに報告がありまーす!
今日から本格的に仕事を教えるため、
蛍になってもらいまーす!
号は末候の橘始黄ね♡」
[領域に着いた僕は扉を勢い良く開きながら、そんなことを言い出したからだろうか。
優秀な蛍と妹は「いきなり何いってんだこいつ」って顔をした。お兄ちゃん、ちょっとかなしい。]
「ほらー、今までもちょっとずつ仕事を教えてたけど、
眞澄も15になったしさぁ?
そろそろ本格的に教えておこうかなぁって!
それには弟子より蛍の方が色々権限あるし、見栄えもあるからさ!
肩書があれば小娘って侮られることもなくて楽かなって!」
[本家分家の老害共が何言ってくるかわからないし。
こうしておけば、ひとまず僕の名代として立場は成り立つ。]
「父上母上にはすでに了承を取ってありまーす☆
あ、風見家には何も行ってないけど、許可くれるよね?
君、当主だったもんね? 朔風払葉くん?」
[風見家の蛍に尋ねている形だが、やはりこちらも答えは聞いていない。否と言っても押し通す気だった。
まあ多分信頼するこの蛍は断らないとは思うけど。
妹には、事後報告じゃなくて事前に言って。って怒られちゃった。てへ。
それでも諦めた顔で了承する辺り、また突拍子もない僕の思いつきだと思ってくれたかな?]
「君の着替え等々は全てここにあります♡
安心して、家の使用人に用意させたから。
僕は断じて君の部屋に入ってません。誓います。」
[目鯨を立てそうになる様子に慌てて付け加えて、君の部屋はあそこねー。片付けておいでー。と執務室から追い出した。
とりあえず、これで黒い思惑からは少し外れたところに置いておけるだろうか。
あの子にこういうことは向いていない。]
「さて、どうしようかねぇ。
……どうするのがいいと思う? 朔風払葉くん。」
[なんて言いながら、渡された資料に目を通していく。
いくつかプランは考えているが、このままだと僕が旅に出るのが一番簡単だろうか。
適当に仕事を片付けていると、この間亡くなった分家の当主の話を蛍に振られたか。]
「ん? ああ、
小椿家の当主が病死した件?
それは本家当主として弔辞を書くからさ。
後で見舞金と一緒に持っていってくれなーい?」
[しれっとお使いを頼んでいるが、仕事丸投げすることに比べれば可愛いものだろう。
了承の返事はすぐに取れた。その間も仕事を片付けていく。]
「しかしまあ、大それたことするよねぇ。
次期小雪を毒殺しようと計画するなんて。
そんなことを考えるから、きっと罰が当たったんだろうね。」
[片付けるものが多くて大変だ。*]
[ お母さんがぼくから目を反らしたように
ぼくもお母さんから目を反らした。 ]
― ぼくのお話5 ―
[先代雨水は人を頼るのが上手い人だった。
ぼくにもそれを引き継がせてくれた。
可愛がられるように。大事にされるように。
手助けをして貰えるように。
そうやって周りと繋がりを得て行って
引きこもりを少しずつ脱していって。
事務の仕事を覚えていく内にぼくは先代に質問をした。]
ねぇ、次の雨水をぼくにするのならさ
ぼくを蛍にしないの?
[その時の、先代の固まった表情は今でも覚えている。]
「……それは、わかっているんだがな」
[頭をかく姿。何かがあるのはわかった。
でも、聞けなかった。]
雨水様がそれでいいならいい。
[それだけ言い切って、なせばなる精神を発動した。
先代は気まずそうにする。]
「あー……灯守りってまぁ結構立場あるっつーか。
大変な側面もぶっちゃけある。
あと人の灯りを扱うのが主な仕事だ。
他の仕事は人に任せていい。けどそれだけはやるしかない。
花雨、お前俺の後継ぐ気……あるのか?
」
[その言葉に暫し沈黙が流れた。]
──────
[呆れすぎてとっさに言葉が出なかっただけだ。]
ぼくは、雨水さまに引き取られてから今までずっと
勉強してきて、側で見てきて
なりたい、と思うようになっていった。
大変な事でもやるよ。
雨水さまは……ぼくにとっては
恩人で、すごい人で踏み出す一歩をくれて、勇気をくれて
……お父さんみたいな存在になっているんだよ。
ぼくはね、雨水さまみたくなりたい。
だから
雨水になるよ。
[そう言ったら、先代はまた固まって、俯いて
それからぼくを抱きしめた。
泣いていた理由をぼくは、知らない。
ぼくたちの間には言葉にしていないことがある。
先代がどうして蛍を持ちたがならいのか。それにぼくのお母さんのこと。
ぼくはお母さんに必要最低限の衣食住以外は放置され
最終的にはいないもののように扱われた。
だから
お別れの時も、お母さんってこんな顔だったっけ、と思ったくらいだった。
彼と住んでいる間、ぼくはお母さんのその後をきかなかった。相手も何もいわなかった。
許せないのかどうか自分でもわからない。
ただ、今なら少し余裕をもってお母さんのことを考えることは出来る。
今頃一人になっているのかな。
今頃、どうしているのかな。
……今でも、ぼくの事が怖いかな。
それが怖くて、聞けないまま。]**
| ―雨水様と橙と白― [どうやって動いているかと言われると。 >>71動作のことを言うなら、枝のような手足が付いております。細くとも体を支えられているようです。 動力源のことならば、空気中の魔素を集めて動いております。彼らは、過去の立秋が残した怪しい魔道具の本を現・立秋が発見して、暇つぶしに読み込んで色々作って弄ってたら出来てしまったらしいです。 それはさておき。] 『メッ……キャ、キャ。』 [おいでおいでされたなら、チュウくんは、いけません私には立秋様が、みたいな態度で頬っぽい所に手を当てて丸い体をくねらせていた。そして誘惑に秒で負け、雨水様にお皿を任せていそいそとお膝の上へ。普通のウサギより大きいけど大丈夫かな。 >>72すっかりくつろいでロクムを頬張っている。 初めてだけど意外といける。**] (95) 2022/01/22(Sat) 16:15:38 |
| [前日ぎりぎりまで準備していた書類と 優秀すぎる蛍さんのおかげで、 昨年よりはずっとまともに統治者らしく出来たと思う。
一番の緊張の種は自統治域内の近況報告だった。 だから、それさえ無事に終わってしまえば]
──立春域の報告は以上です。
来たる立春の祝いに際しましては 皆様方の御協力を賜りたく、 ご不便ご迷惑をお掛けすることもあるかと存じますが 何卒よろしくお願い申し上げます。
何かご希望やご質問がありましたら……
[一気に、肩の力がすとんと抜けた。] (96) 2022/01/22(Sat) 17:11:38 |
| [抑揚のない小難しい単語の羅列は 子守歌よりも強力に抗い難い眠気を誘う。 緊張が解ければ忘れていた食欲を思い出して、 お腹の虫がそこはかとなく元気になってくる。
大先輩方の前で新人が船を漕ぐわけにはいかない、 ましてやお腹を鳴らすわけにもいかない。 この場にあるお茶でなんとか堪えきらなければ。 起きなきゃ。そう、例えば指をペンで刺してでも。
ゆっくりと霞みだそうとする意識と闘いながら 円卓に着席する錚々たる面子を改めて順番に眺めてみた。
お隣の雨水さんはちゃんと卒なく会合に参加している。 流石巷で大物と噂される雨水さん、謎の貫禄が既にある。 啓蟄さんと蝶さんの才色兼備な御二方は安定したお仕事ぶりで 要点もわかりやすくて得るものが多かった。
春分さんと雀さんの可憐で華やかな御二方には、元々 カフェ『陽だまり』で度々お会いしていた。
春分さんは春の統治域全体のお姉さんのような存在で 灯守りとしてはもちろん個人的な相談までお世話になっていたし、 雀さんとも、歳が近そうということで 顔を合わせる度に会話を試みていたから こうして畏まった場で同席させていただくと 改めて凄い方々なのだと思い知る。] (97) 2022/01/22(Sat) 17:11:50 |
| [──ところで、小満さんをはじめとして 思ったより眠そうな方が多くないですか? 気のせいかな?? 小雪さんが私を落ち着かせようと話してくれた 先代様のお話が頭を過ぎる。 こういう会合に真面目に参加しそうな葵ちゃんさえ 後半に差し掛かるにつれて心なしか眠たそうに見える。 円卓を挟んでちょうど真向い、 自然と視線のゆく立秋さんとは何度か目が合っただろうか。 立春立夏立秋立冬、同じく"はじまり"を冠する立場同士 会合の場以外で何かとご一緒する機会も多いから お顔と名前は一致してもらえているものと信じている。 そのお隣の処暑さんはいっそ 清々しいほどにやる気が見当たらない。 その更にお隣、今は白露域を治めているローザちゃんが 居住まいを正すのが目に留まれば慌てて背筋を正した。 親友をお姉ちゃんと慕うローザちゃんは 僭越ながら私にとっても妹のような可愛い存在だ。 今回が会合初参加という彼女の前で 情けない姿は晒したくないと思ったら、 自然と眠気に打ち勝つことができた。] (98) 2022/01/22(Sat) 17:13:32 |
| [そんな折、不意に号を呼ばれて >>1:219、 声の主の方へと視線をやれば] はっ、はい!! …………っ …………!! [それまで緊張のあまり視野が狭くなっていて、 大寒さんの影にもなっていて見えていなかったのだ。 まあるい、ぽてぽてすべすべの、 抱きしめたくなるような愛くるしいボディが。] 灯りの融通ですね、たしかに [じいい。 じいいいいいいい。 じいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。] ……たしかに、立春承りました。 [ぴょんと跳ねたゆきうさぎに釘付けになって お返事が 94秒ほど遅れた。] (99) 2022/01/22(Sat) 17:13:49 |
| [冬至さんのお隣の方もお可愛らしい。 初めて見るお顔だけれどお可愛らしい。 可愛い×可愛いすなわち最強、今ばかりは配席に感謝したい。 座席から察するに大雪さんかな?
残りの会合は、お姉ちゃんを中心に 皆様のお顔を眺めているうちに終わった。]
あっ、あの……!! 今度のお祭りで振る舞う予定の和菓子を 皆様に味見していただきたくて。
もし甘い物が苦手でなければ、よろしければ 召し上がってご感想をいただけると嬉しいです。
こちらに置かせていただきますね。
[そう言って取り出したのは 春らしい桜色が綺麗な桜餅、 桜餅と似ているけれど椿の葉で道明寺を挟んだ椿餅、 邪気を払うとも言われる黒豆をふんだんに練り込んだ大福。
どれも師匠直伝のレシピで作った 立春特製、新春を祝う定番のお菓子だ。
どうか皆様のお口に合いますように。 祈るように和菓子の行方を見守りながら、 自分はオレンジジュースdrinkを手に取った。]** (100) 2022/01/22(Sat) 17:14:28 |
――もう随分と昔の話――
「小満さまはもうご承知おきかと思うのですが、何年か前に、森の方の牧場の旦那が亡くなったじゃないですか」
[発端は、軽い噂話からだった。]
「あの家の残された息子がね、なんというか、不思議な子なんですよ。いえね、気味が悪いとかじゃないんです。むしろいい方だとは思うんですけど」
「母子とふたりじゃあ回らないからって、あそこ、随分と動物を売ったでしょう。それで、母親が羊だの馬だの世話しながら、息子は教会を手伝ってるそうなんですが」
[話好きのおばさま方やら、その旦那やら。
街ゆけば時折、その子供の話を聞いた。]
「教会のみなし児なんかがね、まだ子供だからよくよく喧嘩だってするじゃあないですか。そんなときにその子が仲裁に入ると、しばらくしてすっかり仲直りしちまうんだってさ」
「泣いてる子供をなだめるのもうまいなんて聞くね。普通にしてるとなんだか捉えどころのない静かな子なんだけど、こと人の輪に入ると空気が変わるってんで、こないだあっちの爺さんなんかは『天使さまが宿ってる』なーんつって」
[だなどと言うから、さてどれほどたおやかな美少年がいるだろうかと様子を見に言ったら、
まあ見た目はまだあどけない線の細さもあって相応だったが
蓋を開ければ御し難いクソガキであったのだが。閑話休題。]
[その天使と呼ばれた少年は、器用にも教会の裏にあるオレンジの樹の上に登って、枝張りに背を預けながら木漏れ日の中で笛を吹いていた。
そうしているとそこらの牧童と何も変わらないという印象だったが、まだ13のその子供――それでも、教会の孤児と比べれば年長の方だ――が、なんらかの"能力"持ちであることは、会話の内容からピンときた。
人の心か、意識か、そういったものに作用するたぐいのものだろう。
ただ、それよりも俺が興味を惹かれたのは、その子供と目があった瞬間、自身の灯りが微かにふるえて、引き寄せられるような、そんな感覚があったからだ。
それが予兆だったのかどうかはわからない。
ただ、こいつなのか、という確信めいたものが脳裏によぎったのは事実。
もとから
能力を得ているなら、素質も充分だ。
発端は噂話。しかして確実に、出会うべくして出会った。
これを天命と言うならそうかもしれない。出会いは喜ばしく、
――そしてとても、悲しかった。
]
菴ィ。
[ある会合のタイミングで、真反対の灯守りに目を留め。]
子育てって難しいな。
[などと戯れにこぼせば、一体どんな顔をされるだろう。
驚かれるか、腹の底から笑い飛ばされるか。
それから数年後に彼が赤子を押し付けられるとは、まだどちらも露と知らない時期の話だ*]
| (a29) 2022/01/22(Sat) 17:40:59 |
| ――少し前:会合の折 [ 見られている >>99 視線など向けずともびんびんわかる。 私は今、見られている >>99 その視圧の主を 私は知っている 長年見て来た灯守りに於いて 最も熱く激しい視圧ナンバーワンの強圧を持つ灯守り ] (101) 2022/01/22(Sat) 18:11:06 |
| [ 彼女と初めて出逢ったのは 彼女が未だ立春では無かった頃。
――よく、覚えている。
ぽてぽてと歩いていた所、 ふと 妙な念を受信したのが始まりだった
振り向いた先、迫り来る何かを見た ] (102) 2022/01/22(Sat) 18:11:47 |
| [ それは、一体 一体何を捕食している最中ですか? 兎角、餌を手に持った儘迫り来る女型を見た ] ―――…!!!? [ 脇に避ける通りすがりの職員 真っ直ぐに迫り来るその視圧その姿に 考える前に逃げコマンドを超速連打した ] [ 危うく操縦機を取り落としかけながら 暫し続いたあの死闘、あの鮮烈且つ熾烈な恐怖――… 冬至は今も 昨日の事のように思い出せる。 ] (103) 2022/01/22(Sat) 18:13:39 |
| [ なんやかやあって、今日に至り。
立派にすらすらと報告をこなす彼女は もう随分と 立派な灯守りであった。
その間は、最早間では無かったが。
促さない進行役や灯守りから察するには 彼女のそういった暫しのフリーズは 日常の如き一幕となっているかもしれない。 ] (104) 2022/01/22(Sat) 18:15:43 |
| [ 立春が和菓子を置いた際には >>100 ] ――! わがし、 [ 刹那の間に用意した小皿を両手に しゅたっと彼女の足許現れ 見上げる ] ( じっ ) [ 彼女がお菓子を振る舞う時 ゆきうさぎ型端末が忍者の如くに颯爽と現れる ――ひょっとすれば 其れもまた日常だったかもしれない ] * (105) 2022/01/22(Sat) 18:16:04 |
| ――現在―― [さて朗らかな談笑の中。 疲れ果てた様子の天乃 >>70横目に他の灯守りを探せば、ちょうど雨水と目が合った。 ――合った、が。あれは動けまい >>72。日だまりの中で猫が乗ってきたくらいに動けまい。] おーい、雨水ー。 立春の桜餅 >>100もう食べたー? [なものだから、話題を切り替えて少し声を張る。 傍らで聞いてる小暑や天乃にとっては『不安の話じゃないんかい』とでもなりそうなものだが、この距離で聞くのも変な話じゃないか。] (106) 2022/01/22(Sat) 18:36:05 |
| [膝に乗ってる冬至 >>105のほうがすでに確保済みとは知る由もなく*] (107) 2022/01/22(Sat) 18:37:44 |
――回想:処暑からの贈り物
[ 処暑との始まりは 何気ないものだった。
高性能端末であれど 完璧ではない。
見聞きする力には当時から秀でていれど
大きすぎるものは口に入らないし
それ以上に最も劣っていた性能は 嗅ぐ力。
だからこそ。
その劣っている筈のものを通じて
本体に感知させたその存在――…
…嗚呼、そうだった
あれは 葡萄だったかもしれない
雨水に渡している恵みの正体が
瑞々しさを伴う香りが果たして何であるのかと
目も心も ひとしきり奪われたのが始まりだった ]
[ 処暑はいろんなものをくれた。
実際に顔を合わせた事は少なくとも
会合だけでなく、時にそれ以外の日も。
逢うたびに恵みを貰い、小さな礼を返す
そんなささやかな日々が 確かに好きだった
漬け物、酢昆布、チョコレート――…
吐き出すものは日々様々だったけれど
矢張り金平糖を贈る事が多かったように思う。
小さな頃からずっと、好きでいるお菓子が故に ]
[ 数年ばかりの刹那
けれど 数え切れぬ程続いた処暑活
形の残らぬものばかりの中に於いて
其れは今尚、残り続けるもの。
――部屋に飾られる 一つの写真立て。
処暑が収めた、一枚の写真
陽の差す雪景色にちょこんと座すのは
南天の葉と実で化粧を施されたゆきうさぎ
いくら時が経とうと褪せる事無く
融けることのない世界が 其処には在る ]
[ 時に その写真から雪うさぎが消えること
知っている者がどれだけ居るかは、また別の話 ]
[ 処暑の領域を訊ねたのは
その贈り物が届いて 程なくの事だった ]
こんにちは、夕来。
先日は素敵な恵みをありがとうございました
新しく蛍を迎えることにしたので
あなたに 一番に挨拶したいと思いまして
[ 連れ立つのは 二匹のゆきうさぎ。
足許に居るのはきっと見た事もあるだろう蛍――おつる
そしてもう一匹。
腕の中 すやすやしていた目が不意に開いて ]
[ ぴょーん!
元気よくおつるの隣りへ降り立つ雪うさぎ。
おつるより一回り小さいうさぎがぴょんぴょん跳ねる ]
こちらが 新しい蛍です。
末候 雪下出麦――いづる、と名付けました
[ 処暑の足許にすり寄れば
南天の葉をぴこぴこと揺らし
南天の実の如き双眸で足の主を見上げた。 ]
[ 雪の無い其処で 二匹のうさぎがはしゃぐ
己が地に於いては 決して見る事の無い景色 ]
並んでいると
なんだか兄弟みたいに見えます
おつるもすっかりお兄さんの顔で
……たまに さびしそうにしていましたから
本当に ありがとうございます
[ 見上げれば 一つ笑みを浮かべて
そうして処暑の領域を 目に留めるひととき ]
……。
すてきな恵みのお礼に
何を贈ろうかと考えていました
でも だめですね
いいものが思い浮かばなくて
なにかほしいものはありますか?
あなたのお願いを 叶えさせて下さい
[ ――私は 私なりに。
このひと時を愛しいと そう思っていた
彼と 彼が想う大切な存在
二人がどうか幸せであるようにと
この世に巣食う数多の闇の中にも
確かに差す 柔らかな光の中に
どうか二人が居られますように、と。
一人の灯守りとして想い
一人の人間として、願う程には ]
[ いつか 口にした言葉
優しすぎる存在への苦言――或いは自戒 ]
――夕来。
どうか、気を付けて下さい
世界は自分が思うより残酷です
灯守りは最強でも ましてや無敵でもない
敵と味方の判断を違う事があれば
自分だけじゃなく 大切な人も苦しめる
……。
私は、苦しめてばかりでした
だからどうか
――…気を付けて
[ 解っていた筈の、自明の理。
それでも繰り返した 弱さと 罪と 罰 ] *
| (a30) 2022/01/22(Sat) 19:15:11 |
| [ところで、天乃 >>69>>70はどうもこちらの言動に意外性を覚えているようだが、まったく人をなんだと思っているんだろうね。 私だって人の輪の中に入るかどうかの検討くらいはするさ。 結果検討自体棄却されて首突っ込むのが大多数なだけで。 こんなに人のことを思っているのに、中央の子たちといったらお固いのが多くて困る。 君らが『小満さま』に抱く思いに気づいてないと思ったら大間違いだぞ。中央から目をつけられてるのは理解している。 面倒だ鬱陶しい苦手だ嫌いだなどといくつ並べられても、微笑ましく愛らしい児戯のようにしか感じないだけだ。 それも含めて嫌なんだろうけど。 不安だって、感じるものさ。 なるべく意識しないように努めているだけだ。 灯守りの灯りは理に歪む。心身に負荷をかければ、無論それが加速していく。 Take it easyが長生きのコツ……とは言わないが、気楽な天職にしがみつきたいものとしては、のんべんだらりと生きているのも戦略のひとつではあるのだよ*] (108) 2022/01/22(Sat) 19:27:33 |
| ― 回想:会合時 ― [立春さんのすらすら、とした報告を聞いて >>89 年月がそう変わらないのにここまで出来るの、すごい。と内心で尊敬していた。 立春の時期のお祝いは賑やか。多分その時は大変。 >>96 お手伝い何か出来たらいいな。とこくこく頷いていた。 ぼくはぼくで相手に謎の貫禄がある、と思われているとは知らず。 >>97 ただ単に性格でマイペースにしているだけ。この辺が大物言われる所以なのに気づいていない。 その立春さんが指にペンを本当に実行していたのなら。何をしているんだろう、と思うのだろう。口にしないけれど。 余談だけれど、ぼくも冬至さんに名前を呼ばれた時は >>1:219普通にわかりました、と返答して大事な事メモに書き込んでいた。 立春さんがじいい、と見ているのが見える。見ている……。 わかるけど、会議中なのに 長い。大物。 とは心の中だけに。] (109) 2022/01/22(Sat) 20:13:38 |
| [そんな彼女が和菓子を振るまっていた時はすぐにいかなかった。 >>100 込み合うのをさけた。ぼく小さいし新人の方だし。 世話係の人に人気がはけてからでいいから、とこそっとお土産に包んで貰って更にぼくの手元にまで運んで貰うという頼りっぷりを発揮した。村雨と食べようと思ったから。 だから、その時お礼を言えなかったんだ。] (110) 2022/01/22(Sat) 20:16:02 |
| ― 可愛いと一緒 ― [その橙の存在は、手足がちゃんとあって(枝みたいに見えるけど折れないのか不思議) >>95 動力源はぼくが知る事はないけれどそこも不思議でついつい眺めてしまう。 それはさておけるくらに、 可愛いが強い。 ジェスチャーだけでその気持ちが伝わる訳もなく。 その動きに照れてる? と首を傾けた。 でも秒でやって来てくれたからぼくのお膝が葛藤に勝利した模様。嬉しい。 お皿はしっかり相手が手を伸ばしやすいように持っていた。 ぼくもロクム食べてみようかな、と手を伸ばしてみた。] おいしい…… [二人…… の邪魔をしないようぽそっと呟いたとか。] (111) 2022/01/22(Sat) 20:18:51 |
| ― 小満さんと ― [目が合えばわざわざ相手が声をかけてくれる。 >>106 マメな人。そんな印象がついた。] いえ、まだです。 帰ってから先代と頂こうと思っています。 [お話しかけにいきたいのは山々だけれど、ぼくは、動くわけにいかなかった。 だって可愛いから。 ぼくの方の用事はこの距離で、他のお話をしている相手にするものじゃなかった。 手持ち品は最終手段は領域の人と相談すればいいし打ち上げに行く気は満々。 後で機会があればでいっか、といつも通りのマイペースを発揮して自分の中で片付けた。]** (112) 2022/01/22(Sat) 20:21:40 |
─ 回想・大寒さんとの出逢い ─
はっ、初めまして……!
ああありがとうございます!
お気遣い痛み入ります恐悦至極でありますですっ!
この度先代立春から立春を引き継がせていただきまして
不束者ですがこのとおりこちらこそ是非とも
なにとぞなにとぞよろしくお願い致します!!
[ご挨拶周りのために用意した台本が、
ご本人を前にして綺麗さっぱりすっ飛んだ。
緊張しなくてもいい、と優しい言葉を掛けていただいても
高速で脈打つ心臓を落ち着かせることは簡単にはできなくて。
自分でも何を口走っているのかよくわからなくなりながら
恐縮しきりでご挨拶したのを憶えている。
ただ、先代の立春──師匠が大寒さんのことを
とても気に掛けて可愛がっていたのを知っていたから。
師匠が大寒さんにさえ別れの言葉を告げずに去ったことを
淋しそうにしてくださる様子が見受けられたなら、
弟子の私は師匠の分までもっとしっかりしなくては、と
少しばかりの落ち着きを取り戻せた。]
『様』などとつけないでくださいどうか……!
西も東もわからぬ若輩者ですゆえに
ご指導ご鞭撻のほどをっ
私の方が様をつけるべきでして
なんとお呼びすれば!
大寒様でよろしいでしょうか!
[そんなごく普通の(?)ご挨拶から始まって
鍵の使い方、灯りの送り方、手続きの仕方といった
基本的なお仕事のお話をうかがっていたはずが
気付いたらお姉ちゃんの話を聴いてもらっていた。
なぜだ。なにがおこった。おかしい。
いくら緊張して我を見失っていたからって
当初の予定ではこんなはずじゃ……
一度語り始めればどこまでも枝分かれして
延々と伸びていってしまう最愛の姉語りが
ひと段落ついたところで漸く、本来の目的を思い出した。
貴重なお時間を割かせて無遠慮に付き合わせてしまったのを
申し訳ないと謝ろうとしたら、
大寒さんは心から楽しんでくださっていたようだった。]
[その時に、初めて知った。
大寒さんは物凄く聴き上手な御方なのだ。
きっと師匠も大寒さんを可愛がるように見せかけて
他愛のない話を色々と聴いてもらっていたんでしょう。
それをきっかけに度々お話を聴いてもらうようになり
私も大寒さんのお話も聴きたがるようになって、
文通をされているとの情報を得てからは
折に触れて立春域の絵葉書や押し花を送るようになった。
今日の私が無事にお役目を
果たせたかどうかはご存知の通り。
練習通りに一度も噛むことなく読み上げられたのは、
すぐ隣の大寒さんが会合の直前に
そっと私の背を押すように
微笑みかけてくださったおかげでもあるんだろう。]
| [大寒。
冬を越え、春が来る。 おわりがあるから、はじまりがくる。
どんな希望も終着点がなくては叶わない。 あなたがいるから、私は新年を寿げる。]* (113) 2022/01/22(Sat) 20:26:30 |
| (a31) 2022/01/22(Sat) 20:27:51 |
| ― 雨水様と― [ ぱたぱたなさる様子が幼い容姿と相まって 可愛らしいものだから >>73 つい、わざと様付けを継続してみようかしらなんて ちょっぴり悪戯心も芽生えたけれど。 いけませんね、反省です。 ] 頼れる方がいるなら安心ですね。 そうだ、雨水さんのお隣の領域は 確か啓蟄ちゃんでしょう? 彼女も困った時はきっと力になってくれるわ。 ……あ、もう存分にお世話をやかれた後かしら。 [ 春の領域、啓蟄様。 静かな冬の領域に時折訪れる春は、 わたしの友人が気にかけていた子です。 お世話やきのあの子の事だから 初めての鍵の受け渡しもきっと 賑やかだったでしょうね、と頬を綻ばせて。 ] (114) 2022/01/22(Sat) 20:36:16 |
|
時間はまだこれからも続いていきます。 二十四節が巡るように。 指針も、焦らず定めていけると良いですね。 雨水さんの季節がどうか幸せで満たされますよう。
(115) 2022/01/22(Sat) 20:39:00 |
| (116) 2022/01/22(Sat) 20:39:54 |
| (117) 2022/01/22(Sat) 20:41:07 |
| [ 繕いにも似た笑みが少しだけ かなしく 変わるのは 蛍の話題へと、移ったからでした。 大寒域は蛍がいません。 蛍を持つのはわたしの自由です。 大寒域の事情がどうであろうと、 『大寒』はわたし。 大寒域のおひめさまが我儘を言えば それに逆らう術なんて彼らにはないもの。 例えば天乃様を本当に一方的に蛍にして、 連れ帰ってしまったとしても、わたしの勝手。 けれどそういうものじゃないっていうことは わたしも、きっと雨水様にもわかっているでしょう。 ] (118) 2022/01/22(Sat) 20:43:12 |
|
わたしに蛍はいません。 蛍の良きところを尋ねてみたいのであれば 立春様や、啓蟄ちゃんがたくさん教えてくださいます。
けれどもし、……もし。 蛍のいないわたしに、その理由がきいてみたい。 そういう事なら。
……そうですね、
[ 少し目を伏せたあと、ひとことだけ。 ]
(119) 2022/01/22(Sat) 20:44:05 |
|
わたしは、……わたしは だれかにこころをゆだねるのが
少しこわいのだと思います。
[ そう。
でも、きゅ、と結ぶ手の内側は 自分でひらかなくてはね ]
(120) 2022/01/22(Sat) 20:44:46 |
| けれどもね。 灯守りも同じ、……魂の在り方を変えても わたしたちの両手は二本しかない。 どうしようもない日はいつか来てしまう。
そのとき、もし一緒に手を伸ばして欲しいと、 そう願うことは悪いことではないと思います。
[ 答えになったかしら。 ならなかった?
わたしはローザにしたように、雨水様にも わたしの灯の光を、すこしあなたのたなごころに。
弱っているわけではないから、 おまじない程度の力だけど。]
『寒月』が、 あなたのみちをてらしてくれますように。
[ そっと、願い。 微笑むのです。 *]
(121) 2022/01/22(Sat) 20:47:07 |
[ 『大寒』はもともとふたつの灯りでした。
過去を見つめる『凍空』と
未来を見通す『寒月』。
片方がいずれ灯宮へと導かれ、巡り還る。
先代様が語る、そのまた先代様のことを
『わたし』が聞くのはとても不思議な心地でした。
先代様は『わたし』の中にいる、
誰かと重ねていることに、気づいていました。
先代様のこどくと、いたみと、くるしみと、
『わたし』がしらない、
『
わたし』へのあい。
それでも『わたし』は、
大寒大寒として産まれました。
お役目をはやく引き継ぐことが、
心配をかけない立派な大寒となることが
先代様が下さった愛をお返しすることに、
先代様が苦しんだ魂を救うことになると
わたしは しんじていたのです。
……もし、わたしが『凍空』ならば
あなたを救えたのでしょうか。
わからない。
いいえ、本当は救えないことをわかっていました。
だってわたしは違うもの。
『わたし』は『わたし』でいたかった*
| ── 会合中 >>1:214 ── ちょこちょこ、こそこそ。 はじめのうちには随分と細かいものを操るに 苦労をしたものなのではありますが、 今になってはこのような間諜もおてのもので。 恐らくは、……処暑には主犯が誰なのかは 丸っとバレてしまっているのでしょうが。 だってこちらにちらっと視線が向いたのが見えた。 「 …………。 」 無言、でも。返すように、悪戯っぽい視線を向けて、 それからじっと彼の元の自分の人形へと。 周囲を観察するのは慣れていようにも、 あなたが観察されるのは珍しいことでしょう、なんて。 (122) 2022/01/22(Sat) 20:58:55 |
| (a32) 2022/01/22(Sat) 21:00:08 |
| ――チュウくんと雨水とロクム [ メグェ、メッメッメッ >>59 葛藤するような素振りを見せる橙 ] かの偉大なる先人は云いました ――諦めたら そこで試合終了だと。 [ 雨水の元へ行く最中 端末はそう言った。 ] (123) 2022/01/22(Sat) 21:01:43 |
| [ 雨水の足許 チュウくんを示して応える >>72 ] 此方、ロクムです 不思議な食感がやみつきです 三人で食べると きっとおいしいですね。いえす [ 其処は 二人で座れなくはなさそうだったが そう無理をして座るものでもない。 チュウくんが奇怪なダンスを舞えばこそ >>95 意外と身軽なボディの己は雨水の片腕に収まる事とした ] (124) 2022/01/22(Sat) 21:02:06 |
| ちらりと覗き放題の無防備な手帳に 書かれた文言が人形の目に留まったなら、── ふふっ、と、会合の途中に何の前触れもなく 笑いを噛み殺し始める大雪の姿でも見えようか。
手帳の隅に小さく、「あそににきた」と 書かれた付箋が貼られているのに気付かれるのは、 さていつになるやら*
(125) 2022/01/22(Sat) 21:02:14 |
| [ ここで問題です。 雨水の腕は何本あるでしょうか? はい、チュウくんどうぞ。 はい時間切れです残念! ロクムはおいしいですね ええ、お誘いして良かったです。 ――さて。 なんとも取りやすい位置にあるロクム皿。 皿にのるロクムの一つを口の中へ放り込めば もう一つ、手にとった其れを雨水の口許へ >>111 ] ――…雨水。 あーん ですよ [ 後輩の腕の中 手を伸ばす。 すけこましでは無くとも 後輩を甘やかしてみようか * ] (126) 2022/01/22(Sat) 21:04:05 |
| ……付箋の文字 >>125がすこし歪んでいるのは ぬいぐるみの手で書いたゆえのご愛嬌だ。* (127) 2022/01/22(Sat) 21:13:35 |
| そう。 村雨も喜ぶだろうよ。 [小雪が雨水も誘ったと知っていれば、後日の宴会の手土産をリクエストすることもできたんだけれど。 残念ながら情報は届いておらず、『先代』の響き >>112にふわりと目を細めたに留まる。 息災なのはいいことだ。なんなら、宴会に来てくれればいいのにとすら思う。] (128) 2022/01/22(Sat) 21:23:17 |
[先代雨水村雨には、まあ世話になった。
可能なら死に目には立ち会いたいと思うほどには。
それが叶わない灯守りも多いのだ、まったく。
私が灯守りとして小満の号をいただいた頃には、もう何度か会合にも連れてこられ、顔は知っていた相手。
座を辞する前の先代小満とも気が合ったようで、よくしてもらったとも思う。
だからこそ。
だからこそ、少しばかり甘えていたのか。
気ままな牧童の心のまま灯守りになった元天使は、好奇心、興味本位でふらふらと動くことが多かったので、今と変わらず何かがあると顔を出したり、中央の職員の頭を悩ませたりと自由奔放だった。
にも関わらず、雨水の灯守りがやってくるとふいとどこかへ逃げてしまう。まるで自分の興味はそこにひとつもなかったかのように、ふわりと。
もしも捕まることがあったなら、不機嫌隠さずに黙りこくってしまうだなんてのもしばしば。]
[なんとなく、嫌だったのだ。
この人の前だと、いつまでも子供でいてしまいそうで。
失った父親すらも、思い出してしまいそうで。
]
[無論、若かりし時分の話であり。
この身体の時を止める頃には、くだらない話で笑い合うような仲のいい同僚でしかなかったと思うのだが。
いつ頃、どうしてそうなったかなんて覚えていない。
反抗期の抜け方なんて、そうそうわかったもんじゃないだろう。
相手にとっては笑い話だろうそれを、語り草にしないでいてくれるのはありがたい。
こちらとしても、なるべくなら完全に忘れてしまいたい話だ。
たまに私が包丁を握って、飲み明かす。そんな良き仲間でいてくれた村雨を想う*]
| ――ロクムを食べながら [ 優秀な耳は 小満の話を捉えていた 故に小満が雨水を見た理由も把握しており ] ……不安、ですか。 私が冬至になったばかりの頃は 優秀な蛍に随分と助けられました。 彼が居なければどうなっていたことか …ふふ。想像もつきませんね 雨水はいかがですか? 不便に不満 少しずつ出て来る頃でしょうか [ ロクムを頬張るひと時の 小噺の如く。 小満の話題をするりと攫うのはご愛嬌 口を噤みたがるならば咎める事は無い その時は良き頃合いに 幾つめかの其れをあーんしよう ] (129) 2022/01/22(Sat) 21:32:25 |
| チュウくんも 不安や不便を感じること あったりするのでしょうか。
[ なんだかんだと長い付き合い。 お膝の上のチュウくんを見下ろした * ]
(130) 2022/01/22(Sat) 21:32:38 |
ーー回想:処暑ーー
……処暑の君が殺された?
[訃報が届いたのはいつ頃か。
その報せに、思わず資料から視線を上げる。
聞けば先代の蛍に殺害されたとのことだった。
幸い、犯人は捕まっているとのことではあるが、だからと言って亡くなったことには変わりなく。]
……弔電を書くから、持っていって頂戴。
後は後は香典を包むからこちらも。
葬儀にはーー行かない方がいいかしらね。
灯守りが行くとなると、また大騒ぎになるでしょうし。
[小雪域の職員に命じると、雪のチラつく窓を眺める。
礼儀正しくて優しい子だった。
元行政職員だったということもあり*、仕事も卒なくこなす人物だった。
彼と仕事ができるのは、楽しみであり、光栄なことだったと思っていたのに。
とても残念だと思ったことは、覚えている。]
[その後、次の処暑の君に会ったのはいつだっただろうか。
その姿を見た私は固まった。先の処暑の君に似ていたから。]
……失礼。初めまして。
灯守りの二十 小雪よ。
……処暑の君、であっているかしら?
[一瞬固まったことに何か言われただろうか。
言われたら正直に、先の処暑に似ていたから驚いた旨を伝えるでしょうけど。
一先ず、挨拶を交わして、何かあれば相談に乗る旨も伝えて。
当たり障りのない話をしたけれど、あまり話したがらなそうにしていたのなら、すぐに別れることでしょう。]
[先の処暑の君との関係は尋ねなかった。
もし本当に関係者なら、とても辛いことだろうと思ったから。
それでも、似ているこの子はたぶんおそらく関係者なのだろう。とそう直感で感じていて。]
願わくば、彼の眠りに安寧を。
ーー似ているあの子に、幸多からんことを。
[願わずにはいられなかった。*]
| (a33) 2022/01/22(Sat) 21:38:49 |
| ― 可愛いと一緒 ― [どこかで聞いた事があるようなフレーズと共にその雪兎はぼくに近づいてきた。 >>123] そうなのですね。 一緒におやつはうん、おいしいですよね、はい。 [冬至さんは結果、ぼくの片腕にやってきた。落とさないよう注意する。 >>124 それから可愛いが可愛い事をするのを眺める。 可愛い存在が食べるって可愛い。可愛いのゲシュルト崩壊? ぼくは椅子。椅子のつもりだったのに。 あーん、が来て目を丸くした。] あ、あー…… [素直に甘やかされた。 でも、見た目が雪兎だからか。 やっぱり可愛いと思う以外の感想が出てこない。] おいしいです。 [暫しその味に浸った。] (131) 2022/01/22(Sat) 21:41:28 |
| [そうして、冬至さんのお話を聞く。 >>129 不安というのは誰にでもあるのかな、と思えば気は少し楽になる。 蛍がいると助かるんだな。とその言葉を頭に入れつつ。] あ、いえ。 大変ですけれど領域の人や先代も助けてくれますし。 [幾つ目かのあーんが来れば素直に受け入れた。 そうこうしていたら、大寒さんが目に入った。 まだ挨拶してない相手に声をかけたかった。 二人の会話? がキリが悪くない時を選んで。] すみません、ぼくちょっと行きますね。 [そう言って二人を優しく希望される場所があるならそこに。なければテーブルがいいだろうか。 そっとおろして移動をしたのだった。 なかなかにして……幸せな時間だったと記しておく。] (132) 2022/01/22(Sat) 21:44:11 |
| ― 大寒さんと ― [もしそんな悪戯されたらぼくの顔はまた、上着に埋まったかもしれなかっただろう。 >>114 それはさておき。] はい、そうです。立春さんと啓蟄さんですね。 お世話には、はい、なってるかと。 [お隣同士、鍵の受け渡しとかそういうのは普通にある。蛍の菜虫化蝶さんにも良くして貰ってるし、うん。 続く言葉はやっぱり優しくて。 >>115 ぼくはまだなりたて。見つけるのはこれから。 それはごく自然で当たり前の事。
幸せを願う言葉は素直に嬉しかった。] そうですね。 皆さんを色々見て考えています。 焦らず……はそうですね。 ありがとうございます。 (133) 2022/01/22(Sat) 21:46:27 |
| (134) 2022/01/22(Sat) 21:47:22 |
| [それは表情も物語っていた。 >>118 反射的に謝ろうと思ったけれど、うまく言葉が出なかった。 ぼくは人付き合いがうまくない。 経験値がまだ足りない。 何の言葉が正解なのか、迷って即座に出せないんだ。 蛍に何を求めるのか。ぼくの問題はそういう事なんだと自分でわかっていないんだ。] [言葉を真剣に、取りこぼさないよう聞く。 >>119 蛍がいる人より、いない人に聞きたかったのは…… いない事がどういう事か、を知りたくて。] (135) 2022/01/22(Sat) 21:48:51 |
| ─────…… [うまい言葉が出なかった。 >>120 ただ、蛍を置こうとしない先代を一時。ふっと思い出した。 それは、無意識にぼくの中にもあるのかもしれない。 だから柔らかい部分に刺さった。 わかる気がする、というのは簡単だ。 でもそれを言うのは烏滸がましい気がしてしまった。 ぼくの表情は見るからにしおれていただろう。] 願う事は……悪くない。 [その言葉を噛みしめて両手をにぎにぎ、とした。 そう。ぼくがほしいのは……──── ] (136) 2022/01/22(Sat) 21:51:23 |
|
ありがとうございます。 少し、自分の中の心の形が見えた気がしました。
[そんな表情をしながらも真剣に返してくれた相手にしっかり頭を下げた。
そのおまじないは確かに届いた。 未来への不安の形が見えたこともあって 心は落ち着いた気がする。]
ええと、その…… 本当にありがとうございました。 あの、甘いの大丈夫ですか? お礼をさせて下さい。
[ぼくは相手の事をよく知らない。 だからうまい言葉や行動を紡げない。 ただ、その中でも自分に出来る精一杯をしたかった。 遠慮されればそうですか、と若干しょげつつも素直に受け入れるし、受け入れてもらえれば後日雨水での人気店の銘菓を詰め合わせた物を贈る事になるのだろう。]** (137) 2022/01/22(Sat) 21:53:21 |
| (a34) 2022/01/22(Sat) 21:56:59 |
| [ ……灯守りや蛍を“観測”する。 それは今となっては私の“趣味”であるけれど。 観察するに連れ、どうしても思い出してしまうのは 彼のこと。 ] (138) 2022/01/22(Sat) 21:57:24 |
| [ さて。手帳の記述を増やすのを止めて、私が席を立ったのは、毎回の灯守りの交流の場においても珍しいことだったかもしれない。 向かったのは、立春たる彼女が置いた和菓子の元。 >>100 年長者に譲る、という発想は全くないけれど、 灯守りの立場は、対等同士であるから 人が集まっているようなら、機を見計らって。 ] …………いただきます [ 近くに立春の彼女が居るようならばそれだけ声を掛けて、ひとつずつ、皿に取った。 先代も、こうして菓子を作る人だったはずだ。振る舞っていたのは限定的に、かもしれないが。 新しい立春の彼女を、暫しじっと見つめる。 立春の号を彼女が務めるようになってまだ2年にも満たなかったか。 先代は立派な灯守りだったし、皆からも好かれているように見えていたけれど、 彼女の仕事ぶりは……まだ不慣れな面もあるようだ。 ……けれど熱心に頑張っている様子なのだから、私よりは余程偉いし、 前向きなところが彼女の良いところだと思うから、彼女も何れ先代のように成れるのではないかと思う。 特に声を掛けられることがなければ席へと戻り、 メイドに緑茶を持ってこさせる。 それから 桜餅を手に取った。* ] (139) 2022/01/22(Sat) 21:58:07 |
| (a35) 2022/01/22(Sat) 22:04:25 |
| お疲れ様。これで一安心ね。 [ 会合が終われば、張りつめていた空気も ゆるゆるとほどけたことでしょう。 元々ゆるゆるの子もいるのもご愛敬。 世話役に案内されて、会場につけば、 一仕事終えた蛍 >>1:148はテラスへと向かうのを見送った。 はじめのうちは何かイヤなことがあって逃げているのかと心配して、つい追いかけてしまったけれど、今はそうでないことを知っているから、見送ることを覚えました。 とはいえ、しばらくしたら、その名を呼んでしまうのだろうけれど。 でも、しばらくは歓談している皆を眺めつつ、 用意されたお料理に舌鼓をうちましょうか。] (140) 2022/01/22(Sat) 22:08:55 |
| (a36) 2022/01/22(Sat) 22:14:59 |
| [さて、それはシャオディエさんと小満さまの語らいを見届けた後の時間のことだ] …………ああああっ! 立春さまが持ってきてくださった和菓子を食べてみるのを忘れてた……!! [泣いてはいないが深刻な表情を浮かべるわたしである。 置かれたばっかりの時にいくと混みあうだろうと思って、 ちょっとばかり頃合いを見計らっていたのだけれど、 それは裏目に出ましたか? どうですか? ……ともあれぱたぱたと足音を立てて、 立春さまが置いていった和菓子 >>100が載っているであろうお盆の元へ向かう。 先の悲鳴じみた声も相まって、その姿はいささか目立ったかもしれない] (141) 2022/01/22(Sat) 22:18:20 |
| …………。よし。 見たところ全種類残ってる。よかったあ……。 [わたしは甘いものが嫌いではない。 というか好き嫌いはないので、 三種類ある和菓子を平等にひとつずつ小皿に取った] (そういえばこっちに行く途中処暑さまとすれ違ったけど、) [わたしもちょっと焦っていたので、 >>139ぺこりとお辞儀することしかできなかった――というのは本題ではない] わざわざ自分で持っていくなんて。 さては処暑さま、和菓子が好きなのでしょうか。 [これは新たな発見かもしれない。 速やかに心の中のメモ帳に書き留めておいた] (142) 2022/01/22(Sat) 22:21:18 |
| ── 会合後 ──
会合の最中に他者にちょっかいを出している時点で 私の態度がそう真面目ではないことは きっと知っての通りであるとは思うのだけれど。
自分の手番になって非常〜〜に小さな声で話したおかげで 多くの人が疑問符を浮かべながら視線を向けたのも ……致し方ない。致し方ないことなのだ
( ……ぬいぐるみに来てもらうべきだった )
いつもはそうしていたわけだし、と。 ため息を吐きながら。
終わったならば途端に賑やかになる面々を ぼんやりと眺めているのだった。*
(143) 2022/01/22(Sat) 22:24:02 |
人が目を向けるもの。
注目をするもの。注意を払うもの。
興味を惹くもの。奇異に思うもの。
さまざま さまざまに、 それには 意志が、
思考が、感情が、思惑が、見え隠れする もので。
目は口ほどに物を言う、どころか、それ以上に
彼らは雄弁に雄弁にそう そう語るのだ。
五月蝿いほど。
ずっとそれが。 おそろしくて。
| ーー現在ーー [甘いものが好きならば、他にもどうかしら。なんて考えている。 そういえば、立春の君がお菓子を持ってきていたと言っていたわね >>100。 ついうっかり後回しにしてしまったけれど、味見をしてみようかしら。と考えていると、悲鳴じみた声が聞こえた >>141。] …………相変わらずね、あの子。 [その様子に苦笑して。元気そうなのに安堵して。 言葉通り、アフターサポートは手厚いようだから >>0:427。 結局自分は気恥ずかしくて行けないまま。 小満の君には後で、上から (4)1d5番目にいいワインでも送っておこうかしら。 そんな事を思いつつ、少し遅れて取りに行こうかしらね。*] (144) 2022/01/22(Sat) 22:35:37 |
屋敷の前に棄てられていたわたしを見るなり、
先代の大雪はこう云ったそうな。
「 ……随分と、怯えて。こんな傷も作って。 」
「 アァいけないね。この子は、……
そうさね、後継って奴もそろそろ考えにゃあ
いけない頃合いだったかな。 」
「 というわけさ、ウン── 子育てなァ。
心得はねェがやってみるか。
という訳さ、誰も屋敷には入るなよ。 」
と、まあ。
ひと目見れば私が畏れられるような、
ひとを操る、──などという力を持っていること、
あのお方はわかっていたでしょうに。
| (a37) 2022/01/22(Sat) 22:38:06 |
| [ひとりぼんやりしてる者 >>143あれば、相手の思惑気にせずひらひら手を振ってみる。 普段顔を出さない大雪だから、久しぶりに直で話したい気もしていたりして。 まあ、こちらから行かない限り来ないかな、と思ってもいる。] (145) 2022/01/22(Sat) 22:38:06 |
――回想:小満との付き合い
[ 思えば小満とは 随分と古い仲になる。
フェイと初めて会ったのは 確か会合での場。
なんだかんだと大人達が集う場。
立ち位置は違ったとて それなりに年も近かった彼とは
先代の小満を通じて話す機会にも恵まれた。
ぐっと距離が縮まったのは
小雪の天才的発想による中央域お風呂建立大作戦
あの頃からだったような記憶が
あった、――ような気持ちが なんとなくある ]
[ パーティーが発足した日
見学兼決起会の如く 二人を冬至域へ招いた。
ほかほかの 理想の露天風呂
折角なので夜空に月など浮かべて見せ
雪見酒を振る舞うなどしたのだったか
特段に拒んでいる訳ではなくとも
その頃には 精々が露天風呂しか無い常夜
あまり人の寄り付きたがるような場所でもない
自発的に幾度と来たがる物好きはそう多くなく
おつるが嬉しそうに跳ねていたのを覚えている ]
[ 閑話休題。
先代の小満には 世話になった。
何分 "文字通り子供"であった時代
優秀で勇猛たる軍師の蛍が居たとはいえ
当時、――本来まだ十やそこらの子供の時分
ある日ふっと その場所に幼女が座す事の異質
異常を察せぬ程めでたい頭ではなかった。
時には、優秀な蛍であっても察しきる事は難しい
灯守りが故の色々を 彼から教わる一幕もあったか。
先代の小満は 幼いながらにわかるほど
本当に正しく仕事の出来る灯守りだった。 ]
[ ――先代小満と 今代小満。
似ているようで違う
けれどどこか少し 似ている二人。
先代小満のことを知る者は
今、どれだけ居るのだろう
先代の冬至を知る者は
今、どれだけ居るのだろう ]
[ 嘗て、雪見風呂を囲んだ三人
全員が集う事はもう 二度とない
――若かりし頃。
たとえそれが 如何な道であったとて
知っている人が居るということ
昔、あんな事があったねと
そうやって話せる間柄の者が居る今は
きっと、幸せなのだろう ] *
それから それから?
あれこれ屋敷にあったものをかき集めたのだろう。
どっさりと、山のような人形を幼い私に見せて
あのお方は私にこう言ったのだ。
「 この人形たちをうまく操れるようになるまで 」
「 あんたはここから出ちゃいけないよ 」
──── これが、
ながいながい 始まり。
私の目隠しになってくれていたのだと、
そう気がつくまでは、まだ。
| ─ 少し前・会合にて ─ [まるくて、ちいさくて、しろいものは皆かわいい。 それは世界の真理と言っても過言ではないと思う。 やわらかそうで、もちっとした見た目ならなお良い。 そして可愛いオブ可愛いの条件を重ね掛けした、 一瞬で見る者を狂わせるような いつか 追い求めた物体がいま目の前に。] ………………、ふふっ…… [じいい。 じいいいい。 会合の真っ最中であることも立場も完全に忘れて まるで時が止まったかのようなたっぷり94秒間。 ゆきうさぎを灼熱の太陽より熱く見つめ続けたその間 誰に止められることも先を促されることもなかった不自然に 立春の灯守りは疑問を抱かない。更には、 そんな様子をお隣の雨水さんに しっかり見られている >>109のにも気付かない。] (146) 2022/01/22(Sat) 22:43:42 |
| [その謎のゆきうさぎは、 フォルムに留まらず擬音までもが愛くるしい。
ぴょんぴょんと健気に跳ねる姿を見る度に高鳴る胸。 ぽてぽて懸命に進む足取りを眺めては 形容しがたい感情に襲われる。
──あのゆきうさぎを、 てのひらにそっと乗せてみたい。 すべすべぷにぷにボディを撫で回してみたい。 抱きしめたい、連れて帰りたい、 ベッドに連れ込んで眠りたい…… そのときめきは、初めて出逢ったころから変わらない。
気配を消すでもなく堂々と凝視する熱視線と 徐々にエスカレートする邪な念に、 可哀想にきっと本能的に身の危険を察知したんだろう。 死に物狂いで逃げ出さねばならなかった気の毒なゆきうさぎ、 もとい冬至さんを 怯えさせた張本人もまた簡単に諦めはしなかった。
標的をどこまでも追い掛けて逃がさない。 当時はまだ先代立春の蛍、『東風』だった犯人の姿は 文字通り『初春に吹く暴風』のようだったという。
後に、追い回したゆきうさぎがただのゆきうさぎではなくて 冬至さんの操る端末であると知って、 菓子折りを手に土下座するに至ったのだけれど。 条件反射的に愛でたくなってしまうこの想いは 初めて出逢ったころから今まで変わらない。] (147) 2022/01/22(Sat) 22:43:51 |
| [ゆえに、 怖い目に遭ってもなお 和菓子に釣られて足元にやって来てくれるその子に >>105] わぁあ……わああぁあ…… かわいいねえ。今日もかわいいねぇえ。 もっと近くにおいで。 [でれでれがとまらない。 味見と呼ぶには些か多い量の和菓子を作ってきたのは 別に餌付けを目論んでいたわけじゃないのだけれど……] (148) 2022/01/22(Sat) 22:44:36 |
|
和菓子は好きかな? 粒あんとこしあん、どっちがすき? どっちもかな? 三種類ともほしい?? あっ、葉っぱはとった方がいいのかな?
そのままでも大丈夫? 食べられる? 桜餅の葉っぱは塩漬けにしてあるから食べていいけど、 椿餅の葉っぱはただの飾りだからぺってするんだよ。
うんうん、たんとお食べ…… 食べ終わったらちょーっと、ちょっとだけで良いから 撫でさせてくれると嬉しいなぁ……?
[結果的に賄賂を贈るような心地で 望まれるままに亜空間へと和菓子を送り出す。
そんな一幕もいつからか、日常と化して久しい。]**
(149) 2022/01/22(Sat) 22:44:54 |
……あの人が頽れるまでに、
すべての人形を同時に、── までいけなかったのが、
すこうしばかりの悔い。
未熟なままで大雪を継いでしまった。
だから、昔も今もまだ、自分の能力は
恐ろしくも悍ましくも仕方なく、
……それでいて、 自信もまた なかったのだ。*
| [わたしにとって美味しい料理を作れる人は、 凄い魔法を使える人同然だ。 レシピ本はさしずめ魔法の書といったところかなあ。
……そういうことをひしひしと思うのは、 小満さまのお店『慈雨』をお手伝いする傍らで、 お料理についてもお勉強している……が、なかなかうまくいかないからだ。 今食べている大福のような、 お餅と餡の二要素を持つお菓子など、 作れと言われたらめまいがしてしまうかも。大袈裟じゃなく。
ちなみに得意料理はポトフだ。 野菜や腸詰の肉を切って煮込むだけで出来るからね! とはいえ『慈雨』の味の自力再現には至っていないし、 スクラロースchomiを入れ過ぎたことでポトフと言い難い物体を作ってしまったこともある] (150) 2022/01/22(Sat) 22:47:04 |
| [「わたしは甘味料入れ過ぎのポトフを作ったことがあります」の看板を掲げたい気分ですね!] (151) 2022/01/22(Sat) 22:50:18 |
| はた、と。 視界の端で揺れるものを見た。 >>145 我にかえり、顔を上げて……不思議そうに目を向ける。 ……うん、小満は周囲の誰かではなく 私に向けて手を振っているのであるようだけど。 「 …………? 」 ぬいぐるみを目の前に掲げて、なあに、と その柔らかな腕を彼に向けて振ってみよう* (152) 2022/01/22(Sat) 22:54:47 |
| (a38) 2022/01/22(Sat) 22:59:26 |
| ――ロクムを囲むひとときの終わりに [ ロクムを食べるひととき。 雑談に興じていれば ふっと雨水の視線が動く。 それは、暫し雨水を二人占めする 終わりの頃合いを示す動きでもあった。 皿に残る二切れの内、一つを端末の口へ 一つをチュウくんのお口へあーんする(確定) ] ありがとうございました おかげでとてもおいしいロクムになりました [ 優しい手つきで下ろされた地 ぴょんと跳ねれば、彼女を見送ろう ] (153) 2022/01/22(Sat) 23:02:35 |
| [ この年になって尚 だっこを恵んでもらえる そんな立秋のような灯守りはそう多くは無い ]
良きだっこタイムでしたね チュウくんの場合はお膝タイムでしたか
ロクムをご一緒できて嬉しかったです
[ 手を差し出してみるが、反応はどうであったか ]
――さて。 飲み物をいただきにいきましょうか
チュウくんはどうしますか?
[ 違う場所へ興味の向くようなら 一つ跳ねて離れよう。
少し離れた場所 一人の給仕。 マテ茶を持って困り顔をしていれば 此方から出向くのが 頼んだ礼儀というものだ ] * (154) 2022/01/22(Sat) 23:02:54 |
| 大雪、ちょっとこっち来ない? 新人さんが先輩のお話聞きたいんだってさぁ。 君なかなか出てこないし、たまにはそういう話もしようよ。 [向こうからこっちには来なかったが、悪くない反応 >>152が見えた。 これは呼んだら来るんじゃないかと、ひと押ししてみる。] (155) 2022/01/22(Sat) 23:10:58 |
ーー先代の記録:旅に出たあとーー
[眞澄が手紙を読んでいたであろう頃、既に己は小雪域から出ていた。
妹が取る行動なんてわかりきってるし、そもそも小雪内に留まる気なんかなかった。
行方不明にしておけば、否が応でも眞澄を灯守りとして認めざるを得ないはず。
まあ、認めない奴はもういないけど。
これから認めない奴は出てくるかもしれないけど、それは眞澄の自己責任で。
そうならないよう、育てたつもりだし。大丈夫でしょう。
]
さーて、まずは距離が近い冬至域に行こうかなぁ。
その後は小満域で。
霜降域はーーほとぼりが冷めた頃に行こう。
[紫明はめちゃくちゃ怒ってる様な気がするんだよね。
何となく。そんな気がするだけで実際は違うのかもしれないけど。
まあでも、予感を蔑ろにすると痛い目を見ることもあるので後回しで。]
……ゆきちゃんと会えるといいなぁ。
[まあそれは、今後行く親友と紫明にも言えることではあるけれど。
もう寿命を待つだけの身だから。
最後は友人たちと思い出話をして、世界を回るつもりだった。]
まっ、とりあえず露天風呂に行ってみますかね。
いやぁ、久々だね! もう一度行きたかったんだぁ!
[いつぞやのお風呂建立大作戦。
その時に見学させてもらった露天風呂が忘れられない
。
その場に行けば、もしかしたら会えるかなぁ、なんて。
少しだけ期待して向かうのだった。*]
| [ マテ茶をかぽり。 しょっぱめの其れをかぽり。 もう一つ あっさりめの其れをかぽり。 手近ないくつかをひとしきりかぽかぽすれば ] ――相変わらずですね、眞澄も。 [ なんて >>144 其れは少し時差があったかもしれねど ぽてぽてと近付いた先、見上げた ] (156) 2022/01/22(Sat) 23:14:59 |
── 小雪と会う回数を重ねる毎、
冬至の雪うさぎの開発に手を貸す毎、
お隣さんから、じわりじわりと 雪解けのように
私の世界は広がっていったのだ。
( 蟻のぬいぐるみをつい食べようとする
アリクイのぬいぐるみが居た事は、……
今は既に笑い話 )
後輩が増えて、並んでいた人々が「先代」になって、
うつろいゆく代替わりに、術を使う指先が
どんどんと冷えてゆく感覚があるけれど。
…… まだ、片隅にいたいのだ。許されている間は。*
[冬至は私のことを『フェイ』と呼ぶ。
隠している名でもないし、咎めたこともない。
私たちが初めて顔を合わせた日には、私は灯守りでもましてや蛍でもなく、『飛心』と名乗る他なかったので、ごく当たり前のことだ。
はじめて中央の地を踏んだのは15にもならない頃。
同じ歳の頃に灯守りになった冬至と心通わせるのは容易い話だった。]
[先代も冬至を気にかけていた。
いいや新人とあらばそれだけで気にかけてしまう人柄ではあったのだが、その中でも年若で灯守りになった少女のことは、娘のようにすら感じていたかもしれない。
仕事がなくとも話をしようと試みたし、悩みがありそうなら解きほぐしたかった。
結果、何でもない『飛心』と冬至のゆきの間もまた、少し近づく。
とはいえ、しばらくは比較的年近の相手というくらいで、時折笛を吹いて聞かせただとか、それくらいの記憶が主。
本格的に仲のいい相手になったのは、小雪から風呂の話が出た、あの時くらいから。
露天で雪見に月見酒なんて洒落込んで、それから百年数えても、言葉遊びで笑い合うような仲でいる。
小雪は代わってしまったが、それでも皆々仲が悪くもなく。
今ある幸福を噛みしめる*]
| 「 え 」 おどろいて少し手が止まった。 >>155 いやたしかにそれなりに先輩にはなってきたが 新人さんに教えられるようなことなど…… ……あるんだろうか。わからない。 ただ、単純に「先輩」呼ばわりが嬉しかったのも またひとつの事実であって…… 「 …… 小満の方がいろいろ、知ってない かな 」 「 今日、ぬいぐるみじゃないの、偶然だし…… 」 などと云いつつも、つつつと彼の方へ寄って お話をする気満々では居るだろうが* (157) 2022/01/22(Sat) 23:22:26 |
[旅立った前小雪――菴が小満域を訪ねたときには、目ざとく見つけて領域に呼び込んだ。
先に冬至で露天を堪能してきたと知れば『なんで呼んでくれなかった』と小一時間愚痴ったっけね。
言わなかったが、あのとき出したのは小満域でもとっときの美酒だ。
喜びたまえよ、我が親友*]
| [ >>157おやおや、今日は良き日だ。 大雪本人に会えた上に、呼びかけて近寄ってまでくれるだなんて。 これは逃せぬチャンスじゃないか。] いやぁ、それがさあ。 そりゃあ私のほうが大雪より先輩なんだが、『これまで仕事で不安だったことある?』って質問で。 私が新人だった頃なんて昔も昔で、記憶になくって。 偶然だって今日は出てきてるんだし、顔合わせもいいことでしょ。 ところで桜餅食べた? 大福は? [聞きたいこと話したいことが増えるに連れ、まとめて聞いてしまうのは悪い癖だ。] (158) 2022/01/22(Sat) 23:29:54 |
── 回顧 ──
おおよそ九十年ほど前だったか。
先代の大雪が、突然領域のすべてを閉め切って
他所に一切顔を出さなくなった、という ──
手紙のやり取り程度はあったやも知れないが、
十年間ほど、ずうっと。
誰とも関わろうとせぬ時期が あった。
| (a39) 2022/01/22(Sat) 23:31:31 |
ふたたび領域が開かれた時、大雪を名乗ったのは
自分と同じほどの背丈の人形を携えた、
小さな子どもだった という。*
[正直、びっくりしたよね。
小満域に入って、さあ探そう!ってしていたところに見つけられたんだから
え、そんなすぐ見つかります?
小一時間の説教は、はい。すみませんでした。
正座して大人しく聞いていた。
いつぞやは笑い飛ばしたのに、すぐ笑えなくなったこととか。
露天風呂での思い出話とか。色々話ししたっけ。
兎も角、開けてもらった酒が
とても美味かったのは忘れられそうにない。*]
| ……いいや、うん、自分がレアキャラである事は 否定しない、否定はしないのだが。 >>158 現在のこの感じは魔が差した、とでも云いたいような。 矢継ぎ早に繰り出される質問に あわわとゆっくり動作な大雪は目を少し回すが。 「 え、えー…… ううん 不安……? 」 「 不安なんてこう……いつもいっぱいだよ 能力上手く使えるかとか、そう…… 」 「 まあでも、私は……人形がやってくれるし あんまり参考にもならない、かも 」 手持ち無沙汰にぬいぐるみを揺らしつつ。 うーん、とまとまらない言葉をどうにか引っ張り出す。 (159) 2022/01/22(Sat) 23:40:19 |
| ーー現在ーー [あの子を見つめていれば、声を掛けられて >>156。] ……そうですかね? [具体的に、何の事を言われているのかわからなくて。 だから理解できないといった風に、首を傾げた。] 年下の子の幸せを願うのは、当たり前だと思いますけど……。 [わからないながらも、とりあえず返してみる。*] (160) 2022/01/22(Sat) 23:41:55 |
|
「 ……小満がすっごいおじいちゃ……こほん お年を召していらっしゃる事、 よく忘れそうに、なるけど。 」 「 でも私も人間なら、結構……おばあちゃんか 」
「 ……答え、これでいい? ほかなにか美味しそうなもの、あったかな… 」
それからやっと、桜餅や大福の存在に気づいて。 ぬいぐるみを小脇に抱えてもちもちと食もうと し始めるだろうか。もっちもち。*
(161) 2022/01/22(Sat) 23:44:58 |
[小満域に彼が入ってすぐに出逢ったのは、ちょうど領域の外にいたからで偶然にも近かったのだが。
まあ、世界中探されはじめた相手が入域してきたら、市井でも小さく話くらいにはあがろう。
時間の問題だった、それだけ。
とっとと領域に匿って、格別の酒を出して。
先代の零した愚痴の話を聞けば、なーにが子育てだ、と肩竦め。
風呂の思い出話になれば、やっぱ今からもう一回行くか?なんて笑い。
いずれ小満を出ると聞けば、行くのか、と寂寥隠さず見送った。
命尽きるまで世界を巡りたい。
その願いを駄々で止めるほど、子供にはなれなかった。]
[ついぞ眞澄を頼むとは言われなかったなあと思いながら。
まあ、言われずとも目を離すつもりはなかった*]
| [麦茶より緑茶が欲しくなるなあと思ったので、 近くにいたメイドさんにそれを注文した。 もちろんホットでだ。 食べかけの大福をお皿に置いて束の間ぶらぶらしていれば、 小雪さまの姿が見えた。どうやら立春さま謹製の和菓子を取りにいく模様。 >>144相変わらず、と言われて苦笑されてたのには気付かなかったものの、 見つめられている感じ >>160には敏感で、 ちょっと首を傾げてみせたわたしです。 先ほどシャオディエさまからどこか懐かしい学校の先生のような雰囲気を感じたわけだけど、 それと同じ、上に立つもの、という意味では、小雪さまもそう。灯守りですから。 だけど、灯守りであるという一側面にとどまらない小雪さまを、 わたしだって、そう、知っている] (162) 2022/01/22(Sat) 23:54:14 |
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